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【例文10選】履歴書の得意科目欄の書き方|選び方や書く時のポイントも紹介

この記事では、履歴書の得意科目欄の書き方や科目の選び方について徹底解説しています。

また、書き方だけではなく、書くべき理由や注意点、書ける科目がない時の対処法も紹介しています。得意科目欄がうまく書けない人は必見の内容になっていますよ。

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目次

履歴書に得意科目を書くべき理由とは?

履歴書に「得意科目」を書く必要があるのかと疑問に感じる人も多いかもしれません。実はこの欄は、企業が学生の人柄や能力を読み取るうえでの大切な手がかりになっています。

得意科目は、単なる学力アピールにとどまらず、志望職種との適性や価値観、論理性や熱意を伝える要素としても有効です。ここでは、得意科目が重要視される理由を4つの観点から解説します。

  1. 学生の適性・価値観を把握する手がかりになるため
  2. 学生の論理的思考力や学習姿勢が見えるため
  3. 自己分析の深さやアピール力を評価する指標になるため
  4. 面接での会話のきっかけになる

① 学生の適性・価値観を把握する手がかりになるため

得意科目からわかるのは、知識やスキルだけではありません。企業はその科目を通じて、応募者がどのようなことに関心を持ち、どんな方向性で取り組んできたかを読み取ろうとしています。

たとえば、統計学が得意な人は分析力に優れている可能性がありますし、心理学に関心を持っていた人は人との関わりを重視しているといえるかもしれません。

得意科目には、その人の価値観や将来の方向性が反映されるものです。だからこそ、何となく選ぶのではなく、自分が本当に興味を持って学んできた科目を正直に選んでください。

② 学生の論理的思考力や学習姿勢が見えるため

得意科目を通して、その人の学びに対する姿勢や思考の深さが伝わります。

同じ「英語が得意」という表現でも、「留学中に会話力を高めた」と書くのか、「英文記事を毎日要約した」と書くのかによって、努力の方向やアプローチの違いがはっきりするからです。

企業は、どんなふうに課題に取り組み、どのように工夫して乗り越えたのかを知ろうとしています。

つまり、得意科目をどう選び、どう書くかによって、論理性や学習意欲の深さまで評価される可能性があるのです。

③ 自己分析の深さやアピール力を評価する指標になるため

得意科目は、自己分析の成果を表現する手段にもなります。自己PRに自信がない人でも、得意科目を切り口にすることで、自分の強みを自然に伝えられるようになるでしょう。

たとえば、「歴史が得意」と書くだけでは不十分ですが、「複雑な因果関係を整理して理解する力がある」と説明すれば、説得力が一気に高まります。

このように、得意科目は、自分らしさを伝えるための確かな根拠になり得るのです。

④ 面接での会話のきっかけになる

履歴書に書いた得意科目は、面接での話題づくりにもなります

面接官から「その科目はどんなことを学んでいたのですか?」と聞かれたとき、自信を持って話せる内容であれば、スムーズに会話が広がるでしょう。

このような質問に答えることで、理解力や表現力、コミュニケーション力も一緒にアピールできます。得意科目は、書類選考だけでなく、面接対策としても準備しておくと安心です。

履歴書に書く得意科目の選び方

履歴書で得意科目を書くとき、「どの科目を選べばいいのか分からない」と迷う人は多いでしょう。単に好きな科目を選ぶだけでは、採用担当者に強く印象づけることは難しいかもしれません。

ここでは、企業に好印象を与える得意科目の選び方を3つの視点から解説します。

  1. 得意といえる根拠が明確な科目を選ぶ
  2. 志望する業界・職種との関連性を意識する
  3. エピソードや実績が伝えやすい科目を選ぶ

① 得意といえる根拠が明確な科目を選ぶ

得意科目を書くときに重要なのは、「なぜその科目が得意なのか」を説明できることです。

「心理学が得意」と書くだけでは印象に残りませんが、「学内の研究発表会で発表経験がある」など、具体的な実績を添えることで説得力が増します。

明確な根拠があると、面接でも深掘りされたときにしっかり答えられますし、アピールの信ぴょう性も高まるでしょう。単なる好みではなく、自分の強みとして語れるかどうかを基準に選んでください

