面接をばっくれる前に確認|辞退方法と謝罪マナーを完全解説
この記事では、就活で面接をばっくれたくなったときの心理と対処法を徹底解説しています。
また、実際に面接をばっくれる場合の辞退連絡の例文も紹介しているので、どうしても面接に行きたくない場合はマナーとしては企業に連絡するべきなので、活用してみてください。
面接で選考通過を目指そう!
面接をばっくれるのは絶対にNG!

就活中、「面接に行きたくない」「受かりそうにないからやめたい」と感じることがあるかもしれません。しかし、どんな理由があっても無断欠席、いわゆる“ばっくれ”は避けなければなりません。
ここでは、なぜ面接のばっくれが良くないのかを、就活生の立場に寄り添いながら説明していきます。
面接をばっくれる行為は、企業にとって大きな迷惑です。面接官はあなたのために予定を組んで、時間を確保しています。
そこに何の連絡もなく欠席されると、企業側は予定を無駄にしてしまい、不信感を抱くでしょう。それだけでなく、あなた自身にも悪影響があります。
多くの企業は選考履歴を記録しており、一度ばっくれた履歴があると、今後その企業やグループ会社への応募が難しくなる場合があるでしょう。
さらに、自分の中に「ばっくれてもなんとかなる」という感覚が残ってしまうことも問題です。そうした姿勢は、社会人になってからも悪影響を及ぼしかねません。
職場での信頼は、日々の積み重ねで築かれていくものです。たとえ面接に行けなくなったとしても、事前に電話やメールで一言伝えるだけで印象は大きく変わります。
「行かない」ではなく「行けないと伝える」ことが、自分を守る行動になるでしょう。少し勇気が必要かもしれませんが、それが社会人としての第一歩です。
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面接をばっくれたときの6つのリスク

「1回ぐらい面接をばっくれても大丈夫だろう」と思っていませんか? 実は、面接を無断欠席すると、今後の就活や人間関係にまで影響する恐れがあります。
ここでは、ばっくれたことで生じる6つのリスクを具体的に紹介しましょう。
- 再応募できなくなる恐れがある
- 関連企業に情報が共有される可能性がある
- 就活でばっくれる癖がついてしまう
- 大学や後輩の信頼に影響を及ぼす
- OB・OG訪問先の評判を落とすことになる
- 社会人になってから再び関わる可能性もある
① 再応募できなくなる恐れがある
面接をばっくれると、その企業にはもう応募できない可能性が高まります。多くの企業では応募者の情報を管理しており、無断欠席の履歴も残ってしまうのです。
たとえ数年後に別の職種で応募しても、以前の印象が悪ければ選考で不利になりかねません。連絡ひとつ入れるだけでも印象はまったく違います。辞退するなら、誠実な姿勢を見せてください。
② 関連企業に情報が共有される可能性がある
企業によっては、グループ会社や業界内で応募者の情報を共有することもあります。たとえば同じ採用システムを使っている企業では、無断欠席の事実が他社にも伝わるケースも。
その結果、思わぬ企業で選考に通らなくなる可能性もあるでしょう。情報共有の有無は企業次第ですが、信用を失うリスクがある以上、丁寧な対応を心がけるのが無難です。
③ 就活でばっくれる癖がついてしまう
「今回は仕方ない」と思ってばっくれると、その行動がクセになるかもしれません。一度だけのつもりが、次もまた「行かなくていいか」となってしまうのです。
就活中だけでなく、社会に出てからもそのクセが残る恐れがあります。仕事をドタキャンしたり、時間を守れなかったりすれば、信頼を失う原因になってしまうでしょう。
将来の自分を守るためにも、今の行動を見直すことが大切です。
④ 大学や後輩の信頼に影響を及ぼす
自分の行動が、大学や後輩の信頼にまで影響を与えることもあります。採用担当者が「この大学の学生は礼儀がなっていない」と感じれば、以降の選考で大学名だけで不利になるかもしれません。
その結果、後輩たちが不利益を被ることも考えられます。自分一人だけの問題ではないことを意識し、責任ある行動をとってください。
⑤ OB・OG訪問先の評判を落とすことになる
OB・OG訪問でつながりを持った企業に対してばっくれると、先輩にまで迷惑がかかるおそれがあります。「紹介してくれた後輩が無断で面接を欠席した」と先輩が責められることもあるでしょう。
