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OB・OG訪問の正しいやり方とは?探し方・依頼・当日の流れを解説

「OB・OG訪問って、そもそもどうやって始めればいいの?」と感じている就活生は多いでしょう。

OB・OG訪問は、実際にその企業で働く先輩からリアルな話を聞ける貴重な機会です。しかし、探し方や依頼の仕方、当日の流れやマナーを理解していないと、せっかくの機会を十分に活かせません。

そこで本記事では、「OB・OG訪問のやり方」をテーマに、探し方・依頼方法・当日の流れ・服装マナー・お礼の仕方まで、初めてでも安心して実践できるステップをわかりやすく解説します。

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目次

OB・OG訪問とは?目的や基本をわかりやすく解説

就活を始めた学生の多くが、「OB・OG訪問って何からすればいいの?」と悩むものです。OB・OG訪問は、企業説明会やWebサイトでは得られない「現場のリアル」を知るための貴重な機会になります。

実際の働き方や社風を理解することで、自分に合う企業を見極めやすくなるでしょう。

ここでは、OB・OG訪問の目的・役割・得られる情報・企業説明会との違い・就活全体への影響について詳しく解説します。

  1. OB・OG訪問の目的
  2. OB・OG訪問の役割
  3. OB・OG訪問で得られる情報
  4. OB・OG訪問と企業説明会の違い
  5. OB・OG訪問が就活全体に与える影響

①OB・OG訪問の目的

OB・OG訪問の目的は、企業の実際の姿を自分の視点で確かめることです。パンフレットや採用サイトには好印象な情報が並びますが、リアルな職場の雰囲気や人間関係までは分かりません。

実際に働く先輩から話を聞くことで、仕事内容のやりがいや苦労、職場の空気感などを具体的に知ることができます。

こうした情報は志望動機をより説得力あるものにし、自己分析にも深みを与えてくれるはずです。また、仕事の大変さを知ることで、自分がどのような環境で成長したいかを考えるきっかけにもなるでしょう。

OB・OG訪問は、単なる情報収集ではなく、「納得のいく就活」を実現するための重要なステップなのです。

②OB・OG訪問の役割

OB・OG訪問は、企業と学生が「お互いを知る場」という大きな役割を持っているのです。学生は社員のリアルな意見を聞くことで、社風や人間関係、働く姿勢を理解できます。

一方、社員側も学生の考え方や人柄を知る機会となり、双方にとって意義のある交流が生まれるのです。特に印象が良ければ、面接前にアドバイスをもらえたり、社内で話題にしてもらえるケースもあります。

ただし、訪問の目的は「選考を有利に進めること」ではありません。自分のキャリアや価値観を見つめ直し、社会人としての意識を高めることが本質です。

誠実な態度で臨むことで、信頼関係を築き、より良い就活の土台をつくることができるでしょう。

③OB・OG訪問で得られる情報

OB・OG訪問では、ネットや説明会では分からない「リアルな情報」を得られます。

具体的には、日常の業務内容、チームの雰囲気、上司との関わり方、キャリアアップの流れ、ワークライフバランスなどが挙げられます。こうした話は、実際に働く人にしか語れない生の情報です。

また、入社前のイメージとのギャップや仕事で感じるやりがいなどを聞くことで、自分がその環境で活躍できるかを具体的にイメージできるでしょう。

さらに、業界の将来性や課題を学ぶことで、面接時の発言や質問にも深みが出ます。OB・OG訪問を通じて得た情報は、企業研究を「受け身の理解」から「主体的な理解」へと変える大きな力になるのです。

④OB・OG訪問と企業説明会の違い

企業説明会は、多くの学生に向けて企業の概要や魅力を伝える「公式の場」です。一方、OB・OG訪問は一対一、または少人数で行われるため、より深く、個人的な視点から企業を知ることができます。

説明会では得られない現場の雰囲気や働く社員の考え方、苦労話などを直接聞けるのが大きな違いです。

また、OB・OG訪問では、自分の興味や関心に合わせて質問を深掘りできるため、より実践的な理解が得られるでしょう。

つまり、企業説明会が「企業全体を知る入り口」であるのに対し、OB・OG訪問は「自分との相性を確かめる場」といえます。両方をうまく活用することで、就活の方向性をより明確にすることができるのです。

⑤OB・OG訪問が就活全体に与える影響

OB・OG訪問は、就活全体の戦略を立てるうえで欠かせない要素です。訪問を通じて得た知見は、企業選びやエントリーシートの内容、面接での話題にまで影響を与えます。

多くの学生が、OB・OG訪問を経て志望業界や志向性が変わったと感じています。これは、自分の価値観や適性を具体的に把握できるからです。

また、社会人との対話を重ねることで、敬語の使い方やマナーなど、ビジネススキルも自然と磨かれていきます。これらの経験は、選考対策だけでなく将来のキャリア形成にもつながります。

OB・OG訪問は、情報収集・自己理解・人脈形成を同時に実現できる、就活の成功に直結する最も実践的な行動のひとつと言えるでしょう。

OB・OG訪問はいつから始める?

OB・OG訪問は、就活全体のスケジュールを見据えて計画的に進めることが大切になります。早すぎると質問内容が浅くなり、遅すぎると選考準備に間に合わないという失敗も起こりがちです。

多くの学生が動き出すのは大学3年の夏から冬にかけてで、この時期に経験を積むことで就活の流れをつかみやすくなります。

ここでは、時期ごとの特徴や目的を整理しました。どのタイミングで動くべきかを具体的に見ていきましょう。

  1. 大学3年夏の時期
  2. 大学3年秋から冬にかけて
  3. インターン前の時期
  4. 本選考直前期

①大学3年夏の時期

大学3年の夏は、OB・OG訪問のスタート時期として最もおすすめのタイミングです。夏休みを活用して時間を確保しやすく、複数の社会人に会うことで業界や職種への理解を広げられます。

特定の企業に絞りすぎず、幅広い業界の方に話を聞くことで、自分がどんな環境で働きたいのかが見えてくるでしょう。

また、早期に訪問を始めることで、業界研究や自己分析の質も高まります。実際に働く人の声を聞くことで「自分の強みをどう活かせるか」「どんな働き方が合っているか」を具体的に考えられるからです。

就活が本格化する前にこうした経験を積んでおくと、エントリーシートや面接での回答にも説得力が増します。早めの行動が、就活全体をスムーズに進める第一歩になるでしょう。

②大学3年秋から冬にかけて

秋から冬にかけては、OB・OG訪問が最も活発になる時期です。この時期の学生は、志望業界や企業がある程度定まっており、「より深く理解したい」「自分に合うか確認したい」という目的で訪問する傾向があります。

