漢検は履歴書に書ける?正しい書き方と級の目安を解説
「漢検って履歴書に書いてもいいのかな…?」
就職活動で資格をアピールしたいと考える中で、漢字検定(漢検)をどう扱えばよいか迷う人は多いはずです。
実際、漢検は履歴書に記載できる正式な資格のひとつであり、記載方法や級の目安を正しく理解していれば、あなたの教養や文章力をさりげなくアピールする武器になります。
そこで本記事では、履歴書に漢検を書く際のルールや注意点、何級から評価されやすいのかといった情報を詳しく解説します。
他の資格との併用や漢検CBTの活用法など、就活で一歩リードするためのヒントも満載ですよ。
エントリーシートのお助けアイテム!
- 1ESをAIに丸投げ|LINEで完結
- 完全無料でESを簡単作成
- 2ESを添削|プロが無料添削
- キャリアアドバイザーが添削してくれる
- 3志望動機テンプレシート|簡単作成
- カンタンに志望動機が書ける!
- 4自己PR自動作成|テンプレ
- あなたの自己PRを代わりに作成
- 5企業・業界分析シート|徹底分析
- 企業比較や選考管理もできる
漢検は履歴書に書ける?

漢検は履歴書に記載できる正式な資格です。
漢字検定(漢検)は、「日本漢字能力検定協会」が実施している公的資格で、文部科学省が後援しています。そのため、履歴書の資格欄に正式に記載できます。
特に漢検2級以上を取得している場合、一定の漢字知識や語彙力があると判断され、応募先の業種によっては好印象を与えることもあるでしょう。
ただし、すべての企業が重視しているとは限りません。職種や業界によっては重視されない場合もあるため、他の資格やスキルとのバランスも考えて記載しましょう。
履歴書に書いて評価されるのは漢検何級から?

履歴書に漢検を書く場合、一般的に評価されやすいのは2級以上とされています。2級は高校卒業レベルに相当し、ビジネスシーンでも通用する日本語力を持っていることの証明になります。
さらに、準1級や1級を取得していれば、より高度な漢字力を持っていると判断され、教育や出版など専門性の高い分野でも強みになります。
一方、3級以下の場合は、努力の証としては意味があるものの、就活における評価は限定的となってしまいます。
漢検をアピールする際は、職種や業界に合わせて、評価されやすい級とその活用方法を意識して記載するようにしましょう。
漢検を履歴書に書く3つのメリット

履歴書に漢検を記載することで、「本当に評価されるのか」「どんなメリットがあるのか」と疑問に思う方は多いでしょう。
ここでは、就活で漢検が有効に働く理由を3つの視点からわかりやすく解説します。
- 採用担当者に好印象を与えられる
- 漢字力や文章読解力の高さをアピールできる
- 社会人としての基礎教養があると判断される
① 採用担当者に好印象を与えられる
漢検を履歴書に記載することで、資格取得に向けて丁寧に準備してきた真面目な姿勢をアピールできます。
たとえ難易度の高い資格でなくても、「きちんと勉強してきた人」「与えられた課題に対して真剣に向き合える人」といったポジティブな印象を与えられるでしょう。
特に、ほかにアピールできる資格が少ない学生にとっては、具体的な成果として漢検を記載する意義は十分にあります。
採用の場では、資格の有無が評価に影響することもあるため、積極的に活用して損はありません。
② 漢字力や文章読解力の高さをアピールできる
漢検は単なる読み書きテストではなく、語彙力や文脈理解、熟語の成り立ちなど、実践的な日本語能力も求められる検定です。
特に2級以上になると、高度な文章理解力や表現力が身についていると判断されやすく、履歴書でのアピール効果が高まります。
企業においては、資料作成や社内報告書、取引先とのメール対応など、正確で伝わる日本語を扱えるスキルが求められる場面が多くあるでしょう。
そうした点で、漢検の資格は基礎的な国語力を証明する材料となり、「この人なら安心して任せられそう」と信頼感を得やすくなるのです。
③ 社会人としての基礎教養があると判断される
漢検の資格は、学力や技能を示すだけでなく、社会人として求められる基礎的な教養の一つと捉えられています。
特に2級以上を取得している場合は、「高校卒業程度の漢字知識を身につけている」とみなされ、一定の安心感につながります。
企業は、専門的なスキルだけでなく、社会人としてふさわしいマナーや知識、常識を持っているかも重視しています。漢検の取得は、そのような信頼の裏付けとなるのです。
履歴書における漢検資格の正しい書き方

