【就活生必見】面接のNGワードを徹底解説|場面・質問別に紹介
就活での面接でうっかり放った一言によって、評価が一気に落ちてしまうことはよくあります。知らなかっただけで今まで落ちた選考の原因はその一言だった可能性も。
そこで本記事では、面接では言ってはいけないNGワードを紹介します。少し意識するだけでNGワードを言ってしまうのを防げるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
面接での発言は評価に影響を与える
面接でNGワードを使ってしまうと、評価にどれほど影響するのでしょうか。一般的に、福利厚生についての質問ばかりする学生は、全体の印象が悪くなる傾向にあるようです。
また、ネガティブな発言や悪態が目立つ人は、人間性に疑問を持たれることが多いと言われています。言葉遣いに気を付けて、ポジティブな態度を保つことが大切とされています。
面接での志望動機に関するNGワード4つ
まずは面接でよく利用する、志望動機に関するワードの中でNG ワードを4つ紹介します。1つずつ紹介するので是非参考にしてくださいね。
- 「御社の商品に魅力を感じた」
- 「役に立つ仕事がしたい」
- 「御社の安定性に惹かれた」
- 「将来的に独立したい」
①「御社の商品に魅力を感じた」
1つ目のNGワードは、「御社の商品に魅力を感じる」というワードです。誰もが言いやすく、抽象的な文言であるため印象を残す効果はあまり期待できません。
商品に魅力を感じる場合は、どの商品のどの部分なのか、より具体的な部分まで説明できるようにすることが大切です。
また、企業理念などに共感している場合は、そちらをアピールする方が、働く上で重要になることなので効果を期待できますよ。
②「役に立つ仕事がしたい」
「人の役に立つ仕事がしたい」という志望動機は、対象が広すぎるためどの業界でも通用することだと思われてしまいます。具体的な目標を交え、どのように人々に貢献するかを説明することが重要です。
どんな人にどのようなプロセスで貢献するのか、何を与えるのか、その部分を考えられていないと、自己分析が足りてないと思われてしまったり、どの業界でも通用するので自分の企業でなくていいだろうと判断される可能性が高くなってしまいます。
③「御社の安定性に惹かれた」
「御社の安定性に惹かれる」という表現は企業の安定性を評価する一方、具体性に欠けています。安定性だけでなく、自己成長や貢献意欲を伝えることが重要です。
安定性がある企業で、どのような成長を望んでいるのかまでを具体的に解説できることで、独自性を出すことができ、面接官に対しては印象を残せるでしょう。また安定性に惹かれる場合は、具体的な判断基準を答えられないとどの企業でも同じことを言っていると思われ、評価に繋がってしまうので気を付けて下さいね。
④「将来的に独立したい」
「スキルを獲得して独立したい」という志望動機は自己成長をアピールできていますが、長期的な貢献を期待している企業からは雇いたいと思われない原因になります。将来的に独立したいと思っていても、それを全面に出すのではなく、企業で働くことの価値をアピールすることが重要です。
独立を目指す人は意欲が高く、評価されると考えがちですが、その企業での経験をステップアップにしか考えていないと思われてしまうと、企業からは良い印象を持たれないでしょう。
面接で仕事内容を話す際のNGワード4選
ここからは、仕事内容に関するNGワードを紹介します。こちらも1つずつ紹介しているのでチェックしてみてくださいね。
- 「転勤したくない」
- 「定時で退勤したい」
- 「仕事はなんでもいい」
- 「大きな仕事に関わりたい」
①「転勤したくない」
「転勤したくない」という言葉は会社よりも自分を重視する印象を与え、企業のニーズへの対応が難しいと受け取られかねません。転勤に対する柔軟な態度をアピールし、企業との調和を重視することも、時には大切になります。
転勤をしたくないとは思っているものの、その思いに絶対的な意思がない場合は、あまり伝える必要はありません。スキルや条件が同じ学生が2人いたとして、どちらかを採用する場面になった時、会社への要望が少ない人が採用される傾向にあるのです。
②「定時で退勤したい」
「定時で帰りたい」という学生は、仕事へのやる気がないと捉えられ、採用したいとは思われない可能性があります。定時で帰りたいとわざわざ言わずとも、定時で帰らせようとしてくれる企業がほとんどです。
繁盛期に限って残業が増える業界がほとんどで、毎日定時で帰れる企業はあまりありません。その中で定時で帰りたいという学生が現れたら、うちでは不可能かもしれないという面から不合格になることも。
定時で帰りたいと思っている場合は、仲の良い先輩やOB訪問で親しくなった社員の方へ、「失礼ですがどれほど残業がありますか?」と質問して、どれくらいの頻度で残業をする企業なのかを探ってくださいね。
③「仕事はなんでもいい」
「どんな仕事でも構わない」という言葉は、柔軟性がある発言ではありますが、キャリアに対する具体的なビジョンが欠如していると受け取られてしまうことも。企業は学生の強みや興味を理解し、それを活かして貢献できる人材を求めているため、どんな仕事でもいい人は他の企業でも良いだろうと判断してしまいます。
