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内定をもらったらやるべきこと完全ガイド|承諾・辞退・注意点を解説

長い就活を経てようやく届いた内定通知。嬉しさの一方で、承諾や辞退の手順、必要な準備など、次にどう動くべきか戸惑う人も多いはずです。

そこで本記事では、「内定 もらっ たら」やるべきことを徹底解説します。

承諾・保留・辞退の対応方法から、お礼メールの書き方、注意すべきマナーや取り消しリスクまで、具体例とともに分かりやすくまとめていますよ。

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目次

内定とは?

就活における「内定」とは、企業が学生を採用すると正式に約束する段階を指します。ただし、内定は入社予定日の前に結ばれる労働契約の一種であり、法律上も効力を持つ点を理解しておくことが大切です。

内定を得たことで安心する学生は多いですが、同時に守るべきマナーや注意点も生じます。

例えば、通知を受けたら迅速に感謝の意を伝えることや、複数の企業から内定をもらった場合には誠実な対応を取ることが必要です。

さらに、内定には取り消しのリスクがあることも忘れてはいけません。学業不振や健康面の問題、虚偽申告が発覚した場合など、正当な理由があれば企業は取り消しを行えます。

結論として、内定は就活のゴールではなく、社会人としての第一歩を踏み出す契約です。安心するだけでなく、責任を持って対応する姿勢が、今後のキャリアにも良い影響を与えるでしょう。

内定をもらったらやるべきこと

内定をもらったら、安心するだけでなく次の行動を素早く取ることが大切です。対応が遅れると企業からの印象を損ねるだけでなく、思わぬトラブルにつながる場合もあるでしょう。

ここでは内定後に就活生が押さえておくべき5つの行動を紹介します。

  1. 内定通知への返事を速やかに行う
  2. 労働条件や待遇をしっかり確認する
  3. 内定承諾書や必要書類を提出する
  4. 就活でお世話になった人にお礼を伝える
  5. 内定式や懇親会に参加する準備をする

①内定通知への返事を速やかに行う

内定をもらったときは、通知に対してできるだけ早く返事をすることが重要です。企業は複数の学生を見ているため、返答が遅れると「本当に入社する意思があるのか」と疑われるかもしれません。

特に承諾を伝える場合は、感謝の言葉と前向きな姿勢を一緒に伝えると好印象です。返事は電話やメールで行うのが一般的。

メールの場合は件名に「内定通知のお礼」と入れ、本文で「内定をいただきありがとうございます」と感謝を述べましょう。

そのうえで承諾の意思を明確にし、最後に今後のスケジュール確認をお願いすると丁寧です。

すぐに承諾できないときも「ありがとうございます。詳細を確認し、◯日までにご返答いたします」といった形で期限を伝えれば誠意が伝わります。大事なのは、企業に安心感を持ってもらうことです。

②労働条件や待遇をしっかり確認する

内定を承諾する前には、必ず労働条件や待遇を確認してください。入社後に「聞いていた条件と違う」と感じると、不満から早期退職につながる恐れがあります。

給与や賞与、勤務時間、休日数、勤務地、異動の有無など基本条件は必ずチェックしておきましょう。

疑問があれば遠慮せず企業に問い合わせてください。その際は「入社後に齟齬がないよう確認したい」と伝えると誠実な印象を与えられます。

さらに福利厚生や研修制度も大切です。住宅手当や資格支援制度などは生活や成長に直結します。

条件をしっかり把握してから承諾することが、納得できるキャリア形成につながるでしょう。

③内定承諾書や必要書類を提出する

承諾を決めたら、企業から求められる内定承諾書や必要書類を期限内に提出する必要があります。これが完了して初めて「入社予定者」として扱われるため、忘れず対応してください。

承諾書には署名や押印が必要になることが多いです。提出前に内容を確認し、不備がないよう準備しましょう。加えて住民票や成績証明書、健康診断書などを求められる場合もあります。

