ESが通らないのはなぜ?留年・高学歴な人も注意すべきポイントを徹底解説!
「ESが通らない原因は何だろう?」と感じたことはありませんか?
ESが通らなかった理由は企業に教えてもらえるわけではありません。そのため、不合格が続くと「どうしたら良いのか分からない」と頭を抱えてしまいますよね。
この記事では、ESが通らない理由とESの書き方のポイントを徹底的に解説します。
留年や高学歴という背景を持つ人にもポイントを解説しているので、ぜひ参考にしてください。
ES(エントリーシート)とは?
就活で聞くようになるES(エントリーシート)とは何なのでしょうか?
アルバイトやゼミへ書いた履歴書や志望書と、何が違うのか気になる方が多いと思います。
ここでは簡潔に、ES(エントリーシート)について解説していきます。
エントリーシートとは?
ESとはエントリーシートの略称で、就職活動において企業が応募者に提出を求める書類の一つです。
このエントリーシートは企業が応募者を最初に評価する重要な書類であり、ここで面接で会いたいと思ってもらえるかどうかが決まります。
エントリーシートと履歴書の違いは?
履歴書が応募者のこれまでの経歴を聞く文書と言える一方で、エントリーシートは応募者の能力と熱意を見る文書と言えます。
エントリーシートは履歴書とは異なり、自分をアピールすることが一番の目的です。
エントリーシートは応募する企業へのラブレターだと考えてみましょう。その企業にしかない特徴をつかみながら、企業ごとに異なる志望理由を考えることが大事になってきます。
また、自分がその企業でどう活躍できるのか自己PRをすることも必須です。
エントリーシートでは、自己PRや志望動機、学生時代に力を入れたこと(いわゆる「ガクチカ」)などを記入しながら、その企業で働きたい意思を見せることが重要なのです。
ESが通らない理由6選【理由別解説付き】
ここでは、多くの人が陥りがちなESが通らない理由6選を対策とともにご紹介します。
ESがなかなか通らない場合は、書き方や伝え方に問題があると考えられます。自分のESにどこが足りないのかを把握することで、次の選考に活かしていきましょう。
エントリーシートは何度も書き直すことで完成度が着々と向上していくものです。改善できる点を見つけては修正することを繰り返していくことが大事ですよ。
①内容が抽象的すぎる
ESでは内容が抽象的すぎるものはよくありません。
具体例が乏しいと応募者のイメージが湧きづらく、信頼感をなかなか持てないからです。また応募するご自身の立場にたっても、具体例がないと自分の強みや特徴をアピールできないですよね。
他の応募者と差別化するという面でも不利になりがちです。自分にしかないエピソードや経験が、他者との差別化を図る第一歩になりますよ。
【対策】具体例や昔のエピソードを織り交ぜる
具体的なエピソードや経験、成果を述べることが非常に重要です。
採用担当官はこのような具体例から、応募者の強みや適性を判断します。
学生時代に力を入れたことや、アルバイトやサークルで成果を挙げるために取り組んだことを例として挙げていきましょう。
②話に一貫性がない
ES全体を通じて話に一貫性を持たせることが重要です。
話に一貫性がないと、応募者の思考や行動にまとまりがないという印象を与えてしまいかねません。
例えば、自己PRで「周りの様子に合わせて柔軟に対応できる」ことをアピールする一方、ガクチカで「リーダーシップを発揮して周囲を率いる」エピソードだと、ES全体で見た際に少しズレを感じてしまいますよね。
ESは自分の考え方や価値観を示す場でもあるので、一貫性がないと自分自身がどのような人物かが伝わりにくくなります。
また、一貫性があると志望動機や自己PRが論理的に整うので、相手に納得感を与えやすいです。
【対策】話のテーマを一つに絞ることを心がける
話のテーマを企業にどう貢献するのかに絞るのも解決策の一つです。
採用担当者にとっても聞きたい事柄の一つなので、まずテーマ選びとして間違うこともありません。
自分の主体性や我慢強さなど、自分の強みを会社で活かしていく意思を見せていきましょう。
③志望動機が不十分
採用担当者は志望動機が自社とマッチしているかどうかを確認しています。