どんな仕事でも構わないと思っている場合でも、自分の強みや興味を示し、どんな仕事ができ企業で活躍できるかをアピールすることが重要です。
④「大きな仕事に関わりたい」
「大きな仕事がしたい」という発言はやる気や意欲を示しますが、具体的な計画や戦略が不足していると夢見がちな印象を与えかねません。大きな仕事を成し遂げるためには小さなタスクも重要になります。大きな仕事をするための具体的な計画やステップを明確にし、現実的な展望を示すと良いでしょう。
また、やる気をアピールできると思って「大きな仕事がしたい」と発言している場合は、他の人とはどこが違うのかまで示すようにしましょう。仕事に対して強い思いを持つ学生は沢山います。その中でも魅力的な強みを持っている場合は、他の学生とは少し違うから期待できるという印象を与えられますよ。
面接中での自己PRのNGワード4つ
ここからは、自己PRを言う際のNGワードを紹介します。意外なワードもあるので、確認してみてくださいね。
- 「私は縁の下の力持ち」
- 「短所はありません」
- 「コミュニケーション能力が強み」
- 「強運を持っている」
①「私は縁の下の力持ち」
「縁の下の力持ち」は、自己PRとしては適切ではありません。自分の存在が薄いことを示すことにも繋がるためです。具体的にどんなスキルがあるのか、どんな経験から自分ならではの強みが発揮されたのかを説明するのが、自己PRとしてふさわしいでしょう。
縁の下の力持ちは、人としての強みにもなりますが、自己PRよりも「チームがあった時の自分の存在はどのようなものですか?」などの人間関係の面での質問で活かす方が効果的です。
自己PRで縁の下の力持ちを用いたい場合は、「気配り上手」のように自分を主語に置き換えた言葉を使うのがおすすめですよ。
②「短所はありません」
「短所はない」は完璧さをアピールするつもりでも、面接官にはNGワード。完璧な人間は存在しないため、短所を隠しているとも捉えられてしまう場合もあります。
自分の短所が分からない場合は他己分析などを用いて自己の短所を認識するところからはじめてくださいね。
自己の短所を認識し、それをどのように改善していくかを示すことが就活の面接で重要とされています。「短所はない」のようなアピールではなく、成長ポイントを率直に示すことが印象を良くする方法です。
③「コミュニケーション能力が強み」
「コミュニケーション力がある」は人間力をアピールするための言葉として使われがちですが、面接官にとっては具体性に欠けるNGワードです。
コミュニケーション力を自己PRとして使うなら、経験を元にした具体的なコミュニケーションスキルや問題解決能力を示すことが重要ですよ。
また、コミュニケーション能力は社会で働く上で、基本的に必要な能力です。そのため持ち得ている人は多く、自己PRとして紹介されても他の学生よりも印象が低くなる可能性も高いでしょう。
④「強運を持っている」
自己PRにおいて、「運がいい」はNGワードです。自己をPRする際に、運の良さをアピールされても、何の根拠もないからです。自分の努力や能力によって持ち得た自分だけのアピールポイントをしっかりと説明できる人の方が、働き始めた後の具体的なイメージにも繋がります。
「運がいい」という言葉は、自分ならではの自己PRをしたうえで、過剰に評価されたり、しきりに褒められた場合などに、「その時は運も味方してくれたみたいです」のように謙虚さを出す際に使ってくださいね。
ただ運がいいことをアピールされても、自己分析も対策もしっかりとできていなく、自分と向き合おうとしていないと判断されてしまいます。
つい言ってしまいがちなNG口語4つ
ここからは、面接以外にも就活での会話の中で必ず利用する口語に関するNGワードを紹介します。
- 「あのー」「えーっと」
- 「なるほど」
- 「様々な」
- 「絶対に」
①「あのー」「えーっと」
「あのー」や「えーっと」の多用は話すスピードを遅くし、自信がない印象を与えてしまいます。面接では自分の意見を明確に伝えることが重要です。
面接に参加する学生は事前準備をしてきた学生が大半であり、答えに詰まった場合でも何かを伝えようとする姿勢が多く見られます。
質問にすぐに答えられなく、これらのワードを発言するくらいなら、「考えるのに少し時間を頂いてもよろしいでしょうか」などの一言を使うようにしましょう。
対策していないことや、質問に答えられないことは、誰でも経験することです。しかしその時に動揺した様子が出ない学生は、咄嗟の対応力も身についていると評価されることもありますよ。
②「なるほど」
「なるほど」は相手の話を理解したことを示しますが、面接で頻繁に言うと自分の意見がないと誤解される可能性が高いです。相手の話を理解することは重要ですが、それに自分の意見や考えを加えて述べることが求められています。
適切に「なるほど」を使いつつ、自己主張もしっかりすることが、考えて意見を言える学生であるという評価にもつながりますよ。
③「様々な」
