トイレタリー業界の動向は?主要企業のランキングや就職難易度など徹底解説
国外向けの需要が高まるトイレタリー業界では、海外で活躍できる人材のニーズが高まっています。
シャンプーや洗剤などの身近なアイテムを扱う業界だからこそ、当たり前の中にある不満や不便さに気づける人材がほしいというのが業界のニーズのようです。
最新のトイレタリー業界の動向・就職難易度・就活で効果的にアピールするポイントなど、安定した人気を誇るトイレタリー業界について紹介します。
トイレタリー業界とは?
トイレタリー業界とは、トイレタリー商品を取り扱う業界です。
お手洗い関連の商品ではなく、石鹸、シャンプー、歯磨き粉、髭剃りや入浴剤といった日々の生活をさらに快適にするための幅広い製品を指しています。
- トイレタリー業界の市場規模
- トイレタリーメーカー
- トイレタリーの卸売業
- トイレタリーの小売業
まずはトイレタリー業界を知るために、上記の項目から見ていきましょう。
①トイレタリー業界の市場規模
トイレタリー業界の市場規模は、国内で約2兆円、世界市場で約76兆5,385億円とされています。
国内市場は少子高齢化や人口減少の課題に直面していますが、高価格帯商品の需要増加や訪日外国人観光客による消費は拡大傾向ですよ。
また世界市場では、新興国の経済発展や衛生意識の向上が進んでおり、さらなる市場拡大が見込まれるなど安定した成長を維持しています。
②トイレタリーメーカー
トイレタリーメーカーは、多様な製品を開発し、品質と機能性を追求しています。
大手メーカーから中小企業まで多くの企業が市場で競争しており、革新的な製品やエコフレンドリーな商品などに注目が集まっている状況です。
環境に優しいパッケージや持続可能な原材料を使用した製品が増え、消費者の多様なニーズに応えつつ企業のブランド価値を高めていますよ。
③卸売業
トイレタリー業界の卸売業は、メーカーから商品を仕入れ、小売店へ供給する役割です。
全国に広がるネットワークを活用して効率的に商品を流通させていますよ。
効率的なシステムによりメーカーは販売チャネルを広げることができ、小売店は安定した供給を受けられることで消費者へ迅速に商品を届けることが可能です。
④小売業
トイレタリー業界の小売業は、ドラッグストア、スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどを、卸売業者から商品を仕入れ、消費者に販売する役割です。
消費者のニーズに合わせた商品を選び、販売戦略を工夫することで競争力を維持し、特売やポイント制度を活用して顧客のリピートを促しています。
トイレタリー業界で働く人の仕事内容
トイレタリー業界は次のような職種に分かれています。
- 開発・研究
- 営業
- マーケティング
- デザイン
- 広報・宣伝
それぞれの職種がどのような役割を担っているのか理解しておきましょう。
①開発・研究
開発・研究は、消費者が求める製品を実現するために、香り、触り心地、コスト削減など、さまざまな角度から研究をおこなう職種です。
新しい商品を開発するための綿密な調査と試行錯誤が求められます。
②営業
営業の仕事は、自社製品を卸売業者や小売店に取り扱ってもらうための提案をおこないます。
新規開拓や既存顧客の管理や製品の販売戦略を考えることが主な業務ですよ。
また、実店舗を巡回して売り場の状況を確認したり最適な商品配置を提案したりすることもあります。
③マーケティング
マーケティングは、消費者のニーズやトレンドをリサーチし、それを商品開発に反映させる役割です。
競合他社の商品との差別化を図るため、消費者が求める機能やデザインを分析し、新しい商品の企画・開発に役立てます。
消費者の心を掴むためには、市場の変化を敏感に察知するマーケティングの役割が欠かせません。
④デザイン
デザイナーは、商品のパッケージや広告のデザインを担当します。
商品の見た目は購買意欲に大きく影響するため、魅力的なデザインを提供することが大事ですよ。
消費者の目を引くデザインを作り上げるために、常に最新のトレンドを取り入れることが重要視されます。
⑤広報・宣伝
広報・宣伝は、開発された商品を多くの消費者に知ってもらうためのPRをおこないます。
