履歴書の学歴の書き方完全ガイド|見やすく伝えるコツと注意点
就活や転職活動を始めると、多くの人が最初に悩むのが「学歴欄をいつから書くべきか」という点です。正しい書き方を知らないまま提出してしまうと、採用担当者にマイナスの印象を与えることも…。
そこでこの記事では、学歴欄の基本的な記載ルールから、採用担当者のチェックポイント、ケース別の具体的な書き方例まで、分かりやすく解説します。
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履歴書の学歴はいつからいつまで書く?

就活中に履歴書を書く際、「学歴ってどこから書けばいいの?」と悩む方は少なくありません。はっきりとしたルールを知らないまま書いているという学生も多いでしょう。
ここでは、学歴欄に記載すべき開始時期と終了時期の正しい判断基準について解説します。
学歴欄は、基本的に中学校卒業から最終学歴までを記載するのが一般的です。大学在学中の場合でも、最終学歴として「○○大学○○学部○○学科 在学中」と明記すれば問題ありません。
中学入学から書き始める必要はなく、学歴のスタート地点は「○○中学校 卒業」で十分です。
また、卒業見込みの場合は「卒業見込み」と、編入や転学した場合はその事実も学歴欄に明記しましょう。抜けや曖昧な表現がないよう注意することが大切です。
採用担当者は、履歴書から応募者の誠実さや基本的なビジネスマナーを読み取ろうとします。正確で丁寧な記載を心がけることが内定への第一歩となるでしょう。
履歴書の学歴欄の基本的な書き方

履歴書を初めて書く就活生の多くが、「学歴欄ってどう書けばいいの?」と迷うものです。採用担当者に伝わりやすく、読みやすい形式で書くには、いくつかの基本ルールを押さえておくことが大切になるでしょう。
ここでは、学歴欄を正しく整えるためのポイントを3つに分けて紹介します。
- 1行目中央に「学歴」と書く
- 入学・卒業の年は和暦か西暦で統一する
- 学校名・学部・学科は正式名称で記載する
① 1行目中央に「学歴」と書く
学歴欄の書き出しは、1行目の中央に「学歴」と記載します。これは履歴書全体の見やすさを整えるだけでなく、ビジネスマナーを理解しているかどうかの判断材料にもなるでしょう。
文字のサイズやバランスを整え、行頭に寄らないよう注意してください。見た目に乱れがあると、内容が良くても印象を損ねる可能性があります。
小さなことに思えるかもしれませんが、こうした基本が大きな差を生む場面もあると覚えておいてください。
② 入学・卒業の年は和暦か西暦で統一する
入学や卒業の年は、和暦か西暦のいずれかで統一して書きましょう。途中で切り替わっていると見づらく、確認の手間をかけてしまいます。
特にこだわりがない場合は、普段の生活で使い慣れている西暦の方が無難です。年度の誤りにも注意が必要なので、卒業年度の早見表などを活用すると安心でしょう。
表記の統一は、書類全体の信頼性を高めるポイントでもあります。
③ 学校名・学部・学科は正式名称で記載する
学校名や学部、学科は、省略せず正式な名称で記載してください。たとえば、「○○大」や「経済学部経済」などの略し方は避けましょう。
正式名称を確認する際は、大学の公式サイトや学生証を参考にするのが確実です。特に、学科名は似たような名称が多いため、誤字や略称に注意が必要でしょう。
読み手に誤解を与えない丁寧な記載が、誠実さや信頼感につながります。
履歴書の学歴欄で採用担当者が見ているポイント

履歴書の学歴欄は、ただ学校名を並べるだけではありません。採用担当者は、その内容から人物像や志望度までを読み取ろうとします。
ここでは、学歴欄を通じて企業が注目している6つの視点を紹介しています。
- どのような教育背景を持っているかを確認している
- 正確かつ丁寧に書けるビジネスマナーを見ている
- ネガティブな経歴も適切に伝えられているかを見ている
- 記載された学歴と志望職種との関連性を確認している
- 在学中の活動や学業への取り組みから姿勢を読み取っている
- 他の応募書類との整合性が取れているかを確認している
① どのような教育背景を持っているかを確認している
採用担当者は、応募者がどのような環境で学び、どんな進路を選択してきたかを学歴欄から読み取ろうとしています。
たとえば、特定の分野を一貫して学んできたか、あるいは途中で専攻を変えたかなどから、本人の興味関心や価値観の変化、学びへの向き合い方が見えてくるからです。
