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入社挨拶メールの書き方と例文|社内外別に丁寧に解説

「入社したら、まずどんな挨拶メールを送ればいいの?」

新しい職場に踏み出すとき、最初の印象を左右するのが「入社挨拶メール」です。

社内外問わず、多くの人にとってあなたの第一印象となるため、丁寧で誠実な対応が求められます。

そこで本記事では、社内・社外それぞれのパターンに応じた挨拶メールの書き方と例文を丁寧に解説します。

電話や訪問での挨拶マナーも紹介しているので、好印象を与えたい方はぜひ参考にしてくださいね。

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目次

「入社挨拶」メールとは?

入社挨拶メールとは、入社初日またはその直前後に、上司や同僚、取引先などに向けて送る簡単な自己紹介のメールです。

主な目的は、関係者に自分の配属先や業務への意欲を伝え、信頼関係のスタートを切ることにあります。

必ず送らなければならない決まりはありませんが、送っておくと丁寧な印象を与えやすく、社会人としてのマナーにもつながります

入社は誰にとっても大きな節目です。だからこそ、最初の挨拶を丁寧に伝えることが、良好な人間関係や信頼につながる第一歩になりますよ。

入社挨拶メールを送る際のマナー

入社挨拶メールは、社会人としての第一歩を印象づける重要な機会です。内容やタイミングを誤ってしまうと、せっかくの挨拶がかえって逆効果になることもあるでしょう。

ここでは、メールを送るときに気をつけたい基本的なマナーを紹介します。

  1. 入社挨拶メールが必要な相手にはなるべく早く送る
  2. わかりやすいメールの件名や構成を心がける
  3. 本文は「簡潔に、謙虚に」を意識する

① 入社挨拶メールが必要な相手にはなるべく早く送る

入社挨拶メールは、できるだけ早めに送ることが大切です。相手に自分の存在を知ってもらうことで、今後のやり取りもスムーズになりやすいでしょう。

特に、配属先の上司やチームのメンバー、関係する社外の方には、初日から2日以内を目安に連絡するのが望ましいです。もし遅れてしまうと、「気遣いが足りない」と思われることもあるかもしれません。

あらかじめ文面を準備しておけば、忙しい初日でも落ち着いて対応できます。少しの手間で、相手に安心感を与えられるのは大きなメリットです。

② わかりやすいメールの件名や構成を心がける

多くの社員が読む可能性があるため、件名や本文の構成は分かりやすくまとめる必要があります。たとえば件名には、「入社のご挨拶(氏名)」といったように内容が一目で伝わる表現を使ってください。

