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鉄道業界の志望動機の書き方は?OK例文7選と作成のコツも紹介

将来は鉄道業界で働きたいと考えているけれど、どのように志望動機に書いたらいいのかわからず、悩んでいる人も少なくないでしょう。

安定性の高い鉄道業界は人気が高く、やみくもに書いた志望動機では通用しません。選考を突破するためには、書き方を工夫する必要があります。

この記事では、鉄道業界の志望動機の書き方のコツや、鉄道会社別・職種別の例文を紹介します。採用担当者に熱意が伝わる魅力的な志望動機を作成して選考を勝ち抜きましょう!

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人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

吉田

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吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

鉄道業界とは?

まずは、鉄道業界とはどのような業界なのか理解しましょう。

  1. 鉄道業界の魅力
  2. 鉄道業界の動向

鉄道業界の内定を勝ち取る志望動機の作成には、鉄道業界の動向を押さえて書く必要があります。

鉄道業界への理解を深め、説得力のある志望動機を完成させましょう。

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①鉄道業界の魅力

鉄道業界は、車掌・営業・不動産関係など職種や業務が幅広くあり、さまざまなスキルや知識を身につけられるのが魅力です。

また、文系・理系を問わず活躍しやすい業界でありながら、企業の安定性が高いインフラ関連である点も人気の理由。

社会や生活に密接しているため、利用客から直接感謝される場面も多く、やりがいを実感しやすいのも鉄道業界の魅力です。

志望動機に説得力を持たせるには、鉄道業界の動向やトレンドの把握が欠かせません。以下に最近の動向をまとめたので、押さえておきましょう。

・鉄道事業の売上高は緩やかに上昇
・鉄道会社が運営するホテルや商業施設の収益も回復傾向
・今後も非鉄道事業関連を強化
・海外のインフラ整備の強化
・国内は鉄道事業と関連するMaaS(Mobility as a Service)に力を入れる
参考:有価証券「東日本旅客鉄道株式会社」貸借対照表2024年3月期決算および経営戦略 説明資料

この他にも、利用客の利便性を考えて違う鉄道会社がお互いの路線を使って電車を運行する「相互乗り入れ」が増えています。

各鉄道会社の特色に加え、業界全体の取り組みも押さえておくと、採用担当者に熱意が伝わる志望動機を作成できますよ。

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さらに、本記事の後半では実際鉄道業界を志望する際の志望動機を添削しています!

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鉄道会社の種類

ここからは、各鉄道会社について詳しく解説します。

  1. JR
  2. 私鉄
  3. 公営
  4. 第三セクター

採用担当者が納得できる志望動機を作成するには、業界研究や企業研究が欠かせません。それぞれの会社の特色を知り、説得力のある志望動機にしましょう。

①JR

日本国有鉄道(国鉄)が民営化された際に、事業を継承したのがJRグループです。JRグループには6つの旅客事業会社と、貨物事業会社があります。

<代表的な鉄道会社>
【旅客事業会社】

・JR北海道
・JR東日本
・JR東海
・JR西日本
・JR四国
・JR九州
【貨物事業会社】
・日本貨物鉄道

新幹線の運行もJRが行っており、長距離路線を活かした旅客運行と貨物事業の運営が特徴です。

この他にも、鉄道ファンや子どもたちに愛されたドクターイエローや、リニア中央新幹線を始めとする鉄道研究や情報システム管理など、幅広く展開しています。

参考:国土交通省「リニア中央新幹線について」

②私鉄

私営鉄道(私鉄)は、民間企業が運営している鉄道会社を指します。自社の沿線にホテル・百貨店等を作り、近隣住民の利便性やサービスに力を入れているのが特徴です。

代表的な私鉄は、以下の通りです。

<代表的な鉄道会社>
・東武鉄道
・西武鉄道
・京成電鉄
・京王電鉄
・東京地下鉄(東京メトロ)
・名古屋鉄道
・近畿日本鉄道
・京阪電気鉄道

沿線周辺の不動産開発を積極的に進めることで、近隣地域のまちづくりにも貢献しています。

③公営

公営鉄道(公営)は、地方公共団体や地方自治体が運営する鉄道路線です。

<代表的な鉄道会社>
・都営地下鉄
・日暮里・舎人ライナー
・大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro)
・横浜市営地下鉄
・名古屋市鉄道
・神戸市鉄道
・京都市鉄道
・福岡市鉄道

地下鉄は、大都市の地下の運行・運営が中心でインフラ整備に莫大なコストがかかるほか、周辺施設の開発にもつながりにくいことから民間企業では利益を得るのが難しいのが特徴です。

このように民間企業での運営が難しい部分を、公的機関が運営し補うことで、交通インフラが成り立っています。

④第三セクター

第三セクターとは、国や地方自治体(第一セクター)と、民間企業(第二セクター)が共同運営する鉄道会社を指します。

以下の通り、地域住民の通学・通勤の足として重要な役割を担う、インフラとしてなくてはならない路線を担っています。

<代表的な鉄道会社>
【大都市路線】
・ゆりかもめ(東京)
・横浜シーサイドライン(横浜)
・大阪モノレール(大阪)
【地方路線】
・三陸鉄道(岩手)
・わたらせ渓谷鐵道(群馬~栃木)
・いすみ鉄道(千葉)
・天竜浜名湖鉄道(静岡)

