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内定辞退が怖い人へ|怒られない伝え方とマナーを解説

「内定辞退をしたら怒られるんじゃないか…」就活を進める中で、こんな不安を抱える学生は少なくありません。

せっかく採用してくれた企業に迷惑をかけてしまうのでは、と考えると辞退を切り出すのが怖くなってしまいますよね。

しかし、内定辞退は誰もが経験する可能性のある行為であり、マナーを守って丁寧に伝えれば必要以上に恐れることはありません。

本記事では、企業が怒る理由、辞退しても怒られないための伝え方や注意点をわかりやすく解説します。読み終えた頃には、安心して内定辞退を伝えられるようになるはずですよ。

マナーを正しく理解し、誠実な対応で円滑に内定辞退を行いましょう。

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目次

内定辞退で怒られることはある?結論と前提を解説

就活中に内定辞退をすることに対して、不安を感じる人は少なくありません。「怒られたらどうしよう」「迷惑になるのでは」と心配になるのも当然でしょう。

しかし、結論から言えば、正しい手順を踏んで丁寧に伝えれば、基本的に怒られることはありません。

企業側も複数の内定辞退が出ることを前提に採用活動を行っているため、冷静に対応すれば大きな問題にはならないでしょう。

一方で、伝え方を間違えたり連絡を怠ったりすると、相手を不快にさせてしまうこともあります。その結果、怒られたり、悪い印象を与えたりするおそれがあるため注意が必要です。

大切なのは、誠意を持って迅速に意思を伝えることです。丁寧な言葉遣いや連絡手段の選び方に気をつければ、不必要に恐れることはありません。落ち着いて、誠実な対応を心がけてください

内定辞退が怒られると思われる理由とは

内定を辞退したいと思っても、「怒られたらどうしよう」と悩む学生は多いものです。ですが、そのような心配の背景には、さまざまな思い込みや情報が影響しています。

ここでは、内定辞退に不安を感じる理由を3つに分けて解説します。

  1. 内定辞退は非常識だと思い込んでいるから
  2. 就活マナーに自信がなく不安を感じるから
  3. 過去の体験談やネット情報に影響されているから

①内定辞退は非常識だと思い込んでいるから

内定を辞退することは非常識だと考えてしまいがちですが、それは誤解によるものです。実際には、内定辞退は就活生の自由であり、企業もそれを前提に採用活動を行っています。

複数名に内定を出すのもそのためです。適切な方法で辞退を伝えれば、非常識と受け取られることはありません。むしろ、不本意なまま入社し早期離職するほうが、本人にも企業にも不利益でしょう。

「内定辞退=悪」といった思い込みにとらわれず、正しい情報に基づいて行動することが大切です。

②就活マナーに自信がなく不安を感じるから

「内定辞退は失礼ではないか」と悩む背景には、マナーに対する不安がある場合も多いです。しかし、基本的なポイントを押さえていれば心配ありません。

たとえば、辞退の連絡はできるだけ早く行い、電話やメールで誠実に伝えることが重要です。また、理由は簡潔で前向きな内容にすると印象も良くなります。

マナーとは相手への配慮を示す手段にすぎません。正しく伝えれば、むしろ相手から感謝されることもあります。不安があるなら、まずは基本を確認しておくと安心できるでしょう

③過去の体験談やネット情報に影響されているから

ネット上には「内定辞退で怒られた」といった体験談もありますが、実際には特殊なケースが多いです。中には、連絡が遅かったり、辞退理由が曖昧だったことで誤解を招いた例もあります。

情報の中には感情的な表現や誇張が含まれていることも多く、すべてを真に受けるのは危険です。丁寧に辞退を伝えた結果、感謝されたというケースも少なくありません。

必要以上に恐れるのではなく、信頼できる情報をもとに冷静に判断することが、トラブルを避けるポイントです。

実際に怒られるケースはある?企業が怒る3つの理由

ここでは、就活中に内定を辞退する際に企業が怒る理由として考えられるものを解説します。実際には、内定辞退は法律的にも認められており、企業が学生に怒ることは原則としてありません。

ただし、伝え方やタイミング次第では、企業側に不快な印象を与えてしまうこともあります。企業が感情的になる背景を知っておけば、より丁寧で円滑な対応ができるはずです。

  1. 採用活動にかけた時間とコストが無駄になるから
  2. 人材不足の現場で辞退が痛手となるから
  3. 辞退者に期待を寄せていたから

①採用活動にかけた時間とコストが無駄になるから

企業が内定辞退に対して怒りを感じる最大の理由は、採用活動にかけたコストと時間が無駄になってしまうことです。エントリーの受付から面接、選考、内定通知まで、企業は多くの労力をかけています。

