銀行の面接対策ガイド|面接官の質問の意図や好印象を残すコツも紹介
この記事では、銀行の面接対策を紹介しています。
面接対策だけではなく、銀行の面接でよく聞かれる質問とその背景、評価される自己PRや志望動機の作り方も紹介しています。銀行の面接が控えている方は必見の内容ですよ。
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銀行の面接で面接官の見ているところとは?

銀行の面接では「何を見られているのか分からない」と不安に感じる方が多いでしょう。
ここでは、面接官が評価している5つのポイントを具体的に紹介します。自分の準備と照らし合わせながら確認してみてください。
- コミュニケーション能力の伝わり方
- 信頼性や誠実さの感じられる言動
- 志望動機と回答内容の一貫性
- 銀行業務への理解や関心の深さ
- 組織に貢献できる資質の有無
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① コミュニケーション能力の伝わり方
銀行の仕事では、多くの人と関わる機会があるため、円滑なやり取りができる力が求められます。面接では「何を話すか」以上に、「どう話すか」が大切です。
話の構成や声のトーン、相手の反応を見て調整する姿勢など、細かな部分が見られています。
一方的に話すのではなく、相手とのやり取りを意識した表現ができているかが重要です。表情や相づち、話の間も印象を左右します。
普段の癖が悪目立ちしないよう、模擬面接で客観的なアドバイスをもらうことがおすすめ。緊張しても、相手と向き合う姿勢を忘れずに臨みましょう。
② 信頼性や誠実さの感じられる言動
銀行では、顧客から信頼されることが何より大切です。そのため、面接では「この人なら任せられる」と思ってもらえるかどうかが重要になるでしょう。
言葉遣いや態度だけでなく、答え方にも信頼性が表れます。たとえば、知らないことを無理に答えるのではなく、正直に「分かりません」と伝えるほうが誠実さを感じさせます。
姿勢や表情、受け答えに一貫した丁寧さがあると、面接官の印象は大きく変わるでしょう。日頃の言動から誠実さを意識することが、結果的に良い評価につながります。
③ 志望動機と回答内容の一貫性
志望動機は、他の回答とつながっているかどうかが見られています。たとえば、「地域に貢献したい」と話しながら、学生時代の経験が全く別の内容であれば、説得力に欠けてしまいます。
自己PRや学生時代の取り組みなど、各回答に共通した価値観があるかどうかを確認しましょう。志望理由に関する話だけを整えても意味がありません。
エピソードを整理し、自分の考えや行動が一貫して伝わるように準備すると、面接官にも伝わりやすくなります。
④ 銀行業務への理解や関心の深さ
銀行の仕事にどれだけ興味があるかは、質問への答え方に現れます。「人の役に立ちたい」といった漠然とした動機だけでは、面接官には刺さりません。
具体的にどの業務に関心があるのか、調べたうえで話せると説得力が増します。また、日頃からニュースや経済に関心を持っているかどうかも見られています。
直前に情報を詰め込むのではなく、普段からアンテナを張っておくことが大切です。関心の深さは、自分の言葉で説明できるかどうかに表れます。
⑤ 組織に貢献できる資質の有無
銀行はチームで動く場面が多く、協調性や責任感があるかどうかも評価のポイントになります。
リーダー経験がなくても、仲間を支えたり、地道に取り組んだりした経験があれば、それを面接で話してみましょう。
組織の一員として活躍する姿をイメージしてもらえるような話し方が効果的です。面接では「自分はこんなふうに貢献できます」と具体的に伝えられると、面接官にも好印象を与えられます。
派手な実績よりも、自分らしい姿勢をしっかり言葉にすることが大切です。
銀行面接でよく聞かれる質問のその意図

