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社会福祉士の志望動機の書き方と例文|注意点や対処法も解説

この記事では、社会福祉士の志望動機の書き方や例文をわかりやすく解説しています。

志望動機の書き方だけでなく、仕事内容の理解から志望理由の明確化、注意点、文例、思いつかないときの対処法まで、就活生の不安を解消する情報を網羅しています。

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人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

記事の監修者

吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

社会福祉士の志望動機が重視される理由

社会福祉士の就職活動では、志望動機が特に重視されます。福祉の仕事は人の暮らしや心に関わるため、資格や知識だけでなく「なぜこの仕事を選んだのか」という思いが問われるからです。

実際の現場では、利用者と信頼関係を築く中で困難に直面することも多く、明確な志望動機がある人ほど粘り強く働けると期待されています。

また、志望動機にはその人の価値観や人柄が表れやすく、採用担当者にとっては適性を見極める重要な判断材料となります。

形式的な内容ではなく、自分の経験や気持ちをもとにした動機を伝えることで、現場で活躍できる人材であることをアピールしやすくなるでしょう。

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さらに、本記事の後半では実際社会福祉士を志望する際の志望動機を添削しています!

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社会福祉士の主な仕事内容

社会福祉士は、生活に困っている人を支え、福祉制度を活用しながら問題の解決を図る専門職です。

業務内容は多岐にわたり、相談支援や現場でのサポート、多職種との連携や地域福祉への関与など、幅広い役割が求められます。ここでは、社会福祉士の主な仕事内容を詳しくご紹介します。

  1. 相談支援業務
  2. 介護・福祉現場での支援
  3. ケアマネジメント
  4. 多職種との連携
  5. 地域福祉活動

① 相談支援

相談支援業務は、生活に不安や困りごとを抱える人やその家族の話を聞き、適切な支援につなげること。たとえば、高齢者の一人暮らしや障がいをもつ人の日常生活の課題など、さまざまな相談があります。

大切なのは、相手の立場に立って丁寧に話を聞きつつも、利用できる制度や支援先を具体的に示す姿勢です。ときには複雑な制度をわかりやすく説明する力も求められます。

話を聞くだけで終わらせず、解決への道筋を共に考えていくことが、社会福祉士に期待される役割でしょう。初めて相談を受ける方にも安心してもらえるよう、丁寧で的確な対応が重要です。

② 現場支援

社会福祉士は、介護施設や障がい者支援施設などの現場で、直接的な支援に関わること。具体的には、利用者の生活環境の調整や家族との連携、行政とのやりとりを行うこともあります。

介護職員とは異なり、福祉の視点からケア全体の方向性を考える立場として、チームをリードすることも少なくありません。

利用者本人の気持ちを尊重しながら支援を調整するため、観察力や対話力が欠かせません。

現場の状況を的確に把握し、必要な支援につなげていくことを求めらる仕事。 現場での声を拾い上げ、制度改善につなげる橋渡しの役割も担っています。

③ ケアマネジメント

ケアマネジメントは、支援が必要な人に最適なサービスを選び、利用しやすくするための計画や調整を行うこと。

社会福祉士は本人や家族と丁寧に話し合いながら、ニーズを明確にし、具体的なケアプランを立てていきます。

ただサービスを紹介するだけでなく、生活全体を見渡して、継続的な支援が成り立つよう配慮することが重要です。 とくに注意したいのが、本人の希望と制度の制約とのバランス。

双方の折り合いをどう取るかは、社会福祉士の腕の見せどころでしょう。適切なプランニングが、利用者の暮らしの質に直結するという点も、見逃せません。

④ 多職種連携

社会福祉士は、医師、看護師、介護士、心理士など、さまざまな専門職と連携しながら支援にあたります。 チームとしての支援がうまく機能するためには、役割のすり合わせや情報共有が不可欠です。

連携が不十分だと、利用者にとって支援が不安定になってしまうおそれがあります。

たとえば、医療と福祉の両面でサポートが必要な高齢者に対しては、社会福祉士が関係者をまとめる調整役になることも。

他職種の力を引き出しながら、利用者にとって最適な支援をコーディネートするのが、社会福祉士の重要な役割のひとつです。

⑤ 地域福祉

地域福祉は、個々の支援にとどまらず、地域全体を見渡して福祉課題に取り組むこと。たとえば、地域住民やNPO、行政と協力しながら、高齢者の孤立防止や子育て支援などの仕組みをつくります。

