【例文つき】ES通過率を上げよう!落ちないための対策とチェックポイントを徹底解説
ESを提出しても通過せず、「自分には何が足りないんだろう…」と悩んでいませんか?何社も応募しているのに結果が出ないと、焦りや不安が募りますよね。
ESが通らないのには理由があります。企業が求めるポイントを押さえずに書いてしまうと、せっかくの経験や熱意が伝わらずに不合格となってしまうのです。
本記事では、ESの通過率を上げるための具体的な改善ポイントやありがちなミスの対策法を徹底解説します。
さらに、実際に使える例文も紹介するので、ぜひ最後まで読んで、自分のESを見直すきっかけにしてください。
ES通過率の平均は50%前後!しっかり対策して選考を突破しよう

ESの通過率は企業や業界によって異なりますが、全体の平均は約50%前後といわれています。つまり、10社に応募すれば4〜6社は落ちる計算になり、書類選考での不合格は特別珍しいことではありません。
しかし、応募者が殺到する大企業や人気企業ではESでふるいにかけられるため、何となく書いたESを提出しても、手応えのないまま不合格が続いてしまいます。
ESの通過率を上げるには、企業ごとの採用基準を理解して評価されるポイントを的確に押さえる必要があるのです。
そもそも企業がES提出を求める理由とは

ここでは、そもそも企業がESの提出を求める理由を解説します。
実は、企業がESを課すのには明確な理由があります。ESの役割を理解して、採用担当者の心に響く内容に仕上げましょう。
①応募者の人数を絞り込みたいから
企業は、膨大な数の応募者から自社に合った人材を選ぶためにESを活用します。
ESを見れば、応募者がどのような人物で、どれだけ企業に興味を持っているかがわかります。これにより企業は、面接に進むべき応募者を効率的に絞り込めるのです。
そのため、ESで志望動機が曖昧だったり自己PRが薄かったりすると、「本当にこの企業を志望しているのか?」と疑問に思われ選考通過が難しくなってしまいます。
②企業との相性を把握したいから
企業にとってのESは、応募者が自社の価値観に合っているかどうかを確認するための重要な手段です。
企業は、あなたがどれだけ会社について理解しているか、また自分の強みをどのように活かせると考えているのかを知りたがっています。
企業が掲げるビジョンやミッションに共感していることをESで具体的に示せれば、「この人は自社に合った人材だ」と企業側に伝えられるでしょう。
逆に、企業との相性が良くないと感じられると、選考から外される可能性が大きくなってしまいます。
③就活生の本気度を知りたいから
企業は、ESを通じて応募者がどれだけ本気で応募しているのかを知りたがっています。
そのため、志望動機が浅かったり、他の企業にも同じ内容で応募していることが分かると、「適当な気持ちで応募しているのでは?」と疑問に思われてしまうでしょう。
逆に、企業の事業内容や業界の動向に詳しく触れた上で、なぜその企業で働きたいのかを具体的に伝えられれば、「この人はしっかり準備して、熱意を持って応募している」と評価されます。
ES通過率が低い企業の特徴とは?

