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内定辞退の理由に嘘はアリ?企業の本音と伝え方のコツ

「内定辞退って、正直に理由を伝えるべき?それとも、波風立てないように嘘をついた方がいい?」

内定をもらったものの、やむを得ず辞退を決断したとき、多くの就活生が悩むのが“理由の伝え方”です。

「本当の理由を話すと気まずい」「嘘のほうが無難なのでは?」と迷ってしまうこともありますよね。

そこで本記事では、企業の本音や嘘を伝える際のリスク、そして辞退理由の伝え方のマナーやコツを詳しく解説します。

例文やトラブル時の対処法も紹介しているので、辞退を検討している方はぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

内定辞退に嘘の理由を使うのはアリ?ナシ?

結論として、嘘の理由で内定を辞退することは絶対にNGというわけではありません。

「家庭の事情で」「他に関心のある分野が出てきた」など、曖昧ながらも事実に即した理由であれば、相手に失礼なく辞退することができるのです。

一方で、「留学が決まった」「体調を崩してしまった」など、完全に事実と異なる理由を述べると、後で矛盾が生じる可能性があります。

嘘をつかなくても、丁寧で誠意のある言い回しを選ぶことで、トラブルを避けながら円満に辞退することが可能でしょう。社会に出る第一歩だからこそ、礼儀や信頼を大切にした対応を意識したいところです。

内定辞退を伝えられた際の企業側の印象

内定辞退を申し出るとき、「本音を言っていいのか」「本当の理由を伝えたら気まずくならないか」と悩む人も多いのではないでしょうか。

ですが、企業がどう受け止めるかを知っておくことで、トラブルのないスムーズな対応につながるのです。

ここでは「嘘」と「正直」それぞれの場合に、企業がどのような印象を受けるかを解説します。

  1. 嘘:不信感や誠意の欠如と受け取られる
  2. 正直:納得感があり、誠実な印象を持たれる

①嘘:不信感や誠意の欠如と受け取られる

内定辞退の理由として「体調不良」「家庭の事情」など、無難な嘘を使ってしまう就活生は少なくありません。一見、角が立たないように見えても、企業側はその真偽を敏感に察知するものです。

表向きには理解を示しても、「本当のことを言っていないのでは」と不信感を抱かれるおそれがあります。

企業は内定を出すまでに時間と労力をかけているため、辞退されること自体よりも「誠実な対応をされなかった」と感じることに強いダメージを受けるでしょう。

特に、同じ業界での評判やつながりがある場合、大学や後輩にまで影響が及ぶことも考えられます。

②正直:納得感があり、誠実な印象を持たれる

内定辞退をするときに、正直な理由を伝えるのは勇気が必要です。しかし、きちんとした理由を伝えることで、「誠実な人だ」と好印象を持ってもらえる可能性が高くなります。

特に、「他社と比較した結果、自分のやりたいことに合った企業を選んだ」という説明は、企業側も理解しやすい内容でしょう。もちろん、すべてを包み隠さず話す必要はありません。

ただ、「よく考えて出した決断」であることが伝われば、企業も納得しやすくなります。また、「正直に話してくれてありがとう」と言ってもらえることもあるでしょう。

伝えるときは、「感謝の気持ち」や「迷った末の判断であること」をきちんと表現することが大切です。

理由を伝える際のマナー

内定辞退は学生にとっても企業にとっても繊細な場面です。

そのため、誠意ある態度と適切なマナーで辞退の意思を伝えることが重要です。

ここでは、就活生が実践しやすい内定辞退時のマナーについて整理しています。

  1. 辞退の決断をしたらすぐに連絡する
  2. 辞退理由は電話で簡潔に伝える
  3. 連絡は営業時間内に行う
  4. 内定先や他社の情報は伝えない
  5. 感謝と謝罪の気持ちを伝える

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①辞退の決断をしたらすぐに連絡する

内定辞退を決めたら、できるだけ早めに連絡することが基本です。企業は採用計画に基づいて動いており、ひとりの辞退がスケジュール全体に影響を及ぼすこともあります。

辞退の連絡が遅れることで、新たな候補者への対応が間に合わなくなるケースもあるのです。

また、企業に迷惑がかかるだけでなく、あなた自身の誠実さやマナーに対する評価が下がるおそれもあります。

辞退の意思が固まっているのであれば、後ろめたさや気まずさを感じて先延ばしにせず、早めに電話で伝えるようにしてください。結果として、それが社会人としての信頼感にもつながります。