社会福祉士は企画から実行、そして結果の評価まで幅広く携わる立場にあるのが一般的です。 支援の現場で得た経験をもとに、地域の課題を見抜く力が必要になります。

とくに、支援が届きづらい人々を見つけ出し、必要なサポートを届ける姿勢が重視されるでしょう。地域全体の福祉力を底上げするためにも、広い視野と強い使命感が求められます。

社会福祉士の志望動機を作成する際のポイント

社会福祉士を目指す就活生にとって、志望動機は選考の結果を左右する重要な要素です。

ただ「福祉に興味がある」だけでは伝わりにくく、自分の経験や考え方を通して、どのように現場で力を発揮できるかを伝える必要があります。

ここでは、説得力のある志望動機を作るために意識したい4つのポイントを紹介します。

  1. なぜその施設や法人を志望するのかを明確にする
  2. 自分の経験から社会福祉士としてどう活かせるかを伝える
  3. 社会福祉士としてどのように貢献したいかを具体化する
  4. 施設が求める人物像に自分がどう当てはまるかを伝える

① なぜその施設や法人を志望するのかを明確にする

志望動機では、その施設や法人を選んだ理由をはっきり伝えることが大切です。どこでも通じるような内容では、熱意が伝わりにくくなってしまいます。

たとえば「地域密着型の支援方針に共感した」「認知症ケアに力を入れている点が印象的だった」といったように、相手の特徴に触れるとよいでしょう。

事前にホームページなどを確認し、自分の関心や考えとどうつながるかを整理してください。理解の深さと志望の強さを示すことができれば、採用担当者にも前向きな印象を与えられるはずです。

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② 自分の経験から社会福祉士としてどう活かせるかを伝える

これまでの経験の中で学んだことを、社会福祉士の仕事にどうつなげたいのかを伝えると、説得力のある動機になります。

たとえば、ボランティアや実習などで「相手の声に耳を傾けることの大切さを学んだ」「状況に応じた対応の必要性を感じた」など、具体的な体験を交えて語ってください。

ただの思い出話に終わらず、それが自分の考え方にどう影響したかを伝えることが重要です。

経験から得た気づきを仕事にどう活かせるかまで言及できると、より現実的で信頼性のある志望動機になります。

③ 社会福祉士としてどのように貢献したいかを具体化する

社会福祉士として、自分がどのような支援を目指しているのかを具体的に示すと、将来の姿が伝わりやすくなります。

「利用者の自己決定を支える支援がしたい」「地域と連携した包括的なサポートを行いたい」など、自分の考える貢献の形を言葉にしてください。「人の役に立ちたい」だけでは内容がぼやけてしまいます。

支援の方向性や関心のある分野を明確にすることで、仕事への理解度と本気度の両方を示せるでしょう。

④ 施設が求める人物像に自分がどう当てはまるかを伝える

志望先が求めている人物像に、自分がどのように合致しているかを伝えることも欠かせません。ただ自己PRをするのではなく、相手のニーズを理解し、それに応じたアピールを意識してください。

たとえば「チームワークを大切にしている職場」であれば、「大学でのグループ活動で培った協調性を活かしたい」といったように、自分の経験と重ねて話すとよいでしょう。

事前に法人の理念や採用ページを確認し、求められている人材像を把握しておくことが大切です。そのうえで、自分の強みを重ねて伝えることで、納得感のある志望動機に仕上がります。

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社会福祉士の志望動機を考える際の注意点

社会福祉士を目指すにあたっては、やりがいへの共感だけでなく、専門性や将来像までしっかりと伝えることが求められます。志望動機は、自分の理解度や適性を示すための重要なアピール材料です。

ここでは、志望動機を考える際に気をつけたい3つのポイントを紹介します。

  1. 社会福祉士の仕事をボランティアと混同しない
  2. 「人の役に立ちたい」という抽象的な表現はしない
  3. 将来のキャリアビジョンを曖昧にしない

① 社会福祉士の仕事をボランティアと混同しない

社会福祉士には「困っている人を助ける仕事」というイメージがあり、ボランティアと混同されがちです。しかし実際には、法律に基づいて支援を行う国家資格であり、専門知識と実践力が不可欠。