そうなると、今後の大学全体の印象も悪くなりかねません。感謝の気持ちを忘れず、紹介してもらった以上は誠実に対応することが大切です。
⑥ 社会人になってから再び関わる可能性もある
ばっくれた企業と、将来どこかで再び関わる可能性は十分にあります。たとえば転職先の取引先や、同じプロジェクトチームの一員として再会することもあるでしょう。
そのときに「以前、面接を無断欠席した人」という記憶が残っていれば、信頼を得るのは難しくなります。社会は意外と狭いものです。
目の前の面接でも誠実な対応をすることが、長い目で見て自分を守ることにつながります。
就活生が面接をばっくれたくなる理由

「ばっくれ=無責任」と決めつけられがちですが、実際にはやむを得ない理由を抱えている学生も多くいます。ここでは、就活生が面接に行きたくなくなる主な背景を紹介します。
- 就活に対してのモチベーションが低下したため
- 志望度が低く行く意味を失ったため
- 面接準備が不十分で自信がないため
- 面接当日の遅刻が避けられないと感じたため
- 面接の日程や場所を忘れてしまったため
- 就活への疲れや不安から逃げたくなったため
① 就活に対してのモチベーションが低下したため
就活が長引いたり、不採用が続いたりすると気力が落ち込んでしまいます。その結果、面接に行く意欲すら湧かず、ついばっくれてしまうこともあるでしょう。
しかし、無断欠席は企業に強い悪印象を与えます。たとえ気持ちが追いつかなくても、辞退の連絡をするだけで社会人としての信頼は守れるはずです。
② 志望度が低く行く意味を失ったため
他社の選考が進んだことで、ある企業の志望度が急に下がることはよくあります。
「もう行かなくてもいいか」と考えてしまうかもしれませんが、ばっくれるのではなく、きちんと辞退の連絡を入れてください。相手企業への礼儀でもあり、今後の就活にも悪影響を残さないための行動です。
③ 面接準備が不十分で自信がないため
準備不足による不安から、当日面接を避けたくなることもあります。「志望動機がうまく言えないかも」と感じるのは自然なことですが、それでも無断で行かないのは避けるべきです。
不完全な状態でも真剣に話そうとする姿勢は、企業に好印象を与えることもあります。
④ 面接当日の遅刻が避けられないと感じたため
寝坊や交通トラブルで「もう間に合わない」と判断し、連絡をせずにあきらめてしまうケースもあるでしょう。ただ、遅刻が確実でも連絡を入れることで対応してくれる企業はあります。
黙って欠席するよりも、事情を説明することで信頼を損なわずに済むでしょう。
⑤ 面接の日程や場所を忘れてしまったため
忙しい就活中、予定をうっかり忘れてしまうのは誰にでも起こり得ることです。ただ、気づいた時点で連絡をすれば、誠意は伝わります。
スケジュール管理の見直しやリマインダーの活用で、同じミスを防ぎやすくなるでしょう。
⑥ 就活への疲れや不安から逃げたくなったため
毎日の選考や結果待ちで心がすり減ると、「もう逃げたい」と思うのも当然です。しかし、ばっくれることで余計に後悔が残ってしまう可能性があります。
しんどいと感じたときは、一度立ち止まって休むことや、信頼できる人に相談してみてください。
どうしても面接に行けないときの正しい辞退方法

急な体調不良や家庭の事情などで、どうしても面接に行けないことがあります。ただ、連絡を入れずに欠席してしまうと、社会人としての信頼を失ってしまう可能性が高まるでしょう。
ここでは、辞退の連絡を正しく行うための6つのポイントを紹介します。
- 辞退を決めた時点ですぐに連絡する
- 辞退連絡は基本電話で伝える
- 時間に余裕があればメールで伝える
- 辞退理由は簡潔かつ誠実に伝える
- 土日や夜間など連絡しにくい場合は配慮する
- 辞退後も印象を悪くしないための言葉遣いに気をつける
① 辞退を決めた時点ですぐに連絡する
辞退を決めたら、なるべく早く連絡することが大切です。面接直前になるほど相手に迷惑をかけてしまうでしょう。
「迷惑かもしれないから言い出しにくい」とためらう方もいるでしょうが、連絡をしないまま欠席するほうが失礼にあたります。予定変更がわかった時点で、速やかに伝えてください。
② 辞退連絡は基本電話で伝える
可能であれば、電話で連絡を入れてください。声でやり取りすることで、相手に誠意が伝わりやすくなります。電話は勇気が要るかもしれませんが、丁寧な言葉で対応すれば問題ありません。
