内定辞退のお詫び状の書き方|構成・マナー・例文まで徹底解説
内定辞退を決断したとき、多くの方が「どう伝えれば失礼にならないか」「社会人としてのマナーを守れているのか」と不安を抱くものです。
そんな時は、お詫び状を書くのが基本的なマナーであり、誠意をきちんと伝える方法です。形式や文面に迷うかもしれませんが、ポイントを押さえれば、感謝と謝意を簡潔かつ丁寧に示せます。
この記事では、お詫び状の必要性から正しい書き方、例文までをわかりやすく整理しました。ぜひ参考にしてください。
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お詫び状とは

就職活動の中で、内定辞退や約束の変更など、どうしても相手に迷惑をかけてしまうことがあります。そんな時に、誠実さを形として示せるのがお詫び状です。
お詫び状は、電話やメールだけでは伝わりにくい誠意を補う役割があります。
たとえば内定辞退の際には、今後の関係や大学・推薦者の信頼にも影響するため、正しい書き方を押さえておくことが重要です。
便箋や封筒、手書きかどうかなど細部まで気を配ることで、相手に「丁寧な対応をしてくれた」という印象を残せますよ。
内定辞退時にお詫び状が必要な理由

就活で内定辞退をする時に、お詫び状を出すべきか迷う人も多いでしょう。ここでは、なぜお詫び状が必要なのかを具体的に説明します。
社会人としてのマナーや誠意の示し方、そして今後のキャリアにプラスになるポイントまで整理しました。
- お詫び状は社会人としての基本的なマナーであるため
- 誠意と謝罪の意思を明確に示すため
- 今後の再応募や紹介の可能性を残せるため
- 内定辞退によるトラブルや誤解を防ぐため
①お詫び状は社会人としての基本的なマナーであるため
内定辞退時にお詫び状を出すことは、社会人としての基本的な礼儀であり、相手に対する敬意の表れでもあります。
企業は採用活動に多くの時間やコストをかけており、辞退の連絡を丁寧に行うことで、誠実さや責任感がより明確に伝わるでしょう。
電話やメールだけで済ませると、ビジネスマナーを軽視していると受け取られ、印象が悪くなる場合があるかもしれません。
逆に、お詫び状を添えることで「最後まで責任を持って行動する人」という好印象を残せる可能性が高まります。就活は一旦終わっても、社会人としてのスタートはここからです。
「ビジネスマナーできた気になっていない?」
就活で意外と見られているのが、言葉遣いや挨拶、メールの書き方といった「ビジネスマナー」。自分ではできていると思っていても、間違っていたり、そもそもマナーを知らず、印象が下がっているケースが多いです。
ビジネスマナーに不安がある場合は、これだけ見ればビジネスマナーが網羅できる「ビジネスマナー攻略BOOK」を受け取って、サクッと確認しておきましょう。
②誠意と謝罪の意思を明確に示すため
お詫び状は、内定辞退という企業にとって残念な結果に対して、自分の誠意や謝罪の気持ちを、具体的かつ丁寧に伝えるための重要な手段です。
単なる形式的なものではなく「どのように受け止めてほしいか」「どれほど感謝しているか」という思いを文面に込めることが大切でしょう。
さらに、感謝の言葉を添えることで、企業側も「誠実な学生だった」と感じやすくなり、推薦者や大学への評価にも好影響を与えます。
③今後の再応募や紹介の可能性を残せるため
一度、内定を辞退した企業であっても、将来的に再応募する機会や取引先として関わることは少なくありません。その時に、過去の印象が悪いままだと、新たなチャンスを逃してしまう恐れがあるでしょう。
お詫び状を送ることで「誠実に対応してくれた」という好意的な記録が残り、再び挑戦したい時や紹介を受けたい時にプラスに働く可能性が高まります。
特に、業界が狭い場合や推薦経由の場合には、この第一印象や最終印象が今後のキャリアに大きく影響することも。就活は一時的なものですが、築いた信頼や人脈は長く続く財産です。
