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【例文8選】介護業界の志望動機の書き方|思いつかない時の対策も紹介

この記事では、介護業界の志望動機の書き方を解説しています。

志望動機の書き方だけでなく、介護業界の職種・仕事内容・職場の違いや施設・職種別の例文も紹介しています。内容を理解して好印象な志望動機を目指しましょう。

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目次

介護業界の業務内容を詳しく把握して志望動機に繋げよう

介護業界を志望する際には、具体的な業務内容を理解しておくことが重要です。仕事内容を把握することで、自分の適性や志望理由を具体的に表現しやすくなるでしょう。

介護の現場では、身体的なサポートや生活全般の援助に加え、ご利用者との会話やご家族との連携も日常的に行います。

単なる作業ではなく、相手の気持ちをくみ取り、信頼関係を築く姿勢が求められます。

そのため、志望動機を書く際には「人と関わることが好き」「相手の立場で考えられる」といった特性を具体的に示すと説得力が増すはずです。

また、施設ごとに提供するサービスや理念は異なります。応募先の特徴や価値観を確認し、それに共感した理由を明記すると、より納得感のある内容に仕上がります。

業務内容を理解した上で志望動機を練ることが、他の応募者との差別化にもつながるでしょう。

介護業界のビジネスモデルとは?

介護業界には、入所型施設(特別養護老人ホームや有料老人ホームなど)、通所型施設(デイサービス)、訪問介護(ホームヘルプサービス)といった複数のサービス形態があります。

それぞれの形態には異なる運営体制が求められ、必要となる人員配置や設備、サービス提供時間なども大きく異なります。

たとえば、入所型では24時間体制のスタッフ配置が必要ですが、訪問介護では移動時間の管理や効率的なルート設計が利益率に影響を与える要素となります。

これらのサービス形態ごとに、費用構造も変化します。施設型では人件費に加え、設備維持費や光熱費などの固定費が重くのしかかります。

一方、訪問型では移動コストやスタッフの拘束時間が課題となり、収益性確保のためには業務の標準化やシフト設計の工夫が不可欠です。

このように、どの形態においても効率的な運営と質の高いサービス提供を両立させる仕組みづくりが、事業成功の鍵となります。その根幹を支えているのが、介護保険制度です。

介護サービスの大半はこの制度に基づき提供されており、利用者の自己負担は原則1~3割に抑えられ、残りの費用は国や自治体からの介護報酬として事業者に支払われます。

つまり、事業者の収益源の多くは公的資金であり、自由な価格設定やサービス拡大が難しいという特徴を持っています。

これにより、安定的に運営できるという強みがある反面、報酬単価の変更や制度改定が経営に大きな影響を及ぼすというリスクも抱えています。

介護業界のビジネスモデルは、価格競争ではなく、制度に基づいた運営が前提です。したがって、ビジネスとしての自由度は限定される一方で、持続的なニーズと社会貢献性の高さが魅力です。

就職を検討する際には、こうした制度的背景と各サービス形態の特徴を理解したうえで、自身のキャリアビジョンと照らし合わせることが重要です。

志望動機に説得力を持たせるためにも、業界の構造的な特性を踏まえた視点を持つようにしましょう。

介護業界の職場の種類

介護業界には多様な職場があり、それぞれに求められる役割や働き方が異なります。自分に合った職場を見極めるには、基本的な違いを理解しておくことが大切です。

  1. 入所型施設
  2. 通所型施設
  3. 訪問介護
  4. 相談支援

① 入所型施設

入所型施設は、利用者が生活の場として長期間滞在しながら介護を受ける場所です。特別養護老人ホームや介護老人保健施設などが該当します。

食事・入浴・排泄など日常の介助が中心で、生活全般を支えることが主な業務です。スタッフは利用者と長時間をともにするため、信頼関係を築きやすく、やりがいを感じやすい環境といえるでしょう。

ただし、夜勤がある場合も多く、生活リズムや体力面に不安がある方には負担がかかるかもしれません。チームで協力しながら働く現場であるため、仲間との連携を大切にしたい人には向いています。