質問内容も、業務内容や働き方、キャリア形成など、より具体的なものに変化していきます。

また、この時期はインターンや本選考を意識し始める人も多く、OB・OGの経験談をもとに志望動機を練り上げるのに最適です。現場のリアルな話を聞くことで、企業研究が格段に深まり、他の学生と差をつけることができます。

さらに、秋以降はOB・OGも比較的スケジュールに余裕があるため、依頼を受けてもらいやすい点も魅力です。

目的意識を明確にした訪問を積み重ねることで、志望企業への理解と熱意がより強固になるでしょう。

③インターン前の時期

インターン参加前のOB・OG訪問は、実践に備えるための重要な準備段階です。インターンでは実際の業務を体験するため、事前に職場の雰囲気や求められる姿勢を知っておくことが成功の鍵になります。

特に、過去に同じ企業のインターンに参加したOB・OGから話を聞けば、「評価されやすいポイント」「注意すべき行動」など、実践的なアドバイスを得られるでしょう。

さらに、企業文化やチームの雰囲気を事前に理解しておくことで、インターン当日の立ち振る舞いにも自信を持てます。

OB・OG訪問で得た情報を踏まえて質問内容を準備しておけば、担当者とのコミュニケーションも円滑になり、印象アップにもつながります。

限られたインターン期間で成果を出すためにも、訪問を「リハーサル」と位置づけて積極的に活用することが大切です。

④本選考直前期

本選考直前期のOB・OG訪問は、最終確認と自信を固めるための大切なステップです。エントリーシートや面接準備が進む中で、現場社員の意見を聞くことで「この企業で働く自分」を具体的にイメージできるようになります。

この時期は、志望動機や自己PRが企業の方向性と一致しているかを確かめる絶好の機会です。

また、入社後のキャリアパスや職場の雰囲気、上司・同僚との関係性など、よりリアルな情報を得ることで不安の解消にもつながります。

OB・OGの実体験を踏まえたアドバイスは、面接での受け答えや質問内容のブラッシュアップにも役立ちます。

ただし、企業によってはすでに選考が進んでいる場合もあるため、依頼は早めに行うのが無難です。最終段階の訪問を通じて、自分の覚悟と志望度を確信できれば、面接本番でも自信を持って臨めるでしょう。

OB・OG訪問のメリット

OB・OG訪問には、企業研究や面接対策だけでは得られないリアルな情報を得られる大きな利点があります。

ここでは、OB・OG訪問のメリットを5つの視点から具体的に説明します。

  1. 企業理解を深められるメリット
  2. 志望動機の質を高められるメリット
  3. 選考対策に直結する効果
  4. 社会人の価値観を学べるメリット
  5. キャリア形成を考えるきっかけになる効果

①企業理解を深められるメリット

OB・OG訪問の最大の魅力は、企業の「本当の姿」を知れることです。説明会や公式サイトでは語られない職場の雰囲気や実際の働き方を、先輩社員から直接聞ける貴重な機会といえます。

とくに同じ大学出身の先輩であれば、自分との共通点を踏まえて話してくれるため、どんな人が活躍しているのか、職場の人間関係はどうかといった具体的な情報が得られます。

こうしたリアルな情報を知ることで、企業文化への理解が深まり、自分に合った企業を選びやすくなるでしょう。結果として、就職後のミスマッチを防ぐ効果も期待できます。

OB・OG訪問は、企業研究の質を一段上げる有効な手段なのです。

②志望動機の質を高められるメリット

OB・OG訪問は、志望動機を自分の言葉で語れるようにするための重要なステップです。

先輩から聞いた具体的なエピソードや業務内容を通して、「この企業で何をしたいのか」「どのように貢献したいのか」をより明確に描けます。

たとえば、説明会では見えなかった企業の価値観や働く姿勢を知ることで、自分の経験との接点を見つけやすくなります。

さらに、面接で実際に話を聞いた内容をもとに話せば、説得力のある発言として印象に残るでしょう。

志望動機が抽象的な言葉ではなく、体験に基づいた具体性を持つことで、他の学生との差も生まれます。OB・OG訪問は、書類選考や面接の完成度を高める鍵になるのです。

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③選考対策に直結する効果

OB・OG訪問は、実践的な選考対策の場としても活用できます。面接経験のある先輩から、「よく聞かれた質問」や「面接官の反応が良かった回答例」を聞けることは、他では得られない貴重な情報です。

加えて、企業が重視している能力や人物像を知ることで、自分の強みをどう伝えればよいかが明確になります。

また、実際に先輩と話すことで、言葉遣いやマナーの練習にもなり、本番の面接に向けた実践的トレーニングにもつながります。

こうした経験を重ねることで、選考本番でも落ち着いて対応でき、自信を持って自分を表現できるようになるでしょう。OB・OG訪問は「情報収集」と「面接練習」を同時にこなせる効率的な行動といえます。

④社会人の価値観を学べるメリット

OB・OG訪問では、社会人としての考え方や姿勢をリアルに学ぶことができます。

大学生活ではなかなか聞けない「責任感の重さ」や「チームで成果を出す難しさ」などを、現場で働く先輩の言葉で実感できるのは貴重です。

特に入社3〜5年目の若手社員の話は、学生との距離も近く、働くイメージをより鮮明に描けるでしょう。

また、話し方や姿勢、受け答えの中に社会人としてのマナーや人間性が表れ、学べることも多いはずです。自分にはどんな意識やスキルが足りないのかを知ることで、今後の成長の方向性も見えてきます。

OB・OG訪問は、「働くとはどういうことか」を知るきっかけになる重要な経験です。

⑤キャリア形成を考えるきっかけになる効果

OB・OG訪問は、将来のキャリアを考えるうえでも非常に有意義な体験です。

先輩たちがどのような経緯でその企業に入社し、どんな成長を遂げているのかを聞くことで、自分のキャリアビジョンを明確に描けます。

複数のOB・OGに会うことで、業界や職種の違いを比較し、自分の適性や価値観に合った働き方を考えるヒントにもなります。

さらに、先輩のキャリア選択の背景や転機を聞くことで、自分の将来設計をより現実的に考えられるようになるでしょう。

OB・OG訪問は、単に内定を得るための行動ではなく、「どんな人生を歩みたいか」を考えるきっかけにもなります。就活の目的を見つめ直すうえで、非常に意義のある時間になるはずです。