テレビやインターネットなどのメディアを活用して商品情報を広め、消費者の関心を引くプロモーションをおこなうことが仕事ですよ。
企業や小売店への売り込みで成果が上がるプロモーションを作ります。
トイレタリー業界の主な商品
トイレタリー業界の主な商品は、次の4つです。
- 衛生用品
- サニタリー用品
- ヘアケア・ボディケア用品
- バス用品
それぞれどのような商品があるのか簡単に紹介します。
①衛生用品
衛生用品は、日常生活で使う各種洗剤や歯磨き製品です。
洗濯洗剤、食器用洗剤、ハンドソープや歯ブラシなど、身の回りを清潔に保つためのアイテムが含まれます。
近年では除菌力が高く、利便性のある商品が人気ですよ。
②サニタリー用品
サニタリー用品とは、生理用品や紙おむつなどを指し、女性向けのナプキン、タンポン、赤ちゃんや高齢者向けの紙おむつなどが該当します。
機能性はもちろんのこと、快適な使用感も求められる商品です。
最近では、デザイン性やオーガニック素材を使用した商品が注目されていますよ。
③ヘアケア・ボディケア用品
ヘアケア・ボディケア用品は、シャンプー、トリートメント、ボディクリームやヘアオイルなど髪や体のコンディションを整えるための商品です。
ヘアケア・ボディケア用品は使用感や効果にこだわる消費者が多いため、高品質な成分や魅力的なパッケージデザインが求められます。
④バス用品
バス用品は、入浴時に使用する石鹸、シャンプー、入浴剤などです。
シャンプーやボディソープなど入浴に欠かせないアイテムだけでなく、入浴剤などの嗜好品も含まれますよ。
消費者のニーズは、高機能かつ低価格な商品です。より快適なバスタイムを過ごすために、さまざまな商品が市場に出回っています。
トイレタリー業界の動向
トイレタリー業界では、新製品に関するニュースが頻繁に報じられるほか、企業ブランドや海外進出についての話題も多く取り上げられます。
市場の動向に敏感であるため、関連ニュースに目を通すことは就職活動において大いに役立つのでここから紹介します。
- インバウンド需要の拡大で堅調に推移
- ユニ・チャームが中国で最高級おむつを販売
- ボディケア商品市場が5年で1.3倍に伸長
- ユニ・チャームAI対応大人のおむつの販売
①インバウンド需要の拡大で堅調に推移
トイレタリー業界は、堅実な成長を続けています。
トイレタリー用品の実用性が高く評価されていることや衛生意識の高まりはもちろん、多様化する顧客ニーズに応える製品展開をおこなったことが成長を続ける理由のひとつですよ。
各企業は、消費者が何を求めているかを綿密に調査し、それに基づいた製品改良をおこなっています。
②ユニ・チャームが中国で最高級おむつを販売
ユニ・チャームは、おむつ商品最高級シリーズ「ナチュラル ムーニー」の中国市場での展開もはじめました。
ナチュラル ムーニーは、表面にオーガニックコットンを配合し、赤ちゃんの肌に安心して使えるハイランク商品です。
開発にあたり、ユニ・チャームは日本と中国の母親たちへの訪問調査を実施し、ニーズを収集しています。
調査を通じて中国の消費者が「多少高くても品質に信頼のある日本製品を選びたい」と感じていることが判明しました。
調査結果を受けてニーズに合う高級ラインの開発を決定した流れです。
③ボディケア商品市場が5年で1.3倍に伸長
東洋経済オンラインによれば、メンズコスメティック市場でのデオドラント剤が2012年から2016年の5年間で約1.3倍に成長しています。
2011年の震災後、節電が進む中でオフィスでの汗対策が必要となり、制汗剤やコロンの需要が急増しました。
その結果、長時間香りが持続する衣類用柔軟剤の開発も進み、多くの商品が発売されています。
男性の美容意識が向上する中で、さまざまな用途や好みに対応した製品が次々と登場しています。
(引用 東洋経済オンライン)
④ユニ・チャームAI対応大人用おむつの販売
ユニ・チャームは、人工知能を活用した「大人用おむつNAVI」で24時間サポートを開始しました。
高齢化社会の進展に伴い、ユニ・チャームのお客様相談センターへの問い合わせが年々増加しています。
問い合わせの多くを占めていた高齢者の介護方法や正しい排泄ケアについて、消費者のニーズに対応するために大人用おむつNAVIが開発されました。