ここでは、ES通過率が低い企業の特徴をいくつか解説します。
応募する企業が該当するかどうかを確認し、戦略的に準備を進めていきましょう。
①競争率が高く応募者が集中する大手や有名企業
大手や有名企業は毎年多くの就活生が応募するため、ESの通過率が低くなりがちです。
例えば、1000人の応募者に対して100人の採用枠がある場合、1割の合格者を決めるために企業側は非常に厳しい審査をおこないます。このため、ESの段階で多くの応募者がふるい落とされるのです。
しかし、通過率が低いからといって諦める必要はありません。自己分析と企業研究を徹底して他の応募者との差別化を図ることで、通過の可能性を高めることは十分に可能です。
②高度なスキルや能力を必要とする企業
高度なスキルや能力が要求される企業では、ESの通過率が低くなります。
例えば、グローバル展開をしている外資系企業や、高度な技術力を必要とする企業の場合は、ESに記載されている応募者のスキルや経験が基準に達していないと選考を突破できません。
そのため、応募前に企業が求めるスキルや能力をしっかりリサーチし、自分の強みをどのようにアピールするかを考える必要があります。
インターンシップや企業説明会を活用して、企業の文化や求める人物像を把握し、それに合わせたESを書くことが求められるのです。
③募集人数が限られている企業
募集人数が限られている企業は、ESの通過率が低くなる傾向があります。
特に中小企業やベンチャー企業など規模が小さい企業は、少数精鋭を目指しており、非常に高いスキルや即戦力を求めることが多いために選考基準が厳しくなりがちです。
そのため、ESの段階で他の候補者と差別化できるアピールをしなければ、通過の可能性が低くなってしまいます。
気になる企業のES通過率を見極める方法

ここでは、気になる企業のES通過率を見極める方法を解説します。
ESの通過率は応募者数や採用人数によって大きく変動しますが、企業側は具体的な通過率を公開していない場合がほとんどです。そのため、志望企業の通過率を予測することが重要になります。
①「就職四季報」を活用して採用情報をチェックする
気になる企業のES通過率を見極めるために、「就職四季報」を活用して採用情報をチェックしましょう。
就職四季報は、毎年東洋経済新報社が発行している就職活動に役立つ情報をまとめた冊子です。
各企業の採用実績、選考フロー、過去の応募者数と採用人数など、企業の採用に関する詳細なデータが掲載されているため、就職四季報に目を通せば企業ごとのES通過率を予測できます。
就職四季報は毎年11月末頃に発売されるので、このタイミングを逃さずに購入して最新データを確認しましょう。
参考元:就職四季報
②企業の公式サイトで応募者数を確認して予測する
企業の公式サイトで応募者数を確認することも効果的です。特に、前年の応募者数や採用人数を確認できれば、そのデータを基に通過率を予測できます。
応募者数や採用人数を公表していない企業については、選考ステップを確認すれば大まかな通過の予測が可能です。
例えば、書類選考、1次面接、2次面接、3次面接と多くの段階を分けて選考している企業には、毎年多くの応募者が殺到していることが考えられますよね。
このようなケースでは、最初の書類選考で多くの応募者が落とされるため、ES通過率が低くなります。
③就職情報サイトで選考に関するデータを調べる
業界問わず多くの企業情報が掲載されている就職情報サイトで、選考に関するデータを調べるのも良い方法です。
就職情報サイトでは、企業の選考フロー、応募者数、選考の難易度などを把握できるデータが豊富に公開されています。
実際に選考を受けた学生の体験談や口コミが掲載されていることもあるため、ES通過率や選考の傾向についても詳しく調べられるでしょう。
④就職エージェントに相談して選考傾向を把握する
就職エージェントに相談すれば、企業や業界ごとの選考傾向や通過率について詳しい情報を得られます。
通過率が低い企業に応募する場合でも、エージェントから具体的なアドバイスをもらうことで、ESの内容を充実させられるでしょう。
自分1人では気づかなかった企業の選考傾向や、書類選考通過のためのコツを知ることができるため、エージェントは非常に心強い存在です。
