内定のお礼状の正しい書き方と例文|封筒やマナーも解説
「内定をもらったらお礼状を出すべき?」と疑問を抱く方は少なくありません。お礼状は単なる形式ではなく、感謝の気持ちと入社への意欲を形にして伝える大切な手段です。
本記事では、内定のお礼状の正しい書き方とマナー、封筒の記載方法まで、例文付きで詳しく解説します。
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内定状のお礼状では意気込みを伝えよう

内定をいただいたあとに送るお礼状は、感謝を伝えるだけでなく、自分の意欲や姿勢を企業に伝える大切な機会です。この一通で印象が深まり、入社への期待が高まることもあります。
もちろん、内定という結果へのお礼は基本ですが、それに加えて「入社後の意欲」や「企業への共感」を言葉で表すことで、企業側により良い印象を残せます。
たとえば、「貴社の◯◯の理念に深く共感し、自分もその一員として貢献したいと感じております」といった具体的な表現があると、テンプレートではないあなた自身の熱意が伝わるでしょう。
採用活動が終わった後でも、「この学生は本当に入社を望んでいるのだな」と伝わる一文があるだけで、企業側の印象は大きく変わるはずです。
マナーや形式は押さえつつも、自分の気持ちをきちんと表現することで、心に残るお礼状に仕上げてください。
内定のお礼状の役割

内定のお礼状は、単なる「お礼」の手紙ではなく、ビジネスマナーや誠意、入社意欲を伝える大切な手段です。
就活生にとっては、内定後も好印象を残せる最後のチャンスともいえるため、意義や目的をきちんと理解しておくことが欠かせません。
ここでは、内定のお礼状が果たすさまざまな役割について詳しく解説します。
- 企業への感謝を伝えるビジネスマナーである
- 入社意欲や誠意をアピールできる
- 内定者としての自覚を示す手段になる
- 選考時の印象を強化し、他の内定者と差別化できる
- 入社前の円滑なコミュニケーションのきっかけになる
①企業への感謝を伝えるビジネスマナーである
内定のお礼状は、企業に対して感謝の気持ちを正式に伝えるためのビジネスマナーです。ビジネスの場では、感謝をきちんと表現することが信頼関係の第一歩とされています。
内定を得るまでに、企業は多くの時間と労力をかけて選考してくれました。その対応に対して、自ら丁寧な言葉でお礼を伝える姿勢が大切です。
この手紙を通じて「礼儀正しい人だ」と印象づけることができれば、入社後の信頼形成にも良い影響を与えるでしょう。
反対に、何も行動を起こさないままだと、ビジネスマナーへの意識が低いと受け取られる可能性もあります。お礼状は内容だけでなく、「出すことそのもの」に意味があるといえます。
②入社意欲や誠意をアピールできる
お礼状は、感謝の気持ちを表すだけでなく、入社への強い意欲や誠実な姿勢を伝える手段にもなります。企業側としては、内定を出したあとでも「本当に来てくれるのか」と不安を感じるものです。
だからこそ、お礼状に「御社で働けることを光栄に思います」といった前向きな言葉を添えることで、入社意志が伝わります。
さらに、誠実な文章や丁寧な言葉遣いは、社会人としての素養を示す材料にもなるのです。文字にすることで思いが具体的に届きやすくなるため、口頭で伝えるよりも効果的なケースもあるでしょう。
少しの手間が信頼や好印象につながることもあるため、手紙の形できちんと伝えることが重要です。
③内定者としての自覚を示す手段になる
内定を受け取るということは、すでに企業の一員として期待されているということです。内定者としての自覚をしっかりと示す手段としても、お礼状は有効でしょう。
たとえば、「入社に向けて準備を進めてまいります」などの一文を加えることで、学生としてではなく、社会人としての責任感や意識を伝えることができます。
企業側も、そうした姿勢を見て「安心して任せられる人材だ」と感じてくれるはずです。お礼状を通じて、自覚を持った態度を言葉にして届けることが、信頼構築の第一歩になります。
内定者としての意識を明確にする手段として、積極的に活用してください。
