面接で落ちる人の特徴は?特徴ごとの対策や面接官が見るポイントを解説!
「面接に落ちる人の特徴に自分が当てはまっているかもしれない」「毎回面接で不合格になってしまうけど、理由はなんだろう」と悩んでいる方はいませんか?
面接に落ちる人には適切な回答や面接態度ではなかったなど、面接官の印象を悪くしている可能性があります。
本記事では面接に落ちる人の特徴と対策について1次、2次、最終面接の段階ごとに詳しく解説します。面接の段階を問わず面接官がチェックするポイント、不採用になる場合のフラグについても解説するため、ぜひ最後まで読んで面接対策に役立ててください。
面接で選考通過を目指そう!
一次面接で落ちる人の特徴と対策
一次面接では社会人としての基礎ができていないと落とされやすくなります。
一次面接で落ちる社会人としての基礎ができていない人の具体的な特徴は以下のとおりです。
本章では一次面接で落ちる人の特徴と対策について、1つずつ詳しく解説します。
①丁寧な言葉遣いができていない
丁寧ではない言葉遣いは面接官に不快感を与えるだけでなく「取引先や同僚と良好な関係を築けないかもしれない」と不安を覚えさせ、不採用につながります。
丁寧ではない言葉遣いの例は以下のとおりです。
- 「めっちゃ」「~とかです」「マジ」などの若者言葉
- 「えー、えっと」「あー」「その~」などの意味を持たない言葉
日常的に使用している言葉でも面接では不適切であるため、注意しましょう。
対策:録画機能を利用して言葉遣いを見直す
丁寧な言葉遣いを身につけるために、スマホなどの録画機能を活用して自分の言葉遣いを客観的に確認しましょう。
録画して見返すと言葉遣いだけでなく、自分で気づいていない話し方の癖や姿勢などにも気づき、修正しやすくなります。特に以下の部分は、録画して見直さないと気づきにくい部分です。
- 話している途中で「え~」が多い
- 姿勢が猫背になっている
- 目を見て話せていない
録画機能を活用すれば言葉遣い・癖・姿勢を効果的に見直し、改善できます。
②ビジネスマナーが身に着いていない
適切なビジネスマナーが身についていない場合、面接官に不快感を与えるうえ、入社したときの取引先企業からのクレームを懸念させて不採用になる可能性があります。
ビジネスマナーが身についてないと思われやすい人の特徴は以下のとおりです。
見られるポイント | 特徴 |
挨拶 | ・ぼそぼそと話す ・小声で聞き取りにくい |
表情 | ・笑顔がない ・常にうつむいている |
身だしなみ | ・服のシワが目立つ ・髪色が派手 ・整髪されていない |
対策:ビジネスマナーの本や動画を見て印象を良くする
ビジネスマナーの教則本や動画を活用してビジネスマナーを身につけましょう。
教則本では要点が簡潔な文章とイラストでまとめられています。動画では実演が解説され、それを何度も見返せます。ビジネスマナーの例をいくつか載せるので、ぜひ参考にしてください。
見られるポイント | ビジネスマナーの例 |
挨拶 | 声がハキハキと明るく聞き取りやすい |
表情 | 笑顔で相手と視線を合わせている |
身だしなみ | 清潔感のある服装、髪型や髪色である |
③面接を受ける企業の下調べをしていない
下調べが不十分だと企業の方針や求める人材の傾向がわからないために面接で適切な自己アピールができず不採用の可能性が高くなります。
下調べが不十分であるときに発生する具体的な問題は以下のとおりです。
- 求める人材だとアピールできない
- 面接企業の職種や業務内容などを間違える
- 志望動機の内容が薄くなる
企業の下調べは一次面接を突破するために必要な要素の1つです。
対策:企業のホームページを細かくチェックしておく
企業の下調べとしてホームページを細かくチェックしておきましょう。具体的には以下の項目を見ると効果的です。
- 代表挨拶
- 企業理念
- 業務内容
- 既存社員のインタビュー記事
代表挨拶と企業理念は企業方針の理解に役立ち、業務内容をチェックすれば企業が求める人材を把握して自分が適材であるとアピールできます。社員のインタビュー記事は志望動機の参考になる項目です。
企業にホームページがない場合は、求人サイトや会社説明会などをホームページの代わりと使い情報収集できます。
④スムーズな受け答えができない
