コンサルのインターン選考の対策や注意点、実際の内容を詳しく解説
コンサルタントを目指す人は、企業でのインターンシップに参加し、実際の現場を体験して、コンサルティング業務の内容を理解したいと思っている方も多いでしょう。
そこで本記事では、コンサルのインターンの具体的な内容と、3つの対策方法を紹介します。
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コンサルのインターンに参加するための対策方法3つ

コンサルのインターンの選考対策は大きく分けて3つあります。
- グループディスカッション対策
- フェルミ推定・ケース問題対策
- 幅広い知識を身につける
①グループディスカッション対策
コンサルのインターン選考ではグループディスカッションの力が重要視されます。
実際の業務でもチームで課題に取り組むため、グループ内での役割や貢献度が問われるのです。
論理的思考、問題解決能力や数値データを分析し、適切な施策を提案できるスキルが求められます。
②フェルミ推定・ケース問題対策
フェルミ推定やケース問題の対策も重要です。コンサルのインターン選考では、こうした問題が出題されることがあるからです。
フェルミ推定とは、公衆電話の台数や家庭教師の人数など、調査が難しい対象の概数を推測する問題です。
一方、ケース問題では「売上アップのための方策は?」「ランチ売上が伸び悩むイタリア料理店の業績を2倍にする策は?」などのビジネス課題に対する解決力が試されます。
③幅広い知識を身につける
コンサルは、多岐にわたる知識が求められる職業です。特に業界に関する知識は不可欠なので、事前知識をしっかりと身につけておくことが重要です。
もちろん、知識だけではインターンを乗り切ることはできませんが、コンサル業界に関する知識が豊富なインターン生は企業から「しっかりと準備している」と高く評価されます。
モチベーションの高さを示すことにも有効なので、しっかり対策をしておきましょう。
コンサルのインターンで行われる内容

ここでは、コンサルのインターンで何が行われるのかを解説します。インターンの流れを抑えておくことで、心の準備ができますよ。
- グループワークが中心
- 最終日にプレゼンをする
グループワークが中心
コンサルのインターンでは、課題解決に向けた話し合いを多く行うので、グループワークが中心となります。
チームに分かれ、具体的な課題について掘り下げた議論を行うことが目的です。例えば「この店の売上を半年で30%アップさせるには、どうしたらよいか」といった課題について、様々な角度からディスカッションを重ねていきます。
まず現状の把握から始め、問題点を洗い出し、対策案を出し合います。その上で、提案された対策がどのような効果をもたらすかを考察していきます。このように一つひとつのプロセスを着実に進めながら、建設的な意見を活発に出し合える人が特に重宝されますよ。
コンサル会社のインターンには優秀な学生が集まるため、刺激的な環境ですし、なにかあれば上司からアドバイスを受けられますから、自分の考えを恐れることなく発言していきましょう。
最終日にプレゼンをする
インターンの最終日には、プレゼンテーションを行い、提案内容を発表します。資料を使いながら、具体的に効果が期待できる提案ができるかどうかをチェックされる、選考において重要な日です。
グループワークを行うチーム内では当然、意見交換を重ねますが、一人一人も課題に関する情報を収集し、仮説を立て、経営戦略を考えていきます。基本的にコンサルのインターンは中長期で、数ヶ月間の有償インターンもあります。
そういった場合は、数日や数週間をかけて自分なりの納得のいくプレゼンができるよう、様々な角度から徹底的に考察を重ねていきます。
コンサルのインターンに参加した場合に意識しておきたいこと

ここでは、コンサルのインターンに参加する際に意識しておきたいことを解説します。これを意識しておくことで、
- 自分なりに考えて案を出す
- パワポとエクセル
①自分なりに考えて案を出す
コンサルのインターンでは、何よりも「徹底的に考え抜き、自分なりの案を出す」ことが大切とされます。
事前に様々な資料や書籍から得た知識は役立つかもしれませんが、最も評価されるのは、「自分で徹底的に考え、答えを導き出す力」があるかどうかです。
知識は確かに重要ですが、それ以上に個々の課題に対して柔軟に対応し、最適な改善策を見出せるかが問われるのです。
②パワポとエクセルに慣れておく
コンサルのインターンでは、最終日にプレゼンを行いますが、発表資料はPowerPointが使われるので、操作に事前に慣れておくと良いでしょう。Googleスライドやその他のソフトを利用する企業もありますが、PowerPointの習熟度が高ければ、他のプレゼンツールも使いこなせるでしょう。
また、インターンはグループワークと発表だけではありません。社内の事務作業を任されることもあり、Excelのスキルが役に立つことがあるので、完璧にマスターする必要はありませんが、ある程度スムーズに操作できれば、業務がはかどるはずです。
③参考書を読んでおく
コンサルのインターンを控えている人には、参考書を事前に読んでおくことをおすすめします。確かに知識だけでは勝負できませんが、知識は大前提となる重要な要素なのです。
参考書から様々な事例やコンサル業界の業務を学んでおけば、発想の幅を広げるヒントとなり、必ず役立つでしょう。また、数値データなどの情報を事前に取り込んでおけば、思わぬ場面で役に立つかもしれません。
コンサルのインターンの選考フロー