④選考時の印象を強化し、他の内定者と差別化できる
内定が出た段階でも、他の内定者と比べられている可能性があります。そんなときに、お礼状をきちんと送るだけで自然と差別化につながります。
たとえば、「丁寧な対応ができる人」「細やかな気配りができる人」というイメージを持ってもらえるでしょう。実際のところ、お礼状を出す人はそこまで多くありません。
だからこそ、お礼状を送ることで好印象を与え、評価をさらに高めることができるのです。逆に、お礼状を出さなかった場合、「本当に入社する気があるのか」と不安を与えてしまうこともあるかもしれません。
内定後のちょっとした行動が、将来の配属や評価にも影響を与える可能性があります。
⑤入社前の円滑なコミュニケーションのきっかけになる
内定通知を受け取ってから実際に入社するまでには、どうしても時間が空いてしまいます。そこで、お礼状を送り、円滑なコミュニケーションを始めてみてください。
お礼状を出すことで、気持ちを伝えるだけでなく、今後の連絡や、やり取りがしやすくなる場合があります。担当者から返信をもらえれば、そこから新たな会話が生まれる可能性もあるでしょう。
そうしたやり取りを通じて、入社前から信頼関係が築けるようになります。
内定のお礼状に書くべき項目

内定のお礼状は、社会人としての基本的なマナーを示す大切な一通です。感謝の気持ちを伝えるだけでなく、丁寧に構成された文章によって、相手の印象も大きく変わってくるのです。
ここでは、お礼状に含めるべき基本項目を順番に解説し、それぞれの書き方のポイントを紹介します。
- 頭語
- 時候の挨拶
- 内定への感謝
- 今後の抱負・意気込み
- 結語
- 署名・日付・宛名
①頭語
頭語は、手紙の冒頭に置くあいさつ言葉です。お礼状では、最も一般的な「拝啓」が適しています。丁寧で柔らかい印象があり、ビジネスシーンにもよく使われています。
この頭語は、必ず文末の「結語」とセットで使ってください。たとえば「拝啓」を使った場合は、締めくくりに「敬具」を用いる必要があります。
注意したいのは、頭語より先に感謝の言葉を書いてしまうケースです。手紙の流れとしては、頭語→時候の挨拶→感謝の順で構成するのが基本です。
この順番を守ることで、読み手に自然な印象を与えられるでしょう。きちんとした第一印象を残すためにも、頭語は正しい位置と形式で使うよう意識してください。
②時候の挨拶
時候の挨拶は、季節や月に応じた表現で相手を気遣う文章です。日本の手紙文化ならではの要素であり、丁寧さを伝える上でも欠かせません。
たとえば8月なら「残暑の候」や「立秋とは名ばかりの厳しい暑さが続いておりますが」などの表現が使えます。
このあとに「皆様におかれましてはご健勝のこととお喜び申し上げます」といった文を添えると、より丁寧な印象になるのです。
ありがちなミスとして、季節に合わない表現を選んでしまうことが挙げられます。時候の挨拶は月ごとに違うため、「〇月 時候の挨拶」などで検索し、正しい表現を確認してから書くようにしてください。
丁寧な印象を与えるためにも、省略せずにしっかりと記載することをおすすめします。
③内定への感謝
内定をいただいたことへの感謝は、お礼状の中心となる部分です。素直で誠実な気持ちが伝わるような言葉を選びましょう。
基本の書き方としては、「このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます」となります。ここに、選考過程で感じたことや企業への共感を加えると、さらに気持ちが伝わりやすくなるのです。
たとえば、「面接を通じて、貴社の◯◯という考え方に強く共感いたしました」などの一文があると、形式的なだけでない印象を与えられるでしょう。
注意したいのは、感情を入れすぎてカジュアルにならないようにすることです。ビジネス文書であることを意識しながらも、自分の言葉で感謝を伝えてください。
④今後の抱負・意気込み
お礼状には、今後の姿勢や意欲も盛り込むことが大切です。これにより、企業側にポジティブな印象を残せます。
たとえば、「内定をいただいた責任を胸に、貴社に貢献できるよう努めてまいります」といった表現は前向きで好印象です。