② 志望する業界・職種との関連性を意識する

企業は、履歴書の情報から応募者がその仕事に向いているかを見ようとします。得意科目が職種と関連していれば、それだけで評価がプラスになる可能性もあるでしょう。

たとえば、統計学はマーケティング分野と相性がよく、簿記は経理職と直結します。自分の学びと企業が求める人物像がつながっていると伝えられるように、科目選びの時点から意識しておくことが大切です。

③ エピソードや実績が伝えやすい科目を選ぶ

得意科目を通じて自分の強みを具体的に伝えられると、相手の印象に残りやすくなります

「英語の授業でプレゼンを担当し高評価を受けた」「生物のゼミでリーダーを務めた」など、行動や成果が伴うエピソードがあると説得力がぐっと増すため効果的です。

話しやすくなるので面接でも有利ですし、印象に残る自己PRにつなげやすいでしょう。記憶に残る実体験とセットで語れる科目を選ぶのがおすすめです。

履歴書に得意科目を書くときのポイント

履歴書で得意科目を記入するとき、「どのように書けばよいのか」と迷う方は多いでしょう。ただ科目名だけを挙げても、採用担当者には響きません。

効果的に伝えるためには、内容の伝え方に工夫が必要です。ここでは、相手に好印象を与えるための4つのポイントを紹介します。

  1. 仕事への活かし方を具体的に伝える
  2. 理由・エピソードで裏付けを持たせる
  3. 志望動機や自己PRと矛盾がないように整合性を取る
  4. 専門用語を避けて分かりやすく伝える

① 仕事への活かし方を具体的に伝える

得意科目を挙げる際は、「その知識やスキルを将来どう活かしたいか」を具体的に伝えることが大切です。

たとえば、英語が得意であれば「海外の取引先と円滑にコミュニケーションを取りたい」、統計学であれば「データ分析を通じて市場の動向を読み取りたい」など、仕事との接点を明確にしてください。

応募職種とのつながりが見えることで、担当者にも「業務理解がある人だ」と伝わりやすくなります。自分が働く姿を想像させることがポイントです。

② 理由・エピソードで裏付けを持たせる

「〇〇が得意」と書くだけでは、印象に残りません。そのため、なぜ得意だと感じているのかを説明するエピソードを加えてください

「その科目の成績が常に上位だった」「ゼミの発表で好評を得た」といった経験を交えると、説得力が増すでしょう。過去の行動に裏付けされた内容であれば、読み手も納得しやすくなります。

実績や経験のあるエピソードを選び、客観性を意識して伝えるとよいでしょう。

③ 志望動機や自己PRと矛盾がないように整合性を取る

得意科目の内容が、志望動機や自己PRと食い違っていると、印象が悪くなりかねません

もし、「論理的思考が強み」とアピールしているのに、文学のような感性中心の科目だけを挙げると違和感が生まれてしまいます。

履歴書全体で一貫性があると、読み手に安心感を与えられるでしょう。すべての項目がつながっているかを確認し、全体のバランスを整えてください。

④ 専門用語を避けて分かりやすく伝える

履歴書の読み手は、あなたの専攻分野に詳しいとは限りません。専門的な言葉を多用すると、内容が伝わりにくくなることがあります

たとえば「応用力学」「認知心理学」などを記載する場合は、簡単な説明や背景を添えることで理解が深まるでしょう。

読み手の立場に立って、難しい言葉をかみくだいた表現に置き換えるよう心がけてください。誰が読んでも分かりやすい文章が、信頼感につながります。

履歴書に得意科目を書くときの構成

履歴書で得意科目をアピールするには、伝え方の順序にも工夫が必要です。読み手がスムーズに理解できる構成にすることで、印象に残りやすくなります。

ここでは、効果的に伝えるための4つの流れを紹介しています。

  1. 結論:得意な科目を簡潔に述べる
  2. 理由:その科目が得意な理由を述べる
  3. 具体例:授業・課題での取り組みを紹介する
  4. 結論:業務への活かし方や将来の展望を添える