ES通過率が下がってしまう原因

ここでは、ES通過率が下がってしまう原因を解説します。
原因としては、人気企業に偏って応募していたり、量を重視して内容が薄くなったり、企業ごとに適切な内容を調整していなかったりといった点が挙げられます。
これらを見直して改善することで、通過率は大きく向上するでしょう。
- 人気企業にばかり応募している
- 量を重視しすぎて内容が薄くなっている
- 企業ごとにESの内容を調整していない
- 志望動機があいまいになっている
- ESの基本ルールを守っていない
- 文章が簡潔すぎて内容が伝わらない
①人気企業にばかり応募している
人気企業にばかり応募していると、ESの通過率はどうしても低くなります。人気企業の募集人数が限られており、書類選考の段階で多くの応募者が落とされるからです。
特に、知名度の高い企業は応募者の数が膨大で、他の就活生よりも目立つアピールができなければ、ESが埋もれてしまいます。
ES通過率を上げるためには、大企業や有名企業ばかりでなく自分のスキルや特性に合った企業も視野に入れて、さまざまな企業に挑戦することが大切です。
②量を重視しすぎて内容が薄くなっている
「多くの企業に応募すれば、それだけ内定をもらえる可能性が高くなる」と思っている人も多いですが、ESの量を重視して内容が薄くなってしまっては内定は得られません。
例えば、ESを10社に送るために志望動機が似たようなものになっていると、採用担当者は「この応募者は本気で志望しているのか?」と疑問を抱きます。
採用担当者が求めているのは、企業の特徴や文化にフィットした応募者です。数をこなすために十分な下調べをせずに書いた内容の薄いESでは通用しません。
③企業ごとにESの内容を調整していない
応募する企業ごとにESの内容を調整しなければ、通過率は大きく下がります。
どの企業にも共通のアピールをしてしまうと、「ESを使い回している」「この企業じゃなくてもよかったんだな」と思われてしまうからです。
採用担当者に「この応募者は自社に強い興味を持っている」と印象づけるためには、企業ごとにESの内容を変更する必要があります。
企業が掲げているビジョンや理念、求める人物像を理解するために、企業にまつわる情報を徹底的にリサーチしましょう。
④志望動機があいまいになっている
志望動機があいまいなことも、ESの通過率を下げる要因になります。
志望動機はESにおいて最も重要な部分の1つです。そのため、内容が漠然としていたり、自己都合(例:安定した仕事がしたい、給料が良い)ばかりになってしまうと、選考通過が難しくなります。
志望動機では、企業の理念やビジョンに共感し、自分がその一員としてどのように成長できるかをしっかり示しましょう。
⑤ESの基本ルールを守っていない
ESの基本ルールを守れていないと、通過率は落ちてしまいます。
ESは、企業に対して誠意を示す最初のステップです。そのため、ルールを守れていないと「いい加減な応募者だ」と見なされてしまうのです。
「社会人として適切な能力がある」と示すため、企業から求められるフォーマットや文字数、締切などの基本的なルールはもちろん、誤字脱字や文法ミスなどに注意を払いながら作成しましょう。
以下はどの企業にも共通するESの基本ルールです。
・日常的な言葉遣いを控える ・略語は使用しない ・記号や顔文字を避ける ・余白を極力なくす ・黒のボールペンまたは万年筆を使用する ・誤字や脱字に細心の注意を払う |
⑥文章が簡潔すぎて内容が伝わらない
「簡潔に書くこと」は大切ですが、過度に省略しすぎると採用担当者に伝えたいことが伝わりにくくなります。
例えば、「私は〇〇な経験を持っています。それを活かして△△に貢献したいです。」と書くだけでは説得力に欠け、他の応募者との差別化もはかれません。
ESには、具体的な実績やエピソード、努力の過程などを盛り込んで、採用担当者が納得できる内容に仕上げましょう。
ES通過率をアップさせるためのポイント

ここでは、ES通過率をアップさせるためのポイントを解説します。
ただ応募するのではなく、自分の強みや志望動機が企業のニーズとマッチしていることを具体的に伝えられるようになりましょう。