銀行の面接では、質問の「意図」を正しく読み取れるかどうかが評価の分かれ目になります。
ここでは、よく聞かれる定番の質問について、それぞれの意図と答え方のコツをわかりやすく紹介しましょう。
- 「なぜ金融業界を志望しましたか?」の意図
- 「なぜ当行を志望しましたか?」の意図
- 「学生時代に力を入れたことは?」の意図
- 「自己PRをしてください」の意図
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① 「なぜ金融業界を志望しましたか?」の意図
この質問では、金融業界に対する理解の深さや志望理由の本気度が見られています。「安定しているから」といった表面的な答えでは、面接官の心には残りません。
たとえば、ゼミや課外活動を通じて経済や地域社会の仕組みに触れた経験を話すと、説得力が出るでしょう。
さらに、「将来こういう働き方をしたい」といった展望を交えると、熱意も伝わります。業界の役割をどう捉えているか、自分の経験とどう結びつけて話せるかがポイントです。
② 「なぜ当行を志望しましたか?」の意図
ここでは、企業研究の深さと「他の銀行ではなくなぜ当行なのか」が問われます。表面的な企業説明ではなく、自分が実際に感じた魅力を具体的に伝えることが大切です。
「地域密着型の取り組みに共感した」や、「社員との座談会で雰囲気が合っていると感じた」など、自分だけの体験や気づきを話すと、志望度の高さが伝わるでしょう。
実体験に基づく言葉は、面接官にも響きやすくなります。
③ 「学生時代に力を入れたことは?」の意図
この質問では、あなたの性格や行動パターンを知るために、どのような経験をしてきたかが見られます。大切なのは、結果だけでなく過程を具体的に伝えることです。
たとえば、サークル活動での役割や、困難をどう乗り越えたかなど、自分なりに工夫した点や周囲への働きかけを含めると、人物像がよりはっきりと伝わります。
成果よりも「どう考えて、どう行動したか」に焦点を当てて話すとよいでしょう。
④ 「自己PRをしてください」の意図
自己PRでは、企業が求める人物像と自分の強みが重なっているかが見られています。「責任感がある」「行動力がある」などの言葉だけでは伝わらないため、具体的なエピソードを交えて話してください。
今までに、ゼミでの調整役としての経験や、バイト先で業務改善を提案した実績などがあれば、そのときに自分の強みがどう活かされたかを説明すると説得力が出ます。
銀行の仕事に合う特性であることも忘れずに伝えましょう。
銀行の面接での志望動機の伝え方

面接での志望動機は、企業側が特に注目する項目です。ここでは、金融業界を志す理由や他行との差別化、自分の経験と一貫性を持たせる伝え方をわかりやすく解説します。
- 金融業界を選んだ理由を論理的に話す
- 他行との差別化ポイントを明確にする
- 銀行の業務内容と志望動機に一貫性を持たせる
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① 金融業界を選んだ理由を論理的に話す
「金融業界は安定しているから」といった理由だけでは、説得力に欠けてしまいます。重要なのは、自分の経験や価値観とどうつながっているかを伝えることです。
「経済学の講義やゼミで地域経済に関心を持った」や、「ボランティア活動を通じてお金の役割に興味を持った」など、具体的な体験を交えると話に深みが出ます。
さらに、「金融のしくみを通して社会に貢献したい」といった思いがあれば、志望動機に一層の説得力が生まれるでしょう。背景を自分の言葉で説明することが大切です。
② 他行との差別化ポイントを明確にする
どの銀行にも通じるような志望理由では、面接官の印象に残りません。「なぜこの銀行なのか」を明確にするためには、企業研究が必要です。
たとえば、地域に根ざした取り組みや、中小企業への支援など、その銀行ならではの特徴に注目してください。
そのうえで、自分の将来像や関心とどう結びついているかを語ると、志望度の高さが伝わりやすくなります。説明会や社員との交流で得た印象を加えると、より具体性のあるアピールができるでしょう。
③ 銀行の業務内容と志望動機に一貫性を持たせる
志望理由は、銀行の業務内容と矛盾しないように整えておく必要があります。志望動機に一貫性があるかどうかも、面接官は見ています。
たとえば、「人と接するのが好き」と話しながら事務職を希望すると、違和感を与えてしまいます。
営業職を希望する場合は、「相手の考えをくみ取って関係を築くのが得意です」といった強みとあわせて話すと、納得感が生まれるでしょう。
仕事内容を理解したうえで、自分の力をどう活かせるかを説明してください。
銀行の面接官に好印象を与える逆質問例4つ

