集団面接の流れと頻出質問10選|見られているスキルや事前対策も紹介
「集団面接の流れがわからず不安……」
初めて集団面接に臨む就活生にはこう考える人も少なくないでしょう。
また、集団面接は他の受験者と比べられながら質問に答える独特の形式なため、戸惑う人も少なくありません。
そこで本記事では、集団面接の基本的な流れから、知っておくべきマナー、差がつく回答テクニックまで、選考を突破するための具体的な対策を解説します。
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記事の監修者
吉田
新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細
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人事担当役員 小林
1989年新潟県生まれ。大学在学中に人材系ベンチャー企業でインターンを経験し、ビジネスのやりがいに魅力を感じて大学を1年で中退。その後、同社で採用や人材マネジメントなどを経験し、2011年に株式会社C-mindの創業期に参画。訪問営業やコールセンター事業の責任者を務めたのち、2016年に人事部の立ち上げ、2018年にはリクルートスーツの無料レンタルサービスでもある「カリクル」の立ち上げにも携わる。現在は人事担当役員として、グループ全体の採用、人事評価制度の設計、人事戦略に従事している。
詳しく見る集団面接とは?

集団面接とは、複数の就活生が一緒に面接を受ける形式のことです。個人面接と違い、他の人の前で自分を表現する場面になるため、緊張しやすいと感じる人も多いでしょう。
集団面接は、企業が複数の就活生に対して同時に質問を行い、短時間で比較・評価するための面接形式が多く、一般的に選考の初期段階で実施されます。
参加者全員が同じ場にいることで、発言内容だけでなく、聞く姿勢や場の雰囲気にどうなじむかといった「態度面」も見られるでしょう。
つまり、自分の番だけでなく、他者が話している時間も気を抜かずに臨む姿勢が求められます。
個人面接は一対一で深掘りされるのに対し、集団面接では「限られた時間の中で、自分らしさをどう出すか」が問われます。
明日、面接があるけど不安すぎる…
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集団面接で見られるスキル

集団面接では、話の内容だけでなく、どのように伝えるかや他の就活生との関わり方も評価の対象になります。
ここでは、面接官が特に注目している5つのスキルについて詳しく解説しましょう。
- コミュニケーション能力
- 協調性やチームワーク
- リーダーシップや主体性
- 論理的思考力や説明力
- ビジネスマナーや所作
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① コミュニケーション能力
集団面接で重視される代表的な力が、コミュニケーション能力です。自分の意見を分かりやすく伝えるだけでなく、他の人の話をきちんと聞いているかも見られます。
一方的に話す姿勢では評価されにくいため、やり取りのバランスを意識してください。話し方に不安がある場合は、模擬面接や友人との練習を通じて慣れておくと安心です。
② 協調性やチームワーク
集団面接では、他の就活生とどう関わっているかも評価対象です。自分ばかりが目立とうとする姿勢は逆効果になることもあります。
大切なのは、他人の意見を尊重しつつ、自分の考えも自然に伝えることです。うなずきやリアクションなど、ちょっとした動きにも気を配ると良いでしょう。周囲との調和を大切にした行動が求められます。
③ リーダーシップや主体性
面接中にリーダーシップや主体性が問われる場面もあります。誰も発言しないときに最初に話し始める、話が止まった場面で流れをつくるなど、自然に前へ出る姿勢が評価されることも多いです。
ただし、出すぎた印象を与えるとマイナスになる場合もあるため、状況を見て行動することが大切となります。周囲への配慮を忘れず、チーム全体を見た行動を心がけましょう。
④ 論理的思考力や説明力
短い時間で分かりやすく話すには、論理的な思考と説明のスキルが必要です。簡潔に話すには、「結論→理由→具体例」の順に話すと、説得力が増します。