OB・OGの効果的な探し方

OB・OG訪問では、どのように先輩を探すかが成功の鍵となります。自分に合った方法を選べば、志望企業のリアルな情報を得るチャンスが広がるでしょう。

ここでは、大学やサービス、SNSなどを使った具体的な探し方を紹介します。

  1. 大学のキャリアセンターを活用する方法
  2. OB・OG訪問サービス・アプリの利用法
  3. SNSを使ったOB・OGの見つけ方
  4. 企業説明会やイベントでのつながり方
  5. 就活エージェント経由で紹介を受ける方法

①大学のキャリアセンターを活用する方法

大学のキャリアセンターを通じてOB・OGを紹介してもらう方法は、もっとも安全で確実です。センターには卒業生の進路データが整理されており、希望する企業や職種に合わせて先輩を見つけられます。

特に人気企業や官公庁など、外部から接点を持ちにくい組織に勤める先輩を紹介してもらえる点が大きな魅力です。

また、職員に紹介依頼の書き方や面談時のマナーを相談できるのも利点です。自分一人では見つけにくい先輩に出会えるうえ、大学を通すことで信頼感も得られます。

初めてのOB・OG訪問に不安を感じる学生こそ、この制度を積極的に活用すると良いでしょう。

②OB・OG訪問サービス・アプリの利用法

近年は、就活専用のOB・OG訪問サービスやアプリを使う学生が増えています。

代表的なものには「ビズリーチ・キャンパス」や「Matcher」などがあり、大学名・企業名・職種などの条件でOB・OGを検索できます。

オンライン上で気軽に連絡を取れるため、地方の学生やスケジュールが合わない人にも便利です。ただし、企業を通した公式の紹介ではないため、連絡時のマナーや誠実な対応が求められます。

プロフィールを丁寧に整え、志望理由や聞きたいことを明確に伝えると、返信をもらいやすくなるでしょう。画面越しでも礼儀を忘れず、感謝の気持ちを言葉にすることが信頼関係を築く第一歩です。

③SNSを使ったOB・OGの見つけ方

LinkedInやX(旧Twitter)などのSNSも、OB・OGを見つける有力な手段です。企業名と大学名を組み合わせて検索すると、現役社員や卒業生の情報が見つかることがあります。

投稿内容やプロフィールから、働き方や人柄を把握できるのも大きな利点です。一方で、SNSは非公式な場であるため、メッセージの送り方には注意が必要です。

最初から重い内容を送るのではなく、簡潔に自己紹介と目的を伝えると好印象です。敬語や言葉遣いを大切にしつつ、相手の時間を尊重した依頼を心がけましょう。

SNSを上手に使えば、思わぬ業界との出会いが生まれることもあります。

④企業説明会やイベントでのつながり方

企業説明会やキャリアイベントでは、社員と直接話せるチャンスがあります。人事担当者だけでなく、現場で働く社員が登壇することも多く、リアルな声を聞ける貴重な機会です。

質問タイムや個別相談の場を活かして積極的に話しかけてみましょう。また、同じ大学出身の社員が参加している場合は、共通点をきっかけに会話を広げると良いでしょう。

イベント後に「ぜひOB訪問させてください」と伝え、名刺や連絡先を交換するのも効果的です。会話を恐れず行動することが、次のチャンスにつながります。

イベントを人脈づくりの場と捉える意識が大切です。

⑤就活エージェント経由で紹介を受ける方法

就活エージェントを利用する方法も、効率的にOB・OGとつながる手段のひとつです。エージェントは多くの企業とつながっており、希望業界に応じてOB・OGを紹介してくれる場合があります。

特にベンチャー企業や中小企業を志望する学生にとっては、企業内部の実態を聞ける貴重な機会です。
さらに、エージェントは面談の調整や日程管理を代行してくれることもあります。

自分だけでは難しい交渉やスケジュール調整を任せられる点も安心です。ただし、すべてのエージェントがOB・OG紹介を行っているわけではないため、利用前に確認しておきましょう。

サポートを上手に使うことで、効率良く就活を進められます。

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OB・OG訪問を依頼する際に押さえておきたいマナー

OB・OG訪問を成功させるには、依頼の段階から社会人としてのマナーが欠かせません。第一印象で信頼を得られるかどうかは、この時点でほぼ決まります。

ここでは、メールや電話の依頼方法、日程調整、返信・リマインド、断られた場合の対応まで、就活生が実践すべきマナーを詳しく解説します。

  1. 依頼メールのマナー
  2. 電話で依頼する際の伝え方
  3. 日程調整時の基本マナー
  4. 返信・リマインド時のマナー
  5. 断られたときの丁寧な対応方法

①依頼メールのマナー

OB・OG訪問の依頼メールは、あなたの印象を大きく左右する重要な一通です。まずは簡潔かつ礼儀正しい文章を心がけ、冒頭で自己紹介と依頼の目的を明確にしましょう

「〇〇大学〇年の〇〇と申します。貴社の〇〇職に関心があり、お話を伺いたくご連絡いたしました」といった書き出しが理想的です。

件名には「OB訪問のお願い(大学名・氏名)」と入れると、受信者にも分かりやすいです。本文では、希望日時を2〜3案ほど提示し、相手の都合を尊重する姿勢を示してください。

最後は「ご都合のよい日時をご教示いただけますと幸いです」と柔らかく締めると印象が良くなります。送信後にすぐ返信がなくても焦らず、2〜3日待ってから確認することも社会人マナーの一つです。

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②電話で依頼する際の伝え方

電話で依頼を行う場合は、声のトーンや言葉遣いが印象を決めます。まず「ただいまお時間よろしいでしょうか」と相手の都合を伺いましょう。

そのうえで「〇〇大学の〇〇と申します。〇〇様のご経験をお伺いしたくお電話いたしました」と目的を明確に伝えます。

緊張で話が早くなることもあるため、話す内容をあらかじめメモしておくと安心です。

相手が忙しそうな場合は無理に話を続けず、「お時間を頂戴できる日を改めてご連絡いたします」と切り上げるのがスマートです。

通話後は必ずお礼メールを送り、会話の内容や確認事項を整理しておくと丁寧でしょう。社会人とのやり取りに慣れていない就活生ほど、落ち着いた受け答えが好印象につながります。

③日程調整時の基本マナー

日程調整では、相手の予定を第一に考える姿勢が求められます。希望日を一方的に伝えるのではなく、「〇月〇日(火)〜〇日(木)のいずれかでご都合はいかがでしょうか」と複数の候補を出すと丁寧です。

また、訪問先が勤務先の場合は始業・終業時間や通勤時間も考慮しましょう。日程が決まったら、メールで「日時・場所・持ち物」などを改めて確認し、行き違いを防ぐことが重要です。

