履歴書で語学力をアピールするコツと例文|評価される書き方とは
「履歴書に語学力をどう書けば良いのか…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
語学力は、多くの企業で高く評価されるスキルの一つですが、効果的にアピールするためのポイントを押さえることが大切です。
そこで本記事では、履歴書で語学力を上手に伝えるための書き方のコツや例文を、具体的に紹介します。
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履歴書に語学力を書くべき理由とは?

就職活動中、「語学力って本当に履歴書に書く必要があるの?」と感じる方も多いでしょう。語学力は、たとえ英語を業務で使う予定がなくても、履歴書に書くことでプラスの評価につながる場合があります。
その理由は、語学の習得には継続的な努力や学習意欲が求められるため、人柄や姿勢の評価材料にもなるからです。
特に、TOEICや英検などの資格があれば、スコアを通じてスキルを客観的に示すことができ、採用担当者にとって判断の参考になります。これにより、能力がより明確に伝わるでしょう。
また、近年は海外との取引や展開を視野に入れている企業が増えているため、語学力がすぐに必要でなくても「今後に期待できる人材」として評価されるケースもあります。
語学力を履歴書に記載することは、あなたの努力や可能性を伝える有効な手段です。遠慮せず、しっかり書き込むようにしましょう。
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語学力は就活でどのように評価されるのか

語学力が就職活動でどう評価されるのか、不安に感じている方も多いでしょう。
ここでは、企業が語学力をどのような視点で見ているのかを3つの切り口から解説します。
- 語学力が「学ぶ姿勢」として認識される
- 語学力と同じく「伝える力」も認められる
- 「即戦力」として期待される
① 語学力が「学ぶ姿勢」として認識される
語学力は単なるスキルではなく、自ら学び続ける「学ぶ姿勢」としても評価されます。
企業が重視しているのは、スコアの高さそのものよりも、そこに至るまでの学習習慣や問題解決能力です。
そのため、たとえ高得点でなくても、限られた時間の中で自分なりに工夫して学習した経験は、採用担当者の印象に残りやすいでしょう。
また、独学で学んだ場合や留学せずに英語力を伸ばした場合など、環境に頼らず成長したエピソードは説得力があります。
面接では、語学学習を通じて得た気づきや工夫した点を具体的に話せると、前向きな印象を与えるはずです。
② 語学力と同じく「伝える力」も認められる
語学力は、「伝える力」の一部として企業から評価されます。単に英語や外国語を話せるというだけでなく、相手の立場や状況に応じて、適切な表現を選び、わかりやすく伝える力が求められるでしょう。
ネイティブではない相手にも通じるように、ゆっくり話す・簡単な単語に言い換える・身振り手振りを交えるといった工夫ができる人は、実際のビジネスシーンでも柔軟に対応できることが多いです。
これは語学力以上に大切な「対話力」や「配慮力」の証でもあります。
履歴書やエントリーシートには、英語を使った経験とあわせて、どう伝える工夫をしたか、相手の反応がどうだったかを盛り込むと、語学力にとどまらないコミュニケーション能力をアピールできるでしょう。
結果として、協調性や現場での対応力も同時に伝わるのが大きな強みです。
③ 「即戦力」として期待される
一部の企業では、語学力を「即戦力」として高く評価する傾向があります。特に外資系企業や海外と取引のある業界では、入社後すぐに使える実務スキルとして見なされるケースが多いです。
たとえば、外国人との会議に同席して通訳のような役割を果たしたり、英語でのメール対応や資料作成が日常的に求められたりする職場では、語学力は実務に直結する武器になります。
さらに、言語だけでなく文化的な背景を理解していることもプラスに働くでしょう。
ただし、TOEICのスコアだけで判断されることは少なく、実際にどのような場面で語学を活かしてきたか、経験を通してどんな力を培ったかの説明が欠かせません。
実務で役立つ具体的なエピソードや成果を添えることで、「使える語学力」としての信頼を得られるでしょう。
語学力を履歴書で効果的にアピールするコツ

履歴書に語学力をただ記載するだけでは、採用担当者に強く印象づけることは難しいかもしれません。
ここでは、語学力をより魅力的に伝えるための具体的な工夫を紹介します。