その結果、辞退の連絡があると、これまでの苦労がすべて無意味だったと感じてしまう担当者もいるでしょう。特に中小企業では、一人の採用にかける比重が大きくなりがちです。

そのような事情を理解し、できるだけ早めに、丁寧な言葉で意思を伝えることがトラブルを避けるコツです。

②人材不足の現場で辞退が痛手となるから

人手不足が深刻な業界では、内定辞退が現場に与える影響が非常に大きくなります。たとえば介護業界やIT業界では、一人の新入社員が入るかどうかが職場全体の運営に直結することもあります。

そうした状況で辞退が発生すると、現場の負担が増し、企業側の失望も大きくなるのです。辞退を伝える際には、相手の立場に配慮しながら、冷静で誠意ある対応を心がけると安心です。

結果として感情的な対立を避けることにもつながります

③辞退者に期待を寄せていたから

企業によっては、内定を出した学生に強い期待を寄せていた場合、辞退の連絡がショックになることがあります

面接時の評価や印象が良く、「この人に活躍してもらいたい」と感じていた担当者ほど、気持ちの落差が大きくなりがちです。

しかし、その期待はあくまで企業側のものであり、辞退をすること自体に問題があるわけではありません。だからこそ、辞退の連絡には感謝の気持ちを添えて、できるだけ丁寧に伝えることが大切です。

そうすることで、無用な誤解や摩擦を防ぐことができるでしょう

内定辞退で怒られないためのポイント

就職活動では複数の企業から内定をもらうことも多くあります。その中で、自分の進路を決めた結果、ほかの企業の内定を辞退することになる場合もあるでしょう。

しかし、マナーを守って丁寧に対応すれば、怒られることはほとんどありません。とはいえ、対応の仕方によっては相手に不快な印象を与えてしまう可能性もあるため、注意が必要です。

ここでは、内定辞退で怒られないためのポイントを3つに分けて解説します。

  1. 辞退の意思はできるだけ早く伝える
  2. まずは電話で連絡する
  3. 感謝とお詫びの気持ちを丁寧に伝える
  4. 辞退理由は相手に配慮した表現にする

①辞退の意思はできるだけ早く伝える

内定を辞退すると決めたら、なるべく早く企業に伝えてください。早めに連絡することで、企業の予定変更や次の選考準備がスムーズになります。

逆に、連絡が遅れると「マナーが悪い」と受け取られ、気分を害されてしまう可能性もあるでしょう。まだ迷っている段階ではなく、気持ちが固まった時点で誠意を持って伝えることが大切です。

「あとでまとめて連絡しよう」と思って先延ばしにするのは避けてください。内定辞退は、タイミングも重要なマナーのひとつです。

②まずは電話で連絡する

内定辞退の連絡は、まず電話で行うのが基本です。メールの方が気楽に感じるかもしれませんが、文章だけでは気持ちが伝わりづらく、失礼にあたる場合もあります。

電話であれば、謝意や感謝を直接伝えることができ、相手にも誠意が伝わりやすくなるでしょう。「緊張してしまう」と感じるかもしれませんが、丁寧な言葉遣いを意識すれば問題ありません。

電話でしっかりと伝えた上で、必要があればメールで文面を補足してください。この順番が、丁寧な対応として評価されます

③感謝とお詫びの気持ちを丁寧に伝える

内定を辞退するときは、「せっかく選んでもらったのに申し訳ない」という気持ちと、「選考に時間をかけていただいたことへの感謝」を伝えることが重要です。

たとえば「他社に決めたので辞退します」とだけ伝えてしまうと、冷たい印象になってしまいかねません。

婉曲的に「貴重な機会をいただきながら恐縮ですが、自分の将来を考えて別の道を選ぶことにしました」といった表現にしましょう。丁寧な伝え方が、相手の印象を大きく左右します