そうした背景は、業務への適応力や継続力、柔軟性などを判断する材料にもなります。そのため、正確に、そして過不足なく記載することが重要です。
中学卒業から一貫して記述するのは、こうした判断をしやすくするためでもあります。たとえ一般的でない進路を選んでいたとしても、それがあなたらしい選択であれば、事実を丁寧に書くことで十分に伝わります。
履歴書は、自分を語る最初の場です。嘘偽りなく書かれた学歴は、誠実な人柄を印象づけ、好感につながるでしょう。
② 正確かつ丁寧に書けるビジネスマナーを見ている
履歴書は、応募者の文章作成力や丁寧さといった、基本的なビジネスマナーを確認する材料としても重視されています。
特に学歴欄では、日付のズレや略語の使用、記載漏れといった細かなミスがそのまま評価に影響を及ぼすおそれがあります。
たとえば、和暦と西暦が混ざっていたり、学校名が省略されていたりするだけでも、「細部まで気を配れない人」という印象を与えてしまう可能性があるでしょう。
また、文字の配置や行間のバランスも読みやすさに関わる重要な要素です。採用担当者は多数の履歴書を目にするため、ひと目で読みやすい書類ほど印象に残りやすいでしょう。
表記の統一や誤字脱字の有無だけでなく、見た目の整え方も、あなたのビジネスマナーを読み取る要素になります。
③ ネガティブな経歴も適切に伝えられているかを見ている
浪人、留年、休学、中退といったネガティブに見られがちな経歴については、応募者がそれをどう捉え、どう説明するかが大切な評価ポイントになります。
企業が知りたいのは、その背景にある考え方や行動です。
たとえば「進路を見直すために休学した」「学力を高めるために浪人を選んだ」など、納得感のある理由が伝われば、マイナスどころかプラスに作用することもあります。
一方で、説明を避けたり曖昧にしたりすると、「何か隠しているのでは?」と不信感につながるリスクもあるでしょう。
履歴書に詳細を書く必要はありませんが、空白を避け、経歴のつながりが見えるように整えることが肝心です。
必要に応じて自己PRや面接で補足すれば、採用担当者も前向きに捉えてくれます。大切なのは、誠実さと説明責任を果たす姿勢です。過去の選択に自信を持って、丁寧に伝えてください。
④ 記載された学歴と志望職種との関連性を確認している
採用担当者は、応募者の学歴がどのように志望職種と結びついているかに注目しています。専攻してきた分野が職種に直結していれば、その知識や経験が活かせるかどうかを判断する材料になります。
一方で、専門が異なる場合でも、「なぜこの職種を選んだのか」という背景やストーリーが気になるものです。
たとえば、文学部出身でIT業界を目指す人であれば、「独学でスキルを習得してきた」「在学中にIT関連のアルバイト経験がある」といった補足情報があれば納得感が生まれます。
履歴書の学歴欄には直接書けない場合でも、志望動機や自己PRと整合性を持たせることで、全体の説得力が高まるでしょう。
異なる経歴がむしろ個性になることもあるため、自分の歩んできた道がブレていないかを確認し、違和感のないストーリーとして仕上げる意識を持ってください。
⑤ 在学中の活動や学業への取り組みから姿勢を読み取っている
学歴欄には、単に「どこで学んだか」だけでなく、「その期間にどう取り組んできたか」という姿勢がにじみ出ます。
採用担当者は、ゼミ活動、研究、資格取得、留学、ボランティア、サークル、アルバイトなど、学生生活をどう活かしてきたかに注目しています。
「○○学部○○学科在学中」だけでなく、「卒業研究では○○について取り組んだ」など、簡潔な記述を添えるだけでも印象は変わります。
こうした経験から何を学び、どんな力を身につけたかを想像させる内容であれば、履歴書全体の説得力が高まるでしょう。
企業は、過去の行動からその人の価値観や成長意欲を見ようとしています。だからこそ、在学中の活動が、単なる履歴ではなく、あなたらしさを伝える材料となるよう工夫してみてください。
形式にとらわれすぎず、アピールにつながる情報を自然に盛り込みましょう。
⑥ 他の応募書類との整合性が取れているかを確認している
履歴書の学歴欄に書かれている内容が、エントリーシートや職務経歴書などの他の応募書類と一致しているかどうかは、非常に重要なチェックポイントです。
たとえば、卒業年月や学部名に表記のズレがあれば、採用担当者は「この人は確認を怠るタイプかもしれない」といった不安を抱くかもしれません。