- 志望職種との関連性を強調して書く
- 仕事に活かせる場面を具体的に記載する
- 語学を使った経験やエピソードを入れる
① 志望職種との関連性を強調して書く
語学力を履歴書に記載する際は、志望する職種との関連性を明確に示すことが重要です。
営業職であれば「海外の顧客との商談や折衝に活かせる」、事務職であれば「英文メールの作成や翻訳対応に役立つ」といったように、語学スキルがどのように実務に結びつくかを伝えましょう。
採用担当者は、単にTOEICのスコアだけが書かれていても、それがどんな場面で使えるのかまでは想像しづらいものです。
だからこそ、英語力が仕事の中でどのように貢献できるのか、具体的な活用シーンを添えることが大切でしょう。
たとえば、海外との調整業務が多い部署で「英語の読み書きができるため、資料作成にもスムーズに対応できる」などの説明があれば、採用側も業務との親和性をイメージしやすくなります。
② 仕事に活かせる場面を具体的に記載する
語学力を魅力的に伝えるには、どのような業務に役立つのかを具体的に示すことが欠かせません。
「海外取引先とのメール対応ができる」「英語でマニュアルを作成した経験がある」など、実際のビジネスシーンに直結する内容を記載すると説得力が増します。
もし、過去に英語を使って成果を上げた経験があるなら、その場面を簡潔に説明しましょう。
たとえば「インターン中に外国人顧客からの問い合わせを対応したことで信頼を得た」などの経験があれば、実務での再現性も高く評価されます。
また、これからの仕事でどう活かしたいかという未来志向の言い方も効果的です。語学力がどのように職場の中で役立つのかをイメージさせることで、スキルだけでなく実用性も伝わるでしょう。
③ 語学を使った経験やエピソードを入れる
語学力をアピールする際には、スコアや資格だけでなく、実際に語学を使った経験を積極的に伝えることがポイントです。
「飲食店で外国人観光客に英語で接客した」「留学生との交流イベントで司会進行を担当した」など、日常的な場面であっても実践経験として十分に評価されます。
こうしたエピソードは、語学力を持っているだけでなく、実際に使いこなせるという証明になるでしょう。
さらに、「相手の表情を見ながら単語を言い換えて伝えた」といった工夫や「困難をどう乗り越えたか」という背景も加えると、実践的な力としての説得力が増すはずです。
語学を活かして人と関わった経験は、職種に関係なく魅力的な要素となります。
語学力をアピールできる主な資格

語学力を履歴書で伝えるとき、資格は客観的な評価の基準として大きな役割を果たします。
ここでは、企業からの評価が高い代表的な語学資格を3つのタイプに分けて紹介しています。
- TOEIC
- TOEFL・IELTS
- 英語以外の語学資格
① TOEIC
就職活動で、最もよく使われる語学資格のひとつがTOEICです。スコアによって英語力が明確に伝わるため、履歴書に書くだけでも一定のアピール効果が期待できます。
一般的に600点以上で基礎的な英語力があると判断され、730点を超えるとビジネスシーンでも通用すると見なされることが多いでしょう。
さらに、860点以上を取得していると、高度な理解力と実践的な運用力があると評価される傾向にあります。
ただし、スコアだけを記載するだけでは印象に残りにくいため、あわせて学習方法や期間、モチベーションのきっかけなども簡潔に伝えることがおすすめ。
また、英語を使った具体的な経験(例:海外旅行でのやりとり、留学生との会話、英語を使うアルバイト)も一言添えると、実践力への信頼感がより高まります。
② TOEFL・IELTS
海外留学や国際的な業務に興味がある場合、TOEFLやIELTSといった試験は非常に有効な語学資格です。
これらは「読む・聞く・話す・書く」の4技能を総合的に測定する形式となっており、実際に英語を使いこなす力を評価する点で信頼性が高い試験として認知されています。
特に、外資系企業や国際部門での業務を希望する場合には、これらの資格が高く評価されることが多いでしょう。
TOEFLは主にアカデミック英語、IELTSは実務や留学に向けた英語を重視しており、目的に応じたスコア選びも重要です。
スコアの記載に加えて、どのような学習プロセスを経て取得に至ったのか、また今後どのように活かしていきたいのかを補足すると、学ぶ姿勢や成長意欲がより明確に伝わります。
③ 英語以外の語学資格
英語以外にも、各国の言語に対応した資格が多数あります。たとえば中国語であればHSK(漢語水平考試)、フランス語では仏検(実用フランス語技能検定)、韓国語ならTOPIK(韓国語能力試験)などが代表的です。
