好印象な自己PRの締め方は?コツ・今日からできる改善策・例文も
自己PRは就活の定番質問ですが、アピールに失敗してしまうケースはよくあります。
自己PRは「自分が持っている強み」「強みを発揮した事例」を説明して、「強みと事例をもとにした採用のメリット・抱負」を説明する締め方が有効です。
しかし、自己PR終盤の締め方に苦戦した結果「イマイチ魅力が伝わらない」と、採用担当者の好感を得られないことはよくあります。意気揚々と話し始めても、しりすぼみでは採用をためらってしまうため対策は必須です。
本記事では、効果的な自己PRの締め方のコツや今日からできる改善策を解説します。適切な自己PRの締め方を理解し、自身の希望する企業の内定につなげましょう。
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自己PRの締め方は?終盤に伝えるべき内容4つ
自己PR終盤にあたる部分では「自分が企業で長く活躍する姿」をイメージさせられるかどうかが重要です。
企業がなぜ長期間の活動を求めているのか理解すれば、自己PRの締めで話す内容を適切に選択できます。
以下より、自己PRの締め方で伝えるべき内容4つを紹介します。
①自分を採用するメリット
学生の段階から企業側にメリットを提示するのは困難です。自己PRの終盤で、採用をするメリットの提示ができればアピールする力も示せます。具体的には、以下のような形で伝えられるといいでしょう。
「会計知識を学んだため、経理職の専門知識に長けています。日商簿記検定2級レベルの会計知識はひと通り学んだため、企業レベルの会計を迅速に理解できます」 |
「コールセンターのアルバイトを行っていたため説明能力に長けており、お客様から説明が分かりやすいとお褒めの言葉いただく機会が多くありました」 |
採用するメリットを提示できるようになるには「企業が求めていることの把握」と「自分が評価された経験」の分析が必須です。
業務内容から、企業に合った資格や褒められた経験が見つかれば、採用のメリットとして話しやすくなります。
②強みを活かしてどう努力し成果をあげるか
新卒であっても、努力をする学生に企業は期待を持ちます。加えて具体的な努力計画も立てられると「思考力の高さ」もアピールできますよ。具体的には、以下のような内容を話すといいでしょう。
「コールセンターのアルバイトを行っていたため説明能力に長けており、お客様から説明が分かりやすいとお褒めの言葉いただく機会が多くありました」 |
上記のように、企業で貢献できるイメージを与えられる説明をしてください。企業に合わせた形で具体的な努力の内容を説明できるとさらに効果的です。
③入社意欲の高さ
就職活動で他社の選考と同時並行する場面はよくありますが、企業としては自社に入社してくれるかどうかは気になるものです。
採用には多くの時間や人が関わります。せっかく内定を出しても辞退されてしまうと、以下のような費用・時間を新たに確保する必要が生まれます。
- 補充採用をするための広告掲載料
- 研修や採用手続きにかかる費用
- 人事や役員の面接時間
これらの負担は無視できないもので、求職者の入社意欲が曖昧だと、企業は採用をためらってしまいます。
入社意欲の高さは、面接時の受け答えや文章で表現するべきです。加えて、本気で企業分析や面接対策を行えば真剣さを伝えられ、入社意欲の高さを伝えられますよ。
④企業でのキャリアプラン
好印象を与える学生の特徴の1つが、長く働いてくれそうな学生です。大卒の場合、入社後の3年間で新規卒業者の約3割が退職をするデータが残っており、多くの企業が人材の定着に課題を抱えています。
企業としても社員の早期退職の防止は重要なテーマです。採用時にかかった負担のみならず、教育にかかった費用・時間・離職した社員にかかる給料も発生してしまうため、自社に計画性をもって入社してほしいと考えます。
そのため、入社後のキャリアプランを具体的にイメージし、面接の時にも将来をどう考えているか話せれば企業に安心してもらえます。
入社後のイメージは、「10年後にエリアの営業を管轄できるようになる」「5年後には年次決算や月次決算といった一通りの会計処理ができるようになる」、など職務内容をベースに話すと自然ですよ。
綺麗な締め方ができる自己PRの構成は?
