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【小・中・高】教員の志望動機の書き方|ポイントやNG例も紹介

この記事では、教員の志望動機の書き方を解説しています。

教員の志望動機は、採用の合否を左右する重要項目です。そのため、志望動機の書き方だけでなく、評価されるポイントや小中高別の例文、避けるべきNG表現まで徹底解説します。

最後まで確認して好印象な志望動機を作成できるようにしておきましょう!

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人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

記事の監修者

吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

目次

教員の志望動機が重視される背景

教員採用試験では、学力や専門知識だけでなく「志望動機」が非常に重視されます。その理由は、教員という仕事が単なる労働ではなく、子どもたちの成長や人格形成に深く関わる責任ある職業だからです。

志望動機からは、教職を目指す人がどんな思いで教育に向き合っているのかが見えてきます。採用する側としても、その人が熱意や使命感を持ち、長く働いてくれるかを判断するために注目しています。

とくに小学校教員は、教科の枠を超えて子どもたちと関わる場面が多いため、表面的な動機では不十分と見なされることがあるでしょう。だからこそ、実体験に基づいた動機を言葉にすることが大切です。

しっかりとした志望動機を持つことは、教員を目指すうえでの出発点とも言えます。自分の経験を振り返りながら、納得できる理由を見つけてみてください。

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教員の志望動機で評価されるポイント

教員の志望動機では、採用担当者がどこに注目しているかを知ることが大切です。熱意だけでなく、ビジョンや実行力、動機の明確さなど、複数の視点から評価されています。

ここでは、特に重視される4つのポイントについてわかりやすく解説します。

  1. 教育への情熱があるかどうか
  2. 教育現場で実現したいビジョンがあるか
  3. 目標達成力・実行力があるか
  4. 教員を選んだ理由が明確であるか

① 教育への情熱があるかどうか

教職を目指すうえで、もっとも基本となるのは「教育への情熱」です。教育はすぐに成果が見えるものではなく、地道な取り組みが求められる場面も多いでしょう。

その中で継続的に努力できる人かどうかは、志望動機からも読み取られます。

たとえば「子どもが好きだから」だけでは弱く感じられるため、自分の体験や具体的なエピソードを交えて伝えるようにしてください。

教育に対してどんな考えを持っているか、どんな教員を目指しているのかを明確にすることで、本気度が伝わりやすくなります。

担当者は言葉の奥にある覚悟や誠意を見ています。表面的な言葉ではなく、自分の言葉で語ることが重要です。

② 教育現場で実現したいビジョンがあるか

「どんなクラスを作りたいか」「どんな教員になりたいか」といったビジョンがあるかどうかも評価の対象です。ただ熱意を語るだけでなく、具体的な目標があると説得力が増すでしょう。

たとえば、子どもたちの個性を尊重した学びの場をつくりたい、多様性を大切にした教育に取り組みたいといった内容は印象に残りやすいです。

さらに、志望先の学校が掲げる教育理念と方向性が一致しているとなお良い評価を得やすくなります。自分の目指す教育と、学校側の方針との重なりを意識して志望動機を練るようにしてください。

③ 目標達成力・実行力があるか

教員は計画性や実行力が求められる仕事です。授業の進行や学級経営など、日々の業務は多岐にわたります。そのため、目標を立てて行動に移せる力があるかどうかは大切な視点です。

志望動機の中で、自分が立てた目標をどのように実現してきたかを伝えると良いでしょう。困難な状況でもどう工夫して乗り越えたのか、その具体的なプロセスを示せれば説得力が高まります。

実行力がある人だと印象づけるには、経験や行動の結果をセットで語ることが効果的です。単なる理想ではなく、行動の裏付けが必要です。

④ 教員を選んだ理由が明確であるか

教員を志す理由がしっかりしていることも非常に重要です。たとえば「人と関わる仕事がしたい」といった内容だけでは、他の職業にも当てはまってしまいます。

「なぜ教員でなければならないのか」「民間企業ではなく教育の道を選んだ理由は何か」など、自分の考えを明確に伝えることが求められます。自身の経験や価値観と結びつけて語ると、説得力が出てきます。

担当者は、あなたが教職の意義を理解したうえで応募しているかを見ています。動機に具体性と納得感があると、信頼感にもつながります。

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教員の志望動機を書く前の準備ステップ

魅力的な志望動機を書くには、書き始める前の準備が欠かせません。自己分析に加え、業界や学校の情報を丁寧に調べることで、内容に深みと説得力が生まれます。

ここでは、準備段階で押さえておきたい3つのポイントを紹介します。

  1. 学校の教育方針や特徴を調べる
  2. 教育業界の課題やトレンドを把握する
  3. 過去の体験から教員を目指す理由を深掘りする

① 学校の教育方針や特徴を調べる

志望先の学校について理解を深めることは、説得力が高い志望動機を書くための第一歩です。どれだけ熱意があっても、学校の教育方針や特色とずれていれば伝わりにくくなってしまいます。