- 自分のアピールポイントを冒頭で簡潔に伝える
- 自分だけのエピソードで個性を表現する
- 自分の強みを企業でどう活かすかを伝える
- 競合他社と比較して希望企業向けの内容にカスタマイズする
- 複数人にチェックしてもらい客観的な意見を得る
- 余裕を持って期限前に提出する
①自分のアピールポイントを冒頭で簡潔に伝える
自分のアピールポイントを冒頭で簡潔に書きましょう。
例えば、「私はチームでリーダーシップを発揮し、複数のプロジェクトを期限内に達成した経験があります」のように、具体的な強みや実績を紹介するのが効果的です。
また、ここでのアピールポイントは、応募企業の業界や職種に合わせたものにすることも大切です。
営業職であれば「人と接することに喜びを感じ、成約率を向上させた経験」などを強調すると、採用担当者に「企業に向いている人材かもしれない」と興味を持ってもらいやすくなります。
②自分だけのエピソードで個性を表現する
ESでは、他の応募者とは違う「自分だけのエピソード」を盛り込むことが大切です。
例えば、「大学のゼミでリーダーとして課題解決に取り組み、最終プレゼンで他のグループよりも高評価を得た経験」のように、どのように行動してどんな結果を出したかを具体的に説明しましょう。
エピソードはただの出来事の羅列ではなく、「なぜその行動を取ったのか」「その行動がどんな結果を生んだのか」を丁寧に描写することが大切です。
自分だけの個性を自身の言葉で書くことで、採用担当者に自分の魅力が伝わりやすくなりますよ。
③自分の強みを企業でどう活かすかを伝える
自分の強みを企業でどう活かすかを具体的に示すことも忘れないようにしましょう。
例えば、「〇〇の強みを貴社で活かして、チームのパフォーマンスを最大化する調整役として貢献できると考えています。」のように、強みと企業での役立ち方を明確に結びつけることが大切です。
特に企業が求めているスキルや特徴をしっかり理解した上で、それに合わせた強みをアピールできれば、採用担当者に「この人は自社で活躍できる」と思わせられます。
④競合他社と比較して希望企業向けの内容にカスタマイズする
ESは、応募先の企業に特化した内容にカスタマイズすることが非常に重要です。そのためには、まず競合他社と比較して、志望企業が最も重視しているポイントを把握することが不可欠です。
企業の求人情報や業界動向、最新のニュースを定期的にチェックすることで、企業の理念や求める人材像に対する理解が深まるでしょう。
企業独自のビジョンや業界内での立ち位置を反映させた志望動機や自己PRを作成できれば、あなたが企業に対してどれだけ真剣に取り組んでいるかが採用担当者に伝わります。
⑤複数人にチェックしてもらい客観的な意見を得る
自分で書いたエントリーシートはどうしても自己評価が入りがちなので、信頼できる人に必ずチェックしてもらいましょう。
家族や友人、ゼミの仲間、OB・OGなど、立場が異なる人のさまざまな視点からのフィードバックを得られれば、ESをさらにブラッシュアップできます。
チェックしてもらう際には、「どの部分が分かりやすかったか」「逆に伝わりづらいと感じた点はどこか」のように、具体的なフィードバックをお願いしましょう。
第三者の目を通すことで、自分では気づかなかった改善点や表現の工夫が見つかることが多くあります。
⑥余裕を持って期限前に提出する
ESは、期限ギリギリではなく余裕を持って提出しましょう。
提出の1日~2日前には完成させて最後の確認作業に入ることで、誤字脱字や内容の不明確さを見逃すことなく、より完璧なエントリーシートを作り上げられます。
また、提出時には、応募フォームが開けない・サーバーが混雑して送信できない・添付ファイルのフォーマットが合わないなど、予期せぬトラブルに直面するかもしれません。
余裕を持って準備しておけば、トラブルが発生しても落ち着いて対処できます。
ES提出前に確認すべきチェックリスト

ここでは、ES提出前に確認すべきチェックリストを紹介します。
企業に好印象を与えるためには、内容の質はもちろん、基本的なミスを防ぐことも大切です。以下のチェックリストを活用し、提出前にもう1度見直しましょう。
