雑談形式の面接の対策を徹底開設|頻出質問とOK・NG回答も紹介
この記事では、雑談形式の面接の対策を徹底解説しています。
また、雑談形式の面接を開催する企業の狙いから評価されるポイント、よくある質問の答え方まで紹介しています。
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雑談形式の面接とは?

雑談形式の面接は、一般的な質疑応答スタイルとは異なり、より自然な会話を通じて応募者の人柄や価値観、考え方を引き出そうとする面接手法です。
形式的な質問だけでは分からない、素の表情や反応を見たいという意図から、このスタイルを採用する企業が増えています。
最近では新卒採用の現場でも広く取り入れられており、就活生にとっても対策が必要不可欠です。
一見、カジュアルで和やかな雰囲気に見えるかもしれませんが、面接官はその場の会話を通じて、応募者の柔軟性や価値観、さらにはコミュニケーション力などをしっかりと見極めています。
リラックスムードだからといって気を抜いてしまうと、思わぬ発言で印象を悪くしてしまうリスクもあります。形式が雑談であるだけで、評価の厳しさが和らいでいるわけではないのです。
企業側にとって雑談面接は、「この人と一緒に働きたいと思えるか」「会社の文化やチームに溶け込めそうか」など、スキルだけでは測れない部分を見抜く重要な場面でもあります。
形式ばらないぶん、本音が出やすく、面接官にとっては人となりを判断するのに有効な手段となっているのです。
そのため、雑談であっても自分の強みや考え方を適切に伝える意識が大切です。事前に話せるエピソードや自分の軸を整理しておくことで、会話の流れの中でも自然にアピールできるようになります。
型にはまった受け答えにこだわりすぎず、自然体で会話しながらも要点を押さえた準備がカギになるでしょう。
企業が雑談形式の面接をおこなう理由

雑談形式の面接は、あえて形式ばらず自然な会話を通じて応募者の人物像を見極める方法です。就活生にとっては気が抜ける場面に感じられるかもしれませんが、実は評価の材料が詰まっています。
- 学生の本音や素の姿を引き出すため
- 内定がすでに決まっているケースがあるため
- 第一印象で判断が終わっている場合があるため
① 学生の本音や素の姿を引き出すため
企業が雑談形式を面接に取り入れる最大の理由は、応募者の自然な姿を引き出すことにあります。面接の場で緊張している学生は多く、事前に用意した答えばかりを口にすることもあるでしょう。
しかし、雑談という形式になることで、話し方や表情、言葉の選び方などに普段の性格や価値観がにじみ出やすくなります。
たとえば、趣味の話題や休日の過ごし方といったテーマは、その人の人柄を知る大きなヒントになるでしょう。
企業側は、こうしたリラックスした会話の中から、協調性や柔軟な思考、自然なコミュニケーション能力が備わっているかを見極めています。
表面的な受け答えではなく、ありのままの自分を自分の言葉で伝える姿勢が何よりも大切です。
② 内定がすでに決まっているケースがあるため
雑談が多くなる場面のひとつに、最終面接など選考の終盤があります。この段階では、すでに評価がほぼ固まっている場合があり、面接の目的が「確認」や「意思の最終チェック」に変わることがあるでしょう。
結果として、内容が雑談中心になるケースも珍しくありません。しかし、雑談だからといって気を抜いてしまうと危険です。
丁寧だった話し方が急にフランクになったり、姿勢が崩れたりすると、それまで積み重ねてきた評価が台無しになることもあります。
最後まで気を抜かず、礼儀と誠実さを持って接することで、内定をより確かなものにすることができるでしょう。どんなタイミングでも、社会人としての基本的な態度を忘れないことが求められます。
③ 第一印象で判断が終わっている場合があるため
面接では、最初の数分で合否の大部分が決まってしまうことがあると言われています。第一印象が非常に重要視されており、早い段階で「合いそうかどうか」を判断されているケースも少なくありません。
そのため、面接の途中から急に雑談モードに切り替わった場合、すでに評価が固まっている可能性があります。もし好印象を持たれていれば、雑談も盛り上がり、評価がより高まることもあるでしょう。
一方で、残念ながら不採用が濃厚となった場合には、会話が淡々と進む傾向があります。こうした状況を左右するのが、冒頭の表情や声のトーン、姿勢、そして入室時の一言です。
面接の始まりから終わりまで、一つひとつの振る舞いを丁寧に整えて臨むことが成功へのカギとなります。