たとえば「子ども一人ひとりと向き合いたい」と思っていても、その学校が個別支援を重視している方針であれば、より強い共感が生まれやすいでしょう。

情報収集には、学校のホームページや教育委員会の資料が役立ちます。内容を読みながら、自分の価値観や目指す教育との共通点を探してみてください。それが「この学校で働きたい理由」の具体化につながります。

② 教育業界の課題やトレンドを把握する

教育現場に立つ以上、業界全体の流れを知っておく必要があります。ICT教育の導入、いじめや不登校への対応、多様性を尊重する学びの必要性など、教育を取り巻く環境は日々変化しています。

これらを踏まえたうえで志望動機を書くことで、現場を理解している姿勢が伝わります。

「多様性を重んじる教室づくりを目指したい」といった一文でも、背景に業界理解があるかどうかで、印象は大きく変わるでしょう。

情報は、文部科学省の発表や教育ニュース、現役教員の声などから得られます。視野を広げることが、より深い動機の土台になります。

③ 過去の体験から教員を目指す理由を深掘りする

自分らしい志望動機をつくるには、これまでの経験を振り返ることが欠かせません。教員を志したきっかけや印象に残った出来事を洗い出すと、本質的な理由が見えてくるはずです。

たとえば、学習支援のアルバイトで子どもが成長していく姿に感動した経験がある場合、そこから何を感じ、どんな思いを抱いたのかを深掘りしてください。

そのような体験は、型にはまった表現よりも強く相手の心に響きます。表面的な言葉ではなく、自分の中にある「なぜ教員なのか」という気持ちを言語化することが大切です。

小中高別|評価される教員の志望動機を解説

ここでは、小学校・中学校・高校のそれぞれの教員の評価される志望動機について紹介しています。学校のグレードによって評価される部分も異なってくるので、しっかりと確認しておきましょう。

  1. 小学校で評価される教員の志望動機
  2. 中学校で評価される教員の志望動機
  3. 高校で評価される教員の志望動機

①小学校で評価される教員の志望動機

小学校教員を目指すなら、採用担当者が評価する志望動機の特徴を理解しておくことが大切です。

とくに重視されるのは、「子ども一人ひとりの成長に寄り添いたい」という気持ちが、具体的な体験を通じて語られているかどうかです。

たとえば、教育実習やボランティアの経験を振り返りながら、自分なりに感じたことや学んだことを交えて話すと、説得力が増すでしょう。

ただ「子どもが好きだから」や「安定しているから」といった理由だけでは、印象に残りにくくなってしまいます。

小学校の教員は、学習指導だけでなく生活面の支援や保護者との関わりも求められます。そのため、表面的な動機ではなく、現場での役割を理解したうえで、長く関わる覚悟を持っていることが伝わるかがポイントです。

教育への思いや自分が果たせる役割を、自分の言葉でしっかりと表現してください。

②中学校で評価される教員の志望動機

中学校の教員を目指す際には、「思春期の生徒と真剣に向き合いたい」という気持ちが伝わる志望動機が評価されやすいです。

中学生は心も体も大きく変化する時期で、学習だけでなく人間関係や進路に悩むことも多いでしょう。

そのため、単に教科を教えるだけでなく、生徒の気持ちに寄り添えるかが重要になります。

たとえば、自分が中学生だったころに助けられた経験や、教育実習での具体的なエピソードを交えて話すと、志望理由に厚みが出てきます。

一方で、「教科が得意だから」といった理由だけでは十分ではありません。多感な時期の生徒にどう関わっていきたいか、どう支えたいのかを明確にし、自分なりの覚悟を持って伝えることが大切です。

本気で中学校の教員になりたいと感じているなら、その思いを自分の言葉でまっすぐ表現してください。

③高校で評価される志望動機

高校の教員を目指す場合、「専門的な知識を活かして、生徒の進路を支えたい」という意欲が伝わる志望動機が評価されやすいです。

高校生は進学や就職など、将来に直結する選択をする時期にあり、不安も多いでしょう。そのため、単に教科を教えるだけでなく、生徒が自信を持って前に進めるよう支える姿勢が求められます。

たとえば、大学で学んだことをどう授業に生かすかを示しつつ、過去の経験を交えて「なぜ高校なのか」を説明すると、説得力が生まれます。

一方で、「教えるのが好きだから」といった理由だけでは弱く感じられるかもしれません。生徒の成長にどう関わりたいのか、教育者としてどのように責任を果たすかを考え、言葉にしてください。

教員の志望動機の効果的な書き方のポイント

教員の志望動機は、「なぜ教職なのか」という熱意だけでなく、その背景にある考え方や将来への展望が伝わるかどうかが重要です。ここでは、効果的に伝えるための4つのポイントをご紹介します。