④辞退理由は相手に配慮した表現にする

内定辞退の理由を伝える際には、相手への配慮が欠かせません。たとえば「他社の条件が良かったから」などと直接的に言うのは避けたほうが無難です。

企業の立場を考え、「最終的に自分の進路を慎重に考えた結果、別の道を選ぶことにしました」といった柔らかい表現を使ってください。

また、「企業との相性」や「やりたいことが明確になった」といった理由を伝えるのも自然です。正直さと配慮のバランスが、誠意ある対応につながるでしょう

【重要】内定辞退を伝えるときの注意点4つ

内定辞退を伝える際は、伝え方によって企業側の受け取り方が大きく変わるものです。印象を悪くしないためには、礼儀と配慮をもった対応が欠かせません。

ここでは、トラブルを避け円満に辞退の意思を伝えるための4つの注意点を解説します。

  1. 嘘をつかずに正直に伝える
  2. 家族などの責任にせず自己決定として伝える
  3. 他社名や志望先を出さない
  4. 企業を否定する言い回しを避ける

①嘘をつかずに正直に伝える

内定辞退の連絡は気が重く、理由を聞かれると考えると、嘘で取り繕いたくなるかもしれません

しかし、誠実さを大切にしている企業に対して、事実と異なることを言えば、かえって印象を悪くしてしまいます。

たとえば、「自分の進みたい方向と異なっていたため、別の道を選ぶことにしました」など、正直な気持ちを丁寧な言葉で伝えれば、相手も納得しやすいでしょう。

不自然な言い訳や作り話は矛盾が出やすく、信頼を損ねる原因になります。誠意を持って伝えることが、スムーズな辞退への近道です。

②家族などの責任にせず自己決定として伝える

「親に反対された」など、家族を理由にする表現は、自分で決めたことではない印象を与えてしまいます。企業は、自ら考え判断できる社会人としての姿勢を見ています。

辞退の理由は、「自分で考えた末に、別の道を選びました」のように、主体性を伝える内容にしましょう。責任を人に押しつけるような言い方は避けたほうが無難です。

しっかりと自分の言葉で説明すれば、納得感が高まり、円満な関係を築いたまま辞退できる可能性も高まります

③他社名や志望先を出さない

「他社の内定を受けたため」と説明すると、誠実に見える一方で、相手に余計な競争意識や敗北感を与えるおそれもあります。特に企業名を具体的に挙げるのは避けましょう。

理由はあくまで、自分の選択基準や将来像に焦点を当てたものが適しています。「より自分に合った環境を選びました」のように、相手企業を比較の対象にしない言い回しが望ましいです。

相手の立場に配慮した表現を選ぶことで、丁寧な印象を残せるでしょう。

④企業を否定する言い回しを避ける

「雰囲気が合わなかった」や「給料が低い」といった辞退理由は、企業にとって否定的に聞こえてしまいます。悪気がなくても、失礼と受け取られる可能性があるので注意が必要です。

たとえば、「自分の希望と方向性を見直した結果、別の選択をすることにしました」といった前向きな表現なら、角が立ちません。

さらに、「貴重な機会をいただき感謝しております」と感謝の言葉を添えると、好印象を持ってもらいやすくなります。

たとえ辞退であっても、最後まで礼儀正しく接することが社会人としての信頼につながるでしょう

内定辞退の理由を丁寧に伝える例文8選

内定を辞退する際、「どう伝えれば失礼にあたらないのか」と悩む方は多いものです。ですが、丁寧に理由を伝えることで、角が立たずに円満な辞退が可能です。

ここでは、状況ごとに使える例文を紹介します。

  1. 他社に内定をもらった場合の例文
  2. 希望の業界・職種が変わった場合の例文
  3. 企業との適性が合わなかった場合の例文
  4. 条件が希望と異なっていた場合の例文
  5. 地元に残りたい場合の例文
  6. 大学院進学を理由にする例文
  7. 公務員試験合格を理由にする例文
  8. 卒業単位の不足を理由にする例文

①他社に内定をもらった場合の例文

他社の内定を理由に辞退を伝える際は、感謝の気持ちを第一に、相手への配慮を忘れず丁寧に伝えることが重要です。ここでは、他社に内定を決めたことを伝える際の例文をご紹介します。

このたびは、内定のご連絡をいただき誠にありがとうございました。貴社の選考を通じて、社員の方々の温かさや社風の良さを強く感じ、非常に魅力的な会社だと感じておりました。