④内定辞退によるトラブルや誤解を防ぐため
口頭やメールだけの連絡だと、相手に伝わる内容が不十分になりやすく、誤解や行き違いを生むことがあります。
お詫び状を送ることで、正式な記録として残せるため「辞退の意思表示が確かにあった」という明確な証拠にもなり、後々のトラブルを未然に防げるでしょう。
もし、連絡が曖昧なままだと「まだ入社の可能性があるのでは」と誤認されることもあり、その結果として双方にとって不利益が生じる場合があります。
お詫び状という形ある対応は、誤解や不要な摩擦を避け、双方にとって納得できる終わり方を作る重要な役割を持つでしょう。
お詫び状に使う便箋・封筒・ペンの選び方

お詫び状を書く時には、内容だけでなく便箋や封筒、ペンの選び方も大切です。ここでは、就活生が押さえておきたい基本のポイントを解説します。
清潔感や誠実さが伝わる選び方を知っておくと、より良い印象を残せるでしょう。
- 便箋は白無地で縦書き用を選ぶ
- 封筒は白色で中身が透けないものを使用する
- 封筒のサイズは便箋を三つ折りまたは四つ折りで入れられるものにする
- ペンは黒か濃紺のインクを使う
①便箋は白無地で縦書き用を選ぶ
お詫び状の便箋は、白無地で縦書き用を選ぶことが基本です。白は清潔さと誠実さを表す色で、余計な装飾がない方が気持ちを伝えやすくなります。
横書きや柄付きの便箋は、カジュアルな印象を与えやすく、フォーマルな場面には不向きですので避けてください。
縦書きで書くと、より正式な印象を持たせられ、社会人としてのマナーにも沿うでしょう。さらに、行間を整え、文字を丁寧に書くことで、相手への敬意がより強く伝わります。
見た目の整った便箋を選ぶことが、誠実さや真剣さを示す第一歩になるでしょう。
②封筒は白色で中身が透けないものを使用する
封筒は白色で、中身が透けない厚みのあるものを使うことが大切です。白い封筒は改まった場面にふさわしく、どの企業にも安心して使えます。
中身が透けると個人情報が見える恐れがあり、誠実さに欠ける印象を与えかねません。便箋と封筒の質感や色合いをそろえると、より統一感が生まれ、全体の印象が格段に良くなります。
細かな部分まで整えることが、相手に好印象を与えるための大切な要素です。こうした気配りが、社会人としての配慮や礼儀をしっかり示すことにつながります。
③封筒のサイズは便箋を三つ折りまたは四つ折りで入れられるものにする
封筒のサイズは、便箋に合わせて選ぶことが重要です。三つ折りや四つ折りで入れられるサイズにすると、紙が折れ曲がらずきれいに収まります。
サイズが合わない封筒を使うと、便箋がしわになったり見た目の印象が悪くなったりしてしまうでしょう。さらに、封筒に入れる際には折り目をそろえ、端をそっと合わせるなど細かい配慮をすることが大切です。
きちんと合った封筒に入れることで、相手に「丁寧に準備している」という印象をより強く与えられるでしょう。封筒を選ぶ段階から、相手への思いやりや気配りを示してください。
④ペンは黒か濃紺のインクを使う
お詫び状を書くペンは、黒か濃紺のインクを使うのが基本です。これらの色は改まった文書にふさわしく、落ち着いた印象と信頼感を与えます。
明るい色やインクが薄いペンはビジネス文書として不向きで、信頼感に欠ける印象を持たれやすいので避けてください。書くときは、インクがかすれないよう注意し、文字を整えて丁寧に書くことも重要です。
さらに、ペン先の太さを選ぶ際にも全体の見やすさを意識すると、より好印象を与えられます。小さな点まで意識することで、誠実さや社会人としての基本姿勢をより強く伝えられるでしょう。
内定辞退のお詫び状の構成

お詫び状は、ただ謝罪の気持ちを伝えるだけでなく、社会人としての礼儀や誠実さを示す大切な書面です。ここでは、就活生が押さえておくべき内定辞退のお詫び状の構成を解説します。
各ポイントを理解しておくと、相手により好印象を残せるでしょう。
- 頭語・結語:正しく使う
- 宛名・宛先:正式名称で正確に記載する