  1. 志望理由を端的に伝える
  2. 具体的なエピソードを用いて説得力を持たせる
  3. 教員でなければならない理由を述べる
  4. 就職後のビジョンを明確に伝える

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① 志望理由を端的に伝える

志望動機の冒頭では、思いを簡潔に伝えることが大切です。「子どもの成長を支えたい」「教育を通じて社会に貢献したい」など、一文で自分の軸を明らかにしましょう。

前置きが長くなると印象がぼやけてしまいます。最初の一言で方向性を示すと、読み手も内容をつかみやすくなります。

履歴書でも面接でも、最初に伝えた言葉が記憶に残りやすいため、自分の考えをはっきり表すことが求められます。

② 具体的なエピソードを用いて説得力を持たせる

抽象的な表現では熱意が伝わりにくいため、自分の経験をもとに語ることが効果的です。

たとえば、「教育実習で児童の成長に感動した」といった経験がある場合、それを通じて何を感じたかを明確に伝えてみてください。

長く書く必要はありませんが、出来事から得た学びや気づきが伝わるよう工夫しましょう。具体性があると、信頼感につながります。

③ 教員でなければならない理由を述べる

人と関わる仕事は多くあります。その中で、なぜ教員を選んだのかを示すことが大事です。

たとえば、「子どもの成長に長く関わりたい」「学びの楽しさを伝えたい」など、教員でなければ実現できないことに焦点を当ててみてください。

民間企業との違いや、教育現場でしか得られないやりがいを明確にすると、志望の理由に説得力が出ます。

④ 就職後のビジョンを明確に伝える

最後に、就職後の自分がどう成長し、どんな教員になりたいかを伝えることで、より印象的な志望動機になります。

「一人ひとりを大切にする教室をつくりたい」「授業を通じて自己肯定感を育てたい」など、具体的な目標があると評価されやすくなります。

理想だけで終わらせず、そのためにどう努力したいのかも含めると、意欲や責任感がより伝わるでしょう。

【学校の種類別6選】教員志望の志望動機例文

教員を目指すうえで、勤務先となる学校の種類によって求められる資質や役割には大きな違いがあります。志望動機を作成する際には、それぞれの学校の特徴や教育方針に合わせた内容にすることが大切です。

本章では、小学校から中高一貫校まで、学校種ごとの具体的な志望動機例文を紹介します。自分が志望する学校の特性を踏まえ、どのような想いと経験を伝えるべきかの参考にしてください。

  1. 小学校教員の志望動機
  2. 中学校教員の志望動機
  3. 高等学校教員の志望動機
  4. 特別支援学校教員の志望動機
  5. 定時制・通信制高校教員の志望動機
  6. 中高一貫校教員の志望動機

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【関連記事】
赤ペンESを徹底解説!エントリーシート無料添削サービスとは

①小学校教員の志望動機

この例文では「小学校教員」志望者向けに、自己肯定感を高める指導策を盛り込み説得力を強化した志望動機を紹介します。

児童の変化を示す具体数値と学校独自施策へ言及することで、採用担当者が成果と志望度を分かりやすく作成することを意識しましょう。

小学校教員の志望動機
【結論】
私は、子どもたちの「できた」という喜びを引き出し、自己肯定感を育む達成を可視化して次の挑戦へつなげる指導で自己肯定感を高める小学校教員になりたいと考えております。
添削コメント|「自己肯定感を育む」を具体策に置き換え、手段と効果を提示しました。動機が「やりたい」だけでなく「どう実現するか」まで示されることで、採用側が即戦力像を描きやすくなります。
【根拠となるエピソード】
小学生のころ、苦手だった算数を丁寧に支えてくれた放課後の個別ミニテストで弱点を分析してくれた先生のおかげで、勉強への自信を取り戻せた正答率が20%から80%に向上し「やればできる」と実感できた経験があります。
添削コメント|支援内容と成果を数値で可視化し、感覚的な「丁寧」や「自信」を削除しました。行動→改善→結果のプロセスを示すことで、再現性と説得力を高めています。
【エピソード詳細】
当時、授業についていけず自信を失っていた私に、その先生は放課後の時間を使って一緒に問題を解いてくれました先生は毎日15分の「算数チャレンジカード」を用意し、一緒に解いた後すぐ振り返りを行いました間違いを責めるのではなく、できた部分を褒めながら丁寧に導いてくれたことが印象的で「昨日より1問多く解けたね」と成果を具体的に示しながら励ましてくれたため、私も将来こんなふうに子どもに寄り添える人になりたいと感じました。
添削コメント|指導方法を「15分カード→振り返り→具体的称賛」に言語化し、児童の変化を日次比較で示しつつ、小学校教員としての工夫と効果が伝わる展開に添削しました。
【学校を選んだ理由】
貴校は、少人数指導や家庭との連携を大切にしながら、一人一人に合わせた教育を実践しておりICTポートフォリオで学習状況を共有し保護者と協働で学習計画を立てる「パーソナルラーニングプログラム」を推進しており、私の目指す教員像と一致しています。
添削コメント|汎用表現を学校独自のICT施策へ修正しました。「組織特徴→自分の教育方針との合致」の流れでなぜ多数校の中から貴校かを明確に示すことが出来ました。
【入職後】
子どもたちが安心して学び、失敗を恐れずに挑戦できる教室づくりを心がけスモールステップの目標設定表と振り返りジャーナルを用いて挑戦を習慣化し、学力だけでなく心の成長にも寄与できる教員を目指します。
添削コメント|「~~教室作りを心掛ける」という理念だけだった内容を具体的な行動計画に落とし込み、採用後の活躍イメージが読み手にも浮かぶようにしています。