雑談形式の面接で人事が見ていること

雑談形式の面接でも、面接官はしっかりと評価のポイントを見極めています。話題がカジュアルに見えても、観察している視点は明確です。
ここでは、人事が就活生をどのような基準で見ているのかを整理しました。
- 臨機応変な対応ができるかどうか
- 会話のキャッチボールが成立するか
- 学生の人柄やコミュニケーションスタイルはどうか
① 臨機応変な対応ができるかどうか
雑談形式の面接では、事前に想定していた流れから外れた質問や、思いがけない話題への切り替えが突然起こることもあります。こうしたときに、焦らず対応できるかどうかが重要です。
たとえば、「最近あった印象的な出来事」や「おすすめの本はあるか」といった問いに対して、自分の考えをその場で組み立てて返す力が試されます。
準備していないテーマにどう反応するかを通して、地頭の良さや柔軟性が見えてくるため、たとえ完璧な回答でなくても、落ち着いて話すことが好印象につながるでしょう。
沈黙を恐れず、少し考えてから話し始める姿勢も有効です。
② 会話のキャッチボールが成立するか
雑談形式では、単なる受け答えの連続ではなく、自然な対話の流れを意識したやりとりが求められます。
一方的に話すのではなく、相手の質問を受け止めて返す姿勢、相手の話を膨らませる工夫などが評価につながるポイントです。
面接官の問いかけに対して適度な長さで答えたあと、「〇〇さんはどう思いますか?」と逆に質問を返すことで、会話が双方向になるでしょう。
このようなやりとりは、協調性や場の空気を読む力をアピールできるチャンスでもあります。自己アピールばかりにならないよう注意し、相手との距離感をうまくとることが好印象につながるでしょう。
③ 学生の人柄やコミュニケーションスタイルはどうか
雑談では、言葉の内容以上に、話し方・表情・間の取り方など、非言語的な部分から伝わる印象が重視されます。
面接官は、学生がどんな人柄か、社内でうまくやっていけそうかという観点から観察しています。極端に着飾る必要はありませんが、自然体で誠実に話すことが求められます。
自分らしさを保ちつつ、相手の話にしっかり反応し、共感やリアクションを返すことで、信頼感や安心感を与えることができるでしょう。
雑談の中で「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるかどうかは、まさにこうした細かなやりとりの中に表れるのです。気負いすぎず、落ち着いた姿勢で臨みましょう。
雑談形式の面接に向けた準備と対策方法

雑談形式の面接では、自然な会話の中で評価されるため、事前の準備が欠かせません。かしこまらず話すことが求められますが、ただの雑談ではないことを認識しておきましょう。
リラックスしながらも、自分らしさを伝える工夫が必要です。
- 過去の雑談面接の質問例を確認しておく
- 時事問題を事前にチェックしておく
- 会話のキャッチボールを意識した練習をしておく
- 自己PRや志望動機を会話に盛り込めるよう準備しておく
- 就活全体に対する意見や考えを整理しておく
① 過去の雑談面接の質問例を確認しておく
雑談形式とはいえ、よく聞かれる質問には一定の傾向があります。たとえば「最近ハマっていることは?」「休日は何をしている?」など、日常的な内容が中心です。
こうした質問に対して、自分らしさが伝わるエピソードを事前に用意しておくと安心です。準備しておけば、話の中で焦ることも減り、落ち着いて対応しやすくなります。
特別な答えでなくても構いません。大切なのは、自分の言葉で素直に伝えることです。
② 時事問題を事前にチェックしておく
雑談の中で、ニュースや社会的な話題に触れられることもあります。新聞やニュースアプリで最近の話題に目を通しておくだけでも、いざというときの備えになるでしょう。
深い知識は必要ありませんが、関心を持っている姿勢は伝わります。時事に対して自分なりの考えを持っていれば、それだけで会話の幅が広がることも。
自分が気になったニュースを、一つでも用意しておくと安心です。
③ 会話のキャッチボールを意識した練習をしておく
雑談面接では、会話の流れがスムーズに続くことが重要です。一方的に話すのではなく、相手の話をよく聞いて、それに対して返す力が求められます。
面接官の言葉にうなずきながら聞いたり、質問を返したりすることで自然な会話が生まれるでしょう。
普段の会話の中でも、相手の言葉を受け止めて返す練習を意識してみてください。それだけでも面接本番の印象は変わるはずです。
④ 自己PRや志望動機を会話に盛り込めるよう準備しておく