また、企業によっては過去に提出したインターンの書類と照合するケースもあるため、複数の書類を一貫性を持って仕上げることが信頼につながります。
細かな表記ミスも積み重なると印象を損なうため、書類を提出する前には必ず全体を通して見直してください。できれば第三者にチェックしてもらうと、見落としを防げます。
応募書類はあなた自身を代弁する材料です。書類間の整合性は、読み手に対する誠意の表れでもあると心得ておくとよいでしょう。
履歴書の学歴欄で好印象を与える書き方

履歴書の学歴欄では、事実を正確に伝えるだけでなく、相手に良い印象を与える工夫が求められます。ここでは、読み手が「丁寧に書かれている」と感じるポイントを6つ紹介しましょう。
- 学歴欄を簡潔かつ丁寧にまとめる
- 研究テーマや学業で力を入れた内容を補足する
- 書式や用語の統一で信頼感を高める
- 読みやすさを意識して適度な余白と配置に気を配る
- 曖昧な表現を避け、具体的に記載する
- 学歴欄と志望動機・自己PRの内容をリンクさせる
① 学歴欄を簡潔かつ丁寧にまとめる
学歴欄は採用担当者にとって、あなたの学びの背景を読み取る大切な手がかりです。だからこそ、情報を整理し、簡潔かつ丁寧にまとめることが求められます。
具体的には、入学・卒業年月、学校名、学部・学科をすべて記載し、漏れなく書くことが基本です。情報量が過不足なく、見た目にも整っていれば、履歴書全体の印象も格段に良くなるでしょう。
逆に、内容が多すぎて読みにくかったり、省略しすぎて情報が伝わりにくかったりすると、読む側にストレスを与えてしまいます。
見やすくまとめるためには、行間や位置にも気を配ることが大切です。正確さと視認性の両方を意識して書くことが、好印象への第一歩になります。
② 研究テーマや学業で力を入れた内容を補足する
学歴欄では、あなたが大学生活をどのように過ごしてきたのかを、簡単に補足するだけでも印象が大きく変わります。
たとえば「○○ゼミに所属し、○○の調査研究を行った」などの一文を添えることで、単なる履歴情報に深みが生まれるでしょう。
これは特に、専攻内容が志望職種と関係している場合に効果的です。学歴欄は簡潔な情報欄ですが、自身の学びの方向性や関心分野がわかる情報を入れると、採用担当者の理解が深まります。
書きすぎには注意が必要ですが、学業の成果や取り組みに自信がある場合は、その要点をコンパクトに伝えることで、全体の印象を強めることができるでしょう。
③ 書式や用語の統一で信頼感を高める
履歴書全体において、書式や用語の統一は基本中の基本です。特に学歴欄では、和暦と西暦が混在していたり、学校名が略されていたりすると、「この人は丁寧さに欠けている」と判断されかねません。
たとえば「○○大」「経済」などの略語は避け、正式名称で「○○大学 経済学部 経済学科」と記載することが大切です。また、年月の書き方や表記の順番など、フォーマットにも一貫性を持たせましょう。
細かい部分ですが、こうした点への気配りが信頼感を生みます。
読み手が内容を迷わず理解できるようにすることが、結果として「この人に任せたい」という評価につながるでしょう。形式美は見逃せない要素です。
④ 読みやすさを意識して適度な余白と配置に気を配る
履歴書は「内容」だけでなく「視覚的な読みやすさ」も評価対象になります。特に学歴欄では、文字が詰まりすぎていたり、行が不揃いになっていたりすると、読みづらさや雑な印象を与えてしまうことも。
だからこそ、適度な余白や行間の取り方、バランスのよい配置に気を配ることが重要です。手書きであれば、文字の大きさを揃えたり、行の高さを一定に保つ工夫をしてください。
パソコン作成の場合は、フォントの種類やサイズ、行間設定を整えると読みやすくなります。
情報を正確に伝えるのはもちろんですが、その情報が「どう見えるか」にも意識を向けることで、全体の完成度が高まるでしょう。
⑤ 曖昧な表現を避け、具体的に記載する
「いろいろ学んだ」「頑張った」などの漠然とした表現は、履歴書では避けるべきです。なぜなら、採用担当者は具体的な事実や成果を通してあなたの人柄や能力を判断しようとしているから。
たとえば「○○ゼミに所属し、○○の分野を中心にデータ収集と分析を行った」など、取り組み内容を一文でも入れると説得力が増します。
また、具体的に書くことで、どのような力を身につけたのかが伝わりやすくなるでしょう。
学歴欄は自己PR欄ではありませんが、補足的に具体性を持たせることは可能です。読む側が理解しやすいようにするために、曖昧さをなくし、明確な記述を心がけてください。