【NGポイント】
成果が分かりにくい表現が多く、一人称視点で学校との接点が弱い印象が見受けられました。また、入社後の行動が理想論にとどまり実行手段が示されていなかった点も修正が必要でした。

【添削内容】
数値や行動手段を具体的に示すことで、学校独自のICT施策を盛り込むことで志望度と適合度を可視化しました。指導プロセスをカード・目標表・振り返りジャーナルと明記することで再現性を高めました。

【どう変わった?】
成果と根拠がセットで提示され評価者が児童への影響をイメージできる構成へ刷新しました。企業独自施策との整合性も補強され、実行計画まで示したことで即戦力としての説得力が向上した志望動機になりました。

【今回の志望動機のコツ】
・児童の学習変化を数値で表す
・学校独自の施策との整合性を示す
・入社後の指導計画を行動で説明する


②中学校教員の志望動機

今回は、「中学校教員」志望向けに主体的学び強調で磨き、キーワードと数値を具体化して説得力を高めた志望動機の例文を紹介します。

中学校という発達段階に合わせ、「どんな力を育てたいか」を具体的に描写できると、教育者としての視点がより伝わりやすくなります。

中学校教員の志望動機
【結論】
私は、生徒一人一人の成長段階に寄り添い、学ぶ楽しさを伝える主体的に学ぶ力を育む授業を設計する中学校教員として貢献したいと考えています生徒の可能性を最大限に伸ばしたいと考えています
添削コメント|元の表現でも意欲は伝わりますが、より教員の適性をアピールする表現に工夫しました。中学校教員としてどうありたいのかを軸に、学校方針との一致と成長支援への熱意を端的に伝え適性を明確にしています。
【根拠となるエピソード】
大学の学習支援ボランティアで、勉強が苦手だった中学生を担当し、解き方を共に考えるうちに「わかった!」と笑顔を見せた瞬間に教育のやりがいを実感しました相手の理解に合わせた説明や対話を重ねることの大切さを学びました
添削コメント|「やりがいの実感」だけでは弱いため、そこで得た教育スキルや学びに焦点を当てることで、読み手に「実践からの学び」が伝わりやすく、志望理由としての説得力も高めています。
【エピソード詳細】
生徒が自ら説明できるまで待つ指導法を取り入れた結果、定期テストの数学得点が平均で二十点向上し、自信を持った姿勢が部活動にも波及しました学習意欲が高まり部活動では練習計画を自ら立案するようになりました
添削コメント|数字で成果を示し学習の成功が行動変容へ波及した事実を行動で説明しました。因果関係とインパクトを明確にし、中学校指導力の再現性を評価者に伝えています。
【学校を選んだ理由】
貴校は「対話を通じて主体的に学ぶ生徒の育成」を掲げ、探究型授業に力を入れている点が私の指導観と一致します私が追求する「探究を通じた主体的学び」と重なりました。また教育研究発表会で公開された授業に参加し、生徒が互いに意見を深め合う様子に強く共感しました実践的な協働学習の効果を確信しました
添削コメント|学校ビジョンと自身の指導観をキーワードで結合し、実際の授業参観を根拠に熱意を伝えられる文章になりました。学校特徴×経験の二軸で動機の必然性を示し差別化につなげています。
【入職後】
まずは学級担任として安心して挑戦できる雰囲気づくりに努め、個別面談を通じて生徒の興味を把握します。また、グループ学習で課題解決過程を共有させ、他者の視点を取り入れる力を育成し、三年間で「学ぶ楽しさ」を実感できる学級を実現します他者と協働しながら学ぶ姿勢を育てることで、卒業時には自ら問いを立て、考え続ける力を持った生徒を育成します
添削コメント|「学ぶ楽しさ」は再度の使用で抽象性が強くなってしまうため、成長のゴールとして「自ら問いを立てる力」など具体的な学びの成果を示すと、中学校教育の到達点として明確になります。

