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生産技術の志望動機例文7選!やりがいや向いている人の特徴も紹介

生産技術の志望動機には何を書けばいいのかわからずに悩んでいる人もいるでしょう。

とはいえ、よくわからないまま書くのはNG!実は、生産技術の志望動機の書き方や伝え方にはコツがあります。

この記事では、採用担当者に熱意を伝えるための志望動機の書き方のコツや、業界別の例文を紹介します。

さらに生産技術の志望動機を書くときの注意点やNG例文も解説しているので、採用担当者に評価される志望動機をスムーズに作成できますよ。書き方や伝え方のコツを押さえて、魅力的な志望動機を完成させましょう!

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人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

記事の監修者

吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

生産技術とは?

初めに、生産技術について詳しく解説します。

  1. 生産技術の仕事内容
  2. 生産技術のやりがい
  3. 業界別の特徴

採用担当者の印象に残る志望動機を作成するためには、企業研究や業界研究が欠かせません。生産技術について理解を深め、説得力のある志望動機を作成しましょう。

①生産技術の仕事内容

生産技術は、製品の企画開発・量産体制の設備設計といった開発した製品を安定して生産するための技術を主体的に行う仕事です。

また、生産効率を高めるため、以下のように新製品の開発から完成までの一連のプロセスに関する作業を行います。

工程設計・市場ニーズにあう製品を検討
・量産するための生産工程を設計
生産設備の
開発・導入準備
生産工場で使用する設備の
開発・導入
QCD管理・新製品の「Quality(品質)
Cost(コスト)Delivery(納期)」の
各条件を満たしているか確認
・条件に満たない設備や工程の
見直しや改善

このように生産技術では、高品質を維持しながらローコストで大量生産を実現することが重要視されます。

②生産技術のやりがい

生産技術のやりがいの1つに、完成した製品や会社の売上の向上を通じて結果が目に見えやすい点があげられます。

この他にも、一貫したモノづくりに関わる仕事を一任されるため、生産技術者としてのキャリア形成や大きな仕事に携わる充実感を味わえるのも魅力でしょう。

さらに他社よりも高品質な製品を作り上げるために、最新技術を搭載した機械開発に関わることも。生産技術はモノ作りに携わりたい人にとって、やりがいを感じられる仕事と言えます。

③業界別の特徴

生産技術の仕事は、以下のように業界によって重視される内容が異なります。

業界主な製品仕事内容で
重視されること
自動車
産業
・エンジン
・モーター
・小さな部品
事故につながる
危険性があるため、
機能的かつ安全性を重視
食品
業界
・食品
・飲料
消費者の安全性を
考えた製品であることと、
生産ラインにおいて
異物混入を発見できる設備
化学
メーカー
・医薬品
・化学薬品
薬品・医療・化学に
関する知識と、
薬が必要な患者のための
効率的で安定した生産工程の立案

志望先の企業が製造する製品や仕事内容で重視される点をしっかり研究しておくことも重要です。

業界や企業の特徴を押さえた志望動機を作成すると、採用担当者に「業界研究や企業研究をきちんと行っている」「熱意がある」と好印象を与えられるでしょう。

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さらに、本記事の後半では実際生産技術職を志望する際の志望動機を添削しています!

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生産技術で求められる能力3つ

ここでは、生産技術で求められる能力を3つ紹介します。

  1. 課題の発見・解決能力
  2. コミュニケーション能力
  3. 論理的な思考力

志望動機に書ける自分の強みを見つけるためにも、それぞれの能力を確認しておきましょう。

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①課題の発見・解決能力

生産技術は、生産性向上を達成する上で必要な生産・量産化プロセスにどのような課題があるのか発見し、解決する能力が求められます。

日頃から小さな違和感・疑問を見逃さない人や、課題解決のために全体を俯瞰して捉えることが得意な人は、課題の発見・解決能力をアピールできますよ。

例えば、「文化祭でゼミの仲間と一緒にトラブルを解決した」といった過去の経験やエピソードを書くと、より説得力のある志望動機になります。

② コミュニケーション能力

生産技術の仕事は、社内の他部署や実際に生産ラインで働く人たちと協働して調整していくため、高いコミュニケーション能力が必要です。

例えば、現場の人数や生産性を踏まえて工程改善を提案するためには、各部門のスムーズな連携が求められます。また、チームでは上司や同僚と同じ目標に向かって協力することが必要不可欠です。

部活動でチームと協力した経験やアルバイトの接客経験といったコミュニケーションに関するエピソードがある人は、志望動機でアピールすると良いでしょう。

③論理的な思考力

生産技術の仕事では、緊急トラブルに対処するために、論理的思考力が必要です。

緊急トラブルを解決するためには、随時チームで情報共有しながら対処していくため、自分の考えを簡潔に説明する論理的な思考力は欠かせません。

また、生産技術に関する良いアイデアや提案を伝える場面でも、論理的な思考力が求められます。物事を論理的に考えることが得意な人は、志望動機でアピールしてみましょう。

生産技術で活かせる資格・スキル

生産技術職に必須資格はありませんが、以下の資格は仕事で役立つため、強みとしてアピールできます。

資格名内容
生産技術者
マネジメント資格
・民間資格
・生産技術者に必要な
知識習得の証明
CAD利用
技術者試験
・民間資格
・CAD(PCによる図面作成)
の知識・技術の証明
情報処理
技術者試験
・国家資格
・IT情報の知識・技能を
高水準有している証明
・情報システムの構築・開発から
エンドユーザーまでの運用に
関する知識を幅広く理解
マイクロソフト
オフィス
スペシャリスト
(MOS)
WordやExcel、PowerPointの
スキルを証明する資格
TOEIC・語学力の証明
・海外勤務志望であれば
概ね730点以上が必要

