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デベロッパーの志望動機の書き方|内容や構成のポイント・例文を解説

デベロッパーは三菱地所などの大手企業も含まれるような、街や土地の大規模開発を手掛ける業界です。

しかし、デベロッパーを志望する際の動機をどのように書けばよいか分からない就活生も多いでしょう。

そこで本記事では、デベロッパーの志望動機を作成する際の基本的な構成と、アピール方法の2つのパターン、具体的な例文3種類を紹介します。

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人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

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吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

デベロッパー業界に関する基本情報

まず初めに、デベロッパー業界がどのような業界なのか改めて確認しましょう。

  1. 事業内容と種類
  2. 主要な企業
  3. 就職難易度

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①事業内容と種類

デベロッパーの主な仕事は、街やリゾート地、マンションなどの不動産を計画して開発することです。市街地の開発では、まず方向性を決めて、必要な施設やインフラを整備していきます。この際、建設会社や自治体などと協力しながら、デベロッパーが中心となって進めていくのが一般的です。

デベロッパーは大きく分けて3種類に分かれています

まず総合デベロッパーは、住宅やオフィス、ホテル、物流施設、商業施設などさまざまな不動産開発に携わります。活気のある街づくりには何が必要かを考え、多様な施設の整備を行うのが特徴です。

また、公的デベロッパーは、発展が遅れている大都市や地方都市を対象に開発を行ないます。そしてマンションデベロッパーは、その名の通りマンション開発に特化した事業を行っています。

②主要な企業

デベロッパー業界の主要企業と、その分類をおさえておくことで志望動機を作成する際の参考になりますから確認していきましょう。

総合デベロッパーは三菱地所、三井不動産、住友不動産などがあり、公的デベロッパーはUR都市機構、マンションデベロッパーは東急不動産や野村不動産などが代表的な企業です。

自分が志望するのがこの3つのデベロッパー分類のどれなのかをしっかり把握し、企業の特性に合わせて志望理由を組み立てていくことが重要になります。

企業の詳しい事業内容まで覚える必要はありませんが、こうした主要企業の分類は頭に入れておくと、志望動機作成時に自分の熱意を的確に伝えられるはずです。

③就職難易度

デベロッパー業界の就職は総じて難易度が高めと言えます。

理由として、

・やりがいのある仕事で人気が高い
・給与水準が高い
・採用人数が限られている

などがあげられます。

特に総合デベロッパーや知名度の高い企業には、早慶などの難関大学出身者を含む多くの優秀な学生が応募するため、就職倍率が非常に高くなる傾向にあります。

そういった人気企業に内定を勝ち取るには、面接対策はもちろんのこと、志望動機の作成にも注力する必要があります

また、企業が求める人物像を把握し、自分の強みとどう合致しているのかを意識し、伝えることが何より大切でしょう。

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デベロッパー業界の志望動機の構成テンプレート

デベロッパー業界の志望動機を書く上で、基本的な構成を意識すれば分かりやすく好印象な文章に仕上がります。おすすめの構成は、「志望理由→根拠となるエピソード→入社後の展望」の順番です。

まずは志望理由を結論ファーストで書き始めましょう。採用側が最も知りたい部分から伝えることで、動機が明確になります。

次に根拠となるエピソードを挙げ、なぜその志望理由を持ったのか具体的に説明します。実際に過去に経験したことから、どう考えを深められたかを示せば説得力が増しますでしょう。

最後に入社後の展望を書くことで、自然な文章構成に仕上げてください。企業でどのように自身の強みを活かし、活躍できるのかをイメージさせると良いでしょう。

就活生の皆さんは、ぜひこの点を意識して志望動機を作成してみてください。

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デベロッパーの志望動機でのアピール方法2つ

ここでは、デベロッパー業界の志望動機で意識したいポイントを解説します。

  1. デベロッパーならではの志望動機にする
  2. 他社との違いを示し、志望した理由を明確に伝える

①デベロッパーならではの志望動機にする

デベロッパー志望をアピールする上で効果的な方法の1つは、デベロッパー業界ならではの志望動機を強調することです。しっかりとした業界研究を行い、なぜデベロッパー業界を志したのかを言語化すれば、その熱意を伝えられます。

不動産業界には、デベロッパーのほかにも不動産販売や仲介、管理事業を行う企業が存在します。そこが重要なポイントであり、なぜ他の事業と比べた時に、あえて企画や開発事業を志したのか、はっきりと理由を示すようにしましょう。  

例えば、街づくりへの関心や構想力を活かせる点、マネジメント能力が求められる点などをアピールするのが有効です。単に不動産業界が好きだけでなく、デベロッパー業務の面白さや自身の適性を具体的に述べることで、志望動機の熱意が伝わるはずでしょう。

②他社との違いを示し、志望した理由を明確に伝える

デベロッパー志望をアピールする上で効果的な2つ目の方法は、志望企業の魅力を語る際に、他社との違いを明確に伝えることです。

各デベロッパー企業には、社風や成長戦略、強みなどそれぞれの特色があります。志望企業と競合他社を比較し、その違いを理解することが大切です。そうすれば、志望企業ならではの魅力に気づけ、志望動機に反映できるでしょう。

説得力のある文章を書くには、自己分析だけでなく、きちんとした企業研究が不可欠です。なぜ他社ではなく、あの企業に就職したいと思ったのか、具体的に言及することで、志望の理由がよりはっきりと伝わります。