履歴書に漢検を記載する際、「どのように書けばいいのか分からない」「書き方を間違えて印象が悪くならないか」と不安に思う方もいるかもしれません。
ここでは、記載時に押さえておきたい3つの基本ポイントを解説します。
- 「日本漢字能力検定」と正式名称を記載する
- 取得年月を必ず記入する
- 履歴書への記入例をチェックする
① 「日本漢字能力検定」と正式名称を記載する
履歴書に漢検を書く際は、略して「漢検」と記載せず、正式名称である「日本漢字能力検定」と明記するのが基本です。
略称のまま書いてしまうと、読み手に対していい加減な印象を与える可能性があり、ビジネス文書としてふさわしくありません。
正しい名称を記載できているだけで、社会人としての基本が身についていると感じてもらえることもあるでしょう。
また、他の資格とのバランスを考えても、すべての資格は正式名称で統一することが望ましいです。
② 取得年月を必ず記入する
資格の取得年月を省略せずに記載することは、履歴書作成の基本中の基本です。たとえば「2023年11月取得」といったように、西暦で統一しておくと視認性が高まり、履歴書全体の印象もすっきり整います。
和暦を使用する場合は、他の資格と表記方法が混在しないよう注意しましょう。表記の一貫性があるだけでも、読み手に対する配慮が伝わります。
また、取得年月が曖昧なままでは正確性を欠きかねませんので、記憶が曖昧な場合は、合格証書や合格通知書を確認して正確な日付を調べてください。
③ 履歴書への記入例をチェックする
履歴書への書き方に迷ったときは、具体的な記入例を参考にすると安心です。たとえば「日本漢字能力検定2級 合格(2023年11月)」と記載すれば、資格名・等級・取得年月が一目で分かりやすくまとまります。
このようにシンプルで整理された記載は、採用担当者に好印象を与える要素になるでしょう。
さらに複数の資格がある場合には、取得年月の新しい順に並べるか、応募先の業務に関連性の高いものから順に記載するのが一般的です。
優先順位を意識して並べることで、伝えたいスキルがより際立ちます。また、清書する前に一度下書きを行うと、誤字脱字や情報の抜けを防ぐのにも役立つでしょう。
漢検の取得年月を忘れたときの対処法

履歴書に漢検を記載しようとしたとき、「取得年月を思い出せない」「合格証をなくしてしまった」といった悩みが出てくることがあるでしょう。
ここでは、取得年月を確認するための具体的な方法を3つ紹介します。
- 合格証書・合格通知書を確認する
- 合格証を紛失した場合は再発行を申請する
- 漢検の合格履歴をネットで確認する
① 合格証書・合格通知書を確認する
最初に試してほしいのが、手元にある「合格証書」や「合格通知書」を確認することです。
これらの書類には、合格した級だけでなく「合格年月日」も明記されているため、履歴書に正確な情報を書き込むうえで非常に役立ちます。
特に、高校や大学在学中に受検した方は、保護者や自分自身が整理していた書類フォルダの中に保管されていることが多いため、引き出しの奥や書棚、過去のプリント類がまとめてある場所を丁寧に探してみてくださいね。
② 合格証を紛失した場合は再発行を申請する
もし合格証書を紛失してしまっても、漢検協会の制度を活用すれば問題ありません。公式に「合格証明書」の再発行を申請することが可能です。
申請方法は日本漢字能力検定協会のウェブサイトに詳細が掲載されており、必要な書類の記入・提出先・発行までの流れも案内されています。
申請には手数料(通常は500円程度)と、発行までにおおむね1週間〜10日ほどの時間がかかるため、履歴書を提出する期限が迫っている場合は早めに手続きに入るのが望ましいです。
③ 漢検の合格履歴をネットで確認する
インターネット環境が整っていれば、漢検IDを活用することで自分の合格履歴を簡単に確認できます。
漢検のマイページにログインすれば、これまでに受検した級や合格した年月が一覧で表示され、履歴書への記入に必要な情報がすぐにわかるでしょう。
ログインには漢検IDとパスワードが必要ですが、これらを忘れてしまっていても再設定が可能なため心配ありません。
スマートフォンからもアクセスできるため、外出先でも確認が可能ですし、複数回受検している方は情報を整理するうえでも活用できます。紙の書類を探す手間を省ける点も魅力です。
短期取得も可能!履歴書対策におすすめの漢検CBTとは?