具体性が求められる面接では、「様々な」という抽象的な言葉はNGです。具体的な事例や経験を挙げることで、自分の経験や能力をより効果的にアピールし、面接官に具体的なイメージを伝えられます。
時間制限などがあるため「様々な」とまとめる場合は、その後に「様々なとはなにを示しますか」と聞かれた際にも答えられるように準備をしておきましょう。
④「絶対に」
面接において「絶対に」などの強い言葉を安易に使うと、自信過剰と受け取られる可能性があります。現実的な視点から能力や計画を評価し、それを適切に伝えることが重要です。
「絶対に」などの言葉を利用する際には、その言葉の根拠となるエピソードや背景までしっかりと説明するようにしましょう。根拠までしっかりと説明できている場合は、高評価に繋がる効果も期待できますよ。
待遇や福利厚生に関するNGワード3選
続いて、面接での待遇・福利厚生に関するNGワードを紹介します。
就活生の誰もが気になる項目ではありますが、注意すべきワードが多くあるので、しっかりと確認しておきたいですね。
- 残業に関わること
- 年収などの給与面
- ノルマについての質問
①残業に関わること
「残業はしたくない」という発言は、仕事への献身性や責任感が欠けていると受け取られかねません。代わりに、「効率的な働き方を追求したい」と伝え、効率志向をアピールすることが重要です。
残業はしたくないという気持ちは、仕事が好きな会社員以外にとって共通に持っている意思と言えるでしょう。
その意思をわざわざ伝える人は、さらにやる気のない社員になると自分から公言してしまっているようなものなので気を付けて下さいね。
②年収などの給与面
面接で直接的に年収を尋ねることは避けるべきです。金銭的な動機が強調され、熱意が欠けている印象を与えかねません。代わりに、「給与体系について詳しく教えていただけますか」といった賢い質問で情報を得ることが重要です。
また、年収や給与に関する情報は募集要項などに書いてあります。基本的なことは公式の情報から確認し、細かいことが気になる場合はOG訪問などの選考が関係ない場面でするといいでしょう。
③ノルマについての質問
面接で「ノルマはあるか」と直接的に質問すると、自信がない印象を与えかねません。代わりに、「業績評価の基準について教えていただけますか」といった質問で、自分の意欲と能力をアピールしてくださいね。
またノルマについて気になるのはどの学生も共通なので、座談会などに参加し、様々な学生の質問への回答をしっかりと聞くのもおすすめです。
【逆質問】面接で避けるべきNGワード4つ
最後に、面接での「逆質問」に関するNGワードを紹介します。逆質問については、なにを質問すべきか悩んでいる学生も多いのではないでしょうか。ぜひ確認してくださいね。
- 「特にありません」
- 事業内容についての質問
- 休日出勤に関すること
- 面接の評価
①「特にありません」
逆質問に対して「特にない」と答えると、企業への興味不足や面接への準備不足を示す可能性があります。質問を通じて積極的な姿勢をアピールし、企業に対する理解度や興味を示してくださいね。
面接前には企業についてしっかり研究を行い、事業内容やビジョン、業界動向などで疑問に思った部分を用意しておきましょう。
細かい質問をすることで、しっかりと企業のことを見てくれていると思われる上、志望度も高く持ってくれていると評価されることにも繋がりますよ。
②事業内容についての質問
「どんな事業を展開していますか?」という逆質問はNGワードです。企業の基本情報は面接前に調査すべきであり、基本的な質問をすると理解不足と見なされかねません。
他の学生が意欲の高い質問をする中で、基本的な質問をしてきた学生は悪目立ちしてしまう可能性も高いです。
逆に、事前に企業分析を行い、戦略的かつ具体的な質問を用意することで、他の学生との差別化も期待できます。調査を踏まえたからこそ出てくる質問で、自身の真剣な姿勢をアピールしましょう。
③休日出勤に関すること
「休日出勤はありますか?」のような労働条件に関する逆質問もNGワードです。自分の利益を優先している印象を与えかねないため、企業への熱意や意欲が低いと受け取られてしまいます。
また自己PRや就活軸では意欲の高いことを言っている際は、一貫性がないと評価されてしまうことも。面接ではポジティブな視点からの質問を心掛け、自身が企業にどのように貢献できるかをアピールしましょう。
④面接の評価
逆質問で「自分の面接での評価」を尋ねるのはNGです。面接は選考の一環であり、その場での評価を求めることは適切ではありません。
このような質問は自己中心的で、他者への配慮や社会性を欠いていると見なされる可能性もあるでしょう。
逆質問ではその時の自分についてではなく、企業について理解を深められる質問や次回の面接に繋がる質問をするようにしてくださいね。
NGワードを確認してから面接に挑もう
本記事では、面接でのNGワードを紹介してきました。
無意識的に利用してしまったため、気付かないうちに評価が下がっている可能性はどの学生にもあるでしょう。
どのワードが面接官にどのような印象を与えているのかを理解するだけでも充分です。面接の際は本記事で紹介したワードを利用していないか、意識してみて下さいね。