第三セクターの特徴は、国や地方自治体からの補助金を得やすい立場でありながら、民間企業の経営ノウハウを活かした運営が可能な点です。

しかし、令和4年度は約9割の事業者が赤字計上で、令和6年4月1日時点で47社となり、厳しい状況が続いています。

参考:国土交通省「地域鉄道事業者一覧」国土交通省「地域鉄道の現状」

鉄道業界の主な職種

ここからは、鉄道業界の主な職種について解説します。

  1. 管理・整備
  2. 営業・販促
  3. サービス開発
  4. サービス提供
  5. 不動産開発

自分のキャリアプランとマッチしているかを判断するためには、業界全体の職種について理解しておくことが大切です。

①管理・整備

管理・整備の仕事は、車両や線路、土木構造物の保守・点検業務です。この他にも、信号通信設備の監視や指令業務を行っています。

また、車両整備の計画の立案も技術職である管理・整備の大事な仕事の1つ。車両を安全に運行させる上で欠かせない重要な役割を担っています。

車両の安全性に関わる業務が中心となるため、几帳面な性格や、確実に業務を実行する力が求められるでしょう。

②営業・販促

営業・促進の主な業務は、企業の広報、宣伝、PR活動、誘致活動になります。鉄道会社や自社施設、商業施設の魅力や利便性を知ってもらうことを目的とした職種です。

宣伝や広報を担当するにあたって、新規キャンペーンの戦略を立て、広告を用いたPR活動を行い、自社施設や駅の利便性のアピールを行います。

そのため、営業・販促担当者には市場の動向を見極めるマーケティング力が求められるでしょう。

③サービス開発

鉄道会社のサービス開発では、駅を拠点としたホテルや駅ビルの商業施設、レジャー施設の企画および運営を担当します。

鉄道事業の収支状況の分析や、地域ごとの動向調査を行い、利用客のニーズを把握してより良いサービスを企画・実施することが目的です。

駅ごとの時間帯別の利用者数やピークの時間帯を分析して、利用者ニーズに即した鉄道ダイヤに改善することもサービス開発の仕事の一環となります。

利用者の意見や考えを身近に感じ、サービスに反映する必要があるため、広い視野を持って分析する能力が求められるポジションです。

④サービス提供

鉄道会社のサービス提供とは、鉄道を安全に運行するための業務全般を指します。人気が高い車掌や運転士、乗務員、切符の販売管理もこれに含まれています。

事故や天災でダイヤの遅延があった際に、ダイヤ変更の指令を下すのもサービス提供の業務です。

万が一トラブルが発生した場合には、利用客に状況を説明し、他の部署や鉄道会社と連携を取って、一刻も早く対処しなければなりません。

そのため、安全に配慮した適切な判断力や、論理的な思考力、高いコミュニケーションスキルが必要です。

⑤不動産開発

不動産開発は、駅周辺の不動産開発事業に関わる職種です。住環境を整え、鉄道利用者を増やすことを目的としています。

以下は、不動産開発の一例です。

・沿線上の土地開発
・マンション開発
・一戸建ての分譲 

不動産業務と鉄道を結び付け、まちづくりや地域活性化といった社会的貢献度の高い事業に携われるのが魅力です。

鉄道業界で求められる人材の特徴3つ

ここでは、鉄道業界で求められる人材の特徴を3つ紹介します。

  1. 時間の管理が得意
  2. 協調性がある
  3. 危機管理能力が高い

以上はあくまで一例です。この他にも、鉄道業界で活かせる自分の強みがないか自己分析してみましょう。

①時間の管理が得意

鉄道業界では、利用者が困らないよう電車を時間通りに運行する必要があるため、時間管理が得意な人材が求められます。

志望動機では「スケジュールを工夫し、限られた時間の中で学業と部活動の練習を両立した」といった時間管理について努力する姿勢が見られると高評価につながりやすいです。

時間管理に自信がない場合は、1日のスケジュールを細かく時間で区切って行動してみましょう。努力をする姿勢を見せることで、高評価につながりますよ。

②協調性がある

鉄道会社の業務は、多くの部門が連携して取り組むため協調性が必要です。

運転士・車掌・駅員・指令管理・整備など、異なる役割を持つ社員同士が一丸となって業務を進める必要があります。

協調性がある人は、チーム内のコミュニケーションを図り、共通の目標に向かって効率的に作業を進められるでしょう。

過去に協調性を発揮した経験がある人は、強みとして積極的にアピールしてくださいね。

③危機管理能力が高い

鉄道を運行する人は乗客の命を預かっているため、危機管理の意識を高く持ち、事故を未然に防ぐことが求められます。

そのため、いつ何が起こるか常に危険を予測できる人、予想外のことが起きた時に乗客の安全を優先して対応できる人は企業にとって魅力的と言えます。

志望動機では「配送のバイトでは、交通ルールを理解し、急いでいるときでも安全を最優先に考えて業務に当たった」といった具体的なエピソードを添えると魅力的な志望動機になりますよ。