特に、海外を拠点とする企業では応募条件として語学力が必要な場合も。志望企業の応募条件や特色をしっかり確認した上で資格取得を目指しましょう。

3ステップで完結!生産技術の志望動機の書き方・伝え方

ここからは、生産技術の志望動機の書き方・伝え方を3つのステップに分けて紹介します。

  1. なぜ生産技術を志望したのか
  2. なぜその企業を選んだのか
  3. 入社後はどのように企業に貢献できるのか

各ステップの高評価ポイントも解説しているので志望動機を書く際の参考にしてください。

① なぜ生産技術を志望したのか

まず、さまざまな職種の中から生産技術を選んだ理由から書き始めましょう。最初に簡潔に志望理由を書くことで、採用担当者が後に述べる内容をスムーズに理解できます。

また、志望理由は全体の結論部分となるので、後に述べる内容も一貫性を保つように意識しながら書いてください。

簡潔でわかりやすい文章で伝えることは、論理的な思考力のアピールにもつながりますよ。

②なぜその企業を選んだのか

採用担当者の心に残る志望動機を作るためには、なぜその企業を選んだのかを明確に書く必要があります。どこの企業でも通用する志望動機だと、採用担当者に熱意が伝わりません。

この部分では、志望する企業に対する理解度や、自分が感じた企業の魅力を具体的にアピールしましょう。

そのためには、企業研究によって企業の強みや理念を十分理解しておく必要があります。しっかりと下調べをしたうえで、求められる人物像やスキルの活かし方を考えて書くようにしてください。

③入社後はどのように企業に貢献できるのか

採用担当者は、志望動機を通して仕事に対する熱意があり、長期にわたって貢献できる人材なのかを注意深く見ています。

企業は自社で生産技術者としてスキルを磨き、高いポテンシャルをもって仕事をしたいという人を求めています。

その企業に貢献できる人材であることを示すためには、実際に自分が働く姿をイメージしながら書くことが重要。自分の就きたいポジションも含めながら書くことで、より具体的な姿を書けるでしょう。

【業界別】生産技術の志望動機の例文7選

ここからは、業界別に生産技術の志望動機の例文を紹介します。

  1. 機械業界の志望動機例文
  2. 自動車業界の志望動機例文
  3. 化学品業界の志望動機例文
  4. 食品業界の志望動機例文
  5. 飲料業界の志望動機例文
  6. 医薬品業界の志望動機例文
  7. カメラ業界の志望動機例文

さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、7つの例文を本気で添削!どんなポイントに注目して書くべきか知りたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。

また、志望動機がそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの志望動機テンプレを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。

志望動機が既に書けている人には、添削サービスである赤ペンESがオススメ!今回のように詳細な解説付きで、あなたの回答を添削します。

① 機械業界の志望動機例文

今回の例文は、機械業界の生産技術職を志望する学生に向けたものです。

単に「興味がある」「魅力を感じる」と書くだけでなく、自分の経験と職種との接点を具体的に描くことが、説得力ある志望動機につながります。

機械業界の志望動機
【結論】
私は、ものづくりの現場に深く関わりながら機械製品の品質や生産性を向上させる仕事に魅力を感じ、生産技術職を志望いたしました。
添削コメント|冒頭で「品質」「生産性向上」という具体的なキーワードを示しつつ、生産技術職を目指す理由が簡潔にまとまっています。主観のみに頼らず、業務内容と動機がリンクしている点が非常に好印象です。
【根拠となるエピソード】
大学での研究活動やグループワークを通じて、課題を見つけ、改善策を考えることにやりがいを感じてきました。製造プロセスに関連する研究活動を通じて、現状分析や手順改善に取り組む中で、技術的な課題を解決するやりがいを実感してきました。
添削コメント|「グループワーク」は抽象的で職種との関連が薄かったため削除し、研究活動に焦点を絞って説得力を強化しました。企業側は「志望動機の根拠となる行動経験」を重視しており、より技術職に直結する記述へと修正しました。
【エピソード詳細】
研究室では簡易的な製造工程の改善をテーマに取り組みました。実験装置のトラブル対応や、作業工程のムダを減らす提案を行う中で、現場での課題解決に直接貢献できる点にやりがいを感じました。また、グループワークでは作業分担と進捗管理を通じて、スムーズな工程の設計にも関心を持つようになりました。実験装置の稼働効率を妨げる要因を分析し、改善提案を行った経験から、問題発見と解決に向けたアプローチ力が身につきました。また、最適な手順を考案する工程設計への興味も深まりました。
添削コメント|「トラブル対応」だけでは技術的貢献度が見えづらかったため、改善アクションまで具体化しました。また、「グループワーク」にまで言及すると趣旨がぶれてしまうため、文意を研究活動に一貫化させて統合しました。
【企業を選んだ理由】
貴社は製造現場と技術部門が密に連携し、効率と品質を両立する開発体制に魅力を感じました。生産現場に寄り添った改善提案ができる環境があると感じています。とくに、現場からの意見を製品づくりに反映する体制や、改善提案が迅速に実行に移される風土に魅力を感じました。
添削コメント|抽象表現(「寄り添った」など)を具体的な企業文化に置き換えることで、「なぜ貴社なのか」の理由に説得力が増しました。企業研究を前提にした記述ができると、就活生の評価は一段と高くなります。
【入社後】
将来的には、現場の声を反映させた設備導入や工程設計を通じて、生産ラインの最適化に貢献したいと考えています。多様な部門と連携しながら、現場の課題を吸い上げたうえで改善策を企画・実行し、継続的な生産性向上に取り組んでいきたいと考えています
添削コメント|「貢献したい」という表現だけでは、入社後の目標として具体性に欠けます。「どう動き、どう成果を出すつもりか」を加えることで、企業側が入社後の働き方を明確にイメージできる内容になりました。

