二浪は就職に不利?二浪のメリット・デメリットや就活のコツを解説!
大学受験の際に浪人した経験がある人は、就活にあたって浪人経験がマイナスにならないか気になってしまうと思います。
特に二浪した経験がある人の場合、就活において大きな悪影響がないか気になりますよね。
そのため本記事では、二浪経験が就活で不利になるかどうか説明したうえで、二浪経験者の就活におけるポイントを解説します。
二浪経験がある就活生は、ぜひチェックしてくださいね。
二浪は就活で不利にならないことが多い
二浪であっても、就活で直接的に不利になることあまりはないと考えて良いでしょう。企業は、浪人年数などの過去の実績ではなく人柄や入社後に仕事ができるかのポテンシャルを見ているためです。
企業の採用担当者は幅広い就活生を見てきていることから、二浪というだけでマイナス評価になることは少ないと考えられますよ。
ただし、マイナス評価にならないと言っても、二浪したことを当たり前のように伝えるのは避けるべきです。
入学前や入学後に努力したところや、他の就活生よりも経験豊富で落ち着きがある点など、他の部分でアピールしておくことは大切でしょう。
就活における二浪のメリット4つ
ここでは、就活における二浪のメリットとして以下の4つを紹介します。
- 振る舞い次第で態度が評価される
- 二浪でも高学歴の方がチャンスは広がる
- 諦めず努力する姿勢をアピールできる
- 選考中に目立ちやすい
二浪であることをマイナスではなくプラスに変えられるように、ここで一緒にチェックしておきましょう。
①振る舞い次第で態度が評価される
二浪のメリットとしてはまず、落ち着いた態度が評価されやすい点が挙げられます。
浪人せず現役のまま大学に入って就活をしている人と比べると、二浪した就活生は2歳年上です。
20歳前後での2年は想像以上に大きく、振る舞い次第では大人だと思われる可能性が高いでしょう。
ただし発言や振る舞いに気を付けないと、「2つ年上であるはずなのに、子供っぽい」とマイナス評価につながるリスクもある点には注意してください。
②二浪でも高学歴の方がチャンスは広がる
二浪であっても最終的に難関大学に入学している方が、新卒採用におけるチャンスは広がります。就活において、学歴は人材を評価する項目の1つなのです。
学歴で足切りする企業の存在も否定できず、就活では二浪であるマイナスよりも高学歴であるプラスの方が大きい可能性が十分に考えられるでしょう。
二浪した要因を分析して説明できるようにはしておくべきですが、長期間勉強を頑張って難関大学に入ったことは決して無駄にはならないと考えられます。
③諦めず努力する姿勢をアピールできる
二浪した事実によって、あきらめず努力を続けられる姿勢のアピールも可能です。
浪人は、1年でも精神的にきついものなので、二浪して受験勉強をやり切った経験は、十分に自分の実績としてアピールできます。
二浪したことを当たり前のようにアピールするのは避けなくてはいけませんが、伝え方次第では良い印象を与えることは十分に可能でしょう。
④選考中に目立ちやすい
二浪経験があることによって、良くも悪くも選考中に目立ちやすいことも考えられます。二浪経験がある人は、それほど多くはありません。
就活では採用担当者の印象に残ることが重要であり、どんな理由であっても目立てることはプラスになると考えられます。
もちろん最終的なアピールの仕方で合否は決まりますが、採用担当者に注目してもらうきっかけの部分としては二浪経験にもメリットがあると言えるでしょう。
二浪が就職で不利とされるデメリット6つ
ここでは、二浪の就活におけるデメリットを以下の6点に整理して解説します。
- 自信を持ちにくい
- 面接で浪人時代について質問される
- 同じ境遇の就活仲間が少ない
- 大人な受け答えや態度を求められる
- 就職後の昇給や出世が遅れる可能性がある
- 就職後の同期と年齢が合わない
①自信を持ちにくい
二浪経験のデメリットとしてはまず、過剰に意識しすぎて自信を失いやすいことが挙げられます。
