【例文10選】経理事務の志望動機の書き方!未経験からの転職のコツやNG例まで解説
経理の事務職を始めたいけど、どんな志望動機を書けばいいかわからない?
とお悩みの方へ。志望動機で差をつけるポイントが見つからず、戸惑っている人が多いのではないでしょうか?
経理事務は、企業の財務を正確に管理し、ビジネスの透明性を保つ重要な役割を担います。そのため、しっかりとした志望動機が求められます。
本記事では、下記について解説しています。
本記事を読み終わる頃には、自信を持って経理事務の魅力的な志望動機を書けるようになっているでしょう。
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記事の監修者
人事 鈴木
新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。
記事の監修者
紙谷
新卒1年目の段階では訪問営業でトップセールス獲得し、3階級役職をあげる。 現在は企業コンサルとキャリアアドバイザーを兼任。
経理事務の仕事内容
経理事務は、企業の運営を支える重要な役割を担っています。日々の会計業務や書類の整理、データ入力などを担当し、会社経営の基盤を支える重要な仕事です。
ここでは、経理事務の仕事内容について詳しく説明し、経理職との違いについても解説していきましょう。
①経理事務の仕事内容は会計業務のサポート
経理事務の主な役割は、会社の会計業務のサポートです。
具体的には、請求書の処理、経費精算、取引先との支払い確認、帳簿の管理など、数字に関する業務が多く発生します。
請求書の内容を確認し、正確に支払い処理を行う業務では、ミスがあると企業に大きな損失を与える可能性があります。そのため、細かい作業に対する集中力が求められます。
また、月末や期末には決算のためのデータをまとめる作業もあり、こうした期間は特に忙しくなることが多いこともあるようです。
さらに、社内外の連携も経理事務の重要な業務です。取引先や他の部署との調整が必要となるため、円滑なコミュニケーションスキルも経理事務では求められます。
②経理事務と経理職の違い
経理事務と経理職には共通点がありますが、業務内容が異なる部分も存在します。
経理事務は、基本的に経理職が行う業務をサポートする立場にあり、より日常的な業務を担当します。
一方で、経理職は企業の財務状況を把握し、経営に関わる判断材料を提供する役割を持つことが特徴です。
なお、経理事務はサポート業務がメインですが、業務の正確性や効率性を上げるために、基本的な経理の知識は必要求められます。
業務の違いを正確に把握し、経理事務としての範囲について志望動機で言及することで、業務への理解度の高さを示せます。ひいては志望意欲の高さを伝えられますよ。
経理事務の志望動機を作る5つのポイント
経理事務の志望動機を作る際には、いくつかのポイントを押さえることが重要です。
ここでは、経理事務の志望動機を作る上で重要な5つのポイントについて解説していきます。
- なぜ「経理事務」なのかを明確にする
- 応募先の企業を選んだ理由も明確にする
- 応募先で求められる人物像を理解し近づける
- 自分の強みや経験で他の候補者と差別化する
- キャリアプランやビジョンで本気度をアピールする
①なぜ「経理事務」なのかを明確にする
まず、経理事務を選んだ理由を明確にしましょう。
というのも、企業側は、志望者が本当に経理事務に適しているか、またその職種にどれほどの熱意を持っているかを重要視しているからです。
ただ「事務職だから」や「安定していそうだから」といった表面的な理由では、企業側に十分な熱意が伝わりません。
例えば、「数字を扱うのが得意で、前職でのデータ管理経験を活かしたい」といった理由を挙げると説得力が増すでしょう。
ここでは「なぜただの経理もしくは事務ではなく『経理事務』なのか?」という点を考えてみましょう。
自己分析とともに企業分析も進めて、自分の就活の軸と、志望職種の繋がりを探すのがポイントですよ。
②応募先の企業を選んだ理由も明確にする
次に、応募先の企業を選んだ理由を明確にしましょう。
なぜなら企業側は、志望者が業界全体を理解し、あえて自社を選んだ理由を強く知りたいと思っているからです。
例えば、「御社は他社に先駆けて最新の経理システムを導入しているので、その環境で自分のスキルを伸ばしたいと感じました」といった具体的な理由を述べると、競合他社との差別化がしっかり伝わります。