雑談形式でも、自分の強みを伝えるチャンスはたくさんあります。たとえば、趣味の話から「そこから得た気づき」や「取り組み方の工夫」などを紹介すると、自然な形でアピールにつながるでしょう。
また、企業に興味を持った理由をさりげなく挟むことで、志望度の高さも伝えられます。
どんな話題でも自分の価値を伝えられるように、エピソードとキーワードを組み合わせて準備しておくことが効果的です。
⑤ 就活全体に対する意見や考えを整理しておく
雑談の中で、「就活ってどう感じてる?」「何を大切にして会社を選んでる?」といったテーマに話が及ぶこともあります。
そうした問いに、自分の言葉で答えるには、普段から考えを整理しておくことが必要です。働くことへの価値観や業界を選んだ理由など、自分なりの軸を持っておくと話にブレが出ません。
答えの正しさよりも、一貫した考えを持っているかどうかが見られています。
雑談形式の面接を攻略するポイント

雑談形式の面接では、自由なやりとりのなかに評価の視点が隠れていることが多いため、単なる雑談だと油断せず、戦略的に臨む意識が大切です。
ここでは、面接を有利に進めるための具体的なコツを紹介します。
- 面接官との距離感を見極めて受け答えする
- 雑談中にもアピールポイントを盛り込む
- 雰囲気に流されず礼儀とマナーを意識する
- 相手の話にうなずきや質問でリアクションを返す
① 面接官との距離感を見極めて受け答えする
雑談形式とはいえ、面接官との距離感を適切に保つことが重要です。たとえフランクな話し方をされても、過度にくだけた態度はマナー違反と受け取られるおそれがあります。
相手の話し方や表情、話題の選び方から温度感を読み取り、それに合わせた応対を心がけましょう。基本は丁寧な言葉遣いを意識しつつ、適度な親しみも忘れないことで、印象がより良くなります。
もし、面接官が冗談交じりに話しかけてきた場合でも、笑顔で受け止めつつも丁寧な受け答えを忘れないようにするのが望ましいでしょう。
また、あまりにも馴れ馴れしくなりすぎると、ビジネスマナーに欠けると判断されるリスクもあります。
言葉遣いに加えて、声のトーンや話すスピードも相手に合わせることで、より自然なコミュニケーションが可能になるでしょう。
② 雑談中にもアピールポイントを盛り込む
自由な話題の中でも、自分の強みや価値観を自然に伝える工夫が必要です。
たとえば、趣味について聞かれた場合でも、継続力や協調性といった自分の強みをさりげなく織り交ぜると、評価につながりやすくなります。
面接官は会話の流れだけでなく、そこから読み取れる情報にも注目しています。雑談も「自己PRのチャンス」ととらえ、意識的に話を組み立ててみてください。
もし、アルバイト経験について話すのなら、どのような工夫をしたかやチームでどんな役割を果たしたかを伝えることで、アピール度が高まります。
自然な会話の中で強みをアピールするには、あらかじめ自分の経験を振り返り、言語化しておく準備が欠かせません。急に話題を振られても対応できるように、複数の話題を想定して練習しておくと安心です。
③ 雰囲気に流されず礼儀とマナーを意識する
カジュアルな雰囲気だからといって、気を抜いてしまうのは禁物です。雑談であっても選考の一部であることに変わりはないため、姿勢や言葉づかいには常に気を配る必要があります。
話の内容に関係なく、敬意のある対応ができるかは重要な評価ポイントです。礼儀正しさと自然な会話を両立させることで、面接官からの信頼感を得やすくなります。
身だしなみや座り方、話すときの目線なども評価の対象になることがあるでしょう。また、面接中に使う言葉も、くだけすぎないように意識することが大切です。
たとえば、「やばい」「まじで」などの若者言葉は避け、落ち着いた語彙を選ぶようにしましょう。
「あなたはビジネスマナーを分かっている?」
就活が始まると、面接や説明会など社会人と接する場面が増えていきます。
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④ 相手の話にうなずきや質問でリアクションを返す
面接における雑談も、コミュニケーションであることに変わりはありません。一方的に話すだけでなく、相手の言葉に対してうなずいたり、相づちを打ったりすることで、スムーズなやりとりが生まれます。
適度なリアクションは「話をきちんと聞いている」というサインになり、好印象を与える要素の一つです。
さらに、面接官の話に興味を持ち、問い返すような対応ができれば、会話のキャッチボールが成立します。