集団面接では、話が長くなると他の人の時間を奪ってしまうので、内容は簡潔にまとめましょう。
⑤ ビジネスマナーや所作
集団面接では、話す内容以外の点にも気を配ることも大事です。たとえば、入退室時の姿勢や表情、話すときの態度などは、社会人としての基礎ができているかを見る判断材料になります。
無意識のうちに足を組む、そわそわするなどのクセが出やすい場面でもあるので、事前に鏡の前でチェックするとよいでしょう。印象は小さな所作で大きく変わります。
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対面での集団面接の流れ

集団面接では、会場に入る瞬間から退室までのすべてが評価の対象になっています。
ここでは、面接本番の基本的な流れを順を追って紹介し、それぞれの場面で意識したいポイントを解説します。
- 受付
- 待機
- 入室
- 着席
- 自己紹介
- 面接
- 逆質問
- 退室
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① 受付
面接は受付の対応から始まっています。余裕を持って10分前には会場に到着し、落ち着いた態度で名前を伝えてください。その際、表情や声のトーンにも気を配ると好印象です。
服装や髪型の最終チェックも忘れずに行いましょう。第一印象は数秒で決まるともいわれており、丁寧な受付対応がその後の評価を左右することもあります。
② 待機
控室では、静かに過ごすことが大切です。スマートフォンの操作や私語は控え、姿勢を正して待ちましょう。面接官がふいに入ってくることもあるため、常に見られている意識を持つ必要があります。
深呼吸をして気持ちを整えたり、頭の中で話す内容を確認したりすると、不安の軽減にもつながるでしょう。
③ 入室
入室時の所作は、第一印象を大きく左右します。ドアを3回ノックし、返事を確認してから静かに入室してください。「失礼いたします」と挨拶しながら、面接官に視線を向けましょう。
ドアの開け閉め、歩き方、表情まで見られているつもりで丁寧に行動することが大切です。自然な笑顔は、緊張を和らげる効果もあります。
④ 着席
席に座るときは、面接官の「どうぞおかけください」の指示を待ちましょう。座る位置は椅子の前半分程度が理想です。背筋を伸ばして姿勢を正すことで、誠実な印象を与えることができます。
足を組んだり、背もたれにもたれたりしないよう気をつけてください。姿勢の良さは自信の表れにもなります。
⑤ 自己紹介
自己紹介は、面接の最初に行われることが多く、自分を印象づける大切な場面です。氏名、大学名、専攻、簡潔な自己PRを30〜60秒ほどでまとめましょう。
要点を絞り、自然な言葉で伝えることが大切です。内容が他の参加者と似通いがちなため、自分らしいエピソードや表現を交えると印象に残りやすくなります。
⑥ 面接
面接本番では、質問に対して「結論→理由→具体例」の順で答えると伝わりやすくなります。自分の意見を持って話す姿勢は評価されるポイントです。
他の参加者の発言中には、うなずきなどのリアクションをとると、協調性や傾聴力のアピールにもつながります。焦らず、一呼吸おいてから話し始めると落ち着いた印象を与えられるでしょう。
⑦ 逆質問
「最後に質問はありますか」と聞かれたときは、企業への関心や理解度を示すチャンスです。事前に1つ質問を準備しておくと安心でしょう。
「この会社で活躍している人の特徴を教えてください」といった内容なら、志望度の高さが伝わります。何も質問しないと意欲が低く見られる可能性もあるため、積極的な姿勢を見せましょう。
⑧ 退室
面接終了後も、評価は続いています。立ち上がって椅子の横に立ち、「本日はありがとうございました」とお礼を伝えてから一礼してください。
ドアの開閉は静かに行い、退出時も落ち着いて行動しましょう。面接官の視界から完全に消えるまでが面接時間だという意識を持ち、最後まで丁寧な所作を心がけることが大切です。
オンラインでの集団面接の流れ

オンラインでの集団面接は、対面と異なる配慮やマナーが求められます。
ここでは、入室から退室までの流れを段階ごとに確認しながら、それぞれの場面で気をつけたいポイントを丁寧に解説しましょう。
- 入室
- 自己紹介
- 面接
- 逆質問
- 退室