【NGポイント】
全体において「学ぶ楽しさ」「やりがい」など抽象的な言葉が多く、意図は良くても内容の深さが伝わりにくい構成でした。また、生徒の変化や成長を描く部分でも、具体性に欠けていたため、教育者としての目線がやや弱く映ってしまっていました。

【添削内容】
抽象的な表現には必ず指導観や具体的な行動、教育的視点を補うようにし、志望動機に説得力を加えました。学びの結果として生徒がどう成長したかを明示し、特に中学校教育の文脈に合う言葉(思考力、問いを立てる等)を盛り込みました。

【どう変わった?】
主体的学びを軸とした話の流れから、実績と行動が数値で裏付けられ、応募者の強みと学校ニーズの一致が明瞭になりました。経験の再現性と施策の実現性を両立させたことで、採用担当者が採用後をイメージしやすくなりました。

【今回の志望動機のコツ】
・成果像と数値で表現しよう
・学校方針と自身経験をキーワードで接続する
・どんな力を育てたいのか明示する


③高等学校教員の志望動機

今回は、「高等学校教員」志望者向けの志望動機例文を紹介します。

経験→気づき→貢献策を一貫させ、頻度や成果を数値で示し応募先独自の教育施策と自身の経験を結び付けて説得力を高めましょう。

高等学校教員の志望動機
【結論】
私は、生徒の進路選択を支え、将来への自信を育む一人ひとりの適性を踏まえた選択肢を示し、目標設定から実行まで伴走することで生徒が将来に自信を持てるよう支援する高等学校教員になりたいと考えています。
添削コメント|ざっくりとした支援表現を行動プロセスへ置き換え、自身の強みと貢献方法を提示しました。採用担当が理解しやすい結論部分になるように意識して作成しましょう。
【根拠となるエピソード】
高校時代、将来の進路に迷っていた私に、担任の先生が何度も相談に乗ってくださいました。自分を見つめ直す機会を与えてくれたことで、前向きに進路を決定できた経験が、教員を目指すきっかけになりました。その中で、先生が私の価値観や得意なことを一緒に整理してくださったことが、自分の将来を前向きに考える転機となり、私も教育の場で生徒に伴走する存在になりたいと考えるようになりました。
添削コメント|ややぼんやりとした経緯を、具体的な働きかけ(価値観・得意の整理)とそれにより生まれた変化に置き換えることで、行動と結果の因果を可視化しました。
【エピソード詳細】
特に印象に残っているのは、面談以外の時間にも時間を割いてくれた姿勢です。放課後に部活動の合間を縫い30分の個別面談を週1回継続してくださった点です。自分の強みや興味に気づかせてくれる問いかけを繰り返してくれたことで、将来に対する漠然とした不安が自信に変わっていきました。私も、同じように生徒一人一人に寄り添い、自己理解と選択を支える存在になりたい価値観の棚卸しやキャリアチャートの作成を通じて進路の選択肢を整理できる担任でありたいと思っています。
添削コメント|面談頻度を数値化しリアリティを強化しました。個別最適化指導への志望度の高さをイメージが伝わりやすい描写になりました。
【学校を選んだ理由】
貴校は、生徒のキャリア教育に力を入れておられ、個別支援の充実に取り組んでいる点に魅力を感じました。ICTを活用したキャリアパスポート制度で生徒自身が成長を客観視できる仕組みを確立している点に強く共感しました。進路指導を通じて、生徒の可能性を広げる教育に携わりたいと強く思っています。
添削コメント|事実→共感→自己経験の順で説得力を向上しました。独自施策への共感を示し他校との差別化を明確化したことで、採用担当が本校を選んだ理由に納得しやすくなるよう工夫しています。
【入職後】
入職後は、生徒の話に丁寧に耳を傾け、信頼関係を築くことを大切にしながら、一人ひとりが納得して進路を選択できるよう尽力してまいります。一人ひとりが自己理解を深め、将来への見通しを持って進路を選択できるよう支援していきます。
添削コメント|》「納得して選択できるようにする」という表現はやや抽象的です。そのため、教員としてどのようなプロセスで支援するのかを明示することで、実行力を感じさせるよう工夫しました。

【NGポイント】
元の例文では、志望動機に具体的な説得力が欠けていました。また、「なぜ教員になりたいのか」や「なぜその学校なのか」の根拠が弱く、どこにでも当てはまりそうな内容になっていた点が評価を下げる要因になっていました。

【添削内容】
それぞれの項目で、抽象的な語句や一般的な表現に具体的な行動や経験を補いました。特に、先生との具体的な関わりや学校独自の取り組みに言及することで、志望動機にリアリティと独自性を持たせました。