「そのお仕事の中で、印象に残っている出来事はありますか?」といった質問を返すことで、自然な流れを作ることができるでしょう。
受け身の姿勢ではなく、楽しみながら対話することを意識してください。積極的な関心や共感が伝われば、面接官との距離も自然と縮まります。
リアクションは、あなたのコミュニケーション力をさりげなく示す手段です。
雑談面接で頻出の質問とその答え方

雑談形式の面接では、一般的な質問よりも会話を通じて学生の人柄や考え方を知ろうとする傾向があります。事前に質問のパターンと答え方のコツを押さえておくと、安心して面接に臨めるでしょう。
- 就活の進み具合を尋ねる質問
- 学生生活に関する質問
- 休日や趣味についての質問
- 時事問題や最近のニュースに関する質問
- 性格や人間性を探る質問
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① 就活の進み具合を尋ねる質問
「就活の状況はどうですか?」という質問は、面接の冒頭で雰囲気を和らげるためによく使われます。しかし、聞かれているのは単なる進捗報告ではなく、就活に対する姿勢や考え方です。
「自分の価値観に合う企業を探すことを重視しています」といった言い回しを加えることで、思考の軸が伝わりやすくなります。
また、受けている業界の特徴や企業研究で重視している点などを簡単に補足すると、より話に深みが出て印象に残るでしょう。
話す内容に迷ったときは、なぜその軸を大切にしているのか、自分の経験と絡めて説明すると自然な流れになります。
② 学生生活に関する質問
「大学で力を入れたことは何ですか?」という質問では、取り組んだ内容だけでなく、その背景や目的、そこから得た学びも重視されます。
アルバイト・部活動・ゼミ・ボランティアなど、テーマは何でも構いませんが、「なぜその活動を選んだのか」「何を目標にしていたのか」を明確に伝えることが大切です。
結果や成果を語る際には、自分の工夫や苦労した点も添えてください。ありきたりな内容でも、そこにあなたらしい視点が入っていれば十分に個性を出すことができます。
たとえば「サークル運営で苦手な調整役に挑戦し、意見を聞く姿勢を意識するようになった」といった話には、人柄や成長の過程が表れるでしょう。
③ 休日や趣味についての質問
「休日はどう過ごしていますか?」という質問には、リラックスした状態での考え方や生活スタイルを知る意図があります。派手な趣味や特別な活動を無理に話す必要はありません。
大切なのは、その過ごし方からあなたの価値観や性格が垣間見えることです。
「音楽を聴くと気持ちが落ち着きます」「散歩をして頭を整理しています」といった何気ないエピソードでも、十分に個性がにじみ出ます。
さらに、「なぜそれが好きなのか」「どう感じているのか」まで説明できれば、会話としても広がりやすいです。自分の趣味を語る際には、共感を呼ぶ工夫を少し意識してみると良いでしょう。
④ 時事問題や最近のニュースに関する質問
「最近気になったニュースはありますか?」という質問では、世の中への関心や考える力が問われます。政治・経済・社会・環境など、テーマは自由ですが、ニュースをただ紹介するだけでは不十分です。
自分なりの意見や視点をセットで話すことで、思考力や主体性を伝えられます。
たとえば「働き方改革の話題に興味がある。自分が働く未来にも関係があると思った」と話すと、自分と世の中をつなげて考えられる柔軟性が伝わるでしょう。
話題にするニュースは、専門的すぎず日常との接点があるものを選ぶと、面接官とも会話が広がりやすくなります。日頃からニュースを1つ選び、自分なりに考える習慣をつけておくと安心です。
⑤ 性格や人間性を探る質問
「あなたの長所と短所を教えてください」や「まわりの人からどんな性格と言われますか?」といった質問では、自分をどう理解し、どう捉えているかが見られています。
長所を述べるときには、実際のエピソードを添えることで説得力が増します。例に挙げるなら「丁寧な仕事を心がける性格で、ゼミの資料作成で細部まで確認して貢献できた」といった形が理想的です。
短所についても「改善のために意識していること」を添えることで、前向きな印象に変わります。正直さはもちろん必要ですが、ネガティブになりすぎないよう注意してください。
大切なのは、自己認識の深さと、変化や成長への意欲を伝えることです。
雑談形式の面接でのNG回答

雑談形式の面接では、和やかな雰囲気に油断して評価を落としてしまうケースがあります。ここでは、実際にありがちなNGな受け答えと、その注意点について紹介しましょう。