③応募先で求められる人物像を理解し近づける
また、応募先が求める人物像を理解し、その人物像に自分を近づけることも大切です。
なぜなら企業は、自社で活躍できる人材に共通するスキルや特性を把握していて、それにマッチした応募者を見つけたいと考えているからです。
例えば、「御社では細かい作業の正確さが求められます。私も以前の職場でデータ入力を担当し、常にミスを減らす工夫を行ってきました」といった具体例を挙げると、説得力が増すでしょう。
まずは自分の志望する企業のサイトや有価証券報告書などを確認して、どんな人材が求められているのかを知りましょう。新卒ならOB・OG訪問も有効ですよ。
④自分の強みや経験で他の候補者と差別化する
自分の強みや経験を活かして他の候補者と差別化することも重要なポイントです。
そのため、自分が持っているスキルや経験が、他の候補者とどのように違うのか、どの点で企業にとって価値があるのかを具体的に示すことが求められるでしょう。
例えば、「前職で経費管理の効率化を担当し、手動作業を削減して大幅なコスト削減を実現しました」といった形で実績をアピールすることで、他の応募者にはない具体的な経験をアピールできます。
⑤キャリアプランやビジョンで本気度をアピールする
また、キャリアプランやビジョンを明確に伝えることで、自分がその企業で長期的に貢献したいという本気度をアピールすることも重要です。
採用基準として、応募者がどのように成長し、会社に貢献していくかという点を重視している企業も少なくありません。応募時に自分が持っている明確なキャリアプランをアピールすると良いでしょう。
例えば、「将来的には経理部門のリーダーとして、チームをまとめながら業務改善を推進したいと考えています」といった形で、具体的なキャリアのビジョンを伝えることで、企業に対する熱意を示すことができます。
経理事務の受かる志望動機の例文
経理事務の志望動機を作成する際は、経験者か未経験者かによってアピールポイントが異なります。以下では、経歴別の志望動機のポイントを具体的な例文ともに解説します。
また今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、6つの例文を本気で添削!コツやNGポイントが分からない人は、ぜひ参考にしてくださいね。
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①経理・経理事務の経験者の転職の場合
経理・経理事務の経験者が転職を考える場合、志望動機には経理職として、これまで培ってきたスキルや経験をどう活かすかをしっかりと示すことが重要です。
なぜなら、企業は、経験者を採用する際は、即戦力として貢献できる人材を求めているからです。
例文1:財務報告と作業効率化の経験を活かして
ここでは、前職で経理事務として財務管理などを経験していた方の志望動機を添削しています。
どのような経験を積み、どのように即戦力となれるのかをアピールするのが、好印象に繋げるためのポイントです。
【結論】私は |
添削コメント|「経験を活かし」を「5年間の経理事務経験をもとに」と具体化し、よりインパクトを与えられる書き出しにしています。また、「会社の運営に貢献できる仕事がしたい」を「業務効率化や財務管理を通じて企業の成長に貢献したい」と明確化し、意欲が伝わる内容にしました。 |
【根拠となるエピソード】以前の職場では、経理事務として月次決算や伝票処理をはじめ、帳簿管理全般を担当していました。その中で、 |
添削コメント|前職から学んだことととして「経理として業務効率を上げる工夫を考える必要がある」と目標設定していますが、具体的に何をするかが漠然としていますね。そこで「作業時間を短縮する効率化」と具体的な課題解決に焦点を当てた内容に修正しました。 |
【エピソード詳細】例えば、日々の帳簿管理では、 |
添削コメント|「決算業務で課題となっていた時間短縮」と具体的な背景を入れることで、読み手に状況を想像させやすくしています。また、「スムーズになった」では成果が曖昧なため、「作業時間を2割削減」と具体的な成果を明記しました。 |
【企業を選んだ理由】貴社は、 |
添削コメント|「業務効率化に力を入れている」という抽象的な表現を「財務管理の効率化や正確性向上」と具体化しつつ、エピソードとの繋がりをより明確にしました。 |
【入社後】入社後は、これまでの経験を活かして |