【NGポイント】
主観的な印象や抽象表現に頼ってしまい、志望動機の根拠となる体験が十分に伝わらない箇所がいくつか見受けられました。企業側にとっても印象に残りにくい志望動機になってしまっていました。

【添削内容】
主に「曖昧な表現の削除」と「行動の具体化」を行いました。また、技術職に求められる問題解決力をアピールするため、研究活動の中での分析や改善のプロセスを明示したほか、企業理解を示す部分もより具体的に記述を加えています。

【どう変わった?】
技術職として求められる「課題発見と解決の姿勢」や「現場との連携意識」が伝わる内容に改善されました。企業視点から見ても、応募者の強みが実務にどう活きるかが想像しやすくなり、印象に残る志望動機になったと言えるでしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・技術職に必要な視点を明確にする
・これまでの経験からの学びを入れる
・現場も重視しているアピールをする

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② 自動車業界の志望動機例文

本例文では、理系学生が自動車業界の生産技術職を志望する際の例文です。必要な構成を意識しつつ、経験の具体性や企業理解の深さをどう伝えるかを重視しました。

志望理由に一貫性を持たせながら、自分らしいエピソードで差別化を図ることが大切です。

自動車業界の志望動機
【結論】
私は、自動車製造の根幹を支える生産技術職として、製品の品質向上と生産効率の最適化に貢献したいと考え、貴社を志望いたしました。
添削コメント|この結論文は、生産技術職を目指す理由が「品質向上」「生産効率の最適化」と具体的であり、企業側にも分かりやすく伝わる構成になっています。全体の見通しを最初に示す役割として十分に機能しているでしょう。
【根拠となるエピソード】
大学の研究室で行ったグループ課題において、生産工程の無駄を減らす仕組みを考案した経験から、工程設計を通じて課題を見つけ改善策を考える面白さを体感して以来、ものづくりの現場における改善活動に強く興味を持つようになりました。
添削コメント|元の表現では「生産工程の無駄を減らす仕組み」が具体性に欠け、読んだ企業担当者に行動やスキルが伝わりにくい印象でした。「工程設計」や「課題を見つける面白さ」という実践的かつ志向性のある内容に言い換えることで、学生の主体性と論理性が伝わるようになっています。
【エピソード詳細】
具体的には、簡易な組立ラインを設計し、動作の無駄を分析・見直すことで、作業時間を15%短縮しました。この取り組みを通じて、現場視点での課題発見と改善策の提案にやりがいを感じ、メンバーと試行錯誤を重ねる中で改善の積み重ねが成果につながることに魅力を感じ、生産技術職への関心が高まりました。
添削コメント|元の文章は抽象的な「やりがい」に終始しており、印象は悪くないものの説得力に欠けていました。改善後は、具体的な取り組みの過程に言及し、チームで成果を出す姿勢が読み取れるようになっています。
【企業を選んだ理由】
貴社は自動車業界の中でも高い生産性と品質管理に定評があり、特に現場の創意工夫を尊重する風土に惹かれました。中でも「現場発信の改善提案制度」や「生産技術者の現場主導の裁量」が整っている点に強く共感しています。学生時代の経験を活かし、より良い生産体制づくりに貢献したいと考えております。
添削コメント|「創意工夫を尊重する風土」という表現は抽象的で差別化しにくいため、企業HPなどにある具体的な制度を挙げることで、志望動機の信憑性と企業理解の深さが高まりました。企業独自の文化に言及することは印象に残る志望動機にするために効果的です。
【入社後】
入社後は現場の声に耳を傾けながら、工程改善や自動化技術の導入などを通じて、生産ライン全体の最適化に取り組みたいです。将来的には、後輩の育成にも関われるよう成長していきたいと考えています。新しい設備導入や生産体制の企画立案といった上流工程にも挑戦し、全体最適に貢献できる技術者を目指したいと考えています。
添削コメント|「後輩の育成」という目標は悪くないものの、初期段階の志望動機としては企業貢献度の観点でやや弱く映ります。代わりに「上流工程への挑戦」や「全体最適」という生産技術ならではの視点を盛り込むことで、職種理解の深さと成長意欲を伝えられる表現に改善しました。

