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志望動機の書き出しは重要!「業種別」志望動機の書き出し8つの例文を解説

志望動機の書き出しって何から書けばいいの?」と悩んでいませんか?いざ、書こうと思っても時間ばかりが過ぎていき、面接日がとうとう明日に迫ってしまったなんてこともありますよね。

そうなる前に、志望動機の書き出しの基本やポイントを「業種別」志望動機の書き出しの例文も交え紹介します。

来春大学を卒業する新卒者、専門学校生など就活でお困りの方は是非参考にしてください。

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志望動機の書き出しは重要

志望動機の書き出しは、印象が悪ければそのあとの文章は読んでもらえなく、非常に重要です。

志望動機は、応募した企業で働きたいと思ったきっかけのことですが、何も知らない就活生のことを知れる「はじめての自己紹介」でもあります。

インパクトの強い書き出しを書けば面接官の心をぐっと掴み、その後に続く志望動機の内容にも興味を持って読んでもらえるでしょう。

志望動機の書き方の基本

志望動機の書き方には、知っておくと役立ついくつかの「基本」があるので解説します。

  1. 志望動機の文字数
  2. 志望動機で必ず書くべきこと
  3. 志望動機の構成

①志望動機の文字数

志望動機の文字数は、面接官が読みやすいように簡潔にまとめ、1分以内で読める200文字~300文字が理想的です。

志望する熱意が強ければ思いの丈を伝えるべく長々となりがちですが、それでは要点が分かりづらくマイナスの印象を与えてしまいます。

また志望動機が短すぎれば、「入社の意欲がない」と判断され、本気で志望していないのではと疑われてしまうでしょう。

志望動機の文字数に指定がある場合は9割以上は埋めるようにして下さい。

志望動機で必ず書くべきこと

必ず書くべきことは、「なぜうちの会社だったのか」「入社後のやりたいこと」「入社後どのような貢献ができるか」です。

企業は選考する上で自社への志望度の高さを重要視しています。それゆえ、志望動機は他社ではなく自社で働きたい具体的な書き出しにする必要があるでしょう。

また、企業は「入社後にやりたいこと」の内容を見て、仕事に対する価値観や自社と合う人材かを推し量っています。

企業側は、常にいい人材を求めているので、自分の強みや実績を付け加えることで入社後の貢献度により説得力が増すでしょう。

志望動機の構成

基本的に、志望動機の構成は「PREP法」で書きましょう。

PREP法とは、「Point(結論・要点)」「Reason(理由)」「Example(具体例)」「Point(結論・要点)」の順番で書くことです。

まず初めに、「貴社に入社したい」という結論を言い、次に「なぜ入社したいのか」理由を述べます。

貴社を志望する思いに至った具体的な例をあげ、最後に自分が貴社に貢献できる能力を持ち合わせていることをアピールして下さい。

最初と最後に結論や要点を持ってくることで、内容がすっと頭に入ってきます。

担当者をうならせる書き出しのポイント

面接の担当者をうならせる志望動機の書き出しには、4つのポイントがあります。

  1. 結論から書く
  2. 熱意をアピールする
  3. インパクトを重視する
  4. 簡潔に書く

①結論から書く

志望動機の書き出しのポイントは、結論から書くことです。

結論から書くことで、「この後にどんな内容が書かれているのか」「どうしてその結果に至ったのか」という興味が沸くでしょう。

例えば、最初に「貴社に入社したいです」という結論を言えば、次に「どうして入社したいのか」が知りたくなります。

一番初めに「結論」を書くことで、何事もシンプルかつ的確に伝えることができ相手も理解しやすい書き出しになりますよ。

②熱意をアピールする

志望動機の書き出しで担当者をうならせるには、「入社したい熱意」をアピールしましょう。

ありきたりな志望動機では、担当者の目にも記憶にも残らず、記憶に残らなければ採用される可能性は低いです。

たくさんの応募者からたった1人に選んでもらうためには、誰よりも応募企業へ入社したい思いが強いことをアピールする必要があります。

③インパクトを重視する

志望動機で担当者をうならせるために、書き出しにインパクトを持たせましょう。

志望動機は、履歴書やエントリーシートで必ず記入する項目があるので、特に同じ業種であれば他の就活生と似てきます。

同じような志望動機だと、記憶に残らず「採用したい理由」も生まれにくいのです。

しかし、インパクトを狙うあまり大げさに言ったり、できないことをひけらかせばマイナスに捉えられる危険性もあります。

志望動機で担当者をうならせる為には、いいインパクトであり、自分にしか書けない自分の思いや経験を言葉にすることが大事です。

④簡潔に書く

採用担当者をうならせる志望動機の書き出しは、簡潔に分かりやすくまとめることが大事です。

企業の採用担当者は、何十枚、何百枚という履歴書やエントリーシートに目を通します。冗長な文章は読みにくいので、読み飛ばされてしまう可能性もあるでしょう。

また、稚拙な印象を与えてしまい、論理的な思考能力に欠けると思われがちです。

採用担当者の読む意欲を削いでしまわないような簡潔で分かりやすい書き出しにしましょう。

書いてはいけない志望動機の書き出しとは?

