デベロッパーの志望動機の書き方|内容や構成のポイント・例文を解説
デベロッパーは三菱地所などの大手企業も含まれるような、街や土地の大規模開発を手掛ける業界です。
しかし、デベロッパーを志望する際の動機をどのように書けばよいか分からない就活生も多いでしょう。
そこで本記事では、デベロッパーの志望動機を作成する際の基本的な構成と、アピール方法の2つのパターン、具体的な例文3種類を紹介します。
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デベロッパー業界に関する基本情報
まず初めに、デベロッパー業界がどのような業界なのか改めて確認しましょう。
- 事業内容と種類
- 主要な企業
- 就職難易度
①事業内容と種類
デベロッパーの主な仕事は、街やリゾート地、マンションなどの不動産を計画して開発することです。市街地の開発では、まず方向性を決めて、必要な施設やインフラを整備していきます。この際、建設会社や自治体などと協力しながら、デベロッパーが中心となって進めていくのが一般的です。
デベロッパーは大きく分けて3種類に分かれています。
まず総合デベロッパーは、住宅やオフィス、ホテル、物流施設、商業施設などさまざまな不動産開発に携わります。活気のある街づくりには何が必要かを考え、多様な施設の整備を行うのが特徴です。
また、公的デベロッパーは、発展が遅れている大都市や地方都市を対象に開発を行ないます。そしてマンションデベロッパーは、その名の通りマンション開発に特化した事業を行っています。
②主要な企業
デベロッパー業界の主要企業と、その分類をおさえておくことで志望動機を作成する際の参考になりますから確認していきましょう。
総合デベロッパーは三菱地所、三井不動産、住友不動産などがあり、公的デベロッパーはUR都市機構、マンションデベロッパーは東急不動産や野村不動産などが代表的な企業です。
自分が志望するのがこの3つのデベロッパー分類のどれなのかをしっかり把握し、企業の特性に合わせて志望理由を組み立てていくことが重要になります。
企業の詳しい事業内容まで覚える必要はありませんが、こうした主要企業の分類は頭に入れておくと、志望動機作成時に自分の熱意を的確に伝えられるはずです。
③就職難易度
デベロッパー業界の就職は総じて難易度が高めと言えます。
理由として、
・やりがいのある仕事で人気が高い
・給与水準が高い
・採用人数が限られている
などがあげられます。
特に総合デベロッパーや知名度の高い企業には、早慶などの難関大学出身者を含む多くの優秀な学生が応募するため、就職倍率が非常に高くなる傾向にあります。
そういった人気企業に内定を勝ち取るには、面接対策はもちろんのこと、志望動機の作成にも注力する必要があります。
また、企業が求める人物像を把握し、自分の強みとどう合致しているのかを意識し、伝えることが何より大切でしょう。
デベロッパー業界の志望動機の構成テンプレート
デベロッパー業界の志望動機を書く上で、基本的な構成を意識すれば分かりやすく好印象な文章に仕上がります。おすすめの構成は、「志望理由→根拠となるエピソード→入社後の展望」の順番です。
まずは志望理由を結論ファーストで書き始めましょう。採用側が最も知りたい部分から伝えることで、動機が明確になります。
次に根拠となるエピソードを挙げ、なぜその志望理由を持ったのか具体的に説明します。実際に過去に経験したことから、どう考えを深められたかを示せば説得力が増しますでしょう。
最後に入社後の展望を書くことで、自然な文章構成に仕上げてください。企業でどのように自身の強みを活かし、活躍できるのかをイメージさせると良いでしょう。
就活生の皆さんは、ぜひこの点を意識して志望動機を作成してみてください。
デベロッパーの志望動機でのアピール方法2つ
ここでは、デベロッパー業界の志望動機で意識したいポイントを解説します。
- デベロッパーならではの志望動機にする
- 他社との違いを示し、志望した理由を明確に伝える
①デベロッパーならではの志望動機にする
デベロッパー志望をアピールする上で効果的な方法の1つは、デベロッパー業界ならではの志望動機を強調することです。しっかりとした業界研究を行い、なぜデベロッパー業界を志したのかを言語化すれば、その熱意を伝えられます。
不動産業界には、デベロッパーのほかにも不動産販売や仲介、管理事業を行う企業が存在します。そこが重要なポイントであり、なぜ他の事業と比べた時に、あえて企画や開発事業を志したのか、はっきりと理由を示すようにしましょう。
例えば、街づくりへの関心や構想力を活かせる点、マネジメント能力が求められる点などをアピールするのが有効です。単に不動産業界が好きだけでなく、デベロッパー業務の面白さや自身の適性を具体的に述べることで、志望動機の熱意が伝わるはずでしょう。
②他社との違いを示し、志望した理由を明確に伝える
デベロッパー志望をアピールする上で効果的な2つ目の方法は、志望企業の魅力を語る際に、他社との違いを明確に伝えることです。
各デベロッパー企業には、社風や成長戦略、強みなどそれぞれの特色があります。志望企業と競合他社を比較し、その違いを理解することが大切です。そうすれば、志望企業ならではの魅力に気づけ、志望動機に反映できるでしょう。
説得力のある文章を書くには、自己分析だけでなく、きちんとした企業研究が不可欠です。なぜ他社ではなく、あの企業に就職したいと思ったのか、具体的に言及することで、志望の理由がよりはっきりと伝わります。