すぐに確認してもらえるという点でも、電話は有効な手段といえます。
③ 時間に余裕があればメールで伝える
面接までに数日あるような場合は、メールでも問題ありません。メールを送るときは、件名・宛名・本文の構成を整え、読みやすさを意識しましょう。
深夜や早朝に送るのではなく、企業側が確認しやすい時間帯に送ると丁寧な印象を与えられます。
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④ 辞退理由は簡潔かつ誠実に伝える
辞退の理由を伝えるときは、正直で簡潔な内容にしましょう。たとえば「家庭の事情のため」「他社の選考が進んだため」などで十分です。
無理に詳細を伝える必要はありませんが、ごまかしたり嘘をついたりすると、かえって悪印象を与える原因になるので注意してください。
⑤ 土日や夜間など連絡しにくい場合は配慮する
企業の営業時間外に電話をかけるのは避けましょう。相手が対応できない時間帯に連絡してしまうと、マナーを疑われる恐れがあります。
どうしても連絡が遅くなる場合は、翌営業日の朝に電話するか、丁寧な内容のメールを送ってください。時間帯に配慮することも、社会人として大切な姿勢です。
⑥ 辞退後も印象を悪くしないための言葉遣いに気をつける
辞退の連絡を入れるときには、丁寧な言葉を意識してください。「申し訳ありません」「ご迷惑をおかけして恐縮ですが」といった表現を使うことで、誠実な印象を与えることができます。
また、最後に「ご対応いただきありがとうございました」などの一言を添えると、感謝の気持ちが伝わるでしょう。
面接をばっくれる前に辞退する際の連絡例文

「どうしても面接に行けない…でも無断でキャンセルは避けたい」と感じている就活生は多いはずです。ここでは、電話・メールの両方に対応した辞退連絡の具体例を、状況別に分かりやすく紹介します。
- 【電話】前日や当日に辞退する場合の例文
- 【電話】遅刻しそうな場合の辞退例文
- 【電話】体調不良で辞退する場合の例文
- 【電話】辞退の連絡が遅れてしまった場合の例文
- 【メール】辞退理由を正直に伝える場合の辞退例文
- 【メール】家庭の事情で辞退する場合の辞退例文
- 【メール】他社に内定が決まった場合の辞退例文
- 【メール】志望度が下がった場合の辞退例文
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① 【電話】前日や当日に辞退する場合の例文
体調不良や急な家庭の事情、学業などで、面接を前日または当日に辞退しなければならないこともあるでしょう。今回は、急な連絡でも誠意が伝わる電話での辞退例文を紹介します。
《例文》
お忙しいところ失礼いたします。〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。 明日(または本日)予定されております面接についてご連絡いたしました。 大変恐縮ですが、大学の授業(または試験)が急遽入ってしまい、どうしても出席が必要となったため、面接を辞退させていただきたく存じます。 このような直前でのご連絡となってしまい、貴社にはご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません。 貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、辞退という形になってしまったことを深くお詫び申し上げます。 誠に勝手ながら、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。 |
《解説》
急な辞退は相手に負担をかけるため、事情を簡潔に伝え、心からの謝罪を添えることが大切です。特に「直前であること」に対するお詫びは忘れずに入れましょう。
② 【電話】遅刻しそうな場合の辞退例文
寝坊や電車の遅延などで、面接の時間に間に合わないと判断したとき、無断で欠席するのではなく、すぐに連絡を入れることが大切です。
ここでは、遅刻しそうなときに面接を辞退する場合の電話例文を紹介します。
《例文》