これらの中には取得に時間がかかる書類もあるため、早めに動いておくと安心です。もし期限に間に合わない可能性があるときは、必ず事前に企業へ相談してください。

期限を守る姿勢は社会人としての基本でもあるのです。

④就活でお世話になった人にお礼を伝える

内定を得たら、就活を支えてくれた人に感謝を伝えましょう。

キャリアセンターの職員やゼミの教授、OB・OG訪問に応じてくれた先輩、エントリーシートを添削してくれた友人など、多くの人の協力があったはずです。お礼はメールでも直接の挨拶でも構いません。

特に教授や先輩には「おかげで内定をいただけました」と伝えると誠意が伝わります。こうした一言が人間関係を良好にし、その後の信頼にもつながるでしょう。

また、社会人になってからも人とのつながりは広がっていきます。感謝の気持ちを忘れない姿勢は、信頼される社会人になるための第一歩です。小さな心配りが、将来の財産になります。

⑤内定式や懇親会に参加する準備をする

内定後は、企業が内定式や懇親会を開くことがあります。これらは同期や先輩と顔を合わせる大切な場で、社風を理解するきっかけにもなるのです。

参加前には服装や持ち物を確認してください。内定式はスーツが基本で、懇親会ではビジネスマナーが求められる場面もあります。自己紹介や簡単な挨拶を準備しておくと安心です。

懇親会は企業との距離を縮める良い機会でしょう。リラックスした雰囲気で交流できるため、同期や先輩との関係を築きやすくなります。

積極的に話しかける姿勢を見せることで、入社後の人間関係づくりにも役立つでしょう。

内定をもらったあとの基本的な流れ

内定をもらったあとは、学生から社会人へ移るための大切な準備が始まります。ここでは一般的な流れを確認しながら、必要な対応や注意点を整理していきましょう。

事前に理解しておけば安心して行動できるはずです。

  1. 内定連絡を受ける(電話やメール)
  2. 内定を承諾・保留・辞退する意思を伝える
  3. 内定承諾書を返送する
  4. 内定式や内定者懇談会に出席する
  5. 入社式までのスケジュールを把握する

①内定連絡を受ける(電話やメール)

企業からの内定連絡は、電話やメールで届くのが一般的です。電話では緊張するかもしれませんが、落ち着いて感謝を伝えてください。短くても「ありがとうございます」と伝えるだけで印象は良くなりますよ。

メールの場合は内容を確認したらできるだけ早く返信することが基本です。放置すると誠意がないと判断される場合もあるので注意しましょう。

特に複数の企業から同時に連絡を受けることもあるため、連絡を受けた日時や担当者名、やり取りの内容を記録して整理しておくと混乱を防げます。

こうした小さな配慮が社会人としての評価にもつながるでしょう。最初の対応はその後の信頼関係を築く第一歩になるため、丁寧で迅速な振る舞いを意識してください。

②内定を承諾・保留・辞退する意思を伝える

内定をもらったら、自分の意思を必ず企業に伝える必要があります。承諾する場合は、できる限り早めに返答することで企業側に安心感を与え、信頼を得られるでしょう。

まだ迷っているときには保留の意思を示して構いませんが、その際は回答期限を必ず確認し、その範囲で検討することが大切です。

辞退する場合も、単に断るのではなく感謝の言葉を添えて誠実に伝えてください。曖昧な返答や放置は相手に大きな迷惑をかける原因になります。

どの選択肢を選ぶとしても、迅速さと誠意ある対応が欠かせません。これらは社会人としての基本的なマナーであり、入社前からの信頼構築に直結します。

③内定承諾書を返送する

承諾の意思を示すと、企業から「内定承諾書」や関連書類が送られてきます。これは入社に関わる契約内容を確認する重要な書類です。署名や押印を済ませ、必ず期限内に返送してください。

その際、記入漏れや誤字脱字がないか、添付すべき書類が不足していないか丁寧に確認することが必要です。

郵送するときは普通郵便ではなく、簡易書留やレターパックなど記録が残る方法を選ぶと安心でしょう。また、コピーを手元に残しておくと後々トラブルを防げます。

こうした対応は一見細かいように思えますが、信頼を築く大切なプロセスです。入社への意欲をきちんと示す姿勢が、社会人としての評価を高めるでしょう。

④内定式や内定者懇談会に出席する

多くの企業では10月ごろに内定式や内定者懇談会が開催されます。これは同期や上司と初めて顔を合わせる大事な場であり、社会人としての第一歩となる行事です。

服装や髪型など身だしなみに気を配り、遅刻や無断欠席のないよう責任感を持って参加してください。懇談会では会社の雰囲気や文化を直接感じることができ、働くイメージを深める良い機会になります。

