【例文5選】メールでお礼状を作成する方法を解説|ポイントや注意点も紹介
「面接やインターン後、お礼状って送った方がいいの?」そんな疑問を抱える就活生は少なくありません。
実は、お礼状メールは選考に直接影響することは少ないものの、「礼儀正しさ」や「志望度の高さ」を伝える絶好のチャンスです。
特に、内容やタイミング、言葉選びを工夫することで、他の就活生と差をつけられるでしょう。
本記事では、お礼状メールの書き方・送る際のマナー・具体的な例文まで、実践に役立つポイントを徹底解説します。ぜひ参考にしてください。
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お礼状を送って周りと差を付けよう

就職活動では、インターンや面接後にお礼状を送ることで、相手に良い印象を残せます。
実際には送っていない学生も多いため、丁寧なお礼のメールや手紙は、他の就活生と差をつける有効な手段といえるでしょう。
形式的に思えるかもしれませんが、感謝の気持ちをきちんと伝えることは、誠実さや人柄を表す大切な行動です。
反対に、どれだけ面接の印象が良くても、何もフォローがなければ存在感が薄れてしまうことも。お礼状は義務ではありませんが、だからこそ送ることで目立つチャンスになるのです。
とくに第一志望の企業や、選考に力を入れたい企業に対しては積極的に活用してください。
お礼状はメールと手紙どちらがいい?

就職活動中、「お礼状はメールと手紙、どちらで送ればいいのか」と悩む方は多いでしょう。結論から言えば、基本的にはメールでのお礼が無難でしょう。
理由は明確で、スピード感が重視される就活の場面では、すぐに届くメールのほうが相手に伝わりやすいからです。
特に面接後は他の候補者の選考も進んでいる可能性があり、郵送の場合は到着が遅れ、感謝の気持ちが伝わるタイミングを逃してしまう恐れも。ただし、状況によっては手紙が効果的な場面もあります。
たとえば、最終面接や内定後、あるいはOB・OG訪問などでは、丁寧な印象を与える手紙が適しているケースもあるでしょう。
大切なのは、相手にどう受け取ってもらいたいかを考えることです。場面や相手に合わせて柔軟に使い分けることが、良い印象を残すポイントといえます。
お礼状メールの書き方

お礼状をメールで送る際は、マナーを守った正しい書き方を身につけることで、相手に好印象を与えられるでしょう。ここでは、メール作成時に押さえておきたい基本の要素を5つに分けて解説します。
- 件名は簡潔で内容が伝わるものにする
- 宛名は「様」「御中」を正しく使い分ける
- あいさつと自己紹介を簡潔に入れる
- 本文には感謝と具体的なエピソードを盛り込む
- 署名に氏名・大学名・連絡先を明記する
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①件名は簡潔で内容が伝わるものにする
件名は、受信者が最初に目にする部分であり、内容を瞬時に伝えることが求められます。
たとえば、「インターンシップのお礼(○○大学・山田)」といった形式なら、誰から何のメールかが明確に伝わるでしょう。
逆に、件名があいまいだと、見落とされたり迷惑メールと判断されたりする恐れも。件名が明確であればあるほど、相手に読んでもらえる確率が高まるのです。
件名の工夫一つで印象が変わることもあるため、簡潔さと内容のわかりやすさを両立させてください。
②宛名は「様」「御中」を正しく使い分ける
宛名の誤りは、相手への配慮が欠けている印象を与えてしまいます。担当者の名前がわかっている場合は「○○様」、部署名のみであれば「○○御中」が適切です。
たとえば、「人事部 採用ご担当者様」と書くのは誤りで、「人事部御中」あるいは「○○様」に統一する必要があります。
敬称の使い分けは基本マナーの1つであり、誤用すると社会人としての常識を疑われることも。宛名は最初に目に入る部分だからこそ、形式に則って丁寧に記載してください。
③あいさつと自己紹介を簡潔に入れる
本文の書き出しでは、まずあいさつと簡単な自己紹介を述べましょう。たとえば、「お世話になっております。
○○大学○○学部の山田太郎です。」のように、相手への配慮と自分の立場を短く伝えることがポイントです。長々とした前置きはかえって読みにくくなるため、形式的かつ簡潔に済ませるのが望ましいでしょう。
この一文で、誰からのメールかが即座に伝わるため、相手も読み進めやすくなるでしょう。あいさつと自己紹介は、メール全体の印象を左右する導入部分として大切な役割を果たします。
④本文には感謝と具体的なエピソードを盛り込む
お礼の気持ちは、形式的な文面ではなく、自分の言葉で具体的に伝えることが大切です。
たとえば、「インターンでは御社の業務を体験させていただき、○○の仕事に深く関心を持ちました」といったように、何に感謝しているのか、どんな学びがあったのかを明確に述べましょう。
