正社員面接で私服と言われたら?服装選びの注意点を男女別に紹介
「正社員面接なのに私服ってどういうこと?」
スーツで臨むのが常識と思っていた方にとって、「何を着ていけばいいのか分からない」と不安になるのも無理はありません。
そこで本記事では、正社員の面接が私服で行われる意図や、服装選びの実践的なポイントを詳しく紹介します。
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正社員面接で「私服でお越しください」と言われたら

私服指定の正社員面接では、清潔感とTPOを意識した服装を選ぶことが好印象へのカギです。
企業は、応募者が場にふさわしい服装を自分で判断できるかを見ています。
色味はネイビーやグレー、白など落ち着いたトーンを選び、シャツやジャケットで「きちんと感」を出すことが大切です。
TPOを意識し、面接の場にふさわしい服装ができるように心がけましょう。
企業が正社員面接で私服を指定する理由とは

企業から「正社員面接には私服でお越しください」と案内されたとき、なぜ私服指定なのかわからず困惑してしまいますよね。
ここでは、企業が正社員面接で私服を指定する代表的な理由を5つ紹介します。
- 社風との相性を見極めるため
- センスや価値観を把握するため
- TPOを意識できるか判断するため
- 自然体で面接を受けてもらうため
- 業界の雰囲気に沿った選考を行うため
① 社風との相性を見極めるため
私服面接は、応募者が企業の雰囲気に合っているかを確認するための手段として活用されています。服装はその人の感性や空気感がよく表れるためです。
たとえば、落ち着いた職場に原色のカジュアル服で来ると違和感を与える場合がありますし、逆に自由度の高い職場にスーツで来ると「柔軟性がなさそう」と受け取られることも。
私服だからといって手を抜くのではなく、自分の性格や価値観と企業の雰囲気がマッチしていることを服装で自然に伝える姿勢が大切です。
② センスや価値観を把握するため
私服を指定することで、企業は応募者のセンスや考え方をよりリアルに感じ取ろうとしています。
たとえば、清潔感のあるシャツにシンプルなパンツを合わせていれば、「落ち着いている」「丁寧な人」という印象を与えられるでしょう。
就活における私服選びは、単なる“好きな服”ではなく、“どう見られたいか”を意識して選ぶ視点が問われる場面です。
③ TPOを意識できるか判断するため
企業が私服での来社を求めるのは、社会人としてTPOをわきまえることができるかを見極めるためでもあります。
たとえば、無地のシャツやジャケット、シンプルなパンツなどを取り入れつつ、全体に清潔感と落ち着きをもたせると、TPOを意識している姿勢が伝わります。
服装選び一つ取っても、その人の常識力や空気を読む力、場面に応じた判断力が見られているということを意識しましょう。
④ 自然体で面接を受けてもらうため
私服面接の背景には、応募者にできるだけ自然体で面接に臨んでほしいという企業側の配慮もあります。
私服であれば、服装による窮屈さが軽減され、本来の会話力や性格、人柄が出やすくなります。企業側もその人のポテンシャルを最大限に感じたいと考えているはずです。
かしこまりすぎず、かといって油断もせず、自分らしさとビジネスマナーのバランスが取れた服装で臨むようにしましょう。
⑤ 業界の雰囲気に沿った選考を行うため
私服指定には、業界ごとの文化や職場の空気感を大切にしたいという思いも含まれています。
たとえば、広告・出版・アパレルなどの業界では、創造力や個性が重視される傾向が強く、服装もその一端として評価されることがあります。
一方で、金融・メーカー・行政系などの保守的な業界では、服装にも一定の規律が求められる場合があります。
業界の色を理解した上で“その場にふさわしい自分”を演出することが重要となります。
正社員面接にふさわしい私服の服装例