もし変更が必要になった場合は、できるだけ早く連絡を入れましょう。「急なお願いで恐縮ですが、日程を再調整させていただけますでしょうか」と伝えると印象が柔らかくなります。

調整段階から誠実な対応を取ることで、信頼感を築けます。

④返信・リマインド時のマナー

返信のスピードと内容は、あなたの誠実さを示す指標になります。原則として、メールは当日中に返信するのが理想です。遅れる場合は「ご返信が遅くなり申し訳ございません」と一言添えましょう。

リマインドを送るときは、催促にならないように「お忙しいところ恐縮ですが、先日の件についてご確認いただけますと幸いです」と柔らかい表現を選びます。

また、訪問前日の確認メールでは「明日はどうぞよろしくお願いいたします」と感謝の気持ちを添えることで、社会人らしい気配りを伝えられます。

こうした細やかな対応は、相手に「丁寧な学生だな」という好印象を与え、OB・OG訪問後のフォローにもつながるでしょう。

⑤断られたときの丁寧な対応方法

OB・OG訪問の依頼が断られてしまうこともありますが、その対応こそが社会人としてのマナーを問われる場面です。

断られた理由に関係なく、まずは「お忙しい中ご返信いただき、ありがとうございます」と感謝を伝えましょう。

そのうえで「また機会がございましたら、ぜひお話を伺えますと幸いです」と一言添えると印象が良くなります。

感情的な反応や再依頼の強要は絶対に避けるべきです。相手の立場や忙しさを理解し、誠実な態度を保つことが大切です。

丁寧な対応を心がけることで、別のOB・OGを紹介してもらえる可能性もあります。断られた経験も就活の成長機会と捉え、次に活かす姿勢を持ちましょう。

OB・OG訪問で好印象を与えるためのポイント

OB・OG訪問では、社会人との初対面で好印象を残すことがとても大切です。姿勢やあいさつ、言葉遣いなどのちょっとした振る舞いが印象を大きく左右します。

ここでは、信頼される学生として「また話したい」と思われるための具体的なポイントを紹介します。

  1. 第一印象を良くするあいさつと姿勢
  2. 相手に興味を持たせる質問の仕方
  3. 会話のキャッチボールを意識した話し方
  4. マナーを踏まえた言葉遣いの工夫
  5. メモやリアクションで誠意を示す方法

①第一印象を良くするあいさつと姿勢

第一印象は数秒で決まると言われるほど重要です。特にOB・OG訪問は短い時間で信頼関係を築く必要があるため、最初のあいさつが印象を左右します。

入室時にはノックを3回行い、「本日はお時間をいただきありがとうございます」と明るく伝えるのが基本です。また、背筋を伸ばし、相手の目を見て話す姿勢も欠かせません。

猫背や目線の逸らし方ひとつで「自信がなさそう」と見られてしまうこともあります。初対面の緊張感を前向きなエネルギーに変え、少しだけ笑顔を意識すると自然な印象になります。

姿勢や表情は、話す内容以上に相手の記憶に残るものです。短時間で誠実さを伝えるためにも、「清潔感・礼儀・落ち着き」の3つを意識して臨みましょう。

②相手に興味を持たせる質問の仕方

質問の質は、訪問全体の印象を大きく変えます。単に「仕事のやりがいは何ですか?」ではなく、「〇〇の業務に携わる中で一番成長を感じた瞬間はありますか?」のように、相手の経験を引き出す質問を意識しましょう。

事前に企業HPや社員インタビューを確認しておくことで、表面的でない質問ができます。例えば「御社の〇〇制度は現場でどのように活用されていますか?」など、リサーチの深さが伝わる質問は好印象です。

また、回答を聞いた後には「自分もそのような経験を積めるよう努力したいです」といった感想を添えると、会話に温かみが生まれます。

質問は単なる情報収集ではなく、「相手への関心を形にするコミュニケーション」であることを意識してください。

③会話のキャッチボールを意識した話し方

OB・OG訪問では、会話のテンポやリアクションが相手の印象を左右します。黙ってうなずくだけでは相づちが単調になり、会話が続きにくくなります。

「なるほど」「たしかにそうですね」といった相づちを挟みつつ、興味を持った点を掘り下げて質問するのが効果的です。

たとえば「それは入社1年目でも経験できることですか?」と具体的に返すことで、会話が広がります。

また、自分の意見を伝える際は「私の場合は~と思いました」と主語を入れると、主張が柔らかく伝わるでしょう。相手が話しやすい雰囲気を作る学生は、それだけで好印象です。

沈黙を恐れず、笑顔とリアクションでテンポを整えることで、「コミュニケーションが得意な学生」という印象を自然に与えられるでしょう。

④マナーを踏まえた言葉遣いの工夫

丁寧な言葉遣いは社会人としての基本であり、第一印象を支える要素です。とはいえ、過剰な敬語や固すぎる表現は不自然に聞こえることもあります。

ポイントは「正しい敬語+自然な会話」のバランスを取ることです。たとえば「おっしゃる通りです」「参考になります」といった自然な敬語を使いながら、語尾を柔らかくすることで話しやすさが増します。

一方で、「~っすね」「マジで」「なるほどっす」などの口語は避けましょう。就活生の中には「敬語を使いこなせる自信がない」と感じる人も多いですが、誠実な姿勢があれば十分伝わります。

迷ったときは「です・ます」で丁寧にまとめるのが安全です。話し方の清潔感も社会人マナーの一部と心得ておきましょう。

「ビジネスマナーできた気になっていない?」

就活で意外と見られているのが、言葉遣いや挨拶、メールの書き方といった「ビジネスマナー」。自分ではできていると思っていても、間違っていたり、そもそもマナーを知らず、印象が下がっているケースが多いです。

ビジネスマナーに不安がある場合は、これだけ見ればビジネスマナーが網羅できる「ビジネスマナー攻略BOOK」を受け取って、サクッと確認しておきましょう。

⑤メモやリアクションで誠意を示す方法

話を聞く姿勢からも誠実さは伝わります。相手の言葉を真剣に受け止め、重要な部分を簡潔にメモすることで「学ぶ姿勢」が伝わるのです。

メモを取る際は「メモを取ってもよろしいでしょうか」と一言添えるとより丁寧になります。また、リアクションは相手への理解を示すサインです。

笑顔やうなずき、相手の言葉を短く復唱するだけでも印象は大きく変わります。たとえば「〇〇という点が印象的です」と口に出して反応することで、積極性が伝わるでしょう。

さらに、訪問後にお礼メールを送ることで印象を定着させられます。「本日は貴重なお話をありがとうございました。教えていただいた〇〇を今後の就活に活かします」と具体的に感謝を伝えると好印象です。