本文では、「自己紹介」「学生時代の取り組み」「今後の意気込み」「結びの言葉」といった順序で整理すると、読み手に伝わりやすくなります。

読み手の時間を無駄にしないという配慮も、社会人としてのマナーの一つです。わかりやすく丁寧な構成が、信頼の第一歩につながるでしょう。

③ 本文は「簡潔に、謙虚に」を意識する

ついアピールしたくなって長文になりがちですが、入社挨拶メールでは「簡潔さ」と「謙虚さ」を意識することが大切です。

読み手が知りたいのは、あなたがどんな人物か、そしてどのような姿勢で仕事に取り組もうとしているのか、という点でしょう。

たとえば「一日でも早くお役に立てるよう努力いたします」や「ご指導のほどよろしくお願いいたします」といったフレーズを使うと、前向きな気持ちが伝わります。

簡潔でも丁寧な言葉づかいを心がければ、安心感を持ってもらいやすくなるでしょう。

入社挨拶メールの書き方

入社挨拶メールを送る際、「何から書けばいいのか分からない」「失礼にならない表現が知りたい」と悩む方は多いものです。

ここでは、メールの基本構成に沿って、分かりやすく丁寧な書き方のポイントを紹介します。

  1. 件名
  2. 宛名・敬称
  3. 本文
  4. 署名

① 件名

件名は、相手がメールの内容をひと目で判断できるよう、簡潔かつ明確に書くことが基本です。

件名があいまいだったり空欄のままだと、開封を後回しにされたり、迷惑メールと誤解されたりする可能性もあるため注意しましょう。

ビジネスメールにおいては、件名からすでにやりとりが始まっているという意識を持ち、相手が快く読めるような文面を心がけてください。

特に初対面の方に送る場合は、第一印象に直結する要素として、件名の工夫を怠らないようにしましょう。

② 宛名・敬称

宛名や敬称は、相手に対する敬意を示す大切な部分です。

ビジネスメールでは、「〇〇部〇〇課 〇〇様」や「〇〇株式会社 〇〇部御中」など、相手の部署名や会社名に加えて、氏名が分かっている場合は必ず記載しましょう。

個人名に送る場合は「様」、組織宛てには「御中」を使うのが基本だと覚えておいてください。ただし、「〇〇様御中」と両方を併記するのは誤りです。

これは意外とよくあるミスなので、注意が必要でしょう。また、肩書きの書き漏れや名称の間違いは失礼にあたるため、送信前に相手の正確な情報を確認することも大切です。

③ 本文

本文ではまず、自分の氏名や所属、入社日といった基本情報を冒頭に簡潔に記載しましょう。たとえば「このたび〇月〇日付で入社いたしました、△△大学出身の〇〇と申します」などです。

その後、自分の人柄や姿勢が伝わるようなエピソードや意気込みを、1〜2文ほど加えると好印象につながります。

大学で取り組んだ活動や、これからの目標にふれると、読み手の関心を引きやすくなるでしょう。文章全体は3〜4行程度に収めるのが理想的で、長くなりすぎないよう気をつけてください。

初対面でも柔らかく印象に残る文面を意識して構成するとよいでしょう。

④ 署名

署名は、ビジネスメールの最後に欠かせない要素であり、相手に安心感と信頼感を与える役割を持っています。

署名には「氏名」「会社名」「部署名」「メールアドレス」「電話番号」など、連絡に必要な情報を過不足なく記載してください。

社用メールが未発行の場合は、大学メールアドレスや個人の連絡先でも構いませんが、内容が簡潔で読みやすいように整えておきましょう。

署名を整えることで、社会人としての基本的なマナーが伝わり、好印象を残しやすくなりますよ。

好印象を与える入社挨拶メールのコツ

入社挨拶メールは、最初の印象を左右する大切な手段です。新卒だからこそ持っている素直さや熱意を伝えることで、相手に好感を持ってもらえるでしょう。

ここでは、より良い印象を与えるために意識しておきたいポイントをまとめました。

  1. 新卒らしいフレッシュさを活かす
  2. 相手に合わせた文面を意識する
  3. 謙虚な表現を心がける
  4. 自己アピールを盛り込む

① 新卒らしいフレッシュさを活かす

新卒であることは、社会人としての第一歩を踏み出すうえで大きな強みになります。初々しさや前向きな気持ちを素直に伝えることで、相手の印象に残りやすくなるでしょう。

たとえば「まだまだ未熟ではありますが」「新しい環境に慣れながら努力いたします」といった言葉を使えば、等身大の自分をしっかりと伝えることができます。

社会人経験がないことをマイナスにとらえるのではなく、伸びしろや可能性を感じさせる表現を意識すると良いでしょう。

② 相手に合わせた文面を意識する

メールは、相手によって伝え方を調整することがとても大切です。たとえば、社外の取引先や目上の方に向けて送る場合は、丁寧かつ形式的な表現が望まれます。

一方で、社内の上司や先輩へ送るときは、必要以上に堅くする必要はなく、やや柔らかい言い回しでも問題ありません。

相手との関係性や業務上の距離感を踏まえながら、適切なトーンで文面を整えましょう。また、相手の立場に立って読むことを意識すれば、自然と伝わりやすく温かみのある挨拶になります。

こうした配慮が、相手の心に届く信頼の第一歩となるでしょう。

③ 謙虚な表現を心がける

入社直後は、相手との信頼関係を築くうえで、謙虚な姿勢がとても重要です。

「ご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが」や「ご指導のほどよろしくお願いいたします」といった表現を加えることで、誠実な印象を与えることができます。