また、同期との交流は入社後の人間関係を円滑にするうえで大きな役割を果たすでしょう。どうしても出席できない場合には、必ず事前に担当者へ連絡し、理由を説明してください。

積極的に参加する姿勢を示すことが、入社意欲を伝える有効な方法になりますよ。

⑤入社式までのスケジュールを把握する

内定後から入社式までの期間には、研修や追加の書類提出など企業ごとの準備が行われます。案内が届いたら必ず内容を確認し、早めにスケジュールを整理しましょう。

学業やアルバイトと両立している場合は、特に日程の調整が欠かせません。書類提出の締め切りや研修日程を忘れると信頼を損なう恐れがあるため、スケジュール帳やアプリを活用して徹底管理してください。

また、健康診断や入社前研修が予定されている企業もあるため、体調管理も含めて準備する必要があります。余裕を持って取り組むことで、心身ともに整った状態で入社式を迎えられるでしょう。

こうした段取りを意識することが、安心して社会人生活をスタートさせる土台になります。

内定をもらったら注意したいポイント

内定をもらった後は安心感から気が緩みやすいですが、入社までに注意すべきことは少なくありません。油断すれば内定が取り消される可能性や、信頼を損ねる危険もあるでしょう。

ここでは特に意識しておきたい5つのポイントを紹介します。

  1. 書類提出や締め切りを守る
  2. 内定通知書は大切に保管する
  3. SNSやアルバイトでの不適切な行動は控える
  4. 健康管理を怠らず入社まで万全の状態を保つ
  5. 二重内定は避け、進路を早めに決断する

①書類提出や締め切りを守る

内定後は企業から承諾書や誓約書、成績証明書や住民票などの提出を求められることがあります。これらは単なる事務手続きではなく、責任感を示す場面でもあるため、期限を守ることが大切です。

遅れると「入社意欲が低いのでは」と思われる恐れがあります。特に役所や大学事務局で発行が必要なものは時間がかかるため、依頼を受けたらすぐ準備を始めてください。

もし期限内に間に合わない事情があるときは、必ず事前に企業へ連絡し相談することが望ましいです。誠意を持って説明すれば理解してもらえる可能性は高いでしょう。

書類を期限どおりに整える姿勢は、入社前から信頼を築く第一歩です。社会人としての責任感を示す機会として丁寧に取り組んでください。

②内定通知書は大切に保管する

内定通知書には給与や勤務地、勤務時間、福利厚生などの条件が明記されています。これは後に条件確認やトラブル時の証拠になるため、必ず大切に保管しましょう。

紙で渡される場合はファイルに入れて管理し、データで届く場合はバックアップを取っておくと安心です。内容を家族と共有し意見をもらうのも有効で、自分では気付けなかった点を見直せるでしょう。

通知書をきちんと扱うことは、社会人として当然の姿勢です。入社後に余計な不安を抱えないためにも、今のうちから丁寧に管理してください。

③SNSやアルバイトでの不適切な行動は控える

内定が決まってからもSNSやアルバイトでの行動には注意が必要です。不用意な投稿やトラブルが広まると、企業の信頼を損ない内定が取り消される場合もあります。

軽い気持ちで書いた内容が大きな問題に発展することもあるため、特に企業名や職場環境に関する発信は避けましょう。公開範囲の設定を見直すのも有効です。

アルバイトでも勤務態度や言動が社会人としてふさわしいかどうかを見られている意識を持ってください。入社前の行動も評価の対象になり得ますよ。

自覚を持ち、信頼を損なわない振る舞いを心掛けることが大切です。

④健康管理を怠らず入社まで万全の状態を保つ

内定後は学生生活を楽しむ一方で、健康管理をおろそかにしてはいけません。体調を崩して長期治療が必要になると、最悪の場合は入社に影響が出ることもあります。

卒業前の時期は生活リズムが乱れやすく、旅行やアルバイトで忙しくなりがちです。健康診断の結果を提出するケースもあるため、体調を整えておくことは実際の準備にもつながります。

