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給料ありインターンシップの探し方と税金・確定申告の注意点

「給料ありのインターンシップに興味はあるけれど、アルバイトとの違いや税金のことまで考えると少し不安…」と感じている人も多いのではないでしょうか。

最近では、就業経験を積みながら収入も得られるインターンシップが増えており、就職活動やキャリア形成にも直結する魅力的な選択肢となっています。

しかし、参加する際には給料の仕組みや労働条件だけでなく、税金や確定申告の知識を理解しておかないと、思わぬトラブルにつながる可能性があります。

そこで本記事では、給料ありインターンシップの特徴や探し方のコツ、さらに税金・確定申告に関する注意点まで、分かりやすく整理して解説します。ぜひ参考にしてみてください。

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インターンシップで給料はもらえるの?

インターンシップは就活の一環として多くの学生が参加しますが、「給料がある場合」と「給料がない場合」が存在するのをご存じでしょうか。

実際に給料が支払われるかどうかは、インターンシップの種類や企業の目的によって異なります。

この記事では、給料があるインターンシップと給料がないインターンシップの違いや、その背景をわかりやすく解説します。

結論から言えば、給料があるケースもあれば無給のケースもあります。その差は企業がインターンシップに期待している役割や、採用活動との位置付けによって生じるものです。

給料の有無を正しく理解すれば、参加前に不安を減らし、自分に合ったインターンシップを選ぶことができるでしょう。就活を有利に進めるためには、条件をしっかり確認して判断することが大切です。

給料ありのインターンシップの特徴とは?

給料ありのインターンシップは、実務の戦力として扱われることが多く、学びながら収入を得られるのが特徴です。

無給インターンシップとは条件や役割が大きく異なります。ここでは、給料があるインターンシップに共通する2つの特徴を紹介します。

  1. 長期参加が前提である
  2. 専門スキルや知識が求められる

①長期参加が前提である

給料ありのインターンシップは、基本的に長期での参加が求められます。企業は学生を労働力として受け入れるため、一定期間以上の関わりを前提に成果を期待するからです。

多くは3か月以上といった条件が設定されており、継続して働けることが重要になります。初めは研修やOJTが中心となり、徐々に業務を任されていくのが一般的です。

学業との両立を考え、無理のないスケジュールで続ける姿勢が求められるでしょう。長期的に取り組みながら成果を積み上げていく点は、給料ありインターンシップの大きな特徴の1つです。

②専門スキルや知識が求められる

給料があるインターンシップでは、一定の専門スキルや知識を持っていることが前提とされます。企業が即戦力として成果を期待しているためです。

たとえば開発分野ではプログラミングやデータベースの基礎、企画やマーケティングではデータ分析や資料作成、デザイン分野ではツール操作や設計スキルが重視されます。

未経験であっても学習意欲や成果物を示せば評価される場合はありますが、基本的には持っている知識やスキルを活かして成果を出すことが求められます。

こうした条件を備えている点も、給料ありインターンシップならではの特徴です。

給料がもらえないインターンシップもある

給料がもらえないインターンシップは珍しいものではありません。特に1日や数日間のプログラムは「オープンカンパニー」として実施されることが多く、学生が企業や業界について理解を深めることを目的としています。

そこで行われるのは、会社説明や社員との交流、グループワークなどであり、実際の労働とは区別されるため給料は発生しないのが一般的です。

こうした仕組みは法律的にも問題がなく、無給であること自体は違法には当たりません。むしろ限られた時間で効率的に情報を得られる機会として、就活生にとって大きな意味を持つでしょう。

目的が報酬ではなく学びにあることを理解して参加すれば、インターンシップを前向きに活用できるはずです。

給料ありのインターンシップとアルバイトの違い

「給料が出るならアルバイトと同じなのでは?」と感じる学生も多いでしょう。しかし、給料ありのインターンシップとアルバイトにははっきりした違いがあります。

特に「責任の重さ」と「経験の質」に注目してください。どちらも契約を結んで働き、給料を得る点は同じですが、目的や仕事内容、将来へのつながり方には大きな差があります。

ここでは、お金がもらえるインターンともらえないインターンの違いについて詳しく説明していきます。

  1. 目的の違い
  2. 仕事内容の違い

①目的の違い

給料ありのインターンシップはキャリア形成やスキルアップを大きな目的としています。企業側も育成や採用につなげる意図があり、学生に自分で考え行動し成果を出すことを求めます