また、自信を持っている点があっても、前のめりになりすぎず、控えめに伝えることを意識しましょう。自分の意欲を伝えることと、相手への敬意を示すことは両立できます。

入社時は「学ぶ立場」であることを忘れず、周囲に助けてもらう姿勢も大切です。そうした謙虚な姿勢が、結果的に好感や信頼へとつながっていくでしょう。

④ 自己アピールを盛り込む

挨拶メールの中で、自分の得意分野や強みをさりげなく伝えることで、相手の印象に残りやすくなります

たとえば「大学ではプレゼンに力を入れていました」「人と関わる仕事が好きです」といった一文を添えるだけで、読み手にあなたの個性が伝わるでしょう。

ただし、自己主張が強くなりすぎないよう、あくまで簡潔にまとめることがポイントです。前面に押し出すのではなく、「一言添える」くらいの意識がちょうどよい印象になります。

【社内向け】入社挨拶メールの例文

社内向けの入社挨拶メールは、最初の印象を決定づける大切な一歩です。新卒として入社する方にとっては、どんなトーンでどのような内容を伝えれば良いか悩むことも多いでしょう。

ここでは、状況や立場に応じたさまざまなパターンの例文を紹介します。自分に合ったスタイルを見つけ、スムーズな社内コミュニケーションのスタートに役立ててください。

  1. 例文1:新卒での入社挨拶メール(基本パターン)
  2. 例文2:地方出身者の入社挨拶メール
  3. 例文3:未経験業界への入社挨拶メール
  4. 例文4:研修部署向けの入社挨拶メール
  5. 例文5:社内メンバーが既知の場合の入社挨拶メール
  6. 例文6:同期全体に向けたフランクな入社挨拶メール
  7. 例文7:職種が珍しい・専門性が高い場合の入社挨拶メール

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例文1:新卒での入社挨拶メール(基本パターン)

新卒で初めて社会に出る方にとって、入社挨拶メールは緊張するものです。ここでは、丁寧さとフレッシュさを意識した、基本パターンの例文を紹介します。

《例文》

おはようございます。
本日付けで入社いたしました、〇〇と申します。

〇〇大学〇〇学部を卒業し、第一志望であった貴社にご縁をいただき、大変嬉しく思っております。

学生時代は、ゼミでプレゼンテーションを多く経験し、相手に伝わる表現や分かりやすさを大切にしてきました。今後はその経験を活かし、少しでも早く業務に貢献できるよう努めてまいります。

まだ分からないことも多く、ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、ご指導のほど、何卒よろしくお願いいたします。

《解説》
自己紹介と大学生活での学びを簡潔に盛り込みつつ、「学びを業務に活かす姿勢」を伝えることがポイントです。具体的な経験を1つ入れると印象に残りやすくなります。

例文2:地方出身者の入社挨拶メール

地元を離れて新天地で働き始める新卒者にとって、入社挨拶メールでは素直な気持ちや前向きな姿勢を伝えることが大切です。ここでは、地方出身者ならではの背景を活かした挨拶文の例を紹介します。

《例文》

おはようございます。
本日付で入社いたしました、〇〇と申します。

〇〇県出身で、この春に〇〇大学を卒業いたしました。大学では地域活性化をテーマにゼミ活動を行い、現地の方々と協力してイベントを運営した経験があります。

慣れない土地での生活は不安もありますが、新たな環境で学べることを楽しみにしています。
一日も早く職場の雰囲気に慣れ、皆さまのお力になれるよう努力してまいります。

ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、ご指導のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

《解説》
地方出身であることは、親しみやすさの要素になります。背景を簡潔に触れつつ、新しい環境への意欲を伝えると、好印象につながるでしょう。

例文3:未経験業界への入社挨拶メール

異なる分野から新たな業界へ挑戦する新卒者にとって、入社挨拶メールでは「未経験だからこそ学ぶ姿勢があること」を伝えることがポイントです。ここでは、素直な気持ちを交えた例文を紹介します。

《例文》

おはようございます。
本日付で入社いたしました、〇〇と申します。

大学では文学を専攻しておりましたが、ゼミでプレゼンや文章構成に取り組む中で、次第に「伝える力」の重要性を感じ、〇〇業界に強く興味を持つようになりました。

今回、未経験の分野での挑戦となりますが、一から丁寧に学び、少しでも早く皆さまのお力になれるよう努力してまいります。

分からないことも多く、ご迷惑をおかけすることがあるかと思いますが、ご指導・ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

