【例文6選】会計事務所の志望動機の書き方|求められるスキルやNG例も紹介
この記事では、会計事務所を目指す際の志望動機の書き方を紹介しています。
志望動機の基本や求められる人物像なども紹介しているので、会計事務所を志望している人はしっかりと理解しておき、好印象な志望動機を目指しましょう。
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会計事務所の現状

会計事務所を志望する就活生にとって、業界の現状を正しく理解することは志望動機の説得力を高めるうえで欠かせません。
最近では、税理士法人の組織再編やIT化の進展、人材不足といった課題が複雑に絡み合っています。ここでは、会計事務所業界の主な変化について、以下の4つの視点から解説します。
- 税理士法人の増加と顧客減少
- 若手会計人材の採用難
- AI・クラウド会計ツールの普及
- 高付加価値サービスへのニーズの拡大
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① 税理士法人の増加と顧客減少
会計業界では、税理士の個人事務所から法人化する動きが加速している状況。法人化によってブランド力や業務効率が向上する一方で、顧客数は減少傾向にあります。
その背景には、事業承継を行わずに廃業する中小企業の増加があるでしょう。このような状況では、「なぜこの法人を選ぶのか」といった視点がますます重要になっています。
法人ごとの特徴や強みをよく調べ、自分の興味やスキルとどう結びつくのかを明確にすることが、他の就活生との差別化につながります。
会計事務所の競争が激しくなる中で、「数字が得意だから」だけでは説得力が弱いかもしれません。より具体的な理由を示すことが大切です。
② 若手会計人材の採用難
現在、多くの会計事務所が若手人材の採用に苦労しています。少子化による労働人口の減少や、「堅い」「地味」といった業界イメージがその要因です。
ただしこれは、若手が活躍しやすい環境が広がっているともいえるでしょう。やる気や将来のビジョンをしっかり伝えることで、評価されやすくなっています。
特に、「どの分野で力を発揮したいか」「将来的にどう成長したいか」といった意欲を伝えることが効果的です。
人材不足という課題はあるものの、それがチャンスにもなり得るということを忘れないでください。
③ AI・クラウド会計ツールの普及
近年、AIやクラウド会計ソフトの導入が進み、会計業務の多くが自動化されています。
仕訳や帳簿管理といった定型作業はソフトが担うようになり、人の仕事はより専門性の高い分析や提案へとシフトしています。
そのため、これからの会計業界では、ITリテラシーや課題解決力が求められるようになります。
志望動機を作成する際には、「ITツールを活用できる」「変化に柔軟に対応できる」といった姿勢をアピールしてみてください。
変化のスピードが速い今の会計業界では、新しいことを学び続ける意欲が大きな強みになります。
④ 高付加価値サービスへのニーズの拡大
以前は記帳代行や申告業務が会計事務所の主な業務でしたが、現在では経営支援や財務コンサルティングといったサービスへの期待が高まっています。
企業はより専門的で実践的なアドバイスを求めるようになってきました。そのため、会計や税務の知識だけでなく、コミュニケーション力や提案力も重視されます。
「お客様と信頼関係を築きたい」「経営のパートナーとして貢献したい」といった考えを志望動機に盛り込むとよいでしょう。
計算だけにとどまらない仕事が増えているからこそ、対話力や視野の広さが活きてくるはずです。
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会計事務所が新卒に求めるスキル

会計事務所では、即戦力よりも「成長できる素質」があるかどうかを重視して新卒を採用する傾向があります。とはいえ、最低限身につけておくべきスキルや姿勢があるのも事実です。
ここでは、採用担当者が注目している4つのポイントについて詳しく解説します。
- 会計の基礎知識があるか
- コミュニケーション能力を備えているか
- 継続的に学ぶ姿勢があるか
- 業務を正確にこなせる力があるか
「自分の強みが分からない…本当にこの強みで良いのだろうか…」と、自分らしい強みが見つからず不安な方もいますよね。
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①会計の基礎知識があるか