行動の一つひとつが誠意の証になります。

OB・OG訪問前に確認しておきたい準備事項

OB・OG訪問を成功させるためには、当日の対応力だけでなく、事前準備の質が大きく影響します。

目的を明確にし、相手の情報を把握しておくことで、会話が自然に深まり、より具体的な学びを得られるでしょう。

ここではOB・OG訪問前に確認しておきたい準備事項を紹介します。以下のポイントを押さえて入念に準備してください。

  1. 訪問の目的とゴールを明確にする
  2. OB・OGの経歴や所属先を事前に調べる
  3. 質問リストの作成と送付
  4. 企業研究・業界研究の整理
  5. 当日の持ち物と確認事項のチェック

①訪問の目的とゴールを明確にする

OB・OG訪問で最も重要なのは、「何のために話を聞くのか」をはっきりさせることです。目的が曖昧なままでは、質問が表面的になり、せっかくの時間が有効に使えません。

たとえば「業界の実情を知りたい」「自分に合う職種を見極めたい」「入社後の働き方をリアルに知りたい」など、目的を具体的に設定しましょう。

そのうえで、「訪問後に何を得たいか」というゴールを決めておくと、会話の軸がぶれにくくなります。

目的とゴールを整理する過程で、自分の就活の方向性や価値観が明確になり、次のアクションにもつながります。

学生のうちに社会人の生の声を聞く貴重な機会ですから、準備段階から意識的に取り組むことが大切です。

②OB・OGの経歴や所属先を事前に調べる

訪問前に相手の経歴や所属先を把握しておくことは、礼儀であると同時に、会話を深める鍵になります。

相手の情報を知らずに訪問すると、的外れな質問をしてしまうリスクが高く、印象を悪くすることもあるのです。

企業の公式サイトで組織構成や事業内容を確認したり、LinkedInや大学のOB・OGデータベースで経歴を調べたりすると良いでしょう。

また、「どのようなスキルが求められるか」「どんなやりがいを感じているか」など、相手の立場を意識した質問を準備しておくと、会話が具体的に進みます。

こうした丁寧なリサーチは、社会人への敬意を示す姿勢としても評価されるでしょう。自分から調べ、考える習慣を身につけることは、社会人基礎力を養う第一歩にもなります。

③質問リストの作成と送付

限られた時間で有意義な情報を引き出すには、質問リストを事前に用意することが欠かせません。

場当たり的に質問してしまうと、聞きたい内容を網羅できず、後で「もっと聞いておけばよかった」と後悔することがあります。

5〜10項目を目安に、「仕事内容」「キャリアパス」「入社理由」「学生時代にやっておくべきこと」などテーマごとに整理しておくとよいでしょう。

相手によっては、事前に質問を送付しておくとスムーズに会話が進みます。また、質問を単なる情報収集に終わらせず、「自分の考えをぶつける質問」にすることも大切です。

たとえば「自分のような学生に向いている部署はありますか?」と聞けば、より具体的なアドバイスが得られるでしょう。積極的な姿勢は、社会人にも好印象を与えます。

④企業研究・業界研究の整理

企業研究や業界研究は、OB・OG訪問の質を左右する最も基本的な準備です。基礎知識が足りないと、一般的な質問しかできず、相手の深い話を引き出せません。

まずは業界全体の動向やトレンドをつかみ、企業の強みや競合との違いを把握しておきましょう。

そのうえで、「御社が今後注力している事業領域は?」「他社との違いを感じる瞬間は?」といった具体的な質問をすると、現場目線のリアルな話を聞けます。

事前に得た情報を踏まえて話すことで、志望度の高さや本気度も伝わりやすくなります。

また、訪問後に得た情報を自分の企業選びにどう反映するかを整理しておくと、就活全体の軸を固める助けにもなるでしょう。

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⑤当日の持ち物と確認事項のチェック

当日は、準備不足によるトラブルを避けるために、前日のうちにしっかり確認しておくことが大切です。

筆記用具やメモ帳、学生証、スケジュール帳、ハンカチなどの基本的な持ち物はもちろん、相手先の連絡先や訪問先の地図も手元に控えておくと安心です。

服装は清潔感を意識し、しわや汚れがないか入念にチェックしましょう。特に、面談場所や集合時間を勘違いして遅刻してしまうと、第一印象が大きく損なわれます。

余裕を持って行動できるよう、交通経路や所要時間を前もって調べておくことも重要です。万全の準備を整えることで、当日は自信を持って臨めますし、落ち着いて会話に集中できます。

小さな準備の積み重ねが、信頼につながるのです。

OB・OG訪問当日の流れ

OB・OG訪問当日は、第一印象や立ち居振る舞いが今後の評価を大きく左右します。

ここでは、待ち合わせからお礼メールまでの流れを段階的に押さえ、初めてでも安心して臨めるようにまとめました

社会人としての礼儀を意識しつつ、信頼を得る行動を身につけましょう。

  1. 待ち合わせから訪問開始までの流れ
  2. 会話の進め方と質問タイミング
  3. 訪問中のマナーと振る舞い
  4. 終了時のあいさつとお礼の伝え方
  5. 退室後の行動・お礼メール送信までの流れ

①待ち合わせから訪問開始までの流れ

訪問当日は、集合時間の10〜15分前に到着するよう心がけましょう。早すぎても迷惑になるため、程よいタイミングで現地入りするのが理想です。

初対面のOB・OGには、笑顔で名乗り、落ち着いた声であいさつすると好印象です。名刺を受け取る際は両手で丁寧に受け取り、相手の目を見てお礼を伝えてください。

緊張していても、姿勢を正してハキハキ話すことで誠実さが伝わります。移動中や案内を受ける際は、相手の歩調に合わせ、エレベーターやドアの出入りでも先を譲る姿勢を見せましょう。

初対面の印象は、会話内容よりも行動で判断されることが多いものです。最初の3分間で「礼儀正しく信頼できる学生だ」と思ってもらえるよう意識してください。

②会話の進め方と質問タイミング

会話は基本的にOB・OGがリードしますが、ただ聞くだけでは印象が薄くなってしまいます。まずは「本日はお時間をいただきありがとうございます」と感謝を伝え、簡潔に自己紹介を行いましょう。

そのうえで、「入社の決め手」や「学生時代に意識していたこと」など、相手の経験を引き出す質問を中心に進めてください。質問のタイミングは、相手の話が一段落したあとがベストです。