おむつの選び方をはじめ、紙おむつの履かせ方や医療費控除に関する問い合わせに対応するなど、大人用おむつNAVIは多くの人に役立っています。
トイレタリー業界全体の将来性
トイレタリー業界に求められていることは、大きく次の3点です。
- 海外でいかにブランド確立ができるか
- 国内は高齢者の市場への食い込みがカギ
- 「時短」に商店を充てた付加価値のある商品開発がポイント
①海外でいかにブランド確立ができるか
海外市場でのブランド確立は、トイレタリー業界の成長において大きなポイントです。
ライオンやユニ・チャームは、アジアを中心に事業を展開し、ブランドの認知度を高める活動に注力してます。
またアース製薬は中国、タイ、ベトナムを拠点に55ヵ国で商品を輸出し、それぞれの市場ニーズに合わせた展開をしていますよ。
②国内は高齢者の市場への食い込み方がカギ
国内市場では、高齢者をターゲットにした商品開発が今後のカギを握ります。
少子高齢化の影響で子ども用紙おむつの売上が減少する一方、大人用紙おむつの需要は安定的に拡大しています。
③「時短」に焦点を当てた付加価値のある商品開発がポイント
現在では、高品質であるだけでなく時短にも焦点を当てた商品が人気です。
P&Gが発売した3Dジェルボールは、計量カップが要らず手軽に使える点ことで人気が爆発し、発売から3年間で1億個以上売れました。
同様にライオンのこすらずに洗い落とせる浴室洗剤も消費者に支持され好調な売上を記録するなど、高付加価値商品の開発が今後のポイントです。
トイレタリー業界の日本主要企業ランキング
トイレタリー業界には、CMやスーパーで見かける大手企業が多く存在し、それぞれ独自の強みを持っています。
日本国内の主要企業5社の特徴は次のとおりです。
- 花王株式会社
- ライオン株式会社
- ユニ・チャーム株式会社
- 小林製薬株式会社
- アース製薬株式会社
①花王株式会社
月のマークで親しまれている花王株式会社は、掃除、洗濯、食器洗いなど家庭内の必需品を提供しています。
圧倒的な市場シェアを誇り、2006年に化粧品メーカーのカネボウを吸収したことで化粧品分野でもシェアを拡大しました。
「心地よく、健康的な生活を」「清潔な国民は栄える」という理念のもと、油脂製品を中心としたケミカル事業にも進出し、売上の16%を占めています。
福利厚生面でも高い評価を受けており、マーケティング、生産、物流の全ての部門が連携し、「心をこめた、よきモノ作り」を実践する企業です。
代表取締役社長 | 澤田 道隆 |
従業員数 | 8,199人(グループ連結 34,257人) |
設立年月 | 1940年5月21日 |
有名なブランド | アタック、ビオレ、メリーズ、ソフィーナ、キュレル |
特徴 | 研究開発に注力し、年間売上高の約4%を投資 幅広い製品ラインアップ 福利厚生が充実 |
②ライオン株式会社
ライオン株式会社は、「おはようからおやすみまで」のキャッチコピーで知られ、年齢や性別を問わず、清潔で快適に過ごせる製品を提供する企業です。
歯磨きや洗剤などの衛生用品で定評があるほか「バファリン」「スマイル」シリーズの目薬など、とくに医薬品分野で幅広い製品をラインアップしていますよ。
社内は営業、研究、生産技術に分かれており、幅広い業務分野があることも特徴のひとつです。
研究職では、家庭用品だけでなく薬品や工業用化学品の研究もおこない、「常識に牙をむけ」というスローガンのもと、革新力のある人材を求めています。
代表取締役社長 | 濱 逸夫 |
従業員数 | 3,132名(グループ連結 7,550名) |
設立年月 | 1918年9月3日 |
有名なブランド | クリニカ、システマ、トップ、ソフラン、キレイキレイ |
特徴 | オーラルケア製品で国内トップシェア 医薬品分野にも強み 海外展開を積極的に推進 |
③ユニ・チャーム株式会社
ユニ・チャーム株式会社は、女性向けの紙おむつや生理用品を中心に取り扱う企業です。
「ムーニー」や「ソフィ」などのブランドが有名で、とくに女性向け製品で高いシェアを誇ります。
アジア各国での事業展開も進めており、今後もグローバルな企業として成長を続けていくでしょう。