銀行の面接で「最後に質問はありますか?」と聞かれたとき、どう答えるかで印象が大きく変わります。逆質問はただの形式ではなく、自分を印象づける大きなチャンスです。
ここでは、面接官に好印象を与えるための逆質問の例をパターン別に紹介します。
① キャリアパスや研修制度に関する逆質問の例文
銀行の面接では、入行後の成長やスキルアップにどのような環境が用意されているかに関心を持っていることを示す逆質問が、面接官に好印象を与えやすいです。
ここでは、キャリアパスや研修制度に関する逆質問の具体例を紹介します。
《例文》
本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。貴行では、入行後にどのような研修制度があり、若手行員のキャリア形成がどのように支援されているのかを伺いたいです。 私は大学で経済学を学ぶ中で、地域経済の発展に金融が大きく関わっていることに強く興味を持つようになりました。 将来的には地域密着型の業務に携わりたいと考えており、そうした分野でどのような経験や成長機会があるのかを知りたいです。 |
《解説》
銀行の教育制度や成長支援に関心を示すことで、学ぶ姿勢と長期的な視点をアピールできます。自分の将来像と銀行の制度をうまく結びつけるのがコツです。
② 企業文化や職場環境を確認する逆質問の例文
銀行の面接では、職場の雰囲気や企業文化に関心を示す逆質問が、入行後の姿を具体的に想像している印象を与えます。ここでは、企業文化に関する逆質問の例を紹介します。
《例文》
本日はお時間をいただき、ありがとうございます。実際に働かれている中で、職場の雰囲気や風通しのよさについて、どのように感じていらっしゃいますか? 私は大学で学園祭の実行委員を務め、多くのメンバーと協力しながらひとつの目標に向かう経験を通して、チームワークの大切さを実感しました。 銀行でも多くの人と関わりながら仕事を進めると思うので、職場内のコミュニケーションや雰囲気についてお伺いしたいです。 |
《解説》
企業文化に関心を持つ質問は、実際に働く意欲や適応力の高さを印象づけます。自分の経験と職場環境への興味を自然に結びつけるのが重要です。
③ 面接官の経験に興味を持つ逆質問の例文
面接官のキャリアや経験に関心を示す逆質問は、「働く人」に注目している姿勢が伝わり、共感や熱意を印象づける効果があります。ここでは、面接官自身の経験をたずねる逆質問の例を紹介します。
《例文》
本日は貴重なお話をありがとうございます。最後にひとつ質問させてください。○○さんが入行されてから、特にやりがいを感じた経験についてお聞かせいただけますか? 私は大学でゼミ活動に力を入れており、課題に直面してもチームで工夫して乗り越える経験がありました。 そうした経験から、自分がどのような場面でやりがいを感じるのかを知ることができたため、実際に働いている方がやりがいを感じる瞬間について知りたいです。 |
《解説》
面接官に興味を持つ質問は、相手へのリスペクトや人間関係への配慮を示す効果があります。自分の経験と結びつけて聞くと、より自然な逆質問になるでしょう。
④ 志望度の高さを示す逆質問の例文
志望度の高さを逆質問でアピールすることは、企業側に「本気で入行したい」という熱意を伝える絶好のチャンスです。ここでは、志望度を自然に伝える逆質問の例を紹介します。
《例文》
本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございます。 私は説明会や貴行のウェブサイトを通じて、地域密着型の取り組みに大変魅力を感じました。特に、地域の中小企業への支援活動に強く関心を持っています。 入行後、そのような地域支援の仕事に携わるためには、どのような知識や経験を積む必要があるのか教えていただけますでしょうか。 大学時代には地域の商店街活性化イベントにボランティアとして参加し、地域に根ざす活動の意義を感じた経験がありますので、御行での具体的な成長ステップを知りたいと考えています。 |
《解説》
志望度の高さは、企業の活動内容への共感と自分の経験をリンクさせることで、より説得力を持って伝えられます。調べた情報を交えて質問すると、熱意が伝わりやすくなります。
銀行の面接で好印象を残すために|自己PR・自己分析の準備方法