ただし、「がんばります」「よろしくお願いします」などの抽象的な言葉に終始しないようにしましょう。自分の強みや経験を具体的に結びつけて書くと説得力が増します。
たとえば、「ゼミ活動で培ったプレゼン力を活かし、営業職として成果を出していきたいです」などが効果的です。
単なる形式的な文面で終わらせず、自分の気持ちや考えを込めた一文を入れることで、相手の記憶に残りやすくなるでしょう。
⑤結語
結語は、頭語とセットで用いる締めの言葉です。最も一般的なのは「敬具」で、「拝啓」を使った場合は必ず「敬具」で結ぶ必要があります。
記載位置としては、本文の末尾から1行空けて右寄せにするのが基本です。形式に沿って丁寧に配置してください。
よくある間違いとしては、「以上、よろしくお願いします」や「失礼いたします」といったカジュアルな締め方です。これはビジネス文書には適しませんので、避けるようにしましょう。
結語は短い表現ではありますが、文章全体の印象を引き締める役割を持っています。小さな部分に見えても、形式に合った正しい使い方を心がけてください。
⑥署名・日付・宛名
お礼状の最後には、署名・日付・宛名を必ず記載しましょう。細かい内容ですが、しっかり丁寧に書くことで、誠実な印象を与えられます。署名には大学名、学部名、氏名をフルネームで記載してください。
電話番号やメールアドレスなどの連絡先を添えると、より丁寧です。日付は、実際にお礼状を作成した日を記入するのが一般的です。
宛名は「採用ご担当者様」とするのが無難ですが、相手の名前がわかっている場合には「◯◯様」と明記すると丁寧でしょう。
このような基本情報は、お礼状の体裁を整えるうえで欠かせません。内容だけでなく見た目にも配慮し、読み手に気持ちよく受け取ってもらえるように仕上げてください。
内定のお礼状の書き方の例文

いざ内定のお礼状を書こうとしても、具体的にどのように書けばよいのか迷ってしまう方は多いのではないでしょうか。
ここでは、就活のさまざまな場面で使える内定のお礼状の例文をパターン別に紹介します。
内定承諾の意思を伝える手紙の例文
内定をいただいた企業へ、入社の意思を丁寧に伝えるお礼状は、社会人としての第一歩を印象づける大切な機会です。ここでは、一般的な大学生が使いやすい内定承諾の例文をご紹介します。
拝啓 盛夏の候、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。 このたびは、内定のご通知をいただき、誠にありがとうございました。 貴社の最終面接でお話を伺い、社員の皆様の温かいお人柄や、若手にも積極的に仕事を任せてくださる社風に深く魅力を感じました。 学生時代に経験したゼミでのチーム研究を通して得た、協調性と粘り強さを活かし、貴社に貢献できるよう尽力してまいります。 このたびのご縁を大切にし、貴社に入社させていただきたく存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。 敬具 |
この例文では、自分が感じた企業の魅力と、学生時代の経験を組み合わせて具体的に表現しています。「なぜ入社したいのか」が明確になるよう意識して書くと説得力が増すでしょう。
内定通知書に添える送付状の例文
内定通知書や必要書類を返送する際には、送付状を添えることで丁寧さや誠意が伝わります。ここでは、大学生が実際に使いやすい送付状の例文をご紹介します。
拝啓 初秋の候、貴社ますますご発展のこととお喜び申し上げます。 このたびは、内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。 内定通知書ならびに関係書類を、同封のとおり返送申し上げます。貴社の会社説明会にて伺った「チームで成果を出す」という理念に強く共感し、 大学でのサークル活動で学んだ協力の姿勢を活かしながら、貴社の一員として貢献したいと考えております。 今後ともご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。まずは書面にて、書類の送付と御礼を申し上げます。 敬具 |