話を遮らずに相づちやうなずきで関心を示すと、会話が自然に流れます。事前に3〜5個の質問をメモしておくと安心です。

特に「入社前にギャップを感じたこと」や「今後の業界の展望」など、就活生らしい視点で尋ねると印象が良くなります。

相手の話に共感を示しながら、自分の考えを少し添えると、対話の深みも増すでしょう。

③訪問中のマナーと振る舞い

訪問中は、発言内容だけでなく立ち居振る舞いが評価につながります。椅子に座る際は背もたれに寄りかからず、姿勢を保ちながら話を聞くと誠実な印象です。

スマートフォンは必ずマナーモードにして、机の上には置かないようにしましょう。相手が話しているときは、相づちを打ちながらメモを取り、うなずきで関心を示してください。

話を遮ることは厳禁です。飲み物を勧められた場合は「ありがとうございます」と感謝を伝え、無理に断らず軽く口をつける程度で構いません。

終始落ち着いたトーンで話すことを意識すると、社会人としてのマナーを理解している印象を与えられます。短時間の訪問であっても、丁寧な対応が信頼につながることを忘れないようにしましょう。

④終了時のあいさつとお礼の伝え方

訪問の終わりは、最も印象に残る大切な瞬間です。まず「本日は貴重なお時間をありがとうございました」と丁寧に感謝を伝え、椅子から立ち上がってお辞儀をしましょう。

帰り際には「今日伺ったお話を今後の就活に活かします」と前向きな一言を添えると好印象です。

ドアの前では軽く会釈し、相手がエレベーターや入口まで見送ってくれた場合は、振り返って再度お礼を伝えてください。別れ際まで誠実な態度を保つことで、社会人としての礼節が自然に伝わります。

就活生の多くはここで気を抜きがちですが、最後の一言で印象が大きく変わるものです。「この学生は礼儀正しい」と感じてもらえれば、今後の選考にも良い影響を与えるでしょう。

⑤退室後の行動・お礼メール送信までの流れ

訪問後は、当日中にお礼メールを送るのが基本です。時間が経つと印象が薄れてしまうため、帰宅後すぐに送信するのが理想でしょう。

文面では「本日はお忙しい中ありがとうございました」「〇〇の話が特に印象に残りました」など、具体的な内容を交えて感謝を伝えてください。

形式的な文章よりも、自分の感じた学びを簡潔にまとめると誠意が伝わります。また、SNSなどで内容を公開するのは控え、守秘義務や個人情報にも十分に注意しましょう。

お礼メールを丁寧に送ることで、印象がより良くなり、今後もOB・OGとの関係が続く可能性があります。訪問後の行動まで意識することが、社会人としての第一歩になるはずです。

OB・OG訪問時の服装マナー

OB・OG訪問では、第一印象が結果を左右するといっても過言ではありません。服装はあなたの誠実さや社会人としての姿勢を示す大切な要素です。

清潔感を意識し、訪問先の雰囲気に合わせた身だしなみを整えることで、相手に「信頼できる学生」という印象を与えられます。

ここではスーツ・私服・季節ごとの注意点など、就活生が迷いやすい服装マナーのポイントを分かりやすく解説します。

  1. 服装選びの基本ポイント
  2. スーツ着用時の注意点
  3. 私服指定時の服装マナー
  4. 季節・天候に応じた身だしなみの工夫
  5. 清潔感を保つための身だしなみチェック

「ビジネスマナーできた気になっていない?」

就活で意外と見られているのが、言葉遣いや挨拶、メールの書き方といった「ビジネスマナー」。自分ではできていると思っていても、間違っていたり、そもそもマナーを知らず、印象が下がっているケースが多いです。

ビジネスマナーに不安がある場合は、これだけ見ればビジネスマナーが網羅できる「ビジネスマナー攻略BOOK」を受け取って、サクッと確認しておきましょう。

①服装選びの基本ポイント

OB・OG訪問では、社会人としての第一歩を見られているつもりで服装を選びましょう。基本は「清潔感」と「誠実さ」が伝わるリクルートスーツです。

黒や紺などの落ち着いた色味が最も無難で、シワやホコリがないか事前に確認することが大切です。スーツがきちんとしていても、靴やバッグが汚れていれば印象は台無しになります。

特に男性は靴の汚れ、女性はストッキングの伝線などに注意しましょう。また、ネクタイやアクセサリーなどの小物も派手すぎないものを選ぶと安心です。

全体として「社会人に近い印象」を目指すことで、誠実で信頼できる学生として見られやすくなります。相手が安心して話せる雰囲気を服装で作る意識が大切です。

②スーツ着用時の注意点

スーツを着る場合、サイズ感と清潔さは最重要ポイントです。大きすぎるスーツやヨレたシャツは、だらしない印象を与えてしまいます。

ジャケットは肩幅に合い、袖口からシャツが1cmほど見えるのが理想的です。パンツの丈は立っても座ってもシワが出にくい長さを意識してください。

シャツは白を基本に、アイロンでしっかりとシワを伸ばし、襟元の汚れも確認しましょう。靴は黒の革靴を磨いておき、かかとがすり減っていないかもチェックをしてください。

ネクタイは青やグレーなど落ち着いた色が無難で、柄物でも控えめなものを選ぶと印象が柔らかくなります。スーツは「自分をきちんと見せる道具」と考え、細部に気を配ることが好印象につながります。

③私服指定時の服装マナー

「私服でお越しください」と案内された場合でも、普段着の延長ではいけません。ここでの「私服」は「清潔で上品なビジネスカジュアル」を意味します。

男性ならジャケットにシャツ、チノパンなどを合わせると落ち着いた印象になります。女性はブラウスにスカートやパンツスタイルが基本で、色味はベージュやネイビーなど穏やかなトーンが好ましいでしょう。

スニーカーやデニムは避け、靴は革靴やローファーが無難です。アクセサリーや香水も控えめにし、清潔感を意識しましょう。

訪問先の社員と会話する場では、服装もマナーの一部です。「どんな場でも失礼にならない装い」を意識することで、相手への敬意を自然に示せます。

④季節・天候に応じた身だしなみの工夫

季節や天候に合わせた身だしなみの工夫も忘れずに行いましょう。夏場は汗やニオイ対策が大切で、通気性の良いインナーや制汗スプレーを活用してください。

シャツの襟元や袖口は特に汚れやすいので、清潔に保つことを意識します。冬場は黒やネイビーなどのコートを着用し、スーツと調和のとれたスタイルにしましょう。

マフラーや手袋も派手な色は避けるのが無難です。雨の日は折りたたみ傘を持参し、濡れたまま訪問しないよう配慮が必要です。

季節ごとの小さな工夫が、気配りのできる学生という印象につながります。相手への思いやりを服装から表現できると理想的です。

⑤清潔感を保つための身だしなみチェック

どんなに高価な服を着ていても、清潔感が欠けていれば印象は下がります。出発前には鏡の前で全身をチェックし、シワ・ホコリ・毛玉がないか確認してください。

髪型は清潔感があり、目にかからないように整えるのが基本です。爪が伸びていたり、ネイルが派手だったりすると相手に違和感を与えることもあります。

香水や柔軟剤の香りは強すぎないように注意し、自然な印象を心がけましょう。男女問わず、身だしなみの細部まで気を配る姿勢は「社会人意識がある学生」として評価されます。