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① 結論:得意な科目を簡潔に述べる

まず最初に、「私の得意科目は○○です」とはっきり書くことで、読み手に内容の核を伝えます。冒頭に結論があると、その後の理由や具体例も自然と読みやすくなり、全体の印象が明快になるでしょう。

特に履歴書は限られたスペースで伝える必要があるため、曖昧な表現よりも、自信をもって断言することがポイントです。

また、得意科目を複数列挙するよりも、最も印象づけたい1科目に絞って書くほうが説得力が増します。読み手に「この分野に強みがある人だ」と感じてもらうことが大切です。

② 理由:その科目が得意な理由を述べる

次に、なぜその科目を得意だと感じるのか、理由を丁寧に説明しましょう。

「内容に強く興味を持ち、自主的に学習した」「理解や吸収が早く、好成績を維持できた」など、自分自身の姿勢や学びに対する積極性を伝えると効果的です。

単に「成績がよかったから」では表面的な印象にとどまるため、自らの経験や思考に基づいた理由づけを意識してください。

読み手に「この学生は物事を深く考えている」と思わせることができれば、好印象につながります

③ 具体例:授業・課題での取り組みを紹介する

得意な理由を示したら、実際の行動や経験を交えて、説得力を高めましょう。具体的なエピソードを挙げることで、単なる自己評価ではなく、客観的な裏付けのある強みとして伝えられます。

たとえば、ゼミでの研究内容や、課題で提出したレポート、グループ発表での役割など、自分が積極的に取り組んだ事例があると理想的です。

また、成績や受賞歴、先生からの評価などがある場合は、それも簡潔に加えると客観性が生まれます。できるだけ数字や結果を伴う内容にすることで、より印象に残るアピールになるでしょう。

④ 結論:業務への活かし方や将来の展望を添える

最後に、その得意科目が今後の仕事にどうつながるのか、展望を述べて締めくくります。

「学んだ知識をどう活用していきたいか」「この強みを使ってどんな貢献ができるか」といった未来志向の内容を入れることで、意欲や成長への前向きな姿勢を示すことができるでしょう。

また、志望している職種や業界と関連づけることで、相手に「この学生は企業のことを理解している」と感じさせる効果も期待できます。

抽象的になりすぎず、具体的な業務イメージと結びつけて記述するのがポイントです。そうすることで、得意科目が単なる学問ではなく、職業人としての強みにもなると印象づけられるでしょう。

【職業別】履歴書に書く得意科目の例文

履歴書に得意科目をどう書けばよいか悩んでいませんか? 特に職種との関連性がわからず、書かないほうが良いのでは…と迷っている方も多いはずです。

しかし、職業に合わせて得意科目を適切に選び、伝え方を工夫すれば、あなたの強みや志望動機を裏付ける大きなアピール材料になります。

ここでは、志望する職種ごとにマッチした得意科目の例文を紹介しましょう。履歴書を書く際の具体的な参考として、ぜひ活用してください。

  1. 例文① 英語×営業職
  2. 例文② 心理学×販売職
  3. 例文③ 文学×接客サービス職
  4. 例文④ 統計学×マーケティング職
  5. 例文⑤ 生物学×研究職
  6. 例文⑥ 物理学×開発職
  7. 例文⑦ 情報処理×ITエンジニア職
  8. 例文⑧ 化学×製造職
  9. 例文⑨ 歴史×教育職
  10. 例文⑩ 簿記×経理職