スムーズに受け答えできない場合、面接官から「コミュニケーション能力がない」と判断され、取引先との関係性や業務の遂行に支障をきたす懸念から、一次面接で不合格になる可能性が高まります。
質問に対してスムーズな受け答えができていないと思われやすい行動は、以下のとおりです。
- 回答が途中で止まる(詰まる)
- 最初から黙り込んでしまう
- 回答の途中で泣き出してしまう
企業側の面接時間も限られているため、受け答えに詰まると面接官を困らせて悪いイメージを持たれる恐れもあります。
対策:質問に対する回答の準備をしておく
質問に対する回答を事前に準備すると面接官とスムーズにやり取りできます。面接でよく聞かれる自己紹介・志望動機に対する回答例を紹介するので参考にしてください。
Q.自己紹介をお願いします。
【回答例】はい。○○大学△△学科の□□と申します。人に教えることが好きで、家庭教師のアルバイトをしていました。アルバイトでは、生徒さんへの伝え方や悩みに寄り添った考え方が必要であることを学びました。 人に寄り添う気持ちを大切にしています。本日は、貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 |
Q.弊社へ応募した志望動機を教えてください。
【回答例】はい。御社求人の「意見を出し合い、より良いサービス作りを追及している」という記載内容に惹かれました。 新入社員の意見でも取り入れられるのであれば、私も積極的に意見を出してサービスの改善に取り組みたいと思い、志望しました。 |
上記の回答例を参考にして志望企業に合わせた回答を用意しましょう。
二次面接で落ちる人の特徴と対策
二次面接では志望部署の上司が面接官になる場合が多いです。志望者の入社後をイメージしながら面接を行うため、具体的なイメージを与えられないと不採用につながります。
二次面接で落ちる人の特徴は以下のとおりです。
本章では二次面接で落ちる人の特徴と対策について、1つずつ詳しく解説します。
①一次面接から一貫性のある回答ができていない
以下に例を挙げたとおり、二次面接で落ちる人は一次面接との一貫性のある回答ができていない場合があります。
- 志望動機が変わっている
- 一次面接とは受け答えが異なる
- 話題がコロコロと変わる
面接において一貫性を感じられない方は「採用しても早期退職したり配属先の変更を申し出たりするのではないか」と面接官に懸念や不安を抱かせてしまい、不採用を招く恐れがあります。
対策:一次面接を終えた後にメモをとる
一次面接の後に質問内容と受け答えのメモを取れば一次面接の内容を振り返られるため、二次面接での受け答えに一貫性を持たせられます。
自分の回答を見直せば内容のブラッシュアップや想定される質問の深堀もできます。具体的なメモを取るべきポイントは以下のとおりです。
- 自己紹介
- 志望動機
- スキル
- キャリアビジョン
一次面接を振り返って変更したい箇所が出た場合は、回答時に「一次面接を振り返った結果……」と変更した理由を言えれば大丈夫です。一次面接のメモを見返し一貫性を保ちつつ、回答の精度を高めましょう。
②自分の強みがわからずアピール不足になっている
二次面接で落ちる人の特徴の1つに「自分の強みがわからずアピールできない」があります。
自分の培ったスキルを正しく言語化できなければ、企業が求める人材にマッチしていないと判断されるだけではなく、面接官に準備不足を疑われる恐れもあります。
二次面接は個人面接になる場合が多く、自分の能力や経験を深掘りされやすいため一次面接よりも強みのアピールが重要です。
対策:自己分析をして自分のスキルを把握しておく
二次面接でのアピール不足を防ぐために、自己分析をして自分のスキルを把握しておきましょう。
以下の方法で自己分析すれば、自分が企業の求める人材であるとアピールできます。
- 印象に残っている経験を書き出す
- 得意・不得意なことやスキルを書き出す
- 企業にアピールできる部分をピックアップする
印象的だった経験を列挙して当時の考えも合わせて書き出すと強み・弱みが具体化され、企業へのアピールポイントのピックアップが可能です。
自己分析が苦手な方や効率良くアピールポイントを見つけたい方には、チャットGPT活用ツールを利用する手もあります。自己分析を効率化させる方法を使って、二次面接に活かしましょう。
最終面接で落ちる人の特徴と対策
最終面接では役員や人事部長などの上役が面接官を担当しており、主に志願者の入社意欲に注目しているため、以下の特徴があると不採用になりやすくなります。