元気な状態で新生活を迎えるためには、日々の習慣を見直し体調を維持することが何より大事です。

⑤二重内定は避け、進路を早めに決断する

複数の企業から内定をもらうことはありますが、二重に承諾するのは厳禁です。誠実さを欠いた対応は信頼を大きく損ない、社会人としての評価にも影響します。

迷った場合は待遇だけでなく、自分のキャリアビジョンや社風との相性を考えることが必要です。家族やキャリアセンター、先輩に相談して判断材料を集めるのも効果的でしょう。

内定を辞退する際はできるだけ早く伝え、同時に感謝の言葉を添えることで誠意が伝わります。

進路を早めに固めて行動する姿勢が、スムーズな社会人生活の第一歩となるはずです。

内定に対するお礼メールのポイント

内定をもらったら、感謝の気持ちを伝えるためにお礼メールを送ることが大切です。ここでは、就活生が押さえるべき基本的なマナーと注意点を紹介します。

形式やタイミングを間違えなければ、誠実さや熱意を示せるでしょう。

  1. 件名は変えずに返信する
  2. 内定連絡をもらったら翌日までに送る
  3. 会社名・担当者名を正しく記載する
  4. 感謝の気持ちを簡潔に伝える
  5. 今後の意気込みを添える

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①件名は変えずに返信する

内定連絡に返信するときは、件名を変えずにそのまま使うのが基本です。企業では多くの学生とやり取りをしているため、件名が変わると管理がしづらくなることがあります。

「Re: 内定のご連絡」といった形を残すことで確認がスムーズになり、相手への配慮も伝わるでしょう。件名を独自に変えると、ビジネスマナーを理解していないと見られる可能性があるため注意してください。

さらに、採用担当者は1日に数十通以上のメールを処理していることも多く、件名が統一されているかどうかで効率が大きく変わります。

たとえば「内定ありがとうございます」と独自に書き換えてしまうと、どの案件に関する連絡なのか判断しづらくなり、見落としの原因にもなりかねません。

社会人になってからも件名は重要な要素となるため、就活中から習慣づけておくと安心です。

②内定連絡をもらったら翌日までに送る

お礼メールはできるだけ早く送ることが望ましいです。特に内定連絡を受けた当日か翌日までに返信すると誠実さが伝わります。返信が遅れると「入社への意欲が低いのでは」と誤解されるかもしれません。

すぐに送ることで、ビジネスに必要なレスポンスの早さも示せるでしょう。内容は長文でなくても問題ありませんが、迅速さこそ信頼につながります。

また、もし夜遅くに連絡を受けた場合には、翌日の午前中に送るなど常識的な時間帯を意識してください。早すぎる深夜や、あまりに遅い数日後では、熱意が伝わりづらくなりますよ。

返信のスピードはビジネスマナーの基本でもあるため、就活の場で実践しておくと入社後にも役立つでしょう。

早めの対応を心がけることで「この学生は安心して任せられる」と思ってもらえる可能性が高まります。

③会社名・担当者名を正しく記載する

メール冒頭の会社名や担当者名は、必ず正しく記載してください。誤字や役職の省略は失礼にあたり、印象を損ねる恐れがあります。公式サイトや過去のメールを確認し、表記が正しいか見直しましょう。

細部に気を配れるかどうかで、社会人としての評価も変わりかねないので、漢字の間違いや役職の有無には細心の注意を払う必要がありますよ。

宛名が正確であることは、就活生にとって小さなことのように思えても、企業にとっては大きな信頼につながるでしょう。

名前を正しく扱う姿勢は「相手を大切にする意識」の表れでもあり、これは社会に出てからも変わらない重要な要素です。

④感謝の気持ちを簡潔に伝える

お礼メールの中心は感謝を伝えることにあります。「このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます」とシンプルに述べれば十分です。