3ステップで完結!鉄道業界の志望動機の書き方・伝え方

ここからは、鉄道業界の志望動機の書き方・伝え方を3ステップに分けて紹介します。

  1. なぜ鉄道業界を志望したのか
  2. なぜその会社を選んだのか
  3. 入社後どのように会社に貢献できるか

各ステップを詳しく解説するので、採用担当者に高く評価されるポイントを押さえましょう。

①なぜ鉄道業界を志望したのか

志望動機の冒頭には、他の業界を選ばず、なぜ鉄道業界を志望したのか理由を書く必要があります。

理由が不明瞭だと「他の業界でもいいのでは?」と疑問を抱かれかねないため、鉄道業界ならではの特徴を押さえた志望動機を書きましょう。

「車両に関する業務に就きたい」「多くの人々の生活を支えたい」といった、将来達成したい目標について具体的に説明できると好印象です。

志望している業界や職種に沿った志望動機にするとより熱意が伝わるため、業界研究をしっかり行いましょう。

②なぜその会社を選んだのか

採用担当者の心に残る志望動機を作るためには、なぜその会社を選んだのかを書く必要があります。どこの鉄道会社でも通用する志望動機だと、採用担当者に熱意が伝わりません。

以下のように、志望する鉄道会社の強みや特徴を含めて書くようにしましょう。

JR東日本を志望したのは、売上高首位を誇る日本最大の鉄道会社の運転士として働きたいと考えたからです。

しっかりと企業研究を行い、特徴や強みを把握した上で、その会社での具体的なキャリアプランを述べると採用担当者に好印象を与えられます。

③入社後どのように会社に貢献できるか

理由を伝えた後は、入社後、自分の強みを生かしてどのよう活躍していきたいかを書きましょう。

企業は志望動機を通して、入社後に長く貢献し続けてくれる人材かどうかを見極めています。

自分の経験や能力を活かして、鉄道業界の業務にあたりたいと締めくくれば、今後の活躍が期待できる人材であると印象付けられますよ。

【鉄道会社別】鉄道業界の志望動機の例文3選

ここからは、鉄道会社別に鉄道業界の志望動機の例文を3つ紹介します。

  1. JR東日本の志望動機例文
  2. JR西日本の志望動機例文
  3. 東武鉄道の志望動機例文

自分が志望する会社の理念や特徴を押さえた志望動機を作成する際の参考にしてください。

また、志望動機がそもそも書けずに困っている人は、就活マガジンの志望動機テンプレを試してみてください!まずはサクッと作成して、悩む時間を減らしましょう。

志望動機が既に書けている人には、添削サービスである赤ペンESがオススメ!今回のように詳細な解説付きで、あなたの回答を添削します。

①JR東日本の志望動機例文

ここではJR東日本の志望動機を添削しています。

志望動機は抽象的な想いだけではなく、「なぜ」「どのように」その想いが芽生えたのかを具体的な体験を交えて伝えることが重要です。

JR東日本の志望動機
【結論】
私は「移動」を通じて人々の生活を支え、地域の活性化に貢献したいという思いから、鉄道という社会インフラを通じて、日常の安心と地域のつながりを支える存在になりたいと考え、鉄道業界を志望しています。
添削コメント|「移動を通じて人々の生活を支えたい」だと鉄道業界でなければいけない理由が伝わりにくいので、「鉄道という社会インフラを通じて」と明示することで業界との結びつきを明確にしました。自分がどんな社会的価値を実現したいか簡潔かつ具体的に示すことが重要です。
【根拠となるエピソード】
大学時代、地方での一人旅を通じて、鉄道が地域住民の生活や観光客の利便性に不可欠な存在であることを実感しました。移動手段としての鉄道が地域の人々の暮らしの一部として、また、観光客の体験を支えるものとして大きな影響を与えていると強く感じました。
添削コメント|もとの文章で「不可欠な存在と実感した」とあるがなぜ不可欠なのかが伝わりにくいため、「どういった存在として不可欠なのか」を具体的に示しました。
【エピソード詳細】
青森県を訪れた際、私は青森県で実際にローカル線を利用した際、ローカル線が住民の通勤や通学の手段として日常に溶け込んでいる様子や、駅周辺で地域イベントが開かれている光景に触れ、鉄道が単なる交通手段ではないと感じました。く、地域社会を支える基盤としての役割を果たしていることを実感しました。
添削コメント|「鉄道が単なる交通手段ではないと感じた」だけでは感想を述べるのみになり、そこから学んだことや心境の変化が伝わりません。感じた結果、何を学んだのかまで伝えることで、エピソードに説得力を持たせられます。
【企業を選んだ理由】
JR東日本は、安全な輸送サービスに加え、幅広い事業で社会を支えており、駅ナカ開発による新たな価値創出やSuicaを活用したキャッシュレス社会への貢献など、日々の生活に根ざした事業を展開しており、生活のインフラとしての役割を多角的に果たしている点に強く惹かれました。
添削コメント|「幅広い事業で社会を支えている」では他社でも使える表現で、その企業を選ぶ理由に説得力がありません。「駅ナカ開発やSuica」などJR東日本特有の施策を具体的に取り上げ、その社会的意義に共感していることを示すことで、企業研究の深さと志望度が伝わります。
【入社後】
入社後は、地域と人をつなぐ「移動の価値」を高める取り組みに携わり、安全で快適な鉄道運行を支えながら、地域社会とともに発展するサービスを提案していきたいと考えています。鉄道を通じて地域の魅力や利便性を高める施策を考え、実行に移す仕事に携わりたいと考えています。
添削コメント|「発展するサービスを提案」という表現は抽象的で、職種や行動がイメージしづらいです。「施策を考え、実行する」と行動を具体化することで、意欲と職務理解を両立させた内容になりました。「具体的にどんな貢献ができそうか」を伝えることが大切です。