会計の仕事をする以上、簿記などの基礎知識は欠かせません。特に簿記3級程度の知識があると、入社後の業務にも早く慣れることができるでしょう。
もちろん未経験者を歓迎する事務所もありますが、基本を理解しているかどうかで成長のスピードに差が出るのは事実です。
学生のうちに簿記の勉強に取り組んでおくと、前向きな姿勢として評価されやすくなります。
たとえ資格取得の途中であっても、どのように学んできたかを具体的に伝えることで、努力する姿勢をしっかりアピールできるでしょう。
②コミュニケーション能力を備えているか
会計事務所の仕事は数字だけを扱うわけではありません。顧問先とのやり取りや、社内での情報共有など、人との関わりも多く発生します。
そのため、相手の話を正確に受け取り、要点を整理して伝える力が求められるでしょう。新卒であれば、元気な挨拶や報告・連絡・相談を丁寧に行うなど、基本的な姿勢が何よりも大切です。
話すのが得意である必要はありませんが、誠実に対応する姿勢が相手に信頼感を与えます。アルバイトやグループ活動での経験があれば、そこから得た力を志望動機や自己PRに取り入れてみてください。
③継続的に学ぶ姿勢があるか
会計業界では、税制改正や制度変更などが頻繁に起こります。そのため、知識をその都度更新し、学び続ける意欲があるかどうかが非常に重要です。
現時点で資格を持っていなくても、「どう学んでいるか」「なぜその勉強を始めたのか」といった過程を伝えることで、意欲の高さを示せます。
また、大学の授業や自主学習の経験などを通じて、継続して努力してきたエピソードがあるなら、それを具体的に伝えるとよいでしょう。知識量そのものよりも、知識を吸収しようとする姿勢が評価されます。
④業務を正確にこなせる力があるか
会計事務所では、小さなミスでも大きな問題につながるため、丁寧に作業を進める姿勢が欠かせません。とくに新卒では、「間違えないこと」よりも「丁寧に確認し、改善しようとする姿勢」が重要視されます。
スピードよりも正確さを重視する職場が多いため、普段から注意深く作業に取り組んできた経験があれば、それを具体的に伝えてください。
また、確認ミスを減らすために工夫していることがある場合も、それは立派なアピール材料になります。自分なりのやり方を持っていることが、信頼感につながるでしょう。
会計事務所の志望動機の3つのポイント

会計事務所への志望動機を書くときは、企業の魅力や自分の強みをただ並べるだけでは伝わりません。
採用担当者が知りたいのは、「なぜその事務所なのか」「どのように活躍したいのか」という具体的な思いや熱意です。
ここでは、志望動機に盛り込むべき3つの重要な視点を紹介します。
- なぜその会計事務所を選んだのかを明確にする
- 将来のキャリアビジョンを伝える
- その会計事務所の専門分野への理解を示す
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① なぜその会計事務所を選んだのかを明確にする
会計事務所を目指すうえで、「どこでもいい」という印象を与えると評価は下がります。採用担当者が重視するのは、その事務所を選んだ理由に納得感があるかどうかです。
たとえば、サービス内容や理念、働き方など、自分の価値観や目標と一致する点を具体的に伝えると効果的でしょう。
説明会やホームページで得た情報をもとに、自分なりの視点で志望理由を述べることが大切です。
「ここで働きたい」と思う理由をはっきり伝えることが、魅力的な志望動機につながります。
② 将来のキャリアビジョンを伝える
会計事務所が求めているのは、入社後にどのような成長を目指すのかを描ける人です。志望動機には、「将来どうなりたいのか」というビジョンを盛り込んでみてください。
たとえば、「中小企業の経営を支える税理士になりたい」や「クラウド会計を活用して業務の効率化に貢献したい」といった目標があると、自分の方向性と企業の方針が合っているかどうかが伝わります。
入社後に挑戦したいことや興味のある分野についても触れておくと、前向きな姿勢がより伝わりやすくなります。
③ その会計事務所の専門分野への理解を示す
会計事務所には、それぞれ得意とする分野があります。たとえば、医療業界に強い事務所やスタートアップ支援を重視しているところなど、特色はさまざまです。
志望動機を書くときは、こうした専門分野への理解をしっかり示すことが大切です。「この分野に関心があり、ここで学びたい」と伝えれば、調査や準備をしてきた姿勢が評価されるでしょう。