長すぎる文章はかえって読みづらくなり、要点が伝わりにくくなります。簡潔で率直な言葉が相手に好印象を与えるでしょう。

加えて、感謝を述べる際は形式的な表現だけでなく、自分の素直な気持ちを一言添えるとより心が伝わります。

例えば「これまでの選考を通じて多くを学ばせていただきましたことに感謝いたします」といった一文を加えると、採用担当者も誠実さを感じやすいです。

ただし、文章を重ねすぎると逆効果になるため、短く具体的にまとめることを意識してください。

⑤今後の意気込みを添える

最後に、入社へ向けた意気込みを一言加えるとさらに印象が良くなります。「精一杯努力してまいります」「御社に貢献できるよう努めます」といった前向きな表現を添えると熱意が伝わるでしょう。

ただし、抽象的すぎる言葉は避け、感謝と意欲をバランスよく盛り込むことで、お礼メールはより効果的になります。

さらに、意気込みを示す際には、自分がどのように貢献したいかを少し具体的に触れると効果的です。

例えば「学生時代に培った分析力を活かし、業務に早く慣れて成果を出したいと考えています」といった形で表現すると、相手もイメージしやすくなります。

意気込みは「自分がどう成長したいか」だけでなく「企業にどう役立ちたいか」を含めると、より説得力が高まるでしょう。

内定のお礼メール例文

内定をもらったあと、どのようにお礼や意思を伝えるべきか迷う人は多いでしょう。ここでは承諾・保留・辞退など、状況別に使えるお礼メールや電話での例文を紹介します。

実際の文例を知っておくことで、迷わず適切に対応できるはずです。

  1. 内定を承諾する場合のメール例文
  2. 内定を承諾する場合の電話例文
  3. 内定を保留する場合のメール例文
  4. 内定を辞退する場合のメール例文
  5. 内定を辞退する場合の電話例文

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①内定を承諾する場合のメール例文

内定をもらったら、まず感謝の気持ちと承諾の意思を伝えることが大切です。ここでは、大学生が実際に使いやすいシンプルで誠実な承諾メールの例文を紹介します。

株式会社〇〇
人事部 △△様

このたびは、内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。

学生生活の中で取り組んできたゼミ活動やアルバイト経験を活かし、御社に貢献できるよう努力してまいります。

貴社で働けることを心よりうれしく思っております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

内定承諾のメールは「感謝」→「意思表明」→「意気込み」の流れが基本です。長文にせず、簡潔で前向きな内容を心がけると好印象につながります。

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②内定を承諾する場合の電話例文

内定をいただいた際、電話で直接承諾を伝える機会もあります。短時間で気持ちを伝えるため、感謝と今後の意気込みをしっかり盛り込むことが大切です。

「お世話になっております。〇〇大学の△△と申します。このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。御社で働けることを心からうれしく思っております。

学生時代に培ったゼミ活動やアルバイトでの経験を活かし、少しでも早くお役に立てるよう努めます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」

電話での承諾は、文章よりも端的にまとめることが求められます。笑顔を意識して話すと声のトーンが自然と明るくなり、誠実さと前向きさを伝えやすくなるでしょう。

➂内定を保留する場合のメール例文

複数の企業から内定を受けているときや、最終的な進路をしっかり考えたいときには、保留の意思を伝える必要があります。誠実さと丁寧さを意識しながら、感謝の気持ちを忘れずに伝えることが大切です。

株式会社〇〇
人事部 △△様

お世話になっております。〇〇大学の□□と申します。先日は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。大変光栄に思っております。

現在、進路について家族と相談をしており、結論を出すまで少しお時間をいただきたく存じます。◯月◯日までには必ずお返事をさせていただきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

保留をお願いする際は、感謝と回答期限を明確に伝えることが信頼につながります。必ず期限を入れることで誠意を示せるでしょう。

④内定を辞退する場合のメール例文

複数の企業から内定をいただいたときや、自分の進みたい道を再考したときには、辞退の意思を丁寧に伝える必要があります。相手に誠意を示しつつ、感謝の気持ちをしっかり言葉にすることが大切です。

株式会社〇〇
人事部 △△様

お世話になっております。〇〇大学の□□と申します。先日は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。

大変ありがたいお話をいただきましたが、熟慮の末、他の企業への入社を決意いたしました。そのため、このたびの内定を辞退させていただきたく存じます。

貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、このようなご連絡となり誠に申し訳ございません。貴社のさらなるご発展を心よりお祈り申し上げます。

