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コミュニケーション能力はどう言い換える?自己PRの例文・面接でアピールする方法も紹介

ES・面接でコミュニケーション能力をアピールしたい就活生も多いでしょう。

しかし単に「自分の強みはコミュニケーション能力です」と就活の自己PRの場面で伝えても効果的ではありません。言い換え表現などを用いて上手にアピールするしましょう。

今回は、コミュニケーション能力の言い換え方の16選と就活の自己PRでアピールするポイントについても詳細に解説しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

コミュニケーション能力の言い換え方リスト16選

コミュニケーション能力の言い換え表現を一覧リストで紹介します。

自分に最もマッチする表現を用いて、上手に言い換えを行いましょう。

  • 簡単に理解できるように伝える力
  • 言語化していない本音を読み取る力
  • 相手の感情に共感し理解する力
  • 論理的に伝える力
  • 正確に状況を伝える力
  • 的確な質問をする力
  • 集団の円滑な会話を促す力
  • チームの意見をまとめる力
  • 相手の話を聞き要点を押さえる力
  • 関係を構築し維持する力
  • 素直に報告する力
  • 解決策を提案する力
  • その場の雰囲気に順応する力
  • 協調性を持ってチームプレイを推進する力
  • 必要な情報を詳細に聞き取る力
  • 積極的に発言をする力

【言い換えで役立つ】コミュニケーション能力は3パターンに分けられる

前項のようにコミュニケーション能力には様々な種類がありますが、大きく分けると以下の3パターンのどれかに当てはまります

  1. 相手に自分の考えを伝える力
  2. 相手の話を聞き、意図を汲み取る力
  3. 非言語的な能力

自分ががどれに当てはまるかを理解していると、言い換え表現を見つける際にもスムーズです。

①相手に自分の考えを伝える力

相手に分かりやすく、自分の伝えたいことを的確に伝える力を指し、言語化能力とも呼びます。

この能力は、さまざまなビジネスの場で必要不可欠です。自分の意見や考えを正確に伝えられなければ、期待する効果を得ることは難しいでしょう。

相手に理解してもらうためには、話の内容を整理し、簡潔かつわかりやすい言葉でまとめて伝える力が必要不可欠です。

②相手の話を聞き、意図を汲み取る力

ビジネスの場でのコミュニケーションでは、相手の話を聞く力(傾聴力)も非常に重要です。

ビジネスにおいて信頼関係を築くためには、相手の価値観や気持ちを理解することが求められます。まずは、相手の話を最後までしっかりと聴く姿勢が大切にしましょう。

また、傾聴力は相手が何を伝えようとしているのか正確に理解する能力であり、言葉の裏にある意図や感情を読み取る力も含まれます。

相手の言葉だけでは完全に理解できない場合でも、質問をしたり、「このように理解しているのですが正しいでしょうか?」と確認することも重要です。

③非言語的な能力

非言語的なコミュニケーションとは、言葉を使わずに行われる意思疎通のことです。「ノンバーバル・コミュニケーション」とも呼ばれますよ。

例えば視線、姿勢、身振り手振り、身だしなみなどです。人間は言語以外にもこのような手段で、無意識的にもメッセージを伝えています。

感情表現に関しては、発言より印象に変化を与えるので、注意しましょう。

就活におけるコミュニケーション能力のチェックポイント

採用担当者は、主に以下の7つのポイントをチェックし、コミュニケーションの面の良し悪しを判断しています。

  1. 会話している時の表情が自然か
  2. 声の大きさ・速さが適切か
  3. 相手に丁寧な印象を与える言葉遣いか
  4. 会話の際に相手の目を見れているか
  5. 質問の意図に対して的外れな回答をしていないか
  6. 姿勢が良いか
  7. 清潔な見た目か

