ベンチャー企業への志望動機の書き方を例文付きで解説!NG例も確認しよう
終身雇用の概念も薄くなった昨今、「成果主義的なベンチャー企業に就職したい!」「ベンチャー企業で裁量権を大きく持ちたい!」と考える就活生もいますよね。
とはいえ、ベンチャー企業への志望動機はどう工夫したらいいのか分からないことも多いでしょう。この記事では新卒の方に向けて、ベンチャー企業の志望動機の書き方を解説します。
ベンチャー企業の選考ではマッチ度が重要視されるため、特に志望動機の表現がキーポイントになりがち。書き方や書く前の自己分析について、例文と合わせてポイントを解説します。
適切な方法を知ることで、自分の魅力を効果的に伝えることができますよ。
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ベンチャー企業とスタートアップ企業の違いを解説

具体的な違いを知らない人も多いでしょうが、ベンチャー企業とスタートアップ企業は似て非なるものです。
より好印象な志望動機を作成するためにも、それぞれの違いを正しく理解しておきましょう!
- ベンチャー企業は既存業界で発展的な事業を進める
- スタートアップ企業は全く新しい事業やビジネスを行う
ベンチャー企業は既存業界で発展的な事業を進める
「ベンチャー=若い企業」ではありません。ベンチャー企業とは、柔軟性を持ちつつさまざまな挑戦を行う企業をさしています。
ベンチャー企業が行う事業は全く新しいものだけでなく、既存の業界での新しい挑戦も含みます。なので、メガベンチャーとして大企業に成長することもあり、必ずしも若い企業の総称ではないのです。
また、ベンチャー企業には自由度の高さや個人の裁量権の多さなど、大企業には無い魅力があります。これらの要素が、新しいサービスや商品を生み出す原動力となっているとも言えるでしょう。
スタートアップ企業は全く新しい事業やビジネスを行う
スタートアップ企業は、急成長を目指しつつ新しいビジネスモデルで革新を試みる企業をさします。
「スタートアップ」はシリコンバレー発祥の言葉で、「新しい事業やビジネス活動を立ち上げる」こと。
ここからわかるように、スタートアップ企業は急速な成長を追求し、新しいビジネスモデルを導入することが特徴です。
スタートアップは新規性と急成長が焦点であり、ベンチャーは既存モデルを踏まえつつ中長期的な発展を目指すと押さえておきましょう。
ベンチャー企業が求める人物像を把握しよう!
まずはベンチャー企業が求める人材について理解を深めましょう。企業側が求めている人物像を把握することで、より魅力的なアピールができますよ。
- 自ら積極的に課題発見や改善ができる人
- 情勢の変化に臨機応変に対応できる人
- 自己成長を促せる人
また、ベンチャー企業は大企業とは異なり、個人に大きな裁量権を与える傾向があります。ベンチャー企業ならではの観点も理解し、寄り添ったアピールをすると良いですよ。
①自ら積極的に課題発見や改善ができる人
ベンチャー企業は、主体的に行動ができる人材を好みます。
ベンチャーの中にはまだ起業して間もないところもあり、そのぶん会社としての課題が多くなりがちです。そのため、自ら課題を見つけ、改善に動ける人材を欲しているのです。
自己prや志望動機の説明時には、積極的に課題を見つけ、さらに実際に解決しようとした具体例を提示すると好印象になりますよ。
部活やサークルなどで、自らすすんで課題に取り組んだ経験をアピールしましょう。
②情勢の変化に臨機応変に対応できる人
ベンチャー企業では、情勢の変化に強い人材も重宝されます。
ベンチャーは常に新しい挑戦と革新を求められており、変化も目まぐるしいです。変化が嫌いで、安定した状況を好む場合はベンチャー企業とは合わないと捉えられます。
また、ベンチャー企業では新しい事業の立ち上げが頻繁に行われます。その中で率先して行動し、変革に貢献し、結果を残せる人材は企業にとっても魅力的ですよね。
部活やサークルの代替わりのタイミングで組織をまとめた経験などがあればぜひ伝えましょう!