感動や発見を盛り込むことで、気持ちが伝わりやすくなります。内容が抽象的だと印象に残りにくいため、なるべく具体性を意識してください。
メールの本文には、あなたの熱意と誠意をしっかり込めることが求められます。
⑤署名に氏名・大学名・連絡先を明記する
メールの最後には、署名として自分の情報をきちんと記載しましょう。署名には、氏名・大学名・学部・学科・学年・電話番号・メールアドレスなどを入れるのが一般的です。
これにより、相手があなたを正確に把握しやすくなり、返信もしやすくなります。情報が不十分だったり抜けていたりすると、相手に手間をかけさせてしまう可能性もあるため注意が必要です。
署名はビジネスメールにおける基本的なマナーの一部です。丁寧に書かれた署名は、全体の印象を引き締める役割も果たします。
お礼状メールのポイント

お礼状メールは、単に感謝を伝えるだけでなく、就活生としての印象を左右する重要な要素です。丁寧で適切な対応を心がけることで、ビジネスマナーを理解していると評価される可能性もあるでしょう。
ここでは、メールを送る際に気をつけたいポイントを5つに分けて解説します。
- 送るタイミングはインターン・面接の翌日以内がベスト
- 敬語表現は二重敬語や誤用に注意する
- 返信する際は件名を変更しない
- 本文は簡潔で読みやすい長さにする
- 志望企業で実現したいことと関連付けて伝える
① 送るタイミングはインターン・面接の翌日以内がベスト
お礼状メールは、インターンや面接が終わったら翌日までに送るのが最適でしょう。感謝の気持ちを相手の記憶が新しいうちに届けることで、誠意が伝わりやすくなるからです。
反対に、数日経ってから送ると印象が薄れ、効果が弱まってしまいます。ただし、急いで送るあまり内容が雑になってしまうと逆効果です。
誤字脱字がないか、敬語の使い方に問題がないか、送信前にしっかり確認してください。タイミングと丁寧さのバランスが、信頼につながる重要なポイントです。
② 敬語表現は二重敬語や誤用に注意する
お礼状で好印象を与えるには、正しい敬語の使用が欠かせません。「ご覧になられましたか」などの二重敬語や、「参考になられたでしょうか」といった誤った表現は避けましょう。
丁寧さを意識するあまり、不自然な言い回しになるのは本末転倒です。自信がないときは、信頼できる例文を確認したり、文章校正ツールを使ったりして対策してください。
正確で自然な表現を選ぶことが、相手への配慮として伝わります。
③ 返信する際は件名を変更しない
企業から届いたメールに返信する形でお礼状を送る場合、件名は変更しないのが基本です。
件名を変えてしまうと、メールのやり取りの流れがわかりにくくなり、相手の管理の手間が増えるかもしれません。
そのため、「Re:○○」の形式を保ったまま返信するのがマナーです。メール本文の中で、しっかりと感謝と要点を伝えるように意識すれば、件名はそのままでも十分に思いは届くでしょう。
④ 本文は簡潔で読みやすい長さにする
メール本文は、長すぎず短すぎず、5〜6行程度が理想的です。長文になると読みにくくなり、要点が伝わりにくくなる恐れも。逆に短すぎると、内容が薄く感じられるかもしれません。
「お礼 → 印象に残ったこと → 締めの言葉」という流れで構成すると、無理なくまとまった文章になります。読み手の時間を尊重した、端的で誠意のある文面を心がけてください。
⑤ 志望企業で実現したいことと関連付けて伝える
お礼メールの中に、企業への志望理由や今後の目標をさりげなく織り交ぜると、印象が強く残ります。たとえば、「○○の事業内容に触れて、より一層志望の気持ちが強まりました」といった表現です。
こうした一文があるだけで、単なる礼儀ではなく、本気度の伝わるメッセージになります。感謝と意欲を同時に伝えることで、他の応募者と差がつきやすくなるでしょう。
お礼状メールの例文

お礼メールを送ろうと思っても、「どんな内容にすればいいのか分からない」と悩むことは多いでしょう。ここでは、就活の各シーンに合わせたお礼状メールの例文を紹介します。
状況ごとの文面の違いを理解し、伝わるメール作成に役立ててください。
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インターンシップ終了後のお礼メール例文
インターンシップを終えたあとにお礼メールを送ることで、感謝の気持ちを伝えると同時に、志望度の高さもアピールできるでしょう。
ここでは、参加後すぐに送ることを想定した、シンプルで誠実な例文を紹介します。
《例文》