志望動機でも「助けたい」という気持ちだけでは不十分でしょう。たとえば、大学で福祉制度について学び、制度と現場の橋渡し役として活躍したいと感じた経験を述べると、説得力が増します。

大切なのは、感情よりも根拠ある視点です。業務の本質を理解したうえでの動機を語ることが好印象につながるでしょう。

② 「人の役に立ちたい」という抽象的な表現はしない

「人の役に立ちたい」という言葉は一見前向きに見えますが、内容が漠然としており、印象に残りにくいものです。

社会福祉士には状況を見極め、制度や他機関と連携しながら支援を構築する力が必要とされます。志望動機でも、「どのような場面で」「どのように支援したいのか」を明確にすることが重要です。

たとえば、実習先で高齢者の生活支援を行い、その人の笑顔に触れた経験から、介護福祉の分野に関わりたいと思ったといった具体例が効果的でしょう。

言葉に具体性を持たせるだけで、説得力が大きく変わってきます。

③ 将来のキャリアビジョンを曖昧にしない

志望動機は「なぜこの仕事を選ぶのか」に加え、「今後どうなりたいのか」も示す必要があります。採用担当者は、今の意欲だけでなく、数年後の成長イメージを重視するからです。

「地域の福祉課題に取り組みたい」「行政と連携しながら制度設計に関わりたい」など、自分のキャリアプランを具体的に伝えてみてください。

たとえば、大学で学んだ地域包括支援の知識を現場で活かしたいと考えているといった内容があると、より信頼性のある動機になります。

熱意だけでなく、方向性を持った姿勢が選考では評価されるポイントです。

社会福祉士の志望動機文例文3選

志望動機がなかなか言葉にできず、どのように書き出せばよいのか悩んでいませんか? ここでは、社会福祉士を目指す就活生が参考にしやすい、具体的な志望動機の例文を3つ紹介します。

志望先別に分かれているため、自分の進路に合わせて活用してみてください。

  1. 介護施設を志望する場合の志望動機例
  2. 医療機関を志望する場合の志望動機例
  3. 福祉施設を志望する場合の志望動機例

さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、3つの例文を本気で添削!どんなポイントに注目して書くべきか知りたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。

また、志望動機がそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの志望動機テンプレを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。

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①介護施設を志望する場合の志望動機例

ここでは、介護施設での体験を通じて社会福祉士を志望する場合の志望動機を添削しています。

志望動機の説得力を高めるためには、「なぜそう思ったか」「どう行動したか」まで具体的に示すことが重要です。

介護施設の志望動機
【結論】
高齢者の方々が安心して生活できる環境を支える社会福祉士として、利用者一人ひとりに寄り添った支援を行いたいと考えています。
添削コメント|志望職種(社会福祉士)と貢献したい対象(高齢者)を明示し、「どのように関わりたいか」が簡潔に伝えられています。初めに伝えるべき結論が簡潔に述べられており、採用担当にも意図が伝わりやすいです。
【根拠となるエピソード】
私が社会福祉士を目指すきっかけとなったのは、祖父が介護施設でお世話になった経験です。祖父が介護施設で日常的な支援を受ける中で、職員の方々の関わり方を間近で見た経験です。
添削コメント|もとの文章は「お世話になった経験」とだけ述べられており、具体的な内容が伝わってきませんでした。そこで、何を実際に見て、関心を抱いたのかを明確にしました。
【エピソード詳細】
当初、慣れない環境に戸惑っていた祖父が、職員の方の丁寧な対応により徐々に笑顔を取り戻していく姿を見て、心から安心しました。私自身もその姿に安心し、福祉の力の大きさを感じました。その時、「このような安心を届ける仕事がしたい」と思うようになりました。この経験を通じて、私も人に安心を届けられる存在になりたいと考えるようになりました。大学では福祉を専門的に学び、ゼミでは高齢者支援をテーマに地域の福祉施設でのボランティア活動にも参加しました。
添削コメント|もとの文章は「心から安心した」「このような安心を届ける仕事がしたい」など表現が漠然としており、具体的にどんなことに心を動かされて、関心を持ったのか具体的な過程が曖昧で伝わりにくい印象であったため、理由を具体的に示しました。
【企業を選んだ理由】
貴施設が「その人らしさを大切にした支援」を実践されている点「個別性を重視したケア」や「利用者の生活の質の向上」に重きを置き、利用者ファーストで支援している点に共感しました。一人ひとりの声に耳を傾ける貴施設の理念に基づいて、私も利用者に寄り添った支援をしたいです。
添削コメント|「その人らしさを大切に」といった表現では内容が曖昧でイメージがしずらいため、具体的な取り組み内容(個別ケア、QOL向上)を明記し、施設選びの根拠の信ぴょう性を高めました。
【入社後】
入社後は、丁寧なコミュニケーションを大切にしながら、利用者の方々に信頼される社会福祉士を目指してまいります。大学での学びやボランティア経験で培った観察力と傾聴力を活かし、利用者の生活の質を高める支援を実践していきたいです。
添削コメント|もとの文章では「何を活かして、どのように貢献するか」が不明瞭でした。そこで、過去の経験を踏まえた貢献の方向性を示すことで、採用側に熱意と貢献意欲をアピールしています。