意思疎通に問題があると捉えられないように、必ずこれらの点を注意しましょう。

①会話している時の表情が自然か

意思疎通において優れる人は、発言の内容だけでなく表情にも気を配っており、魅力的です。

企業は選考の際、応募者である学生がする発言だけでなく、仕草や態度を含めた総合的な印象で学生を評価していますよ。

口角を上げて柔和な表情で話をしたり、会話のたびに笑顔で対応するだけでも、意思疎通に問題がないと見なされる可能性が高まります。

表情は、非言語能力の中でも面接官に良い印象を与える要因です。

②声の大きさ・速さが適切か

コミュニケーションでは、言葉選びに加えて、相手を慮る気持ちが重要です。そのため、話すスピード・声の大きさに気をつけてください。

話すスピードが速すぎる場合、相手が聞き取りにくく不快な気持ちになってしま可能性があります。面接では緊張から話すスピードが速くなりがちですが、意識してペースを調整することが大切です。

相手に合わせた話し方を心掛けることで、コミュニケーション能力が高い就活生として評価されやすくなりますよ。

③相手に丁寧な印象を与える言葉遣いか

就活の場においては採用担当者の立場が上であることを認識し、丁寧な印象を与える言葉遣いを意識しましょう。

敬語は重要ですが、不自然な尊敬語や謙譲語を多用していないかに注意が必要です。また、ビジネスの場では、相手との距離が近すぎるのも問題です。

良好な人間関係を築くために、適度な距離感を保ちながら、丁寧かつ効果的なコミュニケーションを図るよう意識しましょう。

④会話の際に相手の目を見れているか

面接官と目線を合わせることで、自分の発言を相手により強くアピールできます。

どこを見ながら意思疎通を行っているかで相手の受け取り方が大きく変わるため、適宜視線を合わせましょう。また面接官との視線を適切に合わせることで、誠実さや信頼感も伝えやすくなります。

⑤質問の意図に対して的外れな回答をしていないか

面接は学生が自分をアピールする場であると同時に、面接官とスムーズに話を展開できるかチェックする場ですよ。

そのため重要なのは、その場の雰囲気を理解して、どのような意図で質問を投げかけているのか理解することです。単に言葉の表面だけでなく、相手の考えや気持ちを汲み取りましょう。

相手の意図を正確に理解し、それに応じた適切な返答をすることで、スムーズに会話を広げながら面接官に良い印象を与えられます。

⑥姿勢が良いか

面接官は、姿勢を含めた非言語部分も観察しています。

背もたれに寄りかかり、目を合わせずに話を聞くのと、真剣な表情で前傾姿勢になって話すのとでは、相手に対する関心の度合いが異なって見えますよね。

良い姿勢は相手への敬意や話に対する関心を示すものと認識されるため、面接の際の重要な要素です。適切な姿勢を保つことで、面接官に対して良い印象を与えられます。

⑦清潔な見た目か

洋服や髪型といった視覚情報によって、相手に与えるイメージは大きく変わります。ビジネスシーンではスーツなどのフォーマルな服装が適切ですよ。

一方で、TPOに合わない派手なネクタイやアクセサリーは、相手にネガティブな印象を与えるためNGです。清潔な服装や髪型を選ぶことで、面接官に対してクリーンな印象を与えられます。

コミュニケーション能力をESの自己PRでアピールするポイント

ESの自己PRでアピールするためには、言い換えを用いる以外にも以下のポイントを押さえることが重要です。

  1. 志望する企業から求められるコミュニケーション能力を理解する
  2. 自分の強みであるコミュニケーション能力を具体化して伝える
  3. 面接を見据えて自己PRを作る

それぞれについて詳細に解説します。

①志望する企業から求められるコミュニケーション能力を理解する

企業・職種によってどのような意思疎通が行われるかは異なりますが、それぞれで求められるコミュニケーション能力を理解し、自己PRに反映させることが重要です。

例えば、営業職では、相手の心を開かせる会話力や、自社の商品を効果的に紹介するプレゼンテーション能力が求められます。

一方、事務職では、正確でこまめな報告・連絡・相談を行う能力が重視されることが多いですよ。

そのため、自己PRを行う際には、応募職種に必要なスキルを具体的にイメージし、それに合った自己アピールを考える必要があります。

②自分の強みであるコミュニケーション能力を具体化して伝える

コミュニケーション能力を具体化して説明することも重要です。

「人と話すのが得意です」「わかりやすく説明できます」「印象が良いとよく言われます」といった漠然とした表現では、説得力が不十分だからです。

自分の強みを明確にするためには、「意見を伝える力」「聞く力」「人と連携する力」のどれが得意かを考えると良いでしょう。次に、特に何が得意なのかを具体的に掘り下げます。

