スーツの上下が微妙に違う!面接での評価や対処法を解説
就活では、スーツが第一印象に大きな影響を及ぼします。しかし、時には上下を同じデザインで統一することが難しい場合もあります。そんな時、「面接で異なるスーツを着用するのは許されるのか、それともマナー違反なのか」という疑問が生じることでしょう。
本記事では、そうした状況に直面した際の適切な対応について紹介します。さらに、面接官の視点からも、スーツの統一感が求められる理由についても解説します。
面接に上下違うスーツで行くとどう評価されるのか
面接において異なるスーツを着用することは、一般的に推奨されません。理由は、面接官にマイナスの印象を与えかねないからです。特に、色や柄が大きく異なる場合、フォーマルな場にふさわしくないと見なされる可能性が高いです。
面接にスーツで参加する際は、リクルートスーツで統一感を出すことが望ましいでしょう。もし難しい場合は、スーツのレンタルなどをおすすめします。
上下違うスーツで面接に行った時の印象
まずは、上下違うスーツで面接に行った場合に与える印象を解説します。
- カジュアルである
- 志望度が低いと思われる
- 個性的な人である
①カジュアルである
異なるスーツの組み合わせは、面接の場においてカジュアル過ぎる印象を与える恐れがあります。またビジネスシーンではフォーマルな服装が求められるため、上下が揃っていないと場違いに映ることがあります。
統一感のない服装は、準備不足やだらしなさを印象づける要因ともなり、選考に良い影響を与えることは少ないでしょう。スーツ指定ではない場合は、揃ったスーツを持っていなくてもビジネスカジュアルスタイルで乗り切れるので、事前にどんな服装で行くべきなのかを確認しておくようにしましょう。
②志望度が低いと思われる
面接時にスーツの上下が異なると、志望度が低いと見なされるリスクがあります。スーツが揃っていない状態は面接官には気づかれるのに、弊社はその準備をしようと思えない企業であると考えるのです。
相手に対する敬意と真剣さを示すためにも、適切な服装選びが重要です。また面接の際には、スーツだけでなく、髪型や持ち物など、細部にわたる注意も必要です。
③個性的な人である
上下が異なるスーツを着用することで、個性が際立つ場合もあります。業界によっては個性が評価されることもあるため、状況に応じた服装選びが求められます。
ただし、多くの場合、統一されたスーツが好まれます。個性を活かしつつも、面接官に不快感を与えない範囲での工夫が求められるでしょう。
スーツの上下は揃っているべきかを場面別で解説
続いて、就活でスーツを着る際にスーツの上下が揃っているべき場面を解説します。
- 服装指定がない場合は違っても良い
- スーツ指定の場合は揃えるべき
①服装指定がない場合は違っても良い
服装指定がない場合は、スーツの上下が揃っていなくても大きな問題とはなりません。企業が個性を重視している場合や、服装に対して寛容な姿勢を取っている場合もあります。
しかし、清潔感と適切なアイテム選びは、どのような状況でも重要です。第一印象は面接官が後から学生を評価する際に大事になるので、第一印象ではどう思われる服装なのかを考えてみて下さいね。
②スーツ指定の場合は揃えるべき
スーツ指定の面接では、スーツの上下を揃えることが望ましいです。特に公務員や金融、不動産業界など、身だしなみを重視する分野では、しっかりとした服装が求められます。
面接官は、候補者の服装からその人の性格や仕事に対する姿勢を読み取ろうとします。スーツ指定なのに上下違うスーツで着たら、指定を守らない人であると判断されてしまう場合もあるでしょう。
スーツが上下微妙に違う時の対処法4選
ここからは、スーツが上下で微妙に違うという時に使える対処法を4つ紹介します。
- 無料レンタルを利用する
- 色味が似ているものを着る
- 新品スーツを買う
- 先輩や知り合いに借りる
①無料レンタルを利用する
スーツの上下を揃えるのが難しい時は、無料レンタルサービスの利用が有効です。経済的負担を抑えつつ、サイズが合わなくなったスーツの問題も解決できます。