② 通所型施設

通所型施設は、日帰りで介護サービスを提供する施設で、デイサービスやデイケアが代表的です。利用者は日中のみ施設に通い、入浴・食事・機能訓練・レクリエーションなどの支援を受けます。

スタッフは、利用者の送迎や日中の活動をサポートしながら、笑顔を引き出す関わりが求められます。

家庭での生活を継続できるよう支えることが目的であるため、介護度の軽い利用者と接する機会も多くあります。

勤務時間が安定している点も特長で、私生活との両立を重視したい方には魅力的な職場といえるでしょう。

③ 訪問介護

訪問介護は、利用者の自宅を訪問して介護サービスを提供する仕事です。身体介助や生活援助など、利用者の生活を支える役割を担います。

1対1の関係で支援を行うため、信頼関係が非常に重要です。担当者は一人で業務に当たることが多く、判断力や責任感も求められます。訪問先の環境や利用者の状態に応じて、柔軟に対応する力が欠かせません。

また、移動時間や天候など外的要因の影響も考慮する必要があります。自立支援を重視し、利用者の尊厳を大切にしたい方に適した職種です。

④ 相談支援

相談支援は、利用者や家族に対してサービス利用の計画を立てたり、関係機関との調整を行ったりする業務です。主にケアマネジャーや相談支援専門員が担います。

直接介護を行うわけではありませんが、制度の知識や調整力、傾聴力が求められる専門職です。

利用者一人ひとりの状況に応じた支援計画を作成することが求められるため、丁寧な対話と多職種との連携が不可欠です。

裏方として利用者の生活を支えることにやりがいを感じる方には、非常に適した役割でしょう。

介護業界の市場動向

日本では高齢化が急速に進行しており、それに伴って介護サービスの需要も拡大しています。今後も安定した成長が見込まれるこの業界は、就職先として注目されています。

ここでは、介護業界の現状と今後の展望について解説します。

  1. 高齢化社会における介護業界の需要の高まり
  2. 慢性的な人手不足と今後の採用ニーズ
  3. 介護業界における国の政策と支援体制

① 高齢化社会における介護業界の需要の高まり

日本では総人口に占める高齢者の割合が年々増加しており、2025年には30%に達すると見込まれています。

このような社会構造の変化により、要介護者の数が増え、介護サービス全般の需要も急激に高まっています。

施設介護や訪問介護といったサービス形態の多様化も進んでおり、今後もその傾向は続くでしょう。こうした背景から、介護業界は将来的に安定した職場として期待されています。

高齢者を支える仕事にやりがいを感じる人にとっては、長く安心して働ける分野といえるかもしれません。

② 慢性的な人手不足と今後の採用ニーズ

介護業界は長年にわたり人材不足が深刻な課題となっており、その傾向は今後も続くと予測されています。業務の負担が大きいことや労働環境の厳しさが一因であり、離職率も比較的高い傾向にあります。

一方で、国や各事業者による処遇改善の取り組みが進み、職場環境の改善も図られています。

こうした状況から、新卒者にとっては採用の機会が広がっており、未経験でも挑戦しやすい業界といえるでしょう。

③ 介護業界における国の政策と支援体制

政府は介護分野に対し、さまざまな支援策を講じています。たとえば、介護職員の処遇改善加算や外国人材の受け入れ制度の整備が進められています。

また、ICTや介護ロボットの導入に関する助成制度も拡充されており、現場の負担軽減やサービスの質向上が期待されています。

これらの政策により、業界全体の環境は着実に変わりつつあります。

介護業界は技術革新の波を受けながら進化する分野であり、今後も多くの人材を必要とする重要な領域といえるでしょう。

介護業界の職種

介護業界には、支援内容や業務範囲によってさまざまな職種があります。

それぞれが連携しながら利用者の生活を支えており、役割ごとの違いを理解することで、自分に合ったキャリアの選択がしやすくなります。

  1. 介護福祉士
  2. ケアマネジャー
  3. 生活相談員
  4. 介護補助員

① 介護福祉士

介護福祉士は、現場での身体介助を中心に行う国家資格を持つ専門職です。高齢者や障がい者の食事・入浴・排せつなどを支援しながら、精神面のケアや家族との調整まで幅広く対応します。