【どう変わった?】
教員としての貢献プロセスが明確となり即戦力評価が上昇しました。学校側は自校の施策と応募者経験が結び付く点を高く評価しやすく、ES選考通過率の改善が期待できます。

【今回の志望動機のコツ】
・抽象表現は必ず具体例とセットにする
・学校独自施策と経験を接続させる
・経験→気づき→貢献策の流れを整理する


④特別支援学校教員の志望動機

この例文は「特別支援学校」を志望する就活生向けに、専門性と再現性を高める形で具体行動を示した志望動機を紹介します。

支援方法と成果を数値や行動で語り、学校施策との接点を示せると説得力が高まりやすいでしょう。さらに入職後の成長計画を資格取得やICT活用など具体策で描くと評価につながります。

特別支援学校教員の志望動機
【結論】
私は、小さな成功を積み重ねる環境を提供し、成功体験を教育活動の中に意図的に組み込みながら、特別支援教育を通じて子ども一人ひとりの可能性を最大限に伸ばし、自己肯定感を育む教員になりたいと考えています。
添削コメント|「小さな成功体験を積み重ねる」という表現は意図は良いものの抽象的で誰でも言える印象を与えてしまうため、「教育活動に組み込む」という具体的工夫に置き換えることで実践的・能動的な印象を与えるようにしました。
【根拠となるエピソード】
大学のボランティアサークルで知的障がいのある児童の学習支援を週一回行い、成長に寄り添う喜びを実感しました。一人ひとりの理解のペースや特性に合わせて工夫することの大切さを実感し、丁寧に関わることで信頼関係が築ける手応えを得ました。
添削コメント|「成長に寄り添う喜びを実感しました」は抽象的な感情で締めくくられており、志望動機の根拠となる経験としては伝わりにくいため、学びの本質(個別性への配慮・関係構築)を明確にした表現に変更しました。
【エピソード詳細】
漢字カードゲームを用いて楽しみながら書字練習を続けた結果、半年後には児童が自分で名前を書けるようになり、笑顔で達成感を語ってくれた姿が忘れられませんクラスメイトの前で自信を持って披露できるまで成長しました
添削コメント|時系列で成果が示されている点は好印象です。感想中心だった終盤を「クラスの場で披露」という行動評価に切り替え、第三者にも伝わる客観的なインパクトを与えました。
【学校を選んだ理由】
貴校はICTを活用した個別最適化学習に早くから取り組み、障がい特性に応じた指導方法を教員間で共有する文化があるため、教材活用の事例や児童一人ひとりの支援計画に関する共有が日常的に行われている点に共感し、自分の経験をさらに磨きながら子どもたちの選択肢を広げられると考えました。
添削コメント|:「文化があるため」という表現は曖昧な印象が強いため、具体的にどのような指導共有が行われているのか(教材や支援計画の共有)に言及することで、志望校に対する理解の深さをアピールできるようにしました。
【入職後】
入職後は特別支援教育士資格の取得を目指しつつ、授業記録をデータ化して学習履歴を蓄積し、子どもと保護者が成長を実感できる仕組みづくりを主導しますポートフォリオを定期面談で共有し次の学習目標を共創します
添削コメント|広域的な「仕組みづくり」をポートフォリオ運用という具体策に狭め、資格取得との相乗効果を含んだロードマップを提示して、実行力と成果イメージを両立させました。

【NGポイント】
元の文章では、あまり他の志望者と差別化ができない抽象表現が多く、応募者自身の行動や考え方が見えづらくなっていました。また、志望理由がやや一般的で、応募先の学校の特色とリンクしていない箇所もありました。

【添削内容】
抽象的な語句を具体的な行動や経験に置き換え、「なぜそう考えたのか」「どのような支援を行ったのか」が明確になるよう添削しました。また、学校の特徴と自身の経験を接続する文言を追加することで、説得力を高めています。

【どう変わった?】
応募者の考えや支援の工夫、学校との親和性がより明確になったことで、実際に教員として活躍するイメージが持てる内容になりました。行動や成果の描写が増えたことで、採用担当者の評価も上がりやすくなります。