③自己成長を促せる人
自らの成長に主体的に投資できる人材も好印象だと言えるでしょう。
ベンチャー企業は新たな挑戦が多い環境であり、初めの段階では十分なスキルがないことが一般的です。就活時に専門的なスキルや資格を持っていなくても、さほどマイナス要素にはなりません。
代わりに、自分から積極的に自己投資ができる人材かどうかを見られています。
「大学生時代から知らない本への興味が強かった」「資格の勉強に熱心だった」など、自分から成長の機会を取りに行く気質であることを主張できると、より効果的です。
自己投資をした結果についても言及することで、より好印象になりますよ。
志望動機を書く前には自己分析が必須

質の高い志望動機を書くためには自己分析が効果的です。ここでは、自己分析の重要性と具体的な進め方について解説します。
- 就活における自己分析は長所と短所の発見
- 過去エピソードから強みを発見しよう!
①自己分析の目的は自分にある「価値」を見つけること
自己分析で重要なのは、自らの特徴や価値観を整理し、過去のエピソードから強みを発見することです。
過去の行動や経験を振り返り、自分にどんな価値があるのかを確認することで、具体的な志望動機の作成につながりますよ。
自己分析に苦手意識がある就活生も多いですが、そう難しくはありません!自身の過去を思い返し、なぜその行動をとったのかを書き出すだけで、ある程度の分析ができます。
まずは、自身のこれまでの経験を中学生ぐらいまでさかのぼって、紙に書き出してみてください!
②過去の経験を書き出して「強み」と「弱み」を見つけよう!
自己分析の具体的な方法として有効なのは、やはり「書き出し」です。まずは今までの経験を紙に書き、その行動の動機や、経験してみての感想などを整理してみましょう。
例えば、過去のバイト経験でリーダーシップを発揮した経験があれば、主体性や周囲を巻き込んで成長する力が強みである可能性があります。
中学生でも高校でも沿うようにリーダーシップを発揮した経験があれば、強みについての説得力も増すでしょう。
過去経験を整理すると意外な共通点が見つかることも。そこから強みが割り出せる場合も多いですね。
【ベンチャー企業を目指す人へ】志望動機の作り方4ステップ
ここからは、志望動機を作るときに必要な4つのステップを紹介していきます。
ベンチャー企業の採用担当者は大企業とは違う観点で学生を見ています。採用担当者の心のうちを理解しながら志望動機を作成することで、より好印象になりますよ。
- 会社の事業内容を理解していることをアピール
- 事業理解を踏まえて自分の強みを主張する
- 志望企業でなければいけない理由を伝える
- 入社することを前提に活躍イメージを伝える
①会社の事業内容を理解していることをアピール
まずは最初に会社の事業内容について触れつつ、企業のことをどれだけ理解しているかをアピールしましょう。
大企業の場合もですが、志望している企業の事業内容は把握しておいて損はありません。企業への熱意や愛情を伝えられ、より良い印象になります。
多くの事業が展開されている場合は、興味があるものをいくつかピックアップしてください。どのようなサービスなのか人に説明できるようにしておき、志望動機に含めましょう。
面接の際は、逆質問などで質問するとさらに好印象ですよ。
②事業理解を踏まえて自分の強みを主張する
事業内容の理解だけでなく、それを踏まえて自分の強みをアピールすることが、独自性を際立たせる鍵です。
ベンチャー企業の採用担当者は、多くの候補者の中から自社によりマッチする人材を見つける必要があります。それを理解したうえで、できる限り自身の志望動機の差別化を図ることが重要ですね。
事業内容に合致する自分の経験やスキルをわかりやすく示し、企業の事業展開にどのように貢献できるかをアピールするのがよいでしょう。
入社後にどれだけ貢献できるかを具体的に伝えることで、強烈な印象を与えることができます。
③志望企業でなければいけない理由を伝える
志望企業に惹かれた理由について、エピソードを交えながら具体的に表現しましょう。説得力のある文章にするのが目的です。
ベンチャー企業は特に自社と就活生のマッチ度を重要視しがちなため、なんとなくで企業選びをしている学生は最も避けたい傾向にあります。
すばらしいと思ったからで止まらずに、具体的な事業内容と、そこに自身がどのようにかかわりたいのかを伝えましょう。
入社した後に活躍することを前提に志望動機を作成することで、効果的なアピールになりますよ。