送付状には感謝の気持ちだけでなく、自分の思いや姿勢も簡潔に入れると好印象です。企業の特徴と自分の経験をひもづけると説得力が増します。
内定辞退を伝える手紙の例文
複数の企業から内定をいただいた場合、選ばなかった企業には丁寧に辞退の連絡をすることが大切です。ここでは、失礼のない形で内定辞退の意思を伝える例文を紹介します。
拝啓 秋涼の候、貴社ますますご繁栄のこととお喜び申し上げます。 このたびは、内定のご通知をいただき、誠にありがとうございました。 貴社の選考を通じて多くの学びを得ることができ、心より感謝申し上げます。 大変恐縮ではございますが、他社への就職を決意いたしましたため、貴社からの内定を辞退させていただきたく存じます。 長期インターンを経験した企業で、自分の力をさらに高めていきたいと考えました。 このような形となり誠に申し訳ございませんが、今後の貴社のさらなるご発展を心よりお祈り申し上げます。 敬具 |
辞退の理由は簡潔に、しかし誠意を込めて伝えることが大切です。迷いがあったことや感謝の気持ちも添えると、角が立たず印象を損ねません。
内定承諾を保留する旨を伝える手紙の例文
内定をもらったものの、すぐに承諾を決めきれない場合もあるでしょう。その際は、失礼のないよう丁寧に保留の意思を伝える手紙が必要です。
拝啓 晩秋の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 このたびは、内定のご通知をいただき、誠にありがとうございます。 貴社の選考を通じて、社風や仕事のやりがいについて深く理解することができました。 現在、今後の進路について最終的な判断を慎重に行っており、誠に勝手ながら、もう少しお時間を頂戴できればと存じます。 学生時代に続けてきたボランティア活動との両立をどうすべきか悩んでおり、自分にとって最良の決断を下したいと考えております。 ご迷惑をおかけして申し訳ございませんが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。 敬具 |
保留を伝える際は、企業に不信感を与えないよう理由を丁寧に述べましょう。自分の状況や悩みを具体的に伝えることで、誠実な印象を残せます。
OB・OG訪問へのお礼を伝える手紙の例文
OB・OG訪問で貴重なお話を聞けたときは、感謝の気持ちをきちんと伝えるお礼状を出すことが社会人としての礼儀です。ここでは、その手紙の具体例をご紹介します。
拝啓 寒冷の候、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。 先日はご多用の中、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。 実際に働かれている先輩のお話を伺い、貴社の仕事内容や職場の雰囲気について深く知ることができ、大変参考になりました。 特に、入社1年目から主体的にプロジェクトに関わる姿勢や、周囲との連携を大切にされているというお話に感銘を受け、自分もそのような環境で成長したいと強く感じました。 いただいたアドバイスを今後の就職活動にしっかり活かしてまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 敬具 |
OB・OG訪問後のお礼では、印象に残った話題に触れると好印象です。具体的なエピソードを交えて感謝の気持ちを伝えると、誠実さが伝わりやすくなります。
内定のお礼状を出す際のポイント

内定のお礼状を送るときは、形式やマナーに注意が必要です。形式が整っていないと、せっかくの思いがうまく伝わらないこともあるでしょう。
ここでは、内定のお礼状を出す際に押さえておきたいポイントを順番に紹介します。
- シンプルで無地の便箋と封筒を選ぶ
- 黒または濃紺のボールペンで丁寧に書く
- できるだけ手書きで丁寧に書く
- 内定通知を受けてから1週間以内に送付する
- 郵便窓口から発送して確実に届ける
- 誤字脱字を避けて読みやすくまとめる
- テンプレート文を使い回さず企業に合わせて書く
①シンプルで無地の便箋と封筒を選ぶ