②辞退理由は電話で簡潔に伝える

辞退の意思を伝える場合、電話での連絡が最も丁寧な方法とされています。直接声で伝えることで、感謝の気持ちや誠意が相手にも届きやすくなるのです。

メールよりも印象が良く、企業側からの質問にもその場で答えることができる点がメリット。ただし、あまり詳しく話しすぎる必要はありません。

「他社に決めました」「自分の方向性と合わなかったためです」といった、短く端的な説明で十分です。嘘をつく必要も、細かく言い訳を並べる必要もありません。

要点を押さえつつ、落ち着いた口調で丁寧に伝えることで、誠実な対応として受け止めてもらえるでしょう。

③連絡は営業時間内に行う

内定辞退の連絡は、企業の業務時間中に行うのが常識的です。一般的には平日の9時から18時までが目安となります。

その時間帯であれば、人事担当者も対応しやすく、スムーズに話が進む可能性が高くなるでしょう。逆に、早朝や夜間、土日祝日に電話をかけるのは避けた方が無難です。

非常識な時間に連絡を入れることで、マナーがなっていないと判断される可能性もあります。また、時間外だと担当者が不在の場合も多く、何度もかけ直す手間が生じるかもしれません。

相手の状況に配慮した連絡を心がけることで、社会人としての信頼感が高まります。

④内定先や他社の情報は伝えない

辞退理由として「他社に決めた」という説明をするのは問題ありませんが、その企業名や詳細を伝える必要はありません。

むしろ、具体的な社名を出すことで企業側に不要な感情を与えてしまうリスクがあります。競合他社の名前を聞かされて不快に感じる担当者も少なくないのです。

「他社と比較したうえで判断しました」や「一身上の都合により」など、あくまで自分側の理由にとどめる表現が望ましいでしょう。

伝え方ひとつで印象は大きく変わりますので、角が立たない言い回しを選ぶことが重要です。慎重な姿勢と相手への配慮を忘れずに対応しましょう。

⑤感謝と謝罪の気持ちを伝える

内定辞退を伝えるときには、まず感謝の言葉を述べることが基本です。

選考の機会をいただいたこと、丁寧な対応をしてもらったこと、そして内定という結果をもらえたことに対して、きちんと感謝を表しましょう。

その一言があるだけで、辞退を受け入れる側の印象も大きく変わります。加えて、辞退すること自体についても謝意を示すことが大切です。

社会人としての第一歩として、こうした細やかな心配りを身につけておくとよいでしょう。

内定辞退の伝え方

内定を辞退すると決めたとき、どのように伝えるかはとても重要です。伝え方次第で、企業に与える印象が大きく変わる可能性があります。

マナーを守り、相手への配慮を忘れずに行動することが社会人としての第一歩です。ここでは、具体的な伝え方のポイントを4つの観点から説明します。

  1. 電話とメールを併用して連絡する
  2. 辞退理由の深掘りは避けて簡潔に説明する
  3. 正直に伝える場合は志望度の高低も明確にする
  4. 嘘の理由を伝える場合は誠実さを意識する

①電話とメールを併用して連絡する

内定辞退を伝えるときは、電話とメールの両方を使うのが基本的なマナーです。まずは電話で直接伝え、その後にメールで文章として記録を残すようにしましょう。

口頭と文面を併用することで、誠意や丁寧さがしっかりと伝わります。

緊張するかもしれませんが、言葉で伝えることで相手の理解を得やすくなります。

今後、別の場面で接点を持つことがあるかもしれません。信頼を大切にした行動が、将来の自分を守ることにもなるでしょう。

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②辞退理由の深掘りは避けて簡潔に説明する

内定辞退の理由は、詳しく話す必要はありません。過剰に説明しようとすると、かえって話が長くなり、印象が悪くなる可能性もあります。相手に敬意を持って、短く要点を押さえて伝えることが大切です。

辞退理由をうまく伝えられるか不安な場合でも、丁寧かつ簡潔であれば問題ありません。企業側も辞退に慣れているため、無理に深掘りされることは少ないでしょう。

重要なのは、「誠実な姿勢」であるかどうかです。余計な説明を避けることで、余計な誤解やトラブルも防げます。自信を持って、相手の立場を思いやる気持ちで対応してください。

それが結果的に、円満な辞退につながるはずです。

③正直に伝える場合は志望度の高低も明確にする

辞退の理由を正直に伝えるときは、判断の根拠や気持ちも伝えると納得されやすくなります。

「他社に志望度の高い企業があった」「キャリアを考えた結果、別の選択をした」といった理由は、理解されやすい代表例です。ただし、言い方には注意が必要です。

たとえば、「第一志望ではなかった」と直接的に伝えると、角が立ってしまうかもしれません。「複数の企業で悩んだ結果、他社に進むことにしました」といった柔らかい表現に変えてみてください。