【NGポイント】
元の文章では、抽象的な表現が多く、志望動機としての説得力が弱まっていました。特に、エピソード中の「やりがいを感じた」などの表現は、実際にどのような体験だったのかが見えづらく、評価者に刺さりづらい文章になっていたといえます。

【添削内容】
抽象的だった表現を、実際に行った行動やその背景に置き換え、読み手にとってイメージが湧きやすいように改善しました。また、企業理解を示す部分では具体的な制度や文化に言及することで、企業分析を行ったことが伝わるようにしました。

【どう変わった?】
エピソードと志望理由に一貫性が生まれ、個人の成長や適性が明確に伝わる内容になりました。また、企業側が重視する「自社理解」「貢献意欲」「論理性」が強調されたことで、説得力が増し、より評価されやすい志望動機に仕上がっています。

【今回の志望動機のコツ】
・一貫性のある文章に仕上げる
・志望企業への理解をアピールする
・今までの経験と志望理由をつなげる

③化学品業界の志望動機例文

生産技術職を志望する理由を論理的に組み立てた例文です。

抽象的な表現を避けながら、なぜ化学品業界の中でもこの企業を選んだのかを、具体的な関心と結びつけて伝えることが重要です。

化学品業界の志望動機
【結論】
私は、製品の安定供給を支える「ものづくりの根幹」に関わりたいと考え、社会インフラの一翼を担う化学品の安定供給に貢献したいと考え、その中でも高度な生産体制を築く貴社の生産技術職を志望いたします。
添削コメント|元の文章では化学品業界への言及がなく、またどうして志望先を選んだのかが分かりづらい結論になっていました。そこで「化学品の安定供給」という表現に変更し、さらに志望企業の特徴にも軽く触れる構成に修正しています。
【根拠となるエピソード】
大学の実験で製造プロセスを再現した際に、試行錯誤を繰り返して品質を安定させた経験から、目には見えにくい部分にこそ工夫や知恵があることを実感しました。製造過程の小さな変化が製品の品質に大きく影響することを実体験を通じて学び、緻密な工程管理に対する関心が高まりました。
添削コメント|元の文では「目に見えにくい部分にこそ工夫や知恵がある」と抽象的な表現にとどまっていました。改善後は、品質に影響を与える「小さな変化」に着目し、そこから得た気づきと関心が生産技術に結びついていることが具体的に伝わるようになりました。
【エピソード詳細】
実験では、同じ材料を用いても条件の違いで結果が異なり、その原因を突き止めるために文献調査や担当教員との議論を重ねました。異なる条件が結果にどう作用しているかを明らかにするため、過去の研究データを参照しながら自ら仮説を立て、試行を繰り返しました。最終的に温度管理と撹拌時間の見直しで品質が安定し、成果を班全体で共有できたことにやりがいを感じました。この経験から、現場で技術的な課題に向き合い、工程を改善する生産技術の仕事に魅力を感じました。このように、計画的に条件を設計し成果につなげるプロセスに強いやりがいを感じ、生産現場での課題解決に取り組む生産技術職への興味が一層深まりました。
添削コメント|この段落は2か所で修正を加えました。1つ目は「文献調査や議論を重ねた」という記述が努力の具体性に乏しかったため、仮説→検証という技術職らしい思考プロセスに置き換えました。2つ目は最後の一文が抽象的だったため、「やりがい」や「志望理由」が明確に伝わるよう論理展開を明文化しています。
【企業を選んだ理由】
貴社はグローバルに化学品を供給する中で、高効率かつ持続可能な生産体制を築いており、自分もその一翼を担いたいと感じました。各国のニーズに応じた柔軟な製造体制と、CO2排出削減に向けた積極的な設備投資に魅力を感じました。大学でも環境対応型の生産プロセスに関心を持っていたため、技術面・環境面の両軸で挑戦できる貴社に強く惹かれました。
添削コメント|修正前の文は「高効率・持続可能」という一般的な表現にとどまり、本人の関心や理由とのつながりが弱く説得力に欠けました。改善後は、企業の特徴(グローバル・環境対策)と自身の関心をリンクさせたことで、応募先に対する理解の深さと動機の一貫性が表現できています。差別化しづらい「企業選び」の項目において有効なアプローチです。
【入社後】
入社後は、生産ラインの安定稼働と品質向上を目指し、現場での学びを積み重ねながら着実に技術を習得していきたいと考えております。
添削コメント|入社後の目標が地に足ついたものであり、現場から技術を吸収して貢献していく姿勢が伝わる点が高評価です。現実的かつ成長意欲のある志向であるため、未経験者や若手が伝えるべき方向性として適切な内容です。

【NGポイント】
当初の文章では、抽象的な感情表現や汎用的な志望動機が目立っており、応募者の経験や考えが企業視点でどのように価値を持つのかが明確に伝わっていませんでした。
印象に残りづらい内容になっていた点が課題だと言えるでしょう。