就活の準備を進めるなかで、「履歴書に漢検を間に合わせたい」「短期間で資格を取りたい」と考える方も多いでしょう。そんなときに活用できるのが、日時を自由に選べる漢検CBTです。
漢検CBT(Computer Based Testing)は、パソコンを使って受験する形式の検定です。従来の紙の試験とは異なり、自分の都合に合わせて受験日を選べるのが特徴です。
さらに、試験後の結果通知も早いため、履歴書の提出期限が迫っている人にとっては大きなメリットとなるでしょう。受験会場は全国にあり、予約もインターネットから手軽に行えます。
時間を有効に使って履歴書を充実させたい方は、漢検CBTを検討してみてはいかがでしょうか。
漢検以外に履歴書に書くと効果的な資格

履歴書に記載できる資格は、漢検だけではありません。採用担当者は資格欄から応募者のスキルや姿勢を読み取ろうとしています。
ここでは、就活生が履歴書でアピールしやすく、企業からも評価されやすい資格を8つ紹介します。
- TOEIC:英語力のアピールに直結する
- MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト):PCスキルの証明になる
- 日商簿記:事務・経理系の職種で高評価を得られる
- 秘書検定:ビジネスマナーの習得をアピールできる
- ITパスポート:ITリテラシーの基礎力を示せる
- サービス接遇検定:接客・サービス業での印象アップにつながる
- 英検:語学力と読解力の評価につながる
- ビジネス文書検定:事務職志望をアピールできる
① TOEIC:英語力のアピールに直結する
TOEICのスコアは、多くの企業で英語力の判断材料として重視されています。特に、外資系企業や海外と関わる業務を行う会社では、その重要性がさらに高まります。
履歴書に記載することで、「一定以上の語学力がある人材」として認識されやすくなるでしょう。一般的には600点以上が基礎力の証明とされますが、700点を超えるとより高い評価を得られる傾向があります。
スコアと取得年月を明記することが大切で、最新の成績であることも好印象につながるでしょう。
② MOS:PCスキルの証明になる
MOSは、WordやExcel、PowerPointなど、ビジネスで使用頻度の高いソフトのスキルを証明できる実用的な資格です。
特に事務職や営業アシスタントなど、日常的にパソコン業務が発生する職種では高く評価されます。
単なるPC操作にとどまらず、効率的な資料作成やデータ処理などの実務スキルを持っていることをアピールできるでしょう。
履歴書に記載する際には、受験したバージョン(例:Microsoft Office 2019)まで明記すると、より信頼性が増します。
③ 日商簿記:事務・経理系の職種で高評価を得られる
日商簿記は、数字や会計に強いことをアピールできる代表的な資格です。3級であっても、帳簿や仕訳といった基本的な経理知識を持っていることが証明されます。
経理や財務部門を目指す人にとっては当然のスキルですが、営業職や総務、管理部門でも帳簿の基礎を理解していることは評価される要素になるでしょう。
特に、中小企業では「簿記ができる人材」が重宝されやすく、即戦力として見られる可能性もあります。履歴書に記載する際には、級と取得年月を正確に記入することで、知識の新しさも伝えられるでしょう。
④ 秘書検定:ビジネスマナーの習得をアピールできる
秘書検定では、正しい敬語の使い方、電話対応、名刺交換、来客応対など、社会人としての基本的なマナーが出題されます。
こうしたスキルは新卒者にとって即戦力となるものであり、履歴書に書いておくことで企業に安心感を与える材料となるでしょう。
また、秘書検定は事務系職種だけでなく、営業サポートや受付業務を希望する場合にも役立つでしょう。取得級や受験年月を明記し、自己PRでも積極的に活用してみてください。
⑤ ITパスポート:ITリテラシーの基礎力を示せる
ITパスポートは、ITに関する基礎知識だけでなく、経営やマーケティング、情報セキュリティに関する幅広いテーマを学ぶ国家資格です。
IT系の職種だけでなく、営業や総務などの非技術系職種でも「デジタルに強い人材」として評価されやすくなります。
特に近年ではDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に伴い、ITリテラシーのある人材が重視される傾向に。
履歴書に書く際は、資格名・取得年月・国家資格である旨を明記しておくと説得力が増すでしょう。
⑥ サービス接遇検定:接客・サービス業での印象アップにつながる
サービス接遇検定では、お客様への対応や印象を良くするための言葉遣い、態度、行動が問われます。
ホテルや小売、飲食、空港業務など、人と接する機会の多い職種では大きなアピールポイントになる資格です。
履歴書に記載すれば、「基本的な接遇マナーが備わっている」と判断されるでしょう。また、言葉づかいや礼儀が身に付いていることは、社内コミュニケーションや対外的なやりとりにも役立ちます。
就活初期に取得しておくと、幅広い職種で活用できる汎用的な資格です。
⑦ 英検:語学力と読解力の評価につながる
英検(実用英語技能検定)は、英語の「読む・書く・聞く・話す」すべての力を測定できる検定です。
特に英検2級以上は、高校卒業程度の英語力があるとされ、履歴書に記載しても恥ずかしくありません。教育関係や公務員志望の学生には、特におすすめで、語学力の証明として高く評価されます。
また、TOEICに比べて読解力や文法知識の比重が高いため、文章処理能力があることもアピールが可能。スピーキングテストがあるため、面接時にも活かしやすいでしょう。
⑧ ビジネス文書検定:事務職志望をアピールできる
ビジネス文書検定では、社内外の文書作成ルールやビジネスメールの形式、報告書や案内文の書き方などを学びます。
事務職や秘書業務を目指す就活生にとっては、履歴書に書くことで「すでにビジネスの型が身についている」と伝えられる貴重な資格です。
正確でわかりやすい文書を作れる人材は、あらゆる部署で重宝されます。特に、ITや行政系の業務では、文書の正確性が求められるため、評価が高まる可能性があるでしょう。
履歴書に漢検を書く際によくある質問【FAQ】