【NGポイント】
「心から安心した」「魅力を感じた」といった言葉に対して、なぜそう感じたのかという背景の説明や具体的な理由が不足していたため、読み手が納得しにくい印象になっていました。

【添削内容】
エピソード部分において実際に職員がどのように関わっていたかという描写を追加しました。また、企業選びの理由には汎用的な表現を避け、施設特有の取り組みを取り上げて説明しました。

【どう変わった?】
福祉職に対する理解と動機が、具体的な体験と行動に基づいて説明されたことで、全体的に文章の説得力が高まりました。施設の方針と自身の価値観が一致が明確で、適性や意欲が伝わる志望動機でしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・原体験に基づく動機を具体的に伝える
・企業の特徴に触れて志望理由を示す
・入社後に活かせる経験や強みを伝える

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②医療機関を志望する場合の志望動機例

ここでは、医療機関での体験を通じて社会福祉士を志望する場合の志望動機を添削しています。

患者の生活に深く関わる医療現場での社会福祉士の役割を正しく理解し、自分の経験と結び付けて志望動機を構成することが大切です。

医療機関の志望動機
【結論】
人と関わることが好きで、悩みに寄り添う仕事がしたいと考え、社会福祉士を志望しました。中でも多職種と連携しながら患者様の生活全体を支える医療機関での業務に魅力を感じています。医療機関において、治療だけでなく生活面にも寄り添う支援ができる点に魅力を感じています。
添削コメント|「多職種と連携しながら~生活全体を支える」という内容は医療機関の社会福祉士の特徴からはややズレているため、妥当ではありません。そこで、「治療と生活、両面から支援したい」というこの職種ならではの志望理由に言い換えました。
【根拠となるエピソード】
高校時代、祖母が入院した際に、病院の医療ソーシャルワーカーの方が、家族や祖母の相談に丁寧に対応してくれたことが強く印象に残っています。退院後の生活を見据えて、制度や支援の案内を行い、安心を与えていた姿に感銘を受けました。
添削コメント|「相談に丁寧に対応」では具体的な対応の内容が伝わりません。添削後は、どんな対応に心を動かされ印象に残ったのか、医療機関における社会福祉士の具体的な支援内容を明確に伝え、読み手の納得感を高めています。
【エピソード詳細】
退院後の生活に不安を抱える祖母に対し、退院調整から福祉サービスの手続きまで幅広く支援する姿を見て、生活環境や社会資源を整える姿に、福祉の専門職としての役割の大きさを実感しました。この経験から、自分も誰かの安心を支える仕事がしたいと考えるようになりました。私も、病気等で困難を抱える方の生活に寄り添い、支援策を提案できる立場になりたいと強く思うようになりました。
添削コメント|「安心を支える仕事がしたい」という説明では、他の職種や業界にも同じことが言えます。そこで、「病気等で困難を抱える方に、支援策を提案できる立場になりたい」と福祉専門職としての機能を明確化しました。
【企業を選んだ理由】
貴院では地域包括ケアに力を入れておられ、患者様の在宅復帰に向けた支援体制が充実していると知り、学びを深めながら貢献できると感じ志望いたしました。退院後の在宅支援にも注力されており、患者様の生活を長期的に支える姿勢に共感しました。大学で学んだ制度の知識や傾聴力を活かし、地域支援の一員として成長していきたいです。
添削コメント|もとの文章の「学びを深めながら貢献したい」はやや受け身な印象があったため、添削後は自身のスキルを活かす意欲があることを明記しました。企業理解に基づいた志望理由と主体性を持って貢献したい意思が読み取れる内容しています。
【入社後】
入社後は、患者様一人ひとりに寄り添い、適切な支援を提案できる社会福祉士として成長していきたいです。在宅復帰や長期療養を支える中で、制度だけに頼らず生活者視点で支援策を考えられる社会福祉士を目指します。
添削コメント|「適切な支援を提案する」だけでは業務への解像度が低いため、支援の対象や具体的な視点(生活者目線)を明示することで、社会福祉士としての成長意欲と医療機関の職務理解の両方が伝わる文章にしました。