① 入室
オンライン面接では、開始5〜10分前にログインしておくのが基本です。接続トラブルを防ぐためにも、事前に通信環境やカメラ・マイクの動作確認を済ませておいてください。
入室後はカメラを見て「よろしくお願いいたします」と挨拶し、表情や声の明るさにも気を配りましょう。表示名がニックネームになっていないかも要チェックポイント。
② 自己紹介
自己紹介は、表情と声のトーンが重要です。カメラの方向を意識して視線を合わせ、明瞭な声で伝えてください。内容は30〜60秒ほどで簡潔にまとめましょう。
通信のタイムラグも考慮し、話し始めや終わりに少し間を取ると印象が良くなります。画面越しでも丁寧さが伝わるように、表情や口調には普段より意識を向けておくと安心です。
③ 面接
面接中は、発言の順番やタイミングに気をつける必要があります。他の人が話しているときはマイクをミュートにし、軽くうなずくなどのリアクションで協調性を示してください。
質問には「結論→理由→具体例」の順で答えるとわかりやすくなります。仮に音声トラブルが起きても、落ち着いた対応ができれば評価を下げずに済むでしょう。
④ 逆質問
「最後に何か質問はありますか?」という問いには、事前に1〜2個準備しておくと安心です。
たとえば「オンラインで活躍されている社員の共通点は何ですか?」など、場に合った質問を選ぶと好印象を与えるでしょう。
無理に質問を増やす必要はありませんが、「特にありません」と答えるのは避けたいところです。面接官に対する敬意が伝わるように、質問の仕方にも配慮してください。
⑤ 退室
面接終了後も気を抜かず、最後まで丁寧な対応を心がけましょう。面接官の指示を待ってから、「本日はありがとうございました」とカメラに向かって一礼してください。その後、静かに退出します。
自分で画面を急に閉じたり音声を切ったりしないよう注意が必要です。通信が切れるまでの数秒間も面接の一部と考え、最後の瞬間まで印象に残る振る舞いを意識しましょう。
集団面接での自己紹介のポイント

集団面接の自己紹介は、面接官に与える第一印象を左右する重要な場面です。短い時間で自分らしさを伝えるには、事前の準備と工夫が欠かせません。
ここでは、自己紹介で意識したいポイントを3つに分けて紹介します。
- 指定された時間に合わせて話す
- 他の就活生との差別化を図る
- 企業や職種に合ったアピールポイントを選ぶ
① 指定された時間に合わせて話す
自己紹介では、限られた時間内に自分の魅力を伝える力が求められます。多くの場合、30~60秒程度で話すように指示されるため、それに合わせて内容をまとめておくことが大切です。
時間をオーバーすると他の参加者に迷惑がかかり、短すぎると準備不足に見られるおそれもあります。事前にストップウォッチなどで練習し、自然な口調で話せるように調整しておきましょう。
② 他の就活生との差別化を図る
集団面接では似たようなエピソードが並ぶことも多いため、自分らしい切り口を意識すると印象に残りやすくなります。
たとえば、同じ部活動経験を語る場合でも、自分が果たした役割や感じた学びに触れることで個性を出すことができるでしょう。
「もっと聞きたい」と思わせる工夫が重要です。内容だけでなく、表情や声のトーンなど、話し方にも自分らしさを込めてください。
③ 企業や職種に合ったアピールポイントを選ぶ
自己紹介で伝える内容は、企業や職種との相性にも注目したいところです。もし、調整力が求められる仕事であれば、チームで支え合った経験を伝えるほうが共感されやすいでしょう。
事前に企業研究を行い、面接官がどんな人物を求めているかを把握しておくと安心です。自分の強みの中から、その企業に合った要素を選んで伝えてください。
集団面接で気をつけること

集団面接では、話す内容だけでなく、態度や立ち居振る舞いまで細かく見られています。印象を悪くしないためには、相手との関係性を意識しながら、慎重に行動することが大切です。
ここでは、注意したい3つのポイントを紹介します。
- 他の就活生の発言に影響されないようにする
- 話す順番やリアクションに注意する
- 他の人が話している間も態度に気をつける
① 他の就活生の発言に影響されないようにする
面接では、自分より先に他の学生が答えることがよくあります。その影響で自分の話したい内容を急に変えてしまうと、本来の魅力が伝わらないこともあるでしょう。