【添削内容】
抽象的・汎用的な表現を削除し、代わりに行動ベースの記述や、企業との接点を明確に伝える具体的な記述を加えることで、技術職としての適性や思考力をアピールする構成に修正しました。

【どう変わった?】
結果として、自分の体験と企業の特長をしっかり結びつけて説明する構成に変わりました。志望動機としての説得力と独自性が大幅に向上しました。

【今回の志望動機のコツ】
・「自分が何を感じたか」を具体化する
・エピソードに努力行動を含める
・”気づき”を文の中に入れる

④食品業界の志望動機例文

本例文では、食品業界の生産技術職を目指す志望動機として、品質管理への関心や大学での学びを軸に構成しています。

志望動機を作成する際は、志望理由と経験がしっかりつながっているか、また企業との接点が具体的かを意識することが大切です。

食品業界の志望動機
【結論】
私は、製品の品質と生産効率の両立に貢献する生産技術職に強く魅力を感じ、貴社を志望いたしました。
添削コメント|結論部分では志望職種と志望理由が簡潔にまとまっており、特に「品質と生産効率の両立」というキーワードは食品業界の生産技術職との相性が良く、第一印象として優れています。
【根拠となるエピソード】
中学生のとき、家庭科の授業で食品の衛生面への意識を高める体験をしたことが、生産現場への関心の原点となりました。際に、食中毒予防のための管理手順を学んだ経験から、「品質を守る仕組み」に興味を持つようになりました。
添削コメント|「生産現場への関心の原点となった」は抽象的で伝わりづらく、読者の納得感を得にくい表現でした。改善後は「品質を守る仕組み」への興味として具体的に表し、食品業界での生産技術への関心とつなげることで説得力が増しています。
【エピソード詳細】
大学では応用化学を専攻し、実験の中で正確な手順管理や原因分析の重要性を学びました。特に食品分野の実習では、微小な温度差や成分の変化が最終製品の質に大きな影響を与えることを実感し、「安全かつ安定した製造プロセス」の必要性を強く意識するようになりました。安定した品質を保つには、工程ごとの条件設定や記録管理の徹底が不可欠であると気づきました。この経験から、生産工程の改善や効率化に携わりたいという思いが芽生えました。実際の製造現場に入り、品質と効率を両立する技術的改善に挑戦したいと考えるようになりました。
添削コメント|修正前は抽象的な表現が続き、「なぜ食品業界に関心を持ったか」「何をしたいのか」が曖昧でした。改善後は「条件設定」「記録管理」など具体的なキーワードを加えることで業界への理解度や意欲を強くアピールできる内容にしています。
【企業を選んだ理由】
貴社は長年にわたり高品質な食品を安定供給されており、製造工程における工夫や改善活動に注力されている点に魅力を感じました。中でも、現場の改善提案を積極的に取り入れる風土や、IoTを活用した製造ラインの効率化など、現場主導の改善活動に取り組まれている点に魅力を感じました。
添削コメント|元の表現では「工夫や改善活動に注力」という文が抽象的で、他社との差別化や本人との接点が見えにくい状態でした。改善後はIoT活用や現場提案など具体例を挙げており、「なぜ志望企業を選んのか」が明確に伝わる構成となっています。
【入社後】
将来的には、現場での課題発見や改善提案を通じて、製造現場のさらなる最適化に貢献したいと考えています。温度管理や衛生チェックの工程など、食品製造における品質維持に直結するプロセスを見直し、現場の声を活かしながらより効果的な仕組みづくりに携わりたいと考えています。
添削コメント|修正前の「最適化に貢献」という表現は意欲的ではあるものの、やや抽象的でした。改善後は具体的な業務(温度管理・衛生チェック)に言及しており、志望先でどう現場に関与し、どう貢献したいのかがはっきりする内容になっています。

【NGポイント】
全体として、志望動機の根拠となるエピソードや入社後の展望が曖昧で、読み手にとっては印象が弱くなっていました。特に「生産現場への関心の原点」「最適化に貢献」など、漠然とした表現が複数見られました。

【添削内容】
曖昧な表現に対しては、具体的な行動や学び、企業の特徴と絡めた改善を行いました。例えば、「品質を守る仕組み」や「IoT活用」など、読み手がイメージを持ちやすいキーワードを加え、志望動機と企業特性が一致するよう調整しています。

【どう変わった?】
改善後は、志望理由の根拠・企業との接点・将来のビジョンが一貫しており、内容に説得力が生まれました。企業から見ても、「なぜこの職種なのか」「なぜ当社なのか」「どのように活躍できそうか」が明確になったことで、採用後のイメージが持ちやすくなったはずです。