代表取締役社長 | 高原 豪久 |
従業員数 | 1,457名(グループ連結 16,223名) |
設立年月 | 1961年2月10日 |
有名なブランド | ムーニー、マミーポコ、ソフィ、ライフリー、シルコット |
特徴 | 不織布・吸収体の加工・成形技術が強み アジア各国での事業展開 グローバルに活躍できる人材を育成 |
④小林製薬株式会社
小林製薬株式会社は、医薬品と衛生雑貨を幅広く取り扱う企業です。
肩こりや腰痛向けの「アンメルツ」や「アンメルシン」、女性のホルモンバランスに対応する「命の母」など、多様なサプリメントを提供しています。
「あったらいいな」というニーズに応える商品開発をおこない、新たな市場を開拓しました。
研究、技術、マーケティングが一体となり、新しい商品を次々と生み出すフットワークの軽い企業です。
代表取締役社長 | 小林 章浩 |
従業員数 | 1,645名(グループ連結 3,534名) |
設立年月 | 1919年8月22日 |
有名なブランド | アンメルツ、ブルーレット、サワデー、トイレその後に、サラサーティ、熱さまシート |
特徴 | ニッチ戦略で新たな市場を開拓 独自のユニークなネーミング 動物愛護の取り組み |
⑤アース製薬株式会社
アース製薬株式会社は、害虫駆除の殺虫剤で広く知られています。
とくに有名な商品は「アースノーマット」や「ゴキジェット」などで、殺虫剤市場では業界トップシェアを誇る企業です。
地域ごとのニーズに合わせた商品開発を行い、消費者の快適な生活を支えてきました。
「快適」という概念にはさまざまな意味がありますが、アース製薬は害虫駆除を通じて、精神的にも心地よい環境を提供することを目標にしています。
代表取締役社長 | 川端 克宜 |
従業員数 | 1,358名(グループ連結 4,788名) |
設立年月 | 1925年8月26日 |
有名なブランド | アースノーマット、ゴキジェット、アースレッド |
特徴 | 殺虫剤市場で業界トップシェア 地域ごとのニーズに対応 オープンドアポリシーで自由な意見交換を促進 |
世界のトイレタリー業界ランキング
日本のトイレタリー業界には、世界からも多くの企業が進出しています。
世界のトイレタリー業界ランキングから、上位4社を見てみましょう。
- ジョンソン・アンド・ジョンソン
- P&Gジャパン
- ロレアル
- ユニリーバ
①1位:ジョンソン・アンド・ジョンソン
ジョンソン・アンド・ジョンソンは、医薬品、医療機器、消費者向けヘルスケア製品を提供する世界最大級のトイレタリー企業です。
消費者向け製品では「バンドエイド」や「ニュートロジーナ」、「ジョンソンベビー」などのブランドを知っている方は多いでしょう。
ジョンソン・アンド・ジョンソンは、グローバルなブランド力と多岐にわたる製品ポートフォリオを持ち、世界中の市場で高い評価を受けています。
また、研究開発に積極的に投資しており、新しい製品を次々と市場に投入している企業です。
代表取締役社長 | アレックス・ゴルスキー |
従業員数(日本) | 2,537人 |
設立年月 | 1886年 |
有名なブランド | バンドエイド、ニュートロジーナ、ジョンソンベビー |
特徴 | 広範な製品ラインナップ 強力なグローバルブランド 積極的な研究開発投資 |
②2位:P&Gジャパン
P&Gジャパンは、消費者向け製品を幅広く提供する世界的な企業で、「パンパース」、「アリエール」、「パンテーン」などのブランドがとくに有名です。
グローバル売上高は760億ドルに達するなどトイレタリー業界のリーダーとしての地位を確立しています。
マーケティング戦略に力を入れており、ブランド単位でのオペレーションが特徴ですよ。
代表取締役社長 | スタニスラフ・ベセラ |
従業員数(日本) | 3,500人 |
設立年月 | 1837年 |
有名なブランド | パンパース、アリエール、パンテーン |
特徴 | ブランド単位でのオペレーション 高いマーケティング力 広範な製品ラインナップ |
③3位:ロレアル
ロレアルは、化粧品やスキンケア、ヘアケア製品を提供する世界最大の美容企業です。