チェック項目 | 確認内容 |
誤字や脱字がないか | 文章が正しい表記になっているか確認する。 音読するとミスに気づきやすい。 |
文章が分かりやすく 読みやすいか | 回りくどい表現がないかチェックする。 第三者に読んでもらうと客観的な意見が得られる。 |
絵文字や記号を 使用していないか | 「!」や「♪」などの記号が含まれていないか確認する。 ビジネス文書として適切な形式に整える。 |
略語や専門用語を避け 適切な表現になっているか | 業界特有の略語や専門用語は一般的な言葉に言い換える。 補足説明を加えて分かりやすくする。 |
ESの志望動機におけるNG例文と修正例文

ここでは、ESの志望動機におけるありがちなNG例文と、それをより魅力的な文章に修正した例文を紹介します。
志望動機は、ESにおけるもっとも重要な項目です。「なぜこの企業を志望するのか」「自分のどんな経験が活かせるのか」を明確に伝えられなければ、ES突破率は大きく下がってしまいます。
①志望動機があいまい
「貴社に貢献したい」「自分の強みを活かしたい」のようなあいまいな志望動機では、採用担当者には「ただの一般的な応募者」と見られてしまいます。
そのため、自分の経験や具体的な目標を踏まえて、「なぜその企業で働きたいのか」を明確に伝えることが重要です。
NG例文 |
私は、お客様と接する営業職を通じて、貴社の成長に貢献したいと考えています。 営業はどの業界でも需要があるため、私もその一員として活躍したいと思いました。 入社後は、自分の接客スキルを活かして、お客様に対して良いサービスを提供します。 |
営業職の需要について述べていますが、なぜその職種に自分が携わりたいのかは書かれていません。志望動機では、自分の経験や志望の背景を書いた後に、企業にどう貢献できるのかを具体的に示しましょう。
修正例文 |
私は、営業職を通じてお客様との信頼関係を築き、貴社の成長に貢献したいと考えています。 小さい頃、家族で出かけた際に、お店の店員さんが親身に対応してくれたことがきっかけで、人との関わりを大切にする営業職に強く興味を持つようになりました。 大学ではアルバイト先で営業職に従事し、お客様のニーズに対応するために商品の提案やフォローアップを行った結果、リピーターのお客様を増やすことに成功しました。 この経験から、ただ商品を売るのではなく、お客様に寄り添った提案をする営業が重要であることを学んだのです。 入社後は、私のコミュニケーションスキルを活かし、さらに高度な営業技術を学びながら、お客様にとって最適な提案を行って貴社の成長に貢献することをお約束します。 |
②企業の理解度が低い
企業研究が不十分だと、応募先企業の理解が足りない印象を与えてしまいます。企業の特徴や業界の特性をしっかりと理解したうえで、自分がどのように貢献できるかを具体的に述べるようにしましょう。
NG例文 |
私は、教育に貢献するために貴社で働きたいと考えています。 学生時代、学びの大切さを実感し、教育の重要性を感じるようになりました。 貴社が提供する教育プログラムに携わり、より多くの人々に学びの機会を提供できる仕事に就きたいと思っています。 |
志望動機自体は悪くありませんが、応募先企業の特徴や取り組んでいる事業に触れていないため、企業について理解が浅い印象を与えてしまいます。
企業の具体的な事業内容にどう貢献できるのかを明確に伝えるようにしましょう。
修正例文 |
私は、オンライン教育プラットフォームを提供し、テクノロジーを活用して教育を革新している貴社で、教育の未来に貢献したいと考えています。 貴社は、AIやビッグデータを駆使して、個々の学習者に最適な学習プランを提供するという新しいアプローチを取っており、教育の分野で革新をもたらしています。 特に、リモートワークやオンライン授業が普及する中で、より多くの人々に質の高い教育を提供する貴社のミッションに共感しています。 私は大学で教育学を専攻し、学びのあり方に対して深い関心を持ちました。 学生時代に実施したオンライン学習のプロジェクトで、プラットフォームを活用して多様なバックグラウンドを持つ生徒に対して効率的な学習支援を行った経験があります。 貴社での業務を通じて、自分の知識とスキルを活かし、教育業界の革新に貢献できればと考えています。 |