浪人経験がある人の中には、現役で大学に行った人に対する劣等感を抱えている人もいるものでしょう。
劣等感を就活に引きずってしまい、堂々とした態度で選考に臨めなくなってしまうのです。
また、自身が持てないことから自己PRをうまくできないことも、就活においては大きなマイナスだと考えられます。
②面接で浪人時代について質問される
面接で浪人時代について質問される可能性があることも、二浪経験のデメリットだといえます。
説得力のある回答ができないと、「努力ができない」「自己分析ができていない」などと思われてしまいかねません。
二浪経験がある就活生は、納得感ある二浪の理由を採用担当者に説明できるように整理しておく必要があります。
現役で大学に入った人には不要な対策であることから、二浪就活生のデメリットの1つだと言えるでしょう。
③同じ境遇の就活仲間が少ない
二浪経験の就活におけるデメリットとしては、同じ境遇の就活仲間が少ないことも挙げられます。
就活を続けるにあたっては、さまざまな悩みを抱えるものです。就活生同士で悩みを話し合って情報交換したり、気分転換をしたりすることはあるでしょう。
しかし二浪生ならではの苦労は、同じように二浪経験がある人とでなければ共有できません。
悩みを誰にも話せないままで、ストレスが溜まってしまうことも考えられます。浪人経験の有無を気にせず、周囲の就活生と接することも大切でしょう。
④大人な受け答えや態度を求められる
年齢相応の受け答えを採用担当者から求められることも、二浪経験のデメリットの1つです。
二浪の就活生は現役で大学に入った就活生よりも2歳年上であり、大人としての対応を求められる可能性があります。
マナーに欠けた言動をすると、通常以上に「幼稚だ」「大人として成長できていない」と思われてしまいかねません。
就活においてマナーを守ることは二浪経験の有無関係なく重要であることから、しっかりと準備して臨むようにしましょう。
⑤就職後の昇給や出世が遅れる可能性がある
二浪経験があると、就職後の昇給や出世が同世代の人と比較して送れる可能性があります。
高校までの同級生と比較して2年就職のタイミングが遅れることで、単純に昇給や出世が2年遅れると考えるのは自然なことでしょう。
しかし、就職後のキャリアは頑張り次第で大きく変わるものです。2年程度の違いは、十分に挽回できると考えられます。
あまり気にし過ぎず、まずは就活に全力投球することが重要でしょう。
⑥就職後の同期と年齢が合わない
就職後にできる同期社員と年齢が合わないことも、二浪経験がある就活生の辛いところです。
周囲はみんな新入社員なのに自分だけが年上であり、1つ上の年次の先輩社員は自分よりも1つ年下です。
周囲に気を遣われるようなことがあれば、ストレスにつながる可能性もあるでしょう。
1つや2つの年齢差は働き出してしばらくたつと大きな差にはならなくなることから、積極的に交流して前向きに仕事をしていくことが大切です。
二浪で就職活動をする際の注意点3つ
ここでは、二浪経験がある人の就活における周囲点を以下の3点に整理して解説します。
- 企業の募集要項をしっかり確認する
- 就職浪人や留年はできれば避ける
- 就職先を妥協しない
①企業の募集要項をしっかり確認する
二浪の就活生であれば、企業の募集要項をしっかりと確認することが大切です。企業の中には、年齢制限を設けているところもあります。
特に公務員になりたい場合は、就職先や職種別に年齢制限が設けられていることから注意しなくては行けません。
どんなに魅力的な就職先であっても、年齢制限に気を付けないと面接を受けることすらできなくなります。
民間企業であれば年齢制限があることは少ないのですが、念のため事前に募集要項を確認しておくようにしましょう。
②就職浪人や留年はできれば避ける
二浪経験がある場合は、就職浪人や留年はできる限り避けた方が良いと言えます。
二浪に加えて就職浪人や留年をしてしまうと、現役で大学に入って就活をしている人との年齢差が大きくなりすぎるためです。