- 場の空気に流されて不用意な発言をしてしまう
- 冗談や過度にフランクな受け答えをしてしまう
- 企業の価値観やビジョンに対する否定的な発言をしてしまう
- 逆質問で面接官を困らせる内容を聞いてしまう
- 相手の話を遮る・一方的に話しすぎてしまう
- 話が長すぎて要点が伝わらなくなってしまう
① 場の空気に流されて不用意な発言をしてしまう
雑談とはいえ、面接はあくまで選考の一環です。気が緩んで思わず口をついて出た一言が、評価を大きく下げるきっかけになることも珍しくありません。
特に配慮に欠ける発言や、敬意のない言葉づかいは注意が必要です。たとえば「うちの大学では~」と上から目線に聞こえる言い回しや、相手の価値観を否定するような発言は避けましょう。
雑談の空気に流されすぎず、一定の緊張感を保つことが大切です。礼儀やマナーを守りつつ、自分の言葉で誠実に応える姿勢が、好印象につながります。
リラックスしていることと、無防備であることはまったく異なるのです。
② 冗談や過度にフランクな受け答えをしてしまう
面接官が柔らかい口調で話しかけてくると、つい友人のような口調になってしまうこともあるでしょう。
しかし、どれだけ打ち解けた雰囲気であっても、相手は企業の一員であり、あなたを評価する立場にあります。
たとえば「マジですか?」や「めんどくさいっすね」などのカジュアルな言葉は避けるべきです。笑いを狙ったつもりの冗談も、意図と違って伝わると逆効果になるおそれがあります。
会話のなかでも丁寧な姿勢を保ち、落ち着いて受け答えをするように心がけてください。適度な親しみやすさは大切ですが、社会人としての品位を損なわないバランス感覚が求められます。
③ 企業の価値観やビジョンに対する否定的な発言をしてしまう
雑談の中で、つい自分の考えを率直に話しすぎてしまうと、企業の方針や文化を否定するような内容になってしまうことがあります。
「正直、あまり共感できないんですよね」などの発言は、その場では和やかに聞こえても、内心では評価が下がっているかもしれません。
企業側は、自社の価値観に対して理解を示す応募者を求めています。たとえ違和感を覚えたとしても、「そういった考え方もあると学びました」といった柔らかい表現で返すなど、言い回しに注意を払ってください。
相手の視点に立ち、尊重する気持ちを持つことで、対話の質が高まります。
④ 逆質問で面接官を困らせる内容を聞いてしまう
逆質問の場面で、「その質問、調べればすぐわかるのに」と思われるような内容を尋ねてしまうのは、準備不足と受け取られかねません。
「御社の強みはなんですか?」や「福利厚生って何がありますか?」といった曖昧で表面的な質問は避けましょう。
また、「残業は多いですか?」など待遇面ばかりに偏ると、志望動機の弱さを疑われる可能性もあります。
質問は企業研究の成果を示す場でもあるため、関心を持った事業や組織体制について具体的に聞くと好印象です。
自分の将来像やキャリアと絡めて質問できるよう準備しておくと、自然と質の高いやりとりが生まれます。
⑤ 相手の話を遮る・一方的に話しすぎてしまう
会話のキャッチボールが成り立たないと、雑談でも印象は大きく損なわれます。特に自分の話を続けすぎて、相手の言葉をさえぎってしまうと、「この人は協調性に欠ける」と見られてしまいます。
自分の話をしながらも、相手のリアクションや雰囲気に気を配りながら話すことが大切です。また、少しのうなずきや「あいづち」を交えるだけでも、会話の流れが滑らかになります。
会話は独演会ではなく、相互理解を深めるための手段です。相手を尊重する姿勢が、結果的にあなたの魅力を引き立てることにつながるでしょう。
⑥ 話が長すぎて要点が伝わらなくなってしまう
面接では、話の構成力や伝える力も評価されています。伝えたいことを丁寧に説明しようとするあまり、話が長くなってしまうことは珍しくありません。
しかし、だらだらと続く話は聞き手の集中を途切れさせ、伝えたいポイントもぼやけてしまいます。理想は「結論→理由→補足」という順番で話すことです。
特に雑談形式ではテンポも重視されるため、簡潔かつ自然なやりとりができるよう心がけてください。普段から話をまとめる習慣をつけておくと、本番でも落ち着いて対応しやすくなります。
雑談形式の面接に関するよくある質問(FAQ)

雑談形式の面接は、一見するとリラックスした場に感じられるかもしれません。しかし実際には、評価のポイントが多く隠されています。ここでは、就活生からよく寄せられる疑問を解消していきます。
- 雑談形式でも面接対策は必要?