「ロレアルパリ」、「メイベリン」、「ランコム」などのブランドが広く知られています。
2018年の売上高は約3兆2,440億円に達し、美容業界のトップ企業としての地位を確立しました。
競争が激しい市場環境においても、新規参入企業との競争に対応し、シェアを維持しています。
代表取締役社長 | ジャン=ポール・アゴン |
従業員数(日本) | 2,319人 |
設立年月 | 1909年 |
有名なブランド | ロレアルパリ、メイベリン、ランコム |
特徴 | 殺虫剤市場で業界トップシェア 地域ごとのニーズに対応 オープンドアポリシーで自由な意見交換を促進 |
④4位:ユニリーバ
ユニリーバは、食品、家庭用品、パーソナルケア製品を提供する多国籍企業で「ダヴ」、「ラックス」、「リプトン」などのブランドが有名です。
2023年のパーソナルケア部門の売上高は13.8億ユーロに達し、グローバル市場で強い存在感を示していますよ。
複雑な供給チェーンを管理し、製品の供給に遅れが生じないよう工夫していることが特徴です。
代表取締役社長 | アラン・ジョープ |
従業員数 | 128,000人 |
設立年月 | 1929年 |
有名なブランド | ダヴ、ラックス、リプトン |
特徴 | 広範な製品ラインナップ 強力なグローバルブランド 複雑な供給チェーン管理 |
トイレタリー業界の就職難易度
トイレタリー業界への就職を目指す場合、企業の規模や職種によって難易度が大きく変化します。
以下の3点に注意して候補を決めるとよいでしょう。
- 外資と国内企業の就職難易度の違い
- 大企業と中小企業それぞれの就職難易度
- 職種別就職難易度
①外資と国内企業の就職難易度の違い
外資系企業は、グローバルな視点を持つ人材を求める傾向が強く、とくに英語力や異文化コミュニケーション能力が求められます。
これに対して国内企業は、日本語でのコミュニケーション能力を重視する傾向です。
ただし、国内企業でもグローバル化が進んでおり、英語力や海外経験を評価する企業も増えていますよ。
- 外資系企業
- 難易度:比較的高い
- 理由:英語力やグローバルな視点が求められるため
- 国内企業
- 難易度:比較的低い
- 理由:日本語でのコミュニケーション能力を重視
②大企業と中小企業それぞれの就職難易度
知名度が高く、福利厚生や研修制度が充実している大企業は、競争率が高くなります。
知名度が低い中小企業は、応募者が少なく比較的採用されやすい傾向です。
ただ中小企業でも高い技術力や独自のブランドを持つ企業は、大企業に負けない魅力があり競争率が高くなりますよ。
- 大企業
- 難易度:比較的高い
- 理由:人気が高く競争率が高いため
- 中小企業
- 難易度:比較的低い
- 理由:知名度が低く応募者が少ないため
③職種別就職難易度
職種による違いでは、研究開発職は専門知識や研究経験が求められるため、難易度が高くなりやすいことが特徴です。
また営業・マーケティング職はコミュニケーション能力や営業力が必要とされることから難易度は高めでしょう。
一方で、生産管理職や事務職は未経験でも応募可能な場合もあり、比較的採用されやすい職種です。
- 研究開発職
- 難易度:比較的高い
- 理由:専門知識や研究経験が求められるため
- 営業・マーケティング職
- 難易度:比較的高い
- 理由:コミュニケーション能力や営業力が必要とされるため
- 生産管理職
- 難易度:比較的低い
- 理由:未経験でも応募可能な場合が多いため
- 事務職
- 難易度:比較的低い
- 理由:一般的な事務スキルがあれば応募可能なため
トイレタリー業界が求める人材
トイレタリー業界に就職を目指すなら、どのような人材が求められているかを理解することが大切です。
以下に、採用で重視される人材像をまとめました。
- 消費者目線で考えられる人
- チームワークを重視した行動がとれる人
- 粘り強く取り組める人
- 消費者のニーズに気づける人
①消費者目線で考えれる人
顧客の意見をしっかりと取り入れられる人が求められます。
営業職や商品開発職など、顧客と直接接する機会が多い職種もあれば、そうでない職種もあるのがトイレタリー業界です。
商品の提供だけでなく、消費者の視点で考え、使いやすく便利な商品を作るために何が必要かを考えることが重要ですよ。