しかし、熟考の末、他社の内定先で自身の目指すキャリアにより近い環境があると判断し、そちらで働く決意をいたしました。

大変ご迷惑をおかけして恐縮ではございますが、内定を辞退させていただきたく存じます。

貴重なお時間を割いていただいたにも関わらず、このような結果となりましたこと、心よりお詫び申し上げます。今後の貴社のご発展を心よりお祈り申し上げます。

他社内定による辞退では、丁寧な表現で誠意を伝えることが大切です。「魅力を感じていたが熟考の末に決断した」という流れにすると、角が立ちにくく、誤解を防ぐ文章になります

②希望の業界・職種が変わった場合の例文

内定辞退の理由としてよくあるのが、就職活動を進める中で自分のやりたいことが明確になり、別の業界や職種に興味を持つようになったケースです。ここでは、希望業界が変わったことを伝える際の例文をご紹介します。

この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。貴社の社員の方々のお話を伺う中で、職場の雰囲気や仕事への情熱に強く魅力を感じ、非常に悩みながらも内定をお受けいたしました。

しかし、その後も自身の将来について考え続ける中で、以前から関心のあった教育業界で子どもたちの成長を支える仕事に就きたいという思いが強くなりました。

今後後悔のない選択をするためにも、自分の意志を大切にしたいと考え、誠に勝手ながら内定を辞退させていただきたく存じます。

このようなご連絡となりましたこと、心よりお詫び申し上げます。短い間ではございましたが、貴重なご縁をいただけたことに感謝しております。

希望する業界が変わった理由を丁寧に伝え、相手企業への敬意と感謝を忘れずに入れることで、円満な辞退につながります。「なぜ辞退するのか」を一貫した流れで書くのがポイントです

③企業との適性が合わなかった場合の例文

企業との相性や職場環境への違和感が理由で内定を辞退したいと考える学生は少なくありません。そんなとき、相手に失礼なく、かつ自分の気持ちを正直に伝える文面が求められます。

ここでは、企業との適性が合わなかった場合の例文をご紹介します。

このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。貴社の選考を通じて多くの学びを得ることができ、大変感謝しております。

しかしながら、内定後に改めて自己分析を深めた結果、自分の志向や将来像と貴社の社風・業務内容に一定のギャップを感じるようになりました。

入社後に全力で取り組む自信が持てないまま入社することは、かえってご迷惑をおかけすると判断し、誠に勝手ながら内定を辞退させていただきたく存じます。

ご多忙のところご迷惑をおかけし大変申し訳ございませんが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

相手企業への感謝の気持ちを冒頭で伝えることで、印象が柔らかくなります。辞退の理由は抽象的にしつつも「自己分析」や「社風とのギャップ」といった言葉を入れることで、納得感を持たせましょう

④条件が希望と異なっていた場合の例文

内定辞退の理由として、「条件が思っていたものと違っていた」というケースはよくあります。その際、感情的にならず冷静に伝えることが大切です。

ここでは、条件が希望と異なっていた場合の例文をご紹介します。

このたびは内定をいただき、誠にありがとうございました。貴社の業務内容や雰囲気には大変魅力を感じておりました。

しかしながら最終的に他社との条件を比較検討した結果、自分の希望する働き方と異なる点が多く、熟慮の末、誠に勝手ながら内定を辞退させていただくことにいたしました。

貴重なお時間をいただいたにもかかわらず、このような結果となり大変申し訳ございません。短い間ではございましたが、ご丁寧に対応してくださり、心より感謝申し上げます。

この例文では、企業への感謝の気持ちを前提に、辞退の理由を丁寧に説明しています。「希望と異なる」という点はやんわり伝えつつ、相手の立場にも配慮した表現がポイントです。

同じようなテーマを書くときは、「断る理由」を簡潔かつ角が立たないように伝えるのがコツです。

⑤地元に残りたい場合の例文

ここでは、地元での生活や家族との距離を大切にしたいという理由で内定辞退をする場合の伝え方を紹介します。相手に失礼のない表現で、真摯な気持ちが伝わるようにすることがポイントです。

このたびは内定をいただき、誠にありがとうございました。御社の皆様の温かい対応や、事業内容に対する理解が深まるたびに、入社後の自分の姿を思い描いておりました。

しかし、家族とよく話し合った結果、地元に残って生活基盤を築くことを優先したいという気持ちが強まりました。悩んだ末の決断ではありますが、内定を辞退させていただきたく存じます。

ご期待に添えず大変心苦しい限りですが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

「地元に残りたい」という個人的な理由も、丁寧に伝えれば真摯な印象になります。相手への感謝と、しっかり考えたうえでの決断であることを明記することで、誠実さを伝えることができます