⑥ 学歴欄と志望動機・自己PRの内容をリンクさせる
学歴欄の情報が、志望動機や自己PRとつながっていると、履歴書全体の説得力が格段に高まります。
もし、「○○を専攻した経験を活かして○○の分野に貢献したい」といった流れがあると、学びと志望が一貫していると受け取られやすくなります。
もちろん、すべての専攻が直接的に職種と結びつくわけではありませんが、その中でも共通点や関連性を見出す姿勢は伝わるものです。
また、学歴欄に記載した取り組みを自己PRの中でより詳細に説明する構成にすると、読み手にとっても内容が理解しやすくなります。
履歴書全体の整合性やストーリー性を持たせることで、あなたという人物像がより明確になるでしょう。
学歴欄を記入する前に確認すべきチェックリスト9項目

履歴書を提出する前に、学歴欄の記載内容が正確かどうかを確認することはとても重要です。
思わぬミスや形式の乱れが評価に影響することもあるため、次の9項目をチェックしながら最終確認を行いましょう。
- 中学校からの学歴を記載しているか
- 卒業・入学年度が正しく記載されているか
- 和暦・西暦を統一しているか
- 高校名は「高等学校」と記載しているか
- 学校名・学部名・学科名・専攻名を正確に書いているか
- 卒業予定の場合は「卒業見込み」と記載しているか
- 学歴の下に職歴欄を配置しているか
- 学歴・職歴の最後に「以上」を記載しているか
- 誤字脱字・記載漏れがないかを確認したか
① 中学校からの学歴を記載しているか
履歴書の学歴欄は、中学校卒業から書き始めるのが一般的です。高校や大学だけを記載してしまうと、学歴の流れが不自然に見え、情報が足りないと判断されることがあります。
特に新卒の場合、社会経験がない分、学歴欄から読み取れる印象は重要です。
「○○市立○○中学校 卒業」などと正式名称で丁寧に記載し、その後に高校・大学と順を追って書いていくことで、読み手に誠実さと形式理解のある人物であることを伝えられます。
些細なことのように感じるかもしれませんが、このような基本が評価の差につながることもあるでしょう。
② 卒業・入学年度が正しく記載されているか
入学・卒業年度の記載ミスは、信頼性の低下を招くおそれがあります。特に浪人や留年、休学といったイレギュラーな期間がある場合、年数にずれが生じやすく注意が必要です。
年度を記載する際は、早見表を参照したり、卒業証書・学生証などの公的資料で裏づけを取ったりしながら、正確に記入してください。
記憶だけに頼るのは避けましょう。完成後は一度手を止めて、年度が正しいか再確認することで、ミスの発見と防止につながります。
③ 和暦・西暦を統一しているか
履歴書における年度の表記は、和暦と西暦どちらを使っても問題ありません。ただし、履歴書全体で表記形式を統一することが非常に重要です。
途中で「平成」と「2024年」などが混在すると、読み手に違和感を与え、書類全体の印象が雑に見えてしまうこともあります。
和暦と西暦のどちらかを選んだら、すべての学歴・職歴で一貫して使用しましょう。書類完成後の見直しの際には、表記の混在がないかにも注目して確認してください。
④ 高校名は「高等学校」と記載しているか
学歴欄に記載する学校名は、省略せず正式名称で記載するのがマナーです。高校については「○○高校」ではなく、「○○県立○○高等学校」と書くようにしましょう。
また、「県立」「市立」「私立」「国立」などの設置区分も略さず書くことで、より丁寧な印象になります。
採用担当者が学校の正確な情報を確認しやすくなるため、略称ではなく正式表記を意識してください。些細なことですが、丁寧に書かれた履歴書は読み手の信頼を得やすくなります。
⑤ 学校名・学部名・学科名・専攻名を正確に書いているか
学歴欄では、学校名や学部・学科名を略さず正式に記載することが求められます。たとえば「○○大学 経済学科」ではなく、「○○大学 経済学部 経済学科」とすべて書くのが正解です。
専攻がある場合は「○○専攻」まで明記すると、より正確に伝わります。読み手が誤解しないようにするためにも、公式サイトや学生便覧などで表記を確認しながら記入すると安心です。
正確な表現は、読みやすさだけでなく信頼感の向上にもつながります。
⑥ 卒業予定の場合は「卒業見込み」と記載しているか
履歴書において、最終学歴が在学中の場合は「卒業見込み」と記載するのが一般的です。
「在学中」と書いても間違いではありませんが、卒業の時期が明確な場合は「○年○月 卒業見込み」と記すことで、採用担当者にとっての見通しが立ちやすくなります。