お礼状に使用する便箋や封筒は、飾りのない無地でシンプルなものが適しています。白や淡いクリーム色の罫線入り便箋が一般的で、読みやすく丁寧な印象を与ええるでしょう。
カラフルな柄物やキャラクター付きの文房具は避けたほうが無難です。採用担当者はビジネスとして手紙を受け取るため、場にふさわしいデザインを選ぶことが大切です。
便箋ひとつで印象が左右される場合もあるため、「社会人としての常識があるか」という点を見られていると意識しておきましょう。
②黒または濃紺のボールペンで丁寧に書く
お礼状を書く際は、黒または濃紺のボールペンを使ってください。鉛筆やシャープペンシル、消せるペンは避けるべきです。
文字が消えてしまったり、にじんだりする可能性があるため、ビジネス文書には適しません。濃くて安定したインクのペンを選べば、読みやすく信頼感も伝わります。
細字でもかすれず書けるものが理想です。たった1本のペンでも、あなたの意識や配慮を示す要素になると考えておくと良いでしょう。
③できるだけ手書きで丁寧に書く
お礼状は可能な限り手書きで書きましょう。文字に不安があっても、丁寧に書こうとする姿勢が相手に誠意として伝わります。手書きは温かみがあり、形式的な文面でも思いを届けやすくなる点が強みです。
ただし、誤字脱字や乱れた文字は逆効果です。下書きをしてから清書するなど、丁寧に仕上げることを意識してください。
多少の時間と手間がかかっても、「気持ちを込めた手紙」として好印象を持たれる可能性が高いでしょう。
④内定通知を受けてから1週間以内に送付する
お礼状は、内定通知を受けてからなるべく早く送ることが大切です。理想は3日以内、遅くとも1週間以内に届くよう手配しましょう。時間が経つと感謝の気持ちが薄れて伝わってしまう恐れがあります。
焦って準備すると内容が雑になりがちなので、事前に下書きをしておくと安心です。送付のタイミングも、社会人としてのマナーが問われるポイントといえるでしょう。
迅速かつ丁寧な対応を心がけてください。
⑤郵便窓口から発送して確実に届ける
お礼状は普通郵便で構いませんが、可能であれば郵便局の窓口から発送するのがおすすめです。ポストに投函するよりも確実に届く安心感がありますし、消印で発送日も明確になります。
企業側にとって大切な文書であるため、発送方法にも気を配りたいところです。小さな配慮の積み重ねが信頼感につながるため、「どうすれば確実に届くか」を考えて行動しましょう。
⑥誤字脱字を避けて読みやすくまとめる
誤字や脱字があると、どれだけ丁寧な内容でも印象が悪くなってしまいます。文章をまとめるときは、正確さと読みやすさを重視してください。内容が伝わるよう、簡潔で明快な言い回しを意識しましょう。
仕上げたら声に出して読んでみると、文の流れや言い回しの違和感にも気づきやすくなります。可能であれば第三者に確認してもらうのも有効です。少しの確認作業が、手紙全体の完成度を大きく高めます。
⑦テンプレート文を使い回さず企業に合わせて書く
インターネット上のテンプレートを参考にするのは構いませんが、そのままコピーして使うのは避けたほうが良いでしょう。
企業ごとに雰囲気や社風が異なるため、それに合った表現に調整することが大切です。たとえば、面接時に話した内容を一言添えるだけでも印象が変わります。
個別対応の手紙は「本気度」が伝わりやすく、他の内定者との差別化にもつながるのです。自分の言葉で、相手に合わせた手紙を書くよう心がけてください。
内定のお礼状の封筒の書き方

内定のお礼状は中身だけでなく、封筒の書き方にも細やかな配慮が求められます。社会人としてのマナーを伝える手段のひとつとして、正しい形式で記載することが大切です。
ここでは封筒の書き方の基本を、ポイントごとにわかりやすく説明します。
- 宛名は表面中央に縦書きで記載する
- 差出人は裏面左下に縦書きで記載する
- 会社名は正式名称で「御中」をつける
- 担当者宛の場合は「様」を使用する
- 封を閉じたら〆を書いて糊付けする
①宛名は表面中央に縦書きで記載する
封筒の表面には、宛名を中央に大きく縦書きで記載してください。これはビジネス文書として標準的なスタイルであり、丁寧さや格式が伝わります。封筒は縦長の白いものを選びましょう。