【NGポイント】
元の文章では、「移動を支えたい」など曖昧な言葉が多く、具体的な内容が伝わりづらい構成でした。企業独自の魅力への共感や自分の将来像も曖昧で、志望度がやや低く見られてしまうおそれがありました。

【添削内容】
抽象的な表現を避け、具体的な体験や行動に基づいた表現にしました。また、JR東日本が展開する事業に対してどんな価値を見出し、どう関わりたいかを言語化することで、企業研究の深さとマッチ度を強調しました。

【どう変わった?】
「なぜそう考えたのか」「どこに共感したのか」が明確になり、企業側が評価しやすい文章になりました。エピソードや業務理解に基づいた志望理由が、説得力と納得感を向上させています。

【今回の志望動機のコツ】
・「支えたい」だけでなく支え方や理由も明示する
・自身の気づきや価値観の変化と関連づける
・企業の実際の事業への共感を示す

②JR西日本の志望動機例文

ここではJR西日本の志望動機を添削しています。

抽象的な表現を避け、具体的な行動や体験をもとに説得力のある構成に仕上げることが重要です。誰に・何を・どう貢献したいのかを明確にしましょう。

JR西日本の志望動機
【結論】
私がJR西日本を志望する理由は、「安心して移動できる社会の基盤づくり」に貢献したいと考えたからです。日常生活に密着した鉄道の仕事を通じて、多くの人の暮らしを支えるやりがいを感じたいと思っています。地域の人々が安心して通勤・通学できる交通環境を維持し、社会全体の円滑な移動を支える役割を果たしたいと考えています。
添削コメント|「多くの人の暮らしを支えるやりがいを感じたい」という表現はやや漠然としており、具体的にどんなことに貢献したいのかが伝わりません。修正後は、「誰の・何を・どう支えるか」を明示しており、社会貢献の方向性を明確に示せています。
【根拠となるエピソード】
大学時代、通学に利用していた電車が台風で運休した際、復旧作業に尽力する鉄道職員の姿を目の当たりにしました。その姿勢に感銘を受け、「人の生活を守る仕事とはこういうことだ」と感じたことがきっかけです。 特に、職員の方々が駅構内を巡回しながら、一人ひとりに丁寧な案内と状況説明を行っていた姿勢を見て、人の生活に真剣に向き合う姿に強く惹かれました。
添削コメント|「こういうことだと感じた」では、どう感じたのか読み手に内容が伝わりません。修正後は、心を動かされた体験を具体的に示し、なぜその出来事が心に残ったのかが明確に伝わる内容にしました。
【エピソード詳細】
その日、私を含め多くの通勤・通学者が駅で立ち往生していました。状況の説明や代替手段の案内を行う駅員の方々は、常に冷静で丁寧な対応をしており、混乱の中でも安心感を与えてくれました。例えば、近隣の私鉄との振替輸送の案内や、再開見込みの説明を繰り返し行っていたことが、乗客の不安を和らげていました。私はこの経験から、誰かの当たり前の一日を支える鉄道の意義を強く実感しました。
添削コメント|「安心感を与えてくれた」だけだと、それがどんな行動によって生まれたものなのか説明がなく、説得力に欠けます。修正後は、具体的な案内内容を挙げることで実際の状況を伝え、エピソードの説得力を向上させました。
【企業を選んだ理由】
その中でもJR西日本は、都市圏から地方まで広範なエリアをカバーしており、「地域と共に歩む」という理念にも共感しています。駅を中心としたまちづくりや、安全性への徹底した取り組みにも魅力を感じました。 特に、駅ビル開発や周辺エリアとの連携を通じて、鉄道だけでなく地域経済や生活全体を支える姿勢に、自分も加わりたいと強く感じました。
添削コメント|もとの文章でも内容は伝わりますが他の企業にも言えるような表現のため、志望動機の根拠が弱い印象です。修正後は、具体的な事業内容を挙げつつ「自分が共感した理由」に繋げ、「なぜJR西日本なのか」が明確な理由が伝わる文章になりました。
【入社後】
入社後は、利用者にとって「なくてはならない存在」となる鉄道サービスを提供できるよう、現場経験を大切にしながら、安全性と利便性の両立を追求していきたいと考えています。 運行現場での経験を通じてダイヤの最適化や混雑緩和に関する知見を深め、現場から得た課題を企画や改善提案につなげる存在を目指します。
添削コメント|「安全性と利便性の両立」は理想論として受け取られやすいため、「どのように現場で経験を積み、どう貢献していくのか」という具体的な行動計画を明示しました。企業は入社後の活躍イメージを重視するため、説得力のある未来像を描くことが重要です。