グローバル展開を進める企業や、アジア市場に力を入れている企業では、英語よりもこれらの言語スキルが重宝されるケースも少なくありません。
特に、業務内容や取引先にその言語圏が関係している場合は、実務での貢献が期待されるため、積極的にアピールすべきでしょう。
スコアや級の情報だけでなく、なぜその言語を学び始めたのかという動機や、将来的にどのように活かしたいのかといった熱意をあわせて伝えることで、単なる知識のアピールにとどまらず、個人の目標や志向性まで効果的に伝えられます。
【語学力別】履歴書への語学力の書き方例文

「どのように語学力を履歴書に書けばよいかわからない」「自分の経験が語学力としてアピールになるか不安」と感じている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、語学力の種類や背景別に、実際に使える履歴書の記載例を紹介します。自分の状況に近い例文を参考に、説得力のある書き方を学んでいきましょう。
- 留学経験を活かした語学力を伝える例文
- 語学を活かしたアルバイト経験の例文
- ボランティア活動で得た語学スキルを伝える例文
- 資格取得に向けた努力を伝える例文
- サークル・ゼミでの語学使用経験を伝える例文
- 海外の友人や交流経験を盛り込んだ例文
- 資格を持っていないが語学力に自信がある場合の例文
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① 留学経験を活かした語学力を伝える例文
海外留学を通じて語学力を磨いた経験は、履歴書でのアピール材料として非常に有効です。ここでは、学びだけでなく主体的な行動や成長が伝わるような例文を紹介します。
《例文》
大学2年次に半年間、カナダのバンクーバーへ語学留学をした経験があります。現地では英語の授業だけでなく、地域のボランティア活動にも積極的に参加し、実践的な英語力を身につけました。 初めは言葉の壁に苦労しましたが、毎日現地の人々と積極的に会話することで、自信を持って話せるようになりました。 帰国後はTOEICスコアが850点に上がり、英語でのディスカッションやプレゼンテーションにも積極的に取り組んでいます。 今後はこの経験を活かして、国際的な視点を持ちながら業務に取り組みたいと考えています。 |
《解説》
この例文では、留学先での行動や成長、帰国後の努力までを具体的に記述しています。語学力の証明だけでなく、「行動力」や「成長意欲」も伝えると説得力が増します。
② 語学を活かしたアルバイト経験の例文
語学力は、実際の業務でどのように活かせたかを示すことで、履歴書上での説得力が高まります。ここでは、アルバイトで語学を活用した具体例を紹介しましょう。
《例文》
大学1年の頃から、観光地にある飲食店でホールスタッフとしてアルバイトをしています。海外からの観光客も多く、注文の受け答えや接客の際に英語を使う機会が多くありました。 最初は簡単なフレーズしか話せませんでしたが、接客の中で使える表現をノートに書き留め、帰宅後に復習することを継続。 その結果、次第にスムーズな対応ができるようになり、外国人のお客様から「丁寧で分かりやすい」とお褒めの言葉をいただくことも増えました。 この経験から、英語を使った実践的なコミュニケーション力を養うことができたと思っています。 |
《解説》
「どのような業務で語学を使ったか」「どのように成長したか」を具体的に書くのがポイントです。努力の過程も合わせて書くと信頼性が高まります。
③ ボランティア活動で得た語学スキルを伝える例文
ボランティア活動の中で語学を使用した経験は、実践的なスキルを伝える良い材料です。ここでは、国際的な場面で英語を使った経験をもとにした例文を紹介します。
《例文》
大学の国際交流サークルを通じて、地域の観光案内所で外国人観光客向けのボランティア活動に参加した経験があります。 英語での道案内や観光スポットの説明などを行い、毎回異なる対応が求められる中で、瞬時に伝える力を磨くことができました。 特に、難しい日本文化をわかりやすく英語で説明するにはどうすればよいかを考える中で、語彙力だけでなく表現力や相手に寄り添う姿勢の大切さを学びました。 この活動を通じて、実践的な英語コミュニケーション能力を身につけると同時に、多様な価値観を理解する力も養えたと感じています。 |
《解説》
語学スキルを「人との関わり」の中で使ったことを具体的に書くと、好印象を与えやすくなります。背景や学びを入れると内容に深みが出ます。
