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履歴書の学歴欄に「私立」と書く時の基本ルールと記載例まとめ

「履歴書に『私立』って書いた方がいいの?それとも書かなくていいの?」

履歴書の学歴欄を書くとき、特に高校名や大学名に「私立」を付けるべきか迷う人は少なくありません。

正しい書き方を知らずに記入してしまうと、マナーや書式の観点から減点対象になってしまうこともあります。

そこで本記事では、履歴書の学歴欄に「私立」と書く際の基本ルールや具体的な記載例をわかりやすく解説します。

高校や大学での記入方法の違い、NG例、学校名が変更された場合の対応まで丁寧に紹介するので、「これで合ってるかな?」と不安な方も参考にしてみてくださいね。

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目次

履歴書における学歴欄の基本的な書き方

履歴書の学歴欄は、これまでの学びの経歴を採用担当者に伝える大切な項目です。

特に就活生にとっては、形式や記載のルールを知らないまま書いてしまうと、意図せずマナー違反になってしまうことも考えられます。正しい書き方を理解して、評価される履歴書を作成しましょう

  1. 必ず最初の行に「学歴」と記入してから書き始める
  2. 新卒の履歴書は中学校卒業から記入する
  3. 学校名は略さず正式名称で記入する
  4. 在学中の場合は「卒業見込み」と記載する
  5. 学歴の最後に「以上」を記入して締めくくる

①必ず最初の行に「学歴」と記入してから書き始める

まず最初の行に「学歴」と見出しを記載するのが基本です。この一言がないと、読み手にどこから学歴が始まっているのかが伝わりにくくなります。

特に新卒採用では、書類の形式が重要視されるため、小さなミスが印象に影響することも。「学歴」と明記することで、内容の区切りが明確になり、よりスムーズに理解してもらえるでしょう。

社会人としての基本的なマナーのひとつと覚えておいてください。

②新卒の履歴書は中学校卒業から記入する

履歴書に、どこから学歴を書けばよいか迷う方も多いですが、新卒者は「中学校卒業」から記載するのが一般的です。

高校や大学から始めたくなるかもしれませんが、時系列で書くことで、学歴の流れが自然に伝わります。

中高一貫校であっても、「〇〇中学校卒業」「〇〇高等学校入学」とそれぞれ分けて書くようにしましょう。丁寧な記載が、誠実な姿勢を印象づけるポイントになります。

③学校名は略さず正式名称で記入する

学校名を記載する際は、略称や通称ではなく、正式名称を使うことが大切です。たとえば「〇〇大」ではなく「〇〇大学」、「〇〇高」ではなく「〇〇高等学校」と書きましょう。

私立の学校でも「私立〇〇高校」と書く必要はなく、学校名だけで問題ありません

学校の種類は評価に関係ないため、略称を使ってしまうとマナーを理解していないと見なされるおそれがあります。

きちんとした記載が、信頼を得る第一歩になるでしょう。

④在学中の場合は「卒業見込み」と記載する

大学などに在学中の場合は、「卒業見込み」と記入しましょう。たとえば、「2026年3月 〇〇大学経済学部経済学科 卒業見込み」と記載します。

「卒業」と書いてしまうと、すでに卒業済みと誤解される可能性もあります。

大学院進学を予定している場合でも、まずは現在の学部の卒業見込みを記載し、備考欄などで進学予定を補足するとよいでしょう。

正確な表現が、読み手に対する誠意を伝えます。

⑤学歴の最後に「以上」を記入して締めくくる

学歴欄の最後には「以上」と記載して締めくくります。この一言があることで、記載が完了していることが明確になります。

たとえば「2026年3月 〇〇大学 卒業見込み」の下に1行空けて「以上」と記載しましょう。小さなことに見えて、これがあるかないかで全体の完成度が変わってきます。

就活では細かい配慮が評価につながるため、忘れずに記入してください。

高校の学歴に「私立」を記載する場合の書き方

履歴書の学歴欄に高校名を記入する際、「私立」と書くべきか迷う方は少なくありません。

学校の種類を明記すべきかどうか、どのように表現するのが適切かを知っておくことで、より正確で印象のよい履歴書が作成できます。

ここでは、私立高校に関する記載方法のポイントを整理して解説しましょう。

  1. 高校名は必要に応じて「私立〇〇高等学校」と記載する
  2. 中高一貫校の場合は正式名称を省略せずに記載する
  3. 学科やコース名も高校名の後に記載する