志望動機は担当者にとって、応募者の企業への熱意や会社との適性を見る上で大事な項目です。
具体的で自分の経験や価値観に基づいた志望動機を伝えられないと、採用担当者は「なぜこの企業なのか」という疑問を持ってしまうことがあります。
また、その企業の特徴を掴んだ志望動機を心がけましょう。他の企業にも当てはまりそうな志望動機ではあまり評価されません。
【対策】企業研究と自己分析で志望動機を明確にする
企業研究と自己分析を通して志望理由を明確にしましょう。
企業研究をしっかり行い、その企業の特徴や経営理念、事業内容を理解することが重要です。
自己分析で自分が将来やりたいことや自分のワークライフバランスを把握しつつ、自分とその企業がマッチしているか確認することも大事になってきます。
以上を踏まえた上で、その企業でしか実現できないことや自分のスキルをどのように役立たせたいかを具体的に説明していきましょう。
「御社でしか自分の思い入れのある商品を扱っていない」や「英語が得意な自分の特徴を海外志向の高い御社で活かしたい」が一例です。
上記の例のように、その企業にしかない特徴と自分の経験や強みを混ぜ合わせて伝えていきましょう。
④自己PRが企業の求める人材像と離れている
企業の求める人材像に沿った自己PRを心がけましょう。
企業の欲しい人材と自己PRがズレている場合、採用される可能性が低くなってしまいます。
企業と応募者の間にミスマッチがあると、入社後も意欲を持って働いてくれるかどうかがわかりませんし、早期退職にもつながることがあります。
そのため、企業は応募者とのマッチ度を重視してESを評価することが多いです。
【対策】企業の求める人材像に合わせて自分の強みを言い換える
自分の強みを企業が求める形に言い換えましょう。
自己PRでは、まず業界や業務内容についても調べながらその企業の求める人材像を把握することが先決です。
その上で自分の強みや経験が、企業が期待する人材像やスキルにどれだけ合っているかをアピールすることが大切ですよ。
企業に合った内容にするために企業の求める人材像を事前に調べ、それに沿った形で自分の強みを表現することが非常に重要なのです。
⑤誤字脱字がある
ESにおいて誤字脱字は絶対になくす必要があります。
誤字脱字があると、細かい部分への注意ができない人だという印象を与えかねません。
仕事に対する慎重さや正確さに欠けてしまうのではないかと思われてしまう可能性があります。
ESは自分をアピールするとても重要な書類なので、誤字脱字に最大限の注意を払うことが大事です。
【対策】友だちや先輩などにもチェックしてもらう
何度も様々な人から見直ししてもらいましょう。
誤字脱字はどれだけチェックしたかが大事です。
ESの内容のチェックも兼ねつつ先輩や友人、就活アドバイザーの方などに誤字脱字を確認してもらうと良いでしょう。
また文章を作成した後に時間をおいて再度確認することで、見落としを減らすことができますよ。
⑥学歴フィルターで絞られている
企業によっては応募者の学歴でESを落とす可能性があります。
一部の企業では学歴を選考の第一関門とすることがありますが、これは応募者を大量に処理するための手段として使われることが多いです。
しかし自分が学歴フィルターにかかってしまった場合、自分の強みや経験が十分に評価される前に落とされてしまう可能性があります。
このような場合では、ESの内容や面接以外のアプローチで他の強みをアピールすることが重要です。
【対策】インターンやビジネスコンテストなどで経験を積む
志望企業の業務内容に活かせる経験を作ることで、即戦力として大きくアピールできます。
学歴フィルターを乗り越えるためには、ESの内容や他の応募者にない経験で自分の強みを強調することが重要です。
学歴フィルターが厳しい企業ではインターンやアルバイトでの経験を積み、その志望企業に一致するような実績や経験を積んでいきましょう。
インターンやビジネスコンテストでは人脈を手に入れることもできます。学歴フィルターが厳しそうな企業であれば、人脈と経験で自分をアピールすることが効果的でしょう。
学歴以外の要素で勝負することで、他の応募者と大きな差を付けましょう。
魅力的なESとは?