【今回の志望動機のコツ】
・具体的な表現やエピソードを用いる
・志望企業の特徴に合わせる
・入社後のビジョンは具体的に示す

⑤飲料業界の志望動機例文

ここでは、飲料業界の生産技術職に向けた志望動機例文を紹介します。

飲料業界の志望動機でも、企業ごとの特徴に触れたうえで、自身の経験がどのように職種に活きるのかを具体的に示すことが大切です。

飲料業界の志望動機
【結論】
私は、製品の安定供給と品質向上に貢献できる仕事に魅力を感じ、貴社を志望いたしました。 生産技術職を志望しています。その中でも、飲料製造において高い品質と安定供給を追求し続ける貴社の取り組みに強く惹かれております。
添削コメント|元の文章では「貴社を志望した理由」が漠然としており、企業ごとの違いが感じられませんでした。今回は、飲料業界というテーマに沿って「品質」「安定供給」というキーワードを用いながら、企業独自性に触れることで説得力を高めました。
【根拠となるエピソード】
大学の研究室でデータ収集をした際、メンバー間の役割調整や作業手順の最適化を担当した経験があり、効率を高める工夫にやりがいを感じたことがきっかけです。 限られた時間内で成果を出すために作業工程の見直しやツールの活用を提案した経験があり、その中で効率向上に取り組む姿勢にやりがいを感じました。
添削コメント|抽象的な「最適化」「効率を高める工夫」という表現では、企業側が応募者の具体的な行動や能力をイメージしにくくなります。今回は「工程の見直し」や「ツール活用」といった行動に落とし込むことで、再現性のあるスキルをアピールし、生産技術職への適性を強調しました。
【エピソード詳細】
研究室では食品の保存実験を行っていたのですが、作業の標準化とトラブル時の対応策を自分でまとめたところ共にミスの発生しやすい工程については手順書を作成し、誰が実施しても再現性のある作業環境を整えました。すると全体の作業効率が向上し、教授からも高く評価されました。このように、現場の課題を見つけ、改善していく経験に強いやりがいを感じるようになりました。 改善につなげる経験が、生産技術職を目指すきっかけになりました。
添削コメント|「トラブル時の対応策」「やりがいを感じた」といった表現は抽象的で、応募者の成長や行動が伝わりにくくなります。改善後は「手順書の作成」「再現性のある環境」など具体的な行動に置き換えることで、仕事でも通用する力があることを示せています。
【企業を選んだ理由】
中でも貴社におかれましては、飲料の安定した供給体制と生産効率の向上に注力しており、自分の工夫や提案が現場の改善に直結する環境に魅力を感じています。最新設備の導入や現場主導の改善活動など、生産現場に対して積極的な投資を行っている点にも強く共感しており、自分の改善提案がダイレクトに活かせる環境であると感じました。
添削コメント|「生産効率の向上に注力」では他社との違いが分かりづらく、志望度の高さが伝わりません。今回は「最新設備の導入」「現場主導」など、飲料業界の生産技術職と結びつきやすいポイントを提示しました。
【入社後】
入社後は、生産現場の細かな課題にも目を向け、品質と効率の両立を目指した改善提案を行い、貴社の製品づくりに貢献していきたいと考えております。 データ分析や現場の声をもとに、工程ごとのボトルネックを特定し、継続的な改善に取り組むことで、より安定した品質管理と効率的な生産体制の構築に貢献していきたいと考えております。
添削コメント|「改善提案を行い、貢献したい」という表現は意欲が伝わる反面、抽象的で曖昧です。入社後の具体的な行動や方法論を示すことで、応募者のイメージと業務内容の適合性を伝えることができます。特に「データ分析」「ボトルネック特定」などは、生産技術職で求められる実務に即しており効果的です。

【NGポイント】
全体として、もともとは抽象的な表現が多く、行動や成果が具体的に伝わらない箇所が目立ちました。また、企業に対する志望理由がややありきたりで、他社にも使い回せる内容に見えたところが難点でした。

【添削内容】
具体的な改善行動(手順書の作成、工程の見直し等)を明記し、企業の取り組みに対しても固有の内容(設備導入、現場主導の改善)を示しました。抽象的な表現を具体的にすることで説得力を向上させています。

【どう変わった?】
企業の担当者にとって、応募者の行動・成果が職務にどう結びつくかが明確になり、「現場で活躍するイメージ」が浮かびやすくなりました。また、企業理解の深さや貢献意欲が的確に伝わる構成に改善されています。