【今回の志望動機のコツ】
・成果は数値・行動で説得力向上させる
・学校施策との接点は冒頭で示す
・能動的な教育姿勢をアピールする


⑤定時制・通信制高校教員の志望動機

学び直し支援を主軸に、実績データで即戦力を示した、「定時制・通信制高校教員」志望者向けの例文を紹介します。

教育的配慮や工夫がどのように成果につながったか、そして学校の特徴とどう関わりたいかを明示することが重要です。

定時制・通信制高校教員の志望動機
【結論】
私は、多様な背景をもつ生徒一人ひとりに寄り添い、学び直しを支援できる教員になりたいと考えています。学習を諦めかけた若者と共に「できる自分」を再発見する場をつくります。特に、自己効力感を育む学びの機会を通じて、生徒が未来に希望を持てる環境を築いていきたいと考えています。
添削コメント|後半の一文は抽象的かつ印象的なフレーズに寄っており、教育的価値や職務理解の深さが伝わりにくくなっていました。改善後は「自己効力感」「未来への希望」といったキーワードを含めることで、教員としての実行意図がより具体的に伝わる構成となっています。
【根拠となるエピソード】
大学時代、夜間塾で働きながら高卒資格取得を目指す社会人をサポートしました。授業後の疲れた表情に、時間と体力の壁を実感しました。時間的・体力的な制約が学習意欲の維持に大きく影響することを、現場の声から痛感しました。
添削コメント|「疲れた表情に〜」の記述は主観的で説得力に欠け、応募者自身の学びや行動につながる視点が不足していました。改善案では、実感した課題を学習意欲という教育的な観点で捉え直し、経験からの気づきを明確に示しています。
【エピソード詳細】
限られた時間でも学べるよう、単元を3分動画と要点カードに分解した教材を作成し、テスト平均を58点→78点、継続率を80%→95%へ向上させました。この経験で「工夫が学習を続ける鍵」と確信しました。こうした工夫を重ねることで、学習機会への心理的ハードルを下げ、生徒自身が「続けられる」という自信を持てることを実感しました。
添削コメント|「工夫が学習を続ける鍵」という表現は意義が曖昧で抽象的でした。改善後は、取り組みの具体的効果に焦点を当て、学習継続の心理的障壁をどう乗り越えたかを描くことで、成果と教育的意義がより説得力を持って伝わるようになりました。
【学校を選んだ理由】
貴校はICT活用と個別学習プログラムに注力し、「いつでも学べる」環境整備を進めています。私の教材設計スキルを最も生かせると感じました。この環境のもとで、私の教材設計スキルを活用しながら、さらに生徒の学びの継続性を高める実践を重ねたいと考えています。
添削コメント|「生かせると感じました」はどの点でそう感じたのかが伝わり切らず、また学校側への貢献視点が不足していました。改善後は、学校の特徴と自分の経験をより明確に結び付けることで、志望理由としての説得力が向上しています。
【入職後】
動画教材と学習ログ分析で一人ひとりをフォローして卒業率と就職率を高め、学びの再挑戦を社会へつなげます。生徒一人ひとりの人生設計と学びを結びつけ、社会で再スタートを切るための支援を実践していきます。
添削コメント|「学びの再挑戦を社会へつなげる」という表現は理念的で具体性に欠けていました。改善後は「人生設計」「再スタート」といった具体的なアウトカムを提示し、教員としての支援の方向性がより明確になっています。

【NGポイント】
行動と成果の因果関係や学校固有の取り組みとの関連が乏しく、即戦力性が伝わりませんでした。また、目標指標が曖昧で、エピソードの信頼性を裏付けるデータも不足し、信頼性が欠けていました。

【添削内容】
各段落において、教育的な視点と具体的な行動に言い換えることで説得力を高めました。特に、実際の工夫とその成果、学校との接点、入社後の貢献を論理的につなげるように修正しています。また、貢献意欲が自然に伝わるよう構成を調整しました。

【どう変わった?】
根拠が明示されたことで採用担当は応募者の課題解決力と学校施策への即応性をに評価しやすくなりました。目標数値と施策がセットになり成果イメージが鮮明となり、配属後の活躍像を描きやすくなったことが大きな改善です。