他の人と内容が重なっても、自分の体験や考えをしっかり言葉にできれば問題ありません。無理に差をつけようとせず、自信を持って伝える姿勢が評価されます。
焦らず、事前に準備した自分の意見をそのまま伝えることが大切です。
集団面接では「人と違うことを言わなきゃ」と考えられがちですが、企業側が見るのは「他者と比べて何を言ったか」よりも、「その人らしいエピソードに基づいた発言かどうか」なんです。
私たちも面談をするなかで、発現の順番や周囲の反応に左右されず、事前準備した内容を軸にして自分の言葉で語れる人は、結果的に高く評価されていると感じますね。
② 話す順番やリアクションに注意する
発言する順番や、他の人の話への反応にも注意が必要です。早めの順番では、質問の意図を正確に捉えて簡潔に伝えることを意識しましょう。
後の順番では、他の人の回答を参考にしながらも、自分の視点を加えて差別化すると効果的です。
また、リアクションは場の雰囲気づくりに関わるため、うなずきや表情の変化で「聞いている姿勢」を示してください。
発言の順番によって求められる対応が変わるのは、「場への適応力」も見ているからです。とくに後の順番では、自分なりの視点を付け加えると評価されやすいですよ。
リアクションも、実はしっかり見られているポイントです。面接官は、話していない時間の態度からも「チームで働けるか」「人の話をきちんと聞けるか」を見ています。
③ 他の人が話している間も態度に気をつける
自分が話していない時間の過ごし方も、評価の対象です。面接中に視線が泳いだり、無表情だったりすると、興味がないように見えてしまいます。
他の人の発言にも丁寧に耳を傾け、うなずいたり目線を合わせたりして「一緒に面接を受けている」という意識を持ちましょう。
他の人が話している時の態度は、「協調性」や「場の空気を読む力」の判断材料になります。実は、発言内容以外にもこうした振る舞いで差がつくこともあるんです。
模擬面接では、話していない時間に油断してしまう人をたまに見かけます。面接官は常に全体を見るため、「話していない時間こそ評価される」という意識が大切ですよ。
集団面接の直前でやっておきたい対策

集団面接を直前に控えた就活生にとって、不安や緊張はつきものです。限られた時間の中でも、できる準備はたくさんあります。
ここでは、本番前に確認しておきたい3つの重要なポイントを紹介しましょう。
- 服装や髪型など見た目を整えておく
- 入室から退室までの一連の流れを頭に入れておく
- 話したい要点を短くまとめておく
① 服装や髪型など見た目を整えておく
第一印象はわずか数秒で決まると言われています。面接官が最初に目にするのは、あなたの話の内容ではなく身だしなみです。スーツにシワや汚れがないか、髪は整っているかを鏡で確認してください。
また、表情も重要です。緊張していても、少しだけでも笑顔を意識すれば、相手に好印象を与えられるでしょう。
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② 入室から退室までの一連の流れを頭に入れておく
集団面接では、話す内容だけでなく行動も評価されます。ノックの仕方から、あいさつ、着席のタイミング、退室時の礼まで、基本的な流れを頭に入れておくと安心です。
緊張すると動きがぎこちなくなることもありますが、事前に流れを覚えておけば自然に対応できるでしょう。本番で落ち着いて行動するためにも、簡単な動作は繰り返し確認しておくことをおすすめします。
③ 話したい要点を短くまとめておく
集団面接では、1人あたりに割かれる時間が限られています。だからこそ、伝えたい内容を短くまとめる力が求められます。
自己紹介や志望動機など、よく聞かれる質問はあらかじめ30〜60秒程度に収められるように練習しておくと安心です。
話す内容を紙に書き出しておくと、頭の中も整理されてスムーズに話せるようになります。
集団面接でよく聞かれる質問一覧

集団面接では、企業が複数の学生を同時に評価するため、よく使われる質問がある程度決まっています。
ここでは、特に頻出する10の質問を取り上げ、それぞれの対策や注意点を紹介します。
- 自己紹介をしてください。
- 志望動機を教えてください。
- 学生時代に力を入れたことは何ですか?