お忙しいところ失礼いたします。〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。 本日○時より予定しておりました貴社の面接について、ご連絡させていただきました。 現在、公共交通機関の遅延(もしくは寝坊など)により、どうしても時間通りの到着が難しい状況です。 このまま遅刻して伺うよりも、貴社にご迷惑をおかけしてしまうと判断し、誠に勝手ながら本日の面接を辞退させていただきたく存じます。 直前でのご連絡となり、大変申し訳ございません。 このような形での辞退となったことを心よりお詫び申し上げます。何卒ご容赦いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。 |
《解説》
遅刻が避けられないと判断したときは、できるだけ早く連絡し、相手に判断を委ねるのが誠意ある対応です。理由は正直に、かつ冷静に伝えましょう。
③ 【電話】体調不良で辞退する場合の例文
当日の朝に体調を崩してしまうことは誰にでもあります。そんなとき、無断欠席せず、早めに電話で誠意を持って伝えることが社会人としての第一歩です。
ここでは、体調不良による辞退連絡の例文を紹介します。
《例文》
お世話になっております。〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。 本日○時に予定されておりました貴社の面接についてご連絡いたしました。 大変恐縮ですが、今朝より発熱と体調不良の症状が出ており、外出が難しい状況です。 このような直前のご連絡となり誠に申し訳ありませんが、本日の面接は辞退させていただきたく存じます。 貴重なお時間を調整いただいたにもかかわらず、このような形になってしまい、心よりお詫び申し上げます。 ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご容赦いただけますようお願い申し上げます。 |
《解説》
体調不良による辞退は誰にでも起こり得るからこそ、誠実さが問われます。理由は正直に伝えつつ、謝罪と感謝の気持ちを忘れずに添えましょう。
④ 【電話】辞退の連絡が遅れてしまった場合の例文
忙しさや体調不良などで面接の辞退連絡が遅れてしまった場合でも、無視せず丁寧に連絡を入れることが大切です。ここでは、遅れてしまったことを誠実に詫びる電話例文を紹介します。
《例文》
お世話になっております。〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。 本日予定されておりました面接について、ご連絡が遅くなり誠に申し訳ございません。 当日朝から体調を崩してしまい、連絡を差し上げる余裕もなく、このような形でのご連絡となってしまいました。 面接の機会を設けていただいたにもかかわらず、結果として無断で欠席する形となってしまい、心よりお詫び申し上げます。 大変ご迷惑をおかけいたしましたことを重ねてお詫び申し上げるとともに、今後このようなことのないよう気をつけてまいります。 |
《解説》
連絡が遅れた場合は、理由を正直に伝えたうえで真摯な謝罪をしましょう。「無断で行かなかった」ことへの反省がしっかり伝わる内容にするのがポイントです。
⑤ 【メール】辞退理由を正直に伝える場合の辞退例文
就活を進める中で、自己分析や他社選考を通して志望度が変わることは珍しくありません。ここでは、正直な辞退理由を丁寧に伝えるためのメール例文を紹介します。
《例文》
件名:面接辞退のご連絡(〇〇大学〇〇) 株式会社〇〇 人事ご担当者様 お世話になっております。〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。 このたびは面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。 誠に恐縮ではございますが、自己分析や他社の選考を通じて、自分の志向性や将来のキャリア像を見つめ直した結果、貴社の方向性とは異なると感じるようになりました。 大変勝手ながら、○月○日に予定しておりました面接を辞退させていただきたく存じます。 貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、このような結果となり申し訳ありません。 貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。 〇〇大学〇〇学部〇〇 電話番号:090-XXXX-XXXX メールアドレス:xxxx@example.com |