例えば、志望企業の事業領域や戦略、社会貢献活動などに魅力を感じたエピソードを挙げれば良いでしょう。

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職種と種類からわかる!デベロッパーの志望動機例文8選

デベロッパーと一口に言っても、手がける開発領域や企業の役割はさまざまです。そのため、志望動機を伝えるうえでは「どの職種で、どのタイプのデベロッパーを志望しているのか」を明確にすることが重要です。

本章では、「総合デベロッパー」「専門デベロッパー」「公的デベロッパー」という分類ごとに、デベロッパーの志望動機例文を紹介します。

  1. 総合デベロッパーの志望動機
  2. 専門デベロッパーの志望動機
  3. 公的デベロッパーの志望動機

さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、8つの例文を本気で添削!どんなポイントに注目して書くべきか知りたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。

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【関連記事】
赤ペンESを徹底解説!エントリーシート無料添削サービスとは

総合デベロッパーの志望動機

まずは「総合デベロッパー」を志望する人の志望動機を添削していきます。

総合デベロッパーはマンションやビル、公共施設や住宅街などの大型かつさまざまな不動産を開発・企画するデベロッパーのことです。

大規模な開発に関わるため、熱意や責任感、広い視野を持って携われることを強調できると、より好印象でしょう。

①総合職|再開発プロジェクトに惹かれて

今回の例文は「再開発プロジェクトに惹かれた経験」を起点に総合デベロッパーの総合職を志望する志望動機です。

原体験を丁寧に展開しつつ、企業理解や入社後の展望を自然に組み込むことで、読み手に納得感を与える志望動機を目指しましょう。

総合デベロッパー・総合職の志望動機
【結論】
人の流れや暮らし方そのものを変える「まちづくり」に強く惹かれ、再開発プロジェクトに携われる貴社の総合職 貴社が展開するプロジェクトに強く魅力を感じ、総合職を志望いたします。
添削コメント|「貴社の総合職」は形式的かつ一般的で印象が弱く、再開発というテーマとの結びつきが曖昧になっていました。「貴社が展開するプロジェクト」に言及することで、企業ごとの特色にも触れる内容になっています。
【根拠となるエピソード】
中学生の頃、地元の駅前再開発で人通りが一気に増え、まち全体が活気づく様子を目の当たりにした経験が、まちづくりに興味を持つ原点となりましたことに感動し、「空間の変化が人の行動や地域の雰囲気を大きく変える」という実感を得たことで、まちづくりに関心を持つようになりました。
添削コメント|「経験が原点となった」という表現は印象が弱く、企業側からすると「何に惹かれたのか」が分かりづらい点が課題でした。「空間の変化と人の行動の関係性」に焦点を当て、体験と気づきが論理的につながる形にしています。
【エピソード詳細】
以前は空き店舗が多かった地元の駅前が、商業施設や公共スペースの整備によって賑わいを取り戻し、地元の友人や高齢者が安心して過ごせる空間へと変わっていきました。当時は理由もわからずにワクワクしていましたがその変化に心が躍り、「なぜまちは生まれ変わったのか」を自然と考えるようになりました。大学で都市政策を学ぶうちに、こうした変化の裏にデベロッパーの役割があることを知り、自分も携わりたいと思うようになりました。
添削コメント|「理由もわからずにワクワクしていた」といった感情表現は、企業に対しては印象が薄いです。思考の深まり→学び→志望へとつながる自然な流れを意識して展開しましょう。
【企業を選んだ理由】
中でも貴社は、都市の再生だけでなく地域の特色を活かした開発を数多く手がけており、「にぎわい」と「暮らしやすさ」を両立させる姿勢に強く共感しています〇〇市の再開発では、駅前に商業と公共の機能を一体的に整備することで、にぎわいと住民の暮らしやすさの両立を実現している点に惹かれました。地域特性に寄り添いながらまちを再生させるその姿勢に強く共感しています。
添削コメント|「にぎわいと暮らしやすさ」は、どの企業にも当てはまりがちで差別化につながりません。具体的なプロジェクトに言及することで、企業研究の深さと志望度の高さを両立しています。
【入社後】
入社後はまず現場での経験を通して開発の流れを理解し、将来的には地域の課題に根差したプロジェクトを自ら企画・推進できる人材を目指します。地域住民のニーズを的確にくみ取りながら、環境や安全面も含めて持続可能なまちづくりを目指していきたいと考えています。
添削コメント|「地域の課題に根差したプロジェクト」は汎用的で、行動イメージが湧きづらい表現でした。「住民ニーズ」「環境・安全」「持続可能性」といったキーワードを入れることで、より具体的かつ社会的意義のある目標が明確になります。

【NGポイント】
元の文章では、志望動機全体に背景や行動が伴っておらず、「なぜそう思ったのか」の根拠が弱くなっていました。特に企業選びと入社後の展望については、他社でも通用するような表現になっていたため、説得力や熱意の伝わり方に課題がありました。

【添削内容】
抽象的な心理描写には、その理由となる体験や考えを加え、また、企業選びでは具体的な再開発事例を入れることで、企業研究が伝わる内容にしています。入社後の展望では「住民ニーズ」や「持続可能性」に触れることで社会貢献性を強調しました。

【どう変わった?】
エピソードの背景が明確になり、志望理由の根拠が明確になりました。企業選びも他社との差別化が図られ、実際の取り組みに言及することでリアリティと納得感が生まれています。