通常は卒業後3年以内であれば新卒扱いですが、企業によっては既卒扱いにする可能性も否定できません。
やむを得ない事情があれば、もちろん問題はありませんが、「計画性がない」と思われる可能性も踏まえて、慎重に判断すべきでしょう。
③就職先を妥協しない
就活をするにあたって、就職先を妥協しないようにしてください。
二浪が就活において直接的にマイナスに働くことは多くないと言えるため、自分から二浪を理由に妥協する必要はないのです。
自分が希望しない企業に入社しても、入社後にミスマッチで悩む可能性は十分にあります。
二浪かどうかをまずは気にせず、自分の就活の軸や志望などをしっかりと整理して挑戦する企業を選ぶようにしましょう。
就職活動で二浪を不利にしない!ポイント5つ
ここでは、就職活動で二浪を不利にしないためのポイントを以下の5つに整理して紹介します。
- 二浪を気にせず胸を張って就活する
- 二浪した理由はしっかりと応えられるようする
- 自己分析を徹底する
- 就活経験済みの高校の同級生に相談する
- 二浪経験を強みやチャンスと考える
①二浪を気にせず胸を張って就活する
二浪を就活で不利にしないためにはまず、気にせず胸を張って行動することが大切です。
二浪経験を気にしてモチベーションが下がってしまったり就職先を妥協したりすることは、絶対に避けてください。
振る舞いや言動を工夫することで、二浪経験をプラスに変えることも十分に可能です。
あまり深刻にとらえず、ポジティブな気持ちで就活を続けるように心がけましょう。
②二浪した理由はしっかりと応えられるようする
二浪した理由をはっきりと答えられるように対策しておくことが非常に大切です。
二浪経験を気にする必要はありませんが、なぜ二浪することになったのかを客観的に整理して今後の人生に活かすことは大切です。
「浪人経験が今の自分にとってプラスに働いている」と印象付けられるような回答を用意することで、二浪経験を自分の武器に変えましょう。
③自己分析を徹底する
二浪経験がある就活生は、自己分析を徹底することも重要です。二浪経験は、周囲が思う以上に自分にとってお大きな負い目に感じられるものでしょう。
就活に対してネガティブになってしまうと、自分の魅力を十分相手に伝えきれません。また、自信がないように見えてしまうことも、大きなマイナスです。
自己分析をすることで自分を徹底的に見つめ直すことで、二浪した理由や現在の自分の魅力などを客観的に把握するようにしましょう。
④就活経験済みの高校の同級生に相談する
二浪経験がある就活生なら、同い年の友人にアドバイスをもらうことも有効な手段だと言えます。
就活の体験談を聞く相手としては、OB・OGが一般的ですが、OB・OG訪問は何かと緊張するものであり、質問をためらってしまうものです。
しかし高校時代からの同級生であれば、遠慮してしまうこともありません。
経験者の生の声は大変貴重で、就活に活かせる点も多々あるはずです。直近で就活を成功に収めた人の話を聞くことで、就活を有利に進めましょう。
⑤二浪経験を強みやチャンスと考える
二浪経験がある就活生は、自分の経験を強みやチャンスと考えることが大切です。
二浪経験自体は決して他人に自慢できるようなものではないかもしれません。それでも多くの人が経験していない苦労をしていることは、人生の財産です。
自分の経験をネガティブなことだとは考えすぎず、「二浪したからこそ今頑張れている」と強みに変えるスタンスが重要でしょう。
また就活では良くも悪くも採用担当者の目に留まることが重要であり、二浪経験で目立つことはむしろチャンスだと捉えられます。
二浪は就職に不利じゃない!二浪経験をチャンスに変えよう
二浪経験自体が直接的に就活において不利になることは、ほとんどありません。むしろ採用担当者の目に留まりやすいことは、チャンスであるともいえます。
二浪経験をネガティブなものだとは考えず自分の強みに変えられるように、しっかりと就活の準備を進めましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。