《解説》
未経験であることはマイナスではなく、前向きな学習姿勢を伝えるチャンスです。「なぜその業界に興味を持ったか」を具体的に書くと、共感を得やすくなります。

例文4:研修部署向けの入社挨拶メール

研修期間中に所属する部署への挨拶メールでは、学びへの姿勢や感謝の気持ちを伝えることが大切です。ここでは、研修部署に向けた丁寧で誠実な例文を紹介します。

《例文》

おはようございます。
本日より研修でお世話になります、〇〇と申します。

〇〇大学〇〇学部を卒業し、社会人としての第一歩を踏み出すこととなりました。学生時代は、ゼミ活動を通じてグループでの課題解決に取り組み、人と協力する大切さを学びました。

今回の研修では、基礎から多くを学び、今後の業務にしっかり活かしていきたいと考えております。

短い期間ではございますが、どうぞよろしくお願いいたします。未熟ではございますが、ご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

《解説》
研修先には「学ぶ姿勢」と「感謝の気持ち」をしっかり伝えることが重要です。学生時代の経験を簡潔に触れることで、自分らしさを出すことができます。

例文5:社内メンバーが既知の場合の入社挨拶メール

内定者アルバイトやインターンを通じて、すでに社内に顔なじみがいる場合は、改めての入社であることを伝えながら、感謝と今後の意気込みを丁寧に表現しましょう。

《例文》

おはようございます。
本日より正式に入社いたしました、〇〇と申します。

インターンとして〇〇部でお世話になっておりましたので、ご存じの方も多いかと存じますが、改めてご挨拶させていただきます。

これまでの立場で関わらせていただく中で、皆さまの丁寧なご指導に支えられ、多くの学びを得ることができました。

今後は正社員としてより一層責任感を持ち、業務に励んでまいります。引き続きご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、何卒ご指導のほどよろしくお願いいたします。

《解説》
既に面識がある場合でも、「立場が変わること」を明確に伝えると誠実な印象になります。過去の感謝を添えると、好感度が高まるでしょう。

例文6:同期全体に向けたフランクな入社挨拶メール

同期宛ての入社挨拶メールでは、かしこまりすぎず、親しみやすい雰囲気で書くことがポイントです。ここでは、これから一緒に働く仲間に向けたフランクな例文を紹介します。

《例文》

おはようございます!
本日から〇〇株式会社に入社しました、〇〇です。

大学では心理学を学びながら、サークル活動にも力を入れてきました。緊張もしていますが、それ以上にこの日を迎えられたことが嬉しく、ワクワクしています。

まだ右も左も分からない新人ですが、これから一緒に頑張っていけるのがとても心強いです。困ったときは助け合いながら、楽しく成長していけたら嬉しいです。

気軽に話しかけてもらえるとありがたいです!
これからどうぞよろしくお願いします!

《解説》
同期向けのメールでは、丁寧さを保ちつつも硬くなりすぎないのがコツ。親しみやすい語り口で「共に頑張ろう」という気持ちを伝えると好印象です。

例文7:職種が珍しい・専門性が高い場合の入社挨拶メール

専門性の高い職種で入社する場合は、難しい印象になりすぎないように注意しつつ、自分の役割を丁寧に伝えることが大切です。ここでは、そのバランスを意識した例文を紹介します。

《例文》

おはようございます。
本日付で入社いたしました、〇〇と申します。

〇〇大学の工学部でAI技術を専攻しており、在学中は画像認識に関する研究に取り組んでおりました。今回ご縁をいただき、AIエンジニアとして入社することとなりました。

職種の特性上、業務内容がやや専門的になる場面もあるかと思いますが、わかりやすく丁寧なコミュニケーションを心がけ、少しでも早く皆さまのお役に立てるよう努力してまいります。

未熟な点も多くございますが、ご指導のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

《解説》
専門職でも、難解な表現を避けて「どんなことができるか」「どう貢献したいか」を伝えると印象が良くなります。前提知識が不要な書き方を心がけましょう

【社外向け】入社挨拶メールの例文

取引先や関係企業など、社外に向けた入社挨拶メールは、第一印象を大きく左右する大切なコミュニケーションです。特に新卒の方にとっては、どこまで丁寧に書くべきか迷う場面も多いでしょう。