例えば、志望企業の事業領域や戦略、社会貢献活動などに魅力を感じたエピソードを挙げれば良いでしょう。
デベロッパーの志望動機のNG例2つ
志望動機のNG例を把握して、以下のような文章を書かないように注意しましょう。
- 待遇面ばかり書かれた志望動機
- エピソードのない志望動機
①待遇面ばかり書かれた志望動機
デベロッパー企業の志望動機を書く際、待遇面の良さにのみ焦点を当てた文章は避けた方が賢明です。
確かにデベロッパー業界は給与水準が比較的高めの傾向にあります。しかし、待遇面の魅力ばかりを強調すると、実際に働く姿勢が伝わりづらくなってしまいます。
企業は新入社員に、単に良い待遇を求めているのではなく、一緒に働きたいという思いを持った人材を探していますから、事業内容への共感や、どのように会社に貢献できるのかを示す方が効果的なアピールになります。
もちろん待遇面について触れても構いませんが、あくまで志望動機の一部として簡単に言及するに留めましょう。志望動機全体が待遇面の良さに終始してしまうことは避けてください。
②エピソードのない志望動機
デベロッパー企業への志望動機では、実体験に基づくエピソードを盛り込むことが大切です。具体的な経験がない文章では説得力に欠け、自身の強みが伝わりづらくなってしまいます。
志望動機に自身の経験を生かさず、他人の言葉を借りてきただけでは、思いがあっても伝わらない可能性が高くなります。志望動機の核となる理由や強みについて、自分なりの言葉で語ることが何より重要なのです。
例えば、過去にインターンシップや地域貢献活動といった経験から、その企業の事業内容や社会課題の取り組みへの関心が芽生えたエピソードを挙げるなどしてみてください。
デベロッパーの志望動機の例文3選
ここまでを踏まえて、デベロッパー業界志望の志望動機の例文を確認していきましょう。
- 留学経験を活かす
- 部活動経験を活かす
私は、デベロッパー業界で、留学経験を活かしグローバルな視点から新しい価値創造に携わりたいと考えています。 私は、カナダ留学中に様々な文化的背景を持つ学生との共同作業することが課題でした。しかし、お互いの考え方の違いを認め合い、建設的な議論を重ねることで、多角的な視点からアイデアを生み出すことができました。こういった経験から、異文化を受け入れ、様々な価値観を組み合わせる力を身につけられました。 入社後は、貴社はデベロッパー業界の中でもグローバル事業に強みがあるため、この経験を生かし、ユーザーニーズに沿ったグローバル視点での新しいサービス開発に携わりたいと考えています。 |
留学中の経験から培った「異文化を理解する力」「多角的視点」といった強みが明確に伝わります。
最後に入社後の展望を書くことで、志望動機がよりはっきりしていますね。
例文② 部活動経験を活かす
私はデベロッパー業界で、部活動での経験を活かしコミュニケーション力を発揮したいと考えています。 大学ラグビー部の主将を務めた際、チームの雰囲気が悪いという課題がありました。しかし、一人ひとりとコミュニケーションを重ね、お互いの気持ちを共有することで信頼関係を構築できました。その結果、チームワークが向上し、大会で健闘できました。 この経験から、メンバーひとりひとりの気持ちを大切にしながらも、最終的には目標達成のために全員を方向づけるリーダーシップを身につけられました。 貴社では、クライアントを含めたステークホルダーへのヒアリングを欠かさず、チームでのコミュニケーションを大切にしながら業務に臨みたいと考えています。 |
ラグビー部での活動から身につけた「コミュニケーション能力」と「チームをまとめるリーダーシップ」といった強みが分かりやすく伝わります。部活動の経験はありがちな文になってしまうので、内容は工夫をするようにしましょう。
例文③ ボランティア経験を活かす。
私はデベロッパー業界で自身の経験を活かし、地域に根ざした魅力的な街づくりに貢献したいと考えています。 私は大学時代のサークル活動で、地域活性化を目的としたイベントを企画・運営した経験があります。当初は住民の方々の理解が得られず、事業の継続が危ぶまれる課題がありました。しかし、地域の特性を生かしたプログラム内容へとブラッシュアップするとともに、丁寧な説明を重ねた結果、多くの方から好評をいただくことができました。 このように、地域ニーズを汲み取り、寄り添った提案ができる企画力と、粘り強いコミュニケーション力を身につけることができました。 貴社は地方創生の土地開発事業に強みがあるため、住民の皆様の声に耳を傾け、一緒によりよい地域社会を創っていき、地元に愛される魅力的な街づくりに貢献したいと考えています。 |
この例文のボランティア活動は、特にデベロッパーとの関連が深く、志望動機に説得力をもたすことができています。
デベロッパーの志望動機は入社後のビジョンを明確に示そう
デベロッパー業界の志望動機では、入社後のビジョンを明確に示すことがポイントです。
デベロッパーの仕事は、具体的な企画を立案し、将来性を説得力を持って提案する力が必要なため、志望動機の文章を通して、その力を備えていることをアピールすると良いでしょう。
なぜその企業を選んだのか、デベロッパー業界に惹かれた理由だけでなく、過去の経験から自身の強みが何かも合わせて言及しましょう。
自分の強みをしっかりと伝えることで、採用担当者に入社後の活躍する姿をイメージしてもらえます。