【今回の志望動機のコツ】
・応募企業の取り組みについて触れる
・抽象表現を具体化する
・行動と成果をアピールする

⑥医薬品業界の志望動機例文

医薬品業界の生産技術職を志望する就活生向けの例文です。

志望動機を作成する際は、事業内容や実績などの応募企業の特徴を交えることで説得力が高めましょう。

医薬品業界の志望動機
【結論】
私は、品質の高い医薬品の安定供給を支える生産技術職として、人々の健康に貢献したいと考え、貴社を志望いたしました。
添削コメント|結論では「何を目指してどのような職種に就きたいのか」が明確に述べられており、簡潔で具体性も保たれています。「生産技術」「医薬品」という業界別テーマにも合致しており、記事読者がモデルとして参考にしやすい構成です。
【根拠となるエピソード】
小学生の頃、家族が長く服薬を必要とする病気にかかったことで、「薬がある安心感」と「安定した供給の重要性」を実感しました。際に、薬が処方どおりに手元に届かなかったことがあり、必要なときに薬が使えないことへの不安を感じました。この経験から、医薬品の安定供給の重要性を肌で実感しました。
添削コメント|「安心感」「重要性」といった抽象表現だけでは説得力に欠けます。改善後は、供給遅延という具体的状況に触れることで、「なぜ生産技術に関心を持ったか」が読者にも伝わりやすくなり、説得力が増しました。
【エピソード詳細】
大学では応用化学を専攻し、実験や装置操作に多く取り組んできました。特に、安全性や効率を重視した実験プロセスの改善にやりがいを感じ、工夫を重ねる中で「モノづくりの土台を支えること」に魅力を感じるようになりました。中でも、より安定してデータが得られるように温度管理の方法を工夫し、再現性を高めることに成功した経験を通じて、安全かつ効率的な工程づくりに興味を持ちました。また、学外の工場見学を通じて、生産工程における衛生管理や品質保証の重要性を理解し、生産技術職への関心がより高まりました。
添削コメント|元の文は感情表現が中心で、「どんな行動をしたか」が弱い印象でした。改善後は再現性向上の具体的な取り組みを示すことで、読者にとっても実践的な志望動機例として参考になる内容に仕上がっています。
【企業を選んだ理由】
中でも貴社は、高い技術力と徹底した品質管理で業界をリードしており、「安定供給」を現場から支える姿勢に強く共感しました。特に、貴社の◯◯製品が災害時にも供給を継続していた事例を知り、社会にとって必要な医薬品を止めずに届けるという責任感の強さに惹かれました。その実現を支える生産技術職として、自分も関わりたいと感じました。
添削コメント|「共感しました」だけでは他社との差別化が不十分です。改善後は実績に基づいた具体例を盛り込むことで、「なぜこの企業でなければならないのか」が明確になり、企業研究の深度も伝わる内容になっています。
【入社後】
入社後は、現場での改善提案やトラブル対応を通じて、安全性と効率の両立を図り、貴社製品の安定供給に貢献してまいります。
添削コメント|入社後の姿勢が具体的に述べられており、「生産技術職」としての理解と志向性が感じられます。修正不要の良い構成です。トラブル対応や改善提案への意欲は、現場で活躍するイメージを強く印象づける要素です。

【NGポイント】
もとの文章では、他の企業でも当てはまるような汎用的な表現が多く、採用担当にインパクトを与えきれていませんでした。志望動機や能力の根拠も薄く、総じて説得力に欠けた志望動機だったと言えます。

【添削内容】
志望動機の根拠を「実体験」や「行動」に落とし込み、再現性や安全性の工夫を記述することで、具体性と説得力を補強しました。企業の魅力を語る際も、客観的な事例に基づいた内容に変更しています。

【どう変わった?】
志望動機における説得力が改善され、読者や企業側にとって「なぜこの仕事をしたいのか」「なぜこの企業なのか」が明確に伝わる内容へと改善されました。再現性・行動力・企業理解の三点が伝わる構成です。

【今回の志望動機のコツ】
・感情だけで終わらない
・行動を具体的に示す
・なぜその応募企業なのかを意識する

⑦カメラ業界の志望動機例文

カメラ業界の生産技術職を志望するうえでは、職種への理解と、業界特性に合った関心・経験を具体的に表現することが重要です。

志望動機では、製品づくりに対する姿勢や改善への意欲を、エピソードを通してわかりやすく伝える工夫が求められます。

カメラ業界の志望動機
【結論】
私は、高品質な製品を安定して生産する仕組みづくりに携わりたいと考え、製品ごとの最適な製造工程を設計し、品質と効率の両立に貢献したいと考え、生産技術職を志望いたしました。
添削コメント|「高品質な製品を安定して生産する仕組みづくり」は汎用性が高く、志望動機としては抽象的です。そこで、「最適な製造工程」や「品質と効率の両立」など、生産技術職らしい視点を具体的に取り入れました。
【根拠となるエピソード】
大学時代、ゼミ活動で製品の試作から改善提案までを行った経験から、モノづくりの裏側にあるプロセス設計の重要性を実感しました。製造工程の工夫次第で製品品質や生産効率が大きく左右されることに気づきました。
添削コメント|「プロセス設計の重要性を実感しました」は意味は通じるものの、抽象的で印象に残りにくい表現です。「品質」「効率」など具体的な影響に言及することで、業界・職種への理解と関心の深さがより明確になります。
【エピソード詳細】
具体的には、簡易的な光学機器をチームで試作する中で、製品のばらつきに悩まされました。私は、部品の選定や組立手順の見直しを主導し、品質の安定化に貢献しました。この過程を通じて、完成品だけでなく「どう作るか」の設計に強い関心を持つようになりました。この際、工程ごとの変動要因を洗い出して改善策を提案した経験から、製造現場の工夫が製品の信頼性を左右することを学びました。
添削コメント|「関心を持つようになった」だけでは志望理由として弱く、評価されにくい表現です。そこで、実際に行動したこと(要因分析・改善提案)や得た学びに言及することで、企業が重視する論理性や改善力をアピールできる構成にしました。
【企業を選んだ理由】
貴社は世界に誇る光学技術を持ち、製品精度の高さに定評があります。高品質な製品の生産体制を支える現場に携わり、その高度な製造技術を下支えする工程づくりに携わり、自分の技術力を活かしていきたいと感じました。
添削コメント|「生産体制を支える現場」はやや曖昧な表現であり、企業研究の深さが伝わりにくくなっていました。カメラ業界の特徴である「精密製造技術」を支える工程設計に焦点を絞ることで、職種理解と企業研究の深さが伝わる内容へと改善しました。
【入社後】
将来的には、製造工程の効率化だけでなく、現場の声を生かした改善提案も積極的に行い、より良いモノづくりに貢献したいです。製造現場で得られるデータやフィードバックをもとに、継続的な工程改善を行い、製品ごとの最適な生産条件を追求していきたいです。
添削コメント|「現場の声を生かす」では意欲は伝わっても具体的な行動が見えづらく、評価が難しい内容でした。改善後は「データ」や「生産条件の最適化」に言及し、分析的な視点やPDCAサイクルを回す姿勢が明確になっています。