ここでは、社外対応の基本マナーを押さえた具体的な例文を紹介します。

  1. 例文1:新規着任時の社外向けの入社挨拶メール
  2. 例文2:前任引き継ぎ時の社外向けの入社挨拶メール
  3. 例文3:オンライン商談前に送る簡潔な社外向け挨拶メール
  4. 例文4:一時的な担当者として着任する場合の入社挨拶メール
  5. 例文5:英語対応が求められる取引先へのバイリンガル入社挨拶メール

例文1:新規着任時の社外向けの入社挨拶メール

初めての取引先へ連絡をする際は、丁寧な文面で信頼感を伝えることが大切です。ここでは、新卒で新規着任したことを丁寧に伝える社外向けの挨拶メール例文を紹介します。

《例文》

平素より大変お世話になっております。

このたび、4月1日付で〇〇株式会社〇〇部に配属となりました、〇〇と申します。新卒で入社し、まだ不慣れな点も多くございますが、貴社のお役に立てるよう一生懸命取り組んでまいります。

学生時代は、地域のイベント運営に携わる中で、多くの方々と関わりながら課題解決に取り組んだ経験がございます。

そこで学んだ「相手の立場で考える姿勢」を活かし、今後も誠実な対応を心がけてまいります。

微力ではございますが、どうぞご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

《解説》
新規着任の際は、立場や配属先を明確にしつつ、意欲や人柄が伝わるよう工夫すると効果的です。学生時代の経験を具体的に入れると親しみやすくなります。

例文2:前任引き継ぎ時の社外向けの入社挨拶メール

担当変更の連絡では、前任者との関係性を尊重しつつ、自分の意欲や誠実な姿勢を伝えることが大切です。ここでは、新卒で引き継ぎを受けた際の挨拶メール例文を紹介します。

《例文》

平素より大変お世話になっております。

このたび、〇〇の業務を前任の〇〇より引き継がせていただくことになりました、〇〇株式会社の〇〇と申します。

4月に入社したばかりで、業務にもまだ不慣れな点が多くございますが、精一杯努めてまいります。

大学時代はゼミで地域企業のプロジェクトに参加し、責任ある立場で物事を進めることの難しさとやりがいを実感しました。その経験を活かし、丁寧かつ誠実に業務に取り組んでいく所存です。

ご迷惑をおかけすることもあるかと存じますが、何卒ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

《解説》
前任者への感謝と、自分の未熟さを素直に伝えたうえでの前向きな姿勢が好印象につながります。実績よりも意欲を丁寧に書くことがポイントです。

例文3:オンライン商談前に送る簡潔な社外向け挨拶メール

オンラインでの初対面となる取引先には、事前に簡潔な挨拶メールを送ることで安心感を与えることができるでしょう。ここでは、新卒社員としての丁寧な例文を紹介します。

《例文》

平素より大変お世話になっております。

このたび、4月1日付で〇〇株式会社〇〇部に入社いたしました、〇〇と申します。新卒で入社したばかりで至らぬ点も多いかと存じますが、誠意を持って業務に取り組んでまいります。

明日のオンライン商談に先立ち、簡単ではございますがメールにてご挨拶申し上げます。当日はよろしくお願いいたします。

学生時代は、地域企業と連携した商品企画プロジェクトに参加し、人と関わりながら進める難しさと楽しさを実感いたしました。

今後もその経験を活かし、貴社との円滑な連携に努めてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。

《解説》
短時間のやりとりが想定されるオンライン商談前は、事前に自己紹介と意欲を伝えることで印象アップにつながります。端的ながらも、誠実さが伝わる文面が効果的です。

例文4:一時的な担当者として着任する場合の入社挨拶メール

一時的な代理やサポート業務で担当を引き継ぐ際は、期間が限定されていることを明示しつつ、丁寧な姿勢と協力への感謝を伝えることが大切です。

《例文》

平素より大変お世話になっております。

このたび、一時的に〇〇の業務を担当させていただくこととなりました、〇〇株式会社の〇〇と申します。4月に新卒で入社し、現在は研修を兼ねてさまざまな部署で実務経験を積んでおります。