書いてはいけない志望動機の書き出しは以下の3つです。

  1. 条件や福利厚生
  2. 関係のない内容
  3. 漠然とした内容

①条件や福利厚生

もし、条件や福利厚生が1番の志望理由であったとしても書かないで下さい。

応募企業を選択する上で給料や福利厚生は大事ですが、あくまでも入社後の待遇であり採用の選考には何ら関係ありません。

志望動機では、その人の人となりや性格が分かり、「この人を採用したい」と思わせる書き出しである必要があります。

志望動機の書き出しでは、他の人とは違う独自性が大事です。

②関係のない内容

志望動機の書き出しで、応募企業と関係のない内容は避けて下さい。

挨拶文や業務に活かせない資格の話など関係のない内容は、志望動機の思いや考えが伝わらないので書いてはいけません。

志望動機は1分以内で読み切れる200~300字程度と限られているので、応募企業への熱意や思い伝わる言葉を少しでも多く書きましょう。

③漠然とした内容

書いてはいけない志望動機は、どの企業にも当てはまるような漠然とした内容です。

例えば、「貴社の事業内容に魅力を感じました」であれば、具体性もないため熱意も感じられません。

この場合、貴社の事業内容の具体性を述べ、どのあたりに魅力を感じたのか書く必要があるでしょう。

業務内容をよく理解し、将来貴社で働いた時のイメージややりがいなども表現できれば好印象になります。

「業種別」志望動機の書き出し8つの例文

志望動機の書き方の基本に則って、「業種別」の志望動機の書き出しを8つの例文にして紹介します。

  1. 「メーカー」の場合
  2. 「IT業界」の場合
  3. 「金融」の場合
  4. 「マスコミ」の場合
  5. 「公務員」の場合
  6. 「サービス」の場合
  7. 「小売」の場合
  8. 「看護師」の場合

①「メーカー」の場合

メーカーとは、モノづくりをしている会社で「製造業」のことです。

メーカーと一言で言っても、総務省の日本標準産業分類によれば24種類に分類され多くの業種があります。(例:自動車/医療機器/食品・飲料/衣料品/化学/素材など)

その中でも、人気の自動車メーカーの志望動機の例文を紹介しましょう。

私が貴社を志望した理由は、交通事故のない世の中を作りたいと思ったからです。

私は、高校生の時に学校の帰りに交通事故に遭った経験があります。幸い軽傷で済みましたが、いまだに傷跡は残っています。事故を起こした加害者の方も私の両親への謝罪や車の修理代などで苦労されていたようです。

この経験から交通事故は全ての人を不幸にすると感じました。このような不幸な思いをする人が1人でも減ってほしいと感じています。

貴社は、数ある自動車メーカーの中でも、安全に対して高い意識を持ち対策に取り組まれていることを知りました。私は、貴社の開発されている安全システムに興味があり、車両の製品部分から携わり、事故のない社会を一緒に作りたいと思い志望いたしました。

自動車メーカーに入社したい就活生は多いので、他の就活生とは一味違う志望動機を作成する必要があります。

そこで大事なのが、どうして自動車メーカーなのか、どの部署に行きたいのか、なぜうちの会社なのかを説明できると説得力のある書き出しになりますよ。

②「IT業界」の場合

IT業界は情報技術を使ってサービスを提供しており、大きく分けて5つの種類に分かれています。(例:インターネット・Web業界/通信業界/情報処理サービス業界など)

以下は、システム開発会社の志望動機の例文です。

私が貴社を志望した理由は、貴社の「顧客の課題を解決するシステム開発」に興味があったからです。

私は、人を喜ばせることが大好きです。人が喜んでいる姿を見ると自分まで嬉しくなってしまいます。そのため、貴社の顧客の細かな要望にも応えるシステム開発に携わり、成功した際にはお客様とともに喜びを分かち合いたいと思っています。

貴社であれば、様々な面白いプロジェクトに関わることができ、ベテランエンジニアの方々から専門的な知識を学べるため、お客様の役に立つシステムエンジニアとして活躍できると思い志望いたしました。