添削コメント|「経理業務に取り組みたい」という曖昧な表現を「正確かつ効率的な経理業務」と具体化しました。また、「新しいスキルを積極的に学ぶ」を「税務申告や財務分析のスキルを深める」とし、向上心と具体的な目標を強調しました。 |
【NGポイント】文章全体が抽象的で、志望理由が具体的に伝わらず、強みや意欲が見えにくい点がありました。「業務効率化」や「経験を活かす」といった表現が漠然としていて、自分がどのように貢献できるのかが明確ではありませんでした。
【添削内容】志望理由の冒頭で「5年間の経理事務経験があること」を具体的に示し、応募者の経験を明確化しました。また、「作業時間を2割削減した経験がある」と具体的な成果を提示し、自身の経験の有効性を強調しました。
【どう変わった?】志望理由に具体性が加わり、応募者がどのように会社に貢献できるのかが明確に伝わる内容となりました。また、企業の特徴と応募者の経験や意欲がリンクしており、採用担当者にとって説得力のある内容となっています。
・前職の経験を具体的に記す ・強みを主張して即戦力だと示す ・なぜこの企業なのかをアピールする |
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例文2:債権債務管理とチームワークでの貢献
ここでは、前職で経理事務として債権債務管理を行っていた方の志望動機を添削しています。
自身の経験だけでなく、志望先の特徴に合う能力を効果的にアピールするコツを紹介していますよ。
【結論】私は |
添削コメント|「経理事務として働いてきた経験」を「債権債務管理やトラブル対応の経験」と具体化し、書き出しからスキルを強調しました。これにより、読み手がすぐに志望者の能力を把握できるというメリットがあります。 |
【根拠となるエピソード】前職では、経理部門において債権債務管理を担当していました。請求書の照合や支払い処理を正確に行いつつ、トラブル時には迅速な対応を求められる場面が多くありました。その中で、 |
添削コメント|「ミスが許されない業務での正確性」や「調整力」といった具体的なスキルを明示し、ここでも即戦力を伝える内容に変更しています。 |
【エピソード詳細】特に、取引先からの問い合わせ対応や、 |
添削コメント|経験を通じて学んだこととして「コミュニケーションの大切さを感じる」とありますが、やや主観的すぎますね。ここでは「業務の効率化と円滑な調整が強みだと自覚した」と延べ、企業で活かせる強みをアピールしました。 |
【企業を選んだ理由】貴社は、 |
添削コメント|「チームワークを重視」という表現を「全社的な連携を重視」と広げ、企業の特徴をより具体的に反映しました。 |
【入社後】入社後は、 |
添削コメント|「経験を活かして経理業務に取り組みたい」という漠然とした表現を「債権債務管理やトラブル対応の経験を活かし」と具体化しました。「チームの一員として協力」を「全社的な連携を意識」に広げ、企業の特徴に合わせた表現に変更しました。 |
【NGポイント】具体的なスキルや経験が明示されておらず、即戦力としての魅力が十分に伝わりませんでした。また、企業の特徴に関しても「チームワークを重視している」など抽象的なものが多く、理解度がいまいち伝わらない状態ですね。
【添削内容】前職で何をしてきたかを冒頭で具体化し、スキルを強調しました。エピソードでは経理事務として必要な力を発揮した場面を強調して即戦力アピールをしつつ、企業の特徴をより具体的に示し、理解度の高さを強調しました。
【どう変わった?】志望動機全体が具体性を増し、即戦力として活躍できる人物であることが明確に伝わりますね。応募者の強みである「正確性」「調整力」「効率化の意識」が示され、スキルの適用例が具体的に想像できるようになりました。
・自分の強みを具体的に説明する ・実践的な強みであるとエピソードで示す ・企業の特徴とのマッチ度をアピールする ・企業文化に触れ、より志望度の高さを強調する |
②未経験で一般事務からの転職の場合
未経験で一般事務から経理事務へ転職を考える場合、志望動機には転職の理由やその業界・職種に対する熱意をしっかりと伝える必要があります。
特に経理事務は一般事務とは異なる専門的なスキルが求められるため、志望動機では「なぜ経理事務を選んだのか」を具体的に述べ、過去の業務経験がどう経理業務に活かせるかを示すと良いでしょう。
例文1:事務作業で培った正確さを活かして