観察力や柔軟な対応力が求められ、生活の質向上に貢献する存在といえるでしょう。資格を取得するには実務経験が必要ですが、そのぶん待遇やキャリアの選択肢も広がります。

② ケアマネジャー

ケアマネジャーは、介護サービスを利用する方のために最適なケアプランを作成・調整する役割を担います。

介護職や医療職、家族など多様な関係者と連携しながら、生活を支える支援体制を整えることが主な仕事です。

国家資格の取得には実務経験が必須で、判断力や対人調整力が問われる場面も多くなります。責任の重い職種ですが、そのぶんやりがいも大きいでしょう。

③ 生活相談員

生活相談員は、介護施設の窓口として、利用者や家族の相談対応や契約手続きを行います。施設内外との調整を通じて、安心して利用できる環境づくりに貢献します。

社会福祉士や精神保健福祉士などの資格が活かせる職種で、利用者に寄り添う姿勢が重視されます。就職活動では、傾聴力や柔軟な対応力があることを具体的に伝えるとよいでしょう。

④ 介護補助員

介護補助員は、資格がなくても働ける職種で、食事の配膳や清掃、備品管理などを担います。身体介護を直接行うことは少ないため、未経験からでも始めやすい点が特徴です。

業務を通じて現場への理解を深めながら、将来的に資格取得を目指す人も多くいます。まずは介護の世界に触れてみたいという方にとって、第一歩となるポジションです。

介護職の仕事内容

介護職の仕事は、高齢者や障がいのある方の生活を支える大切な役割です。

利用者の状態や希望に応じて幅広い支援が求められるため、仕事内容をしっかりと理解することが、適性や志望動機を考えるうえでの第一歩になります。

  1. 生活援助
  2. 身体介護
  3. レクリエーション活動

① 生活援助

生活援助とは、利用者が自宅で自立した生活を続けられるよう、日常生活を支える業務です。掃除や洗濯、調理、買い物など、家庭内の家事を中心に支援を行います。

とくに要介護度が低い方にとっては、こうした支援が生活の質に直結するため、丁寧な対応が求められます。

単なる作業ではなく、利用者の気持ちに寄り添いながら支える姿勢が信頼関係を築く鍵となるでしょう。

② 身体介護

身体介護は、利用者の体に直接触れて行う支援であり、専門的な知識や技術が必要です。食事、入浴、排せつ、移動などが主な内容で、介護保険制度のもとでは中心的な役割を担っています。

利用者の体調や気分に注意を払いながら、安心して介助を受けられるような心配りも大切です。安全で負担の少ない介助ができるよう、日々の観察や声かけにも配慮してください。

③ レクリエーション活動

レクリエーション活動は、利用者の心と体を元気にするために行う取り組みです。体操や歌、季節ごとの行事や工作など、楽しみながら参加できる内容を用意します。

活動を通じて利用者の交流が生まれ、認知症予防や孤立の防止にもつながるため、単なる余暇ではなく重要なケアの一環といえるでしょう。参加しやすい雰囲気を作る工夫が求められます。

介護業界で求められる人物像とは

介護業界では、専門的な知識やスキルだけでなく、人柄や姿勢が非常に重視されます。人と接する仕事であるため、思いやりや協調性、観察力などが求められます。

以下のような資質を持つ人は、現場で活躍しやすく、長く働き続けるうえでも有利でしょう。

  1. 人と関わるのが好き
  2. 思いやりを持って接することができる
  3. 周囲の変化に気づく力がある
  4. 辛抱強く対応できる
  5. 体力に自信がある
  6. 学び続ける姿勢がある

① 人と関わるのが好き

介護の仕事では、常に人と接しながら業務を行います。利用者との会話やスタッフ同士の連携が欠かせないため、人と関わることに喜びを感じる人に向いています。

たとえば、利用者の笑顔にやりがいを見いだせる人は、信頼関係を築く力が自然と備わっているでしょう。単に人付き合いが得意というだけでなく、相手の気持ちに寄り添って対話できるかどうかが大切です。