【今回の志望動機のコツ】
・心理描写は具体的な理由とセットに
・過去経験を元にどう行動したかも示す

・企業理解は具体例で示す

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②営業職|不動産×法人営業で地域活性化に貢献したい

今回は、地域活性化に貢献したいという想いをもとに、法人営業職を志望する志望動機例文を紹介します。

職種理解とまちづくりへの意欲をつなげる際には、原体験や行動内容を通じて説得力を持たせることが重要です。

総合デベロッパー・営業職の志望動機
【結論】
地域社会に密着した不動産開発に携わり、法人営業を通じて企業ニーズと地域課題を結びつける提案型営業を通じてまちづくりに貢献したいと考え、貴社を志望いたしました。
添削コメント|「法人営業を通じて」は動機として弱いため、営業職の中でもまちづくりに貢献できる「提案型営業」として目的を明示しました。
【根拠となるエピソード】
地元商店街の再開発がきっかけで、地域に根ざした不動産の力を実感し、街の価値を高める仕事に関心を持つようになりました。具体的な施設や店舗の再開発によって人の流れが生まれ、地域に活気が戻っていく様子を見て、不動産によるまちづくりの可能性に惹かれました。
添削コメント|「街の価値を高める」という表現は、何がどう変化したかが不明確でした。再開発で人の流れや活気が戻るといった変化を描写することで、不動産開発に関心を持った動機に説得力を持たせました。
【エピソード詳細】
私は高校時代、商店街の衰退を目の当たりにし、地元に活気が戻った再開発プロジェクトをきっかけにまちづくりへの関心が芽生えました。その後、大学では地域経済や都市政策を学び、その経験から大学では地域経済や都市政策に加え、不動産開発の社会的役割について学びました。フィールドワークを通じて「企業と地域の連携」に魅力を感じました。企業誘致や事業所の立地支援など、法人営業によってまち全体が活性化していく様子に企業の進出により地域の雇用や経済が活性化する事例を現地調査で知り、法人向けの営業がまちづくりに直結している点に強く魅力を感じました。
添削コメント|大学での学びを単なる知識の列挙で終わらせず、再開発の原体験と結びつけて構成しました。また、「法人営業の魅力」は、雇用や経済効果に触れることでまちづくりとの関連性をより明確にし、志望動機の軸と職種理解を一致させました。
【企業を選んだ理由】
貴社は地域密着型の開発に強みを持ち、法人顧客との信頼関係を大切にしている点に共感しました。地域特性を踏まえた提案力と、長期的な視点での関係構築に力を入れていることから、特に、企業の進出目的や地域の将来像を踏まえた提案営業を行う姿勢に惹かれ、自分の志向と合致していると感じました。
添削コメント|「提案力」「長期的視点」といった表現は他社にも使い回せる内容でした。企業の「進出目的」や「地域の将来像」といった提案内容に触れることで、企業独自の魅力と志望度の高さを両立できる表現へ改善しました。
【入社後】
入社後は、地域の特性や課題を的確に把握し、顧客のニーズに応える提案営業を実践してまいります。地域と企業をつなぐ存在として、まちづくりに貢献していきたいです。地元企業や新規参入企業に対して、地域の将来性や街の強みを活かした立地提案を行い、まちづくりの一端を担える営業職を目指します。
添削コメント|「地域と企業をつなぐ存在」という表現は、行動の全体像が見えませんでした。営業職としてのアクションを示すことで、企業側にとっての活躍イメージが描きやすくなり、採用後の期待に応える内容になっています。

【NGポイント】
職種に対する理解がやや浅く、「街の価値を高める仕事」などの曖昧な表現に終始していた点が課題でした。企業の目線では「何ができそうか」「どんな場面で活躍できるか」を明確に把握できないため、説得力に欠けてしまっていました。

【添削内容】
全体的に「提案型営業」「立地提案」「企業進出による地域活性化」など、営業職とまちづくりをつなぐキーワードを導入しました。志望理由と職種理解が一貫した内容になるよう丁寧に調整しています。

【どう変わった?】
志望動機の構成が明確になり、採用担当者に「営業として何ができるか」「地域にどう貢献したいか」が伝わるようになりました。また、デベロッパーという業界と営業職のつながりも分かりやすく示されています。