例文① 文学×接客サービス職

ここでは、「文学を学んだ学生が接客サービス職を志望する場合」の履歴書用例文を紹介します。言葉の使い方や人との向き合い方をどうアピールするかがポイントです。

《例文》

私は大学で文学を専攻し、小説やエッセイを通じて言葉の力や人の心の機微に触れてきました。

授業では登場人物の心情を読み解いたり、自分の感想を伝えたりする機会も多く、相手の立場に立って物事を考える力が身につきたと思います。

また、大学祭では模擬店の責任者としてメンバーと協力しながら接客を担当し、お客様とのやり取りの中で笑顔や言葉の使い方の大切さを実感しました。

接客サービス職では、目の前のお客様が何を求めているかを読み取る力と、それに応じた丁寧な対応が求められると考えています。

文学で培った読解力と表現力を活かし、お客様一人ひとりに寄り添った接客をしていきたいです。

《解説》
文学での学びが、どのように対人スキルや接客姿勢につながったかを明確にすることが大切になるでしょう。読解力や共感力を行動と結びつけて書くのがコツです。

例文② 統計学×マーケティング職

ここでは、「統計学を学んだ学生がマーケティング職を志望する場合」の履歴書用例文を紹介します。数字の扱いに強い点と、それをどう仕事に活かせるかがポイントです。

《例文》

私は大学で統計学を学び、データから物事を客観的に分析する力を身につけました。ゼミではアンケート調査を行い、回答結果をグラフ化して傾向をまとめる作業を担当しました。

数値だけで判断せず、その背景にある要因や仮説を考察することで、より納得感のあるレポートを作成できたと感じています。

また、大学主催のマーケティング講座にも参加し、データ分析を活かして商品戦略を考える演習にも取り組みました。

マーケティング職では、顧客のニーズを数値から読み取り、それをもとに提案する力が求められると理解しています。

これまでの学びを活かし、論理的かつ柔軟な視点で価値ある提案ができる人材を目指したいです。

《解説》
統計の知識が「何に役立ったか」と「どんな行動に結びついたか」を具体的に伝えると効果的です。学びと志望職種をつなげる構成を意識しましょう。

例文③ 物理学×開発職

ここでは、「物理学を学んだ学生が開発職を志望する場合」の履歴書用例文を紹介します。論理的な思考力とものづくりへの関心をどう表現するかが重要なポイントです。

《例文》

私は大学で物理学を学び、特に力学や電磁気分野に興味を持って取り組んできました。

実験や演習では、仮説を立ててデータを収集し、結果を分析して考察する力を磨くことができたと実感しています。

ある授業で自作の装置を使ってデータを取る課題があり、トライアンドエラーを重ねながら装置の構造を改良していった経験は、問題を解決する喜びを強く感じた瞬間でした。

開発職では、目に見える成果を生み出すために、地道な作業や細かな工夫が求められると理解しています。

物理学で培った論理性や実験で得た粘り強さを活かし、より良い製品づくりに貢献できる技術者を目指したいです。

《解説》
物理学の知識だけでなく、実験や課題を通じて得た「試行錯誤の経験」や「工夫する力」を具体的に伝えると開発職との相性が明確になります。

例文④ 英語×営業職

ここでは、「英語が得意な学生が営業職を志望する場合」の履歴書用の例文を紹介します。語学力を武器に、営業としての強みをどう伝えるかがポイントです。

《例文》

私は英語が得意で、特に会話力に自信があります。大学では英会話の授業を積極的に選択し、留学生との交流イベントにも頻繁に参加してきました。

初対面の相手とも臆せず会話できるようになったことで、人と話すことに楽しさを感じるようになりました。

また、1年間カフェでアルバイトをしていた際には、外国人のお客様に英語で接客した経験があり、そのときに「伝わった」と感じた瞬間にやりがいを感じたのを覚えています。

営業職ではさまざまなお客様と接する機会が多いため、相手に合わせて伝える力や、柔軟な対応力が求められると考えています。

私の英語力と対人経験を活かし、言葉の壁を越えて信頼関係を築く営業を目指したいです。

《解説》
英語力をただ「得意」とするのではなく、どのような行動で培われたのか、そして営業職にどう活かすのかまで具体的に示すことが大切です。アルバイトや授業での経験をもとに書くと説得力が増します。

例文⑤ 心理学×販売職

ここでは、「心理学を学んだ学生が販売職を志望する場合」の履歴書用の例文を紹介します。学びを実務にどう結びつけるかがアピールのポイントです。

《例文》

私は大学で心理学を学び、人の行動や感情の背景に興味を持っています。特に消費者心理に関する授業では、購買行動に影響を与える要因や接客時のコミュニケーションの重要性を学びました。