⑥大学院進学を理由にする例文

将来のキャリアを見据えて大学院進学を決めた場合には、学びたい内容や今後の方向性を簡潔に説明し、誠意を持って辞退を伝えることが大切です。ここでは、大学院進学を理由にする例文をご紹介します。

このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。選考を通じて御社の魅力や社風に触れ、貴重な学びの機会をいただいたことに深く感謝しております。

しかし、大学在学中に取り組んだ研究をさらに深めたいという思いが強まり、最終的に大学院へ進学する決意をいたしました。社会に出る前に専門性を高めることが今後の糧になると考えての判断です。

御社のご厚意に応えられず大変心苦しい限りですが、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。

大学院進学という前向きな理由は納得されやすい傾向があります。自分の意思で将来を考えた結果であることを明確にし、企業への感謝を忘れずに伝えることがポイントです。

⑦公務員試験合格を理由にする例文

内定を辞退する際に、「怒られるのでは」と不安になる人は多いです。しかし、誠実な理由と丁寧な伝え方を意識すれば、相手の理解を得やすくなります。

ここでは、公務員試験に合格したことを理由とした、大学生向けの内定辞退例文をご紹介します。

このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。大変貴重な機会をいただきながら、大変心苦しいのですが、内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。

実は、大学入学当初から目指していた公務員試験に合格することができ、そちらの道に進む決意をいたしました。貴社の選考を通じて多くの学びがあり、改めて感謝申し上げます。

ご迷惑をおかけし大変申し訳ございませんが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

公務員試験という目標が明確で一貫しているため、納得感のある理由として伝えやすいのが特徴です。辞退の意志を伝える際は、感謝とお詫びの言葉をバランスよく盛り込みましょう

⑧卒業単位の不足を理由にする例文

内定辞退を伝える際、相手企業から怒られるのではないかと不安になる方は多いものです。特に、学生側の事情である「卒業単位の不足」を理由とする場合は、丁寧で誠実な伝え方が大切です。

ここでは、卒業単位の不足を理由とした内定辞退の例文をご紹介します。

このたびは、貴社より内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。非常に魅力的な企業であり、内定をいただけたことに深く感謝しております。

しかしながら、今後の履修計画の見直しを進める中で、卒業に必要な単位の不足が判明し、今後の学生生活を優先せざるを得ない状況となってしまいました。

結果として、貴社への就職を辞退せざるを得ないという判断に至りました。このようなご連絡となり、大変申し訳なく思っております。ご迷惑をおかけすること、心よりお詫び申し上げます。

何卒ご理解いただけますよう、よろしくお願いいたします。

この例文では、丁寧な謝罪と感謝を先に伝えた上で、学生としての立場を理由にしています。具体的な事情を明かしつつも相手に不快感を与えない表現がポイントです。

同じテーマで書く際は、「どうしても避けられなかった理由」であることを伝える姿勢が重要です。

より丁寧に伝えたい人向け|メール・手紙の例文3選

内定辞退の連絡は、相手企業への敬意を忘れず、丁寧に伝えたいと考える方も多いはずです。しかし、どのような言葉を使えば失礼がなく、誠意が伝わるのか悩む場面もあるでしょう。

ここでは、電話がつながらなかった場合や電話連絡後など、状況ごとに適したメールや手紙の文例を紹介します。トラブルや誤解を避けながら、きちんと辞退の意向を伝えるための参考にしてください。

  1. 電話がつながらなかった場合のメール例文
  2. 電話連絡後に送るメールの例文
  3. トラブルを防ぐための手紙の例文

①電話がつながらなかった場合のメールの例文

内定辞退を伝えたいけれど、企業に何度電話してもつながらず困っている方は多いです。そんなときは、丁寧な言葉でメールを送ることで誠意を伝えることができます。

ここでは、電話がつながらなかった際の内定辞退メールの例文をご紹介します。

件名:内定辞退のご連絡(○○大学・山田太郎)

○○株式会社
人事部 ○○様

お世話になっております。
○○大学○○学部の山田太郎と申します。
この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。