【今回の志望動機のコツ】
・「営業職」の貢献イメージを明確にする
・知識を列挙させるだけで終わらせない
・入社後に営業職としてどう動きたいか触れる

③技術職|街づくりを技術面から支える

今回は、街づくりへの思いを原体験から総合デベロッパーの技術職の適性に結び付けた志望動機の例文を紹介します。

志望動機を作成する際は、「なぜそう思ったのか」「なぜこの企業か」をエピソードや企業理解をもとに説明することが鍵となります。

総合デベロッパー・技術職の志望動機
【結論】
街づくりを技術面から支える存在として、住みやすく安全な都市環境の実現に貢献したい人々が安心して暮らせる街を、自らの技術力で形にしたいと考え、貴社を志望いたしました。
添削コメント|「住みやすく安全な都市環境」という表現は、汎用的な印象を与えます。「技術職」としての立場を明示し、「形にしたい」と能動的な表現で意志と職種適性を強調しています。
【根拠となるエピソード】
幼少期に住んでいた街で、老朽化した建物や使われていない空き地が、再開発によって人の集まる明るい場所へと変わった経験があります。地域の再開発によって、公園や商業施設が整備され、以前は人通りの少なかった地域に多くの人が集まるようになったのを目の当たりにしました。その変化に感動し、将来は自分も街の価値を高める仕事に携わりたいと強く思うようになりました。街が再生される過程で、人々の表情が明るくなっていった様子が心に残り、私も将来は街づくりを通じて人々の暮らしを支える仕事に携わりたいと考えるようになりました。
添削コメント|元の文章では「再開発」や「価値を高める」とざっくりとしており、説得力に欠けます。「どんな施設ができ、どう地域が変わったか」を具体化し、「人の表情」など視覚的な描写で印象深く伝えています。
【エピソード詳細】
大学では土木工学を専攻し、構造設計や施工管理に関する基礎知識を学びました。ゼミでは地域再生プロジェクトに参加し、周辺住民へのヒアリングから課題を整理し、改善案を設計するまでの一連の流れを経験しました。机上の学びだけでなく、現場視点を取り入れた街づくりの重要性を実感しました。住民から「以前は通りにくかった場所が便利になった」と感謝の声をいただいたことを通じて、現場の声を反映させることの大切さを学びました。
添削コメント|最後の一文が「重要性を実感した」という感想止まりになっていたため、住民の反応を挿入することで、行動の結果と学びがより明確になり、実務とのつながりも示せています。
【企業を選んだ理由】
中でも貴社は、機能性と景観の両立を重視した都市開発に定評があり緑地と商業空間の共存を実現した○○プロジェクトなど、機能性と景観の両立を具体的に形にしている点に魅力を感じ、技術とデザインの両面から街を支える姿勢に共感しました。また、地域住民との対話を大切にする姿勢に魅力を感じています。企画段階から地域住民の声を取り入れ、長期的な地域活性化を目指す姿勢に、将来性と誠実さを感じています。
添削コメント|企業選びの理由が「定評がある」「魅力を感じる」では、志望度の高さが伝わりません。プロジェクトへの詳しい言及と、地域住民との連携姿勢に焦点を当てることで、企業理解と適性をアピールしています。
【入社後】
入社後は、大学で培った知識や現場経験を活かしながら、技術職として設計・施工の質を高め、地域に長く愛される街づくりに貢献してまいります。施工計画の立案や設計補助といった実務に積極的に関わり、技術的な安全性と使いやすさの両面から質の高い街づくりを支えていきたいと考えています。
添削コメント|「地域に愛される街づくり」は理想論で終わらせてしまう印象を与えます。どの工程に関わり、どう価値を発揮するかを明確にしたことで、実務理解と即戦力性を示す内容に進化しています。

【NGポイント】
全体として、「住みやすい都市」「街の価値を高めたい」などと他職種や他企業でも使える内容が多く、志望動機としての独自性と説得力に欠けていた点が問題でした。

【添削内容】
具体的な行動や状況を補足し、印象に残るエピソードへと転換しました。また、企業理解を深めた表現に修正し、なぜその企業でなければならないのかを明示しています。

【どう変わった?】
原体験から始まり、学び・企業理解・将来像へと論理的につながる構成になりました。採用担当が応募者の志望度や職種適性を把握しやすくなり、選考評価の向上につながる内容へと改善されています。

【今回の志望動機のコツ】
・行動の結果を分かりやすく描写する
・即戦力であることをアピールする
・行動の結果と学びを明示する

専門デベロッパーの志望動機

次に、専門デベロッパーを志望するときの志望動機を紹介していきます。

専門デベロッパーとは、マンションなどの住宅を専門にしたり、オフィスビルに特化するなど、特定の分野を専門としたデベロッパーになります。

そのため、「どの分野のデベロッパーになりたいのか」「その分野との相性は良いか」という部分をきちんと固めて志望動機に落とし込みましょう。

①総合職|特定分野の開発に専門性を活かしたい

この例文では、「住まいづくり」に対する原体験を起点に、大学での学びとゼミ活動をもとにした、専門デベロッパーの総合職の志望動機を紹介します。

志望動機を作成する際は、自分の行動や学びと志望職種との関係を明確に示すことが大切です。

専門デベロッパー・総合職の志望動機
【結論】
住まいづくりに携わるマンション専門デベロッパーの総合職として、特定分野の開発に専門性を活かし、大学で学んだ都市政策の知識と、ゼミで培った調整力を活かしながら、地域に根ざした価値ある空間を創出したいと考えています。
添削コメント|「特定分野の開発に専門性を活かし」では、自身の強みが不明瞭です。大学での学びやゼミ活動を具体的に示すことで、総合職の志望動機として説得力が増します。
【根拠となるエピソード】
幼少期に通っていた地域がマンション開発によって活気を取り戻し、人の流れや街の雰囲気が変化していく様子に強い関心を持ったことが、新しく設けられた広場でイベントが開かれ、地域に人が集まっていく様子を見て、「空間が人の行動を変える」と実感したことが、住まいづくりに興味を持ったきっかけです。
添削コメント|「街の雰囲気が変化した様子に関心」は曖昧で、採用担当者に共感を与えにくい表現です。再開発によって「何が起きたか」「どう感じたか」を描写することで、まちづくりへの関心が一層伝わります。
【エピソード詳細】
その経験をきっかけに大学では都市政策や経済学を学び、ゼミ活動では駅前のマンション再開発の調査に取り組みました。地域住民や行政、企業それぞれの視点を踏まえて、地域住民へのヒアリングや行政資料の分析を通じて、再開発に求められる役割の幅広さと責任の重さを実感しました。多様な関係者と協力しながら、構想から運営まで一貫して携われるデベロッパーの仕事に魅力を感じています。それぞれ立場の異なる関係者と議論を重ね、共通点や利害調整の糸口を見つけていく過程にやりがいを感じ、住まいづくりに多面的に関われるデベロッパーの仕事に強く惹かれました。
添削コメント|「視点を踏まえる」などの曖昧な表現をヒアリング・資料分析・議論といった行動に置き換え、行動や思考の積み重ねが伝わるよう修正しました。
【企業を選んだ理由】
貴社は単純なマンション作りに留まらず、地域の文脈を活かした地域住民の意見も積極的に取り入れ、文化や風習を尊重する形での複合マンション開発に強みを持ち、生活者目線での住まいづくりに取り組んでいる点に共感しました。
添削コメント|「地域の文脈を活かした開発」という表現はやや曖昧過ぎるため「地域住民の意見も積極的に取り入れた」と明確に表現することで、企業分析を深く行っていることが分かり、説得力が増します。
【入社後】
入社後は、地域に必要とされる施設や空間を構想段階から丁寧に組み立て、構想段階から関係者と対話を重ね、地域の実情やニーズを反映させた上で、街の魅力を高めるプロジェクトに主体的に関わっていきたいです。
添削コメント|「丁寧に組み立てる」は内容に乏しい表現です。構想段階からの関与に「対話」や「地域ニーズの反映」といった行動を付け加えることで、入社後の具体的な貢献イメージが伝わりやすくなります。