カリクルなどのサービスを利用して、手軽にレンタルを行いましょう。レンタルスーツは多種多様なサイズやデザインが揃っており、どんな体型の人でも適切なスーツを見つけられますよ。
②色味が似ているものを着る
上下異なるスーツを着る際は、色味を似せることが大切です。同系色を選ぶことで、統一感を出し、面接官の感じる違和感を減らせるでしょう。
上下違うスーツを購入する際は、店員のアドバイスを参考にするのをおすすめします。買いに行く時間が無く、家にあるスーツの中で色味を合わせていくのなら、家族などに違和感がないかをしっかりと確認するようにしてくださいね。
③新品スーツを買う
スーツの上下が揃わない場合は、新たに購入することをおすすめします。新品で清潔感のあるスーツで面接に挑めるうえ、自分に合ったサイズを購入するため着心地も快適になります。
ただし予算が限られている場合は、上下のどちらかを新調するだけでも良いでしょう。その際は新調する方のスーツが、既にあるスーツに合うかどうかを考えて購入して下さいね。
④先輩や知り合いに借りる
急な面接が決まった時は、知人からスーツを借りることも考えられます。コストを抑えつつ、適切な服装で面接に挑めるでしょう。
ただし、サイズが合わないと印象が悪くなるので注意が必要です。借りたスーツが完璧にフィットしない場合は、インナーの厚さを調節したり、靴を工夫したりしてくださいね。
面接の服装マナーをアイテム別に紹介
最後に、面接での服装マナーをスーツ以外のアイテム別に紹介します。面接に参加する前に一度目を通しておくと良いでしょう。
- ネクタイ
- 靴
- コート
- カバン
①ネクタイ
面接に参加する際に着けるネクタイ選びも重要です。派手過ぎず、シンプルで落ち着いたデザインのものを選び、清楚で落ち着いた雰囲気を出しましょう。
派手すぎるネクタイや全体のバランスに合っていないものを着用していると、個性が現れますが、その個性が受けている企業にどのような影響を与えるかは、企業によって異なります。ユーモアさが受けそうな企業では1つのアピールポイントになりますが、金融などの厳格な業界には冒険したデザインのネクタイはつけない方が良いでしょう。
②靴
面接の際の靴選びも重要です。足元は見落としがちですが、お辞儀や椅子に座る際などに面接官の目に入るでしょう。靴を選ぶ際には、清潔感のある上品な革靴を選びましょう。
スニーカーやラフな靴は不向きです。また女性の場合、ヒールのある靴でも派手すぎないデザインが求められます。さらに、靴は面接の場にふさわしいフォーマルさを示すため、新品かつ磨かれた状態であることが望ましいです。
③コート
面接におけるコート選びも大事になります。目立つアイテムであるコートは、選び方一つで印象が変わります。就職活動では、品格が感じられる清潔なコートが望ましいです。
男性はダークカラー、女性はトレンチやウールのコートが良いでしょう。サイズ感とシルエットの適切さ、素材の季節感も重要です。コートは第一印象を決めるため、しわや汚れはあまり目立たないようにしてくださいね。
④カバン
カバン選びも面接の成功に影響します。ビジネスカジュアルならレザーや合皮のバッグが、スーツスタイルなら色を合わせたシンプルなものが適切です。面接時にカバンを椅子の横などに置く場合が多いため、自立するタイプだと便利です。
カバンの中は整理整頓し、書類や筆記具を素早く取り出せるようにしましょう。派手なデザインや色は避け、サイズはA4サイズのファイルが収まるものがおすすめです。
上下微妙に違うスーツで行ったら面接で気づかれる
本記事では、上下違うスーツで面接に参加した際に与える印象について解説しました。結論として、面接官に悪い印象を与える恐れがあるため、異なる上下のスーツは避けるべきです。面接では、セットアップのスーツを着用することをお勧めします。
予算の都合で新しいスーツを用意できない場合は、レンタルサービスの利用も考えてみてください。面接官に対して尊敬と真剣さを示すためにも、上下で統一したスーツの利用が大切ですよ。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。