「そもそもどんなESが評価されるんだろう…?」
ここまでの解説をみて多くの皆さんがそう思われたと思います。
前章ではES(エントリーシート)の書き方と改善点について解説しました。ここでは、他の応募者より一歩先を進むために「魅力的なESとは?」について解説していきます。
相手が求める理想のESを知ることで、どのようにESを書けば採用担当者に評価してもらえるのかを把握できますよ。
下記の3つのポイントを参考にESを書き進めてみましょう。
①自分らしさがある
ESにその人ならではな自分らしさがあることは高評価につながります。
「自分らしさ」は他の応募者と差別化を図り、採用担当者に印象を残すための重要な要素です。ありきたりなフレーズや経験を並べるだけでは、自分の個性や独自性を伝えることは難しいでしょう。
また自分らしさをしっかり持っている人は、行動に芯のある人だと評価されることが多いです。
どの業界でも採用担当者はロボットが欲しいのではなく、自分で考えながら決めた目標に進んでいけるような活力のある人材を求めているのです。
自分らしさを表現するために次の2つのことを大事にしましょう。自分の強みや価値観を明確にすることと経験を通じて自分らしさを示すことです。
②その企業にしかない特徴を掴んでいる
企業を理解し、その企業の特徴をしっかり掴んでいることは高く評価されます。
企業の特徴やビジョンをしっかりと理解し、それに基づいた志望動機を書くことは魅力的なESを作る上で欠かせません。
企業研究を深く行い、「その企業だからこそ自分が働きたい」と説明する内容を盛り込むことで採用担当者に熱意やフィット感を伝えることができます。
③一貫性のあるストーリーであること
話に一貫性があることは好印象につながります。
ES全体において一貫性があることは、応募者がしっかりと自分の考えを持って行動してきたことを示すために非常に重要です。
また論理的に話すことができるかどうかや、自分の意見をうまく他者へ伝えられるかどうかも採用担当者は見ています。
なぜなら将来的に自社を代表して他社や国と関わることを想定しているからです。他にも、会社内で他の社員と連携して業務に取り組めるかどうかも重要になりますよね。
伝えたいことをはっきりさせた上で話すことで、採用担当者に「この人は会社でうまく業務に取り組めそうだ」という好感を持ってもらうことができます。
高学歴な人が周りと差をつけるために大事なポイント3選
高学歴な人は学歴フィルターにかからないことが多いですよね。しかしながらESが通らないことも往々にしておきます。
高学歴な人は優秀な人が多く集まる大企業に応募することも多いので、優秀な人たちの中でいかに差をつけていくかが重要になります。
高学歴な人が周りと差をつけるために大事なポイントを下記に3つ解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①学業以外の活動をアピールする
学業以外で成し遂げた活動をアピールしていきましょう。
高学歴な人は学業で大きな実績を収めているために、学業以外のアピールポイントに欠けることが多いです。
企業は実務経験やチームでの活動、コミュニケーションスキルなども重視しています。
そのため、学業だけに焦点を当てると実務での活躍をイメージさせることが難しくなることがあるんです。
アルバイトやインターンシップ、サークル活動などで培った学業以外の経験やリーダーシップ、チームワークを大事にしながら活動したことをアピールすると良いでしょう。
学業と並行してこれらの経験から何を学んだのか、それをどう仕事に活かせるかを具体的に伝えることが大事です。
特に、社会に出てから役立つスキルや姿勢を示すようなエピソードを積極的に取り入れることで、企業にとって魅力的な人材であることを示すことができますよ。
②失敗した経験とそこから学んだことを大事にする
挫折した経験とそこからの学びを見つけて大事にしましょう。
高学歴な皆さんは今まで大変努力し、多くのことを成功に導いてきたことと思います。
しかし、だからこそ失敗してから次に活かしてきた経験を企業にアピールすることで、他の応募者と大きく差別化できるのです。