本章では、最終面接で落ちる人の特徴と対策について1つずつ詳しく解説します。
特徴①入社意欲が伝わらない・キャリアビジョンが見えない
志望者の入社意欲が伝わらないと、面接官が「本当に入社したいのか?」と疑ってしまいます。
キャリアビジョンが見えない場合も「入社後にやりたいことが決まっていないのに入社したいなんておかしい」と入社意欲がないと判断される恐れがあります。
面接官が志願者の入社意欲が伝わらない・キャリアビジョンが見えない原因の一例として「他の企業にも当てはまる志望動機を伝える」が挙げられます。他の企業でも当てはまる志望動機は具体性が低くなりがちで、面接官が志望者のやる気を疑うきっかけになります。
対策:企業の方向性を理解して具体的な貢献内容をまとめておく
入社意欲と明確なキャリアビジョンをアピールするために、企業の目指す方向性と入社後に自分が貢献できる内容をまとめておきましょう。
企業の方向性を知れば自分が貢献する方法を具体的に伝えられます。
具体的には中期経営計画やプレスリリースなどで会社の向かっている方向性、注力している事業やサービスを確認しておけば、自分がどう貢献するのかをアピールする準備ができます。
また企業の方向性を確認する過程で、本当に自分が行きたい会社なのかどうかの確認も可能です。
特徴②もう合格したと思っている
「もう合格した」と思っていると一次面接からの姿勢に比べて真摯さが欠け、最終面接で落ちやすくなります。
「最終面接に進む=内定が確定している」と勘違いして緊張感をなくすと、以下の怠慢言動を取ってしまう危険性も高まります。
- 二次面接から志望動機を見直していない
- 面接官に対する態度から緊張感が抜けている
- 自分から入社時に必要な書類を聞いてしまう
面接官の中には志望者の油断を誘い、緊張感を保てるかを見るためにあえてフレンドリーな態度を取る方もいるため、面接官がフレンドリーであっても砕けた調子で話すのはNGです。
面接官から「油断している」と判断されると不採用になりやすくなるため、対策をしましょう。
対策:最後まで気を抜かずに緊張感を持って臨む
最終面接で落ちないためには、面接に対して最後まで気を抜かずに緊張感を持って臨みましょう。緊張感は「最終選考である」「ここで合格が決まる」という意識を持てば保てます。
最終面接に向けて企業収集をしたり志望動機や自己PRを考え直したりして、内容の精度をアップすることも大切です。一次面接を振り返って言葉遣いや姿勢を見直しておく必要もあります。
他の志望者も最終面接に向けて内容を練り直している可能性が高いため、準備を入念に行い、最終面接が終わるまでは気を抜かずに入社意欲を面接官にしっかりと伝えてください。
面接で落ちるのを防止!面接する人が重視するポイントをチェック
1次〜最終面接の全てにおいて面接官が見ているポイントは、以下の5つです。
①ビジネスマナーが守れているか
面接官は入室時から志望者の態度や振る舞いを見ています。
特に面接官は、失礼な態度を取って他の企業からの評判を下げかねない人材の採用を避けるため、基本的なビジネスマナーが守れているかをチェックします。面接官がビジネスマナーが身についているかをチェックするために見ているポイントは以下のとおりです。
- 待機中の態度
- 入退室の様子
- 挨拶
- 表情
- 身だしなみ
- 姿勢
- 言葉遣い
②自己分析ができているか
長所・短所やスキルなどの自己分析は面接で伝えるべき必須の内容です。面接官は自己アピールの準備段階である自己分析を志願者ができているかを見て、志望者の面接に対するやる気を測ります。
面接官がチェックしている自己分析の具体的な内容は以下のとおりです。
- 性格
- 長所と短所
- スキル
徹底的な自己分析は、面接官へ効果的なアピールができるだけではなく改めて自分自身の良さに気づける機会にもなります。
③自社に適した人材か
その会社に長期的に在籍して活躍してくれるかを判断するために、面接官は志望者がその企業に適した人材かチェックします。
企業のホームページで以下の情報を中心に下調べをし、企業が求める人材を理解して自分が適した人材であるとアピールしましょう。
- 代表挨拶
- 企業理念
- 業務内容
- 既存社員のインタビュー記事