ここでは、一般事務で培った「正確さ」を武器にした経理事務の志望動機を添削しています。
「自分のスキルでどんな成果をあげられる人材なのか」が伝わるような工夫に注目してみてくださいね。
【結論】私は |
添削コメント|「一般事務として働いてきた経験」を「正確性を重視した事務業務の経験」と具体化し、スキルを明確にしました。また、「会社の運営を支える仕事」を「組織の基盤を支える役割」に言い換えることで、経理事務としてのやりがいを強調しました。 |
【根拠となるエピソード】前職では、請求書の処理やデータ入力、書類のファイリングなど、 |
添削コメント|前職での担当業務の広さをアピールすると同時に、再度「正確性」を強調することで、経理事務に適性のある人物だという印象付けを図っています。 |
【エピソード詳細】特に、毎月の請求書処理では、 |
添削コメント|前職での活躍内容が曖昧だったため、「二重確認や進捗管理を徹底していた」と具体的な方法を示しました。また、成果として「正確性を評価された」を「高い正確性と効率性を評価」と拡充し、アピールポイントを強化しました。 |
【企業を選んだ理由】貴社は |
添削コメント|「保健業界において多くの実績があり」を「長年の実績を持ち」に修正し、より具体的な表現に変更しました。また、「貴社の活動を支える一員になりたい」という表現を「経験を活かして経理業務で貢献したい」に変更し、成果を出して貢献するという意欲をアピールしています。 |
【入社後】入社後は、 |
添削コメント|「正確に業務を遂行」でも伝わりますが、さらに「迅速かつ効率的に進め」を加え、未経験ながら即戦力となれることを強調しました。また、「新しいスキルを積極的に学び」を「経理業務の幅を広げるためのスキル」とすることで、学びの方向性を明確にしました。 |
【NGポイント】「一般事務の経験があること」や「正確性という強みがある」という要素はありつつも、具体的な成果や貢献内容が不足していました。また、企業選びの理由が抽象的であり、どのように企業に貢献できるかが明確に示されていませんでした。
【添削内容】冒頭で「正確性を重視した事務経験」という具体的な強みを明示するなど、志望動機全体で応募者の適性を強調しました。また、入社後の目標では「迅速かつ効率的に進める」と具体的な行動を示すなど、貢献意欲の高さをアピールしました。
【どう変わった?】スキルや強みが具体的に描写されることで、企業への適性や即戦力としての魅力がより伝わる内容になりました。エピソードでは具体的な取り組みと成果が明確に示され、採用担当者に説得力を与えています。
・前職の経験がどう活かせるのかを明確に書く ・貢献したいという意欲をアピールする |
例文2:PCスキルを活かし、効率的な業務遂行を目指して
ここでは、一般事務で培ったPCスキルを武器にした経理事務の志望動機を添削しています。
自分のスキルでどんな成果をあげられる人材なのかが伝わるような工夫に注目してみてくださいね。
【結論】私はこれまで一般事務として働いてきた経験を活かし、 |
添削コメント|「挑戦したい」という動機だけではやや志望意欲が浅い印象を与えてしまうので、「企業の基盤を支える業務に携わりたい」と修正し、より意欲をアピールしました。 |
【根拠となるエピソード】前職では、一般事務としてデータ入力や書類作成を行う中で、売上管理に関わる業務を担当する機会がありました。その際、 |
添削コメント|前職でどう活躍したかが「PCスキルを活かせた」という表現にしかなっておらず、能力の高さが強調しきれていませんでした。そこで効率的なデータ処理や集計方法の提案といった具体的な行動内容・成果を明示することで、転職者としての実績と貢献度をアピールしました。 |
【エピソード詳細】特に、 |
添削コメント|自分の主観的な印象ではなく、具体的な仕事を示すことでより説得力をもって経験をアピールしています。また、「業務効率が向上」という漠然とした表現を、「作業時間を30%短縮」と数値で示し、成果を明確化しました。 |
【企業を選んだ理由】貴社は幅広い事業を展開し、3年以内には海外事業の展開も視野に入れていると伺っております。 |
添削コメント|「事務としてのスキルの幅を広げられる」を、「高度なスキルや知識を身につけられる環境」と表現を強化し、成長意欲を示しました。 また、「横のつながりを強化している」を「部署間での連携を大切にする社風」に言い換え、働き方の具体性を高めました。 |