ここでは、コンサルのインターンの選考対策を解説します。
- ESをなるべく早めに作成する
- WEBテストは問題集で対策しよう
- グループディスカッションは場数を踏んで慣れる
- 面接で聞かれる定番の問題を押さえておこう
①ESをなるべく早めに作成する
エントリーシート(ES)は、早めに作りはじめましょう。ESは時間をかけて丁寧に取り組めば取り組むほど、質の高いものが仕上がります。
最初は荒削りでも構いません。「一度作り上げたら、そのまま提出しなければならない」わけではないですから、一旦、全体を完成させてみましょう。
各企業によって設問は異なりますので、応募先がどのような点を重視しているか、設問を通して何を知りたがっているのかを考えながら、丁寧に作成するようにしましょう。
②WEBテストは問題集で対策しよう
応募企業のWEBテストがどのような内容かを事前に把握し、同じタイプの問題集などで対策しましょう。
SPI、玉手箱などのWEBテストは問題集や対策教材が市販されていることが多いので、問題を数回こなし、苦手分野を中心に復習をしてください。
特に玉手箱は、SPIよりも対策が必要です。問題の傾向を掴むために、何回も問題に取り組んでおくと良いでしょう。
③グループディスカッションは場数を踏んで慣れる
グループディスカッションの対策として最も効果的なのは、実際に「場数を踏んで慣れる」ことです。友人と一緒に練習するのがおすすめです。
理想はコンサル志望の就活仲間と練習できれば良いのですが、別の業界を目指す人でも構いません。重要なのは、みんなで課題を設定し、一緒にグループディスカッションの練習に取り組むことです。
練習の際は、ぜひ録画して振り返りを行いましょう。発言内容や主張の一貫性を確認できるのはもちろん、態度や発声のトーンなども客観的に見直すことができます。
④面接で聞かれる定番の問題を押さえておこう
面接では、ケース問題やフェルミ推定の問題が出されることが多いため、しっかりと対策をしておく必要があります。
ケース問題は、問題集と全く同じ問題が出題されることは少ないものの、出題パターンがある程度決まっています。そのため、事前に対策をしておけば、本番で落ち着いて取り組めるでしょう。
一方、フェルミ推定の問題では、人口や年齢構成など、よく使われるデータがわかりやすくまとめられた問題集が役立ちます。丸暗記する必要はありませんが、一度目を通しておくと、問題に慣れることができるはずです。
コンサルティング業界の基本情報

コンサル業界の基本的な情報について確認して、インターンに役立てていきましょう。
- コンサルの種類
- コンサルの主な仕事内容
- コンサルに向いている人の特徴
コンサルの種類
コンサル業界には、さまざまな種類の会社が存在します。
戦略コンサル、財務系コンサル、シンクタンクコンサル、ITコンサルなどが有名ですが、それ以外にもFAS(アカウンティング&ファイナンス)系や人材系など、多岐にわたる分野があります。
目指す業界以外の分野でも、どのようなコンサル会社があるかを簡単に把握しておくと良いでしょう。自社の競合にはならない場合でも、コンサルとして戦略を立案する際に、他分野の動向を参考にすることがあるかもしれません。
コンサルの主な仕事内容
コンサルの主な業務は、企業から依頼されたプロジェクトについて、戦略や仕組みを考え、提案することです。
まずクライアント企業の現状を分析し、課題を把握することから始まります。次に、その課題解決に向けた情報収集と、解決の仮説を立て、検証作業を行います。こうした一連のプロセスを経て、最終的に戦略やシステムの改善案をクライアントに提示することになります。
小規模のコンサルファームでは、多岐にわたる役割を一人で担うことが多いですが、大企業では役割が細分化されている傾向にあります。
コンサルに向いている人の特徴
コンサルの業務は、企業に対して経営戦略のアドバイスを行ったり、チームで業績改善に取り組むことが中心です。つまり、人と密接に関わることが多く、一人で業務を遂行することはほとんどありません。そのため、優れたコミュニケーション力が必須となります。
コミュニケーション力とは、単に楽しく会話できる能力だけではありません。相手の意図を正しく汲み取り理解すること、課題を指摘する際に不快感を与えない適切な言い回しができることなど、さまざまな要素が含まれます。
加えて、論理的思考力も不可欠な能力です。現状の戦略が結果を出せていない原因を分析し、より良い戦略を立案するためには、筋道を立てて考える力が欠かせません。そして、その戦略をクライアントに分かりやすく説明し、実行に移せる能力も求められます。
コンサル志望の人はなるべく早く対策するようにしよう
本記事では、コンサルのインターンについて解説するとともに、面接の4つの対策方法を紹介してきました。
コンサル業界は他業界に比べて、特に「結果を出すこと」が重視されます。数字を追いかけながら試行錯誤を繰り返す必要があり、激務となることも少なくありません。しかし一方で、クライアント企業の戦略改善に携われ、目に見える形で成果を出せる達成感は大きな魅力です。
このようなコンサル業界への理解を深めつつ、エントリーシートや、WEBテスト対策、グループディスカッション練習、面接対策などを早めに行えば、志望のコンサルファームのインターン合格に近づけるはずです。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。