漢検を履歴書に書こうとするとき、「このパターンでも書いてよいのか」「どう記載すべきか」といった細かな疑問が出てくることもあるでしょう。
ここでは、就活生から特に多い4つの質問に対して、わかりやすく答えていきます。
- 履歴書に勉強中や結果待ちの漢検は書ける?
- 漢検は履歴書のどの欄に書くべき?
- 漢検3級でも書いてよいのか?
- 複数の漢検級を取得している場合の書き方は?
① 履歴書に勉強中や結果待ちの漢検は書ける?
基本的に、まだ合格していない資格を、履歴書の「資格欄」に記載するのは避けるのが無難です。
ただし、「受験予定」や「結果待ち」であることを明確にすれば、備考欄や自由記述欄などに記載することは可能でしょう。
記載例としては、「2025年8月 日本漢字能力検定2級 受験予定」「2025年7月 漢検準2級 結果待ち」といった形が自然です。
資格の勉強に取り組んでいる姿勢自体はアピールになるため、書き方を工夫すればプラス要素として伝えることができます。
② 漢検は履歴書のどの欄に書くべき?
漢検は「資格欄」に記載するのが一般的です。学歴や職歴の欄ではなく、「免許・資格」などの見出しがある箇所に記入しましょう。
また、記載の際には「日本漢字能力検定」と正式名称で書くのが基本です。スペースが限られる場合でも、略称を使わず、取得年月と等級を明記することで信頼性が高まります。
履歴書の様式によっては特技欄との併用も検討できますが、原則としては資格欄への記載が望まれるでしょう。
③ 漢検3級でも書いてよいのか?
漢検3級は中学校卒業レベルとされるため、就職活動で記載すべきか悩む方も多いかもしれません。
確かに評価が分かれる点ではありますが、他に資格がない場合や、自分なりの努力をアピールしたい場合は記載しても問題ありません。
特に、志望する業種や職種によっては「基礎的な読み書き能力がある」という印象を持ってもらえる可能性があるかもしれません。
レベルに不安があっても、前向きな意図を込めて伝えることで印象を高められます。
④ 複数の漢検級を取得している場合の書き方は?
漢検で複数の級を取得している場合、履歴書には最も上位の等級のみを記載するのが一般的です。
複数の級を列挙することで履歴書が読みにくくなる恐れもあるため、過剰な情報は避けたほうがよいでしょう。
ただし、段階的に努力してステップアップしてきたことをアピールしたい場合は、自己PR欄などを活用するのがおすすめです。
「中学時代に3級を取得し、その後も継続して学び、大学で2級を取得しました」といった流れを伝えれば、向上心や継続力を印象づけることができます。目的に応じて、記載方法を工夫しましょう。
履歴書に漢検を記載する方法を知っておこう!

履歴書に漢検を記載することは、就職活動において有効なアピール手段となり得ます。特に2級以上の取得は、採用担当者に対する印象や基礎教養の証明として評価されるでしょう。
さらに、短期間での受験ができる漢検CBTを活用すれば、履歴書対策としても有効です。
TOEICや簿記など他の資格と併せて記載することで、よりバランスの取れた印象を与えることができるでしょう。
履歴書に漢検を書くことは、自己PRの一部として大いに活用できますよ。