業務の効率よりも丁寧な対応が求められる現場では、人との関わりが好きなことが大きな強みになります。

② 思いやりを持って接することができる

介護現場では、相手の立場に立って行動する姿勢が欠かせません。思いやりは言葉遣いや表情、行動の細かい部分に表れます。

たとえば、歩行が不安定な方を焦らせずに見守る態度や、ささいな体調の変化に気づいて声をかける対応は、信頼を生む行動です。

思いやりのある接し方が安心感につながり、利用者の生活の質を高めることにも寄与します。日常的に他人の気持ちを想像して行動できる人は、この業界で強く求められる存在でしょう。

③ 周囲の変化に気づく力がある

介護の現場では、利用者や環境のわずかな変化に気づく観察力が重要です。

たとえば、いつもと様子が違う利用者の表情や動作から体調不良を早期に察知できれば、大きな事故を未然に防ぐことが可能になります。

こうした気づきは、利用者の安全を守るだけでなく、チーム内でのスムーズな連携にもつながります。普段から人の様子や空気の変化に敏感な人は、介護の現場で頼られる存在になるはずです。

④ 辛抱強く対応できる

介護の仕事は、計画通りに進まないことがよくあります。食事や入浴に時間がかかることもあれば、利用者の気分によって対応を変える必要もあります。

そうした場面で焦らず、利用者のペースに合わせて行動できる辛抱強さが求められます。長く同じ方と向き合い続けるには、感情をコントロールし、安定した対応を保つ力が必要です。

すぐに苛立たず冷静に対応できる人ほど、介護の現場で信頼を集めやすいでしょう。

⑤ 体力に自信がある

介護業務は体を使う作業が多く、一定の体力が必要です。立ち仕事や中腰での作業、利用者の移動を手助けする場面など、身体的な負荷がかかることは日常的にあります。

とくに夜勤や早番といった不規則な勤務体系がある職場では、生活リズムに柔軟に対応できる体力も重要です。

日ごろから運動の習慣がある人や体を動かすことに抵抗がない人は、現場に早くなじみやすいでしょう。

⑥ 学び続ける姿勢がある

介護の現場は、制度の改正や技術の進化に合わせて常に変化しています。認知症ケアや感染症対策など、最新の知識を学び続ける姿勢が大切です。

たとえば、研修に積極的に参加したり、実務のなかで気づきを得て改善を試みるなど、学ぶ意欲のある人ほどスキルが向上しやすくなります。

自ら成長しようとする姿勢は、周囲からの信頼や評価にもつながりやすいでしょう。

介護業界で働く前に知っておきたい3つの注意点

介護業界に進む前には、仕事内容や職場環境の特徴を把握しておくことが大切です。特に給与面や勤務時間、緊急時の対応について理解を深めておくことで、入職後のギャップを減らせるでしょう。

  1. 給与水準は他業種と比べて低め
  2. 夜勤や土日勤務の可能性がある
  3. 緊急時の対応が求められることもある

① 給与水準は他業種と比べて低め

介護職の給与は、同世代の他職種と比べて低い水準であることが一般的です。その背景には、介護報酬制度によって収益に上限があるという業界構造があります。

ただし、資格手当や夜勤手当、処遇改善加算などにより、一定の収入補助が受けられる仕組みも整いつつあります。

こうした制度を理解したうえで、やりがいや社会的な意義に価値を感じられる方にとっては、意欲的に取り組める仕事といえるでしょう。

② 夜勤や土日勤務の可能性がある

多くの介護施設は24時間体制でサービスを提供しているため、夜勤や土日勤務が必要となるケースがあります。

この勤務形態によって生活リズムが不規則になりやすく、体調管理やプライベートとの両立に課題を感じることもあるでしょう。

ただし、夜勤手当や休日手当などによって収入が上乗せされることもあります。勤務シフトや休日の取り方は施設によって異なるため、就職活動の段階で詳細を確認しておくことが大切です。