学生時代はボランティア活動に力を入れ、人との信頼関係づくりの大切さを学んできました。短い期間ではございますが、少しでも貴社のお役に立てるよう誠心誠意努めてまいります。

至らぬ点もあるかと存じますが、ご不明点やご要望などございましたらお気軽にお申しつけください。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

《解説》
「一時的な担当」であることは明記しつつ、前向きな姿勢と誠実さを伝えることで信頼感が生まれます。サポート的立場でも、責任を意識した表現が効果的です。

例文5:英語対応が求められる取引先へのバイリンガル入社挨拶メール

英語を使用する取引先には、日英両方の言語で挨拶文を送ると丁寧な印象になります。ここでは、新卒で英語対応を任された場合のバイリンガル挨拶メールの例文を紹介しましょう。

《例文》

平素より大変お世話になっております。
このたび、4月1日付で〇〇株式会社〇〇部に入社いたしました、〇〇と申します。

学生時代には英語サークルでの活動や短期留学を通して、異文化コミュニケーションの力を培ってまいりました。

今後、英語対応を含む業務を担当させていただきます。ご不便をおかけすることもあるかと存じますが、誠意を持って対応させていただきますので、何卒よろしくお願いいたします。

Dear Sir/Madam,
My name is ○○ from ○○ Corporation.

I joined the company on April 1st and will be supporting you in English communication from now on.
I may be inexperienced, but I will do my best to support your business needs.

I appreciate your kind cooperation.

《解説》
英語部分は簡潔で構いませんが、丁寧で前向きな表現を心がけましょう。日本語とのバランスを意識し、読みやすさにも配慮するのがポイントです。

電話での入社挨拶のマナー

電話で入社の挨拶をする際は、声だけで自分の印象が決まるため、言葉遣いやタイミング、対応の仕方に特に注意が必要です。

相手に負担をかけず、丁寧で誠実なやり取りを意識することで、信頼感のある第一印象を与えられるでしょう。ここでは、電話での入社挨拶における基本的なマナーを3つ紹介します。

  1. 電話をかけるベストな時間帯を把握しておく
  2. きちんとした敬語を心がける
  3. 不在だった場合は、伝言や折り返し依頼をする

① 電話をかけるベストな時間帯を把握しておく

電話をかけるタイミングは、相手の印象に大きく影響します。忙しい時間帯に連絡すると、相手の業務を妨げるだけでなく、落ち着いて話を聞いてもらえない可能性もあるでしょう。

始業直後は朝礼や準備に追われていることが多く、昼休みや終業前も避けた方が無難です。おすすめは午前10時〜11時、または午後2時〜4時頃で、比較的落ち着いて対応しやすい時間帯とされています。

相手の立場に立ち、配慮のある時間に連絡を取ることで、社会人としての基本的なマナーや常識が自然と伝わるでしょう。

事前に相手の勤務スケジュールや業務内容を把握しておくと、より丁寧な対応が可能になります。

② きちんとした敬語を心がける

電話は声だけでやりとりするため、言葉遣いがそのまま印象になります。相手の顔が見えない分、普段以上に丁寧な敬語を意識することが大切です。

「お世話になっております」「失礼いたしました」「今後ともよろしくお願いいたします」といった基本表現を、滑らかに使えるように練習しておきましょう。

もし緊張してしまう場合には、あらかじめ話す内容をメモにまとめておくと安心です。会話の流れを整理しておけば、焦らず落ち着いて話せますよ。

③ 不在だった場合は、伝言や折り返し依頼をする

電話をかけた際に相手が不在であっても、丁寧な対応を心がけることが大切です。

代わりの人が出た場合は、「恐れ入りますが、ご伝言をお願いできますか」といった柔らかく丁寧な表現を用いると、好印象を持たれやすくなります。

このとき、自分の名前や所属、連絡先、そして簡潔な用件を忘れずに伝えてください。また、急ぎでなければ「改めてこちらからお電話いたします」と伝えるのもスマートな対応です。