④ 資格取得に向けた努力を伝える例文
資格取得に向けて努力した過程は、語学力だけでなく継続力や自己管理能力もアピールできるポイントです。ここでは、TOEICの勉強を通じた成長を伝える例文を紹介します。
《例文》
大学入学当初は英語に対して苦手意識がありましたが、将来の仕事で英語が必要になることを意識し、TOEICの勉強を始めています。 初めは公式問題集を解くだけでも時間がかかりましたが、毎日30分ずつ継続して勉強することを習慣にしました。 学内の英語講座にも参加し、分からない点は積極的に質問することで、理解を深めました。その結果、半年後にはスコアが450点から735点まで上がり、自信にもつながっています。 この経験から、目標を立てて計画的に努力する力が身についたと実感しています。 |
《解説》
スコアの変化や勉強の工夫を具体的に書くことで、語学力と努力の両面を伝えることができます。過程を丁寧に描写するのがコツです。
⑤ サークル・ゼミでの語学使用経験を伝える例文
サークルやゼミ活動の中で語学を使った経験は、日常的な実践力を示すうえで効果的です。ここでは、学生生活の中で英語を活かしたエピソードを例文として紹介します。
《例文》
英語ディスカッションを行うサークルに所属し、週に一度の活動で時事問題や社会課題について英語で意見交換を行っていました。 最初は発言することに緊張していましたが、事前にニュース記事を調べたり、自分の意見をまとめておいたりする工夫を続けることで、次第に自信を持って話せるようになったのを覚えています。 留学生との共同企画にも携わり、異文化理解や英語での調整力も養うことができました。 この経験を通じて、語学力だけでなく、準備力や柔軟なコミュニケーション力を身につけることができたと感じています。 |
《解説》
サークル活動を通じた語学力の活用は、日常的な積み重ねが伝わる内容にしましょう。活動内容だけでなく、どんな工夫や成長があったかも明記すると効果的です。
⑥ 海外の友人や交流経験を盛り込んだ例文
海外の友人との交流経験は、自然な形で語学力を使った実践的な例として有効です。ここでは、日常会話や交流を通じて語学力を高めた体験を紹介します。
《例文》
大学の国際交流イベントで知り合った韓国とフランス出身の留学生と親しくなり、週に1回の頻度で一緒に食事や観光に出かけるようになりました。 交流の場では主に英語を使ってコミュニケーションをとっております。 言葉の壁を感じる場面もありましたが、相手の話をよく聞き、自分の意見を伝える努力を重ねる中で、徐々に自然に会話できるようになりました。 また、日本文化について質問されることも多く、説明のために語彙力や表現力も高まりました。こうした日常的なやりとりを通じて、英語を「使える力」として実感するきっかけとなっています。 |
《解説》
日常的な交流で語学を使った経験は、自然体で伝えると好印象です。「どう成長したか」「何を意識したか」を具体的に書くと説得力が増します。
⑦ 資格を持っていないが語学力に自信がある場合の例文
語学資格がなくても、日常的に英語を使っていた経験や努力を具体的に示せば、履歴書で十分に語学力をアピールできます。ここでは、そのような場合の例文を紹介しています。
《例文》
資格としてのスコアは持っていませんが、大学1年から現在までの約3年間、英語学習アプリを毎日活用し、英語ニュースや動画を視聴する習慣を続けています。 また、オンライン英会話を週2回受講し、実際の会話力を高めるよう努めてきました。 英語で自分の意見を伝える練習も重ね、その結果、外国人観光客と話す機会には自然に受け答えができるまでになったのです。 特に「相手に伝わる表現」を意識して話すことで、語彙だけでなく柔軟な言い回しも身につけてきました。今後もこの語学力を活かし、グローバルな視点で仕事に取り組みたいと考えています。 |
《解説》
資格がなくても、日々の努力や実践経験を具体的に示すことで信頼性を高められます。学習の継続性や主体性を伝えることが重要です。
履歴書で語学力をアピールする際の注意点

語学力はアピール材料になりますが、書き方を間違えると逆効果になることもあります。
ここでは、履歴書で語学力を記載するときに気をつけたいポイントを紹介しましょう。
- 語学力を過剰にアピールしないようにする
- 語学以外の強みとバランスよく記載する
- 実力に見合った語学スキルのみ記載する
- スコアや資格だけに頼らず実績も添える
- 面接で深掘りされても答えられる内容にする
- 嘘や誇張は避ける
① 語学力を過剰にアピールしないようにする