件名:インターンシップのお礼(○○大学・山田太郎) 株式会社○○ 人事部 ○○様 お世話になっております。○○大学○○学部の山田太郎と申します。 このたびは貴社のインターンシップに参加させていただき、誠にありがとうございました。 実際に社員の方々の働く姿を間近で拝見し、貴社の雰囲気やチームワークの良さを肌で感じることができました。 特に、○○部門の業務を体験させていただいたことで、自分の課題や強みを再認識するきっかけとなりました。 この貴重な経験を今後の就職活動にも活かしてまいります。今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。 ―――――――――― 山田太郎 ○○大学○○学部○○学科 4年 電話:090-1234-5678 メール:yamada.taro@example.com |
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《解説》
インターン中に印象に残った出来事や気づきが具体的に盛り込まれていることで、内容に誠意が伝わりやすくなります。経験から得た学びを自分の言葉で書くことが、共感されるポイントです。
面接後に送るお礼メールの例文
面接後にお礼メールを送ることで、感謝の気持ちを示しながら好印象を与えることができるでしょう。ここでは、面接での会話内容を軽く盛り込みつつ、自然な流れで書かれた例文を紹介します。
《例文》
件名:面接のお礼(○○大学・田中花子) 株式会社○○ 人事部 ○○様 お世話になっております。○○大学経済学部の田中花子と申します。 本日はお忙しい中、面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。 面接では、○○様から○○業界における貴社の強みについてお話を伺い、さらに興味と理解が深まりました。とくに、チームで課題解決に取り組む社風に強く共感いたしました。 学生時代に経験したゼミでのプロジェクト活動を通じて、自分もチームで成果を出す喜びを感じてきたため、貴社でさらに成長していきたいと感じております。 引き続き選考のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。 ―――――――――― 田中花子 ○○大学経済学部 4年 電話:080-1234-5678 メール:tanaka.hanako@example.com |
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《解説》
面接での具体的な話題に触れつつ、自分との接点を簡潔に盛り込むことで印象に残りやすくなります。表面的なお礼で終わらず、会話の内容を活かすことがポイントです。
OB・OG訪問後に送るお礼メールの例文
OB・OG訪問を終えたあとは、感謝の気持ちをきちんと伝えることが重要です。ここでは、就活生が実際に送ることを想定した自然な例文を紹介します。
《例文》
件名:本日のOB訪問のお礼 〇〇株式会社 〇〇部 〇〇様 お世話になっております。〇〇大学〇〇学部〇年の〇〇と申します。 本日はご多忙の中、貴重なお時間をいただきありがとうございました。 〇〇様のお話から、現場のリアルな働き方やキャリアの考え方について深く知ることができ、大変有意義な時間となりました。 特に、学生時代に〇〇に打ち込まれていたご経験が、現在の仕事に活きているというお話が印象に残っております。 自分自身も、大学での経験を今後どのように仕事へつなげていくか、改めて考えるきっかけとなりました。 今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします。 ―――――――――― 田中花子 ○○大学経済学部 4年 電話:080-1234-5678 メール:tanaka.hanako@example.com |
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《解説》
印象に残ったエピソードに具体的に触れることで、感謝の気持ちがより伝わりやすくなります。内容は簡潔にまとめ、丁寧さと誠意を大切にしましょう。
会社説明会参加後のお礼メールの例文
会社説明会に参加したあとのお礼メールは、参加の意欲や関心の高さを伝える絶好の機会です。ここでは、実際に説明会を終えた学生が送ることを想定した自然な例文を紹介します。
《例文》
件名:会社説明会へのご案内ありがとうございました 〇〇株式会社 人事部 採用ご担当者様 お世話になっております。〇〇大学〇〇学部〇年の〇〇と申します。 本日はお忙しいなか、会社説明会の開催ありがとうございました。 御社の業務内容や働き方について、具体的に知ることができ、大変有意義な時間となりました。 特に〇〇部門での社員の方のリアルな体験談には強く惹かれ、自分もそのような環境で成長したいと感じました。 説明会を通じて、御社で働きたい気持ちがより一層強まりました。 今後の選考にもぜひ挑戦させていただきたく存じます。 引き続きどうぞよろしくお願いいたします。 ―――――――――― 田中花子 ○○大学経済学部 4年 電話:080-1234-5678 メール:tanaka.hanako@example.com |