【NGポイント】
全体的に抽象的な表現が多く、具体的な行動や貢献意欲が読み手に伝わりづらい文章になっていました。また、「やりがいを感じたい」など、曖昧な理由が目立ち、説得力に欠けていた点も評価を下げる要因でした。

【添削内容】
抽象表現を削除し、「誰に・何を・どう貢献したいか」を意識した文章に書き換えました。特に、体験談を具体的に説明し、志望のきっかけから企業選び、入社後の展望までが一貫してつながるように調整しました。

【どう変わった?】
「自分がどんな経験を通じて、なぜJR西日本を選び、どう活躍したいか」が明確になり、企業視点から見ても再現性・納得感のある志望動機になりました。説得力の高い内容になっています。

【今回の志望動機のコツ】
・経験を通じた志望動機にする
・入社後の具体的な役割を示す
・他社ではなくJR西日本である理由を明確にする

③東武鉄道の志望動機例文

ここでは東武鉄道の志望動機を添削しています。

企業の特徴と自分の経験を結びつけながら、説得力と具体性のある構成で作成することが重要です。

東武鉄道の志望動機
【結論】
人々の生活基盤を支え、地域の発展に貢献できる鉄道業界の中でも、東武鉄道の幅広い事業展開に魅力を感じ観光・街づくり・生活インフラと多様な事業を通じて沿線地域に根ざした価値提供を続ける東武鉄道の姿勢に強く共感し、志望いたしました。
添削コメント|「幅広い事業展開」はどの鉄道会社にも当てはまる表現です。そこで、「観光・街づくり・生活インフラ~沿線地域に根ざした価値提供」と企業ならではの具体性を加えることで、東武鉄道の強みに惹かれたことが明確に伝わるようにしました。
【根拠となるエピソード】
幼少期から祖父母の家へ行く際に利用していた東武線の車窓から見える風景や、丁寧な対応に安心感を覚えていました電車に乗るたびに「いってらっしゃい」「気をつけてね」と声をかけてくれた駅員の方の姿勢に温かさを感じ、鉄道が人とのつながりを生む場所であることを実感しました。この経験が、私にとって鉄道を「人と地域をつなぐ存在」と認識する原点となりました。
添削コメント|「丁寧な対応に安心感を覚えていました」では漠然としており、説得力に欠けていました。具体的な会話や情景を入れることで、読者に実体験としての印象を残せる構成になっています。
【エピソード詳細】
大学進学後も通学で鉄道を利用する中で、ただ人を運ぶだけでなく、街づくりや観光振興など、鉄道が果たしている社会的な役割の大きさに気づきました駅ナカの再開発や、観光列車の運行を通じて地域の魅力を引き出している鉄道会社の役割を知り、その機能が移動手段にとどまらないことに強く関心を抱くようになりました。特に日光や川越といった観光地と連携しながら地域活性化に取り組む東武鉄道の取り組みに感銘を受け、インターンシップや企業研究を通じてその思いは一層強まりました。
添削コメント|「社会的な役割の大きさに気づきました」はありきたりで他の業界にも言える表現です。実際の取り組み(駅ナカ再開発や観光列車)を挙げることで、業界や企業への理解度が高く、強い関心を持っていることを伝えています。
【企業を選んだ理由】
東武鉄道は鉄道事業だけでなく、不動産や観光など多角的に事業を展開し東京スカイツリーの開業や浅草エリアの再開発といった都市のランドマークに関与しながら、地域とともに成長している点に魅力を感じます。生活に密着しながら、街全体の価値を高める取り組みに主体的に関われる点が、他の鉄道会社とは異なる大きな強みだと考えました。
添削コメント|「多角的に事業を展開」では他社との違いが伝わりにくく、その企業特有の強みや理由になっていません。スカイツリーや浅草という具体例に言及することで、「なぜ東武鉄道なのか」が明確になり、他社との比較の中で選んだ根拠が伝わりやすくなります。
【入社後】
入社後は、安全・安心な輸送を提供するのはもちろんのこと地域ごとの課題や資源を踏まえ、企画部門などで観光列車の新ルート開発や沿線イベントの企画などを通じて、沿線の活性化や観光振興など多方面から地域に貢献できる社員を目指します。
添削コメント|「安全・安心な輸送を提供する」では、志望者自身の目標や意欲が伝わりづらいです。具体的な職種や貢献方法(観光列車の企画など)を入れることで、「何をしたいのか」「どんな形で活躍したいのか」が明確になり、評価につながりやすい表現となります。