辞退のメールでは、感謝と謝意を簡潔に伝えることが重要です。理由は深掘りせず、相手への敬意を込めた表現を心掛けると良いでしょう。

⑤内定を辞退する場合の電話例文

電話で内定を辞退する際は、直接声で伝えるため、誠意がより強く相手に届きますよ。ここでは感謝を示しながら、簡潔かつ丁寧に辞退を伝える例文を紹介します。

「お世話になっております。〇〇大学の□□と申します。先日は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。

大変光栄なお話をいただきましたが、慎重に検討した結果、他の企業で働く決意をいたしました。そのため、このたびの内定を辞退させていただきたくご連絡いたしました。

貴重なお時間をいただきながら、このような結果となり大変申し訳ございません。心より感謝申し上げますとともに、貴社の今後のご発展をお祈りしております。」

電話での辞退は緊張しやすいですが、感謝と謝意を明確に伝えることが最優先です。事前に伝える内容をメモしておくと安心して話せます。

内定を辞退する際のマナー

内定を辞退することは珍しいことではありませんが、伝え方を誤ると企業に迷惑をかけ、自分の印象も損なわれます。誠実さをもって対応すれば信頼を保つことができるでしょう。

ここでは辞退時に意識すべき5つのマナーを紹介します。

  1. 辞退連絡は早めに行うのが基本
  2. 電話で辞退する際は担当者に直接伝える
  3. メールで辞退する際は件名と本文を簡潔にする
  4. 内定式後の辞退は誠意を持って伝える
  5. 辞退理由は端的かつ誠実に伝える

①辞退連絡は早めに行うのが基本

辞退を決めたら、できるだけ早く企業へ連絡することが大切です。遅れると採用計画に影響が出てしまい、他の応募者や担当者へ余計な負担を与えてしまいます。

早めに伝えることは、相手に誠意ある対応だと受け止めてもらえる大切なポイントです。迷う時間が必要な場合もあるでしょうが、決断を下した時点ですぐに行動してください。

特に複数の内定を持っている場合は、自分の希望を整理し、優先順位をつけることが欠かせません。

早めに行動することで、相手への敬意を示し、信頼を保つことにつながると理解しておきましょう。

②電話で辞退する際は担当者に直接伝える

電話で辞退を伝える際は、必ず採用担当者本人に直接話すことが基本です。代表番号にかける場合には「採用担当の〇〇様をお願いします」と丁寧に取り次ぎを依頼してください。

担当者とつながったら、最初に名前と大学名を名乗り、要件を明確にしましょう。伝える内容はできるだけ簡潔にまとめることが大切です。

例えば「お時間をいただきありがとうございます。誠に恐縮ですが、内定を辞退させていただきたくご連絡しました」といった一文で十分です。長々と理由を述べる必要はありません。

電話をかけるタイミングも平日の業務時間内に限定することで、相手の迷惑を避けられます。緊張して言葉がぎこちなくなったとしても、誠実な態度で伝えれば気持ちは相手にきちんと届くでしょう。

③メールで辞退する際は件名と本文を簡潔にする

メールで辞退の意思を伝える場合は、件名と本文をできる限り簡潔にすることが重要です。件名は「内定辞退のご連絡(氏名)」など、採用担当者が一目で内容を理解できるようにしてください。

件名が分かりにくいと、担当者が見落とす恐れもあります。本文は「このたびは内定をいただき誠にありがとうございました。

しかしながら、慎重に検討した結果、辞退させていただくことにしました」と端的に記載すれば十分です。感謝の気持ちを添えることも忘れないでください。

また、長文にするよりも要点を短くまとめるほうが、相手にとって確認しやすく誠実な印象を与えます。メールは記録として残るため、誤字脱字がないか確認してから送信することも大切です。

④内定式後の辞退は誠意を持って伝える

内定式や懇親会に参加した後で辞退を伝える場合、企業への影響はさらに大きくなります。

メールだけで済ませるのではなく、必ず電話で連絡し、感謝とお詫びを述べてください。

伝え方としては「お世話になっております。先日の内定式では大変お世話になりました。しかし、やむを得ない事情により辞退させていただきたく、本日ご連絡しました」といった形が適切です。