志望者が事前に下調べをしていると伝わるだけでも、面接官は志望者にやる気を感じられ良い印象を持ちやすくなります。「この人が探していた人材だ」と面接官に思われるよう、入念に下調べをし自己アピールの精度を上げましょう。
④コミュニケーション能力があるか
ビジネスでは仕事で関わる人々と円満な関係性が築ける人材が重宝されるため、面接官は志望者にコミュニケーション能力があるかをチェックしています。
ビジネスマナーを身につけている志願者は好印象を持たれ、コミュニケーション能力が高いと判断されやすくなります。面接官が特にチェックしている部分と好印象を持たれるコツは以下のとおりです。
チェック項目 | 好印象になるコツ |
声量 | 聞き取りやすい声量で、ゆっくり話す |
抑揚 | 棒読みにならないよう感情を乗せる |
回答力・応用力 | ・わかりやすく簡潔にする・「考える時間をいただけますか」と一言入れる |
視線 | 相手の目を見る |
ビジネスマナーは就活が終わった後も使えるため、習得をおすすめします。
⑤面接準備を入念にしているか
面接官は多くの就活生を見ているため、面接準備が不十分な就活生を見抜くことが可能です。具体的には志望動機や自己PRなどをスムーズに回答できるかを見て、面接準備をしているかどうかを判断します。
下記の内容は、面接に臨む就活生の事前準備のレベルを測る指標とされることが多いです。
- 明るい挨拶ができているか
- 話すスピードは適切か
- 言葉に詰まった際の対応力はあるか
志望動機の内容精査・模擬面接の練習を念入りにして本番に臨むことが大切です。
面接で落ちる不採用フラグと呼ばれるサイン
就活生の間で「不採用フラグ」と呼ばれているサインは、以下のとおりです。
以下ではそれぞれの不採用フラグがなぜ不安視されるのかを中心に解説します。
①面接官のリアクションが薄い・良くない
不採用のフラグには面接官のリアクションが薄かったり、良くなかったりすることが挙げられます。
志望者は面接官の素っ気ない対応に自分への関心があまりないと感じます。就活生が不安視する具体的な面接官のリアクションは以下のとおりです。
- 無表情で頷くだけ
- 「そうですか」「わかりました」の一言だけ
- 視線が合わない
志望者の回答内容を聞いても話が広がらなかったり、淡々と進めたりする反応が不採用のフラグに感じる就活生が多くいます。
面接官のなかには、社交辞令として不採用でも笑顔で対応するケースがあるため、面接官のリアクションだけで決めないようにしましょう。
②面接時間が短すぎる
不採用のフラグとして面接時間が短すぎることが挙げられます。これは面接官の志望者に対する興味が薄く必要な回答を聞いて終わるからと考えられますが、他の可能性も十分にあり得ます。
企業の希望が大きく面接官が多忙であれば、一回の面接時間を短縮するために早めに面接を終わらせる場合もあるでしょう。
他にもさまざまな理由が考えられるため、面接時間が短すぎるからといって必ずしも不採用になるわけではありません。面接時間が短かったからと諦めずに2次面接に向けて準備を進めましょう。
③面接に関係ない話で盛り上がる
不採用のフラグとして面接に関係ない話で盛り上がることが挙げられています。
志望者の回答に対する話の広がり方や、複数の面接官との盛り上がり方はさまざまですが、面接に無関係な話で盛り上がると「不採用になった」と思われがちです。
特に面接官から「楽しい時間でした」の一言で終わった場合は不安視される傾向にあります。
しかし面接は志望者のことを知る大切な場であるため、面接官が緊張を解いて志望者の人となりを見るために場を盛り上げる場合もあります。面接に関係ない話で盛り上がったからといって落ち込む必要はありません。
面接で落ちる人の特徴を理解して合格につなげる!
本記事では面接で落ちる人の特徴について解説しました。最後に1次〜最終面接まで使える面接官がチェックしているポイントを再掲載するので、ぜひ参考にしてください。
- ビジネスマナーが守れているか
- 自己分析ができているか
- 自社に適した人材か
- コミュニケーション能力があるか
- 面接準備を入念にしているか
面接官は、多くの志望者と対話を重ねているため、落ちる人の特徴を把握しています。繰り返しになりますが、面接で落ちないためには企業の下調べをし回答内容などを入念に準備をしておきましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。