【NGポイント】
全体的に当たり障りのない表現が目立ち、「なぜカメラ業界なのか」「なぜ生産技術職なのか」がはっきりしませんでした。特に、志望したきっかけの説明などは他業界・他職種でも使い回せそうな内容で、説得力を欠く要因となっていました。

【添削内容】
各段落において抽象的な表現を削除し、技術職としての視点を強めた表現に言い換えました。「最適な工程設計」や「品質と効率の両立」といったフレーズを加えることで、生産技術職にふさわしい実務理解があることを示しています。

【どう変わった?】
職種への理解と適性がより明確になり、説得力のある志望動機へと改善されました。企業側としては、具体的な行動経験や成果が描かれており、入社後の成長イメージも想起しやすくなったはずです。

【今回の志望動機のコツ】
・未来に向けた改善策を挙げる
・具体的な行動や経験を使う
・技術職に適した志望動機を心がける

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【NG例文あり】生産技術の志望動機を書くときの注意点3つ

最後に、NG例文と合わせて生産技術の志望動機を書くときの注意点を3つ解説します。

  1. 人柄が伝わらない内容になっている
  2. 強みだけをアピールしている
  3. 待遇面ばかり気にしている

志望動機に上記の内容が含まれていないか再度確認してから提出しましょう。

①人柄が伝わらない内容になっている

私が貴社を志望した理由は、大学で学んだ専門知識が活かせると考えたからです。

大学では電子工学について学んできました。また、これまでに生産技術者マネジメント資格と、TOEICで750点を獲得してきました。

これらを活かし、貴社の生産技術者として海外企業との連携にも積極的に取り組みたいと考えています。

上記の志望動機は、大学で学んだことを活かして働くスキルの高さはアピールできていますが、人柄や自分の強みが読み取れません。

自分の専門知識の他に、生産技術に必要なコミュニケーション能力や論理的な思考力があることをアピールするとよいでしょう。

また入社が実現した後どのような新製品を作りたいかなど、自分の想いも伝えるようにすると好印象を与えられます。

②強みだけをアピールしている

効率的な製品開発を行う生産技術職に興味を持った理由は、私の強みである時間管理能力を活かせると考えたからです。

私は有機化合物の研究室に所属しており、実験では時間を正確に管理しながらデータ収集を行っています。また、長距離陸上部にも所属しており、限られた時間の中で授業、研究、部活の練習を並立させるため、スケジュールを工夫しながら取り組んできました。

この経験や強みを活かし、貴社に貢献したいと考えています。

上記の志望動機では、自分の時間管理能力について詳しく説明しているものの、生産技術職を志望する具体的な理由や、入社後にどのように貢献できるのかが伝わりません。

志望動機では、自分の強みを活かして働く姿を採用担当者がイメージできるように書くことが重要です。

そのためには、「自分の強みである時間管理力を活かし、1つの生産にかかる時間で削減できる点がないか探り、改善案を出せる人材となりたいです」といった将来のビジョンを盛り込みましょう。

③待遇面ばかり気にしている

私が貴社を志望した理由は、充実した福利厚生に魅力を感じたからです。貴社のインターンシップに参加した際には、工場内の方に話を聞く機会をいただきました。

教育制度がしっかりしておりステップアップの機会が多いことや、休暇がとりやすく、結婚などでライフスタイルが変わっても働きやすい環境が整っていることを教えていただきました。

入職後には資格取得支援制度を十分に活用し、生産技術者としての能力を高め、より良い生産ラインを作っていきたいと考えています。

志望動機には、待遇面や福利厚生を書くのは控えましょう。たしかに労働条件や制度は長く働く上で大切なポイントですが、志望動機は「企業に貢献する意欲がある」ことを伝えるための書類です。

したがって、志望理由として待遇面を前面に出し過ぎると、自社より好条件の企業があればすぐに辞めてしまうと思われてしまいます。

魅力的な生産技術の志望動機でアピールしよう!

生産技術の志望動機では、周囲とのコミュニケーションや論理的思考力の高さなど、仕事に必要なスキルをアピールする必要があります。

また、生産技術の仕事で役立つ資格を取得しておくと、志望動機で他者と差別できるうえに、入社後に仕事に活きる強みになります。

生産技術で評価される志望動機の書き方を参考に、魅力的な志望動機を作成して採用担当者に熱意を伝えましょう!

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    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。