【NGポイント】
全体として、「専門性を活かす」「関心を持った」「魅力を感じた」など、志望理由としては表面的な印象を与えがちでした。また、エピソードに具体的な行動や状況の描写が不足していたため、内容にリアリティが欠けていました。

【添削内容】
具体的な行動や背景描写を付け加えることで、志望動機と自身の経験が論理的に結びつくように調整しました。学びの内容やプロジェクトでの実践を明示することで、再開発への関心が経験に基づいた志向であることを示しました。

【どう変わった?】
企業が求める「論理的思考力」「現場感」「自走力」が明確に伝わる構成になりました。原体験から大学での学び、ゼミでの行動、企業理解、入社後の展望までが一貫しており、総合職にふさわしい主体性と将来性が感じられる内容に仕上がっています。

【今回の志望動機のコツ】
・エピソードにリアリティを追求する
・行動を伴った結果を用いる
・主体性と将来性を表現する

②営業職|地域密着の開発で社会に貢献したい

専門デベロッパーの営業職における志望動機では、「なぜ地域開発に関わりたいのか」「どのような経験がその思いにつながったのか」を伝えることが重要です。

理想だけでなく、自分の原体験や行動を交えながら、説得力のある構成を目指しましょう。

専門デベロッパー・営業職の志望動機
【結論】
私は、地域に根差した開発を通じて、人々の暮らしをより豊かにする日々の暮らしに寄り添う提案を通じて提案営業に携わりたいと考え、商業施設専門のデベロッパーである貴社を志望いたします。
添削コメント|「人々の暮らしをより豊かにする」はどの業界にも当てはまる表現です。営業職として地域に根ざした価値提供を行いたいという志向を明確に示すことで、職種との結びつきが強化されました。
【根拠となるエピソード】
小学生の頃、地元の商業施設が新しく建設されたことで、地域の雰囲気が大きく変わり、人々の表情が明るくなったことを今でも覚えています人通りが増え、家族連れでにぎわう様子を見て「まちづくりが人の暮らしを変える」と実感しました。その経験から、まちづくりに関わる仕事に興味を持つようになりました。
添削コメント|「表情が明るくなった」などの主観的な変化は、エピソードの説得力を弱めてしまいます。人の行動変化や情景描写を取り入れることで、地域活性への関心が芽生えた背景がより伝わりやすくなりました。
【エピソード詳細】
大学では地域活性化をテーマにしたゼミに所属し、地域の商店街と連携した企画提案やアンケート調査に取り組みました。現地の方々と丁寧に対話を重ねる中で、相手の思いを引き出し、課題に寄り添った提案を行う重要性を学びましたその中で、アンケート結果をもとにイベント内容を改善し、家族連れの参加がしやすい形式に変更したことで、来場者数が大幅に増加しました。ニーズを可視化し行動につなげる力の大切さを実感したこの経験は、開発営業においても活かせると考えています。
添削コメント|「丁寧に対話」「課題に寄り添う」といった表現は採用担当者伝わりづらいため、実際に起こした行動や成果の数字を加えました。提案営業に必要な「課題発見力」や「成果創出力」が伝わる構成に強化されています。
【企業を選んだ理由】
貴社は、地域住民の声を大切にしながら、その土地に合った価値ある開発を実現している点に魅力を感じました地域の特性や暮らし方を丁寧にくみ取り、まちの未来像を住民とともに描く姿勢を重視しているところが魅力的です。とくに、地元に根ざした施設づくりへの姿勢に共感しました。
添削コメント|「価値ある開発」は汎用的な表現です。企業の取り組みを具体的に描くことで、「なぜこの企業なのか」が明確になり、志望度の高さと企業研究の深さが伝わる内容になりました。
【入社後】
入社後は、地域の方々との信頼関係を築きながら、暮らしの質を高める開発提案を行い、長く地域に愛される街づくりに貢献したいと考えています住宅や商業施設の提案を通じて、地域ごとの課題に即した最適な開発を進め、継続的に人が集まる場所をつくっていきたいと考えています
添削コメント|「暮らしの質を高める」「愛される街づくりに貢献したい」といった目標は、入社後の行動目標が想像しづらくなります。営業職の立場で担う具体的な業務(施設提案)と目指す成果(人が集まる開発)を盛り込むことで、実行力のあるビジョンが提示されました。