【NGポイント】
もとの文章は、他の鉄道会社にも流用できてしまう内容になっていました。企業側から見ると、「東武鉄道でなければならない理由」が見えづらく、志望度が伝わりにくい印象でした。

【添削内容】
抽象的な表現には具体的な施策や情景を追加し、説得力を強化しました。東武鉄道ならではの事例を入れ、企業理解を明示するとともに、職種や企業の取り組みにも触れ、志望度の高さを示しました。

【どう変わった?】
企業の特性と応募者の体験や意欲が自然につながる構成になり、説得力のある内容になりました。採用側も「自社を深く理解し、明確な目的を持って応募している」と評価しやすくなるでしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・企業の事例や取り組みに触れる
・原体験は具体的に書く
・入社後の将来像は職種も明確にする

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【職種別】鉄道業界の志望動機の例文4選

続いて、鉄道業界の志望動機の例文を職種別に4つ紹介します。

  1. 鉄道整備の志望動機例文
  2. 営業・販促の志望動機例文
  3. サービス提供の志望動機例文
  4. 不動産開発の志望動機例文

志望する業種の特徴や求める人材を理解し、説得力のある志望動機を作成しましょう。

ここまでいくつかの志望動機例を見てきましたが、ここではまた別のテーマの例文を添削しながら解説していきます。気になる例文を見て参考にしてみてくださいね。

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①鉄道整備の志望動機例文

ここでは鉄道整備の志望動機を添削しています。

職種に対する理解と熱意を企業に伝えるためには、きっかけ・動機・企業選び・将来像までを一貫して具体的に書くことが大切です。

鉄道整備の志望動機
【結論】
私は、人々の移動を支える社会インフラに関わりたいという想いから、大学時代に列車を利用する中で、整備によって支えられる鉄道の安全性や安定性に自身も貢献したいと思い、 鉄道整備の仕事を志望いたしました。
添削コメント|「社会インフラに関わりたい」は汎用的すぎて鉄道整備職への志望が明確に伝わりません。動機の根拠をより具体的にするため、大学時代の利用経験と整備業務への興味を結びつけ、職種に特化した志望動機に修正しました。
【根拠となるエピソード】
大学時代、旅行好きの私は各地を鉄道で巡る中で、列車の安全運行を支える裏方の存在に興味を持つようになりました 特に、整備士によって支えられているからこそ、安心して長距離移動ができるという鉄道の信頼性に関心を抱きました。
添削コメント|「裏方の存在に興味」では抽象的で役割がイメージしづらいため、整備士の存在が鉄道の信頼性にどうつながっていたのかを具体的に示しました。共感や発見の背景を明確にすることで説得力が増します。
【エピソード詳細】
特に印象に残っているのは、降雪の影響でダイヤが乱れた際、整備士の迅速な対応によって予定通りの旅ができた経験です。このとき、現場で臨機応変に対応する整備士の姿に支えられ、鉄道の安定運行には日々のメンテナンスの努力があることを実感しました。この経験から、安全・正確な運行の基盤として整備の重要性を知り日常の快適な運行の裏にある整備業務の工程や仕組みに興味を持ち、 自らもその一端を担いたいと考えるようになりました。
添削コメント|「尊敬の念」や「重要性を知った」だけはなぜそれが志望に繋がったのかの説得力が足りません。具体的な整備士の行動やそこから感じた課題・仕組みへの関心を加えることで、主体的な興味と行動が伝わる文章になりました。
【企業を選んだ理由】
貴社は老朽化設備の更新や新技術の導入に積極的で、今後の発展性にも魅力を感じています 貴社は、老朽化設備の予防保全やIoTを活用した検査体制の強化など、安全性向上に向けた取り組みを継続しており、 また、社員教育にも力を入れておられ、未経験からでも安心して成長できる環境が整っている点 整備未経験者でも段階的に技術を習得できる研修制度が整っている点に魅力を感じました。
添削コメント|もとの文章でも良いですが「新技術の導入」などの表現は企業研究が浅い印象を与えるおそれがあるので、企業の具体的な取り組み(IoT活用、研修制度など)を明示し、自身の価値観と志望理由との繋がりを強調しました。
【入社後】
入社後は、基本的な技術力の習得に励み、どのような状況下でも安定した整備業務を提供できる技術者を目指します。将来的には、新人指導や業務改善にも貢献していきたいと考えています 現場での経験を活かしながら、作業効率や安全性のさらなる向上に貢献できるよう、業務改善にも積極的に関わりたいと考えています。
添削コメント|「新人指導」は抽象的かつ早期キャリアの視点に合いません。経験を積んだ上での業務改善にシフトすることで、成長の段階を意識した現実的な目標として評価されやすくなります。

【NGポイント】
「社会インフラに関わりたい」など漠然とした言葉が多く、鉄道整備という職種に対する理解や熱意が伝わりづらい内容でした。企業選びの理由も他社でも使いまわせる表現になっていた点がマイナスでした。

【添削内容】
「整備士の行動を見てどう感じたか」「企業のどの取り組みに共感したか」など、具体的な学びや理由を示しました。また、企業選びの理由では、IoTや研修制度などの企業の具体的な取り組みに言及しました。