③自分だけのエピソードがない
志望動機においては、単に企業や商品に対する好感を伝えるだけでは、自分をアピールできません。
自分だけのエピソードを交えて、その経験から得た学びや成果をどのように企業に活かせるかを明確に伝えましょう。
NG例文 |
私は貴社のソフトウェアに非常に魅力を感じています。 貴社の製品は機能性が高く、ユーザーのニーズに応じた柔軟な設計がされており、日々進化し続けています。 特に、貴社のAI技術には強い興味を持っています。 これらの製品に携わることができれば、私も成長できると考えています。 |
企業の製品や技術への関心は伝わりますが、応募者自身の具体的なエピソードが不足しており、自分だけの強みをアピールできていません。
修正例文 |
私は、貴社のソフトウェア開発に魅力を感じ、志望いたしました。 大学ではプログラミングに関する課題に取り組み、チームの仲間と協力しながら、AIを用いた自然言語処理の技術に挑戦しました。 プロジェクトの初期段階では、データの前処理やアルゴリズムの調整に苦労しましたが、チーム内で意見を出し合って何度も試行錯誤を繰り返した結果、ユーザーの意図をより正確に理解できるアルゴリズムの開発に成功しました。 この経験がAI技術の持つ無限の可能性に対する深い興味を抱くきっかけとなったのです。 私は、このプロジェクトで得た知識や問題解決力を活かし、貴社のAI技術のさらなる発展に貢献できると確信しています。 入社後は、貴社が開発した大規模言語モデルの更なるバージョンアップに貢献し、貴社の一員として活躍できることを心から望んでいます。 |
④文章が分かりづらい
ESにおいて文章が分かりづらいと採用で不利になります。採用担当者は限られた時間で多くの応募書類を確認しているため、スムーズに内容を理解できない文章は、読む意欲を削ぐ原因となってしまうのです。
NG例文 |
先日、私の地元にある貴社のオフィスでお仕事をしていた際、ある同僚がパソコンのトラブルで困っていました。 彼は解決方法がわからず、少し焦っている様子でした。 私はその問題について以前学んだことがあったので、声をかけてみたのですが、貴社の上司がすぐに駆けつけて、冷静に問題を分析し、迅速に解決策を提供してくれました。 その対応を見て、私は自分もこうした冷静な判断力と技術力を身につけたいと強く感じました。 現在、私はIT関連のアルバイトをしていますが、まだ経験が浅いため、もっと実践的なスキルを磨きたいと思っています。 貴社での業務を通じて、より効果的な問題解決を行い、チームに貢献できるようになりたいと考えています。 |
文章の執筆方法には「起承転結」をなぞるものがありますが、「起こったできごと」から述べる文章は結論がわかりづらくなってしまいがちです。
また、上記は状況の説明が少し長く感じられます。文章を整理して、志望動機に直接つながる部分を強調すると良いでしょう。
修正例文 |
私は、技術的なサポートに長けたエンジニアになりたいと思い、貴社を志望しました。 現在は、主にトラブルシューティングを担当するIT関連のアルバイトをしています。 先日、同僚がパソコンのトラブルで困っている場面に遭遇した際、上司が冷静に問題を分析して迅速に解決策を提示する姿に、深く感銘を受けました。 この経験が、私もそのような冷静な判断力と技術力を身につけ、より実践的な問題解決能力を高めたいと強く感じるきっかけとなったのです。 入社後は、迅速かつ的確なトラブルシューティングを通じてチーム全体の業務効率を向上させ、技術的なサポートを提供することに貢献したいと考えています。 |
ESをブラッシュアップして通過率を上げよう
ESの通過率を上げるためには、企業が求めるポイントを的確に押さえた内容を作成し、他の応募者と差別化することが重要です。
特に、大手企業や競争率の高い企業では、志望動機や自己PRの完成度が合否を左右します。
本記事で紹介した対策やチェックポイントを活用しながら、自分のESを見直してブラッシュアップしていきましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。