綺麗な締め方の自己PRをするうえで大切なのは、自己PR全体の構成です。
締め方だけが良くても、全体の出来がイマイチだと有効なアピールはできません。良い締め方につなげるためにも、自己PR全体で何を伝えるべきか把握しましょう。
具体的には、自己PRは以下の順番で伝えるべきです。
①企業で活かせる強み
自己PRのはじめに伝える自分の強みは、自己PRで一番伝えたい内容です。結論を初めにもってくると、強みを分かりやすく伝えられて、論理展開がしやすくなります。
例えば以下のような説明をすれば、企業も「コミュニケーション能力が高いんだな」「会計知識が豊富なんだな」とイメージを持ちやすくなりますよ。
「私の強みは外国から来られた方ともすぐに打ち解けられるコミュニケーション能力です」 |
「簿記検定で満点を記録した実績があり、正確で迅速な処理能力があります。」 |
結論をはっきり示した後に、事例の説明につなげるとスムーズな流れが作れます。
②強みを発揮できた事例
企業は求職者の強みがどう表れるのか、自社でどう役に立つのかに関心を持ちます。「こんな経験をしているから入社後にも活躍してくれる」と感じてもらえる内容をネタにできると理想的です。
自己PR中盤では強みを生かした結果、何が実現できて、企業でどう活きるのかを事例を用いて説明すべきですよ。以下は、その具体例です。
TOEIC(L&R)800点を目指すために、学業とサークル活動の傍ら毎日3時間の勉強を実施しました。 特に、リスニングが苦手で克服方法に苦慮していましたが、発音の方法を学べば正しく英語が聞き取れるのではないかと考え、実行しました。結果、苦手のリスニングを克服でき、800点以上のスコアを獲得できました。 |
強みを裏付ける具体的な事例が無く、抽象的な説明に終始してしまうと説得力に欠けるためです。何かを成し遂げた実績がない場合は、困難や挫折を乗り越えた経験を話すといいでしょう。
困難にどう対処したか、弱みをカバーするためにどうしたかも合わせて紹介すると状況がより伝わりやすくなります。
③強みと事例をもとにした抱負・採用のメリット
企業で活かせる強みを提示し、具体的な事例の説明後には採用後のメリットや今後行う努力をアピールしましょう。
入社意欲の高さやキャリアプランも盛り込めるとさらに効果的です。具体的に何を話せばいいかは、前章が参考になります。
自己PRの締めの部分は求職者の印象を決める重要なシーンで、最後のアピールチャンスです。次章の「自己PRの締め方のコツ」もふまえて、採用後の活躍を予感させましょう。
自己PRの締め方のコツは?
自己PRの締めは好印象を残して終わることが最重要です。締め方のコツには以下の3つがあげられます。
以下より、それぞれ説明します。
①明るく前向きな雰囲気を意識する
後ろ向きな様子の求職者に企業は好感を抱きません。企業が評価するのは自社での活躍を期待させる応募者で、活躍を予感させるには前向きな雰囲気が欠かせませんよ。
とくに、自己PR終盤で前向きさが感じられないと、どこか物足りない印象に終わってしまいます。
当然ながら、以下のような後ろ向きな発言は絶対にNGです。「面接で話すべき内容を判断できない」と解釈され、不採用のリスクが高まります。
- 「御社の環境で成長させてもらえる」といった受け身な姿勢
- 発言や休みや給与などの条件を気にしすぎる
- 就職活動に関連しない内容
- 自己PRに自信を持てずあいまいになる
②企業に有効なアピール内容を考える
自己PRで効果的な締め方をするには、企業に合わせた有効なアピールが必要です。企業によって規模や社風、学生に求めるものは異なるため、それぞれに合わせたアピールを考えなければいけません。
企業の情報を調査するのに必須なのは以下の項目です。
- 会社概要
- 業務内容
- 商材
- 取引先
- ターゲット
- 業績
- 福利厚生
- 今後の事業方針
- 採用情報
- HPの雰囲気
- 設立からの経緯
上記の項目のリサーチにより企業がどう成り立っているかを推測しやすくなります。
調査するには会社説明会やインターンシップに加え、企業HP・社員のインタビュー記事・財務情報を参照するといいでしょう。複数企業を比べてよりマッチする企業を見つけるのも有効ですよ。
③簡潔で分かりやすい応答・文章を心がける
企業の採用担当者は求職者のコミュニケーション能力がどうかも気にしています。簡潔で分かりやすい説明、文章で応対をする能力があるかは同僚との連携や顧客対応で重要なためです。
一方、アピールとして不十分な場合や、話の流れが整理されていない場合にはコミュニケーション能力を疑われてしまいます。
流れが整理された自己PRを作るには、前章で述べた3ステップ(結論、事例、今後の抱負)に分けて考えるとスムーズに整理ができます。
目的は企業の採用担当者に活躍を予感させることなので、自分の経歴と企業との接点を考えましょう。
自信を持って自己PRをするには?今日からできる改善策
自己PRの締め方の段階では、自信のある立ち振る舞いが欠かせません。一方、就職活動中に自信が持てず自己PRの締め方に悩むケースはよくありますよ。
以下では、自信を持って自己PRを行う対策2つを紹介します。
①企業の求める人材像に沿って努力する
会社概要や業務内容、主力商品から企業で何が求められるか把握し、日常生活で自分を磨きましょう。
例えば、営業職ではヒアリングする能力やプレゼンテーションする能力が必須ですが、これらが不足している場合は、傾聴を書籍で学び、日常生活から相手の話を汲み取ることを意識したり、魅力的なプレゼン資料を真似したりといった対策が考えられます。
②資格学習を始める
企業に合わせて資格の学習をするのも有効です。社員の「指示待ち」や「やらされている感」を持つ社員に悩む企業は少なくありません。
資格取得を通じてキャリアアップを図る、自主性のある社員は魅力的な存在です。
資格の学習は今後のキャリアにも効果があります。まずは企業のHPで推奨されている資格や先輩社員が取得している資格を確認し、勉強を始めてみましょう。
勉強を始めた行動自体が自己PRの材料になりえますよ。
自己PRの効果的な締め方を実践しよう!例文を紹介
ここまで、自己PRの締め方で伝えるべき内容やコツについて解説しましたが、具体的にはどのような形で進めるべきでしょうか?