- 自己PRをお願いします。
- 入社後にやりたいことは何ですか?
- 困難を乗り越えた経験を教えてください。
- チームで取り組んだ経験はありますか?
- 最近関心のあるニュースについて教えてください。
- 他社の選考状況を教えてください。
- 逆質問はありますか?
明日、面接があるけど不安すぎる…
どんな質問が来るか分からず、緊張してしまう…
このように面接に対しての漠然とした不安から、面接に苦手意識を持ってしまったり、面接が怖いと感じてしまうこともありますよね。企業によっても面接の質問や内容が違うので、毎回ドキドキしてしまいます。
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① 自己紹介をしてください。
この質問は面接の冒頭で使われることが多く、第一印象に大きく影響します。準備をしっかりしておけば、自信を持って話せるでしょう。自己紹介で大切なのは、簡潔さと構成です。
氏名・大学・学部に続けて、自分の強みや活動をコンパクトに伝えてください。長すぎると印象に残りにくいため、30秒から1分以内を目安にまとめましょう。
また、他の学生と内容が重なることもあるため、自分らしさを意識して差別化すると効果的です。
自己紹介では、話の内容だけでなく「話し出しのトーン」や「表情」も見ています。緊張していても、最初の一言に明るさがあると、良い第一印象を持ちやすいですね。
また、「大学で何を頑張ったか」だけでなく、「なぜそれに取り組んだのか」「どんな工夫をしたのか」を一言添えるだけで、自分らしさが伝わりますよ。
② 志望動機を教えてください。
企業が学生の本気度や適性を見極めるために、必ずと言っていいほど聞かれる質問です。集団面接では比較されやすいため、差別化を意識してください。
志望動機では、「なぜこの会社を選んだのか」を自身の経験や価値観と結びつけて話すことがポイントです。
たとえば、アルバイト経験からサービス業に興味を持ち、企業の方針に共感したという流れがあると、説得力が増します。
漠然とした表現は避け、企業研究をもとに具体的な魅力や取り組みに言及しましょう。
志望動機の回答では、「自分の言葉で語れているか」を特に重視しています。企業のどんな部分が自分にとって魅力的だったかを具体的に伝えられると、説得力がぐっと増しますよ。
私も複数の学生を一度に見る中で、言葉の熱量や具体性で印象に差が出ることを実感します。「自分がどのように貢献できるのか」という視点も入れるとさらに印象に残りますね。
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③ 学生時代に力を入れたことは何ですか?