相手に敬意を持って伝えることで、信頼関係を保ちながら辞退することができるでしょう。

④嘘の理由を伝える場合は誠実さを意識する

本音を言いづらい場面では、やむを得ず嘘の理由で辞退を伝えることもあります。その場合でも、最低限の誠実さは忘れないようにしましょう。

「体調の都合」や「家庭の事情」など、よくある理由を使うとしても、表現には気をつけてください。企業は辞退そのものよりも、対応の丁寧さを重視しています。

また、理由を深く聞かれることを想定し、余計なことは話さないようにするのも1つの手です。誠実な姿勢と礼儀ある言葉を大切にすれば、嘘の理由であっても大きなトラブルにはなりにくいでしょう。

不安なときこそ、相手への敬意を意識した対応を心がけてください。

内定辞退に使われる理由

内定辞退を伝える際、どんな理由を伝えるべきか迷う人も多いでしょう。正直に話してよいのか、言葉を選ぶべきか、不安を感じる場面です。

ここでは、実際によく使われる内定辞退の理由とその伝え方のコツを紹介します。

  1. 他社から内定を得たため
  2. キャリアプランと合わなかったため
  3. 企業文化や雰囲気が合わなかったため
  4. 労働条件が希望に沿わなかったため
  5. 一身上の都合による

①他社から内定を得たため

最も一般的な理由が、「他社からの内定を受けたため」というものです。この理由は企業側も想定しているため、正直に伝えても問題になりにくいでしょう。

ただし、辞退する企業に対して他社の社名を具体的に伝える必要はありません。

「他社で内定をいただき、自分の希望と一致したため」と簡潔に伝えるのが適切です。

余計な情報は控え、丁寧な言い回しを意識してください。選考の機会をいただいたことへの感謝を忘れず、決断に至った理由を誠実に説明すれば、納得してもらいやすくなります。

②キャリアプランと合わなかったため

将来のビジョンと照らし合わせた結果、「企業と自分のキャリアが合わなかった」という理由も有効です。企業側もミスマッチを避けたいと考えているため、納得してもらえるでしょう。

「将来〇〇の分野に進みたい気持ちが強くなり、別の進路を選びました」など、前向きな姿勢が伝わる表現が効果的です。

自分の意志による選択であることを強調すると、誠意がより伝わります。

感情的にならず、冷静に説明することを心がけてください。

③企業文化や雰囲気が合わなかったため

社風や職場の雰囲気が自分に合わないと感じたときも、辞退理由として挙げられます。

ただし、伝え方を間違えると企業批判に聞こえてしまうことがあるので注意が必要です。

「自分の価値観や働き方に合う環境を選びたいと考えた結果、別の進路を選ぶことにしました」といったように、自分軸での理由にすると受け入れられやすくなります。

相手を否定せず、自分の希望や判断を丁寧に伝えてください。

④労働条件が希望に沿わなかったため

給与や勤務地、勤務時間などが希望と合わなかった場合も、辞退の理由になります。

ただし、細かい条件を詳細に伝えるのは避けたほうが無難です。

「自分のライフプランや優先事項を整理した結果、別の選択をいたしました」といった表現が適しています。相手への敬意を忘れずに伝えましょう。

自分にとって最適な環境を選んだという前向きな姿勢が伝われば、印象が悪くなることはありません。

⑤一身上の都合による

もっとも汎用性が高く、柔らかい表現が「一身上の都合による」です。事情を深く説明したくないときや、個人的な理由がある場合に使われます。

企業側もこの表現には慣れており、無理に詳細を聞かれることはほとんどありません。

「誠に勝手ながら一身上の都合により、内定を辞退させていただきます」といった定型文を使えば問題ないでしょう。

ただし、あまりに多用すると責任感が伝わりにくくなるため、使いどころには注意が必要です。感謝と謝罪の言葉を添えて、誠意をもって伝えてください。

内定辞退の理由を伝える際の例文

内定を辞退したいと考えていても、「どんな言い回しが適切なのか」「理由をどう伝えれば角が立たないか」と悩む人は多いのではないでしょうか。

ここでは、状況別に使いやすい例文を紹介し、誠実かつスムーズに辞退を伝える方法を解説します。

  1. 他社の内定を理由に辞退する場合の例文
  2. キャリアの方向性を理由に辞退する場合の例文
  3. 企業の雰囲気・価値観の違いを理由に辞退する場合の例文
  4. 労働条件を理由に辞退する場合の例文
  5. 一身上の都合を理由に辞退する場合の例文