【入社後】 入社後は、これまで培ったPCスキルを活かしながら、経理業務 |
添削コメント|「正確に取り組む」という抽象的表現を、「効率的かつ正確に遂行」と具体化しました。「経営基盤を支える存在」という目標を加え、成長意欲と貢献意欲を強調しました。 |
【NGポイント】志望動機全体において、強みも過去経験に関しても抽象的な表現が多く、具体性に欠けていました。また、企業文化や成長環境に対する共感や具体的な目標が不足しており、企業理解が深まった印象を与えられていませんでした。
【添削内容】漠然とした表現を、実績や具体的な成果に基づく内容に変更しました。PCスキルの活用や業務効率化の成果を具体化し、実績と即戦力を強調しています。また、企業の成長戦略や文化への共感に言及し、成長意欲や熱意を表現しました。
【どう変わった?】企業が求める人物像に即した成長意欲や貢献意識がアピールされており、応募者の熱意がより伝わる構成になりました。志望動機が応募者のスキルと企業の特性を結びつける内容に改善され、説得力と魅力が大幅に向上しました。
・抽象的な表現をなるべく減らす ・特にエピソード内の行動は具体的に示す ・どうしてその努力をしたのかを明確に示す |
③未経験で事務職以外からの転職の場合
未経験で事務職以外の職種から経理事務への転職を考える際には、事務職としての基本的なスキルと、経理業務への適応力の両方をアピールすることが重要です。
というのも、未経験かつ事務職以外の職種からの転職者を採用する際、企業は、まず事務業務を確実にこなせるかを重視し、その上で経理に必要なスキルを学ぶ意欲や適応力をジャッジしているからです。
これまでの経験で培ったPCスキル、コミュニケーション力、データ管理などが事務職にどう活かせるかをアピールし、その適応力が経理業務にも役立つことを伝えると良いでしょう。
例文1:営業職からの転職
ここでは、営業職から経理事務に応募する際の志望動機を添削しています。
前職での経験のどの部分が経理事務に繋がるのかを具体的にアピールするのが大切ですよ。
【結論】私は前職で営業職を経験し、 |
添削コメント|営業職で培った具体的なスキル(データ管理、顧客対応)を明示し、異業種の経験が経理業務に直結していることを強調しました。また、「正確さと迅速さ」を加えることで、仕事における姿勢を具体化しました。 |
【根拠となるエピソード】前職では、 |
添削コメント|前半の文章が冗長的になっていたため、一文にまとめることで読みやすさを優先しています。また、「多くの」を「月間100件以上」と具体的な数値に置き換えることで、当時の状況がイメージしやすくなりました。 |
【エピソード詳細】そして、ミスを未然に防ぎ、見積書を正確に作成することで、 |
添削コメント|「月次報告書の作成を担当した」という業務紹介で終わらず、その作成を担当することでどのようなスキルを身につけたのかをアピールする文章に変更しています。 |
【企業を選んだ理由】貴社は社員の成長を重視し、教育制度やキャリアアップのサポートが充実している点に魅力を感じております。経理事務の経験が浅い私にとって、こうした環境はスキルアップを図りながら長期的に貢献できる場であると確信しております。 |
添削コメント|企業の特徴と自分の求めた要素が合致していることを十分に伝えられており、「なぜこの企業でなくてはならないのか」が明確になっていていいですね。また、「長期的に貢献したい」と記すのも、企業にとっては嬉しいポイントです。 |
【入社後】入社後は、これまで培った正確さやデータ管理のスキルを活かしつつ、簿記資格の取得や業務効率化の提案を行い、経理部門における即戦力となるよう努めます。さらに、貴社の発展に貢献できる存在に |
添削コメント|「貴社の発展に貢献できる存在」になるためにどうするのかを追記しています。キャリアアップのサポート制度が充実している会社だからこそ、自己研鑽を続けるという意欲もアピールしています。 |
【NGポイント】結論やエピソード部分に具体性が不足しており、どのスキルや経験が経理事務職に役立つのかが明確ではありませんでした。
【添削内容】全体的に冗長な表現を削ぎ落とし、重要な点を明確に示しました。特に、経験部分では「月間100件以上」という具体的な数値や、データ管理のスキルが業務効率向上にどう寄与したかを強調しました。