小さな心がけの積み重ねが、訪問全体の印象を良くし、自信を持って臨むことにつながるでしょう。

OB・OG訪問の後にやるべきこと

OB・OG訪問は当日で終わりではありません。お礼や振り返り、次の行動準備など、訪問後の対応によって印象や成果が大きく変わります

ここでは、訪問後に行うべき4つのステップを紹介します。

  1. お礼メールの送付
  2. 訪問内容の振り返り
  3. 次の行動につなげる準備
  4. 関係を継続するためのフォロー
  5. SNSやOB・OG訪問アプリでのつながり活用

①お礼メールの送付

OB・OG訪問の後は、できるだけ早くお礼メールを送りましょう。感謝を伝えることで誠実な印象を残し、今後のつながりを維持しやすくなります。

たとえば、訪問翌日中に「本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました」といった感謝を述べ、印象に残った話題や学びに軽く触れると丁寧です。

社会人は忙しいため、長文ではなく要点をまとめた簡潔な文面を意識してください。返信を期待するよりも、感謝をしっかり伝えることを目的にすると良いでしょう。

お礼を怠るとマナー面で印象を損ねる可能性もあります。訪問の一連の流れとして、最後まで丁寧に対応する姿勢を大切にしましょう。

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②訪問内容の振り返り

訪問後は、記憶が新しいうちに学んだ内容を整理することが大切です。印象に残った話や感じたことをメモに残すことで、理解が深まり、自分の就活軸を見直すきっかけにもなります。

たとえば、「どんな価値観に共感したか」「仕事内容で魅力を感じた点は何か」を書き出すと、志望動機や自己PRに活かせます。

さらに、良かった点・反省点を客観的に振り返ることで、次回のOB・OG訪問での質問の質も上がるでしょう。

ただ聞くだけで終わらせず、「自分がどう感じたか」「今後どう動くか」をセットで考えることが重要です。

③次の行動につなげる準備

OB・OG訪問で得た情報は、行動につなげてこそ意味があります。志望度が上がった企業があれば、インターンや企業説明会への参加を検討してください。

もし他業界への興味が広がった場合は、新しいOB・OG訪問を申し込むのも効果的です。

また、得た情報をもとにエントリーシートや面接回答をブラッシュアップしておくと、今後の選考で説得力が増します。

学んだことを行動に移すことで「情報収集→実践→改善」の流れができ、就活全体がスムーズに進むようになります

④関係を継続するためのフォロー

OB・OG訪問は一度きりで終わらせず、関係を続けることが大切です。

たとえば、選考が進んだ段階で「以前ご相談させていただいた内容が非常に役立ちました」と近況を伝えると、自然な形で再度のコミュニケーションが取れます。

定期的に連絡を取る必要はありませんが、節目ごとに感謝や報告を送ることで印象が良くなります。

相手に負担をかけない距離感を意識しながら、信頼関係を築いていくことが将来的なキャリア支援にもつながるでしょう。

⑤SNSやOB・OG訪問アプリでのつながり活用

近年では、SNSや訪問アプリを活用してOB・OGと継続的につながる学生も増えています。

LinkedInなどのビジネスSNSでは、相手のキャリア投稿を通じて業界のリアルな動向を学べるほか、コメントやメッセージで交流を続けることも可能です。

一方で、投稿への反応や連絡はあくまでビジネスの礼儀を意識し、フレンドリーになりすぎないよう注意が必要です。

デジタル上の関係を適切に保つことで、就活後も頼れる社会人ネットワークとしてつながり続けられるでしょう。

OB・OG訪問が難しい場合に試したい代替手段

OB・OG訪問が難しいと感じる学生は少なくありません。コロナ禍以降、直接訪問の機会が減ったり、知り合いにOB・OGがいないケースもあります。

しかし、情報収集の手段はOB訪問だけではないでしょう。ここでは、代わりに活用できる手段を紹介します。目的は、企業理解を深めることに変わりありません。

工夫次第で、対面訪問と同じくらい有意義な情報を得ることができます。

  1. オンラインOB・OG訪問サービスの活用
  2. 就活イベントやセミナーでの情報収集
  3. 企業の採用担当者に直接質問する方法
  4. キャリアセンターでの相談活用
  5. 社会人インタビュー記事・動画の活用

①オンラインOB・OG訪問サービスの活用

OB・OG訪問が難しい場合は、オンライン訪問サービスを活用するのがおすすめです。代表的なサービスとして「ビズリーチ・キャンパス」や「Matcher」などがあり、登録するだけで多様な社会人とマッチングできます。

業界・職種・大学などの条件で絞り込めるため、自分の関心に合った人を見つけやすい点が大きな魅力です。

対面のように場所や時間を気にせず、リラックスして話せるのも利点でしょう。特に地方学生にとっては、首都圏企業の社員に直接話を聞ける貴重な機会です。

業界研究の初期段階では、複数の社員の声を聞くことで理解の幅が広がります。画面越しでも、積極的に質問を用意して臨むことで、短時間でも深い学びを得られるはずです。

自分のペースで情報を得られるこの仕組みを、うまく活用してください。

②就活イベントやセミナーでの情報収集

OB・OG訪問が難しいときは、就活イベントや合同セミナーを通じて現場の声を集めるのも有効です。

こうしたイベントでは、採用担当者だけでなく若手社員や管理職が登壇するケースも多く、仕事内容やキャリアの歩みを具体的に聞けます。

複数の企業を一度に比較できるため、効率よく業界理解を深められるのもメリットです。さらに、イベント後にSNSやメールで質問を送ることで、社員と直接つながれる場合もあります。

たとえその場限りの会話であっても、企業の雰囲気や価値観を感じ取ることができるでしょう。就活初期に情報を広く集めたい人や、面接で話の引き出しを増やしたい人にもおすすめです。