私服での面接経験がない人にとって、「どんな服を着ればいいのか」はとても悩みどころですよね。
スーツ指定がないぶん、自由度が高いように思えるかもしれませんが、ビジネスマナーやTPOへの理解が試される場面でもあります。
ここでは、私服指定の面接で好印象を与えるために意識したいポイントを5つ紹介します。
- オフィスカジュアルを基本にする
- 企業や業界に合う服装を選ぶ
- 清潔感と落ち着きがある装いにする
- 控えめな色味や柄にする
- 個性をほどよく表現する
① オフィスカジュアルを基本にする
私服での面接では、オフィスカジュアルを基本とした装いを意識してください。ビジネスの場にふさわしいきちんと感を保ちつつも、スーツほど堅苦しくないスタイルのことです。
たとえば、襟付きのシャツやジャケット、無地または落ち着いた柄のスラックスなどが定番です。
反対に、Tシャツやデニム、パーカーなどラフすぎる服装は避けたほうがよいでしょう。
TPOをわきまえた服装を選ぶことで、社会人としてのマナーや配慮が伝わりやすくなります。
② 企業や業界に合う服装を選ぶ
服装を選ぶ際には、企業の社風や業界の特性に合っているかを意識してください。
たとえば、広告やIT、アパレルなどの業界では比較的自由なスタイルが好まれる傾向がありますが、金融や不動産、商社などでは、よりフォーマルな印象の装いが好まれる場合が多いです。
公式サイトや採用ページ、社員紹介などを確認し、「自社との相性がよさそうだ」と感じてもらえるようにしましょう。
③ 清潔感と落ち着きがある装いにする
私服であっても、面接においては清潔感が最も重視されます。
シャツやジャケットにシワがないか、毛玉やほこりがついていないか、靴は汚れていないかなど、細かな部分まで気を配ってください。
第一印象を左右する要素として、清潔感のある装いを心がけましょう。
④ 控えめな色味や柄にする
服装全体で、控えめな色味や柄にすることを意識してください。派手な格好は場の雰囲気と合わず、悪目立ちしてしまう可能性があるためです。
色合いは、白やネイビー、グレー、ベージュなどを中心に選ぶのがおすすめです。
柄物を取り入れる場合は、小さめのストライプや控えめなチェック柄などにとどめてください。
服装による主張が強すぎると、面接官に悪印象を与える原因にもなりかねないので注意しましょう。
⑤ 個性をほどよく表現する
私服での面接は、社会人としての常識を守りながら、少しだけ自分らしさを表現する良い機会でもあります。
たとえば、ベーシックな服装にセンスのよい時計を合わせるなど、小物で個性を添えると好印象につながりやすいです。
自然体の中にさりげなく個性が感じられる程度の表現が理想です。自分らしさとバランスの取れた装いを心がけてください。
正社員面接で好印象を与える私服の選び方【男性編】

正社員面接で私服を指定された場合、男性は「カジュアルすぎず、かしこまりすぎない」服装選びが重要です。
ここでは、就活生の皆さんが正社員面接時に知っておきたい私服コーデのポイントを5つ紹介します。
- ジャケットとシャツで上品さを出す
- スラックスやチノパンを選ぶ
- 革靴やビジネスシューズを履く
- ヘアスタイルとひげを整える
- アクセサリーや香水は控えめにする
① ジャケットとシャツで上品さを出す
男性が私服で面接する際には、ジャケットと襟付きシャツの組み合わせが基本です。
テーラードジャケットを1枚羽織るだけで、面接らしいきちんと感が生まれます。シャツは白や淡いブルーなどの清潔感のある色が無難で、柄は控えめなものにとどめてください。
Tシャツやポロシャツのみのスタイルでは、カジュアルすぎて誤解を招く恐れがあります。
迷ったときこそ、ジャケットとシャツという選択肢を選びましょう。
② スラックスやチノパンを選ぶ
スラックスや落ち着いた色味のチノパンが、私服指定の面接では最も適しています。ネイビーやグレー、ベージュといったベーシックな色を選べば、上品にまとめられます。
手持ちのデニムやスウェットパンツを選んでしまう方もいますが、これは避けるべき選択です。
また、パンツの丈が長すぎたり、裾が広がりすぎていたりすると、だらしない印象を与えてしまうため注意しましょう。
③ 革靴やビジネスシューズを履く
革靴やビジネスシューズが基本ですが、あまり堅すぎるデザインでなくても構いません。
ローファーやプレーントゥなど、シンプルで落ち着いたものを選ぶと良いです。色は黒やダークブラウンが無難でしょう。
服装だけでなく、足元にも気を遣う姿勢を心がけてください。
④ ヘアスタイルとひげを整える
髪型は、清潔感が伝わる短めで整ったスタイル・ひげは剃っておくのが無難です。
カラーは黒または自然な茶色程度にとどめ、過度なセットやワックスのつけすぎにも注意しましょう。
前髪が目にかかっていると、表情が暗く見えたり、顔全体が見えづらくなったりするため、しっかり整えておく必要があります。
清潔感ある身だしなみで面接官に好印象を与えられるようにしましょう。
⑤ アクセサリーや香水は控えめにする
アクセサリーや香水は控え、自分らしさを前面に出しすぎるのは控えましょう。
アクセサリーは、腕時計やシンプルなベルト程度に抑えておくのが安心です。ピアスやネックレス、ブレスレットなどは、面接時には外しておきましょう。
香水は、つけるとしても香りが控えめなものを選び、ワンプッシュにとどめるよう心がけてください。強すぎる香りは、面接官に不快感を与える可能性があります。
就活における私服の役割は、目立つことではなく、「違和感を与えない常識的な振る舞い」を示すことだと理解しておきましょう。
正社員面接で好印象を与える私服の選び方【女性編】