- 日付・大学名・氏名:明確に記載する
- 本文:前文・主文・末文の流れで簡潔かつ丁寧に記載する
- 締めの言葉:誠意を伝える
①頭語・結語:正しく使う
お詫び状は、頭語と結語を正しく使うことが基本です。「拝啓」「敬具」のように、ペアで使用するのが正式なマナーになります。
頭語や結語を省略すると、文章全体が軽い印象になり、相手に「ビジネスマナーが不十分ではないか」と思われる可能性があるかもしれません。まずは、定型の組み合わせを覚えておくと安心でしょう。
正式な形式を踏まえることで、相手に「社会人としての基本を理解している」という印象を与えられ、文章全体の信頼感も増します。
さらに、時候の挨拶や相手を思いやる表現を加えると、より丁寧な印象になるでしょう。
「ビジネスマナーできた気になっていない?」
就活で意外と見られているのが、言葉遣いや挨拶、メールの書き方といった「ビジネスマナー」。自分ではできていると思っていても、間違っていたり、そもそもマナーを知らず、印象が下がっているケースが多いです。
ビジネスマナーに不安がある場合は、これだけ見ればビジネスマナーが網羅できる「ビジネスマナー攻略BOOK」を受け取って、サクッと確認しておきましょう。
②宛名・宛先:正式名称で正確に記載する
宛名や宛先は、会社名や部署名、担当者名を正式名称で正確に記載してください。略称や誤字は、誠意に欠ける印象を与える原因となり、相手の信頼を損なう恐れがあります。
たとえば「株式会社」を「(株)」に省略しないなど、小さな部分が信頼につながる重要なポイントです。事前に企業の正式名称や部署構成、担当者の役職を確認しておくことが大切でしょう。
細部まで丁寧に整えて、相手への敬意を伝えることが、結果的に自分自身の印象を良くすることにつながります。
③日付・大学名・氏名:明確に記載する
日付や大学名、氏名は必ず明確に記載しましょう。日付を入れると、いつ送付したかが記録に残り、やり取りの確認がスムーズになります。大学名や氏名は、フルネームで書くことが基本です。
略称や省略は避けてください。特に、推薦を受けている場合や、大学側と企業のつながりがある場合は正確性がさらに重要になります。
情報を正確に示すことは、自分の責任を持った行動であることを相手に示すことにもつながり、信頼を保つうえで欠かせません。小さな部分まで注意を払うことが、誠実さを強調します。
④本文:前文・主文・末文の流れで簡潔かつ丁寧に記載する
本文は「前文」「主文」「末文」の流れに沿って書くことが基本です。前文では感謝やお礼を述べ、主文で辞退の理由や謝罪の言葉を簡潔に伝え、末文で再度お詫びや今後のお願いを示すと誠意が伝わります。
文章を長く書きすぎず、要点を整理して書くことが大切です。誠実な気持ちを短くまとめることが、かえって良い印象を与えるでしょう。
特に、文章全体のバランスや表現の丁寧さを意識することで、読みやすさと信頼感が増し、相手にとっても受け取りやすいお詫び状になります。
⑤締めの言葉:誠意を伝える
締めの言葉は、お詫び状全体の印象を決める大切な部分です。「貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます」など、感謝や相手への敬意を表す言葉で結ぶと丁寧です。
最後まで誠意を感じさせる文章にすることで、相手も気持ちよく受け取れるでしょう。形式を守りつつ自分の気持ちを込めて書くことが、信頼を保つことにつながります。
特に、締めの一文に温かみのある表現を加えると、形式的な文書であっても心のこもった印象を残せ、後々の印象にも良い影響を与えるでしょう。
内定辞退のお詫び状の正しい書き方

お詫び状は、ただ形式に沿って書くだけではなく、言葉遣いや構成の工夫で相手に与える印象が大きく変わります。ここでは、就活生が特に注意すべき、内定辞退のお詫び状の書き方を解説しています。
ポイントを押さえることで、誠実さとマナーをしっかり伝えられるでしょう。