さらに、自分の経験や関心がどう活かせるかまで述べられると、実際に活躍できるイメージを持ってもらいやすくなります。
会計事務所の志望動機の例文
志望動機を書くとき、「どんな表現が好まれるのか」「自分の強みをどう伝えればいいか」と悩む方は多いでしょう。
ここでは、実際に使える例文をパターン別に紹介し、自分らしい志望動機を考えるヒントをお伝えします。
- 例文①:会計知識を活かして貢献したい
- 例文②:資格取得と実務経験を両立したい
- 例文③:業務内容に魅力を感じたため
- 例文④:正確性や几帳面さを活かしたい
- 例文⑤:経営改善に携わりたい
- 例文⑥:取得済みの資格を活かしたい
さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、6つの例文を本気で添削!どんなポイントに注目して書くべきか知りたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。
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【関連記事】
赤ペンESを徹底解説!エントリーシート無料添削サービスとは
例文①:会計知識を活かして貢献したい
今回の例文は、大学で学んだ会計知識を活かしたいという志望動機を軸に、会計事務所への適性をアピールした内容です。
志望動機を作成する際は、「動機のきっかけ」「会計への関心の深まり」「企業を選んだ理由」の一貫性が重要になります。
【結論】 私はこれまでに学んだ会計の知識を実務の中で活かし、クライアントの経営を支える存在になりたいと考え、 |
添削コメント|「貴所を志望いたしました」では理由の深掘りが不足しています。結論ではなぜその企業なのかまで明確にする必要があります。「地域密着」や「中小企業支援」といった会計事務所の特徴を含めて、志望の軸と企業の特徴が合致していることを伝えると説得力が増します。 |
【根拠となるエピソード】 大学時代に受講した簿記の授業を通じて、数字の裏にある企業活動や意思決定の過程に興味 |
添削コメント|「会計の重要性を実感」という表現は抽象的であり、採用担当にとっては印象に残りにくいです。業務内容など、会計の業務について具体的に触れることで、体験の深さと志望理由の魅力性が高まります。 |
【エピソード詳細】 特に、課題で実際の企業の財務諸表を分析し、改善提案を行った経験が印象に残っています。 |
添削コメント|結局どのような経験をしたのかがほとんど記載されておらず、会計業務を目指すようになったきっかけが不透明でした。どのようなことがあって意識が変化したのかを詳細に描写し、志望動機の根拠として納得感のある文章に修正しています。 |
【企業を選んだ理由】 |
添削コメント|「中小企業支援実績」では他社との違いが見えませんでした。企業の特色や姿勢に言及し、なぜその事務所を選んだのかを具体化することで、企業研究の深さを伝えられます。 |
【入社後】 入社後は、まずは基本業務を着実に習得し、ゆくゆくは |
添削コメント|「税務や経営相談」は曖昧で抽象的でした。入社後にどう成長し、どのような業務に関わるのかを段階的に示すことで、計画性や現実性が伝わります。企業側も育成のイメージが持ちやすくなるでしょう。 |
【NGポイント】
志望動機の根拠となるエピソード部分に曖昧な表現が多く、読んだ人に熱意が伝わりにくい印象を与えてしまっていました。また、企業を選んだ理由が他社でも言える内容にとどまっていた点も課題でした。
【添削内容】
具体的に「過去に何があったのか」「それがきっかけでどのような心境の変化があったのか」を中心に、エピソードをより深掘りして追記しました。また、企業選びの理由についても、企業ならではの特徴に言及することで差別化を図りました。
【どう変わった?】
志望動機全体として、「なぜこの仕事か」「なぜこの企業か」「どのように成長したいか」が一貫して読み取れる構成になりました。企業側から見ると、応募者の意欲や理解度、入社後の活躍イメージが明確に伝わる内容になったでしょう。
・曖昧な語句を避ける ・志望企業の業務内容について触れる ・入社後の成長をアピール |
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例文②:資格取得と実務経験を両立したい
資格取得と実務経験の両立を軸とした志望動機をテーマにした例文です。