この質問では、あなたの主体性や努力の姿勢を確認されます。単にやったことを述べるのではなく、その背景や工夫を丁寧に伝えることが必要です。
「なぜ取り組んだか」「どう行動したか」「何を得たか」という順で話すと、説得力が高まります。サークルやアルバイト、ゼミなど、どんな活動でもかまいませんが、自分なりの視点や工夫を盛り込みましょう。
他の学生と差別化するためには、同じような経験でも独自の気づきや改善点などを加えると、印象に残りやすくなります。
「学生時代に力を入れたこと」を聞く場合は、基本的に実績ではなく「何をやったのか」「どうしてその行動を取ったか」を見ています。
もちろん実績が出ているのはすごいんですが、基本的には「その人の行動原理」や「人柄」を見ることで、自社との相性を測っていることが多いですね。
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④ 自己PRをお願いします。
自己PRは、自分の強みを伝え、採用したいと思ってもらうための重要な場面です。ただし、性格紹介で終わってしまうと評価されにくいので注意が必要でしょう。
まず、自分の強みをひと言で明確に述べ、それを裏づける具体的なエピソードを紹介してください。「粘り強さ」が強みなら、粘り強く取り組んだ経験や、失敗から立ち直った事例を話すとよいでしょう。
そのうえで、企業でどう活かせるかを説明できると、面接官に明確なイメージを与えられます。また、抽象的にならないように、数値や成果を交えるのが効果的です。
自己PRに多いのが、「責任感があります」など、抽象的な表現だけで終わるケースです。私たちは「どんな場面で、どう行動したか」を聞いて、本当に強みを発揮したかを知りたいんですね。
また、自分の強みが「業務にどう貢献するか」まで語れると、グッと印象に残ります。再現性があるか、つまり入社後にも同じ強みを発揮できるかのアピールがあると好印象ですね。
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⑤ 入社後にやりたいことは何ですか?
この質問は、企業への理解と自分の将来像をどう結びつけているかを見るためのものです。現実的かつ熱意のある内容が求められます。
やりたいことを述べる際には、それが企業の事業内容とどのように関係するかを説明しましょう。
もし、「地方創生に関わりたい」という思いがある場合、地域密着型の取り組みに惹かれた点を具体的に伝えると良い印象を与えます。
未経験分野であっても、学ぶ姿勢や関連経験があれば補足してください。
この質問では、志望動機との一貫性や、自社の業務内容に対する理解の深さを見ます。自社ならではの特色を踏まえ、「なぜそれをやりたいのか」に踏み込んでいると強いですね。
面接では「その志望理由、他社でも通じるのでは?」と感じることもあります。企業研究で得た情報に自分の経験や価値観を掛け合わせ、具体的な回答に仕上げましょう。
⑥ 困難を乗り越えた経験を教えてください。
この質問では、あなたの問題解決力やストレスへの耐性が見られています。単なる苦労話で終わらないよう注意しましょう。
困難な状況にどう向き合い、何を考えて行動し、どう変わったかを時系列で話すと、理解されやすくなります。
さらにその経験から得た学びや、今後にどう活かしていくかまで言及すると、成長意欲のある人物として好印象につながります。
この質問では、困難な状況に行き当たったときの「思考のプロセス」を評価します。特に自分で考えて動いた経験かどうかは評価の分かれ目になりやすいですね。
また、同じ経験でも「結果が出たかどうか」だけに注目しないこともポイントです。結果が未達でも、そこに至る努力や工夫の過程が伝われば、十分に評価されますよ。
⑦ チームで取り組んだ経験はありますか?
この質問は、協調性やチームでの立ち回りを評価するために行われます。どんな立場だったか、周囲とどう関わったかが重要です。
どのようなチームで、何を目指していたか、自分が果たした役割と取り組み内容を簡潔に説明しましょう。さらに、課題やトラブルがあった際の対処法についても触れると、リアリティが増します。
自分の貢献ばかり強調せず、チームとしてどう機能したかを話すと、協調性やリーダーシップのバランスが伝わるでしょう。
この質問で見ているのは、「成果」より「チームの中でどのような関わりをしたか」です。うまくいかなかった場面をどう乗り越えたか、その過程がわかると印象に残りますね。
そのため、特に「自分の関わりがどう周囲に影響を与えたか」まで話せると、チームへの貢献意欲や影響力、周囲との関わり方の深さが伝わりますよ。
⑧ 最近関心のあるニュースについて教えてください。
この質問では、日頃から社会の動きに目を向けているかどうかが試されます。業界に関連した話題であればベストですが、個人の関心に沿った内容でも問題ありません。
まず、取り上げたいニュースを簡潔に紹介し、なぜその話題に関心を持ったのかを伝えてください。
さらに、そのニュースが社会にどんな影響を与えるのか、自分がどう関わっていきたいかまで話せると、深い思考力がアピールできるでしょう。