①高校名は必要に応じて「私立〇〇高等学校」と記載する

学校名に「私立」が含まれている場合は、履歴書にもそのまま記載するのが原則です。

たとえば「〇〇高等学校 入学」ではなく、「私立〇〇高等学校 入学」「私立〇〇高等学校 卒業」と記すのが正しい形になります。

これは、正式名称として「私立」が学校名に含まれているためです。

省略すると、情報の正確性を欠いていると受け取られる可能性があります。なお、公立や国立の学校は「〇〇高等学校」とのみ記載すれば問題ありません。こうした記載の違いにも丁寧に気を配りましょう。

②中高一貫校の場合は正式名称を省略せずに記載する

中高一貫教育を提供している学校に在籍していた場合は、略称ではなく正式名称を記載しましょう。

たとえば「〇〇中学校・高等学校」のように、通っていた学校の正しい名称をそのまま書くことが求められます。「〇〇学園」などの通称では、読み手にとって分かりにくい場合があるでしょう。

また、中学・高校ともに在籍していた場合は、それぞれの節目で「中学校卒業」「高等学校入学・卒業」といったように、時系列に沿って丁寧に記載するのが望ましいです。

情報の正確さが、信頼につながります。

③学科やコース名も高校名の後に記載する

特定の学科やコースで学んでいた場合は、その名称も高校名の後に記載すると、より丁寧な印象を与えることができます。

たとえば「〇〇高等学校 普通科 卒業」や「〇〇高等学校 理系コース 卒業」といった形です。どの分野に重点を置いて学んだのかが明確になれば、志望理由や自己PRの説得力も高まります。

逆に、学科名などが省略されていると、判断に迷われる場合もあるでしょう。履歴書では、必要な情報を過不足なく、簡潔かつ明確に伝えることが重要です。

履歴書に「私立」と書く時のポイント

履歴書を作成するとき、「私立」の学校名をどのように記載すればよいのか迷う人も多いでしょう。

形式を誤ると、採用担当者に違和感を持たれることもあるため、正しいルールを理解しておくことが大切です。

ここでは、私立の学校に関する記載上のポイントをわかりやすく紹介します。

  1. 「学校法人」や「学園名」は省略できる
  2. 通信制・定時制課程は明記する
  3. 転入・中退・編入などの経歴も省略せず記載する
  4. 提出先の企業に応じて柔軟に対応する

①「学校法人」や「学園名」は省略できる

学校名に「学校法人」や「〇〇学園」などが含まれている場合でも、履歴書ではその部分を省略して構いません

たとえば「学校法人△△学園 私立〇〇高等学校」ではなく、「私立〇〇高等学校」と記載する形が一般的です。

履歴書では簡潔さが重視されるため、必要以上に情報を盛り込みすぎると読みにくくなるおそれがあります。必要な情報だけを明確に伝えることを意識してください。

②通信制・定時制課程は明記する

高校が通信制や定時制であった場合は、その課程を必ず記載しましょう。「私立〇〇高等学校 通信制課程 卒業」などのように記入します。

この情報は、学習スタイルの違いや時間の使い方を示す大切な要素です。

企業側も応募者の経歴を正しく理解するために注目している部分なので、曖昧にせずしっかり伝えてください。

特別な事情がある場合は、面接で丁寧に説明するとよりよい印象を与えられるでしょう。

③転入・中退・編入などの経歴も省略せず記載する

履歴書には、転入・中退・編入といった経歴も省略せず記載します。たとえば「〇〇高等学校 入学」「△△高等学校 転入」「同校 中退」のように、時系列で整理すると分かりやすくなります。