特に新卒採用では、入社可能な時期を明確にすることが選考のスムーズさに直結するため、表記を工夫することで印象も良くなるでしょう。細かな配慮が伝わるポイントです。
⑦ 学歴の下に職歴欄を配置しているか
履歴書の記載順にもルールがあります。学歴欄の記載が終わったら、1行空けて「職歴」と中央に記載し、その下に職務経歴を続けるのが基本です。
この流れを守らず、順番を逆にしたり、省略したりすると、形式に対する理解不足と見なされてしまうことがあります。
形式に忠実であることは、それ自体がビジネスマナーの表れです。学歴が終わったら必ず「職歴」と明記し、統一感のある書式で仕上げるよう心がけましょう。
⑧ 学歴・職歴の最後に「以上」を記載しているか
履歴書における「以上」という言葉は、必要事項の記載が終わったことを明示するためのものです。
一見すると形式的な言葉に思えるかもしれませんが、ビジネスマナーとして確立されたルールの一つだと覚えておきましょう。
これがあることで、読み手は記載の終わりを明確に認識でき、誤解を防ぐ効果があります。
書き忘れても大きな減点にはならない場合もありますが、丁寧さを印象づけるためにもしっかり記載しておくのが無難です。
⑨ 誤字脱字・記載漏れがないかを確認したか
履歴書を丁寧に作成しても、誤字脱字や記載漏れがあると印象が一気に悪くなることがあります。特に学歴欄は固有名詞や年号が多いため、ミスが目立ちやすいポイントです。
記入後は必ず全体を見直し、必要があれば第三者に確認してもらうのもよいでしょう。また、ミスを発見した場合は、手書きの場合は修正液や訂正線を避け、新しい用紙に書き直すことが望ましいです。
完璧を目指す姿勢は、採用担当者にも伝わるでしょう。
【ケース別】履歴書の学歴の書き方例文

就職活動では、学歴に関する事情が人それぞれ異なり、「これで正しいのかな?」と不安になる方も多いでしょう。
ここでは、浪人・留年・中退・留学など、少し特殊な学歴のケースに対して、履歴書の学歴欄をどのように記載すればよいかを具体的な例文で紹介します。
- 浪人した場合の書き方例文
- 留年した場合の書き方例文
- 大学を中退した場合の書き方例文
- 学部・学科を変更した場合の書き方例文
- 海外留学した場合の書き方例文
- 休学期間がある場合の書き方例文
- 転校・編入した場合の書き方例文
- ダブルスクール(専門学校併用)の場合の書き方例文
- 社会人経験後に進学した場合の書き方例文
- 専門学校や高専を含む場合の書き方例文
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① 浪人した場合の書き方例文
ここでは、大学受験で浪人を経験した場合の履歴書の学歴欄に記載する例文を紹介します。浪人期間があるからといってマイナス評価になるわけではありません。正直かつ簡潔に記載することが大切です。
《例文》
2016年4月 ○○市立第一中学校 卒業 2019年3月 ○○県立○○高等学校 卒業 2020年4月 ○○大学 経済学部 経済学科 入学(1年間の受験浪人を経て) 現在に至る |
《解説》
浪人期間は「○○年の受験浪人を経て」など、簡潔に一言添える程度で問題ありません。学歴欄では余計な説明は避け、正確な年度と一貫性のある書式でまとめましょう。
② 留年した場合の書き方例文
ここでは、大学在学中に留年を経験した場合の学歴欄の記載例を紹介します。理由が前向きであれば、履歴書上でもマイナスにはなりません。
事実を明記しつつ、学業への取り組み姿勢が伝わるように記載しましょう。
《例文》
2016年3月 ○○市立○○中学校 卒業 2019年3月 ○○県立○○高等学校 卒業 2019年4月 ○○大学 法学部 法律学科 入学 2022年4月 学業に専念するため1年間の留年 現在に至る |
《解説》
留年の記載は、理由が学業に関するものであれば簡潔に補足するのが効果的です。ネガティブに見えないよう、「学業に専念」「体調回復」など前向きな表現を心がけましょう。
③ 大学を中退した場合の書き方例文
ここでは、大学を中途退学した経験がある場合の学歴欄の書き方を紹介します。中退歴はマイナスに見られがちですが、正直に書いたうえで前向きな姿勢を見せることが大切です。
《例文》
2015年3月 ○○市立○○中学校 卒業 2018年3月 ○○県立○○高等学校 卒業 2018年4月 △△大学 文学部 英文学科 入学 2020年3月 同大学 中途退学(将来の方向性を見直すため) 2021年4月 ○○大学 経済学部 経済学科 入学 現在に至る |