私たちは、ニュースに対する興味関心よりも、「なぜそれに注目したのか」という背景や考え方を重視しています。自分なりの視点や問題意識を持って語れているかがポイントですね。
また、最近は生成AIや経済安全保障など、複雑で多面的なニュースも多いため、概要だけでなく「そのテーマに自分はどう向き合っていくか」まで話せると印象が強まりますよ。
⑨ 他社の選考状況を教えてください。
この質問は、選考の進み具合や志望度を把握する目的で行われます。事実を伝えるとともに、自分の軸をしっかり示すことが重要です。
他社の状況は率直に伝えて構いませんが、「なぜその企業と併願しているか」「御社をどう位置づけているか」まで説明すると印象が良くなります。
志望度が低く見えないように、「複数社で共通する魅力があるが、御社の〇〇に特に惹かれている」といった一言を加えると安心感を与えられるでしょう。
この質問を通じて、志望動機の一貫性や就活の進め方に対する考え方を見ています。「その企業群にどんな共通点があるか」を言語化できていると、就活軸が伝わりやすいですね。
また、「他社にも魅力を感じつつ、御社に強く惹かれている点がある」という伝え方も効果的です。やはり他と比べて自社への志望意欲が高いと分かると、嬉しいものですからね。
⑩ 逆質問はありますか?
逆質問は、企業への関心や主体性を伝えるチャンスです。質問の内容によって評価が大きく変わるため、慎重に選ぶことが求められます。
働き方やキャリアに関する質問は好印象につながりやすく、「若手が挑戦できる環境について知りたい」といった聞き方がおすすめです。
一方で、ホームページに記載されている情報をそのまま尋ねるのは避けてください。事前に調べたうえで、それを踏まえた上での疑問であることを伝えると、理解の深さと熱意が伝わります。
逆質問は、その人の「企業理解の深さ」や「将来像の描き方」が表れやすい場面です。特に印象に残るのは、実際に社員として働く姿を想定した質問をしてくれる人ですね。
企業の取り組みやニュースを踏まえて具体的に聞けると、視野の広さや主体性が感じられますよ。
集団面接を乗り越えた先輩就活生の体験談!自分らしさの出し方とは
集団面接では、他の受験者の話す内容や話し方に圧倒されて、自信を失ってしまう人も少なくありません。「あの人の方がすごいかも…」と思うと、自分の本来の力を発揮できない原因にもなります。
今回は、不安を抱えながらも、自分のペースを大切にして、堂々と話すことで評価された先輩就活生の体験談を紹介します。集団面接の中でどう自分を出すかに悩んでいる方はぜひチェックしてみてくださいね。
Nさん(24歳・文系・私立)の体験談 |
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集団面接って、同じ質問に対して順番に答えていきますよね。その中で、めちゃくちゃ話が上手な人とか、実績すごい人が一緒にいると、「うわ、自分の話って大丈夫かな…」って焦りそうになるんです。 でも、そこで気後れしたら、もう自分をうまく出せないなと思ってました。だから私は、普段の個人面接と同じように、自分のペースで話すことを意識していました。 具体的に気を付けてたのは、焦って早口にならないようにすることです。緊張してくると、どうしても答えをはしょっちゃったりするんですけど、そうすると伝えたいことが薄くなるので……むしろ、ちょっとゆっくりめに、堂々と話すぐらいの気持ちで臨んだ方が印象に残りやすいと思いました。 結局、集団面接って「他の人と比べてどうか」よりも、「集団の中でも自分らしさを出せるか」が大事なんじゃないかなって。私の中では、気後れせずにいつもの自分を出せたことが、合格につながったポイントだったと思ってます。 |
集団面接では、他者と比べて劣等感を抱いてしまうことも珍しくありません。特に話し慣れている人や経歴の強い人がいると、面接の時点で自己評価が下がりやすくなりますよね。
Nさんは、緊張しても早口にならず、自分の話し方を崩さなかった点が評価される要因になりました。自分らしさを保つ姿勢こそが、他者と差別化できる一番のポイントです。
「比べる」のではなく「自分を魅せる」ことに意識を向けた行動を取ることで、自信が生まれ、結果に直結しやすくなります。
集団面接では「誰の話が一番優れていたか」ではなく、「全体の流れの中で浮かずに、その人らしさが伝わったか」を重視して評価している企業が多いです。
他の人と比較して焦るよりも、「どうすれば相手に伝わるか」を自分の言葉で整理しておくことが大切ですよ。まずはこれまでの回答の仕方を見直して、客観的にチェックしてみましょう。
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集団面接に関するよくある質問

集団面接では、複数の学生が同時に評価されるため、個人面接とは違った特徴があります。初めて受ける人にとっては不安も多いでしょう。ここでは、特によく寄せられる4つの疑問を解説します。
- 集団面接では何人くらいで行われる?