その知識を活かす機会として、アパレルショップでの接客アルバイトに取り組み、お客様の表情や反応を観察しながら、声をかけるタイミングや言葉選びを工夫しています。

結果として、指名をいただくこともあり、自信につながりました。販売職では、単に商品を売るだけでなく、お客様との信頼関係を築く力が必要だと考えています。

心理学の知見を活かし、相手の気持ちに寄り添った接客を実践していきたいです。

《解説》
心理学の知識が、実際のアルバイト経験にどう結びついていたかを具体的に説明することで説得力が増します。接客での工夫や成果に触れると、より印象的になるでしょう。

例文⑥ 生物学×研究職

ここでは、「生物学を学んだ学生が研究職を志望する場合」の履歴書用例文を紹介します。実験や探究活動の具体的な経験をどのように伝えるかがポイントです。

《例文》

私は大学で生物学を専攻し、特に遺伝子や細胞に関する分野に関心を持っています。

ゼミでは微生物の増殖条件をテーマにした実験を行い、仮説を立て、条件を変えてデータを取る過程で、粘り強く取り組む姿勢と観察力を養うことができました。

結果が思うように出ないときも、原因を一つずつ検証することで改善点を見つけ、納得のいく成果につなげることができています。

この経験を通じて、問題解決の過程にやりがいを感じ、研究職を志望する気持ちが強まりました。

今後は、生物学で得た知識や実験経験を活かし、根気よく新しい発見に挑戦し続けられる研究者を目指したいと考えています。

《解説》
研究職に求められる「粘り強さ」や「論理的思考」を、生物学の実験経験から具体的に示すと説得力が増します。結果よりも過程を丁寧に書くことがコツです。

例文⑦ 情報処理×ITエンジニア職

ここでは、「情報処理を学んだ学生がITエンジニア職を志望する場合」の履歴書用例文を紹介します。課題への取り組みや実践経験を、どうアピールするかがカギとなっています。