語学力は確かに魅力的なアピールポイントですが、そればかりを強調しすぎると他の長所が見えにくくなってしまいます。
たとえば、英語力に自信があるからといって、履歴書の自己PR欄や志望動機欄に語学の話題を何度も盛り込んでしまうと、かえってバランスの悪い印象を与える可能性があります。
企業が採用で重視するのは、語学力に加えて人間性や協調性、チームでの働き方など多面的な要素です。
語学力を適切に位置づけつつ、他の能力も同時に伝えることで、総合的な評価につながりやすくなります。過剰なアピールは避け、他の情報とのバランスを意識してください。
② 語学以外の強みとバランスよく記載する
履歴書では、語学力だけでなく他の能力もしっかり伝えることが大切です。
ゼミ活動で得た専門知識や、サークルでのリーダー経験、アルバイトでの問題解決能力など、自分の強みを複数の角度からアピールできると、企業に多面的な魅力を伝えられます。
語学力に自信がある人ほど、どうしてもその話題に偏りがちですが、採用担当者は一人の人物像を総合的に判断しようとしています。
語学力はその一部として捉え、他のエピソードと組み合わせることで、より説得力のある自己PRになります。応募先企業や職種に合わせて、どのスキルを軸に見せるかを工夫しましょう。
③ 実力に見合った語学スキルのみ記載する
「英語が話せます」「日常会話レベル」などのあいまいな表現は、採用担当者にとって判断しづらい記述です。どの程度の語学力があるのかを、スコアや具体的な経験をもとに明示しましょう。
たとえばTOEICスコアがある場合は、点数と取得時期を記載すると信頼性が高まります。
また、「留学生と英語でのディスカッションを継続していた」といった記述も、具体性があり好印象を与えられるでしょう。
自分の語学力を正確に把握した上で、実力に見合った内容を選んでください。背伸びした記載よりも、誠実でわかりやすい表現が、結果的に信頼を得ることにつながります。
④ スコアや資格だけに頼らず実績も添える
語学資格やスコアは客観的な指標として有効ですが、それだけではどのような場面で活用できるのかが伝わらないため、実績も伝えましょう。
たとえTOEICで高得点を取得していても、実際に使える場面が明示されていなければ、実践力の有無が判断しづらいのです。
そこで、「飲食店で外国人観光客に英語で接客した」「留学生のチューターとして日常的に会話していた」といった経験があれば、具体的に記載しましょう。
こうした実績を添えることで、語学スキルを「使える力」としてアピールできます。資格と経験の両面から語学力を伝えることが、より高い評価につながるポイントです。
⑤ 面接で深掘りされても答えられる内容にする
履歴書に記載した内容は、面接で質問される前提で準備しておく必要があります。
語学力に関する記述がある場合、「どうやって学んだのか」「実際に使った場面はあったか」などの深掘りが行われることが多いです。その際、具体的なエピソードを交えて答えられるようにしておきましょう。
たとえば「留学中に困った経験とその解決方法」や「外国人のお客様への対応で心がけたこと」など、背景や学びを含めて説明できると印象が良くなります。
履歴書に書いた以上は、根拠を持って答えられる準備があるかどうかが見られています。事前に想定問答を整理しておくと安心です。
⑥ 嘘や誇張は避ける
語学力を少しでもよく見せたい気持ちは理解できますが、実際よりも高く見せることは避けたほうがよいでしょう。
面接での質問にうまく答えられなかったり、入社後の業務で期待と実力にギャップが生じたりすると、評価が大きく下がってしまう可能性があります。
特に、英語を必要とする部署では語学力が直接業務に影響するため、正確なレベルの申告が求められるでしょう。
自分の実力を客観的に見つめ、ありのままを伝えることで、信頼感が生まれます。多少の弱さがあっても、それをどう補う努力をしているかの方が大切にされるでしょう。
履歴書に語学力欄がない場合の対処法

履歴書に語学力欄が設けられていないケースでも、工夫次第でしっかりとアピールできます。限られたスペースの中でも、他の項目や提出方法を工夫すれば、語学力を伝える手段は十分にあるでしょう。
ここでは、履歴書に語学力欄がない場合の対処法について紹介します。
- 備考欄で語学力を伝える
- 自己PRや志望動機欄で語学力を伝える
- 職務経歴欄や学業欄で自然に語学力を盛り込む
- 履歴書とは別に語学スキルをまとめた資料を添付する
- メールや提出時の文面で補足する
- 語学資格の証明書を一緒に提出する