私服面接は、女性の場合は服装の選択肢が多いため、余計に迷ってしまいがちですよね。選ぶ際には「清潔感」と「TPOをわきまえた服装」が大切です。
ここでは女性が正社員面接で好印象を与えるための私服の選び方を5点紹介します。
- ジャケットやカーディガンを羽織る
- スラックスか膝丈スカートを選ぶ
- パンプスやローファーを履く
- ナチュラルなメイクを心がける
- 髪型は清潔感あるスタイルに整える
① ジャケットやカーディガンを羽織る
私服の中にジャケットやカーディガンといったフォーマルな要素を取り入れることが重要です。
とくにジャケットは、きちんと感を簡単に出せるアイテムのひとつです。淡いグレーやネイビー、ベージュなど、派手すぎず落ち着いた色味を選ぶと安心です。
カーディガンを選ぶ場合も、オーバーサイズやカジュアルすぎるデザインは避け、コンパクトで品のあるものを選んでください。
清潔感とフォーマルさを兼ね備えた服装を心がけましょう。
② スラックスか膝丈スカートを選ぶ
ボトムスは、面接という場にふさわしいスラックスかひざ丈スカートが理想です。
たとえばスラックスなら、足のラインがきれいに見え、知的でスマートな印象を与えられます。膝丈スカートであれば、女性らしさと上品さが自然に伝わるでしょう。
色はブラック、ネイビー、チャコールグレーなどが無難で、柄物は控えめにするのが好印象につながります。
③ パンプスやローファーを履く
私服面接でも、パンプスやローファーのような、きちんと感のある靴を選びましょう。
ヒールは3〜5cmほどの高さがあると、歩きやすさときちんと感のバランスが取れます。足音が大きくならない靴底の素材を選ぶと、面接会場でもスマートな振る舞いができるでしょう。
靴が汚れていたり、かかとがすり減っていたりすると印象が下がるため、面接前には必ず確認してください。
④ ナチュラルなメイクを心がける
面接の場には、ナチュラルなメイクが求められます。派手なアイシャドウや濃い口紅は控え、自然体で健康的な印象を意識してください。
メイクは、「社会人としての意識の高さ」を示すひとつの手段です。とくに私服で臨む面接では、服装と同様にメイクの雰囲気も評価対象になります。
普段メイクをしない人でも、就活の場では相手に配慮した身だしなみとして、最低限のメイクを心がけるようにしましょう。
⑤ 髪型は清潔感あるスタイルに整える
派手な髪色や巻きすぎたスタイルは避け、自然で清潔感のある髪型に整えましょう。
ロングヘアの場合はひとつ結びやハーフアップにまとめることで、すっきりとした印象になります。ショートやボブの方も、髪が顔にかからないよう整えることを意識してください。
ワックスやヘアスプレーを軽く使い、整った状態をキープすると安心です。面接前に鏡で全体をチェックし、乱れがないか確認しておきましょう。
正社員面接で避けたい私服のNG例