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①他社の内定を理由に辞退する場合の例文

他社の内定を理由に辞退する際は、伝え方ひとつで印象が大きく変わるのです。ここでは、相手に失礼のないよう配慮した表現を使った、丁寧で誠実な辞退の例文を紹介します。

《例文》

お世話になっております。◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。

このたびは内定のご連絡を頂戴し、心より御礼申し上げます。
選考では多くの学びがあり、御社で働く自分の姿を具体的に思い描くようになりました。

とはいえ、熟慮の末、今回は他社の内定を受ける道を選ぶことにいたしました。

自身の志向や将来のキャリアを見つめ直した結果であり、成長の方向性を考慮したうえでの決断です。

大変心苦しいご連絡ではございますが、何卒ご理解賜れますようお願い申し上げます。
末筆ながら、貴社の一層のご発展をお祈り申し上げます。

《解説》
この例文では、他社への決定を理由にしながらも、選考への感謝と敬意を丁寧に伝えています。辞退理由は簡潔に、決断の背景に少し触れることで誠実さが伝わりやすくなるでしょう。

②キャリアの方向性を理由に辞退する場合の例文

将来のキャリアについて深く考えた結果、進みたい方向性が明確になり、内定辞退を決断したケースを想定した例文です。丁寧さと前向きさを意識した表現がポイントです。

《例文》

お世話になっております。◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。
このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。

御社の選考を通じ、多くの学びを得るとともに、働くことへの意識が一層強くなったと感じております。

その一方で、自己分析や企業研究を進めるなか、自身の将来像や理想とする働き方について改めて考える機会がございました。

熟慮の末、自分の志向や目標により近いと感じた企業への入社を決断いたしました。

大変心苦しいご連絡となり恐縮ではございますが、何卒ご理解賜れますようお願い申し上げます。

これまでの選考に際し、お時間をいただいたことに深く感謝しております。
末筆ながら、貴社の今後ますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。

《解説》
将来の目標や志向に触れることで、ポジティブな辞退理由として受け取られやすくなります。丁寧な言い回しと感謝の気持ちを忘れずに入れることが重要です。

③企業の雰囲気・価値観の違いを理由に辞退する場合の例文

会社説明会や社員との交流を通じて感じた「雰囲気の違い」や「価値観のズレ」が理由で辞退を決めたケースの例文です。印象を損ねずに伝える工夫が重要でしょう。

《例文》

お世話になっております。◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。

このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。選考や説明会を通じ、貴重な学びと経験の機会をいただけたことに、心より感謝申し上げます。

その後、自身の性格や働き方について改めて見つめ直すなかで、企業の雰囲気や価値観に対し、少なからず違和感を抱く部分がございました。

大変恐縮ではございますが、自分らしく働ける環境を重視したいと考えた結果、今回のご内定は辞退させていただく判断に至りました。

選考に際しては、多大なお時間を割いてくださり、誠にありがとうございました。
末筆ながら、貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。

《解説》
「合わなかった」と断定せず、違和感や迷いとして伝えることで角が立ちにくくなります。自分の気持ちに正直でありつつ、相手への敬意を忘れない表現を意識しましょう。

④労働条件を理由に辞退する場合の例文

勤務時間や勤務地、福利厚生など、労働条件に関する内容を理由に内定を辞退したい場合の例文です。具体的すぎない表現で、相手への配慮を示すことがポイント。

《例文》

お世話になっております。◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。

このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。選考中は丁寧にご対応くださり、貴重な経験を得ることができましたこと、心より御礼申し上げます。

内定のご連絡を受けて以降、自身の生活や働き方について改めて見つめ直し、就業条件に関しても慎重に検討してまいりました。

熟慮の末、大変恐縮ながら今回のご内定は辞退させていただく決断に至りました。

ご多忙のところ、お時間を割いていただきましたこと、重ねて感謝申し上げます。

貴社の今後いっそうのご発展を心よりお祈り申し上げます。

《解説》
理由を「条件」としてぼかしつつも丁寧に伝えることで、感情的な印象を避けられます。内容に踏み込みすぎず、配慮を感じさせる書き方を心がけましょう。

⑤一身上の都合を理由に辞退する場合の例文

家庭の事情や健康、地元へのUターンなど、詳細を明かせないときに使える「一身上の都合」を理由とした辞退の例文です。丁寧さと配慮が鍵になります。

《例文》

お世話になっております。◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。
このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。