【NGポイント】
「医療機関の社会福祉士でなければいけない理由」が不明瞭で、熱意や本気度が伝わらない文章でした。また、「生活を支えたい」などの漠然とした表現が多く、読み手が内容をイメージしずらい点も課題でした。

【添削内容】
本人の体験をより具体的に説明し、医療関係者との関わりや支援の実態に踏み込んだ表現へと修正しました。入社後の目標や企業選びの理由には、具体的な支援内容やスキルを加えて主体性を強化しています。

【どう変わった?】
エピソードが具体化されたことで、応募者がどのような価値観や視点を持って社会福祉士を目指しているかが明確になりました。志望先企業との相性や入社後の展望も具体的になりました。

【今回の志望動機のコツ】
・具体的な背景や行動で根拠を示す
・エピソードでは経験から得た気づきを伝える
・事業内容と自分の価値観の繋がりを明確にする

③福祉施設を志望する場合の志望動機例

ここでは、福祉施設での体験を通じて社会福祉士を志望する場合の志望動機を添削しています。

福祉施設で働く社会福祉士として、どのように人と関わり、どのような支援を行いたいかを具体的に示すことが重要です。

福祉施設の志望動機
【結論】
私は、誰かの心に寄り添い、その人らしい生活を支える日々の生活に不安や困難を抱える方の声を聞き、個々人にあった支援をする社会福祉士になりたいと考えています。
添削コメント|社会福祉士として福祉施設を志望する場合、「その人らしい生活を支える」だけでは志望の理由が曖昧です。施設利用者の現実的な課題や支援対象を明確にし、自分の役割を具体的に伝えることで、より志望意欲と職種理解が伝わります。
【根拠となるエピソード】
小学生の頃、祖母が介護施設で生活していた際、職員の方が丁寧に話を聞き、穏やかな時間を提供していた姿が印象的でした。落ち着かない様子だった祖母の手を優しく握り、気持ちが和らぐよう穏やかに話しかけていた光景が、今でも心に残っています。
添削コメント|「穏やかな時間を提供していた」という表現は、職員が具体的にどのような行動をしたのか内容が伝わりにくいです。職員の具体的な接し方や祖母の変化を明確に伝えることで、読者も情景をイメージしやすくなり、説得力のある原体験になります。
【エピソード詳細】
当時、不安定だった祖母の気持ちを受け止め、笑顔を引き出していた様子を見て、人の気持ちに寄り添う仕事の大切さを感じました。不安や孤独を抱える人に対して、ただ話を聞くだけでなく、安心感を与える接し方があることに気づきました。その後、大学で福祉を学ぶ中で、生活上の困難を抱える人を支える社会福祉士という職業に魅力を感じ、資格取得を目指しています。利用者の気持ちに寄り添いながら課題解決を支援できる専門職である点に強く惹かれ、現在は資格取得に向けた勉強に励んでいます。
添削コメント|「気持ちを受け止め、笑顔を引き出す」のような抽象的な表現は削除し、添削後は、他者との関わりの中で何を学び、どんな職業観を持ったかが明確になるように修正しました。また、資格勉強中であることを示し、志望時点での熱意と行動をセットで示しました。
【企業を選んだ理由】
貴施設は、地域密着型の支援を重視し、利用者一人ひとりに合わせたケアを行っている点に魅力を感じました。「利用者本位」の理念を掲げ、生活歴や価値観を踏まえた個別支援を徹底している点に深く共感しました。利用者の生活背景や思いに丁寧に向き合う姿勢に共感し、ここで経験を積みたいと強く思いました。
添削コメント|「利用者一人ひとりに合わせたケア」は他施設でも言える表現で企業を選ぶ理由としてやや弱いです。採用担当者に響く志望動機にするには、その施設の理念・運営方針・支援の手法など、他と差別化できる情報を具体的に取り上げることが大切です。
【入社後】
入社後は、利用者の小さな変化にも気づける観察力と傾聴力を磨き、一人ひとりが安心して過ごせる支援を行いたいと考えています。心理的な不安を軽減しながら、利用者が自分らしく日常を送れるような環境づくりに取り組んでいきたいと考えています。
添削コメント|「安心して過ごせる支援」をするための具体的な行動や業務で果たす役割が曖昧で、実現性があまりない印象でした。そこで、福祉施設における具体的な貢献として「心理的不安の軽減」を挙げ、実務理解や意欲が伝わる文章にしました。