【どう変わった?】具体性を加えることで、前職での経験が経理事務と直結していることを採用担当者に効果的に伝えられるようになりました。また、数値や成果を含めた具体的なエピソードにより、応募者の信頼性が増しました。
・成果は具体的な数値を示して強調する ・前職での経験の何が経理事務に繋がるのかを明確に示す |
例文2:販売職からの転職
ここでは、販売職から経理事務に応募する際の志望動機を添削しています。
前職からなぜ経理事務を志望するのか、またなぜこの企業なのかが納得できる志望動機かをチェックしましょう。
【結論】私は |
添削コメント|販売職の仕事を述べるのみでは、「経理事務に志望している」ということへの繋がりが見えません。ここでは、「販売職で身につけた力を経理事務で活かしたい」という表現に変更し、前職と経理事務との繋がりを簡潔に示しています。 |
【根拠となるエピソード】販売職では、日々の商品在庫を把握し、在庫不足が発生しないよう計画的に発注業務を行っておりました。また、売上データの確認や簡単なレポート作成を担当する中で、正確なデータ入力の重要性を実感しました。この経験から、細部に注意を払う業務への適応力が身についたと考えております。 |
添削コメント|「正確なデータ入力の重要性」を具体例として展開し、どのようにスキルが身についたかを明示しました。さらに「適応力」を追加し、未経験の職種にも適応できるという印象を強調しました。 |
【エピソード詳細】特に、忙しい時期には短時間で多くのデータを処理することが求められ、 |
添削コメント|前職で努力した内容について「自ら工夫した」では何を工夫したのかが伝わりません。そこで、「Excelの関数を活用」という具体例を挙げて実務能力を明確化しました。 |
【企業を選んだ理由】 |
添削コメント|「安定した経営基盤」と「革新的な事業展開」という対比により、企業の特徴を具体的に描写しました。また「安定性と挑戦を両立する貴社」という表現で、企業の理念に共感し、それに貢献したいという意欲を伝えています。 |
【入社後】入社後は、販売職で培った正確なデータ管理スキルを活かし、経理業務を円滑に進めるサポートを行いたいと考えております。また、 |
添削コメント|「簿記資格の取得を早期に」という具体的な行動を挙げ、計画性をアピールしました。また、「業務効率化の提案」を追加することで、即戦力だけでなく成長の可能性を示しました。 |
【NGポイント】応募者の経験が経理事務職にどのように活かせるかの具体性が不足していました。また、転職の動機や企業選びの理由が表面的で説得力に欠け、入社後の貢献意欲も抽象的で明確な行動計画が見られませんでした。
【添削内容】販売職での経験から「数字を扱う適性」や「Excelの活用」というスキルが身についたことを示し、経理事務に活かせることを説明。また、入社後の計画に「簿記資格の早期取得」や「業務効率化の提案」を加え、行動計画を具体的に示しました。
【どう変わった?】スキルや経験が経理事務職に直結する点を具体化したことで、志望動機の説得力が向上しました。また、企業選びの理由に独自の視点を加え、応募者の貢献意欲が企業理念と一致している点を強調できました。
・結論から端的にアピールする ・転職する動機を明確に示す ・企業文化への理解を示す |
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経理事務の志望動機のよくあるNG例文
経理事務の志望動機を書く際、内容次第では企業に悪い印象を与えてしまいます。
特に、仕事に対する理解不足や、具体性の欠如、企業への特別な思いがない場合は注意が必要でしょう。
以下では、経理事務の志望動機でよく見られるNG例文とその問題点を紹介し、避けるべき注意点を解説します。
①そもそも経理事務の仕事を理解していない
私は以前から事務職に興味があり、経理事務も事務職の1つなので応募しました。 特に経理事務の経験はありませんが、事務作業は得意ですし、細かい作業も苦になりません。経理事務は書類を整理する仕事だと思っており、自分に合っていると感じています。 |
上記例文のNGポイントは、まず経理事務の仕事内容を正確に理解していないことが挙げられます。
経理事務は単なる書類整理だけではなく、会社の財務管理や会計業務の一部も担う重要な仕事です。
この応募者のように仕事内容を誤解したまま応募すると、企業側には「この仕事の本質を理解していない」と判断される可能性が高くなるでしょう。