《解説》
正直な理由を伝える場合は、相手への批判ではなく“自分の意思”として表現することが重要です。感謝と丁寧な言葉遣いで誠実さを伝えましょう。
⑥ 【メール】家庭の事情で辞退する場合の辞退例文
家庭の事情でやむを得ず面接を辞退することになった場合も、きちんと理由を添えて誠意をもって伝えることが大切です。ここでは、家庭の事情を理由にした辞退のメール例文をご紹介します。
《例文》
件名:面接辞退のご連絡(〇〇大学〇〇) 株式会社〇〇 人事ご担当者様 お世話になっております。〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。 このたびは面接の機会をいただき、誠にありがとうございます。 大変恐縮ではございますが、家庭の事情により、○月○日に予定されていた面接を辞退させていただきたく、ご連絡差し上げました。 急なご連絡となってしまい申し訳ございませんが、やむを得ない事情であるため、何卒ご理解いただけますと幸いです。 面接の機会を設けていただいたにもかかわらず、このような形となりご迷惑をおかけすることを心よりお詫び申し上げます。 貴社の今後のご発展を心よりお祈り申し上げます。 〇〇大学〇〇学部〇〇 電話番号:090-XXXX-XXXX メールアドレス:xxxx@example.com |
《解説》
家庭の事情という個人的な理由を伝える際は、詳細に踏み込まず、配慮のある表現で伝えるのが基本です。謝意と感謝の気持ちを明確に示すことが信頼につながります。
⑦ 【メール】他社に内定が決まった場合の辞退例文
すでに他社から内定をもらい、就職先を決めた場合は、速やかに面接辞退の連絡を入れることがマナーです。ここでは、丁寧に報告し、感謝の気持ちを伝えるメールの例文を紹介します。
《例文》
件名:面接辞退のご連絡(〇〇大学〇〇) 株式会社〇〇 人事ご担当者様 お世話になっております。〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。 このたびは面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。 誠に勝手ながら、他社より内定をいただき、進路を決定したため、○月○日に予定されていた貴社の面接を辞退させていただきたく、ご連絡差し上げました。 選考のご配慮をいただいたにもかかわらず、このような結果となりましたことを深くお詫び申し上げます。 貴社の今後のさらなるご発展を心よりお祈り申し上げます。 〇〇大学〇〇学部〇〇 電話番号:090-XXXX-XXXX メールアドレス:xxxx@example.com |
《解説》
他社の内定を理由に辞退する場合は、具体的な社名は出さず、簡潔に進路決定の旨を伝えましょう。感謝と丁寧な表現を忘れずに記載するのがポイントです。
⑧ 【メール】志望度が下がった場合の辞退例文
企業研究や自己分析を進める中で、当初興味を持っていた企業への志望度が変わることは珍しくありません。ここでは、志望度の低下を理由に辞退する際の丁寧なメール例文を紹介します。
《例文》
件名:面接辞退のご連絡(〇〇大学〇〇) 株式会社〇〇 人事ご担当者様 お世話になっております。〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。 このたびは面接の機会をいただき、誠にありがとうございます。 大変恐縮ではございますが、企業研究や自己分析を進める中で、自身の志向性と貴社の方向性に違いを感じるようになりました。 誠に勝手ながら、○月○日に予定しておりました面接を辞退させていただきたく、ご連絡差し上げました。 ご調整いただいたにもかかわらず、このような結果となり申し訳ございません。 貴社の今後のさらなるご発展を心よりお祈り申し上げます。 〇〇大学〇〇学部〇〇 電話番号:090-XXXX-XXXX メールアドレス:xxxx@example.com |
《解説》
志望度の低下は曖昧な理由になりがちですが、「自分の考えが変わった」と丁寧に伝えることで、誠意を示せます。感謝の言葉で締めくくることが重要です。
すでに面接をばっくれてしまった場合の謝罪方法