【NGポイント】
主観的な表現が多く、読んだ人に強い印象を残せていませんでした。また、志望理由とエピソードのつながりも弱く、地域密着型営業という職種理解が浅く見えてしまう懸念もありました。

【添削内容】
客観的に伝わりやすい行動や成果に基づいた表現へと言い換えました。「雰囲気が変わった」ではなく「人通りが増えた」など、五感や行動でわかる描写を取り入れ、印象に残りにくい箇所にインパクトを与えました。

【どう変わった?】
文章全体に具体性が増し、志望職種との関連が明確になりました。原体験から志望動機、そして入社後のビジョンまで一貫して「地域密着の提案営業」が軸になっており、企業からも目的意識の高さや職種理解が評価されやすくなったでしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・「課題発見力」をアピールする
・成果を出した過程を詳細に描写する
・数値や行動で説得力を強化する

③技術職|設計力を活かして価値ある建築を実現したい

今回は、専門デベロッパーの技術職への志望動機の例文を紹介します。

どのような建築を実現したいのかを明確に言語化することが志望動機作成の鍵となります。

専門デベロッパー・技術職の志望動機
【結論】
設計力を活かして、地域の魅力を引き出す建築を実現したいと考え、貴社を志望いたしました。まちづくりの中核を担う技術職として、生活する人々が誇りを持てる空間を形にしたいと考えています。将来的には、地域の個性や歴史を活かしながら、日常的に人々が集い、心地よく過ごせるような建築空間を設計したいと考えています。
添削コメント|理想論だった部分を、地域の個性・歴史・人の集いといった要素に具体化しました。これにより、志望動機としての明確な方向性と、技術職として目指す建築像が伝わりやすくなっています。
【根拠となるエピソード】
私が建築に興味を持ったきっかけは、小学生のときに地元の再開発で生まれた広場を見て、地域に人が集まり、活気づく様子にそれまで静かだった町に人の流れが生まれた様子に感動したことです。子どもから高齢者までが自然に集うようになった変化に驚き、建物が人の行動を変える力に強く惹かれました。
添削コメント|「活気づく様子に感動した」では弱いため、人の流れが生まれる変化に注目して建築の魅力を具体的に伝えました。幼少期の体験に説得力が加わり、志望動機の根拠に納得感が与えられています。
【エピソード詳細】
当時、空き地だった場所が再開発によって公園や店舗のある複合施設に生まれ変わり、家族や地域の人々が集まる場となりました。この経験から「空間がまちの価値をつくる」ことを実感し、再開発を機に、地域の人々の生活や交流が活性化した様子から、建築がまちの魅力や価値を左右するという実感を得て、大学では都市工学を専攻し、建築設計の基礎を学んできました。
添削コメント|「空間がまちの価値をつくる」というざっくりとした表現を、地域交流の活性化という具体的変化に置き換えることで、設計に対する興味の強さを示せています。
【企業を選んだ理由】
貴社は地域特性を尊重した開発を行い、単なる建物づくりにとどまらず、地域社会とのつながりを大切にしている点に強く共感しました。地域住民の声を反映しながら、用途や景観に配慮した施設開発を進めている点に共感しました。設計段階から地域に根ざす姿勢に魅力を感じております。
添削コメント|他社でも通用する表現を避け、具体的な企業活動(住民参加や景観配慮)に言及することで「なぜ貴社なのか」という点が明確になります。企業理解の深さが伝わる内容に仕上がりました。
【入社後】
入社後は、周囲と丁寧に連携しながら、使いやすさと美しさを両立させた建築設計に取り組み、地域住民のニーズや生活動線を丁寧に汲み取りながら、快適で機能的な空間設計に努め、地域の魅力を引き出す開発に貢献してまいります。
添削コメント|「使いやすさと美しさを両立させる」とはどういうことなのか、具体的な設計行動へ言い換えました。住民目線・生活動線といった技術職の本質に直結した内容になり、入社後の活躍像にリアリティが加わっています。

【NGポイント】
全体として、具体的な志望内容や動機が伝わりにくかったことが主な課題でした。特に「生活する人々が誇りを持てる空間を形にしたい」といった表現は、そのままでは企業側が期待する設計力との結びつきが不明瞭です。

【添削内容】
抽象語に依存していた部分を建築対象や地域性、設計思想へと言い換えました。エピソードの深掘りとともに職種への理解度の高さを示し、応募者の志望の強さと設計職としての視座が一貫して伝わるよう工夫しています。

【どう変わった?】
ありきたりな表現から、企業独自の取り組みを理解した上での志望動機へと変化し、企業視点では「自社で活躍する姿がイメージしやすい」内容に仕上がりました。地域住民の視点を重視した建築姿勢が、技術職らしさとして表現されています。