- 文面全体を丁寧な敬語で統一する
- 感謝の気持ちを必ず添える
- 今後の連絡や対応について触れることで誠意を示す
- 全体の文量を簡潔にまとめて読みやすくする
①文面全体を丁寧な敬語で統一する
お詫び状の文面は、最初から最後まで丁寧な敬語で統一してください。言葉遣いにばらつきがあると誠意が伝わりにくくなり、せっかくの気持ちが十分に届かなくなってしまいます。
たとえば「申し訳ございません」「お世話になっております」など、社会人として一般的な表現を心がけると良いでしょう。
敬語を適切に使うことで、相手に「この人はきちんとしている」という印象を与えられ、文章全体の格調が整います。
さらに、語尾の繰り返しや冗長な表現を避け、自然な流れを意識するとより読みやすい文章になるでしょう。
②感謝の気持ちを必ず添える
お詫び状には、謝罪だけでなく感謝の気持ちを必ず添えてください。内定をいただいたことへのお礼や、選考に時間を割いていただいたことへの感謝を一言加えるだけで、文面の印象が大きく変わります。
感謝の表現を入れることで、単なる謝罪文ではなく「誠実な人柄」を示す手紙になるでしょう。
また、感謝の一文があることで、相手に「この学生は最後まで誠実だ」と感じてもらいやすくなり、印象を大きく左右します。ほんの少しの気配りが、文章全体に温かみと信頼感を加えるでしょう。
③今後の連絡や対応について触れることで誠意を示す
お詫び状の中で、今後の連絡や対応について一言触れておくと、より誠意が伝わります。
たとえば「今後何かございましたらご連絡ください」や「引き継ぎが必要な場合は対応いたします」など、相手への気遣いを表す言葉を加えてください。
こうすることで、一方的な謝罪に終わらず、最後まで責任を持つ姿勢を示せます。特に、推薦経由の場合や業界が狭い場合、このひと言が後々の信頼関係に大きな影響を与えるでしょう。
丁寧な姿勢を持つことで、相手に安心感を与え、再び接点を持つ際の印象も良くなります。
④全体の文量を簡潔にまとめて読みやすくする
お詫び状は、全体の文量を簡潔にまとめることが大切です。長すぎる文章は読み手に負担をかけ、要点が伝わりにくくなります。
短すぎても誠意が薄く見えるため、必要な要素を整理し、無駄を省いて書いてください。簡潔で読みやすい文章は、結果的に「気配りができる人」という好印象を与えるでしょう。
また、段落ごとに話題を整理し、言葉の重複を避けることも重要です。全体のバランスを意識しながら書くことで、相手に伝わりやすく、なおかつ誠実さがにじみ出る文章になります。
内定辞退のお詫び状を手書きで書くポイント

お詫び状はパソコンで作成するよりも、手書きにすることで誠実さがより強く伝わります。ここでは、就活生が内定辞退のお詫び状を書くときに押さえておくべきポイントをまとめました。
手書きだからこそできる気配りやマナーを意識すると、相手に良い印象を残せるでしょう。
- 下書きを行い誤字脱字を防ぐ
- 縦書きで誠意を示す
- 修正液の使用は避ける
- 丁寧な文字で好印象を与える
①下書きを行い誤字脱字を防ぐ
手書きのお詫び状では、誤字脱字があると印象が悪くなります。いきなり清書するのではなく、まずは下書きを行って文章の流れや表現を整えてください。
書き直しが少ないほど、清潔感のある仕上がりになります。時間をかけて丁寧に準備すると、誠実な姿勢が相手にしっかり伝わるでしょう。
さらに、下書きの段階で文面のバランスや段落の位置、文字の大きさなども確認すると、より整った印象になります。少しの手間を惜しまないことが、社会人としての信頼感を築く第一歩です。
②縦書きで誠意を示す
お詫び状は、縦書きにするのが基本です。縦書きは正式な手紙として認識されやすく、相手に敬意を表す形になります。横書きはカジュアルな印象を与えることが多く、改まった場には適していません。
縦書きで丁寧に文字をそろえることで、誠実さや社会人としての姿勢を伝えられます。特に、和式のビジネス文書では縦書きが一般的であるため、よりフォーマルな印象を持たせられるでしょう。