《解説》
説明会で印象に残った点を具体的に挙げることで、関心の深さが伝わります。「働きたい意欲」を自然に示す一文を入れるのがポイントです。
グループディスカッション参加後のお礼メールの例文
グループディスカッション形式の選考に参加したあとは、担当者に感謝の気持ちを伝えるお礼メールを送りましょう。ここでは、その際に使える自然な文章例を紹介します。
《例文》
件名:グループディスカッション選考の御礼 〇〇株式会社 人事部 採用ご担当者様 お世話になっております。〇〇大学〇〇学部〇年の〇〇と申します。 先日はグループディスカッション選考の機会をいただき、誠にありがとうございました。 今回の選考では、他大学の学生と意見を交わす中で多くの刺激を受け、自分の視野の狭さに気づかされました。 とくに、御社のテーマである「顧客目線の新サービス提案」に対して、他の参加者が現実的な視点で意見を出していた姿が印象的でした。 この経験を通じて、御社の求める人物像をより明確に理解することができました。今後さらに自己研さんに努め、次の選考にも挑戦させていただきたいと考えております。 引き続きどうぞよろしくお願いいたします。 ―――――――――― 田中花子 ○○大学経済学部 4年 電話:080-1234-5678 メール:tanaka.hanako@example.com |
《解説》
ディスカッションで感じた学びや印象を具体的に書くと、意欲と誠実さが伝わります。印象的だった場面を一つ挙げると、内容にリアリティが出て効果的です。
お礼状を手紙で送る場合のポイント

手紙でのお礼状は、メールよりも丁寧な印象を与えられる手段です。とくに志望度の高い企業や役員面接のような重要な場面では、気持ちを込めた手書きの手紙が好印象を残す可能性があるのです。
ここでは、お礼状を手紙で送る際に意識したい6つのポイントを紹介します。
- 頭語・時候の挨拶で丁寧な書き出しをする
- 自己紹介と感謝の気持ちを簡潔に伝える
- 本文では印象に残ったことを具体的に書く
- 日付と署名は手紙のマナーに沿って記載する
- 便箋・封筒は就活にふさわしいものを選ぶ
- 宛名は企業名・担当者名・役職を正確に書く
①頭語・時候の挨拶で丁寧な書き出しをする
手紙の冒頭は全体の印象を左右する大切な部分です。一般的には「拝啓」などの頭語から始まり、季節に応じた時候の挨拶を添えます。
「拝啓 新緑の候、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます」といった形が自然です。形式に沿って書かれているだけで、丁寧な印象を与えられるでしょう。
難しく感じる場合は、基本的な例文をいくつか参考にしておくと安心です。書き出しがきちんとしていると、手紙全体が整って見えます。
②自己紹介と感謝の気持ちを簡潔に伝える
書き始めでは、まず自分が誰なのかを明確にし、そのうえで感謝の気持ちを一文で伝えます。
「○○大学○○学部の山田太郎と申します。このたびは貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました」といった文章が基本です。
自己紹介を省いてしまうと、採用担当者が誰からの手紙か判断できず、印象に残りにくくなります。感謝の言葉も丁寧かつ簡潔に、自分の言葉で伝えるように心がけましょう。
③本文では印象に残ったことを具体的に書く
本文では、インターンや面接などで印象に残った出来事を具体的に書くことが大切です。
たとえば「御社の○○の業務を体験し、自分の強みと課題が明確になりました」といった内容は、自分らしさも伝わります。
抽象的な表現では記憶に残りづらいため、感じたこと・学んだことを明確に言葉にすることが重要です。「どんな経験が印象的だったか」「何に気づいたか」を具体的に振り返ってみてください。
④日付と署名は手紙のマナーに沿って記載する
日付と署名は形式上必ず入れておくべき要素です。日付は本文右上に「2025年7月17日」などと記載し、末尾には「○○大学○○学部 山田太郎」のように署名を入れます。
住所・電話番号・メールアドレスも添えておくと丁寧です。これらがないと、相手が誰からの手紙か分からなかったり、連絡を取りにくくなったりする恐れも。
形式を守ることで、基本的なマナーが身についている印象を与えられるでしょう。
⑤便箋・封筒は就活にふさわしいものを選ぶ
便箋や封筒の選び方にも配慮が必要です。便箋は白無地で、罫線が薄く入ったシンプルなものを選んでください。カラフルな紙やイラスト入りは避けたほうがよいでしょう。
封筒も白無地で、長形4号の縦書き用が基本とされています。文面がどれだけ丁寧でも、紙や封筒の選び方で評価が下がってしまう恐れも。