一方で、アルバイトの目的は報酬を得ることです。もちろん仕事を通じて人と出会ったり経験を積んだりすることもありますが、基本は「お金を稼ぐ手段」といえるでしょう。

給料はその成果に対する評価として支払われる場合が多く、単なる時給労働ではありません。応募の際には、自分が優先したいのは成長か収入を考えて選ぶことが大切です。

②仕事内容の違い

インターンシップは、企業の一員としてプロジェクトに参加し、調査や資料作成、営業同行や会議での発言など実務に近い経験ができます。

ときには経営層から直接学べる機会もあり、責任を持って業務に取り組むことが求められます。「会社の看板を背負う」という意識を持つ経験は、アルバイトでは得られない貴重な学びです。

これに対してアルバイトは、接客やレジ、商品補充などマニュアル通りに進める仕事が中心です。挑戦しやすい一方で、大きな責任が伴う業務を任されることは少ないでしょう。

給料が出る点は同じでも、その裏にある責任と経験の深さこそが大きな違いなのです。

【職種別】インターンシップの給料相場

インターンシップの給料は業界や職種によって大きく異なります。ここでは代表的な職種ごとの相場と仕事内容を紹介します。

自分のスキルや将来の希望に合わせて検討すると、より納得できる選択ができるでしょう。

  1. エンジニア職
  2. マーケティング職
  3. 営業職
  4. コンサルタント職
  5. ライター・編集職
  6. デザイナー職

①エンジニア職

エンジニア職の給料相場は時給1,500〜3,000円程度と、他の職種より高めです。Webサイトの実装やアプリ開発の機能追加など、実務に直結する業務を任されることが多いでしょう。

専門知識やスキルが必要なため、未経験で参加するのは難しい場合があります。基礎知識を持つ学生や専門学校生に向いたインターンシップといえます。

②マーケティング職

マーケティング職の給料相場は時給1,200〜1,500円程度で、一般的な水準といえます。仕事内容はSNS運用やWebメディアを使ったデジタルマーケティングが中心です。

基礎知識や経験がある学生には時給1,800円以上を支払う企業もあります。募集数が少なく即戦力が求められる傾向があるため、志望する人は早めの準備がおすすめです。

③営業職

営業職の給料相場は時給1,200〜1,500円程度で、企業によっては成果に応じてインセンティブや成約報酬が加わります。仕事内容は顧客へのヒアリングやサービス提案、契約に向けたフォローなどです。

BtoBやBtoCといった営業形態の違いによって学べる内容も変わるでしょう。成果次第で高時給も期待できるのが特徴です。

④コンサルタント職

コンサルタント職の給料相場は時給1,500〜2,500円程度と高めで、企業によっては月給制を導入する場合もあります。仕事内容は業界調査や顧客インタビュー、資料作成の補助などです。

実務を通じて分析力や課題解決力を磨けるのが魅力でしょう。求められるスキルが高いため、事前の準備や基礎知識の習得が欠かせません。

⑤ライター・編集職

ライター・編集職の給料相場は時給1,100〜1,200円程度と低めですが、記事単価制の場合は1本2,000〜5,000円ほどになることもあります。

仕事内容は記事の執筆や構成案の作成、編集作業のサポートなどです。アシスタントとして編集者を支える形が多く、直接的な編集業務を担当するケースは少ないでしょう。

文章力を磨きたい人には良い経験になります。

⑥デザイナー職

デザイナー職の給料相場は時給1,200〜1,500円程度で、マーケティング職と同じくらいです。仕事内容はバナー制作、Webデザインの修正、UIコンポーネント整理など多岐にわたります。

基礎知識が必要ですが、未経験でも受け入れる企業はあります。自分のスキルや将来の方向性を考えながら参加すると、経験をポートフォリオに活かせるでしょう。

【給与体系別】インターンシップの給料相場

インターンシップの給料形態は大きく「時給制」「日給制」「成功報酬制」の3つに分かれます。それぞれに相場や特徴があり、理解しておくことで安心して参加できます。

ここでは各制度の違いを解説しています。インターンシップを決める際の参考にしてください。

  1. 時給制
  2. 日給制
  3. 成功報酬制

①時給制

時給制の有給インターンシップはもっとも多く見られる形態です。相場は1,000円前後が中心で、事務やサポート業務ではこの水準が目安になります。

一方で、ITエンジニアやデザイナーなど専門性が高い職種では時給1,500〜2,000円を超える場合もあります。

働いた時間に応じて給料が支払われるので、学業と両立しながら安定した収入を得やすいのが特徴でしょう。ただし、交通費の有無や試用期間の条件によっては、思ったより手取りが減ることもあります。