大企業は性格や人間力も評価するため、仲間と一緒に失敗した経験や一緒に乗り越えたエピソードがあると高評価に繋がります。
自分の挫折経験を前向きにとらえ、今後の仕事に活かせる強みとして伝えると好印象も与えられますよ。
③熱意をアピールする
その会社で働きたいという「熱意」を伝えていきましょう。
熱意をアピールすることは、他の応募者との差別化にとても効果的です。
企業は知識やスキルの高さと同じくらい「どれだけその企業で働きたいのか」「自分の意欲をどれだけ仕事に向けて発揮できるか」を評価するからです。
特に熱意を伝える時に重要なポイントが2点ほどあります。それは「過去の経験に基づいた熱意を伝えること」と「入社後に会社へ貢献したいとアピールすること」です。
自分が抱く志望する企業への思いの強さを伝えて、担当者の人に好印象を持ってもらいましょう。
留年した人が特に気をつけるべきこと3選
「留年していると就活で不利なんじゃないかな…」
高校や大学で留年した方の中にはそう思われている方も多いと思います。
結論から言うと留年したことも、言い方と態度次第でプラスにできるんです。
大事なのは、留年したことを前向きに捉えながら成長の機会へと活かすことです。
①留年した理由を前向きに伝えること
留年にはマイナスなイメージがありますよね。ですが留年した理由を前向きに伝えることで相手の印象を好転させることができますよ。
留年は一見ネガティブな印象を与えがちですが、面接やエントリーシートではその理由を前向きに捉え、成長の機会として伝えることが大切です。
採用担当者は留年そのものを問題視するというより、そこからどう行動し、どう変化したのかを評価します。そのため、留年を経験した背景やその後の姿勢をポジティブに語るようにしましょう。
遊びすぎて留年してしまった場合でも、「友人関係や大学生ならではの生活を大事にしていた」などと言い換えながら、コミュニケーション力や体力がついたのようなポジティブな面も強調することが大事です。
留年があったとしても、留年した理由とそこから得られたものを前向きに説明していきましょう。
②留年して学んだことを伝えること
留年した経験から何を学んだのかを具体的に伝えることが重要です。
留年という失敗や不運の経験から得た教訓やスキルを活かすことで、企業への大きなアピールポイントとすることができますよ。
自己成長や問題解決の能力をアピールする良い機会と捉えましょう。
留年を通じて学んだ時間管理や問題解決力、粘り強さなど具体的なスキルや姿勢を伝えると良いでしょう。
単なる失敗談として終わらせるのではなく、いかに留年を乗り越えたか、そしてそれが今後のキャリアにどう活かしていくかを説明していくことが非常に重要です。
たとえば、「いかなる時も計画性を持って行動することが大事だと学べた」であったり、「留年中にアルバイトでリーダーシップを身につけた」などの学びや成長を示すと効果的です。
③留年した理由を他責にしないこと
留年の理由を他人や外部の要因のせいにするのは、面接で悪い印象を与えることが多いです。
留年は一つの失敗かもしれません。しかしそれをどう受け止めて、自分でいかに改善しようとしたのかを説明することで採用担当者に信頼感を持ってもらうことができますよ。
たとえ留年の理由に外的要因が関わっていたとしても自分の責任を認めつつ、状況をどう改善しようとしたのかを強調することが大事です。
失敗から学び、自分自身の成長に繋げたことをアピールすることがとても重要になります。
誠実に自分の行動を振り返り、そこで得た反省点や改善点を具体的に伝えるとポジティブな印象を残せるでしょう。
ESは企業へのラブレター
これまで、ESが通りづらい理由とESを書く上で注意すべきポイントについて解説してきました。
ESと履歴書の大きな違いは一言で表すことができます。ESは企業へのラブレターだということです。
その企業だけに刺さるようなESを書くことが大事になります。自己PRもラブレターでは大事ですよね。
自分の強みや良さを企業への想いと一緒に込めてESに記し、選考を突破していきましょう!
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。