見た目の清潔感やビジネスらしさも、相手への気配りの一部でしょう。
⑥宛名は企業名・担当者名・役職を正確に書く
宛名の書き方にも細心の注意が必要です。「株式会社○○ 人事部 佐藤様」のように、企業名・部署・役職・名前を正式に書きましょう。
封筒の表には縦書きで宛名を書き、「御中」は部署宛てに、「様」は個人宛てに使い分けます。これを間違えると、ビジネスマナーを理解していないと判断されかねません。
手紙を出す前に、必ず宛先の正確さと敬称の使い方を見直してください。
メールでお礼状を送る際の注意点

お礼状は、感謝の気持ちを伝えるだけでなく、ビジネスマナーや人柄も見られる大切な場面です。メールでも手紙でも、読み手への配慮が欠けていると逆効果になりかねません。
ここでは、相手に失礼のないよう気をつけたいポイントを6つに分けて紹介します。
- 自分の言葉で気持ちを伝えることを意識する
- メール・手紙共に誤字脱字は厳禁
- 絵文字や顔文字を使うのはNG
- 失礼な表現や曖昧な言い回しを避ける
- 企業からの返信には必ず丁寧に対応する
- 間違えてしまった手紙は新しい便箋で書き直す
① 自分の言葉で気持ちを伝えることを意識する
テンプレート通りのお礼状でも最低限の礼儀は伝わりますが、自分の言葉で書くことで印象が深まります。
たとえば、面接で心に残ったことに触れながら「貴社で働きたい気持ちがより一層強まりました」と伝えると、相手も納得しやすいでしょう。
表現に迷ったときは、普段の自分の話し言葉を少し丁寧に整えるだけでも効果的です。気持ちを素直に表現した文章が、読み手の心を動かします。
② メール・手紙共に誤字脱字は厳禁
どれだけ内容が丁寧でも、誤字や名前の間違いがあると台無しです。特に企業名や担当者名にミスがあると、「確認が足りない人」という印象を与えてしまうでしょう。
送信・投函の前には必ず文章を見直してください。音読してみると違和感に気づきやすくなります。誤字脱字を防ぐことは、基本中の基本です。
③ 絵文字や顔文字を使うのはNG
お礼状はビジネス文書として扱われるため、絵文字や顔文字は不適切です。たとえ親しみを込めたつもりでも、「😊」「!」といった記号はカジュアルすぎる印象を与える恐れがあります。
感情を伝えたいときは、言葉で丁寧に表現することを意識してください。文章の端々に落ち着いたトーンを保つことで、誠実さが伝わります。
④ 失礼な表現や曖昧な言い回しを避ける
お礼状では、失礼のない表現を心がけることが欠かせません。たとえば、「とりあえず」「機会があれば」などの曖昧な言い方は、気持ちがぼやけて伝わります。
「貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました」など、具体的かつ敬意のある表現を選ぶようにしてください。伝えたいことを明確にすることで、信頼感も生まれます。
⑤ 企業からの返信には必ず丁寧に対応する
お礼状に対して企業から返信が来たら、必ず返信を返すようにしてください。短い内容でも丁寧に返信することで、礼儀正しい印象を残せます。
返信のタイミングは、なるべく当日中、遅くとも翌日までが望ましいでしょう。「ご返信ありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします」といった一文を加えると、より好印象です。
メールのやり取りは、継続するほど対応の丁寧さが問われます。
⑥ 間違えてしまった手紙は新しい便箋で書き直す
手紙を書くときにミスをした場合、修正テープや二重線での訂正は避けましょう。ビジネスの場では、修正跡がある手紙は雑な印象を与えてしまいます。
ミスに気づいたら、手間でも最初から新しい便箋に書き直してください。あらかじめ下書きを用意しておけば、清書時の失敗も減らせます。細部への気遣いが、手紙全体の印象を左右するのです。
お礼状をメールで送る方法を理解して好印象を目指そう!

お礼状は、就活で印象を残すための有効な手段です。とくにインターンや面接の後に感謝の気持ちを丁寧に伝えることで、企業に誠実さや志望度の高さを印象づけられるでしょう。
メールと手紙にはそれぞれのメリットがありますが、状況に応じて適切な方法を選ぶことが大切です。
メールで送る場合は、件名や宛名、本文の構成、署名まで正確に記載し、マナーに沿った文面を意識しましょう。さらに、送るタイミングや言葉遣いにも注意が必要です。
例文や書き方のポイントを押さえれば、初めてでも安心して作成できます。手紙の場合は形式に則った構成や用紙の選び方など、細部への配慮が印象を左右するのです。
メールでも手紙でも、お礼状を通じてあなたの人柄や意欲をしっかり伝えてください。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。