指定がスーツではないからといって、なんでも自由に着ていいわけではありません。特に新卒の就活生は、社会人経験がないぶん服装の印象が強く評価に影響しやすい傾向があります。
ここでは、就活生が正社員面接で避けるべきNGな私服の例を5つ紹介します。
- ラフすぎる服装は避ける
- 派手なロゴや柄は避ける
- 汚れやシワが目立つ服は避ける
- 肌の露出が多い服は避ける
- カジュアルすぎる靴は避ける
① ラフすぎる服装は避ける
まず、Tシャツにジーンズ、パーカーといったラフな格好で行くのは避けましょう。
面接はビジネスの場であり、服装にはTPOを意識する姿勢が求められます。
たとえば、襟付きのシャツにチノパン、ジャケットを合わせるなど、程よくフォーマル感を意識した装いが好印象です。
ラフすぎる服装は「ビジネスマナーが不足している」と判断されるおそれがあるため注意してください。
② 派手なロゴや柄は避ける
ブランドロゴが大きく入った服や、カラフルな総柄のアイテムなどは、避けるようにしましょう。
企業によっては「自己主張が強い」「協調性に欠ける」と受け取られる可能性もあります。
特に面接官が年上である場合、派手でカジュアルすぎるデザインは価値観のズレを感じさせてしまうこともある点に注意が必要です。
③ 汚れやシワが目立つ服は避ける
シワがあったり、袖や襟元が汚れている服は避けましょう。どれだけ服のテイストが適していても、清潔感が欠けていればだらしない印象につながってしまいます。
たとえば、襟の内側に皮脂汚れがないか、パンツの裾がほつれていないかなど細かい部分まで確認しておきましょう。
前日までに服のチェックやアイロンがけ、洗濯を済ませておくことが大切です。
④ 肌の露出が多い服は避ける
私服面接では、肌の露出が多すぎる服装も好ましくありません。男性であればノースリーブや短パン、女性であればミニスカートやオフショルダーなどが該当します。
特に新卒の場合、「職場にふさわしい服装かどうか」をきちんと判断できるかどうかが問われるため、カジュアルすぎる装いは避けるべきです。
女性の場合、半袖のブラウスに膝丈のスカート、またはテーパードパンツなど、露出を抑えた服が適しています。露出を控えることで、落ち着きや信頼感のある印象を演出しましょう。
⑤ カジュアルすぎる靴は避ける
スニーカーやサンダル、ムートンブーツなどはカジュアルすぎる印象を与えてしまい、面接には不向きです。
面接官は全体の雰囲気を見て判断するため、靴のデザインや色にも気を配る必要があります。
また、靴が汚れていないか、かかとがすり減っていないかなどの細かなチェックも欠かさないようにしましょう。
正社員面接を私服で受ける際の注意点

「私服指定の面接では何に気を付ければいいのか」と疑問に思う方も多いでしょう。
ここでは、私服面接で気を付けたい注意点を5つ解説します。
- 季節に合う服装を選ぶ
- 企業の雰囲気に合わせる
- 服や靴を清潔に整える
- 髪型・ひげ・メイク・爪を整える
- 移動中の服装の乱れに注意する
① 季節に合う服装を選ぶ
新卒の就活生にとっては「フォーマルに見せる=暑さや寒さに耐えること」と思い込みがちですが、季節に合った服装をすることが大切です。
暑い日は通気性の良いシャツに薄手のジャケットを合わせ、寒い日は見た目にもきちんと感のあるコートを羽織るなど、気候に適した装いが好印象につながります。
体調管理の観点からも、気温や天候を考慮した服選びを意識してください。
② 企業の雰囲気に合わせる
企業によって求める服装の「カジュアルさ」は異なるため事前に確認しましょう。企業ホームページの社員紹介や採用ページ、SNSなどが参考になります。
私服指定といっても、堅めの業界ではスーツに近いオフィスカジュアルが好まれる場合がありますし、IT系やベンチャー企業では、ややリラックスした服装でも許容されることが多いです。
過度にカジュアルすぎる服装は避け、企業の文化や価値観に合わせた装いを心がけましょう。
③ 服や靴を清潔に整える
服装の選び方も大切ですが、それ以上に重要なのが「清潔感」です。
高価な服や流行のアイテムであっても、シワやホコリ、汚れが目立ってしまえば、だらしない印象に直結します。とくに就活では第一印象が合否に大きく影響するため、見た目の整い方は侮れません。
シャツやパンツには前日までにしっかりアイロンをかけ、糸くずや毛玉などがないか入念にチェックしましょう。靴も忘れずに磨いておくことが大切です。泥汚れや傷が目立つ靴では、準備不足を疑われてしまいます。
新卒の就活生にとっては、細かな点まで気が回っているかどうかが「社会人としての素地があるか」の判断材料になります。服や靴を清潔に整えることは、社会人としての第一歩です。
④ 髪型・ひげ・メイク・爪を整える
私服面接で気を抜きがちな髪型や顔まわりの清潔感にも注意しましょう。
寝ぐせが残っていたり、男性なら無精ひげが伸びていたりすると、それだけで「自己管理ができていない」と評価が下がる可能性があります。
また、意外と見られているのが爪です。長すぎたり汚れていたりすると、不衛生な印象を与えてしまいます。爪は切りそろえ、ネイルは控えめにしておくのが無難です。
新卒の就活生は「これくらいは大丈夫だろう」と思い込みがちですが、細かい身だしなみまで配慮が必要です。
⑤ 移動中の服装の乱れに注意する
面接会場に到着するまでの間に乱れた服装や髪型に注意しましょう。とくに電車移動での汗や湿気、風や雨による乱れには要注意です。
おすすめは、面接会場に入る前にトイレなどで鏡を見ながら最終確認をすることです。
ジャケットのシワ、シャツの裾、ネクタイの曲がり、髪の乱れなど、少しでも気になる部分はその場で直しましょう。
正社員面接の「私服指定」に関するよくある質問