- 雑談面接でうまく答えられない時の対処法は?
- 雑談が盛り上がらなかった=不合格なの?
- オンライン面接でも雑談形式になることはある?
- 初対面でうまく雑談できる自信がない時はどうする?
① 雑談形式でも面接対策は必要?
雑談形式と聞くと、「あまり構えなくてよいのでは?」と思ってしまいがちですが、実際には一般的な面接と同じように選考の一環として位置づけられています。
つまり、しっかりと準備しておくことが評価につながるのです。企業は、堅苦しくない会話の中で学生の人柄や柔軟性、思考の深さなどを自然に見極めようとしています。
事前に聞かれそうな話題を想定して、自分なりの答えを整理しておくと安心です。準備があるかどうかで、会話の流れや表現にも余裕が出てきます。
たとえ雑談でも、面接に臨む意識を持って準備しましょう。
② 雑談面接でうまく答えられない時の対処法は?
質問されたときにすぐに答えが浮かばないことは、誰にでもあることです。そのような場面では、無理に話し続けようとせず、「少し考えてもよろしいでしょうか?」と率直に伝えてください。
焦らず、丁寧に考える姿勢を見せることで、かえって好印象になることもあります。また、質問の意図が分からなかった場合には、「すみません、もう少し詳しく伺ってもよいですか?」と確認しても構いません。
分からないまま曖昧な返答をするより、誠実に対応するほうが信頼感につながります。落ち着いて対応することが、最終的な印象を左右するでしょう。
③ 雑談が盛り上がらなかった=不合格なの?
会話があまり弾まなかったからといって、即座に不合格と判断されるわけではありません。
面接官が見ているのは、話の内容よりもむしろ「どのように答えているか」「相手に対してどのような姿勢で話しているか」といった点です。
たとえ会話が盛り上がらなくても、誠実に対応し、言葉選びや表情に気を配っていれば、十分に評価される可能性はあります。
相手の反応が薄いと不安になるかもしれませんが、自分らしく落ち着いて対応することを心がけてください。雑談の盛り上がりよりも、あなたの人間性や態度が評価のカギになります。
④ オンライン面接でも雑談形式になることはある?
近年では、オンライン面接でも雑談を取り入れる企業が増えています。特に冒頭の数分間で、通信状況の確認や緊張を和らげるための会話が行われることは珍しくありません。
「今日は暑いですね」「大学の授業はリモートですか?」といった日常的な話題が取り上げられることもあります。画面越しでも、相手はあなたの表情や声のトーンから印象を判断しています。
笑顔やうなずきなど、リアクションを意識して取り入れてみてください。また、カメラ映りや音声の確認を事前に済ませておくことも大切です。オンラインでも雑談対応の準備はしておくべきでしょう。
⑤ 初対面でうまく雑談できる自信がない時はどうする?
雑談が苦手な人にとって、初対面で会話を広げるのは大きな不安でしょう。そのようなときは、あらかじめ話題のネタをいくつか用意しておくと安心です。
たとえば、最近読んだ本、観た映画、大学での授業やアルバイトの話題など、自分が話しやすいテーマを選んでみましょう。
また、無理に話そうとしなくても、相手の話をしっかり聞いて、うなずいたり質問を返したりすることで自然なやりとりができます。
雑談の本質は情報のやり取りではなく、コミュニケーションを通じた関係づくりです。完璧な話し方よりも、素直で前向きな姿勢を見せることが大切になります。
雑談面接で好印象を残すポイントを理解しておこう!

雑談形式の面接は、自然な会話の中で人柄や価値観を見られる重要な場です。企業がこの形式を取り入れる背景には、学生の素の部分を引き出したいという狙いがあります。
評価されるポイントとしては、臨機応変な対応力や会話のキャッチボール、そして誠実な人柄が挙げられるでしょう。
対策としては、雑談に出やすい質問を把握し、自己PRや志望動機を自然に盛り込む練習が効果的です。一方で、フランクすぎる言動や一方的な発言はNGとされます。
就活生にとっては「面接 雑談」というキーワードに惑わされず、あくまで面接の一環であることを意識して臨む姿勢が大切です。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。