この例文は志望動機の書き出しで、一番大事な結論から始まり人柄についてもアピールできています。

また、志望理由も明確で、必要な知識を学ぼうとする姿勢も感じられるので好印象な例文です。

③「金融」の場合

金融は幅広く、様々な業界に分かれています。(例:銀行/証券/カード/保険/リースなど)

以下は、金融業界の中でも人気の銀行の志望動機の例文を紹介です。

私は、入学や車の購入時などの一時的な支援だけでなく、お客様の人生を通して長期的にサポートができる金融業界に魅力を感じ志望しました。

私は学生の頃から貴行のネットバンキングを利用しています。しかし、祖父母から「ネットバンキングは使い方が分からないから利用していない」と聞きました。簡単で便利なこのサービスを私は足の悪い祖父母にこそ使ってほしいと思っています。

まずは私が窓口となり、ネットバンキングの使い方や利便性を伝えられるスペシャリストになりたいと考えております。

金融業界の志望動機を作成する際には、「幅広い業務を遂行できるか」「行風と合うか」「これまでの経験が入行後のイメージとマッチするか」が重要です。

④「マスコミ」の場合

マスコミは、華やかなイメージもあり就活生に人気の業界です。(例:テレビ/雑誌/新聞/ラジオ/インターネット広告など)

マスコミ業界の中でも、広告の志望動機の例文を紹介します。

私が広告業界を志望する理由は、とっても美味しいウインナーを食べたことがきっかけでした。

でも、そのウインナーは美味しくて手頃なのにあまり知られていないのです。また、就職活動をする中で、日本にはまだまだ知られていない魅力ある商品がたくさんあることを知り、多くの人にその魅力を伝えたいと考えました。

貴社を志望した理由は、貴社が中小企業を中心に事業展開し、数多くの実績を残しているからです。
貴社に入社した際には、集客に困っている中小企業を広告でサポートできるよう尽力すべく努力いたします。

マスコミ業界は志望動機をかなり重視しており、企業理解を深めて、志望動機を自分のエピソードを踏まえて具体化すると効果的です。

⑤「公務員」の場合

公務員は、国や地方公共団体に所属する公共のために働く仕事になります。(例:国家公務員/地方公務員)

景気にそれほど影響されないので安定性があるため人気の職業です。今回は公務員の中でも市役所の志望動機の例文を紹介します。

私が市役所を志望した理由は、生まれ育った地元の魅力をたくさんの人に伝えたいと思ったからです。

〇〇市は、自然豊かな山々に囲まれ、山肌から流れる天然水で作られたお酒は絶品です。地元にいた時には気づかなかったのですが、他県に大学進学した際、とても地元が恋しくなりました。

しかし、若い人の人口流出が止まらず高齢者が増えている現状もあります。私は大学で経済学を学んでいたので、その経験を活かし、子育て支援などに携わっていきたいと考えております。

市役所の志望動機の作成で大切なのは、その地域ならではの志望理由です。そのため、地元出身者が有利な一面もあります。

しかし、地元の人だからこそ気づけないその地域の良さもあるはずなので、具体的なビジョンを表現できれば地元以外でもチャンスはあるでしょう。

⑥「サービス」の場合

サービス業は、接客・営業・販売など多岐に渡ります。(例:旅行/教育/福祉/レジャー/外食など)

以下は、サービス業の中でもファーストフード店の志望動機の例文を紹介です。

私は、人と話すことが好きなので接客業に従事したいと思い志望いたしました。

また私は小さいころから、家族の誕生日やお祝い事があった時は貴社を利用しています。美味しい食事がベストなタイミングで提供され、食事の最後にはシェフが挨拶に来てくれる気配りにいつも感動しております。貴社で食事をすると、家族がみんな楽しくなり笑顔になるので、私もいつしか貴社で働きたいと思うようになりました。

学生時代は笑顔が0円のファーストフード店で接客経験があります。
私も貴社のような誰かを笑顔にでき、心配りのできる存在になりたくて志望いたしました。

外食産業は、それほど就職前線では厳しくないイメージなので応募する人も多く志望動機で印象付ける必要があります。

その飲食店にしかないサービスや、将来どうなりたいかを明確にした志望動機が好印象です。

⑦「小売」の場合

小売業界は、メーカーから商品を仕入れて、消費者に届けることが仕事です。(例:百貨店/コンビニ/スーパー/家電量販店など)