文字間のスペースや段落の取り方にも配慮し、全体の見やすさや美しさを意識すると一層好印象になります。
③修正液の使用は避ける
手書きで書く場合、修正液の使用は避けてください。修正液や修正テープを使うと、雑な印象や誠実さに欠ける印象を与えてしまいます。もし間違えた場合は、最初から書き直す方が良いでしょう。
手間を惜しまない姿勢が、相手への敬意として伝わります。特に、お詫び状のような正式な文書では、一つひとつの行動が相手に強く印象づけられるため、丁寧さを最優先にしてください。
書き直しの際には便箋や封筒を新しいものに替えるなど、細部まできちんと整えることが誠実な対応につながります。
④丁寧な文字で好印象を与える
文字の美しさは、お詫び状全体の印象を左右します。字が整っているとそれだけで誠実さが感じられ、相手に好印象を与えられるでしょう。
特別に上手な字である必要はありませんが、ゆっくり丁寧に書くことを心がけてください。焦らず落ち着いて書くことで、全体に統一感と誠意が生まれます。
さらに、文字の大きさや行間を一定に保つことを意識すると、読みやすさが格段に向上し、相手に与える印象もより良いものになるでしょう。
最後に全体を見直して、乱れやかすれがないか確認するひと手間が、手書きならではの温かみと信頼感を際立たせます。
内定辞退のお詫び状の例文

内定辞退のお詫び状を書く際、どのような文面にすれば良いか悩む方も多いでしょう。ここでは、基本型から推薦ありの場合、複数内定のケースまで、状況に応じた具体的な例文を紹介します。
これにより、自分に合ったお詫び状の書き方をスムーズに理解できるでしょう。
①内定辞退のお詫び状例文(基本型)
就職活動の結果、複数の企業から内定をいただき、そのうちの一社を辞退する場合に役立つ例文です。
相手への感謝と謝罪の気持ちを誠実に伝え、今後の関係に悪影響を残さないための基本的な書き方を示しています。
拝啓 貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。 このたびは、内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。 しかしながら、慎重に検討を重ねた結果、誠に勝手ながら今回の内定を辞退させていただきたく存じます。貴重なお時間を割いて選考していただきましたにもかかわらず、このような結果となり心よりお詫び申し上げます。 末筆ながら、貴社のさらなるご発展と皆様のご健勝をお祈り申し上げます。 敬具 令和〇〇年〇〇月〇〇日 ○○大学 ○○○○(氏名) 株式会社○○○○ ○○様 |
この例文では、感謝・謝罪・締めの順番を明確にすることで誠意が伝わりやすくなります。同じようなテーマを書く際は、理由を簡潔にまとめ、相手の立場に配慮した丁寧な表現を心がけることが大切です。
②内定辞退のお詫び状例文(推薦ありの場合)
大学の教授やキャリアセンターなどの推薦を受けて応募し内定を得たものの、事情により辞退しなければならなくなった場合に使える例文です。
推薦者や企業に対して、特に丁寧な感謝と謝罪を伝えることが重要になります
拝啓 貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。 このたびは、○○大学○○教授のご推薦を通じて貴社より内定をいただき、誠にありがとうございました。 しかしながら、慎重に検討を重ねた結果、誠に勝手ながら今回の内定を辞退させていただきたく存じます。 推薦をいただいたにもかかわらず、このような結果となり、貴社ならびに推薦者様に多大なるご迷惑をおかけし心よりお詫び申し上げます。 末筆ながら、貴社の今後ますますのご発展と皆様のご健勝をお祈り申し上げます。 敬具 令和〇〇年〇〇月〇〇日 ○○大学 ○○○○(氏名) 株式会社○○○○ ○○様 |