《解説》
中退の理由は簡潔に「将来の方向性の見直し」など前向きな表現で記載しましょう。嘘を避けつつ、次の行動につなげていることが伝わる構成が望ましいです。
④ 学部・学科を変更した場合の書き方例文
ここでは、在学中に学部や学科を変更したケースにおける履歴書の学歴欄の記載例を紹介します。進路変更はネガティブにとらえる必要はなく、自身の成長や意欲を表す要素にもなります。
《例文》
2015年3月 ○○市立○○中学校 卒業 2018年3月 ○○県立○○高等学校 卒業 2018年4月 ○○大学 法学部 法律学科 入学 2020年4月 同大学 経済学部 経済学科へ転部 現在に至る |
《解説》
学部・学科の変更は、事実を簡潔に示すだけで問題ありません。「転部」「転学科」などの言葉を明確に使い、変更理由の説明は志望動機欄などに任せるのが効果的です。
⑤ 海外留学した場合の書き方例文
ここでは、大学在学中に海外留学を経験した場合の履歴書の学歴欄の書き方を紹介します。留学経験は学びへの積極性や異文化理解の姿勢をアピールできる要素ですので、正しく記載しましょう。
《例文》
2015年3月 ○○市立○○中学校 卒業 2018年3月 ○○県立○○高等学校 卒業 2018年4月 ○○大学 国際学部 国際関係学科 入学 2020年8月〜2021年5月 カナダ・△△大学へ交換留学(国際関係を専攻) 現在に至る |
《解説》
留学は「交換留学」「正規留学」などの形式を明記し、期間も具体的に書くと信頼性が高まります。留学先の学習内容も簡潔に加えると印象が良くなるでしょう。
⑥ 休学期間がある場合の書き方例文
ここでは、大学在学中に休学した経験がある場合の履歴書の学歴欄の書き方を紹介します。体調不良や家庭の事情など、やむを得ない理由がある場合でも、正直かつ簡潔に記載することが重要です。
《例文》
2015年3月 ○○市立○○中学校 卒業 2018年3月 ○○県立○○高等学校 卒業 2018年4月 ○○大学 経済学部 経済学科 入学 2020年4月〜2021年3月 同大学を休学(体調不良のため) 2021年4月 復学 現在に至る |
《解説》
休学理由は「体調不良」「家庭の事情」など簡潔に記載しましょう。正直に伝える姿勢が信頼を生みますが、詳細説明は志望動機などで補足すれば十分です。
⑦ 転校・編入した場合の書き方例文
ここでは、大学在学中に転校や編入を経験した場合の履歴書の学歴欄の書き方を紹介します。転校や編入は、目的意識の高さや新たな学びへの挑戦として前向きに伝えることがポイントです。
《例文》
2015年3月 ○○市立○○中学校 卒業 2018年3月 ○○県立○○高等学校 卒業 2018年4月 △△大学 文学部 英文学科 入学 2020年4月 ○○大学 外国語学部 英語学科へ編入 現在に至る |
《解説》
編入の記載は「入学」と「編入」を分けて記載することで、履歴の流れが明確になります。学び直しや方向転換の意欲が伝わるよう、ポジティブな印象を意識しましょう。
⑧ ダブルスクール(専門学校併用)の場合の書き方例文
ここでは、大学に通いながら専門学校にも通っていた「ダブルスクール」の場合の履歴書の学歴欄の書き方を紹介します。
目的意識を持って学んでいたことが伝わるよう、学歴欄でも丁寧に記載することが大切です。
《例文》
2015年3月 ○○市立○○中学校 卒業 2018年3月 ○○県立○○高等学校 卒業 2018年4月 ○○大学 経済学部 経済学科 入学 2020年4月 △△ビジネス専門学校 マーケティング科 入学(大学と並行して通学) 2022年3月 △△ビジネス専門学校 マーケティング科 卒業 現在に至る |
《解説》
ダブルスクールの場合は、大学・専門学校の両方を時系列で分けて記載するのが基本です。「並行して通学」などの一文を添えると履歴の流れがより明確になります。
⑨ 社会人経験後に進学した場合の書き方例文
ここでは、一度社会人として働いた後に進学した場合の履歴書における学歴欄の記載例を紹介します。
ブランクや再進学に不安を感じる方もいますが、目的意識があれば問題ありません。履歴として正確かつ前向きに記載しましょう。
《例文》
2013年3月 ○○市立○○中学校 卒業 2016年3月 ○○県立○○高等学校 卒業 2016年4月 株式会社○○ 入社 2019年3月 同社 退職(進学準備のため) 2020年4月 ○○大学 経営学部 経営学科 入学 現在に至る |