③ 緊急時の対応が求められることもある

介護現場では、突然の体調不良や転倒など、緊急事態が発生する可能性があります。その際には、迅速かつ冷静な判断が求められるため、責任感と対応力が必要とされます。

特に夜間や少人数体制の時間帯には、一人で判断・行動する場面も出てくるでしょう。

初めは不安に感じるかもしれませんが、入職後にOJTや研修を通じてスキルを身につけることで、落ち着いて対処できるようになります。

緊張感があるからこそ、感謝される経験が増え、仕事へのやりがいも実感しやすくなります。

介護職の志望動機で押さえるべきポイント

介護職を目指す際には、「人の役に立ちたい」という想いだけでなく、その気持ちをどう表現するかが重要です。

具体的な体験や考え方と施設の方針とのつながりを意識することで、説得力ある志望動機につながります。以下の観点を踏まえることで、就活生としての真剣さや適性がより伝わりやすくなります。

  1. 施設の理念や方針への共感を示す
  2. 施設の雰囲気や職員の対応から受けた印象を伝える
  3. 過去の経験から介護職への適性をアピールする
  4. 自己分析を通じて導き出した志望理由を深掘りする
  5. 介護職に必要な資質やスキルを具体的に述べる

① 施設の理念や方針への共感を示す

介護職を志望する際は、その施設の理念や運営方針に共感していることを伝えるのが効果的です。同じ価値観を持つ人材は職場になじみやすく、採用する側も安心できます。

たとえば、「利用者の尊厳を大切にする介護」に惹かれた経験を語ることで、真剣な気持ちが伝わります。

施設のホームページや説明会で得た情報をもとに、自分なりの解釈と結び付けながら具体的に書きましょう。

② 施設の雰囲気や職員の対応から受けた印象を伝える

施設を実際に訪問したときに感じた雰囲気や、職員の振る舞いから受けた印象は、リアリティのある志望動機につながります。

たとえば、見学時に明るく挨拶してくれた職員の様子や、入所者への丁寧な接し方が印象に残ったことを丁寧に伝えてください。

「どんな行動に、どう感じたか」を具体的に書くことで、説得力が増します。感覚的な表現だけでなく、行動に基づいた描写を心がけてください。

③ 過去の経験から介護職への適性をアピールする

自分の過去の体験をもとに、介護職に対する適性を説明すると、説得力が生まれます。

たとえば、家族の介護を手伝った経験や、ボランティア活動で高齢者と関わった出来事などを具体的に紹介し、それを通じてどのような気づきがあったのかを述べましょう。

「相手の立場を考えて行動する力が自然と身についた」など、自分の強みと介護職の仕事との接点を丁寧に結びつけてください。

④ 自己分析を通じて導き出した志望理由を深掘りする

自己分析の結果、自分が介護の仕事に向いていると感じた理由を明確にすることが重要です。

「人と関わることが好き」「相手の気持ちに気づきやすい」といった特徴を挙げ、それが介護職にどのように活かせるかを説明しましょう。

「誰かのために動けることが自分の喜びにつながる」といった表現は、内面の動機を伝えるうえで効果的です。性格や価値観と仕事とのつながりを意識して構成すると自然な流れになります。

⑤ 介護職に必要な資質やスキルを具体的に述べる

介護職には、体力や観察力、コミュニケーション力など幅広いスキルが求められます。志望動機では、自分の持つスキルがどのように現場で活かせるかを具体的に書きましょう。

たとえば、接客アルバイトで身につけた「丁寧に話を聞く力」や、部活動を通じて得た「体力や協調性」などが挙げられます。

スキルを単に列挙するのではなく、どのような場面でどのように活かせるのかまで具体的に述べると、印象が深まります。

介護職の志望動機が思いつかないときの対処法

就職活動中に「介護職を志望しているけれど、動機がうまく言語化できない」と悩む学生は少なくありません。そんなときは、構成や分析の視点を取り入れることで、突破口が見つかるでしょう。

  1. 志望動機の基本構成を理解する
  2. 自己PRと志望理由のバランスを取る
  3. キャリアビジョンを明確に描く
  4. 企業と自分のマッチングポイントを探す
  5. 自己分析を通じて志望理由を深掘りする