選考中は丁寧にご対応くださり、貴重な経験を得ることができましたこと、心より御礼申し上げます。

内定のご連絡を受けて以降、自身の生活や働き方について改めて見つめ直し、就業条件に関しても慎重に検討してまいりました。

熟慮の末、大変恐縮ながら今回のご内定は辞退させていただく決断に至りました。

ご多忙のところ、お時間を割いていただきましたこと、重ねて感謝申し上げます。

貴社の今後いっそうのご発展を心よりお祈り申し上げます。

《解説》
「一身上の都合」は詳細を伏せたい場合に便利な表現です。ただし、曖昧な分だけ、丁寧さと誠意ある言い回しで信頼を損なわない工夫が必要でしょう。

トラブルが起きた場合の対処法

内定辞退の連絡をした後、必ずしもすべてがスムーズに進むとは限りません。企業の反応によっては、想定外のトラブルに直面することもあるのです。

ここでは、実際に起こりやすい5つのケースを取り上げ、冷静に対処するためのポイントを紹介します。

  1. 引き止められた場合は冷静かつ丁寧に意思を伝える
  2. 辞退理由を深掘りされた時は曖昧かつ誠実な表現でかわす
  3. 強い言葉や圧力をかけられた時は第三者に相談する
  4. 辞退を受け入れてもらえない時は記録を残して対応する
  5. 辞退後に連絡が無視された時は対応を待たず進める

①引き止められた場合は冷静かつ丁寧に意思を伝える

内定辞退の連絡後に、「本当に辞退でよいのか」と引き止められることがあります。このようなときは、曖昧な返事をせず、自分の意思を明確に伝えることが大切です。

辞退は就活生の正当な権利です。「他社へ入社することを決めました」と、はっきり伝えてください。

相手の話を否定するのではなく、「貴重なお時間をいただきありがとうございました」と感謝の気持ちも添えると、丁寧な印象になります。

相手に配慮しつつ、毅然とした姿勢を保ちましょう。それが、円満な辞退につながる最善の方法です。

②辞退理由を深掘りされた時は曖昧かつ誠実な表現でかわす

辞退の理由について詳細を求められた場合でも、すべてを話す必要はありません。無理に説明すると、かえってややこしくなることもあります。

「自分の今後を考え、他の道を選ぶことにしました」といった表現で十分です。

「個人的な事情で、詳しくはお伝えしにくいのですが…」と前置きすることで、相手に納得してもらいやすくなります。

誠実な姿勢があれば、深掘りを回避できるでしょう。穏やかな口調で、気持ちを込めて伝えることを意識してください。

③強い言葉や圧力をかけられた時は第三者に相談する

「社会人としてどうかしている」などの強い言葉で非難されるケースもあります。このような場合、自分ひとりで抱え込まず、信頼できる人に相談してください。

大学のキャリアセンターやゼミの先生などに話を聞いてもらうことで、冷静な判断がしやすくなります。

必要であれば、やり取りの内容を記録に残すのも有効です。

電話の内容も、簡単なメモだけでも構いません。精神的な負担を減らすためにも、誰かに頼ることをためらわないでください。あなたの決断は間違いではありません。

④辞退を受け入れてもらえない時は記録を残して対応する

電話で辞退の意思を伝えたあとに、企業側があいまいな返事を続けることがあります。

このようなときは、言った・言わないのトラブルを防ぐために、メールであらためて意思を伝えてください。

「先ほどお電話で辞退の意思をお伝えしました」と一文を添えて送信しておくと、記録として残せます。返事が来なくても、メールの履歴があれば安心です。

返信がない場合は、1回程度再送してもよいですが、それ以上は無理に対応を求めず、次の準備を進めましょう。記録に残す姿勢が、自分を守る手段になります。

⑤辞退後に連絡が無視された時は対応を待たず進める

電話やメールで辞退を伝えた後、企業からまったく連絡が来ないこともあります。そんなときでも、気にしすぎる必要はありません。

内定辞退は、一方的に伝えるだけで成立します。電話とメールの両方で連絡していれば、十分なマナーを果たしているでしょう。

企業側の反応がなくても、こちらの対応に問題はないと考えて構いません。

むやみに再連絡するよりも、自分の進路に集中してください。自信を持って、次のステップに進みましょう。

嘘の理由で内定辞退を伝える前に知っておきたいこと

内定辞退をする際、「嘘の理由を使ってもいいのか」と迷う就活生は少なくありません。

結論から言うと、嘘をつくことは絶対にNGではありませんが、誠実さを欠く対応は企業に不信感を与え、後々のトラブルにもつながりかねないのです。

企業側は、正直な理由であれば納得しやすく、誠意ある印象を持ちます。辞退の連絡は早めに、丁寧かつ簡潔に伝えることが重要です。

トラブル時は落ち着いた対応と第三者の助言も有効です。正しいマナーと姿勢を持てば、内定辞退は問題なく乗り越えられます。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。