推薦ありの場合は、推薦者への感謝や配慮の一文を必ず入れることが信頼維持につながります。理由は簡潔に書き、誠意が伝わる文章を心がけることが大切です。
③内定辞退のお詫び状例文(複数内定から辞退の場合)
複数の企業から内定をいただき、その中から一社を辞退する際に役立つ例文です。選考や内定にかかわってくださった担当者への感謝と謝罪を誠実に伝え、今後の印象を損なわないことがポイントになります。
拝啓 貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。 このたびは、内定のご連絡をいただき誠にありがとうございました。 しかしながら、複数の企業から内定をいただいた結果、熟考を重ねた末に他社への入社を決意いたしましたため、今回の内定を辞退させていただきたく存じます。 選考に際し多大なお時間とご配慮をいただいたにもかかわらず、このような結果となり誠に申し訳なく、心よりお詫び申し上げます。 末筆ながら、貴社の今後ますますのご発展と皆様のご健勝をお祈り申し上げます。 敬具 令和〇〇年〇〇月〇〇日 ○○大学 ○○○○(氏名) 株式会社○○○○ ○○様 |
複数内定から辞退する場合は「熟考したうえでの決断」であることを示すと誠意が伝わります。感謝と謝罪の順序を守り、理由は簡潔にまとめることが信頼維持につながるでしょう。
お詫び状の封筒の書き方

お詫び状の内容がいくら丁寧でも、封筒の書き方に不備があると印象が下がってしまいます。ここでは、封筒に書くべき情報や整え方を具体的に解説しています。
細部まで気を配ることで、社会人としての礼儀と誠意をしっかり伝えられるでしょう。
- 表面に宛先や会社名・部署名を正式名称で記載する
- 差出人情報は裏面左下に整えて記載する
- 封筒は縦書きで統一し整った印象を与える
- 中身が折れないように便箋の折り方を整える
①表面に宛先や会社名・部署名を正式名称で記載する
封筒の表面には、会社名や部署名、宛先の担当者名を省略せず正式名称で書いてください。略称や誤字があると、相手に失礼な印象を与える恐れがあります。
丁寧な字で整えて書くことで、誠意と信頼感を伝えられるでしょう。さらに、宛名はできるだけ中央にそろえ、文字の大きさや行間にも気を配ると一層見やすくなります。
郵便番号や住所の記載位置も正式な書式に従い、余白を保つことでバランスの取れた美しい仕上がりになるでしょう。小さな部分まで整えることで、全体から受ける印象がより格調高くなります。
②差出人情報は裏面左下に整えて記載する
差出人の情報は、封筒の裏面左下に大学名や氏名をそろえて記載します。封筒の裏に情報が整っていると、受け取る側も誰からの手紙か一目で分かりやすくなるでしょう。
住所や連絡先を記入する場合も、見やすく配置してください。さらに、文字の大きさや行間を一定に保ち、余計な情報を書きすぎないようにすることも重要です。
きちんと整えた裏面は「最後まで気配りができる人」という好印象につながります。受け取る相手の立場を想像し、読みやすさと清潔感を重視してください。
③封筒は縦書きで統一し整った印象を与える
封筒全体は縦書きに統一することで、改まった印象を与えられます。横書きにするとカジュアルな雰囲気が出てしまい、ビジネスシーンには不向きです。
特に、表面の宛先と裏面の差出人情報は、バランスよく配置し整った印象にしましょう。さらに、縦書きで書く際には文字の中心をそろえ、行のずれがないように注意することが大切です。
わずかなズレでも相手に与える印象は変わるため、定規などを使って整えるのも良い方法でしょう。縦書きの統一感が、全体の誠実さを際立たせます。
④中身が折れないように便箋の折り方を整える
封筒に入れる便箋の折り方にも、気を配ってください。三つ折りや四つ折りなど、封筒のサイズに合わせてきれいに折ることが大切です。
折り目がずれていると雑な印象を与えやすいため、しっかり整えてから封入すると好印象につながります。
さらに、便箋を折る際には上下や左右の余白を均等にし、折り目をしっかりとつけると美しく仕上がるでしょう。