《解説》
社会人経験がある場合は、入社・退職を職歴として明確に記載し、その後の進学も自然な流れで示しましょう。「目的を持って進学した」点を履歴から伝えるのがポイントです。
⑩ 専門学校や高専を含む場合の書き方例文
ここでは、専門学校や高等専門学校(高専)を卒業・在籍している場合の学歴欄の記載例を紹介します。
これらの学校は名称が長くなりがちなので、省略せずに正式名称で丁寧に記載することがポイントです。
《例文》
2014年3月 ○○市立○○中学校 卒業 2014年4月 ○○工業高等専門学校 電気電子工学科 入学 2019年3月 ○○工業高等専門学校 電気電子工学科 卒業 2019年4月 ○○大学 工学部 電子情報工学科 編入学 現在に至る |
《解説》
専門学校・高専の学歴は正式名称を略さず記載し、「編入」や「卒業」などの区切りを明確にすると履歴に一貫性が出ます。読みやすさと正確性を重視しましょう。
履歴書の学歴を書くときの注意点

履歴書の学歴欄は、採用担当者にあなたの経歴を正確に伝える大切な情報です。不適切な表現やミスがあると、信頼性に悪影響を及ぼす可能性もあるため、細部まで注意して記入する必要があります。
ここでは、学歴欄を書く際に気をつけるべき5つのポイントを紹介しています。
- 虚偽の記載は避ける
- 空欄や不自然な空白は避ける
- 他の項目とフォーマットを統一する
- 証明書や卒業証書で情報の裏取りをする
- 手書き・PC作成どちらでも丁寧に仕上げる
① 虚偽の記載は避ける
履歴書には、実際の経歴と異なる情報や事実を歪めた表現を記載しないようにしてください。たとえ小さな誇張や見栄でも、のちに確認された際に不信感を招き、選考に悪影響を与えるおそれがあります。
企業は応募者の誠実さや信頼性を履歴書から読み取ろうとしています。経歴に多少のブランクや弱点があったとしても、正確な情報を丁寧に記載することが最も重要です。
内容に自信がなくても、真摯に伝える姿勢が評価されることは少なくありません。
② 空欄や不自然な空白は避ける
履歴書内の空欄や配置の乱れは、記入漏れや作成ミスと受け取られる場合があります。特に学歴欄は、年月と学校名が時系列で並ぶため、見た目の整い方が印象に直結することも。
項目間の間隔や行の位置に配慮し、文章のバランスを意識しましょう。スペースの詰め込みすぎや偏りも避けるべきです。
丁寧に整えられた履歴書は、読む側の負担を減らし、内容もすっきり伝わります。見栄えも意識した記入が信頼につながります。
③ 他の項目とフォーマットを統一する
履歴書では、見出しや日付表記、学校名の書き方など、すべての情報が統一されていることが大切です。
たとえば学歴欄で西暦を使っているのに、職歴欄では和暦を使っていると、読み手が混乱したり、雑な印象を与えたりしてしまいます。
記入するすべての項目で、書式、日付の表記形式、略語の使用有無などをそろえるようにしましょう。全体の一貫性が、履歴書全体の信頼感と丁寧さを支える大事な要素になります。
④ 証明書や卒業証書で情報の裏取りをする
学歴を記載する際は、自分の記憶や曖昧な情報に頼らず、必ず卒業証書や在学証明書、学校の公式パンフレットなどを参照して、正しい内容を確認してください。
特に大学名、学部名、学科名などは、似たような名前が多いため、略称で書いてしまうと誤解を招くことがあります。
卒業年月や入学年月も、早見表や証明書で再確認するのがおすすめです。正確さと誠実さを重ねる姿勢が、書類の信頼度を大きく引き上げます。
⑤ 手書き・PC作成どちらでも丁寧に仕上げる
履歴書は手書きでもパソコン作成でも、どちらを選んでも評価に影響はありませんが、どちらであっても「丁寧に作られているか」が見られています。
手書きなら、文字の大きさや書き方に統一感を持たせ、読みやすく整った印象を意識しましょう。パソコンで作成する場合も、フォントの選定や行間の設定、配置バランスに気を配ってください。
細部まで気遣いが行き届いた履歴書は、内容の説得力を高めるだけでなく、あなたの姿勢そのものを伝える重要な手段となります。
履歴書の学歴欄に関するよくある質問とその回答

学歴欄はシンプルに見えても、実際に書くと細かい表記やルールで迷うことがあります。
ここでは、就活生からよく寄せられる疑問について、わかりやすく回答しています。不安な点を確認しながら、安心して記入を進めてください。
- 「卒業予定」「卒業見込み」「在学中」の違いは?