面接を無断で欠席した場合でも、そのまま放置してはいけません。信頼を取り戻すためには、できるだけ早く誠実に謝ることが大切です。ここでは、謝罪の方法について4つのポイントを紹介します。
- 企業から連絡が来る前に自分から謝罪する
- 言い訳せず誠実に謝る
- 電話とメールの両方で謝罪する
- 再挑戦のチャンスをお願いする
① 企業から連絡が来る前に自分から謝罪する
無断欠席という事実は、企業にとって非常に悪印象を与えます。だからこそ、まずは企業からの連絡を待つのではなく、自分からすぐに謝罪の意思を伝えることが重要です。
時間が経てば経つほど、反省や誠意が伝わりにくくなります。欠席したことに気づいたら、当日中、もしくは翌日には電話またはメールで謝罪を入れるのが望ましいです。
早めの対応こそが、信頼を回復するための第一歩となるでしょう。
② 言い訳せず誠実に謝る
どんな理由であれ、無断で面接を欠席した事実は変わりません。相手に不信感を与えてしまった責任を感じ、まずは謝罪の言葉を丁寧に述べることが大切です。
たとえ体調不良や急な事情があったとしても、最初に言い訳から入ると自己保身と受け取られる可能性があります。
「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」という気持ちを率直に伝えることで、相手にも誠実な印象を与えることができるでしょう。
③ 電話とメールの両方で謝罪する
まずは電話で直接、謝罪の意思をしっかり伝えることが重要です。その際、相手の都合を配慮し、業務時間内に連絡するようにしましょう。
加えて、電話後には改めてメールでも謝罪文を送っておくと、丁寧で誠実な印象がさらに強まります。文章で気持ちを整理することで、より伝わりやすくなる場合もあるでしょう。
電話とメールの両方を通して謝罪の意を示すことが、信頼回復への一歩となるはずです。
④ 再挑戦のチャンスをお願いする
謝罪の意思を伝えたうえで、「もし可能であれば、改めて面接の機会をいただけないでしょうか」とお願いしてみるのも一つの方法です。
もちろん、企業の判断によっては難しいケースもありますが、前向きに反省している姿勢を見せることで、再面接の機会が与えられる可能性もあります。
チャンスが与えられなくても、誠意ある対応をすることで、今後の就活に向けて良い経験となるでしょう。次につなげる気持ちで行動することが大切です。
自分が面接でばっくれたくなる感情を防ぐためのコツ

面接をばっくれてしまうのは、一時的な不安やプレッシャーによるものが多いです。事前に心構えや準備を整えておけば、当日の気持ちに余裕が生まれ、冷静に対応しやすくなります。
ここでは、無断欠席を防ぐための具体的な対策を5つ紹介しましょう。
- 企業研究を十分に行い志望度を明確にする
- スケジュールをしっかりと管理する
- 面接の事前準備を徹底することで不安を減らす
- 面接後に自分へのご褒美を用意する
- 内定を複数確保して心に余裕を持つ
① 企業研究を十分に行い志望度を明確にする
ばっくれを防ぐためには、「なぜこの企業を受けるのか」を自分の中で明確にしておくことが重要です。
企業の理念やサービス内容、働いている社員のインタビューなどを読み込むことで、志望動機に説得力が生まれ、自然とモチベーションも高まります。
また、明確な理由を持つことで面接への意欲も湧き、「面倒だな」と感じる場面でも踏ん張りがききやすくなるでしょう。自己理解を深める意味でも、企業研究は効果的です。
② スケジュールをしっかりと管理する
面接日をうっかり忘れてしまったり、他の予定と重複していて気づかずにばっくれてしまうのは、就活では意外と多いミスです。
紙の手帳やスマートフォンのカレンダーアプリを活用して、面接の日時や場所を正確に記録しておくようにしましょう。
また、前日や数時間前にリマインダーを設定しておくと、直前に慌てることもありません。自分のスケジュールを見える化することで、計画的に行動しやすくなります。
③ 面接の事前準備を徹底することで不安を減らす
面接前に「何を聞かれるか分からない」「うまく答えられるか不安」といった気持ちがあると、当日足が重くなるのは自然なことです。
しかし、事前に頻出質問への答えを考え、実際に声に出して練習しておくことで、自信を持って面接に臨めるようになります。
さらに、服装や持ち物を前日のうちに準備しておくと、当日にバタバタすることもなくなり、心に余裕が生まれるでしょう。