大変恐縮ですが、熟考の末、他社への就職を決意いたしましたため、
誠に勝手ながら内定を辞退させていただきたくご連絡いたしました。

本来であれば、直接お電話にてお伝えすべきところ、
何度かお電話をおかけしましたがつながらなかったため、
取り急ぎメールにてご連絡させていただきました。

貴重なご縁をいただきながら、このようなご連絡となり申し訳ございません。
心より感謝申し上げますとともに、貴社のご発展をお祈り申し上げます。

何卒よろしくお願いいたします。

山田太郎
電話番号:080-XXXX-XXXX
メールアドレス:XXXX@example.com

相手への感謝と謝罪を明確に伝えることが重要です。また、「電話がつながらなかったためメールで失礼します」と理由を添えることで印象が和らぎます。自分の連絡先も忘れず記載しましょう

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②電話連絡後に送るメールの例文

内定辞退を電話で伝えた後は、確認と感謝の気持ちを込めたフォローアップメールを送るのが丁寧です。相手への敬意を示すことで、印象を悪くせずに辞退の意志を伝えることができます。

ここでは、電話連絡後に送るメールの例文をご紹介します。

件名:内定辞退のご連絡(○○大学・佐藤花子)

○○株式会社
人事部 ○○様

お世話になっております。
○○大学○○学部の佐藤花子と申します。

本日、お電話にて内定辞退のご連絡をさせていただきましたが、
改めてメールにてご連絡申し上げます。

このたびは内定をいただき誠にありがとうございました。
非常に悩みましたが、自分の進路について熟考した結果、
誠に勝手ながら他社にて就職することを決断いたしました。

貴重な機会をいただきながら、このようなご連絡となり、
大変申し訳ございません。
貴社の益々のご発展と皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。

佐藤花子
電話番号:090-XXXX-XXXX
メールアドレス:hanako.sato@example.com

電話後のメールは、誤解を防ぎ相手に誠意が伝わる手段です。感謝と謝罪を明確に述べ、丁寧な言葉選びを心がけましょう。改めてメールする姿勢が、社会人としての印象を良くします

③トラブルを防ぐための手紙の例文

企業側とのトラブルを避けるためには、文書としてしっかり残る「手紙」での内定辞退も有効です。ここでは、トラブルを防ぐための丁寧な手紙の例文をご紹介します。

○○株式会社
人事部 ご担当者様

拝啓
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

○○大学○○学部の鈴木一郎と申します。
このたびは、内定のご連絡をいただき誠にありがとうございました。

大変光栄に思うとともに、貴社のご厚意に深く感謝申し上げます。
しかしながら、家族や大学のキャリアセンターと相談を重ねた結果、

誠に恐縮ではございますが、他社への就職を決意いたしました。
つきましては、内定を辞退させていただきたく、書面にてご連絡申し上げます。

貴重なご縁をいただいたにもかかわらず、このような結果となり、誠に申し訳ございません。
略儀ながら、書中にてお詫び申し上げます。

貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
敬具

令和○年○月○日
鈴木一郎

〒123-4567
東京都○○区○○1-2-3

電話番号:080-XXXX-XXXX

トラブルを防ぎたいときは、紙の手紙で正式な意思表示を行うのが有効です。手紙では時候の挨拶や敬語表現を丁寧に使い、誠意を伝えることを意識しましょう

【Q&A】内定辞退でよくある質問

就職活動では、内定後の対応に悩む人も多くいます。とくに「内定を辞退したら怒られるかも」「損害賠償を請求されるのでは」といった不安を感じている方も少なくありません。

ここでは、就活生からよくある10の質問を取り上げ、トラブルを避けるためのポイントをわかりやすく解説します。

  1. 公務員の内定を辞退すると怒られる?
  2. キャリアセンターから紹介された場合はどう対応すればいい?
  3. 内定辞退の連絡は電話とメールのどっちがいい?
  4. 内定承諾書を提出したあとでも辞退できる?
  5. 複数社から内定をもらった場合、どの順番で辞退すればいい?
  6. 内定辞退を理由に大学へ連絡されることってある?
  7. 辞退の連絡は何日前までにすればいい?
  8. 辞退理由って伝えないといけない?
  9. 辞退を断られたらどうすればいい?
  10. 内定辞退で損害賠償を請求されることってある?

①公務員の内定を辞退すると怒られる?

公務員の内定を辞退しても、基本的には怒られることはありません。ただし、公務員の採用は民間企業と異なり、最終合格後は採用予定者として正式に扱われるため、対応は丁寧に行う必要があります。

辞退する場合は、できるだけ早く誠意を持って連絡してください。曖昧な伝え方や無断での辞退は、相手に不信感を与える原因になります。

電話で意思をしっかり伝えれば、大きなトラブルになることはまずないでしょう

②キャリアセンターから紹介された場合はどう対応すればいい?