そのため、相手の立場に立って行動できる、思いやりのある人がトイレタリー業界には向いています。
②チームワークを重視した行動がとれる人
チームワークを大切にしており、個々の意見を尊重し、チーム全体で協力して成果を上げることができる人材が求められます。
求められるのは、それぞれの個性と向き合い、全ての従業員の可能性を引き出すことを重視し、異なる考え方を持つ人とも協力し合える協調性のある人材です。
チームワークを発揮したエピソードと共に、協調性の高さをアピールすると良いでしょう。
③粘り強く取り組める人
効率のよい方法を常に考え、素早く行動し、最後まで粘り強く取り組める人材が候補の筆頭です。
現状に満足せず、さらに効率よく仕事を進める方法を考えることが必要です。
自分の業務だけでなく、さまざまな面に目を向け、前向きに取り組む姿勢が求められますよ。
④消費者のニーズに気づける人
多くの商品が存在する中で、成長を続けるためには、いかにして消費者にリピートしてもらうかが重要です。
消費者視点で物事を判断し、ニーズを素早くキャッチする情報収集力が求められます。
既存の商品を改良し、新しいヒット商品を見つけるためには、多くの時間と労力が必要ですよ。
創造力や企画力に加え、失敗しても諦めない強い意志や忍耐力が求められるでしょう。
トイレタリー業界で評価される自己PRの書き方ポイント
トイレタリー業界で自己PRを書く際には、以下のポイントを押さえることが重要です。
- 結論から始める
- 具体的なエピソード
- その結果から学んだこと
- 入社後はどのように活躍できるか
それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。
①結論から始める
自己PRは最初に自分の強みを端的に述べることから始めます。「私は○○が得意です」などと、自分の長所を具体的に示しましょう。
「私の強みは、どんな困難にも立ち向かう挑戦力と忍耐力です」 |
などと最初に述べると、続く話が「どんな困難にも立ち向かう挑戦力と忍耐力」に向かっていることが明白です。
面接官に理解してもらいやすい話のプロセスを意識しましょう。
②具体的なエピソード
結論を述べたら、自分の長所を証明する具体的なエピソードの紹介です。
企業は、あなたの人柄や価値観を具体的な行動から判断します。
部活やサークルでの経験を通じて困難に立ち向かう姿勢が身についたなど、具体的な例を挙げて紹介しましょう。
「大学でラクビーを始めましたが、経験者に遅れを取り、なかなか試合に出られない状況が続きました。 ラグビーに向いていないのではないかと自信を喪失したこともありましが、自身の武器や弱点を分析し自主練に励んだ結果、状況は徐々に改善しました。 自分のプレーを動画で見返したり、食事を含めて生活習慣を改善したりした結果、試合に出られるようになりました」 |
③その結果から学んだこと
エピソードで終わるのではなく、エピソードから学んだ教訓を述べます。
「その経験から、客観的な分析と目標達成に向けた具体的なプランが大切だと実感しました。 具体的なプロセスとステップを設定することでモチベーションが下がりにくくなっただけでなく、チームメイトへも具体的なアドバイスができるようになりました」 |
④入社後はどのように活躍できるか
最後に、その経験を入社後どのように活かせるのか、どのように活躍できるのかを述べましょう。
企業が求めているのは、自社に貢献できる人材です。
「この経験は、貴社の○○業務で活かせると考えています」と具体的なビジョンを示しましょう。
トイレタリー業界の選考でライバルに差をつけるコツ
トイレタリー業界で他の候補者と差をつけるために覚えておきたいポイントを3つ紹介します。
- 「協調性」があるエピソードを伝える
- 語学力の高さを伝える
- 企業独自の方向性・ビジョンを含めた志望動機を伝える
①「協調性」があるエピソードを伝える
トイレタリー業界では、チームワークが非常に重要です。
企業は協調性を持つ人材を求めており、これをアピールするためには具体的なエピソードが効果的に作用します。