相手の立場を尊重し、できる限り早く連絡する姿勢が重要です。感謝と謝罪を誠実に伝えることで、相手の理解を得られやすくなります。

⑤辞退理由は端的かつ誠実に伝える

辞退理由を聞かれたときには、端的で誠実な答え方を意識してください。「他社の内定を受けることに決めました」「進路を変更することにしました」など、短い一言で十分です。

必要以上に細かい説明や言い訳を重ねると、不自然に感じられる場合もあります。簡潔に、しかし正直な理由を伝えることが大切です。

詳しい背景を話す必要はなく、相手が理解できる範囲で端的に伝えれば十分でしょう。

誠実に対応する姿勢は採用担当者への配慮であり、将来的に別の場面でその企業や担当者と再び関わるときに良い影響を残します。

辞退理由の伝え方一つで、自分の印象が大きく変わると意識しておきましょう。

内定が取り消しになるケース

内定をもらっても、一定の条件を満たさなければ取り消される可能性があります。就活生にとって大きな不安要素ですが、代表的なケースを理解しておけば回避の準備ができるでしょう。

ここでは代表的な4つのケースを紹介します。

  1. 卒業できない・必要単位を落とした
  2. 経歴詐称や重大な不祥事を起こした
  3. 企業の経営悪化や倒産
  4. 採用計画の変更や組織再編

①卒業できない・必要単位を落とした

内定は「卒業すること」を前提に与えられるため、卒業できなければ取り消しとなります。必要単位を落とすと卒業要件を満たせず、入社できません。

内定後に油断して学業をおろそかにすると、大きな落とし穴になるでしょう。卒業見込み証明書を提出していても、最終的に卒業できなければ効力はありません。

特に卒論や必修科目の単位不足はリスクが高いため、最後まで気を抜かず取り組む必要があります。入社までに学生としての責任を果たすことが、内定を守る一番の方法といえるでしょう。

②経歴詐称や重大な不祥事を起こした

履歴書やエントリーシートで学歴や資格を偽った場合、発覚すれば内定は即座に取り消されます。経歴詐称は企業の信頼を裏切る行為であり、社会人としての信用を失う重大な問題です。

また、内定後に犯罪や不祥事を起こした場合も同様に取り消しの対象となります。SNSでの軽率な投稿が原因になることもあるので注意してください。

学生生活最後の期間でも、社会人になる自覚を持ち、責任ある行動を徹底することが欠かせません。誠実な姿勢を保つことが最善の予防策でしょう。

③企業の経営悪化や倒産

取り消しは学生側の事情だけでなく、企業側の都合によっても起こり得ます。会社の経営が悪化したり、倒産に至ったりすると採用を維持できなくなるのです。

これは学生には防ぎようのない問題で、突然降りかかるリスクといえます。万が一に備えて、他社の選考状況を把握したり、大学の就職課や就活エージェントに相談するのも有効です。

完全に避けることはできませんが、情報収集と柔軟な対応力を持つことで安心につながるでしょう。

④採用計画の変更や組織再編

企業が経営方針を変更したり、組織再編を進めた結果、採用計画そのものが見直される場合もあります。内定を出していたとしても、人員削減の必要が生じれば取り消しが行われるケースがあるでしょう。

近年では経済状況の変化や業界再編の影響もあり、こうした事例は珍しくありません。就活生に責任はなくとも結果的に影響を受けることがあるため、油断はできないでしょう。

リスクに備えるためには、1社だけに依存せず幅広く業界や企業を検討しておくことが大切です。複数の選択肢を持っておくことが将来の安心につながります。

内定をもらった後の行動指針

内定をもらったら安心する一方で、その後の行動を誤ると信頼を失ったり内定が取り消される可能性があります。

そのため、内定通知への返事や書類の提出を期限内に行い、労働条件を確認しつつお礼を必ず伝えましょう。

実際にお礼メールや内定式での振る舞いは、入社前からの評価につながります。入社前は、SNSやアルバイトでの不適切な行動を避け、健康管理を怠らないように注意しましょう。

これが安心して入社式を迎えるための最善の行動と言えますよ。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。