① 志望動機の基本構成を理解する

志望動機が書けないと感じる大きな理由は、「何から書き始めるべきか」が明確でないことにあります。まずは、志望動機の基本的な構成を知ることが重要です。

「介護職に興味を持ったきっかけ」「企業を選んだ理由」「自分がどう貢献できるか」という三つの視点を軸に整理することで、文章全体に一貫性が生まれます。

構成を把握するだけで、書くべき内容が明確になり、言葉も出やすくなるはずです。

② 自己PRと志望理由のバランスを取る

介護職への関心だけでなく、自分の適性や強みも伝えることが効果的です。志望理由に偏りすぎると自分らしさが伝わりにくく、反対に自己PRばかりでは企業への関心が薄く見えてしまいます。

そのため、これまでの経験や価値観と、企業の方針や特長を結びつけながら、バランスよく内容を構成してください。読み手に「共感」と「納得」の両方が伝わる志望動機に仕上がるでしょう。

③ キャリアビジョンを明確に描く

「将来どのような介護職員になりたいか」を具体的に描いてみると、志望理由が見えやすくなります。

たとえば、「高齢者とその家族に安心を届けられる存在になりたい」や「専門的な認知症ケアを実践したい」といった将来像があると、目指す方向が明確になります。

自分の想いが明文化されることで、企業側にも意欲が伝わりやすくなるはずです。

④ 企業と自分のマッチングポイントを探す

思いつかない背景には、自分と企業との接点が見えていないケースもあります。企業研究を深め、理念や取り組みと自分の経験・価値観がどこで重なるかを考えてみてください。

たとえば、地域密着の施設であれば、地元活動の経験などを結びつけることで、自然な志望動機が生まれます。共通点を見つける意識が重要です。

⑤ 自己分析を通じて志望理由を深掘りする

最後に、自分自身を丁寧に振り返ることも欠かせません。アルバイトやボランティア、家族との関わりの中で、介護に関心を持った出来事がなかったかを思い出してください。

小さな体験であっても、それが志望理由の核になることがあります。自分の性格や行動パターンを言語化することで、「なぜこの仕事に向いているか」が見えてくるでしょう。

【施設別】介護職の志望動機の例文4つ

介護職への応募を考えている方の中には、「どの施設形態が自分に合っているのか」「それぞれの施設にふさわしい志望動機とは?」と迷う方も多いでしょう。

ここでは代表的な施設ごとに使える志望動機の例文を紹介します。

  1. 入所型施設
  2. 通所型施設
  3. 訪問介護
  4. 相談支援

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① 入所型施設

入所型施設への志望動機を問われた際には、利用者と長く関わる中でのやりがいや安心感に焦点を当てたエピソードが効果的です。

ここでは、祖父母との関わりをきっかけに介護への関心を深めた学生の例文を紹介します。

《例文》

私が介護の道を志したのは、祖母が特別養護老人ホームに入所した経験がきっかけです。

毎週末、施設を訪れて祖母と話す中で、スタッフの方が寄り添いながらケアをする姿に感銘を受けました。

特に、認知症の祖母に根気強く声をかける様子を見て、「ここまで人に寄り添える仕事があるのか」と驚いたことを今でも覚えています。

私は心理学を学んでおり、人との関わり方や心の動きに興味があります。

その学びを活かして、入所者一人ひとりの気持ちに寄り添い、安心できる環境づくりに貢献したいと考えています。

長期的に関わる中で信頼関係を築き、日々の小さな変化にも気づけるような介護職員を目指したいです。

《解説》
この例文では、入所型施設の特徴である「長期的な関わり」を意識し、感情面の動機と学びの関連づけが明確です。

自身の経験を振り返りながら、介護職での将来像まで具体的に述べることで説得力が増します。読者が書く際は、「なぜこの施設形態に惹かれたのか」を中心に構成すると効果的です。

② 訪問介護

今回は、大学時代のボランティア経験をきっかけに訪問介護を志望した学生の例文を紹介します。家庭的な環境でのサポートに関心がある方にとって、共感を得やすい内容です。

《例文》

大学時代、地域の高齢者宅を訪ねるボランティア活動に参加したことが、介護の仕事に興味を持ったきっかけです。

一人暮らしの高齢者の方々が、誰かと話すことを心待ちにしている姿が印象的で、「人と関わる仕事がしたい」と思うようになりました。

特に訪問介護は、利用者一人ひとりと深く関われることが魅力だと感じています。相手の生活リズムや価値観に合わせた支援を通じて、安心できる時間を届けたいと考えています。