積極的に参加して、出会いのチャンスを逃さない姿勢が大切です。

③企業の採用担当者に直接質問する方法

企業の採用担当者へ直接質問することも、情報収集の有効な手段です。企業の採用ページや説明会のフォームを通じて、仕事内容や職場環境について問い合わせができます。

多くの企業では「学生からの質問歓迎」と記載しており、誠実な姿勢で質問することで印象アップにもつながります。

質問を送る際は、「企業理念に共感した」「職種ごとのやりがいを知りたい」など、具体的な意図を添えると好印象です。

また、担当者の回答をもとに企業研究を深めることで、エントリーシートや面接の回答に厚みを出せるでしょう。やり取りの中で気づくことも多く、結果的に志望動機の精度も高まります。

OB訪問ができない場合でも、自分から行動する姿勢を見せることで、積極的な学生として評価されやすくなります。

④キャリアセンターでの相談活用

大学のキャリアセンターは、OB・OG訪問が難しい学生にとって最も身近で頼れる存在です。

進路相談や模擬面接だけでなく、過去の卒業生の進路データやOBリストを閲覧できる大学も多く、企業選びの参考になります。

職員に相談すれば、あなたの希望や適性に合ったOB・OGを紹介してもらえることもあります。また、キャリアセンター経由での紹介は信頼性が高く、スムーズに日程調整が進む点も魅力です。

訪問マナーや質問の仕方など、初めての学生でも安心して準備できます。特に「どの業界に向いているかわからない」と悩む段階では、キャリアセンターを活用することで道筋が見えやすくなるでしょう。

積極的に足を運び、プロの支援を受けながら就活を前に進めてください。

⑤社会人インタビュー記事・動画の活用

近年は、企業の公式YouTubeチャンネルや就活メディアで、社員インタビュー動画や記事が数多く配信されています

こうしたコンテンツでは、社員のリアルな体験や一日のスケジュール、キャリアパスなどが紹介されており、OB訪問に近い情報を得ることが可能です。

特に動画では、話し方や表情、職場の雰囲気などから企業文化を感じ取ることができ、文字情報よりも深く理解できます。

スマートフォン一つで視聴できる手軽さも魅力で、通学時間や休憩中などのすきま時間に活用できるのも利点です。複数企業の動画を比較していくうちに、自分が働きたい環境のイメージも明確になるでしょう。

こうしたメディアを上手に使うことで、OB訪問ができなくても実践的な企業研究が可能になります。

OB・OG訪問に関するよくある疑問

OB・OG訪問は就活の定番ですが、いざ行動に移そうとすると「何回すべきか」「大学以外の人に頼んでも良いのか」など、具体的な疑問を持つ学生が多いです。

ここでは、よくある5つの質問に答えながら、就活をより有利に進めるための考え方を紹介します。

  1. OB・OG訪問をしなくても内定は取れる?
  2. 大学以外のOB・OGに連絡しても良い?
  3. OB・OG訪問は何回すべき?
  4. OB・OG訪問の平均時間と頻度
  5. オンラインと対面どちらが良い?

①OB・OG訪問をしなくても内定は取れる?

結論として、OB・OG訪問をしなくても内定は取れます。しかし実際には、訪問を行った学生の方が企業理解が深まり、面接での回答の具体性が高い傾向があるのです。

特に人気企業では「志望理由の説得力」や「現場理解の深さ」が評価に直結するため、訪問経験は大きな差になります。

就活は情報戦でもあるため、実際に働く社員の声を聞くことで、自分の適性や価値観を確認できる点も大きな利点です。

訪問を通して得たリアルな情報は、企業研究や面接対策において他の学生と差をつける武器になるでしょう。

②大学以外のOB・OGに連絡しても良い?

大学に所属しない社会人へ連絡しても問題ありません。むしろ、大学の枠にとらわれず行動することで、より幅広い業界や企業の情報を得られます。

SNSやOB訪問アプリなど、企業の社員に直接アプローチできるサービスも増えており、活用している学生も少なくありません。大切なのは「礼儀」と「目的意識」です。

たとえば、「なぜこの企業で話を聞きたいのか」「どんな点を知りたいのか」を明確に伝えることで、誠実さが伝わります。

相手も忙しい社会人であるため、感謝の言葉を添えるなど、丁寧な対応を意識すると良い印象を与えられるでしょう。

③OB・OG訪問は何回すべき?

一般的には、業界ごとに2〜3社、全体で5〜10回程度が目安とされています。数をこなすよりも、1回の訪問から得た学びを次に活かす姿勢が重要です。

訪問ごとに印象や学びをメモにまとめることで、面接時の回答や志望動機作成に役立ちます。

特に商社や金融など競争の激しい業界では、複数の企業を訪問して比較する学生が多く、経験の積み重ねが説得力に繋がります。

まだ志望業界が決まっていない場合は、さまざまな分野の社員に話を聞き、自分の興味や軸を明確にしていくと良いでしょう。

④OB・OG訪問の平均時間と頻度

1回の訪問はおおよそ30〜60分が一般的です。昼休みや業務後などの短い時間で実施されることが多く、効率的に情報を得られます。

頻度としては、大学3年の夏から秋にかけて集中する傾向があり、この時期に積極的に動く学生が多いです。ただし、数を増やすことよりも「1回の質」を意識することが大切です。

訪問後に気づいた点や質問の改善点を振り返ることで、次回の訪問の完成度が上がります。限られた時間の中でどれだけ有意義な情報を引き出せるかが、就活成功の鍵と言えるでしょう。

⑤オンラインと対面どちらが良い?

現在はオンライン訪問も一般的になり、気軽に参加できるのが魅力です。移動の負担がなく、全国の社員と話せる点は大きなメリットです。

一方で、職場の雰囲気や社員同士の関係性など、現場の空気を感じたい場合は対面の方が適しています。オンラインでは表情や雰囲気が伝わりにくいため、笑顔やリアクションを意識することが重要です。

目的に応じて使い分けるのが理想で、たとえば「情報収集」にはオンライン、「志望企業理解の深掘り」には対面という形が効果的です。柔軟に形式を選びながら、自分に合った方法で経験を積みましょう。

OB・OG訪問を通して得られる成長と次の行動

OB・OG訪問は、就活生が社会人のリアルな声を通して「業界理解」や「キャリアの方向性」を深める貴重な機会です。なかでも、自分の志望動機や将来像を明確にできる点が大きな魅力です。

実際に現場で働く先輩の話を聞くことで、企業説明会では得られないリアルな情報や、選考対策に直結するヒントを得られます。

また、訪問を通して得た学びを整理し、次の面接やエントリーシートに活かすことが就活成功への近道です。さらに、お礼やフォローを欠かさず丁寧に行うことで、信頼関係を築くこともできます。

OB・OG訪問は単なる情報収集ではなく、自分のキャリア形成を一歩前進させる重要なプロセスといえるでしょう。

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    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。