【NGポイント】
抽象的な言葉や感情的な感想が多く、「なぜ社会福祉士として福祉施設で働きたいのか」の理由における説得力がありませんでした。また、実際の行動に基づいた説明が不足している点が課題でした。

【添削内容】
職員の対応見た実体験や自分の気づきを詳細に言語化し、福祉施設で働きたいと思ったきっかけと根拠を補強しました。また、企業を選ぶ理由では、施設独自の理念に言及し、志望熱意を伝えています。

【どう変わった?】
エピソードに具体性が加わったことで、「なぜ社会福祉士を目指すのか」「なぜこの施設を選ぶのか」が明確になり、志望理由に一貫性と納得感が生まれました。志望意欲が十分に伝わる文章でしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・エピソードでは背景を詳細に示す
・志望動機は体験や学びをもとに根拠づける
・企業理解は理念や支援方針に結びつけて伝える

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社会福祉士の志望動機が思いつかないときの対処法

就活の中でも特に悩みやすいのが、志望動機の作成です。社会福祉士を目指す学生の中には、「気持ちはあるけれど、どう書いたらよいかわからない」と感じている人も多いのではないでしょうか。

ここでは、志望動機が思いつかないときに役立つ3つの方法を紹介します。

  1. 志望する理由や想いを箇条書きにして整理する
  2. 志望先の情報を徹底的に調べてみる
  3. OBOGやキャリアセンターなどに相談する

① 志望する理由や想いを箇条書きにして整理する

志望動機が浮かばないときは、まず自分の気持ちや経験を箇条書きで書き出してみてください。最初から文章にする必要はありません。

「福祉に興味を持ったきっかけ」「印象に残った経験」「大切にしている価値観」など、短い言葉でも構いません。自分の頭の中にある思いを可視化することで、志望動機の軸が見えてきます。

文章は後から整えれば十分です。焦らず素材を集めるつもりで取り組むと、自然と考えがまとまってくるでしょう。

② 志望先の情報を徹底的に調べてみる

書き出せない原因は、志望先への理解が浅いことかもしれません。まずは施設や法人のホームページをじっくり読み、理念や取り組み、特色を確認してみましょう。

たとえば「地域との連携を重視している」「高齢者福祉に力を入れている」などの情報に触れると、自分との共通点が見えてくるかもしれません。

気になる点をメモしながら読み進めると、共感できる部分が見つかりやすくなります。相手を知ることが、動機を深める第一歩です。

③ OBOGやキャリアセンターなどに相談する

自分だけで考えがまとまらないときは、誰かに相談してみるのも有効です。大学のキャリアセンターや福祉業界で働くOBOGに話を聞くことで、新たな視点を得られることがあります。

特に、OBOGの体験談にはリアリティがあり、志望理由を考えるヒントになるでしょう。自分では気づかなかった強みを指摘されることもあるかもしれません。

一人で悩み続けず、まわりの力を借りながら考えることも、就活では大切な手段です。

社会福祉士の志望動機の書き方を理解して好印象を目指そう!

社会福祉士の志望動機は、就活において自分の理解と意欲を伝える重要な要素です。なぜ志望するのか、どのような経験を活かせるか、どんな貢献ができるのかを明確にすれば、説得力ある動機になります。

社会福祉士の仕事内容や施設ごとの役割を理解した上で、自分の将来像と重ねることが成功の鍵です。また、抽象的な表現や誤解を招く表現を避け、具体性を持たせることも忘れないでください。

もし思いつかない場合は、自己分析や情報収集を丁寧に行うことでヒントが得られるはず。社会福祉士としての熱意と適性を、志望動機を通じてしっかり伝えましょう。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。