シフトの自由度が高い反面、授業や試験との調整が必要です。スケジュール管理を丁寧に行い、バランスを意識することが大切になります。

②日給制

日給制は1日ごとに一定額の給料が支払われます。相場は8,000円前後で、勤務時間は1日4〜8時間程度が多いです。

イベント運営や合宿型プログラムなど拘束時間が長い業務に使われることが多く、短期集中で参加するケースが目立ちます。

固定額が保障されるため計算はしやすいですが、業務が早く終わっても減額されない場合がある一方で、長時間労働になっても追加が出ないこともあります。

この点は必ず確認してください。また、募集件数は少なく、人気が高いため希望条件に合う案件を見つけにくい傾向です。

1日単位でまとまった収入を得られるため、短期間で効率よく稼ぎたい学生には適しているでしょう。

③成功報酬制

成功報酬制は成果に応じて給料が決まります。営業やメディア関連でよく採用され、相場は一概に言えませんが営業では1件成約で5,000〜30,000円ライティングなら記事1本で3,000〜10,000円程度が目安です。

形態は「基本給+成果インセンティブ型」と「完全成果のみ型」の2種類があります。成果がなければ給料が発生しない場合もあり、安定性には欠けるでしょう。

そのため、一定のスキルや経験がある人でなければ収入が途絶えるリスクがあります。大きな成果を出せば収入が大幅に増える魅力もありますが、契約内容や支払い条件をきちんと確認してください。

自分の力を試したい人やスキルを磨きたい人には挑戦する価値があるでしょう。

インターンシップの給料と税金・確定申告の注意点

インターンの収入では税金に注意が必要です。年間103万円を超えると扶養控除が外れ親の負担が増えます。また、市区町村によって基準が異なりますが、93万~100万円程度で住民税が課税される場合もあります。

また「130万円の壁」を超えると親の扶養から外れるだけでなく、社会保険加入義務が生じる可能性もあります。特に「130万の壁」を超えてしまった夜間学生や通信制学生などは社会保険の加入が必須です。

あるいは、勤務先が社会保険の適用拡大事業所(従業員101人以上、2024年10月以降は51人以上)であり、週20時間以上働く、月額賃金が8.8万円以上といった条件を満たすと加入義務が生じます。

従業員数や労働時間・賃金条件を満たすと適用される点にも注意が必要です。加えてアルバイトとインターンを掛け持ちすると確定申告が必要になることもあります。

親の扶養や社会保険は家族に影響するため、収入が増えそうなときは必ず保護者や勤務先に確認することが大切です。

給料ありのインターンシップに参加する際の確認ポイント

給料が出るインターンシップは、経験を積みながら収入も得られるのが魅力です。でも条件をきちんと見ないと、思わぬところで損をしてしまうこともあります。

ここでは参加する前に確認しておきたい大切なポイントをまとめました。安心して取り組めるように、少し視野を広げて見てみましょう。

  1. 時給が最低賃金を下回っていないか
  2. 仕事内容が単純作業に偏っていないか
  3. 契約書の有無
  4. 学業との両立

①時給が最低賃金を下回っていないか

まずは、時給が地域の最低賃金を下回っていないかをチェックしてください。最低賃金は働く人が守られるように国や自治体が定めている仕組みです。

金額は厚生労働省のサイトなどで簡単に調べられます。ただし「業務委託」という契約の場合、最低賃金は適用されません。そのため給料が思ったより少ないケースもあります。

募集要項に最低賃金を下回るような条件があったら、内容をしっかり確認しましょう。支払方法や金額をはっきりさせてから参加を決めると安心です。

②仕事内容が単純作業に偏っていないか

インターンシップに参加する目的は、やはり学びや成長にあります。もし業務がデータ入力や備品整理ばかりだと、スキルが伸びにくく就活でアピールできる経験にもつながりにくいです。