志望理由を明確に伝えるためには、「なぜ両立したいのか」「なぜその企業なのか」を具体的に表現することが重要です。
自分の経験や価値観と企業の特徴を結びつけることで、説得力を高められます。
【結論】 私は会計の知識を実務を通して深めながら、資格取得にも挑戦できる環境に身を置きたい |
添削コメント|「環境に身を置きたい」という表現は抽象的で、志望理由としての説得力に欠けます。テーマに合った「実務×資格の両立」という目的を具体的に示すことで、動機が明確になります。 |
【根拠となるエピソード】 大学時代に参加したゼミで家計管理に関する研究を行い、数字を用いて実態を分析することにやりがいを感じました。 |
添削コメント|「興味を持った」とだけ書くのでは動機の深さが伝わりません。行動のどこに魅力を感じたのかを具体化することで、志望動機の根拠がより論理的に伝わります。 |
【エピソード詳細】 たとえば、家計簿アプリの利用データをもとに支出傾向をグラフ化し、改善策を提案する活動では、特定の支出項目に偏りがある家庭に「食費の見直しや定期支出の最適化」といった改善提案を行いました。提案内容に納得し、実際に家計のバランスが改善したというフィードバックをいただいたことで、自身の分析が誰かの役に立つ喜びを実感しました。 |
添削コメント|「こう感じるようになった」という主張が強すぎて、結局どんな経験を経てその心境の変化に至ったのかが曖昧でした。そこでエピソードをより深掘りした内容を追記し、志望動機の根拠を明確にしています。 |
【企業を選んだ理由】 貴所は、 |
添削コメント|「未経験歓迎」や「幅広い業務」といった特徴は確かに魅力ではありますが、他の会計事務所でも当てはまる内容になっています。そこで、他の事務所と差別化するため、企業特有の業務領域や制度について具体的に触れる形に修正しました。 |
【入社後】 入社後は、まず基本的な会計業務を着実に習得しながら、日商簿記1級や税理士試験の勉強にも励み、将来的には |
添削コメント|「支える存在」という表現では少し曖昧だと言えます。実際にどのように貢献したいかを具体的に示すことで、企業側は入社後の成長イメージを描きやすくなります。 |
【NGポイント】
全体として表現が抽象的・曖昧な箇所が多く、会計事務所に特化した志望理由としては説得力に欠けていました。また、企業選びの理由が他社でも通じるようなものにとどまっていた点も評価が下がる要因でした。
【添削内容】
抽象的な表現に対しては、志望動機の根拠となる具体的なエピソードや数字への関心を補足しました。企業選びの理由では、税務・相続支援といった業務内容に言及することで、企業理解と志望度の高さを伝える形にしました。
【どう変わった?】
自分の価値観と企業の特徴を論理的につなげたことで、志望動機全体に一貫性が生まれました。会計事務所を選ぶ理由が明確になり、採用側も「この応募者は自社で成長できそうだ」と判断しやすくなったでしょう。
・エピソードは具体的なものにする ・応募企業の特徴を掴む ・入社後の姿を明確に描く |
例文③:業務内容に魅力を感じたため
会計事務所の業務に興味を持ったきっかけや、企業を選んだ理由について触れた例文です。
特に「なぜその業務内容に惹かれたのか」をエピソードで具体的に示すことで、説得力のある志望動機に仕上がります。
【結論】 私は、数値を通じて企業活動を支えるという会計事務所の業務 |
添削コメント|「大きな魅力を感じ」という表現は抽象的で、どこに魅力を感じたのかが曖昧でした。業務内容をより具体的に捉えた「意思決定を支援できる」という表現にすることで、「業務内容に魅力を感じたため」というテーマ性が明確になりました。 |
【根拠となるエピソード】 大学時代、ゼミで中小企業の経営分析に取り組んだことがあり、財務諸表を読み解くことの |
添削コメント|「奥深さ」や「面白さ」はやや抽象的すぎて、それだけでは伝わりにくい表現です。そこで、何が「奥深い」と感じたのか、何が「面白い」のかを明示し、経験の中で得た学びを言語化しました。業務理解の深さも伝えられる表現に変えています。 |
【エピソード詳細】 特に、ある企業の売上高や利益率の推移から経営課題を発見し、改善案を提案した経験を通じて、数字が企業の意思決定に直結するという実感を持ちました。 |
添削コメント|後半部分は抽象的かつ冗長だったため、より具体的に「どんな行動に手応えを感じ、どんな将来像を描いたのか」を明確にしました。「数字で企業を動かす」という表現は会計事務所の業務と密接に関連しており、志望動機との一貫性を持たせています。 |