また、「事務職だから得意」という曖昧な表現では、具体的に何ができるのかが伝わらず、他の候補者との差別化が難しくなります。
未経験の人でも選考通過の可能性はもちろんありますが、仕事内容を理解していないと「志望意欲が低いのでは」と思われる可能性があります。
未経験なのであれば、より一層仕事内容についての理解を深めて、意欲を示しましょう。
②応募先の企業でなければならない理由がない
私は以前から経理事務に興味があり、どの企業でも経理事務の仕事は似ていると考えています。 貴社も経理事務の求人を出していたので、応募させていただきました。どの業界でも問題なく対応できると考えているため、経理事務の経験を積みたいと思っています。 |
上記例文のNGポイントは、応募先の企業である具体的な理由がまったく記載されていない点です。
「どの企業でも良い」という表現は、応募者が特定の企業に対する興味や理解が不足していると捉えられてしまいます。
具体的に「なぜこの企業を選んだのか」をしっかり伝えなければなりません。
③具体性に欠けていて熱意や強みが伝わらない
私は経理事務の仕事に興味があり、貴社で働きたいと考えています。経理の仕事は責任感が重要だと思っており、自分にもその責任感があります。今後はさらにスキルを磨いて、貴社に貢献できるよう頑張ります。 |
上位例文のNGポイントは、具体性に欠けており、熱意や自分の強みが明確に伝わっていないことです。
「責任感がある」「スキルを磨く」といった表現は抽象的で、具体的にどのようなスキルを持っているのか、どのように貢献できるのかが不明瞭となっています。
企業側は、応募者がどんな経験や能力を持っているのかを知りたいので、具体的なエピソードや実績を示すことが重要なポイントとなるでしょう。
エピソードでは「自分の強みをどのように発揮したのか」「その結果、どんな成果に結びついたのか」の二点を重視してください。
特に、自分の強みを発揮した場面は細かく示し、成果についても具体的な数字を使うなど、客観的に変化が理解しやすい形を取るのがおすすめです。
④給料や待遇ばかりを理由にしている
経理事務の仕事は安定していて、貴社は給料や福利厚生が充実していると聞いたため、応募しました。自分にとって良い待遇があることは大切だと思っているので、貴社で働きたいと考えています。 |
上記例文のNGポイントは、給料や待遇といった条件面だけを理由にしている点です。
企業は、自社に興味を持ってくれた人材や、会社に貢献する意欲を持っている人を採用したいと考えています。
しかし、このように待遇面ばかりを強調してしまうと、応募者が会社のビジョンや業務内容に興味を持っているかどうかが伝わらず、「ただ条件が良いから応募した」と思われるでしょう。
経理事務に求められる適性やスキル
経理事務の仕事では、専門的なスキルや適性が重要視されます。
以下では、経理事務に必要とされる具体的なスキルや適性について詳しく解説します。
①ミスなく正確に仕事ができる
経理事務の仕事では、正確さが非常に重要です。
というもの、経理事務が毎日扱うデータや書類には、お金や数字が関わっており、少しのミスでも会社全体の信頼に関わる問題に発展する可能性があります。
そのため、細かい作業を慎重にこなす力が求められます。また、日常的にチェックや確認作業が発生するため、集中力を保つことも大切です。
経理事務として活躍するためには、計算ミスや入力ミスを防ぐための工夫や、自分なりのルールを作り、正確に作業を進める習慣を身につけることが必要となるでしょう。
他にも、リスクヘッジが上手くできる人も「正確に作業ができる」と言えますね。
特に「このやり方ではこういうミスが出るのでは」と不安な気持ちになる人は、慎重に作業ができるだけでなく、マニュアル作成にも向いていますよ。
②エクセルなどのPCスキルがある
経理事務の業務では、エクセルをはじめとしたPCスキルが重要な役割を果たします。
なぜなら、経理業務は大量のデータを効率よく処理し、正確な集計や報告を行う必要があるからです。
また、経理では多くの情報を整理して迅速に処理することが求められ、PCスキルがあることで業務全体のスピードと正確さを大幅に向上できます。
③経理・会計の基礎知識をもっている
経理事務の業務では、経理・会計の基礎知識が欠かせません。
なぜなら、経理事務は単にデータを処理するのではなく、仕訳や帳簿の作成、決算処理など、企業の財務管理に直結する業務を正確にこなす必要があるからです。