- 学歴欄が書ききれない場合はどうする?
- 記載ミスをしてしまった場合はどうすればいい?
- 途中で学校名が変更された場合はどう書く?
- 学歴欄の記載順序を間違えた場合の修正方法は?
① 「卒業予定」「卒業見込み」「在学中」の違いは?
それぞれの言葉には明確な意味の違いがあり、使い分けを間違えると誤解を招きかねません。「卒業見込み」は、卒業に必要な単位をすでにほぼ取得しており、卒業がほぼ確実な場合に使用します。
一方「卒業予定」は、まだ単位を取得中であっても、卒業時期が明確に定まっているケースに使うのが一般的と覚えておきましょう。
「在学中」は、卒業の時期が未定の場合や、卒業に必要な要件を満たしていない段階で使用する言葉です。状況に応じた適切な表現を選ぶことが、履歴書全体の信頼性にも関わります。
特に就活時期は、学業の進行状況に応じて変化するため、記入時点での正しい状況を反映させるようにしましょう。
② 学歴欄が書ききれない場合はどうする?
学歴欄が足りず書ききれないときは、まず書式やスペースの使い方を見直して調整してみてください。文字サイズを小さくしたり、行間を狭めたりすることで、多少の余裕を作れる場合があります。
それでも難しい場合には、中学や高校の記述を簡略にまとめ、大学以降の学歴や特徴的な経歴に重点を置いて記載するとよいでしょう。
重要なのは、情報の網羅性ではなく、読み手にとってわかりやすく整理されているかどうかです。
内容を詰め込みすぎて視認性が下がるよりも、メリハリのある書き方を心がけた方が結果として好印象を与えられます。
③ 記載ミスをしてしまった場合はどうすればいい?
履歴書は公式な提出書類であり、たとえ小さなミスであっても印象を左右することがあります。修正テープや二重線で訂正するのは避け、新しい用紙に最初から正確に書き直すのが基本です。
ミスを防ぐためには、下書きをしてから清書することが有効でしょう。誤字や脱字は誰にでも起こり得るものですが、その対応によって丁寧さや誠実さが伝わります。
また、作成後には必ず時間を取って読み直すようにしましょう。焦って書くとミスを見落としやすいため、余裕を持って準備することがポイントです。
細かいところまで気を配る姿勢が、信頼される応募書類を作るうえで大切になります。
④ 途中で学校名が変更された場合はどう書く?
在学中に学校名が変更された場合には、履歴書には現在の正式名称を記載するのが一般的です。
ただし、当時の名称との違いによって混乱が起きそうな場合には、「〇〇大学(旧△△大学)」のように補足を入れると親切でしょう。
たとえば、卒業証明書や学位記に記載された旧名称と履歴書に記載した新名称が一致しないと、企業側が確認しにくくなることがあります。
こうした背景事情も正しく伝えることで、不要な誤解を避けることが可能です。もし改称の時期が重要であれば、「20XX年改称」といった注記を加えるのも一つの方法でしょう。
細部に配慮した表記は、正確さと誠実さの証として評価されやすくなります。
⑤ 学歴欄の記載順序を間違えた場合の修正方法は?
学歴欄は、通常「古い順」に記載するのが基本です。順序が前後してしまうと、読み手に混乱を与えたり、内容が誤解されたりするおそれがあります。
万が一、記載順を誤ってしまった場合には、修正せずに新しい履歴書に正しく記載し直しましょう。修正テープや書き直しで対応しようとすると、かえって雑な印象を与えることにもなりかねません。
また、順序ミスを防ぐためには、最初に時系列で学歴を書き出しておくなど、事前の整理が重要です。提出前のチェックと準備が、質の高い履歴書作成につながります。
履歴書の学歴欄の記載法を理解しておこう!

履歴書の学歴欄は、採用担当者が最初に目を通す重要な情報です。だからこそ、正確に、かつ丁寧に書くことが評価につながります。
書き方の基本を押さえたうえで、学校名の正式表記や和暦・西暦の統一、余白の工夫など細かな配慮が必要です。
学歴はただの経歴ではなく、あなたの努力や姿勢を伝える手段です。履歴書の学歴欄を通して、しっかりとした印象を残しましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。