不在時の対応は意外と相手の記憶に残りやすいため、落ち着いて正確に伝えることが信頼につながります。準備しておけば、想定外の事態にも柔軟に対応できるでしょう。

直接訪問での入社挨拶のマナー

入社前後に企業を訪問してあいさつする機会は、信頼関係づくりのきっかけになります。限られた時間で好印象を与えるためには、基本的なマナーや準備をおさえておくことが重要です。

ここでは、押さえておきたい6つのポイントを紹介します。

  1. 訪問前にアポイントを必ず取っておく
  2. 服装や身だしなみを整えておく
  3. 持参するもの(名刺・筆記用具など)を準備する
  4. 入社挨拶で伝えるべき内容をまとめておく
  5. 入室時の挨拶・立ち居振る舞いに配慮する
  6. 訪問時間は短めに、長居は避ける

① 訪問前にアポイントを必ず取っておく

企業を訪問する際は、事前にアポイントメントを取ることが社会人としての基本です。突然訪れると、相手の業務に支障をきたしたり、対応してもらえなかったりすることもあります。

まずは電話やメールで訪問の目的と希望日時を伝え、相手の都合を確認したうえで日程を決定しましょう。訪問の前日には、念のため確認の連絡を入れると丁寧です。

相手の時間を尊重する姿勢を見せることは、信頼関係を築く第一歩になります。ビジネスマナーの一環として、こうした気配りを自然にできるよう心がけてください。

② 服装や身だしなみを整えておく

第一印象は、見た目から大きく影響を受けます。訪問時は、清潔感ときちんとした印象を意識した服装を選びましょう

リクルートスーツや落ち着いた色合いのジャケットが適しており、シワやほこり、汚れがないか念入りにチェックしてください。

また、髪型は整え、前髪が目にかかっていないか、寝ぐせが残っていないかも確認を。靴は磨いておき、爪やヒゲ、アクセサリーなども派手にならないよう注意しましょう。

全身鏡で最終チェックをすることで、自信を持って訪問できます。見た目の清潔感は相手の安心感につながるため、細部まで気を配ることが大切です。

③ 持参するもの(名刺・筆記用具など)を準備する

訪問前には、必要な持ち物を事前に確認し、忘れ物がないようにしてください。名刺は最小限のビジネスマナーとして携帯し、折れないよう名刺入れに入れておきましょう

交換の仕方も、あらかじめ練習しておくと安心です。筆記用具やメモ帳も忘れずに持参し、相手の名前や話の要点をその場で記録できるようにしましょう。

配布資料などを渡す場合は、クリアファイルに入れることで丁寧な印象を与えられます。準備不足は緊張やトラブルのもとになるため、当日の朝には必ず再確認してから出発してください。

④ 入社挨拶で伝えるべき内容をまとめておく

訪問前に、あいさつで伝えるべき内容を整理しておくことが大切です。あいさつでは、まず自分の氏名や入社日、配属先を簡潔に伝え、次に業務への意気込みや今後の抱負を1分ほどで述べましょう

長すぎる説明や話の脱線は避け、要点を端的にまとめることで、相手も聞き取りやすくなります。緊張しやすい人は、あらかじめ台本を用意し、声に出して練習しておくと安心です。

話す内容が明確に整理されていると、話しぶりにも自信が表れ、相手に好印象を与えやすくなります。

⑤ 入室時の挨拶・立ち居振る舞いに配慮する

訪問時の立ち居振る舞いも、重要なマナーのひとつです。ドアを3回ノックした後、「失礼いたします」と声をかけてから中へ入りましょう

入室してすぐにイスに座らず、相手から促されるまで立って待つのが礼儀です。座る際は背筋を伸ばし、足を組まないなど、落ち着いた姿勢を意識してください。

会話中も、相手の目を見て話すことや、適度な笑顔を保つことが好印象につながります。こうした一つひとつの所作に注意を払うことで、言葉以上に誠実さや信頼感を伝えられるでしょう。