準備が万全なら、「とりあえず行ってみよう」という前向きな気持ちが湧いてくるはずです。
④ 面接後に自分へのご褒美を用意する
面接は体力も気力も使うため、終わった後の楽しみをあらかじめ設定しておくと、やる気の維持につながります。
たとえば、「終わったらカフェで好きなケーキを食べる」「お気に入りの映画を見る」など、自分のモチベーションが上がるご褒美を用意しておきましょう。
頑張った自分を認めてあげることで、面接への心理的ハードルが少し下がり、「なんとか乗り越えよう」という気持ちになりやすくなります。
⑤ 内定を複数確保して心に余裕を持つ
就活が進む中で1社に絞って選考を受けていると、その企業へのプレッシャーが大きくなりすぎてしまい、「失敗できない」「受かる気がしない」と感じてばっくれたくなることもあります。
そうならないためにも、複数の企業にエントリーし、可能な限り内定を複数確保することを目指しましょう。
「どこか1社受かればいい」というスタンスでいると、気持ちにゆとりが生まれ、自然と落ち着いて面接に臨むことができます。選択肢を広げておくことは、心の安定にもつながるためおすすめです。
面接をばっくれることに関するよくある質問

面接をばっくれてしまったあとに「就活はもう終わり?」「連絡が怖くて出られない…」と悩む就活生は多いです。ここでは、よくある質問に対する回答を通して、不安の解消と今後の行動指針を紹介します。
- 無断欠席を一度しただけで就活は終わり?
- 企業から連絡が来たけど怖くて出られない場合、どうすればいい?
- 就活サイト経由でエントリーした企業も、ばっくれたら問題はある?
- 企業がばっくれを許すケースはある?
① 無断欠席を一度しただけで就活は終わり?
結論として、一度のばっくれが即、就活の終わりにつながることはありません。ただし、企業に悪い印象を与えるのは確かです。謝罪せずに放置すると、その印象はさらに悪化します。
できるだけ早く連絡を入れ、誠意を持って謝ることが重要です。誰にでもミスはありますが、その後の対応次第で信頼を回復できる場合もあります。
次回からは無断で欠席せず、やむを得ない事情があるならきちんと連絡するよう心がけましょう。
② 企業から連絡が来たけど怖くて出られない場合、どうすればいい?
電話が怖いと感じる気持ちは自然ですが、無視を続けるのは避けたほうがよいでしょう。相手は状況確認のために連絡しているため、返答がないと不信感が強まってしまいます。
まずはメールやチャットなど、自分が対応しやすい方法で連絡してみてください。文面は丁寧に、謝罪と事情の説明を含めると誠意が伝わります。恐れずに一歩踏み出すことが、信頼回復へとつながるでしょう。
③ 就活サイト経由でエントリーした企業も、ばっくれたら問題はある?
就活サイトを通じた応募でも、無断欠席は当然ながら問題になります。採用担当者は応募者の行動を把握しており、無連絡の欠席はマイナスの記録として残る可能性が高いです。
また、企業間で情報が共有されることもあるため、影響が思った以上に広がるおそれもあります。サイト経由だからと油断せず、辞退する際は正式な連絡を入れるようにしてください。
④ 企業がばっくれを許すケースはある?
企業によっては、ばっくれたあとに謝罪の連絡をすぐに入れたことで、再び選考の機会をもらえることがあります。ただし、これはごくまれなケースであり、あてにするのは危険です。
チャンスを得るには、速やかに謝罪し、理由を簡潔に伝えたうえで再面接をお願いする姿勢が求められます。そもそも無断欠席しないのが一番であることは、忘れないでください。
面接のばっくれは自己分析不足かも?改めて自身のキャリアを考えてみよう!

面接をばっくれる行為は、就活生としての信頼を大きく損なうリスクがあります。再応募の不可や企業間での情報共有など、想像以上に影響は深刻です。
たとえ気が進まない理由があったとしても、適切な方法で辞退することで信用を守ることができます。万が一ばっくれてしまった場合も、すぐに謝罪すれば挽回の可能性はゼロではありません。
企業への印象を大切にし、ばっくれを防ぐ工夫を日常的に心がけましょう。正しい知識と行動で、より良い就職活動につなげてください。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。