【今回の志望動機のコツ】
・理想論で終わらせずに具体化する
・変化やきっかけを言語化する
・活躍イメージを膨らませられる内容にする

公的デベロッパーの志望動機

次に、公的デベロッパーを志望するときの志望動機を紹介していきます。

公的デベロッパーとは、都市開発やインフラ整備などを主に取り扱っており、公共利益を軸に活動している組織が主になります。

そのため、公共の利益を追求できることを強調したり、インフラ整備への興味を主張したりなど、民間のデベロッパーとは異なる切り口でのアピールが必要になりますね。

①総合職|公共性の高い開発を担いたい

今回は、まちづくりへの関心と原体験を起点に、社会貢献性のある開発を目指す、公的デベロッパーの総合職の志望動機例文を紹介します。

志望動機を作成する際は、感情だけでなく「どのように興味を深め、なぜその企業を選ぶのか」を筋道立てて説明することが大切です。

公的デベロッパー・総合職の志望動機
【結論】
人々の暮らしを豊かにするまちづくりに根本から携わりたいという思いから、公共性の高いプロジェクトに幅広く関われる地域の課題解決に直結する公的なプロジェクトに携われる公的デベロッパー職を志望しています。
添削コメント|「公共性の高いプロジェクト」は一見前向きに見えますが、どのデベロッパーにも通用する表現です。「地域課題の解決」という視点を加えることで、社会貢献性と業務理解が両立し、総合職のテーマとも合致します。
【根拠となるエピソード】
私がまちづくりに興味を持ったのは、幼少期に大規模な公共施設開発を目の当たりにした経験がきっかけです。以前は古びていた駅周辺が、多くの人が集まる明るい街へと変貌し、地域が活気を取り戻した様子に感動しました。人通りが少なく閑散としていた駅前が、商業施設や公共空間の整備によって人の流れと安全性を取り戻していく様子に惹かれました。
添削コメント|「感動した」という感情表現だけでは具体性が乏しく、伝わりにくいです。再開発による具体的な変化を描写し、どのような点に関心を持ったかを補足することで、動機に説得力が生まれます。
【エピソード詳細】
大学では都市政策に関する講義を履修し、住民と行政、企業の連携の重要性を学びました。また、地域ボランティアに参加し、地元商店街の活性化イベントの企画運営に携わったことで、実際のまちづくりには多様な視点と調整力が求められることを実感しました。さらに、地域活性化を目的とした商店街イベントにて広報を担当し、住民の意見を取り入れながら改善提案を行った経験から、地域目線のまちづくりの大切さを実感しました。
添削コメント|元の文は一般的すぎる内容で、就活生なら誰でも書ける印象になりがちです。「広報担当」や「改善提案」など自らの行動を加えることで主体性が伝わり、採用担当者にも印象に残りやすくなります。
【企業を選んだ理由】
貴社は住宅や商業施設にとどまらず、公共施設や交通インフラなど、生活全体を支える開発に取り組んでおり駅前再開発や広域複合開発といった、生活基盤と地域経済の両方に資するプロジェクトに取り組んでおり、まさに私が目指す「人々の暮らしを支えるまちづくり」を実現できると感じました。
添削コメント|「生活全体を支える開発」は、どんな公共デベロッパーも行なっているため、「この企業ならでは」の特徴とは言いにくいです。そこで、実際に志望先が行なっている事業について言及し、企業理解度の高さを示しました。
【入社後】
入社後は、地域の声を丁寧にくみ取りながら、多様な立場の関係者と連携し自治体や住民、専門家といった関係者と協力しながら、長く愛される街を創るプロジェクトに主体的に取り組みたいと考えています。
添削コメント|「多様な立場の関係者と連携」とは具体的に何をするつもりなのかが分からず、入社後の行動イメージが伝わりづらいです。職種理解が伝わるよう、具体的なステークホルダーを挙げることで、現場への理解度と成長意欲を主張しました。

【NGポイント】
全体的に企業側に伝わる具体的な志望理由としては弱く映ってしまう語句が多く用いられていました。また、「企業を選んだ理由」が他社でも使い回しが効く印象となっており、熱意が伝わりにくかったです。

【添削内容】
実体験や具体的な場面を組み合わせてエピソードを補強しました。「公共性」や「感動」などの言葉に、まちの変化や自分の行動を加えることで、説得力のある動機に修正しています。企業の特徴に触れる際には、事業例を挙げて独自性を強調しました。

【どう変わった?】
企業側が評価する「なぜその業界・企業なのか」「その企業でどう貢献するか」が明確になり、志望動機の完成度が高まりました。特に、体験や行動の描写が加わったことで、志望の一貫性と現実味が増し、受け入れられやすい内容になったでしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・志望先独自の事業に言及する
・公共デベロッパー独自の特徴と動機を絡める
・感情表現で留まらない