こうした経歴は隠さず伝えるほうが、採用担当者に誠実な印象を与えやすくなるでしょう。

事実を正しく記入する姿勢は、信頼の獲得にもつながります

④提出先の企業に応じて柔軟に対応する

履歴書には一定のルールがありますが、企業の方針によって求められる内容は異なることもあります

たとえば、外資系企業ではシンプルで実用的な書き方が好まれることがありますし、伝統ある企業では丁寧な記載が重視される傾向があるでしょう。

相手企業の特徴を把握したうえで、履歴書の内容や表現を調整する柔軟さを持っておくと安心です。こうした配慮も、評価の対象になります。

【学歴別】「私立」「公立」「国立」の記入例

履歴書に学校名を記載する際、「私立」や「公立」「国立」といった表現をどう使うか迷うことがあるかもしれません。

特に就活中は、細かな部分にも気を配りたいものです。

ここでは、高校・大学ごとの記載例やNG例と注意点について、わかりやすくまとめました。

  1. 高校までの記入例
  2. 大学以降の記入例
  3. NG例

①高校までの記入例

高校については、運営主体を明記した正式名称で書くのが基本です。「私立〇〇高等学校」「東京都立△△高等学校」「国立□□高等学校」といった記載が適切でしょう。

私立は「私立〇〇高等学校」と記す一方で、公立や国立では「都立」「県立」「国立」など、具体的な運営元を記載してください。

「〇〇高校」や「△△学園」などの略称では、正確な情報が伝わらず採用担当者が判断に困ることがあります。正式名称を用い、誰が見てもわかりやすい表記にすることが大切です。

<記入例>

2020年4月 私立〇〇高等学校 入学
2023年3月 私立〇〇高等学校 卒業
2020年4月 東京都立△△高等学校 入学
2023年3月 東京都立△△高等学校 卒業

②大学以降の記入例

大学についても、高校と同様に運営主体を意識して書きましょう。「国立〇〇大学」「公立△△大学」などのように記載します。

私立大学の場合は、「私立」と付け加えるかどうか迷うかもしれませんが、大学名に含まれていない限りは書かなくても問題ありません。

迷ったときは、各大学の公式サイトに掲載されている正式名称を参考にしてください。読み手に伝わりやすく、誤解のない表現を心がけましょう。

<記入例>

2023年4月 〇〇大学 経済学部 経済学科 入学(私立であっても「私立」を付けなくてOK)
2023年4月 国立〇〇大学 工学部 電気電子工学科 入
2023年4月 公立△△大学 看護学部 看護学科 入学

③NG例

履歴書では、略称や不正確な名称を使うのは避けるべきです。「〇〇大」「△△高」などの略記や、「〇〇学園」などの通称だけでは情報が不十分です。

また、私立高校なのに「〇〇高等学校」とだけ記すと、公立と誤解される可能性もあります。採用担当者に正確な情報が伝わらなければ、評価に影響が出るかもしれません

履歴書は正式な文書です。省略せず、正確で丁寧な記載を心がけてください。

<NG記入例>

2023年4月 〇〇大 経済学部 入学 (大学名が略称で正式名称でない)
2023年3月 △△高 卒業 (高校名が略称で正式名称でない)
2023年3月 〇〇学園 卒業 (通称名のため正式な学校名が不明確)
2023年3月 〇〇高等学校 (私立なのに「私立」の記載がない)

<正しい記入例>

2023年4月 〇〇大学 経済学部 経済学科 入学
2023年3月 私立〇〇高等学校 卒業

学校名が変わった場合の記載方法

在学中や卒業後に学校名が変更された場合、履歴書への記載方法に悩む人は多いでしょう。

誤解を避けるためには、変更のタイミングに応じた適切な書き方を知っておく必要があります。

ここでは、具体的な記載例と注意点を紹介しましょう。

  1. 在学中に学校名が変更された場合
  2. 卒業後に学校名が変更された場合
  3. 旧校名と現校名を併記できない場合

①在学中に学校名が変更された場合

在学中に学校名が変更された場合は、変更後の名称を記載し、必要に応じて旧校名を補足してください。たとえば「2023年3月 私立〇〇高等学校(旧△△高等学校)卒業」といった書き方が適切です。