【企業を選んだ理由】 貴所は、税務だけでなく経営支援業務にも注力しており、 |
添削コメント|一般的すぎる文言を具体的に言い換えることで、企業独自の魅力を押さえた内容にしました。「経営支援」「教育体制」といったフレーズの背景を掘り下げることで、「どうしてその企業なのか」がより明確になります。企業研究の深度もアピールできる内容です。 |
【入社後】 入社後はまずは基本的な税務・会計業務を正確に身につけ、 |
添削コメント|「活躍できる人材」という表現では内容が曖昧で、どのように貢献するのかが伝わりません。実際の業務内容を意識し、「提案力を磨く」という具体的な目標を設定することで、入社後のビジョンが企業視点でも納得のいくものになりました。 |
【NGポイント】
一部の表現が抽象的で、応募者の本気度や業務理解が伝わりづらい文章になっていました。特に「魅力を感じた」などの表現は、根拠が弱く見えてしまい、志望動機としての説得力が下がる要因となっていました。
【添削内容】
抽象的な言い回しを具体的な業務内容や経験に基づく表現に修正しました。各段落で「なぜそう考えたのか」が分かるようにし、志望理由とエピソードに一貫性を持たせています。また、企業の特色に踏み込むことで、志望度の高さを明確にしました。
【どう変わった?】
結果として、志望動機における一貫性・具体性が高まり、企業から「業務理解がある」「成長意欲がある」と感じてもらえる内容に改善されました。応募者の目標と会計事務所の業務内容が結びついており、評価されやすい構成になっています。
・自身の強みの理由は具体的に ・経験に根拠を持たせる ・企業の特色を明示する |
例文④:正確性や几帳面さを活かしたい
数字への正確さや几帳面な性格をアピールして、会計事務所の志望動機とする例文です。
正確さや几帳面さをアピールする際は、性格の説明に留めず、その強みがどう業務に活きるのかを具体的に示すことが大切です。
【結論】 私は、数字に対する正確性や几帳面な性格を活かし、 |
添削コメント|「強みを活かして貢献したい」だけでは志望動機としてはありきたりで、インパクトに欠けていました。今回は「正確性・几帳面さ」という個人の特性が「どのような形で役立つのか」を具体的に描くことで、応募者の姿勢や志望理由に説得力を持たせています。 |
【根拠となるエピソード】 このように考えるようになったのは、大学時代に所属していたゼミで、データの整理や集計を任された経験がきっかけです。 |
添削コメント|もとの文章は「全体の分析に影響する」という点で終わっており一般論に近く、説得力に欠けていました。そこで「自分の体験として強く意識し」と主語を明確にすることで、思考の変化が読み手に伝わりやすくなっています。 |
【エピソード詳細】 特に、経済統計のレポート作成では、約100人分のアンケート結果をExcelで集計し、グラフや平均値を用いて資料を作成しました。 |
添削コメント|「見直しを繰り返す」という表現だけでは工夫や成長が伝わりません。業務の再現性を意識し、「関数によるチェック」「ダブルチェック」といった手法を示すことで、職務に必要な姿勢が明確になります。 |
【企業を選んだ理由】 数ある会計事務所の中でも貴所は中小企業支援に力を入れており、 |
添削コメント|「距離が近い」は曖昧な印象を与えやすいため、「一人ひとりに寄り添った対応」と具体化しました。顧客志向を重視する姿勢は好印象につながりやすく、会計事務所の特性とも親和性が高い表現です。 |
【入社後】 入社後は、基本的な会計業務を正確にこなすことはもちろん、日々の積み重ねを大切にしながら、 |
添削コメント|「信頼される存在になりたい」は意欲としては良いですが、抽象度が高いため、「どう信頼されるのか」という手段を補足しました。会計事務所において評価されやすい業務姿勢(帳票管理・期限意識)を強調しています。 |
【NGポイント】
全体的に抽象的な表現が多く、特に「貢献したい」「魅力を感じた」などの言い回しでは、なかなか熱意をアピールしにくいです。また、エピソードも「見直しを繰り返した」といった表現にとどまり、行動や成果が読み手に伝わりにくい状態でした。
【添削内容】
企業に対する貢献の方法や志望理由を、業務内容と性格特性に結びつけて具体的にしました。「なぜその企業でなければならないのか」「どんな働き方を目指しているのか」が明確になるように調整しました。
【どう変わった?】