④入社することを前提に活躍イメージを伝える
最後に、入社することを前提に活躍イメージを伝えましょう。
入社後のキャリアビジョンを示すことはそもそも大切なのですが、より差別化を図るために、入社するのは前提で志望動機を作成するのがおすすめ。
ベンチャー企業は主体性のある学生を求めています。志望動機の段階から入社後に主体性を持って働いてくれそうな雰囲気を伝えられると、好印象を与えやすいのです。
間違っていてもいいので、事業運営に対する自身の意見を主張できるとなお良いでしょう。
ベンチャー企業の志望動機の型2つ

ここからは、ベンチャー企業の志望動機を作るのに役立つ「型」を、基礎と応用に分けて紹介します。型を意識して志望動機を作成することで、簡単に好印象な志望動機が書けるようになりますよ。
- 【基礎編】ベンチャー企業動機の書き込み例文
- 【応用編】ベンチャー企業意欲の書き込み例文
これはベンチャー企業だけではなく、大企業の志望動機作成にも使えるため、積極的に活用してくださいね。
【基礎編】ベンチャー企業動機の書き込み例文
志望動機の型を意識し、○○の部分を埋めてみましょう。
私は、○○という理由から貴社に入社したいと考えております。 貴社ではIT業界で○○というサービスを運用しており、そのサービスでは○○という事業に取り組まれています。 私は貴社が現在運用している○○という事業で、その事業をより成長させるために○○という私自身の強みが生かせると考えております。なので、私は貴社を志望いたしました。 |
【応用編】ベンチャー企業意欲の書き込み例文
基礎編に加え、自身の就活の軸と入社後の活躍イメージを伝え、より志望度の高さを強調しましょう。
私は、○○という理由から貴社に入社したいと考えております。 貴社ではIT業界で○○というサービスを運用しており、そのサービスでは○○という事業に取り組まれています。私は貴社が現在運用している○○という事業で、その事業をより成長させるために○○という私自身の強みが生かせると考えております。 加えて、貴社では競合他社とは○○という点が異なっており、私自身は将来○○というビジョンを持っているため、競合他社とは違う貴社に魅力を感じました。 私自身の就活の軸は○○であり、貴社では私自身の就活の軸から判断しても○○という点で合致しており、実際に就職した後○○という点で会社の成長に貢献することができると感じております。 これらの点から、私は貴社を志望しております。 |
ベンチャー企業側がNGと感じる志望動機を解説

実は、ベンチャー企業の志望動機にはNG寄りの内容もあります。
避けたほうが良い志望動機を3つ解説していくため、ベンチャー企業志望で無意識にNG項目を主張していないか確認しておきましょう。
- 安定志向が強く出ている
- 過度に受け身で主体性がない
- ワークライフバランスを最重要としている
①安定志向が強く出ている
ベンチャー企業の志望動機では、安定思考と取られる志望動機は避けた方が良いでしょう。
ベンチャー企業は変化と成長がめまぐるしい環境にあり、主体性や柔軟性が求められます。そのため、過度な安定志向は会社の成長スピードに対応できない印象になります。
安定思考を主張したい場合は、入社してからすぐではなく、自身にスキルを付けて、市場価値を高め将来的な安定を目指していることをアピールすると良いですよ。
②過度に受け身で主体性がない
受け身で自主性がない志望動機も、ベンチャー企業志望なら避けるべきです。
ベンチャー企業においてはやはり主体性が大切ですし、入社後も主体性がなければ埋もれてしまう可能性もあります。
マッチ度が低いと判断される可能性が高まるため、受け身すぎるエピソードは控えましょう。
③ワークライフバランスを最重要としている
福利厚生やワークライフバランスを強調しすぎる動機は、ベンチャー企業においては注意が必要です。
社風にもよりますが、ベンチャー企業は時にハードワークが求められる状況もあり、ワークライフバランスが二の次になる場合も。
入社直後ではなく、将来的にはワークライフバランスを築けるように努力する旨を伝えるとかなり好印象です。
ベンチャー企業の選考は志望動機で差がつく!
べンチャー企業の選考では、即戦力としての成長ポテンシャルをアピールする意欲が鍵です。自らの強みを考慮し、他の学生との差別化を図りましょう。
また、ワークライフバランスもアピールして良いのですが、入社直後ではなく、自身の成長によって将来的に目指したいという伝え方をするだけで好印象になりますよ。