封入する前に封筒と便箋のサイズを確認し、余裕を持たせて入れることで紙が傷むのを防ぐこともできます。こうした細部への配慮が、相手への誠意として伝わるでしょう。
お詫び状を郵送する際のマナー

せっかく丁寧にお詫び状を書いても、郵送時の不備で誠意が伝わらなくなることがあります。
ここでは、発送前から到着確認までの基本的な流れを整理し、相手に好印象を残せるポイントを紹介しています。細やかな配慮が、相手の信頼を保つ決め手になるでしょう。
- 発送前に誤字脱字や記載漏れなどがないか最終チェックする
- 速達や書留など適切な発送方法を選ぶ
- 便箋や封筒が汚れや折れのない状態であることを確認する
- 郵送後に到着確認やお礼の連絡を行う
①発送前に誤字脱字や記載漏れなどがないか最終チェックする
お詫び状を封入する前に、誤字脱字や記載漏れがないかをしっかり確認してください。特に、宛名や会社名の間違いは、信頼を損ねる原因になりやすいです。
丁寧に見直すことが、誠実な姿勢を示す第一歩になります。加えて、文章全体の流れや句読点の位置、改行など細かい部分も一度声に出して読み返すと、見落としていたミスに気づきやすくなるでしょう。
印刷された文書やメモを手元に置いて最終確認を行うと、より確実に誤りを防げるためおすすめです。時間を惜しまず確認を重ねることが、結果的に相手への誠意を深く伝えることにつながります。
②速達や書留など適切な発送方法を選ぶ
内定辞退のお詫び状は、早く確実に届くことが重要です。速達や書留を使えば、到着までの時間を短縮でき、送達記録も残せます。送るタイミングや重要度に応じて、最適な方法を選んでください。
たとえば、急ぎの場合は速達を使い、より確実に相手に届いたことを確認したい場合は書留を選ぶなど、状況に応じた使い分けが大切です。
また、郵便局で発送時に担当者に相談すれば、どのサービスが最適かアドバイスを受けられます。発送手段を選ぶ時点から、相手に対する誠意と丁寧さを示せるでしょう。
③便箋や封筒が汚れや折れのない状態であることを確認する
便箋や封筒が汚れていたり折れていると、どれほど丁寧な内容でも雑な印象を与えかねません。清潔で整った状態を保ち、封入時も手を清潔にして扱うことが大切です。
細部への配慮が、誠意を示すポイントになるでしょう。さらに、封筒に入れる際には折り目や角が揃っているか、便箋が封筒内で動かないかなども確認してください。
封をする際には、のりのはみ出しや指紋の付着など小さな部分にも注意を払うと、より整った印象を与えられます。こうした小さな配慮こそが、全体の印象を高める大きな要因になることを覚えておきましょう。
④郵送後に到着確認やお礼の連絡を行う
郵送が無事に届いたか確認することも欠かせません。特に、重要な手紙の場合、相手に電話やメールで到着確認をしたり、受け取り後に改めて感謝の連絡を入れたりすると良いでしょう。
最後まで気を配る姿勢が、相手への誠意を伝えます。さらに、到着確認をする際は相手の忙しさに配慮し、簡潔で丁寧な連絡を心がけてください。
「このたびはお忙しい中お時間をいただきありがとうございます」といった一言を添えるだけでも印象が変わります。
郵送後のフォローは、単なる作業ではなく信頼関係を強めるチャンスとして捉えることが大切です。
お詫び状を手渡しする時の注意点

お詫び状は郵送が基本ですが、場合によっては直接手渡しすることもあります。ここでは、訪問前の準備から渡し方まで、相手に失礼のない行動ポイントをまとめました。
丁寧な対応が、信頼を守る大切な要素になるでしょう。
- 訪問日時や場所を確認し相手の都合を優先する
- 封筒に入れたまま両手で丁寧に渡す
- お詫びと感謝の言葉を添える
- 複数相手の場合は順番と立ち位置に注意する
- 身だしなみと態度を整え礼儀を示す
①訪問日時や場所を確認し相手の都合を優先する