「この人は几帳面さを業務にどう活かすのか」「企業にどのように貢献できるのか」を具体的にイメージしやすい内容に改善されました。「正確性」「丁寧さ」「顧客対応力」への意識が強く伝わるようになり、企業からの評価も高まりやすくなっています。
・チームへの貢献をアピール ・工夫と成果を必ず記載 ・会計事務所で求められる力も強調する |
例文⑤:経営改善に携わりたい
次に、経営改善に興味を持って会計事務所を志す方に向けた志望動機例文です。
「経営改善がしたい」→「会計事務所を目指した」という流れは納得しやすいため、「なぜ経営改善に興味を持ったのか」をエピソード等で掘り下げる形にしましょう。
【結論】 私は、経営者の意思決定を数字の面から支え、地域企業の発展に貢献したいと考え、 |
添削コメント|「会計事務所を志望しています」だけでは動機が曖昧で他業界でも通用するため、なぜ「会計事務所」なのかを補う必要があります。数字で支えたいという意志を、税務・会計業務と具体的に結びつけた表現に改善しました。 |
【根拠となるエピソード】 大学時代、地元商店街の活性化イベントを企画・運営した経験から、 |
添削コメント|「裏側の業務」という表現は曖昧で、どのような職種にも当てはまってしまいます。「数字を活用した運営支援」という具体的な関心対象に置き換えることで、会計事務所での業務と自然にリンクさせました。 |
【エピソード詳細】 イベントでは、売上予測や予算管理を担当し、店舗ごとの売上変化を数値で把握することで、 |
添削コメント|「企画改善」や「改善策を提案」は成果や行動の詳細が不明瞭です。代わりに販促調整や課題提示といった具体的な行動と結果を示すことで、読者(企業)に実行力と分析力を印象づけるよう修正しています。 |
【企業を選んだ理由】 貴所は中小企業の支援に力を入れており、 |
添削コメント|企業の特徴に言及する際の言い回しが曖昧と言えます。税務以外の具体的な業務内容と、応募者自身が目指す役割を明確にすることで、志望理由の独自性と説得力が増します。 |
【入社後】 入所後は、会計や税務の知識を基礎から学び、丁寧なヒアリングと的確な分析力を身につけて、 |
添削コメント|「良き相談相手」は抽象的すぎて評価しづらく、企業側がイメージする貢献が見えません。実務で求められる「課題把握」や「提案力」といった成果を具体的に目指す姿勢を明確に伝えることが重要です。 |
【NGポイント】
志望動機の軸に曖昧な表現が多く、「どうして経営改善がしたいのか」「どのように経営改善に携わりたいか」が十分に伝わっていませんでした。全体として企業側に個性や熱意が伝わりづらくなっていた点もありましたね。
【添削内容】
「支えたい」「魅力を感じた」などの抽象表現を削除し、実際の行動や支援内容を具体的に言い換えました。また、エピソードや志望先との接点を数字・企画・財務といったキーワードに統一し、内容に一貫性と具体性を持たせました。
【どう変わった?】
抽象的だった表現に具体的な業務や成果が加わることで、志望動機としての説得力が増しました。特に「経営改善」というテーマが、志望企業の業務とリンクして伝わるようになったことで、採用担当にも響きやすい内容になったはずです。
・取り組んだ経験を中心にする ・経営改善に対する熱意をアピール ・入社後の貢献像を明確化する |
例文⑥:取得済みの資格を活かしたい
取得した資格を活かして志望動機を作成する方に向けた例文です。
今回の例文では、取得済みの簿記資格と学生時代の経験を活かして、会計事務所の業務にどうつなげるかを意識して表現しています。
志望動機を作成する際には、資格や学びの背景を単に伝えるのではなく、それを「どう活かして企業に貢献したいのか」を具体的に示すことが重要です。
【結論】 大学で取得した簿記2級の資格を活かし、 |
添削コメント|「貴所を志望いたしました」のみでは志望理由が曖昧で、他社にも当てはまる表現です。会計の知識をどのように活かし、どのような価値を提供したいのかまで触れることで、動機に具体性と独自性が生まれ、企業側にも納得感を与えます。 |
【根拠となるエピソード】 大学2年次に参加したゼミで、架空の企業の財務諸表を作成するグループワークに取り組み、 |
添削コメント|「面白さを感じました」は就活においては抽象的で説得力に欠けます。「会計データの分析」という行動に落とし込み、なぜ惹かれたのかを説明することで、志望動機との一貫性が強化されます。 |