自己PRや自己分析は、面接の合否を左右する大事な準備のひとつです。
ここでは、強みの見つけ方や話し方、自分の軸を固める自己分析の進め方、さらに模擬面接をどう活用するかを3つのポイントで解説します。
- 自己PRで伝えるべき強みを用意しておく
- 自己分析で目標を明確にしておく
- 模擬面接やフィードバックを活用する
① 自己PRで伝えるべき強みを用意しておく
自己PRでは、自分の強みをエピソードと結びつけて話すことが大切です。たとえば、「粘り強さがある」と伝えるなら、部活動やアルバイトなどで努力を続けた経験を示してください。
そのうえで、「この強みを銀行の仕事でどう活かせるか」を言葉にできると、より説得力が増します。業務との関連性を意識して話すことで、面接官の印象にも残りやすくなるでしょう。
伝え方を工夫し、自分らしさが伝わる自己PRを意識してください。
「自分の強みが分からない…本当にこの強みで良いのだろうか…」と、自分らしい強みが見つからず不安な方もいますよね。
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② 自己分析で目標を明確にしておく
自己分析は、自分の性格や価値観、行動の傾向を整理する作業です。これができていると、志望動機や自己PRに一貫性が生まれます。
銀行の面接では「なぜこの仕事か」「どんなふうに働きたいか」といった質問が多く、それに答えるには、自分の考えを深く理解しておく必要があります。
もし、「誰かを支えることにやりがいを感じる」という気づきがあれば、それに沿ったキャリアの方向性を語ることができるでしょう。
過去の経験を振り返り、自分にとって大切な価値を整理してみてください。
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③ 模擬面接やフィードバックを活用する
面接は慣れも大きな武器になります。本番に向けて、模擬面接で話す練習をしておくと安心です。
実際の質問に答えてみると、伝えたい内容がうまく出てこなかったり、自分でも気づかなかったクセが見えてきたりします。
また、第三者のフィードバックを受けることで改善点が明確になることも。大学のキャリアセンターや就活支援サービスを利用して、練習の機会を増やしましょう。
繰り返し練習することで、本番でも落ち着いて話せるようになります。
銀行の面接での3つの注意点

面接では質問の内容に気を取られがちですが、基本的なマナーをおろそかにすると、それだけで評価が下がってしまうこともあるでしょう。ここでは、特に注意したいポイントを3つに絞って解説します。
- 服装や身だしなみに気をつける
- 「御社」ではなく「御行」と言う
- 嘘や一貫性のない発言は控える
① 服装や身だしなみに気をつける
第一印象は数秒で決まると言われています。銀行は信頼が重視される業界のため、身だしなみに対する評価も厳しめです。
スーツは落ち着いた色味を選び、シワや汚れがないか事前に確認してください。髪型や爪、靴の清潔感にも気を配る必要があります。
香水のつけすぎや派手なメイクやネイル、過度なアクセサリーも避けておいたほうが安心です。細かい部分まで意識することが、誠実な印象へとつながります。
服装は「自分を表すメッセージ」と考えて準備してください。
② 「御社」ではなく「御行」と言う
銀行業界では、「御社」ではなく「御行(ごこう)」を使うのが適切な言葉遣いです。この違いに気づかず「御社」と話してしまうと、業界への理解不足と見なされることがあります。
言い慣れていないと間違えやすいため、早めに口になじませておくと安心です。正しい敬語を使えるかどうかも、信頼感に直結する要素となります。
普段から正しい言葉遣いを心がけて練習しておきましょう。
③ 嘘や一貫性のない発言は控える
面接では、話の整合性があるかどうかが見られています。自分をよく見せようと話を盛りすぎたり、話の内容に一貫性がなかったりすると、信用を失う原因になりかねません。
面接官は多くの学生と接しているため、話の薄さや嘘にはすぐに気づくでしょう。大切なのは、背伸びをせず、実体験に基づいて話すことです。
自信のある内容を中心に準備し、誠実な姿勢を忘れずに伝えてください。
銀行の面接対策を理解して好印象を目指そう!

銀行の面接を突破するには、事前準備と的確な対応が欠かせません。特に、面接官が見ている視点や質問の意図を理解し、志望動機や自己PRに一貫性を持たせることが重要です。
さらに、銀行業界に合った逆質問を用意し、誠実で丁寧な姿勢を貫くことで、信頼を得られやすくなります。服装や言葉遣いにも注意し、模擬面接や自己分析を通じて自分の強みを磨いておきましょう。
銀行面接で好印象を残すためには、内容だけでなく態度や細部への配慮も必要です。これらを意識して対策を進めることが、内定への近道となるでしょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。