《例文》

私は大学で情報処理を学び、プログラミングやシステム設計の基礎を身につけました。

授業ではPythonやHTMLを使った演習に積極的に取り組み、ミスやエラーが出たときも原因を一つずつ検証して解決する力を養ってきました。

また、学内のプロジェクトで簡単な予約システムをチームで開発した際には、私はバックエンドの設計を担当。他のメンバーと連携しながら作業を進める大切さを実感しました。

ITエンジニア職では、技術力だけでなく、論理的に物事を考え、仲間と協力しながら課題を解決する力が求められると考えています。

今後は、情報処理で培った知識を活かし、より使いやすいサービスを生み出す技術者を目指したいです。

《解説》
具体的な学びやプロジェクト経験を通じて、ITエンジニアに求められるスキルや姿勢を表現しましょう。独学だけでなく「協働経験」に触れると好印象です。

例文⑧ 化学×製造職

ここでは、「化学を学んだ学生が製造職を志望する場合」の履歴書用例文を紹介します。実験経験や安全への意識をどのようにアピールするかが重要なポイントです。

《例文》

私は大学で化学を専攻し、特に無機化学の実験に力を入れてきました。

実験では手順通りに進めるだけでなく、事前の準備や安全確認を徹底し、トラブルを未然に防ぐ意識を常に持って取り組んでいます。

ある実験で反応が進まず、班内で原因を話し合った結果、試薬の分量ミスを特定できた経験から、確認作業の大切さとチームでの協力の重要性を実感しました。

製造職では、安全管理や手順の正確な実行が欠かせないと理解しています。

化学の知識と実験で身につけた慎重さを活かし、ミスを防ぎながら高品質な製品づくりに貢献できる人材を目指したいと考えています。

《解説》
化学の学びを通して得た「安全意識」や「正確性」を具体的な行動と結びつけて伝えることが大切です。チームでの協力や確認作業にも触れると説得力が増します。

例文⑨ 歴史×教育職

ここでは、「歴史を学んだ学生が教育職を志望する場合」の履歴書用例文を紹介します。知識の深さだけでなく、人に伝える力や姿勢をどう表現するかがポイントです。

《例文》

私は大学で歴史学を専攻し、特に日本近現代史に関心を持って学んできました。

出来事の背景や因果関係を深く掘り下げて考えるうちに、「なぜそうなったのか」を考える姿勢が自然と身についたと思います。

ゼミでは発表の機会も多く、聞き手にわかりやすく伝える工夫として、図や写真を取り入れた資料づくりにも力を入れてきました。

また、家庭教師のアルバイトでは中学生に歴史を教える中で、難しい内容でも身近な例を使って説明することで興味を持ってもらえる喜びを感じました。

教育職では、知識を持っているだけでなく、それをわかりやすく伝える力が大切だと考えています。今後は、歴史を通じて学ぶ楽しさを伝えられる教育者を目指したいです。

《解説》
歴史の知識だけでなく「伝える工夫」や「相手に興味を持たせた経験」を盛り込むことで、教育職に必要な資質が自然に伝わります

例文⑩ 簿記×経理職

ここでは、「簿記を学んだ学生が経理職を志望する場合」の履歴書用例文を紹介します。資格や学びの内容をどう業務に結びつけてアピールするかがポイントです。

《例文》

私は大学で会計分野に関心を持ち、日商簿記2級を取得しました。授業では仕訳や財務諸表の作成に取り組み、正確さと丁寧さの重要性を強く実感したのを覚え得ています。

特に、複数の数字を扱う中でミスが発覚した際には、落ち着いて原因を洗い出し、地道に見直す作業を続けることで問題を解決できた経験が自信につながりました。

また、学園祭の会計担当を任された際には、収支管理や領収書の整理を通じて、実務に近い形でお金の動きを管理する面白さを体感しました。

経理職では、数字を正しく処理するだけでなく、細部に注意を払う姿勢や責任感が求められると考えています。これまでの学びと経験を活かし、正確で信頼される経理担当を目指したいです。

《解説》
資格取得だけでなく、具体的な失敗と改善の経験、実務的な場面での工夫まで書くと説得力が高まります。丁寧さや責任感の伝え方がポイントです。

履歴書に得意科目を伝える際の注意点

履歴書に得意科目を書くときは、自分の強みを伝えるだけでなく、採用担当者の視点を意識することが大切です。

伝え方によっては逆効果になることもあるため、注意すべきポイントを押さえておきましょう。

  1. 採用担当者の視点を意識して記述する
  2. 誇張表現や事実と異なる記述を避ける
  3. 具体性がなく抽象的すぎる表現は控える
  4. 業務と無関係な科目で無理にアピールするのを避ける
  5. ネガティブな印象を与える表現は控える

① 採用担当者の視点を意識して記述する

得意科目を書くときには、自分が何を伝えたいかだけでなく、読み手である採用担当者が「どのように受け取るか」を考えることが重要です。

たとえば、「英語が得意」と書くだけでなく、「営業職での海外クライアント対応にも役立つ」と加えることで、実務とのつながりが伝わりやすくなります。

企業にとって「採用する意味がある」と思ってもらえるように、自分の強みがどのように職場で活かせるかまで意識して記述しましょう。

② 誇張表現や事実と異なる記述を避ける

自分をよりよく見せようとする気持ちは自然なことですが、実力以上の内容を書いてしまうと、面接で整合性が取れず、信頼を損なう恐れがあります。

もし、「常にトップの成績を取っていた」と書いて実際は違った場合、面接で詳細を尋ねられたときに困ってしまうかもしれません。

根拠のある実績や経験をもとに、事実に基づいた表現を心がけることが、長い目で見て信頼を得るためには欠かせません。

③ 具体性がなく抽象的すぎる表現は控える

「人と関わるのが得意」「考えるのが好き」といった表現は一見ポジティブに思えますが、漠然としていて印象に残りづらくなります

「ゼミのディスカッションでファシリテーターを担当し、意見をまとめた」「グループワークで積極的に発言し、全体の方向性を定めた」など、具体的な場面や成果を伝えることで、説得力が格段に上がるでしょう。

具体例はエピソードとしても面接で広げやすく、自己PRの土台にもなります。

④ 業務と無関係な科目で無理にアピールするのを避ける

履歴書で得意科目を書く際には、その内容が志望する職種と関連しているかどうかにも気を配る必要があります。無理に関係づけようとすると、かえって不自然な印象を与えてしまう可能性があるでしょう。