中央に「○○株式会社 御中」または「○○株式会社 人事部 ○○様」など、相手の情報を正確に書きます。住所は宛名の右側に、やや小さめの文字で配置すると、全体が整って見えるでしょう。
横書きや文字のズレがあると、雑な印象を与えかねません。黒インクを使い、ていねいに書きましょう。封筒の表面は最初に目に入る部分です。
宛名の書き方ひとつで、あなたの印象が左右されることもあるため、きちんとした形式を守ることが重要でしょう。
②差出人は裏面左下に縦書きで記載する
差出人の情報は、封筒の裏面左下に縦書きで記載します。この部分にも配慮が行き届いているかどうかが見られているのです。内容は大学名、学部名、学年、氏名、住所、電話番号です。
文字の大きさは表面よりやや小さめが望ましく、大学名や住所は省略せずに正式な表記で書いてください。裏面の中央や右側に記載すると、違和感があるため避けましょう。
また、必要な情報が抜けていると、相手が差出人を確認できず困るおそれがあります。封筒の裏面まできちんと整えることは、細部への気配りができる人という印象につながるのです。
特に就活の場では、このような配慮が評価されるでしょう。
③会社名は正式名称で「御中」をつける
会社名を記載する際は、省略せず正式名称を使ってください。「○○(株)」ではなく「○○株式会社」と書くのが基本です。そして、そのあとに「御中」をつけましょう。
「御中」は会社全体や部署あてに用いる敬称です。これを省略すると、無礼と受け取られる可能性があります。注意すべき点は、「御中」は個人名には使わないということです。
個人宛に「御中」をつけるのは誤りですので、次の項目で紹介する「様」との使い分けに気をつけましょう。会社名が長くても、省略せず正確に記載することが大切です。
誤字や略称を使うと、基本的な確認を怠っていると見なされかねません。
④担当者宛の場合は「様」を使用する
担当者個人あてに送る場合は、名前のあとに「様」を使います。これは敬意を示すための重要な表現です。たとえば「○○株式会社 人事部 山田太郎様」といった形で記載します。
よくある誤りとして、「人事部 御中 山田太郎様」のように敬称を重ねてしまう例がありますが、敬称は1つだけで構いません。担当者の名前がわからないときは、「人事ご担当者様」と書いても問題ありません。
無理に名前を調べる必要はないので、状況に応じて判断してください。敬称の正しい使い方は、相手に対する礼儀そのものです。社会人としての基本として、しっかり身につけておきましょう。
⑤封を閉じたら〆を書いて糊付けする
封筒を閉じたら、のりでしっかりと貼り、中央に「〆」マークを記入します。これは封が開いていないことを示すためのマナーであり、ビジネス文書では一般的な習慣です。
「〆」は封じ目の真ん中に小さく書いてください。見た目が整うよう、文字の大きさにも気を配りましょう。
のり付けが不十分だと、封筒が開いてしまったり、手を抜いている印象を与えたりする原因になります。
スティックのりを使ってしっかりと封をし、乾いたあとに「〆」を書き加えるときれいに仕上がります。こうした細やかな作業を丁寧に行うことで、相手に対する敬意や誠実な姿勢が伝わるはずです。
最後の仕上げにも気を抜かず、丁寧に対応してください。
内定のお礼状は第一印象を形にする大切な一通

内定のお礼状は、感謝の気持ちを伝えるだけでなく、入社への意気込みや社会人としての自覚を示す貴重な機会です。正しい書き方やマナーを押さえることで、企業に好印象を与えることができるでしょう。
実際に、感謝を丁寧に表現した手紙は、他の内定者と差をつけるポイントにもなります。
そのためにも、内定のお礼状の役割を理解し、記載すべき項目や例文、封筒の書き方まで一通り確認しておくことが大切です。形式にこだわるだけでなく、自分の言葉で誠意を込めることが成功の鍵です。
内定お礼状の書き方を正しく身につけ、スムーズな社会人生活のスタートにつなげていきましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。