スーパー業界の志望動機の例文を紹介します。

私が小売業を志望したきっかけは、東日本大震災でした。震災の大混乱のさなか、貴社はいち早く無償で物資を提供しとても感動いたしました。

私は食を通じて人を幸せにしたいと考えています。その中でも、生まれ育った地元〇〇の人々に貢献したいと思い貴社を志望いたしました。

私自身も日頃貴社の食品コーナーでよく買い物をします。その際、部活帰りで疲れていたところ、いつもの店員さんが「お疲れ様」と声をかけてくれたのを鮮明に覚えています。
貴社の先輩店員のように、お客様の心まで癒してくれる存在になりたいと考えております。

スーパーは、誰でも気軽に買い物できる場所なので、実際に志望する店舗へ行き他店とどう違うのかを研究しましょう。

またスーパーでは、常にお客様のニーズをいち早くキャッチする能力と高いコミュニケーション能力が求められます。自分の言葉で説得力のある志望動機にしましょう。

⑧「看護師」の場合

新卒向けの看護師の志望動機の例文を紹介します。

私が看護師になりたいと思ったのは、小学生の時に骨折して入院したことがきっかけでした。

幼いながらも看護師さんが優しく接してくれたことを今でも覚えています。その時の経験から、たくさんの人の心も体もケアできる優しい看護師になりたいと目指すようになりました。

多くの病院見学をしましたが、貴院は教育プログラムが充実しており、幅広い知識とスキルが学べる点に魅力を感じました。
私は、貴社で多くの患者様から親しみを持ってもらえ、かつ実力のある看護師になりたいです。

新卒で大学病院や総合病院を志望する場合は、「最先端の医療や多くの疾患のケア方法が学べる」という点を志望動機にするといいですよ。

個人病院の場合、「一人一人の患者様にじっくり向きあう」や「地域に根差した」という点を志望動機にしましょう。

最後に、具体的にどのような看護師を目指しているかをアピールできれば、仕事への熱意が感じられるのでおすすめです。

志望動機は締めくくりも大事

2002年に1人の心理学者によって提唱された「ピーク・エンドの法則」のように、全体の印象を決める締めくくりはとても大事です。

(※ピーク・エンドの法則とは、最も感情が動いたピーク時と、一連の出来事が終わったエンド時の記憶だけで全体の印象が決定される法則)

志望動機の締めくくりでアピールするために、盛り込むべき効果的な内容を3つ紹介します。

  1. 入社後のイメージをさせる
  2. 戦力になれるアピールをする
  3. 具体的な内容を盛り込む

①入社後のイメージをさせる

志望動機の締めくくりで、入社後のイメージを残しましょう。企業が一番重要視しているのは、入社後自社のためにどんな働きぶりを見せてくれるかです。

例えば、「持ち前の明るさと粘り強さで、失敗しても何度も挑戦し成果が上がるまで努力します」と言ったとします。

採用担当者は、仕事の成果を上げる目標に向かい、努力してくれる姿を思い浮かべるでしょう。

志望動機の締めくくりは、入社後のいいイメージを持たせることで印象が良くなります。

②戦力になれるアピールをする

志望動機の締めくくりは、戦力になれるアピールをしましょう。しかし、就活生の中には何の経験も実績もなくアピールの仕方が分からないという方もいます。

その場合、自己分析と企業分析(企業理念・事業内容・社風・今後の取り組みなど)をし、共通点を探して下さい。

企業と自分の共通点から、貢献できることや挑戦したいことを見つけ伝えることで戦力になれるアピールへとつなげます。

③具体的な内容を盛り込む

志望動機の締めくくりは、具体的な内容を盛り込みましょう。例えば、「一生懸命頑張りますので宜しくお願いします」といっても、具体的に何を頑張るのか分かりません。

具体性のない締めくくりにしてしまうと、説得力に欠けて採用者の記憶に残らない可能性が高いでしょう。

具体的な内容の締めくくりにすることで、きちんと自己分析ができ、企業研究もしていると評価され採用率も高くなります。

インパクトのある志望動機の書き出しで、担当者の心を鷲掴みにしよう!

志望動機の書き出しは、その後の選考の流れを変えてしまうほど重要です。

志望動機は競争率の激しい就活において、いかに他の就活生とは違う書き出し印象に残るかがポイントになります。ありきたりの漠然とした志望動機では、採用を期待できません。

自分にしか書けない応募企業への熱意や、具体的な自分の強みや経験を簡潔にアピールしてください。

結論から書き始め、いいインパクトの具体例を書き、入社後に戦力になれるイメージを表現できれば担当者の心を鷲掴みできるでしょう。

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    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。