②技術職|社会インフラ整備に貢献する設計職に挑戦したい

小学生時代の原体験を起点に、大学での学びや実践経験を通じて設計職への関心を深めた公的デベロッパー・技術職の例文です。

志望動機では、企業ごとに異なる設計方針や業務内容に合わせて、自分の将来像や志向性が具体的に伝わるよう意識することが大切です。

公的デベロッパー・技術職の志望動機
【結論】
社会インフラの整備を通じて人々の暮らしを支えられる設計職に魅力を感じ、貴社でまちづくりに貢献したいと考えております都市の安全性や利便性を高める設計を通じて、人々の生活基盤を支えるまちづくりに貢献したいと考えております
添削コメント|「貴社でまちづくりに貢献したい」は、企業にとっては他社でも通用してしまう印象を与えてしまいます。そこで、「都市の安全性や利便性」など設計職としての視点を明確にし、志望動機の軸と職種理解を結びつけた表現に改善しました。
【根拠となるエピソード】
小学生の頃、地元に新しくできた公園や道路に感動し地域に新しくできた公園が、人の流れや街の雰囲気を変えていく様子に驚きと関心を持ち、「自分も人の役に立つ空間をつくりたい」と思ったのが、まちづくりに興味を持つきっかけでした。
添削コメント|「感動した」という感情表現だけでは採用担当者の印象に残りにくく、志望動機の根拠として弱くなってしまいます。「人の流れが変わる」など設計が生活に与える影響を自ら観察した描写を入れることで説得力と具体性が加わりました。
【エピソード詳細】
その経験を原点として、大学では都市計画や構造力学を学びました。ゼミでは周辺住民の意見を取り入れた駅前再開発の設計案をグループで提案し実際に住民ヒアリングを行い、その意見を反映した駅前再開発の設計案を提案し、現実的な導線や安全面を意識した設計に高評価をいただきました。多様な意見を図面に落とし込む難しさとやりがいを実感した経験です交通量の変化や災害時の避難経路にも配慮し、設計に反映させたことで、利用者視点を意識することの重要性を学びました
添削コメント|設計活動の内容が漠然としており、読んでもスキルや職種適性が明確に伝わりませんでした。「ヒアリング→反映→配慮事項」というプロセスを入れ、設計職に必要な実務イメージと実践力を自然に示せる構成に調整しました。
【企業を選んだ理由】
中でも貴社は、駅周辺の再開発や防災に配慮した街区整備など災害リスクへの備えや地域特性を踏まえた都市整備など、生活者目線を大切にした設計実績が多く、私が理想とする「暮らしを支えるまちづくり」に取り組める環境だと感じました。
添削コメント|「防災に配慮した街区整備」では、企業の独自性が伝わりにくく、印象が薄れてしまいます。「災害リスク」「地域特性」などの言葉に置き換えることで、企業の設計方針を読み取っている姿勢が伝わりやすくなります。
【入社後】
入社後は、暮らす人・働く人の視点を意識しながら、安全かつ機能的な都市空間を設計できる技術者を目指して努力を重ねていきたいです地域ごとの生活様式や課題に向き合い、利用者にとって快適で安心できる都市空間を提案できる設計者を目指します
添削コメント|「安全かつ機能的」では、入社後にどのように活躍したいのかが伝わりにくい内容になっています。「地域ごとの課題」「利用者視点」など具体的な目標像を示すことで、設計職としてのビジョンが企業側により明確に伝わります。

【NGポイント】
全体的に職種や企業への理解を示すには不十分な部分が目立ちました。また、成果や行動に関する説明が弱く、応募者の強みが曖昧に映ってしまっていました。

【添削内容】
設計職としての視点を重視し、背景や行動が想像しやすい描写を加える形で修正しました。原体験から入社後の目標まで一貫性を持たせることで、論理的な志望動機に整えています。企業選びの理由も、事業特徴に言及する形へ具体化しました。

【どう変わった?】
職種への理解と適性が明確に伝わる構成となり、採用担当者に「設計職として活躍できる人材」としての印象を与えやすくなりました。企業視点から見ても、志望理由の根拠や志向性が伝わりやすくなっており、納得感の高い内容に仕上がっています。

【今回の志望動機のコツ】
・エピソードでは実際の努力行動を詳細に示す
・設計職としての視点を明示する
・企業の設計方針への理解を示す

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デベロッパーの志望動機のNG例2つ

志望動機のNG例を把握して、以下のような文章を書かないように注意しましょう。

  1. 待遇面ばかり書かれた志望動機
  2. エピソードのない志望動機

①待遇面ばかり書かれた志望動機

デベロッパー企業の志望動機を書く際、待遇面の良さにのみ焦点を当てた文章は避けた方が賢明です。

確かにデベロッパー業界は給与水準が比較的高めの傾向にあります。しかし、待遇面の魅力ばかりを強調すると、実際に働く姿勢が伝わりづらくなってしまいます。

企業は新入社員に、単に良い待遇を求めているのではなく、一緒に働きたいという思いを持った人材を探していますから、事業内容への共感や、どのように会社に貢献できるのかを示す方が効果的なアピールになります。

もちろん待遇面について触れても構いませんが、あくまで志望動機の一部として簡単に言及するに留めましょう。志望動機全体が待遇面の良さに終始してしまうことは避けてください。

②エピソードのない志望動機

デベロッパー企業への志望動機では、実体験に基づくエピソードを盛り込むことが大切です。具体的な経験がない文章では説得力に欠け、自身の強みが伝わりづらくなってしまいます。

志望動機に自身の経験を生かさず、他人の言葉を借りてきただけでは、思いがあっても伝わらない可能性が高くなります。志望動機の核となる理由や強みについて、自分なりの言葉で語ることが何より重要なのです。

例えば、過去にインターンシップや地域貢献活動といった経験から、その企業の事業内容や社会課題の取り組みへの関心が芽生えたエピソードを挙げるなどしてみてくださ

デベロッパーの志望動機は入社後のビジョンを明確に示そう

デベロッパー業界の志望動機では、入社後のビジョンを明確に示すことがポイントです。

デベロッパーの仕事は、具体的な企画を立案し、将来性を説得力を持って提案する力が必要なため、志望動機の文章を通して、その力を備えていることをアピールすると良いでしょう。

なぜその企業を選んだのか、デベロッパー業界に惹かれた理由だけでなく、過去の経験から自身の強みが何かも合わせて言及しましょう。

自分の強みをしっかりと伝えることで、採用担当者に入社後の活躍

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。