掘り下げを行い具体的になったら、その能力1点にフォーカスしてアピールしましょう。伝わりやすく魅力的な自己PRに仕上がります。

③面接を見据えて自己PRを作る

自分の主張を具体的かつ明確に伝えられるよう、面接を見据えて練習や自己PR文の推敲をしっかりと行いましょう。

面接での実際の会話力や自己PRの文章自体が、意思疎通の面で優れていることを証明する場となります。

「誰にでも自分の考えを理解しやすく説明できる」と自己PRに書いていても、面接での説明がわかりにくい場合は逆効果です。

コミュニケーション能力を言い換えた自己PRの例文

言い換え表現を用いた例文を、以下3パターンで紹介します。

  • 例文1.「相手の感情に共感し理解する力」と言い換える
  • 例文2.「論理的に伝える力」と言い換える
  • 例文3.「相手の話を聞き要点を押さえる力」と言い換える

例文1.「相手の感情に共感し理解する力」と言い換える

私の強みは、相手の感情に共感し理解する力がある点です。
学生時代に家庭教師のアルバイトをしていた際、成績が振るわない生徒を担当したことがあります。改善のために、私はまず、その子が勉強に対してどのように感じているのかを理解しようと努めました。自身も勉強に苦手意識を持っていた経験があったため、生徒の気持ちに共感し、勉強の面白さを伝えることから始めました。
生徒がどの部分でつまずいているのかを分析し、一緒に課題を克服することで、勉強に対するポジティブな姿勢を引き出しました。その結果、生徒の成績は大幅に向上し、最終的には英語の点数が平均して15点向上しました。この成果は、生徒の気持ちに寄り添い、理解することから得られたと感じています。
この強みを活かし、貴社でも顧客やユーザーの声に耳を傾け、真のニーズを探り当てることで、より良いサービスを提供していきたいと考えています。

上手く言い換えができているだけでなく、成果が数字として明確である点でも良い自己PRです。

例文2.「論理的に伝える力」と言い換える

私の強みは、論理的に物事を伝える能力です。
大学時代、コンサルティングファームでインターンシップを行い、その過程で論理的に話す力を磨きました。しかし、当初は口下手で、人との会話が苦手でした。そこで、論理的思考を強化するためのフレームワークを学び、頭の中を整理する技術を身につけました。このフレームワークを使うことで、物事を簡潔かつ短時間で伝えることができるようになりました。
今では、議論を楽しむようになり、チーム内での発言も積極的に行っています。自分の意見を明確に伝えるスキルも向上し、説得力のあるコミュニケーションができるようになりました。
この経験で培った論理的に伝える力を活かし、貴社の営業部門などで貢献できればと考えています。

チームで協調性を持って取り組んだ経験も含めると、「一方的に話をする人」という印象を無くせます。

例文3.「相手の話を聞き要点を押さえる力」と言い換える

私は傾聴力があり、相手の話を聞き要点を押さえることが得意です。
大学時代、介護施設でのボランティア活動に力を注いでおり、レクリエーションの企画を担当していました。当初はどのように取り組めば良いか不明であったため、改善のために利用者の方々から直接話を聞くことにしました。
その過程で、話し相手が本当に求めていることを理解するようになり、聞き役に徹することが重要だと感じました。聞き出した内容をもとにレクリエーションを企画すると、以前よりも参加者の反応が良く、多くの方から感謝の言葉を頂くようになりました。
この経験を活かし、御社で営業職として顧客のニーズを深く理解し、それに合った提案を行うことで、信頼関係を築き、成果を上げたいと考えています。