大学のキャリアセンター経由で紹介された企業を辞退する際は、まずキャリアセンターに相談するのが基本です。紹介先との信頼関係を守るためにも、自分ひとりで判断して動くのは避けましょう。

辞退理由を整理したうえで、誠実に対応すれば、大学にも企業にも悪い印象は残りません。キャリアセンターと連携して丁寧に進めることで、トラブルを防げます

③内定辞退の連絡は電話とメールのどっちがいい?

内定辞退の連絡は、電話が基本です。直接声で伝えることで、相手にも気持ちが伝わりやすく、対応もスムーズに進みます。

メールだけで済ませると、文面だけでは真意が伝わらず、誤解を招くおそれがあります。まずは電話で伝え、そのあと確認のためにメールを送ると丁寧な印象を与えられます。誠実な姿勢が大切です。

④内定承諾書を提出したあとでも辞退できる?

内定承諾書を提出していても、勤務開始前であれば辞退は可能です。法律上は労働契約に該当しますが、就業前であれば解除できます。

とはいえ、辞退が遅れると企業への影響も大きくなります。そのため、決断した時点ですぐに連絡しましょう。理由は簡潔に伝え、丁寧な言葉と態度を意識するとよいでしょう。

⑤複数社から内定をもらった場合、どの順番で辞退すればいい?

複数社から内定を受けた場合は、入社の意思がない企業から先に辞退の連絡を入れるのが基本です。連絡が遅れると、企業側の採用スケジュールに悪影響を与えてしまいます。

優先順位を整理し、進む企業を決めたら、なるべく早く他社に連絡してください。迷っている段階でも、方針を明確にすると判断しやすくなります。

⑥内定辞退を理由に大学へ連絡されることってある?

一般的には、内定辞退を理由に大学へ連絡が入ることはほとんどありません。ただし、学校推薦やキャリアセンターからの紹介があった場合は、大学に報告がいくケースがあります。

これは責任追及ではなく、今後の紹介制度を維持するための連絡です。事前にキャリアセンターへ相談し、事情を共有しておくことで不要なトラブルは避けられるでしょう。

⑦辞退の連絡は何日前までにすればいい?

辞退の連絡はできるだけ早めに行うことが大切です。目安としては、内定通知から7日以内、または入社予定日の1か月以上前が理想です。

直前の連絡は相手の業務に影響を与えるため、避けてください。迷っている場合でも期限を意識し、早めに行動に移すことをおすすめします。

⑧辞退理由って伝えないといけない?

辞退理由を必ずしも詳しく伝える必要はありませんが、まったく触れずに済ませるのは避けたほうがよいです。

「他社の内定を受けた」「自身のキャリアと合わなかった」など、簡潔で前向きな説明を添えると印象がよくなります。嘘をつかず、事実をもとに伝えるのが信頼される対応です。

⑨辞退を断られたらどうすればいい?

内定辞退は、労働者に認められた権利です。万が一、辞退を強く引き止められても、最終的には辞退できます。相手の話を一度受け止めつつ、「意志は変わりません」と冷静にはっきり伝えてください。

不安なときは、キャリアセンターや第三者機関に相談することも有効です。

⑩内定辞退で損害賠償を請求されることってある?

内定辞退によって損害賠償を請求されることは、原則としてありません。労働契約の成立前であれば、自由に辞退できます。

ただし、無断で辞退したり、虚偽の説明をした場合は、例外的に問題になる可能性もゼロではありません。誠意を持って連絡すれば、法的トラブルに発展することはまずないでしょう。

内定辞退は常識の範囲で行えば問題なし

内定辞退=怒られるという印象を持つ人は多いですが、それは一部の誤解や体験談に過ぎません。企業が怒るのは、連絡が遅かったり礼を欠いたりする場合です。

つまり、常識的なマナーを守り、誠実に辞退を伝えれば、大きな問題には発展しません。早めの電話連絡と、相手に配慮した辞退理由の説明が円滑なやりとりのカギです。

「内定辞退=失礼」と思い込まず、正しいステップを踏んでいきましょう。結果として、信頼を損なわず社会人としての評価も保てるはずですよ。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。