以下では、金融業・商社・サービス業での選考を想定した自己PRを紹介します。
①金融業で信頼感と説明能力をアピールする場合
以下は、金融業の窓口業務を志望する場合の自己PRの例です。
私の最大の強みは人から信頼されやすい性格と説明能力です。細かく、丁寧な説明が得意で、学生時代から頼りにされてきました。 実際に、大学1年生から3年生までアルバイトとして勤めていたPC販売店では、PCにあまり詳しくないお客様に向けて丁寧な接客を心がけました。PCをお求めになるお客様のなかにはパソコン「CPU」や「メモリ」など基礎的なパーツの知識を持ってない方もいらっしゃったため、お客様の使用用途を確認しながらおすすめできるパソコンの種類を具体的に紹介し、選び方のポイントを説明しました。 しっかりと知識を整理し傾聴した甲斐もあって、お客様から「質問をして良かった」とお褒めの言葉を頂くこともよくありました。 御行においても、お得意様のもとに伺う際に預金商品やローン、保険を提案するかと思います。御行で活躍するためにも、PC販売店でのアルバイトの経験を活かし、自社が扱う商品の理解を深めたうえで、適切な提案ができるよう努めてまいります。 |
サークル活動の会計係での経験を中心に、事務作業の正確性をアピールしています。
②商社で行動力やコミュニケーション能力をアピールする場合
以下は、商社を志望しているケースを想定した自己PR例です。
私の強みは異なる価値観の人々と良好な関係性を築けるコミュニケーション能力と困難を乗り越える行動力です。留学先の友人とも親交を深められた経験は自信になっています。 少しでも語学力を磨きたい想いで挑戦したアメリカ留学ですが、はじめのうちは苦労の連続でした。しかしながら、留学先の友人が良くしてくれて身振り手振りで交流でき、言葉は通じなくても心は通じると考えるようになりました。最終的には、友人たちの協力もあって英語のスピーキングができるようになり、将来の仕事をどうしたいかを語り合えるまでになれました。 留学経験から、まったくの畑違いの環境に適応する行動力や心を通わせるコミュニケーション能力が学べたと感じます。提案業務が上手くいかない場面もあるかと思いますが、全く日本語が話せる友人がいない環境から立て直したガッツと語学力も活かし、日本の商品の魅力を適切に伝えられるように尽力いたします。 |
留学経験から行動力やコミュニケーション能力を説明しています。
③サービス業でホスピタリティや安心感をアピールする場合
以下は、ウェディングプランナーを志望する場合の自己PRの例です。
私の最大の強みは関わった方々一人ひとりに合わせた気遣いができることです。実際に、友人からも「○○ちゃんは細かいところまで気がつくよね」と褒めてもらう機会も多くありました。 大学時代に経験した宿泊施設のアルバイトでは、ご高齢の方や妊婦の方などさまざまな方々がいらっしゃるため、一人ひとりに合った対応に努めました。例えば、ご高齢の方々がいらっしゃる際には手荷物の運搬手段の準備や、妊婦の方々がいらっしゃる際には静かに落ち着いて休めるスペースの準備などを心がけました。 ホスピタリティを念頭に置いた接客を心がけた結果、「安心して過ごせてありがたかった」とお褒めの言葉も頂き、大変うれしい気持ちでした。 相手の視点から物事を考える習慣があるため、他人から敬遠される場面が少なく、良好な関係性を作ることが得意です。この経験を活かし、新郎新婦の方々のサポートを適切に行い、安心して式を実行していただけるよう尽力いたします。 |
ホテルでのアルバイト経験をもとに、ホスピタリティをアピールしている例です。
自己PRで「企業で長く活躍する姿」をアピールしよう!
印象のいい自己PRの締め方を行うためには、「自分が企業で長く活躍する姿」を具体的に想像させることが重要です。具体的には、採用後のメリットや抱負などの詳細な説明をするべきです。
自己分析と業務内容の洗い出しを行ったうえで、活躍する未来が思い浮かぶ自己PRができればライバルとの差をつけられます。
就活は人生を左右するイベントで、今後の数十年に大きく関わります。就職活動で思わぬ失敗をしないためにもプロによる客観的な意見を仰ぎ、面接対策や応募書類の対策をするのもおすすめです。
自信をもった自己PRを行い、希望企業の内定を獲得しましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。