募集要項では「どんなタスクを任されるのか」「どんなツールを使うのか」「どんな成果物が出せるのか」などを見ておきましょう。

面談で「研修やフィードバックはどんな流れですか?」と質問するのもおすすめです。せっかくの時間を使うなら、成長につながる環境を選んでくださいね。

③契約書の有無

契約書があるかどうかも大事なチェックポイントです。契約書がないと、給料や仕事内容、交通費の扱いなどがあいまいになり、後でトラブルになることもあります。

雇用契約か業務委託かによって、労働時間や保険の考え方も変わってきます。口頭だけの約束は誤解が生まれやすいので、書面できちんと確認できるようにしましょう。

もし内容がよく分からない部分があれば、素直に質問して大丈夫です。納得できる形で契約を結んでから参加するのが安心です。

④学業との両立

インターンシップはとても良い経験になりますが、学生生活でしかできないことも同じくらい大切です。

授業や研究、サークル、友達との時間など、今しかない学びや出会いがあります。一生懸命インターンシップに取り組むのも素敵ですが、学業や日常の時間もおろそかにしないでください。

何より大事なのは自分の体です。無理をしすぎず、バランスを意識しながら参加してみてくださいね。

給料ありのインターンシップの探し方

給料がもらえるインターンシップを探したいと思っても、どの方法が効率的なのか迷う人は多いでしょう。

ここでは、大学生が実際に活用しやすい探し方を紹介します。様々な探し方を知ることで、希望条件に近いインターンシップを見つけやすくなります。

  1. 大手求人サイトを利用する
  2. インターンシップ専門募集サイトを利用する
  3. 企業に直接問い合わせる
  4. 大学キャリアセンター
  5. SNS
  6. イベント・説明会
  7. 逆求人サイトを活用する

「インターンの選考対策がよくわからない…」「何度も選考に落ちてしまう…」と悩んでいる場合は、無料で受け取れるインターン選考対策ガイドを確認して必勝法を知っておきましょう。LINE登録だけで無料でダウンロードできますよ。

①大手求人サイトを利用する

大手求人サイトは掲載数が多く、条件で絞り込みやすいのが特徴です。「有給」や「交通費支給」「週3以上」といった条件で検索すれば、効率的に給料ありのインターンシップを見つけられるでしょう。

まず最初の一歩として使いやすい方法といえます。

②インターンシップ専門募集サイトを利用する

インターンシップ専用のサイトは、有給や長期に特化した求人が集まっています。職種や給与体系で検索できるため、希望に近い案件を探しやすいのが利点です。

長期で実務経験を積みたい学生には特におすすめです。

③企業に直接問い合わせる

すでに気になる企業がある場合は、その会社の採用ページをチェックしてみてください。インターンシップ情報が求人サイトに出ていなくても、自社サイトにだけ掲載されていることもあります。

条件や応募方法が最新かつ正確に記載されているので、確認すれば安心です。

④大学キャリアセンター

大学のキャリアセンターでは、信頼性の高いインターンシップ情報を紹介してもらえます。学内紹介の案件は条件が明確なものが多く、安心して応募できるでしょう。

相談しながら探したい人にも向いています。

⑤SNS

SNSでは最新の募集情報や小規模企業の案内を見つけやすいです。「#インターンシップ」「#27卒」などのタグで検索すると情報に出会える可能性があります。

ただし、内容は必ず公式の情報で確認してください。

⑥イベント・説明会

合同説明会や業界イベントでは、担当者に直接質問できるのが強みです。給料の有無をその場で確認でき、複数社を比べられるので効率的に情報を集められるでしょう。

短時間で多くの情報を得たい人におすすめです。

⑦逆求人サイトを活用する

逆求人サイトに登録すると、企業からスカウトが届くことがあります。自分から探さなくても情報が入るため、併用すると効率的です。思いがけない企業と出会えるチャンスにもつながります。

給料ありのインターンシップの最終チェックポイント

インターンシップには給料があるものと無給のものがあり、制度や企業の目的によって大きく分かれます。

給料を得ながら経験を積みたいなら、実務に近い長期インターンシップを中心に探すとよいでしょう。

探し方を工夫すれば、学びと収入の両方を得られる可能性が広がります。さらに、志望する業界や職種によって時給相場は変動します。

エンジニアやマーケティングなど専門性が高い職種ほど水準は高くなる傾向があるため、希望する条件に合うか事前に確認することが大切です。

給料をもらえるインターンシップをうまく活用して、自分のスキルを高めながら将来のキャリア形成につなげていきましょう。

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    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。