① 備考欄で語学力を伝える
備考欄は自由に使えるスペースとして、語学力のアピールに非常に有効です。履歴書の中で直接的に語学欄がない場合でも、ここを活用することで、自分のスキルをしっかり補足できます。
たとえば「TOEIC 800点(2024年取得)」「アメリカへ6か月間の語学留学経験あり」など、要点を簡潔にまとめて記載しましょう。
限られたスペースのなかでアピールするためには、数字や期間などの具体的な情報を含めるのがコツです。
また、複数の要素を詰め込まず、最も伝えたい実績に絞って書くことで、読みやすさとインパクトの両方を確保できます。
② 自己PRや志望動機欄で語学力を伝える
自己PRや志望動機の欄は、語学力を自分の強みとしてアピールできる格好の場です。「語学を通じて得た積極性」や「異文化理解力」なども含めて伝えられます。
さらに、「なぜその語学を学んだのか」「どのように身につけたのか」といった背景や、今後どのように企業で活かしたいのかという未来の展望まで書けると、説得力が格段に高まるでしょう。
単なるスコアや資格の羅列にとどまらず、自分の経験を通じた語学力の価値をしっかりと伝えることで、印象に残りやすくります。
③ 職務経歴欄や学業欄で自然に語学力を盛り込む
語学力は、自己PR欄に限らず、職務経歴欄や学業欄に自然な形で盛り込むことも効果的です。
たとえば、「飲食店で外国人観光客に英語で接客対応をした」「ゼミで英語論文を用いたプレゼンを行った」といった実績がある場合、その具体的な内容を記載しましょう。
実際に語学を使った場面が明記されていると、スキルとしての信頼性が高まり、採用担当者もイメージしやすくなります。
語学をあえて“見せ場”にするのではなく、日常的な学びや経験の中で自然に活かしていたことを伝えることが、誠実かつ効果的なアピール方法です。
④ 履歴書とは別に語学スキルをまとめた資料を添付する
語学に関する情報が多く、履歴書だけでは書ききれない場合は、別紙での補足資料の添付を検討しましょう。
A4用紙1枚ほどに収め、TOEIC・TOEFLスコア、受験日、海外経験、語学関連の活動内容などを簡潔にまとめます。
「語学スキル一覧」「語学に関する補足資料」などのタイトルを付け、履歴書と一緒に提出すると丁寧な印象を与えられるでしょう。
また、資料の最後に一言「詳細につきましては、別紙にて補足しております」などと記載することで、採用担当者にも配慮のある対応として受け取ってもらえやすくなります。
⑤ メールや提出時の文面で補足する
Web応募やメールで履歴書を提出する際には、本文の中で語学力に少し触れると、好印象を与えることができます。
たとえば「TOEICスコア〇〇点を取得しており、貴社の海外展開にも貢献できると考えております」など、応募の背景と結びつけて一言添えるだけでも十分です。
履歴書だけでは語学力をしっかり伝えきれない場合、このようなメールの活用が効果的でしょう。
ただし、長く書きすぎると読まれにくくなるため、1〜2行で簡潔にまとめるのがポイントです。文章全体に気配りや丁寧さがにじむと、プラスの印象につながります。
⑥ 語学資格の証明書を一緒に提出する
語学資格の証明書は、自分のスキルを客観的に証明する手段として非常に有効です。
TOEICや英検、IELTS、HSKなどのスコア証明書や合格証のコピーを履歴書に同封することで、履歴書上の記載内容に裏付けを与えることができます。
スコアだけでなく、受験年月日や発行機関もわかる公式な書類であることが大切です。郵送応募ではコピーを同封し、オンライン応募ではPDF化して添付するのが一般的でしょう。
特に、高得点や上位級の資格を持っている場合には、それだけで大きなアピール材料になりますので、ぜひ積極的に活用してください。
履歴書での語学力のアピール法を知っておこう!

語学力は、履歴書の中で自分の強みを伝えるための有効な手段です。就活では、学ぶ姿勢や伝える力、さらには即戦力としての可能性までも評価されます。
だからこそ、ただスコアを並べるのではなく、職種との関連や実際の活用経験まで盛り込むことが重要です。具体的なエピソードを交えてアピールできれば、読み手に強い印象を与えるでしょう。
その一方で、過剰なアピールや実力以上の表現には注意が必要です。語学欄がなくても、備考欄や自己PR欄、補足資料で十分伝えることができます。
履歴書に語学力を書くときは、自分の実力を正確に把握し、活用経験と一緒に伝えることが成功のカギになるでしょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。