ここでは、服装に関するよくある5つの疑問に答えます。
企業の意図や業界の特徴もふまえて、自信を持って面接に臨める準備を整えましょう。
- スーツで行くと印象は悪くなる?
- 服装に迷ったときの判断基準は?
- 業界によって服装は変えるべき?
- オフィスカジュアルと普段着の違いは?
- 面接前に確認しておくべきポイントは?
① スーツで行くと印象は悪くなる?
結論から言えば、スーツが悪印象につながるケースはまれです。
むしろ、清潔感や誠実さを感じさせるため、就活生として無難な選択ととらえられることもあります。
ただし、企業が私服を求める背景には「その人の柔軟性やTPO感覚を見たい」という意図があることも多いです。特にクリエイティブ系やベンチャー企業では、その傾向が顕著です。
どちらを選ぶか迷ったときは、企業の雰囲気や業界特性に合わせて、スーツ寄りのオフィスカジュアルを選ぶとよいでしょう。
② 服装に迷ったときの判断基準は?
服装に迷ったときは、自己判断だけで決めず、企業の情報からヒントを得ることが大切です。まず注目すべきは、企業のWebサイトや採用ページの写真、社員紹介のスタイルなど。
スーツ姿が多いならフォーマル寄り、カジュアルな服装が多いなら柔らかめでも問題ないと推測できます。また、業界ごとの傾向や職種の特徴も考慮しましょう。
たとえば営業職や管理部門はフォーマル傾向、企画職やデザイナー職は柔軟さが求められがちです。
就活生としては、「自分の常識」ではなく「相手の期待」に寄り添う姿勢が問われています。
③ 業界によって服装は変えるべき?
業界の価値観に合わせて服装を変えることは、非常に重要なポイントと言えるでしょう。
たとえば金融、保険、メーカーなどの伝統的な業界では、信頼感や堅実さを大切にする文化があり、きちんとした印象のある服装が求められるでしょう。
一方で、ITや広告、ファッション業界では、自己表現や柔軟性が評価されやすく、少しラフなオフィスカジュアルでも浮きにくい傾向があります。
就活生としては、「業界の慣習に寄せつつ、個性やTPO意識も示せるか」が評価されるポイントといえるでしょう。
④ オフィスカジュアルと普段着の違いは?
オフィスカジュアルと普段着の最大の違いは、「TPOを意識しているかどうか」です。
普段着は、自分が快適に過ごすことを優先した服装ですが、オフィスカジュアルは「仕事の場にふさわしい私服」を意味します。
たとえば、Tシャツやジーンズ、パーカーなどは普段着としては問題ありませんが、面接ではカジュアルすぎる印象を与えることがあります。
服装は自己紹介の一部ととらえて、社会人の入口にふさわしいスタイルを心がけてください。
⑤ 面接前に確認しておくべきポイントは?
面接当日の朝、「あのとき確認しておけばよかった」と後悔しないよう、前日までに服装チェックをしておきましょう。最も重要なのは、「シワ」「汚れ」「サイズ感」の3つです。
服にアイロンをかけたか、靴が汚れていないか、袖や裾が長すぎたり短すぎたりしないかを丁寧に確認してください。
また、天候によっては靴やヘアスタイルが乱れやすくなるため、雨対策として防水スプレーや替えの靴下、折りたたみ傘を用意しておくと安心です。
私服指定の正社員面接で大切なのは「TPOを意識した自己表現」

正社員の面接で「私服でお越しください」と言われたときは、TPOを意識した装いで自分らしさを表現することが求められます。
企業は、社風との相性や価値観、常識的な判断力を私服から見極めようとしています。
そのため、清潔感や落ち着きのあるオフィスカジュアルを基本に、業界や企業の雰囲気に合わせた服装を選ぶことが重要です。
男性・女性それぞれに合ったスタイルを意識し、細部まで整えることで好印象につながります。社会人としてふさわしい印象を与えるよう心がけましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。