【どう変わった?】
志望理由の根拠や職種への理解度が明確になったことで、「なぜ鉄道整備なのか」「なぜこの企業なのか」がはっきり伝わる内容になりました。志望熱意が十分に伝わる文章になったでしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・動機は体験と結びつける
・曖昧な表現には具体例を添える
・企業の強みと志望理由を一致させる

②営業・販促の志望動機例文

ここでは営業・販促の志望動機を添削しています。

鉄道業界の営業・販促職を目指す上で、志望動機は「どんな視点で貢献できるか」が明確であることが重要です。

営業・販促の志望動機
【結論】
私は、地域と人をつなぐ役割を担う鉄道業界で、営業・販促職として利用者のニーズに応えながら、多くの人に鉄道の魅力を伝える仕事がしたい利用者数の増加や沿線地域の活性化に貢献できる企画を通じて、鉄道をより身近に感じてもらえるような仕組みをつくりたいと考えています。
添削コメント|「鉄道の魅力を伝える」では漠然としており、職種に対する志望理由として説得力がありませんでした。営業・販促職として「何を達成したいのか」を明確にすることで、役割への十分な理解と志望熱意をアピールできます。
【根拠となるエピソード】
大学時代、地域の観光活性化プロジェクトに参加し、地方鉄道を利用した観光モデルの企画・広報を担当した経験があります。その活動では、利用者数が伸び悩む路線を対象に、沿線の観光資源と連携したキャンペーンを企画しました。
添削コメント|根拠となるエピソードの概要が簡潔に述べられています。地域の観光活性化プロジェクトの経験は、鉄道業務の地域性に繋がる部分があり、志望のきっかけとして自然に繋げやすいでしょう。
【エピソード詳細】
地域住民や観光客へのアンケート調査を通じて課題を把握し、SNSを活用した情報発信や現地イベントを実施した結果、キャンペーン期間中の利用者数が前年比を上回り、地域メディアでも取り上げられました。この経験から、交通を通じて地域社会に貢献できることに強くやりがいを感じました。情報発信や地域との連携によって利用者の行動が変わることに大きな手応えを感じ、営業・販促を通じて社会とつながる仕事に魅力を感じるようになりました。
添削コメント|「貢献できることにやりがい」という抽象的な感情表現では、読み手に訴求する説得力が弱まります。そこで、行動変化や成果に着目し、どのような気づきがあったのかを具体化することで、自己分析の深さと志望職への理解度を強化しました。
【企業を選んだ理由】
貴社は多様な路線網と地域密着の取り組みで、多くの人々の生活を支えています。利用者との接点を大切にしながら、地域と共に成長を目指す姿勢に共感しました。中でも、沿線自治体や地域企業との共同プロモーション施策に力を入れておられる点に強く惹かれ、自分の経験や関心と重なる部分が多いと感じました。
添削コメント|もとの文章では競合他社でも同じことが言えるため、より具体的な事業内容と自身の経験との繋がりを示すことで、数ある鉄道会社の中で「なぜその企業なのか」が明確になります。
【入社後】
入社後は、地域や利用者のニーズに即した企画・販促活動を行い地域の実情や利用者の声を丁寧に拾い上げながら、データや現場の声をもとに施策を立案し鉄道の新たな価値を提案していきたいと考えています。
添削コメント|「ニーズに即した」という表現では、実際にどのような働き方を目指しているのかが伝わりにくいです。データや現場情報を活用するという具体的な視点を加えることで、職務理解の深さと主体的な行動意欲をアピールできます。

【NGポイント】
結論と入社後の部分において抽象的な表現が目立ち、説得力に欠けている印象でした。また、企業ならではの特徴や強みに触れておらず、「その企業である理由」の根拠が弱かったです。

【添削内容】
営業・販促職という職種の特徴を踏まえ、「何に貢献したいのか」「どんな手段で取り組むのか」といった点を明確にしました。また、エピソードから得た気づきを、行動と成果に結びつけるように改善しています。

【どう変わった?】
職種に対する理解度が高まり、企業における活躍イメージが伝わる志望動機になりました。具体性が増したことで、「入社後にどのような価値を生むか」がイメージしやすい文章になっています。