たとえば「美術が得意です」とだけ書いても、経理職志望であれば説得力に欠けます。

とはいえ、すぐに業務に直結しない科目でも、そこから得たスキルや姿勢(観察力、継続力など)を丁寧に伝えれば、好印象を与えることは可能です。

⑤ ネガティブな印象を与える表現は控える

得意科目を選ぶ際、「仕方なくこの科目を書いた」と感じている人もいるかもしれません。

しかし、「他に書けることがなかった」などの消極的な理由をそのまま表現してしまうと、評価が下がる可能性があります。

たとえ自信のある科目でなくても、「苦手意識を乗り越えて工夫して取り組んだ」「他の学生にはない視点で関心を持った」など、自分なりの前向きな姿勢を言葉にすることで、誠実さや成長意欲を伝えることが可能です。

表現を工夫してプラスの印象につなげましょう。

履歴書にく書く得意科目がないときの対処法

得意科目がなくて、履歴書に何を書けばよいか分からないと悩む人も多いかもしれません。ただ、得意と思えなくても工夫次第で十分にアピールできます。

ここでは、選び方に迷ったときの視点を4つ紹介しています。

  1. 成績が良かった科目から検討する
  2. 努力した過程や学びの多かった科目を選ぶ
  3. 企業が求める人物像から逆算して選ぶ
  4. 周囲からの評価やフィードバックを参考にする

① 成績が良かった科目から検討する

得意と感じていない場合でも、安定して高い成績を取っていた科目は大きなアピール材料になります。

特に継続的な成果がある場合は、コツコツと物事に取り組む姿勢や責任感のある性格を印象づけることができるでしょう。

また、数値や評価という客観的な事実を示せるため、説得力も増します。「特別な成果ではないから…」とためらわず、自分の努力の積み重ねに目を向けてみてください。成績は、自分の取り組みの証といえます。

② 努力した過程や学びの多かった科目を選ぶ

「得意」という言葉にとらわれず、「一番努力した」「自分が変わるきっかけになった」といった観点で選ぶのも一つの手です。

たとえば、最初は苦手だったけれど、地道に勉強して成績が上がったという経験は、それ自体が立派なストーリーです。結果よりも、そこに至るプロセスや工夫にこそ個性が表れます

その過程を具体的に振り返って言葉にすることで、成長意欲や困難に立ち向かう姿勢など、多面的な魅力を伝えられるはずです。

③ 企業が求める人物像から逆算して選ぶ

履歴書はただの自己紹介ではなく、「企業への提案書」でもあります。志望先の企業がどのような人物を求めているのかを考え、その人物像に近づけるような科目を選ぶと効果的です。

もし、論理的な思考力を重視する職種であれば、数学や物理、経済などが挙げやすいでしょう。

また、「チームでの協働力」が求められる場合は、グループワークが多い科目やゼミ活動の経験がある科目を選ぶと自然な流れが作れます。視点を少し変えるだけで、選択肢は広がるでしょう

④ 周囲からの評価やフィードバックを参考にする

自分で「得意」と感じていなくても、周囲から高評価を得ていた経験に目を向けてみましょう

たとえば、「説明がうまいね」「プレゼンが分かりやすかった」と言われたことがある科目があれば、それが自分の強みのヒントになります。

他者の言葉は、自分では見逃していた魅力を気づかせてくれるものです。

たとえ数回のフィードバックでも、印象に残っているものがあれば、その背景を掘り下げて具体的なエピソードに落とし込んでみてください。自然と自信もついてくるはずです。

履歴書の得意科目欄で好印象を目指そう!

履歴書に得意科目を記載することは、あなたの強みを採用担当者に伝える絶好のチャンスです。特に職種や業界に合った科目を選ぶことで、自己PRとの一貫性が生まれ、評価につながりやすくなります。

選び方の工夫や書き方のポイントを押さえることで、より伝わりやすい履歴書に仕上がるでしょう。得意科目が見つからない場合も、視点を変えて選ぶことで十分にアピールは可能です。

履歴書に得意科目を書くべき理由や構成、注意点を理解したうえで、自信を持って記載してください。

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