異なる意見を持つメンバーと協力して目標を達成した経験や、チーム全体のために働いたエピソードを挙げるとよいでしょう。
- 組織の利益を優先して行動する
- 異なる意見を調整する能力
- 協力的な姿勢を示す
プロジェクトで意見が対立した際、全員の意見を聞いて調整し、共通の目標に向かって進めた経験などを具体的に伝えましょう。
②語学力の高さを伝える
トイレタリー業界は安定性が高いことも魅力のひとつですが、少子高齢化などによる日本国内市場の見通しは明るいとはいえません。
売上を伸ばし、さらなる成長を遂げるためにはグローバルな市場での活躍が求められるため、語学力の高さは大きなアピールポイントになります。
海外展開を進めている企業に対して、とくに大きな効果を発揮するでしょう。大手企業や外資系企業では、英語力が必須とされることも少なくありません。
英語力をアピールする際には、具体的な資格や海外での経験を述べると効果的です。
③企業独自の方向性・ビジョンを含めた志望動機を伝える
志望動機で高く評価してもらうためには、その企業のビジョンや方向性を理解し、数あるなかであえてその企業を選ぶ理由を明確に伝えることが大切です。
一般的な志望動機ではなく、その企業だからこそ働きたいという具体的な理由を述べましょう。
企業が求める人材像や取り扱う商品、コンセプトについて詳しく調べ、それに基づいた志望動機を書くことが大切です。
企業独自の特徴を理解し、その上で自分がどのように貢献できるかをアピールすることで、他の候補者との差別化を図ることができます。
トイレタリー業界の志望動機で入れたほうがいいポイント
トイレタリー業界の志望動機では、次の3点を含めることがおすすめです。
- なぜトイレタリー業界を選んだのか
- トイレタリー業界の中で、なぜその企業を志望するのか
- 入社後にどんな貢献をしたいのか
それぞれ詳しく解説します。
①なぜトイレタリー業界を選んだのか
トイレタリー業界は、生活に密着した製品を扱っており、安定していることから志望する学生が多い業界です。
ライバルに差をつけるためにも、志望動機では「なぜトイレタリー業界で働きたいのか」を具体的にPRすることが効果的でしょう。
トイレタリー製品が日常生活に与える影響、業界の状況や課題などを調べ、自身の経験と結びつけて将来のビジョンをアピールするとよいでしょう。
②トイレタリー業界の中でなぜその企業を志望するのか
同じトイレタリー業界にあっても、各企業の特徴やビジョンはさまざまです。
志望動機では、なぜその企業を選んだのかを明確にして、企業へ本気度を示します。
企業が提供する製品やサービス、企業理念、社会貢献活動などについて具体的に触れ、自分がその企業に共感し、貢献したいと考えている理由を述べましょう。
たとえば、その企業の環境保護への取り組みや新製品開発の革新性に感銘を受けた経験などを具体的に挙げます。
さらに競合他社にはない独自の強みやビジョンに触れることで、企業に対する理解と興味の深さを示せるでしょう。
③入社後にどんな貢献をしたいか
志望動機では、入社後に自分がどのように貢献できるのか、貢献したいのかを具体的に示すことが大切です。
企業は長期的に活躍できる人材を求めています。
事業内容や理念を理解し、自分のキャリアプランを描いた上で、どのように貢献したいかを明確に伝えると有利に働くでしょう。
たとえば、新製品開発における自分のアイデアや海外展開に向けた語学力を活かした戦略など、具体的な貢献方法を述べると効果的です。
また企業の成長と自分の成長をリンクさせることで、企業に対する強い意欲とビジョンを示すことができます。
トイレタリー業界の研究を進めよう
トイレタリー業界は、安定感が高いなどの理由から志望者が多い業界です。
誰もが日常的に触れるものだからこそ興味を持つことも多く、身近に商品があることで成果をすぐに実感できることも人気に理由でしょう。
トイレタリー業界はライバルが多い業界のため、いかにして差別化するかが就職活動でのポイントです。
何気ない毎日をより便利で快適に過ごすために工夫や努力を重ねられるのか、細かな不便に気づけるのかなど、業界が求める人材だと上手にPRしましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部