⑥ 訪問時間は短めに、長居は避ける

入社のあいさつ訪問は、長時間になる必要はありません。5〜10分程度を目安に、必要な内容だけを簡潔に伝えるように心がけましょう

要点をまとめておくことで、相手の時間を尊重する姿勢が伝わり、配慮ある印象を与えられます。

会話が長引きそうな場合には、「お忙しいところ恐れ入りますが」とひと言添えて締めくくるようにしましょう。

入社の挨拶メールで気をつけたいこと

入社のあいさつメールは、第一印象を左右する大切な連絡手段です。内容や表現を間違えると、思わぬ誤解を招くこともあります。

ここでは、ありがちな注意点を5つ挙げ、それぞれのポイントを分かりやすく解説しています。

  1. 過剰な自己アピールは控える
  2. フランクすぎる言い回しは避ける
  3. 敬語や文法の誤りに注意する
  4. テンプレートの使い回しに気をつける
  5. 一斉送信メールでは個別対応を意識する

① 過剰な自己アピールは控える

あいさつメールでは、自分の名前や配属先、意気込みを端的に伝えることが大切です。

もちろん前向きな姿勢を示すことは好印象につながりますが、実績やスキルを過度に強調すると、かえって押しつけがましく感じられるおそれがあります。

特に新卒の場合は、これから学ぶ立場であることを意識し、過剰なアピールは控えましょう

熱意や経験を伝える場合は、「大学での経験を活かして、少しでも早く貢献できるよう努力いたします」など、謙虚さを織り交ぜながら表現することを意識してください。

② フランクすぎる言い回しは避ける

ビジネスメールでは、言葉遣いひとつで印象が大きく変わります。日常会話のようなラフな表現は、礼儀に欠けると受け止められることもあるため注意が必要です。

たとえば「〜っす」「〜ですよね」といった口語表現や、「よろしくお願いします!」といった砕けた言い方は、カジュアルすぎてビジネスには不向きです。

相手との距離感を意識し、基本的には敬語を用いた丁寧な言い回しを心がけてください。文体を統一することで、文章全体に落ち着いた印象が生まれます。

また、やや硬めに感じるくらいの表現が、入社直後の信頼構築には適しています。

③ 敬語や文法の誤りに注意する

敬語や文法に誤りがあると、誠意があっても信頼性が下がってしまいます

特にビジネスメールでは「ご苦労様です」や「了解しました」など、目上の人に使うべきではない表現をうっかり使ってしまいがちです。

正しい敬語を選ぶことは、社会人としての基礎力を示すものでもあります。また、「てにをは」などの助詞の使い方も読みやすさに大きく影響しますので、自然な文になっているかチェックしてください。

送信前に声に出して読んでみると、文の違和感に気づきやすくなります。不安な場合は、信頼できる人に添削してもらうのも有効な対策です。

④ テンプレートの使い回しに気をつける

便利なテンプレートは、文章の構成を学ぶ参考になりますが、そのままコピー&ペーストするのは避けましょう

相手の社名や部署名を誤ったまま送ってしまうと、失礼にあたるだけでなく、誠意が感じられない印象を与えてしまいます。また、文体が不自然になったり、自分らしさが伝わらなかったりすることも。

テンプレートはあくまで土台として使い、自分の言葉でアレンジする意識を持つことが大切です。

一斉送信メールでは個別対応を意識する

一度に複数の相手へ送る入社挨拶メールは便利ですが、全く同じ文面を機械的に送信すると、気持ちが伝わりにくくなってしまいます

特に、社外の相手や役職の異なる方々には、それぞれの関係性に応じた文面を意識することが重要です。同じ文章であっても、宛名や会社名を丁寧に変えるだけで、配慮のある印象を与えられます。

また、場合によっては一言だけ相手に合ったメッセージを加えるのも効果的です。

一斉送信の効率と、個別対応の丁寧さを両立させる工夫が大切ですよ。

入社の挨拶メールで好印象をつかもう!

入社挨拶メールは、社会人としての第一歩を踏み出すうえで欠かせないコミュニケーションのひとつです。

好印象を与えるには、マナーを守りつつ、相手に合わせた丁寧でわかりやすい文面が求められます。本文の構成や敬語の使い方、新卒らしいフレッシュさを活かす工夫も大切ですね。

入社のあいさつは単なる通過儀礼ではなく、これからの人間関係や仕事への姿勢を映す鏡です。相手への配慮を忘れず、誠意をもって準備することが成功のカギですよ。

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    編集部

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    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。