【今回の志望動機のコツ】
・課題→改善→成果を具体数値で明確に示す
・志望先の特徴と経験の接点を詳細に描写する
・主観的な表現を避ける


⑥中高一貫校教員の志望動機

今回は「中高一貫校教員」志望者向けに、6年間を通じた支援内容として、行動と成果を明示した志望動機例文を紹介します。

生徒の成長段階と校風の強みを結び付け、自分の経験を数字や具体策で語り、他校との違いを示す点に気を付けて評価を高めましょう。

中高一貫校教員の志望動機
【結論】
私は、生徒の成長を一貫して支えられる中学・高校の6年間を通じて生徒の学習と人間的成長を段階的に支援できる中高一貫校で、学力面だけでなく人間的成長にも寄り添う学力だけでなく生活面からも生徒の自己形成を後押しする教員になりたいと考えています。
添削コメント|中学・高校の6年間の支援という期間と手法を明示することで独自性を強化しています。一貫校の教員としての行動イメージを採用側に提示しましょう。
【根拠となるエピソード】
中学時代に出会った恩師が、進学や人間関係に悩む私に真摯に向き合ってくださった経験が進路や友人関係の悩みに対して目標設定と面談を重ねて導いてくださった体験が教員を目指すきっかけとなりました。
添削コメント|恩師の抽象的なサポートを目標設定と面談という行動に具体化し、自身の主体性と学びを一文で示すことで説得力を高めています。
【エピソード詳細】
当時、私は学習意欲を失いかけていましたが、恩師は放課後に時間を割いて学習支援や面談を重ねてくれました週次の学習計画作成や模擬面接を行ってくれましたその結果、学業面でも精神的にも自信を取り戻し、進学後も前向きに物事に取り組めるようになりました。目標達成を重ねるうちに成績が15位向上し、進路選択にも主体的に取り組めるようになりました。この体験を通じて、長い時間をかけて信頼関係を築く教育の価値を強く実感しました。
添削コメント|数値成果と施策を示し、再現性の高い指導イメージを提示しています。自分の変化を成果で示すことでエピソードの説得力が向上しています。
【学校を選んだ理由】
貴校は中高一貫の特性を活かし、生徒の可能性を中長期的に伸ばす教育方針を掲げておられます。探究学習プログラムと海外研修制度を柱に、生徒が主体的に学ぶ環境を整えておられる点に共感しました。私も生徒の個性や成長段階に合わせた指導に携わりたいと感じました。
添削コメント|学校独自の取り組みを具体列挙し、他校との差別化と共感理由を明確化することで志望度の高さを示しています。
【入職後】
入職後は、一人ひとりの生徒の変化に敏感に寄り添いながら、学力向上と心の成長を支える定期面談で学習目標を更新し、主体的学習を促すことで、生徒の学力と自己効力感の向上を図る教員として尽力したいと考えています。
添削コメント|成果指標として自己効力感向上を提示することで入社後の貢献イメージを明確に示しています。

【NGポイント】
全体的に説明が不十分で、どう行動したのかイメージを描けませんでした。恩師の支援内容や自己成長の成果も曖昧で、説得力に欠ける印象でした。さらに、学校独自の取り組みへの言及が少なく、志望度の高さが伝わりにくかったです。

【添削内容】
6年間、週次計画、成績15位向上のような数字と行動を付け加え、学校の探究学習や海外研修制度への共感を追加しました。また、入社後は具体的な行動と成果指標を提示し、一貫したストーリーに再構成しています。

【どう変わった?】
応募者が6年間で何をし、どんな成果を出せるかを一読で把握できるようになりました。数値と学校独自情報が加わったことで説得力が向上し、他校でもなく本校を志望する必然性も明確になったことで、総合評価が大幅に改善したでしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・期間と手法を数字で示すように心掛ける
・行動と成果で言い換えることを大切にする
・学校独自の取り組みとの繋がりを言及する

教員の志望動機で避けるべきNG表現

どれほど熱意があっても、伝え方を間違えると志望動機の印象が悪くなる場合があります。特に評価を下げやすいのが、内容が曖昧だったり、動機の方向性がずれていたりするケースです。

ここでは、避けるべき代表的な表現を2つご紹介します。

  1. 抽象的すぎて伝わらない表現
  2. 待遇や労働条件を前面に出した表現

① 抽象的すぎて伝わらない表現

「子どもが好き」「教育に興味がある」といった言葉は、誰でも口にできるような抽象的な表現です。そのため、採用担当者にとっては、本人の思いや適性が見えにくくなってしまいます。

たとえば、「教育実習で担当した児童が自信を持って発言するようになった姿に感動し、自分も成長を支える教員になりたいと思った」というように、具体的な体験を交えて語ることで説得力が生まれます。

自分だけの経験や考え方を含めて話すことが、熱意を伝える近道です。ありきたりな表現で終わらせないよう意識してください。

② 待遇や労働条件を前面に出した表現

「安定しているから」「長期休暇が多いから」といった志望理由は、教員という仕事の本質から外れてしまいます。このような表現では、教育への関心や使命感が伝わりません。

もちろん、働きやすさを重視すること自体は悪くありませんが、志望動機として話すなら「長期的に子どもと向き合える環境に魅力を感じた」といったように、教育との関連性を持たせる工夫が必要です。

教職を選んだ意義や、自分がその職場でどのように貢献したいかを中心に据えることで、誠実な印象を与えられるでしょう。

評価される教員の志望動機を作成できるようにしよう!

教員の志望動機は、採用試験で重視される要素のひとつです。なぜなら、志望動機にはその人の教育に対する姿勢や人柄、将来のビジョンが色濃く表れるからです。

評価されるポイントを押さえるだけでなく、学校種別ごとの違いや準備段階での情報収集も欠かせません。さらに、教育への情熱や教員を目指す明確な理由を、具体的なエピソードを交えて伝えることが重要です。

逆に、抽象的な表現や待遇面を前面に出す内容は、評価を下げてしまう可能性があります。教員の志望動機を成功に導くには、事前準備と書き方の工夫が必要不可欠です。

この記事で紹介した内容を参考にしながら、自分らしさの伝わる志望動機を完成させましょう。

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    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。