こうすることで、卒業証明書などに旧校名が記載されていても混乱を避けられます

学校名の変更は珍しいことではありませんが、正確な情報を伝えることで企業の信頼を得られるでしょう。

②卒業後に学校名が変更された場合

卒業後に学校名が変わった場合は、基本的に卒業時点の名称を記載します。そのうえで、必要に応じて現在の名称をカッコなどで補足しておくと親切です。

例としては「私立△△高等学校(現〇〇高等学校)卒業」といった表現が挙げられます。

企業が調査を行う際、スムーズに確認できるよう配慮することも大切です。

変更の事実を隠すのではなく、自然に伝える姿勢が好印象につながります。

③旧校名と現校名を併記できない場合

併記が難しい場合は、卒業当時の学校名のみを記載して問題ありません。ただし、自己PR欄や備考欄などで補足すると、より丁寧な印象を与えられます。

「〇〇高等学校(卒業時は△△高等学校)」のように記載するのもひとつの方法です。

学校名が一致しないと、企業側が混乱することもあるため、説明の有無で印象が大きく変わるかもしれません。

少しの工夫で信頼度が高まるでしょう。

履歴書の学歴欄に関するよくあるQ&A

履歴書の学歴欄を記入する際、「私立」の書き方や住所表記の有無、複雑な学歴の整理方法に迷うことがあるかもしれません。

ここでは、就活生からよく寄せられる質問をもとに、注意すべきポイントと正しい対応方法を紹介します。

  1. 「私立」を書き忘れた場合はどうなる?
  2. 私立学校でも都道府県名は記入すべき?
  3. 学歴が複雑な場合は備考欄に書いてもいい?

①「私立」を書き忘れた場合はどうなる?

私立の学校に通っていたにもかかわらず、「私立」と記載しなかった場合でも、重大な問題になることは少ないでしょう。

ただし、正式な名称と異なる記載は、読み手に対してやや不正確な印象を与えるかもしれません。

履歴書は形式が重視される文書なので、細かな点にも配慮することが大切です。

気づいた段階で修正すれば問題ありませんが、今後は略さずに正式名称を記入することを意識してください。

②私立学校でも都道府県名は記入すべき?

私立の学校名には、基本的に都道府県名を記載する必要はありません。たとえば「私立〇〇高等学校」のように書くだけで十分です。

一方、公立校は「東京都立」や「大阪府立」といった記載が必要になります。

ただし、学校名だけでは場所がわかりづらい場合や、同名の学校が複数存在するようなケースでは、都道府県名を添えると誤解を避けられるでしょう。

相手の立場に立った、わかりやすい記載が望まれます。

③学歴が複雑な場合は備考欄に書いてもいい?

転校や中退、留学、編入などによって学歴が複雑な場合、学歴欄だけで経緯をすべて説明するのが難しいことがあります。そのような場合には、備考欄で補足することが推奨されます。

たとえば「〇〇高校入学後、△△高校に転校」などと簡潔に書くことで、採用担当者が経歴を正しく把握しやすくなるでしょう。

誤解を防ぐためにも、不安な点は補足するようにしてください。丁寧な説明が信頼につながります。

履歴書の学歴欄で私立出身の書き方を知っておこう!

履歴書の学歴欄では、学校名や経歴を正確に伝えることが何より大切です。特に「私立」の記載方法には、正式名称や課程の表記、中高一貫校や転入・中退の扱いなど注意すべき点が多くあります。

高校では「私立〇〇高等学校」と明記し、大学では必要に応じて区別する形が一般的です。また、履歴書には「学歴」の記入位置や「卒業見込み」「以上」などの表現ルールも存在します。

履歴書の学歴欄は採用担当者に信頼感を与える大事な要素です。正しい書き方を理解し、形式に沿って丁寧に記入しましょう。

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    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。