- 話す順番はどうやって決まる?
- 発言中に他の人が話し始めたらどうすればいい?
- 集団面接で沈黙が生まれたらどう対処すべき?
① 集団面接では何人くらいで行われる?
集団面接は、一般的に3~6人の学生が同時に参加して行われます。企業や業界によって人数は異なりますが、少人数から中規模のグループが多い傾向です。
人数が多いと発言のチャンスが限られ、自分をアピールしにくくなるかもしれません。そのため、短時間でも印象に残るよう要点を絞って話す工夫が必要です。
一方、人数が少ない場合は一人あたりの質問が増えるため、内容に深みを持たせておくと安心でしょう。人数の違いで面接の雰囲気も変わります。
さまざまなケースを想定し、柔軟に対応できるよう準備しておいてください。
② 話す順番はどうやって決まる?
話す順番は、面接官の指示によって決まることが多いです。「右から順に」「受付番号順に」といった形で指定されるケースが一般的でしょう。
ただし、自由に発言してくださいと言われる場面もあります。その場合は、周囲の様子を見てタイミングを図る必要があると思っておきましょう。
早すぎると空気を読めていない印象を与えるかもしれませんし、遅すぎると遠慮しすぎているように見えるおそれもあります。
焦らず、全体の流れを見ながら適切なタイミングで発言しましょう。
③ 発言中に他の人が話し始めたらどうすればいい?
発言がかぶることは、集団面接ではよくあります。そんなときは、無理に話し続けず、一度相手に譲るのが基本です。「どうぞ」と軽く声をかけるだけでも、礼儀正しい印象を残せます。
譲ったあとに、再び発言のタイミングを見て話し始めれば問題ありません。かぶせて話すと印象が悪くなることもあるため、落ち着いた対応を心がけましょう。
④ 集団面接で沈黙が生まれたらどう対処すべき?
集団面接中に沈黙が続くと、気まずく感じるかもしれません。ですが、その場面こそ冷静な対応が求められるチャンスです。まずは状況を観察してください。
誰が話すべきか迷っているだけの可能性も。自由に発言してよい場面なら、自ら話を切り出すことで積極性をアピールできます。
無理に話す必要はありませんが、準備しておいた内容をもとに適切なタイミングで一歩前に出る姿勢が評価されることもあるでしょう。
集団面接の立ち回りのコツを理解しておこう!

集団面接では、コミュニケーション能力や協調性、論理的思考力など、さまざまなスキルが問われます。
さらに、対面とオンラインでは進行の流れが異なるため、それぞれの特徴を理解し、自己紹介や逆質問にも対応できるよう準備しておくことが大切です。
また、服装や態度、話す順番にも気を配ることで、印象を大きく左右するでしょう。
入退室の所作から回答内容まで、一連の流れを頭に入れたうえで、自分らしいアピールができるように準備することで、自信を持って集団面接に臨めるようにしましょう。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。