大学では福祉に関する講義も受講し、基本的な知識を身につけました。現場での経験を重ね、信頼される存在として成長していきたいです。

《解説》
身近なボランティア経験を通じて訪問介護に興味を持った流れを明確に示しています。

介護に対する姿勢や関心の深さを伝えるには、「なぜそのサービス形態なのか」を具体的に言及するのがポイントです。

③ 通所型施設

今回は、通所型施設での勤務を志望する新卒学生が使える志望動機の例文をご紹介します。

大学生活や身近な体験を通して、介護への関心が芽生えたことを軸に、通所型施設の特徴にも触れる構成にしています。

《例文》

大学時代にボランティアサークルで高齢者施設を訪問した経験が、介護職を志すきっかけになりました。

特に通所型施設では、利用者の方々が自宅での生活を継続しながら、日中に交流やリハビリを通じて活力を得られる点に魅力を感じています。

サークル活動では、お話相手や簡単なレクリエーションの企画を通して、高齢者の方々が笑顔になる瞬間を多く目にし、心が温かくなる思いを何度も味わいました。

これらの経験から、人と関わる仕事の中でも、心のケアや生活の質を支える介護に強く惹かれるようになりました。

御社のように、地域とのつながりを大切にし、利用者一人ひとりのペースに寄り添った支援を行っている施設で、自分の力を活かしたいと考えています。

《解説》
通所型施設の特徴を押さえつつ、自身の体験と結び付けて動機を述べています。通所のメリット(自宅生活の継続・日中利用)に触れた上で、具体的なエピソードを入れると、説得力が高まります。

④ 相談支援

相談支援の仕事に関心を持った学生の志望動機例文を紹介します。日常のちょっとした気づきや身近な体験を通じて、介護の世界に興味を持ったきっかけを盛り込んでいます。

《例文》

大学で心理学を学ぶ中で、人の話に耳を傾けることの大切さを実感しました。

特にゼミ活動で同級生の悩み相談を受ける機会が多く、自分の言葉が相手の安心感に繋がる場面に何度も立ち会いました。

その経験から、人を支える仕事に就きたいと思うようになりました。中でも相談支援は、利用者さまやご家族の気持ちに寄り添いながら必要な支援につなげる大切な役割だと知り、強く惹かれました。

高齢化が進む中で、安心して暮らせる地域づくりに関わるこの仕事に、自分の学びと経験を活かしたいと考え、志望いたしました。

《解説》
身近な人との関わりを通じて「相談支援」という役割への理解と共感を深めた点が自然に表現されています。

自分の学びや体験からどのように関心を持ち、志望に至ったのかを順序立てて述べると説得力が増します。

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【職種別】介護職の志望動機の例文4つ

介護職を目指す方にとって、職種ごとの役割や求められる資質を踏まえた志望動機を考えるのは大切なステップです。ここでは代表的な職種ごとに、例文を紹介します。

  1. 介護福祉士
  2. ケアマネジャー
  3. 生活相談員
  4. 介護補助員

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介護福祉士

大学時代のボランティア活動がきっかけで介護職に関心を持った方に向けた志望動機の例文です。福祉系の学部でなくても共感が得られやすく、実体験に基づいた内容が好印象につながります。