「伝える力」と比較して「聞く力」をアピールする就活生は少なく、差別化が可能です。

コミュニケーション能力を面接で伝えるポイント

次に、面接で伝える際のポイントを紹介します。以下の4点を押さえましょう。

  1. 言い換えた表現を使う
  2. PREP法を用いる
  3. エピソードも交えて伝える
  4. どのように仕事で活かせるかまで伝える

①言い換えた表現を使う

面接でこそ必ず言い換え表現を用いるようにしましょう。

面接ではESのように書き直しができないため、言い換え表現を一層意識していないと同じことを何度も言うことになってしまいかねません。

ESの段階で自分のコミュニケーション能力を具体化し、言い換えができていればある程度対応できますが、パターンが少ないです。

面接では数十分間の会話になるため、同じワードの多用がないようにいくつかの言い換えパターンを準備しておくと安心できます。

②PREP法を用いる

コミュニケーション能力を面接で伝える際は、話の構成に気をつけることが大切です。綺麗にまとまる話の構成には型があります。

結論を冒頭と締めに持ってくるPREP法を用いることで要点が明確になり、わかりやすいです。

PREP法とは、結論(Point)、理由(Reason)、具体例(Example)、再度の結論(Point)の順に話を組み立てる方法です。

内容が整理され、伝えたいメッセージが簡潔かつわかりやすく伝わります。

③エピソードも交えて伝える

意思疎通の面で優れるだけでは、あなたの魅力を十分に伝えることは難しいでしょう。

魅力的な自己PRを作るには、コミュニケーション能力をどのように活かして課題を乗り越えたのかを、具体的なエピソードを交えて説明することが重要です。

自己PRでは、そのスキルが実際に備わっており、業務に活かせることを採用担当者に納得してもらう必要があります。

そのため、エピソードを選ぶ際には、「いかに自分の能力や長所を説得力のある形で示せるか」を意識しましょう。

④どのように仕事で活かせるかまで伝える

採用担当者は、あなたが実際に仕事でどのような貢献ができるか、またどのように働きたいのかを知りたがっています。

そのため、自己PRでは自分の強みを企業でどのように活かせるかを具体的にアピールすることが重要です。

応募する企業や職種において、あなたのコミュニケーション能力がどのように役立つかを考え自己PRに反映することで、入社後のイメージが湧きやすくなります。

コミュニケーション能力を強み・長所とする際の注意点

ここまでの内容を踏まえるだけでなく、以下の点にも注意をしましょう。

  1. 「コミュニケーション能力」はできる限り使わない
  2. 面接での受け答えで矛盾が生じないようにする
  3. 外交的かどうかは関係がない

①「コミュニケーション能力」はできる限り使わない

「コミュニケーション能力」という言葉は非常に曖昧で広義です。より一層具体的な表現に言い換えないと、企業から準備不足と見なされる可能性があります。

言い換えの際には、まず自分の言葉で「コミュニケーション能力」とは具体的にどのような強みであるかを考えてみましょう。

例えば、相手の意見をしっかりと聴き取る力、わかりやすく伝える力、円滑なチームワークを促進する力など、具体的な要素に分解してみることが重要です。

当てはまるものが見つかったら、代わりに使うと良いでしょう。

②面接での受け答えで矛盾が生じないようにする

コミュニケーション能力の高さをいくら書類選考の段階で伝えたとしても、実際の面接でその能力を発揮できなければ意味がありません。

面接の際には、まず面接官の目をしっかりと見る適度にあいづちを打つといった基本的な礼儀を守ることが大切です。

質問に答える際は、「何を知りたいのか」を考え、意図を理解した上で回答を組み立てると良いでしょう。

非言語的な部分も含めて面接官との会話が円滑かつムードよく進めば、あなたのコミュニケーション能力が証明できます。

③外交的かどうかは関係がない

「外交的=コミュニケーション能力が高い」という認識は必ずしも正しいわけではありません。双方向のコミュニケーションができていない場合があるからです。

相手の話を聞かずに一方的に話し続けたり、相手の感情や状況を無視して発言するようでは、当然高評価に繋がりません。

重要なのは、相手の話を理解し、適切に反応する能力です。

内向的な性格や人見知りの人でも、相手の気持ちを察するスキルが高く、効果的なコミュニケーションを図る能力を持っている場合があります。

コミュニケーション能力は上手に言い換えてアピールすることが重要

「コミュニケーション能力」は広範かつ曖昧な表現です。そのため言い換え表現を上手に使い、具体化しながら伝えるようにしましょう。

書類・面接の両方で、自分のコミュニケーション能力に最もマッチした表現を用い、明確に伝わる内容にすることが重要です。

この記事を参考に、コミュニケーション能力が効果的に伝わる自己PRを作成してみてください。

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