これらの業務では、取引内容を理解して正しく仕訳を行い、決算や税務関連の処理を適切に進めるために、経理・会計の知識が不可欠です。
④円滑にコミュニケーションができる
経理事務では、円滑なコミュニケーション能力も求められます。
なぜなら、経理の仕事では他の部署との連携や取引先とのやり取りが頻繁に発生するため、正確な情報の共有や調整が必要だからです。
例えば、他部署からの支出報告や請求書の処理を確認する際、細かい内容を明確に把握してコミュニケーションを取らなければ、ミスやトラブルが生じる可能性があります。
さらに、上司や経営陣に財務報告を行う場面でも、数字の裏付けをわかりやすく説明する力が求められるため、丁寧かつ明確なコミュニケーションが不可欠となるでしょう。
事務だからパソコンに向き合っているだけ、と思ってはいけません。少なくともメールでのやりとりは頻発するため、文面でのやり取りが苦ではない人が向いています。
⑤機密情報を適切に管理できる
経理事務の業務では、機密情報を適切に管理することも求められます。
なぜなら、経理業務では財務データや従業給与情報、取引先との契約内容など、極めて重要な情報を扱うため、これらのデータが漏洩すると企業の信頼や経営に大きな影響を及ぼすケースも少なくないからです。
さらに、情報漏洩は法的な問題に発展し、企業にとって大きなリスクとなります。
そのため、セキュリティ対策を徹底し、情報を正確に管理する能力が必要です。
具体的には、アクセス権の管理、パスワードの厳重な管理、紙の書類の適切な処理などを徹底することが求められるでしょう。
経理事務の志望動機がないときの対処法
経理事務への志望動機がなかなか思い浮かばない場合、焦らずにいくつかの方法を試してみることが大切です。
以下では、志望動機がないときの具体的な対処法を解説します。
①自己分析で経理事務に興味を持った理由を再確認する
志望動機が浮かばない場合、まずは自己分析を行い、なぜ経理事務に興味を持ったのかを再確認することが大切です。
なぜなら、自己分析を通じて、自分の過去の経験や強みが経理事務にどう関連しているかを見つけ出すことで、志望動機が自然に見えてくるからです。
たとえば、数字に強い、細かい作業が得意、慎重に仕事を進められるといった特性が、経理事務に活かせると気づくかもしれません。
このように再度自己分析を行うことで、自分自身が経理事務に向いている理由をはっきりさせ、自信を持って志望理由を伝えられるようになります。
なんとなく「経理事務がいいかも」と思った人ほど、自己分析をしてその理由を突き止めておく必要があります。面接での深掘り質問にも役立ちますよ。
逆に、自己分析をして経理事務に向いていないかも、と思っても、就活の軸が定められれば、自分に合う仕事を見つけられるでしょう。
②OBOGや社員訪問で実際の働き方ややりがいを知る
志望動機がなかなか思い浮かばない場合は、OBOGや社員訪問を通じて、実際に経理事務の仕事をしている人達から話を聞くことも有効な手段です。
なぜなら、実際に現場で働く人の生の声を聞くことで、経理事務の業務内容ややりがいについて深く理解できるからです。
また、そこで感じた魅力や、自分が共感した点を志望動機に反映させることで、説得力のある内容に仕上げられるでしょう。
志望動機の書き方はパート・アルバイトと正社員で変わる?
結論として、パート・アルバイトと正社員であっても、志望動機の基本的な書き方は変わりません。
どちらの場合でも、なぜその職種を選んだのか、どのように貢献できるのか、将来のビジョンを明確に伝えることが重要です。
なぜなら、企業はどの勤務形態のひとを採用する場合でも、共通して「仕事に対する意欲」や「自分の強みをどう活かせるか」を重視するためです。
どちらの場合でも、応募先企業が求めている人物像にマッチする点をしっかり伝えることが志望動機のポイントです。
経理事務の志望動機のポイントは3つ
今回は、経理事務の志望動機の書き方について詳しく説明しました。以下の3つのポイントを押さえて、具体的な志望動機を作成しましょう。
- 経理事務の業務内容と役割を理解し、具体的に説明できるようになる
- 自分の強みを経理事務にどう活かせるかをアピールする
- 企業の求める人物像に合致することを伝え、応募先の企業に貢献できることを明確に示す
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。