《例文》

大学時代、地域の高齢者施設で行われたボランティア活動に参加したことが、介護職を志すきっかけになりました。

初めは不安もありましたが、ご利用者様の笑顔や感謝の言葉にふれ、「人の役に立てる仕事」のやりがいを実感しました。

その中で、介護福祉士の方が、ご利用者様の気持ちに寄り添いながら支援している姿に深く感銘を受け、私もそのような存在になりたいと感じました。

今後は資格取得に向けた勉強にも力を入れ、専門知識を身につけながら、心のこもった支援ができる介護職員を目指したいと思っています。

《解説》
介護への関心が生まれた具体的な経験を軸に、共感や学びを自然に表現することで、説得力のある志望動機になります。

同じテーマで書く際は、「誰との関わりが印象的だったか」「どんな思いが芽生えたか」を中心にまとめると伝わりやすくなります。

ケアマネジャー

今回は、大学生活の中での祖父母との関わりをきっかけに、ケアマネジャーという職業に興味を持ったというテーマの例文を紹介します。

介護現場を支える役割への関心がどのように芽生えたかを丁寧に描くことがポイントです。

《例文》

私が介護の道を志したきっかけは、祖父が介護を受けるようになったことです。

当初は戸惑いもありましたが、訪問してくれたケアマネジャーの方が、家族の気持ちに寄り添いながら丁寧に対応する姿に感銘を受けました。

特に、介護サービスの調整だけでなく、祖父が前向きな気持ちで生活できるよう工夫されていた点に深く心を動かされました。

その経験から、人の生活に寄り添い、前向きな変化を支える仕事に就きたいと考えるようになりました。

大学では福祉の授業を選択し、地域福祉の現場見学にも参加することで、介護に関する理解を深めてきました。

将来はケアマネジャーとして、多くの人に安心を届けられる存在になりたいと考えています。

《解説》
家族の介護経験とケアマネジャーとの出会いを通じた動機づけが自然に表現されています。自分の体験をもとに、なぜその職種を目指すのかを丁寧に言葉にすることが好印象につながります。

生活相談員

生活相談員を目指す方に向けて、大学生活での経験をもとにした志望動機の例文をご紹介します。介護の知識がない方でも、自分らしい体験を通じてやる気や適性を伝えることができます。

《例文》

大学時代、地域ボランティアとして高齢者施設でイベントの運営を手伝ったことがきっかけで、介護の仕事に関心を持ちました。

利用者の方々が笑顔で過ごせるよう工夫を重ねる職員の姿に感銘を受け、自分も誰かの力になれる仕事がしたいと感じました。

特に、生活相談員は利用者やご家族との架け橋となり、安心した日常を支える役割があると知り、その重要性に魅力を感じています。

人と話すことが好きで、相手の思いをくみ取ることを大切にしてきた経験を活かし、信頼される相談員を目指して努力していきたいです。

《解説》
地域ボランティアという身近な体験から動機を導くことで、共感を得やすい構成になっています。生活相談員の役割をしっかりと理解した上で、自分の性格や強みとつなげて書くことがポイントです。

介護補助員

介護職を目指す大学生が、身近な家族との経験から関心を持った場合の志望動機の例文をご紹介します。介護の現場を知るきっかけとなる体験をもとに、自分の意欲や学びたい姿勢を伝える構成です。

《例文》

私が介護の仕事に興味を持ったきっかけは、祖父の入院中に感じた介護職員の方々の温かい対応でした。

病院に通うたび、介護スタッフが祖父に丁寧に声をかけながら接している様子に安心感を覚え、私も誰かの支えになる仕事がしたいと思うようになりました。

大学では福祉に関する授業を選択し、ボランティア活動にも参加しています。特に高齢者との関わりを通じて、相手の立場に立ったコミュニケーションの大切さを学びました。

今後は現場での経験を積みながら、基本的な介助技術を身につけ、利用者一人ひとりに寄り添ったケアを提供できる介護職員を目指して努力していきたいです。

《解説》
家族との身近な体験をきっかけにしたエピソードは、多くの読者に共感されやすいです。介護への関心が生まれた背景から将来の目標までを、具体的かつ前向きに伝えることがポイントです。

業界理解と自己分析を行い介護業界の志望動機を作成しよう!

介護業界での志望動機を効果的に伝えるには、まず業界全体の構造や職場の種類、職種ごとの役割を把握することが重要です。

介護は高齢化の進行に伴い需要が高まる一方、人手不足も深刻で、今後ますます採用が活発になることが予想されます。

その中で自分がどのように貢献できるか、具体的な職種や施設に紐づけて志望理由を述べることで、説得力が生まれます。介護職の魅力や覚悟を伝えるには、業界知識と自己理解の両輪が不可欠です。

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まずは志望動機を作ってみる

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    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。