【エピソード詳細】 メンバーと試行錯誤しながら、売上や仕入れの数字を整理し、利益率やキャッシュフローの違いを分析する中で、数値から企業の課題や強みを読み取る力が身につきました。 |
添削コメント|「この経験から〜取得するに至りました」という表現は因果関係が不明瞭になりがちです。「経営判断への興味」というつながりを補足することで、行動の理由と結果に論理性が生まれます。 |
【企業を選んだ理由】 貴所は中小企業支援に力を入れており、 |
添削コメント|「会計以外の業務」「魅力を感じた」といった表現は抽象的すぎて評価されにくいです。具体的な業務内容を明記し、「なぜ自分がその業務を望むのか」を含めると説得力が高まり、企業研究ができている印象も与えられます。 |
【入社後】 まずは記帳や仕訳などの基本業務を確実にこなしながら、 |
添削コメント|「経営面まで支援〜」という表現は曖昧です。会計事務所での成長ステップを意識した構成とすることで、入社後のイメージが具体化され、成長意欲と現実的な視野を併せ持っていることが伝わります。 |
【NGポイント】
志望動機の序盤で「貴所を志望いたしました」と述べるだけでは、他の事務所との差別化ができず、評価が分かれるおそれがありました。また、全体的に曖昧な語句が多く、具体的な経験や理由と結びついていなかった点も課題でした。
【添削内容】
抽象的な語句や表現を、具体的な行動や体験、志望先の特徴と結びつけるように修正しました。たとえば「面白さを感じた」は「会計データから企業の実態を分析できることに興味を持った」と変えることで、行動の裏づけを強化しています。
【どう変わった?】
志望動機全体の一貫性と具体性が高まり、「なぜこの会計事務所を選ぶのか」「どのように貢献したいか」が明確になりました。企業側としても、応募者の将来像や学びの活かし方をイメージしやすくなり、評価につながりやすくなったでしょう。
・具体的な表現で独自性を持たせる ・感情表現は具体化する ・入社後の熱意をアピール |
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会計事務所の志望動機でよくあるNG例

どれだけ熱意があっても、伝え方を間違えると志望動機がマイナスの印象を与えてしまいます。ここでは、選考で避けたい志望動機のNGパターンを紹介します。
それぞれの注意点についてわかりやすく解説していきます。
- 抽象的・一般的な表現はしない
- ネガティブな理由は志望動機に含めない
①抽象的・一般的な表現はしない
「成長できる環境だと思った」「会計に興味がある」といった表現は一見前向きに聞こえますが、具体性に欠けるため評価されにくい傾向があります。
こうした内容では、他の応募者との差別化が難しいでしょう。
重要なのは、「なぜその事務所を選んだのか」「どのように貢献したいのか」を明確に伝えることです。
たとえば、「医療分野に強みを持つ貴所で、医療経営に関心がある自分の知識を活かしたい」と述べれば、独自性が生まれます。
志望理由は具体的な情報と自分の経験を組み合わせることが効果的です。表面的な言葉で終わらせず、企業研究をもとに説得力を持たせてください。
②ネガティブな理由は志望動機に含めない
「安定しているから」「他に受からなかったから」といった理由は、本音であっても避けたほうがよいでしょう。消極的な動機は、採用側に「ここでなくてもいいのではないか」と思わせてしまいます。
志望動機では前向きな意欲や、自分の適性を伝えることが大切です。
たとえば、「業界全体が安定していると感じたから」ではなく、「長期的な信頼関係を重視する貴所の姿勢に共感した」と伝えると、ポジティブな印象になります。
同じ動機でも表現の工夫次第で、相手に与える印象が大きく変わるため、伝え方に気をつけてください。
会計事務所の志望動機を仕上げるために大切なこと

会計事務所への志望動機を書くには、業界の現状や求められるスキルを理解し、自分との接点を明確にすることが重要です。
現在、会計業界はAIの導入や人材不足などの変化に直面しており、新卒にも柔軟な対応力や継続的な学習姿勢が求められます。
そのうえで、なぜその事務所を選んだのか、どのような将来像を描いているのかを具体的に伝えることが、志望動機の説得力を高めるポイントです。
例文を参考に、自分の経験や強みを自然な流れで盛り込みましょう。こうした準備をすることで、採用担当者に「この人と働きたい」と思ってもらえる志望動機に仕上がるはずです。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。