手渡しの際は、必ず訪問日時や場所を事前に確認してください。相手の予定に合わせることで、誠意が伝わりやすくなります。無断訪問は避け、あくまで相手の都合を最優先にしましょう。
また、訪問時間はできる限り先方の業務に支障がない時間帯を選び、事前に連絡して了承を得ておくことが重要です。
加えて、訪問する際には簡単なメモやスケジュールを控えておくと、混乱を防ぎ落ち着いて対応できます。こうした準備を重ねることで、相手に対する思いやりと誠意がより深く伝わるでしょう。
②封筒に入れたまま両手で丁寧に渡す
お詫び状は、必ず封筒に入れたまま渡すことが礼儀です。両手を使って相手に正面から差し出せば、丁寧な印象を与えられます。中身をそのまま渡す行為は控えてください。
さらに、封筒の向きにも注意し、相手がすぐに名前や宛先を確認できるように差し出すと親切です。両手で持つ際には、背筋を伸ばし視線を合わせることで、より一層誠実な印象を与えられます。
封筒の扱い方ひとつで、相手に与える信頼感や好感度が大きく変わるでしょう。
③お詫びと感謝の言葉を添える
手渡すときには「このたびはご迷惑をおかけしました」といったお詫びの言葉に加え、「お時間をいただきありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えてください。
言葉ひとつで、相手の受け取り方が変わるでしょう。特に、最初に感謝を述べ、その後で謝罪の言葉を伝えると、落ち着いた印象になります。
加えて、相手の表情や反応に合わせて、話す速度や声のトーンを調整すると、より気持ちが伝わりやすくなるでしょう。手渡しの際の一言は、文面だけでは伝わらない誠実さを補う大切な要素です。
④複数相手の場合は順番と立ち位置に注意する
複数の相手に手渡しする場合は、役職や立場の高い人から順に渡すなど、順番に気をつけましょう。立ち位置や視線の使い方を整えることで、より誠実な印象を残せます。
特に、会議室やオフィスなどの場では、あらかじめ誰にどの順番で渡すかを決めておくと、スムーズに進行できます。
また、視線をしっかり相手に合わせて、一人ひとりに丁寧な挨拶を添えることも忘れないでください。
このように事前準備と当日の立ち居振る舞いを整えることで、全体的に落ち着きと信頼感のある対応ができます。
⑤身だしなみと態度を整え礼儀を示す
お詫び状を手渡しする際は、スーツや髪型など身だしなみを整えることが欠かせません。姿勢や話し方にも注意し、誠実な態度を心がけてください。そうすることで、謝罪の気持ちがより深く伝わります。
加えて、玄関先や応接室に入る前には身だしなみを簡単に確認し、呼吸を整えてから入室すると落ち着いた雰囲気を演出できるでしょう。
また、手渡し時には笑顔よりもやや控えめな表情を意識し、言葉遣いも丁寧にすることで、誠意と礼儀をさらに際立たせられます。
全体としての態度や雰囲気が、謝罪の真剣さを裏付ける要素となるでしょう。
「ビジネスマナーできた気になっていない?」
就活で意外と見られているのが、言葉遣いや挨拶、メールの書き方といった「ビジネスマナー」。自分ではできていると思っていても、間違っていたり、そもそもマナーを知らず、印象が下がっているケースが多いです。
ビジネスマナーに不安がある場合は、これだけ見ればビジネスマナーが網羅できる「ビジネスマナー攻略BOOK」を受け取って、サクッと確認しておきましょう。
信頼を築くお詫び状のポイント

お詫び状は、内定辞退など重要な場面で誠意を伝えるために欠かせない手段です。
この記事で紹介したように、便箋や封筒の選び方、正しい構成や書き方、さらには郵送・手渡しのマナーまで細部に気を配ることで、相手に誠実な印象を残せます。
実際にお詫び状を書くときは、丁寧な敬語や感謝の気持ちを添え、封筒の扱い方や送付後の確認まで一貫して対応することが大切でしょう。
これらを実践することで、単なる形式にとどまらず、今後の関係や信頼構築にもつながります。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。