【今回の志望動機のコツ】
・志望動機は職種と結びつける
・エピソードは成果と変化を明示する
・企業選びは事例や取り組みに触れる

③サービス提供の志望動機例文

ここではサービス提供の志望動機を添削しています。

現場での具体的な行動や社会的役割への理解を示すことが重要です。自分の体験を通じて「なぜ鉄道で、なぜサービスなのか」を言語化しましょう。

サービス提供の志望動機
【結論】
人々の日常生活を支える社会インフラとしての重要性に惹かれ、人々の通勤や移動、物流など、日々の生活に欠かせない役割を果たしている鉄道のサービス提供に携わり、災害時の迅速な対応などに貢献したいと思い、鉄道業界を志望しています。
添削コメント|「人々の日常生活を支える社会インフラ」という表現では、鉄道以外の他のインフラ業界にも同じことが言えるため差別化できていません。そこで、鉄道ならではの役割に焦点を当てた志望理由にすることで説得力を持たせました。
【根拠となるエピソード】
大学時代に旅行サークルに所属し、全国各地を鉄道で巡る中で、目的地に着くまでの道中も旅の大切な一部であると実感しました移動中に出会った現地の人々や沿線の景色が、旅の満足度を大きく左右することに気づきました
添削コメント|添削前の文章は志望理由に直結しない印象があり、説得力が弱かったです。添削後は、移動中の具体的な気づきに言及することで、鉄道が提供するサービスの価値への理解とそれが志望の動機となった背景がより明確に伝わる文章になりました。
【エピソード詳細】
特に印象に残っているのは、台風の影響でダイヤが乱れた際、駅員の方が冷静かつ丁寧に案内を行い、乗客の不安を和らげていた場面です。混乱する中でもサービスの質を保ち、安全を最優先に行動する姿に強く感銘を受けました。この経験を通じて、単なる移動手段にとどまらず、「安心感」や「おもてなし」を届けることができる鉄道の仕事に興味を持つようになりました。状況が不安定でも人々に安心を届ける現場の対応力に心を打たれ、私も誰かの移動を支える存在になりたいと考えるようになりました。
添削コメント|「安心感やおもてなしを届ける」という表現では具体的な対応をイメージしずらいため、現場の対応力に言及し、企業の具体的な行動と自分との繋がりを説明することで、エピソードの根拠を補強しています。
【企業を選んだ理由】
貴社は利用者に寄り添ったサービス向上の取り組みに力を入れており貴社が沿線地域との連携を深めながら、高齢者向けサービスや観光資源と連動した企画列車など独自の取り組みを展開している点に共感し、私も現場で一人ひとりの声に耳を傾けるサービスを提供したいと考えています。
添削コメント|「利用者に寄り添ったサービス向上」だけでは他の企業との差別化ができないため、企業の具体的な事業活動を挙げて選んだ理由に説得力を持たせました。応募者が企業研究をしていること、そして自分の方向性と企業の方向性が合っていることが伝わりやすくなります。
【入社後】
入社後は、接客の現場での経験を通じて信頼される鉄道員を目指すとともに、利用者の立場を常に意識し、安心で快適な移動の提供に貢献したいと考えております乗客一人ひとりの状況に応じた柔軟な案内や対応を心がけ、特に災害やトラブル時にも落ち着いて対応できる力を磨き、地域の方々に信頼される存在を目指します
添削コメント|「安心で快適な移動の提供」といった漠然とした目標ではなく、「どのような場面でどんな力を発揮するか」を明確にすることで、応募者が仕事内容を十分に理解し、職種に即したキャリアビジョンを描いていることが伝わります。

【NGポイント】
元の文章では抽象的な言葉が多く、説得力に欠けていました。また、企業研究の深さが見えず、どの鉄道会社にも当てはまるような内容にとどまっていた点もマイナス要素でした。

【添削内容】
抽象的な表現を具体的なエピソードに置き換え、どのような状況で何を感じ、どう行動したいかを明確にしました。さらに企業独自の取り組みを引用し、本人の価値観と企業の方向性を結びつけました。

【どう変わった?】
学生本人の体験に基づいた志望理由となり、業界理解や職種適性が具体的に伝わる内容に進化しました。「この人は現場を理解している」「長く活躍してくれそうだ」と感じられる内容に仕上がっています。

【今回の志望動機のコツ】
・感情ではなく行動で理由を示す
・企業の特徴と自分の強みを結びつける
・現場での対応を具体的にイメージして伝える

④不動産開発の志望動機例文

ここではサービス提供の志望動機を添削しています。

鉄道業界の中でも不動産開発職を志望する際は、「なぜ鉄道会社で街づくりをしたいのか」という視点が特に重要です。

不動産開発の志望動機
【結論】
私は、人々の暮らしを支えるまちづくりに関わりたいと考え、鉄道業界の不動産開発職を志望いたします鉄道インフラと連動した都市開発を通じて、地域の価値向上に貢献できる不動産開発職を志望しております
添削コメント|もとの文章では鉄道業界以外の不動産業界にも言える内容で、「なぜ鉄道業界の不動産開発をしたいのか」に説得力がありませんでした。そこで、鉄道インフラとの連携という要素を入れることで、志望動機に説得力を持たせています。
【根拠となるエピソード】
大学時代、地元駅周辺が再開発されたことで、地域の活気が一変した様子を目の当たりにしました再開発をきっかけに人通りが2倍以上増え、地元の駅前が賑わいを取り戻す様子を実際に見て感動しました。
添削コメント|「地域の活気が一変した様子」ではイメージが伝わりづらいため、「人通りが2倍以上増えた」など具体的な変化を入れました。主観的な表現にも具体的な背景を添えることで説得力を持たせています。
【エピソード詳細】
かつては人通りの少なかった駅前に商業施設ができたことで、周辺に新たな店舗や住宅が増え、街全体が明るく生まれ変わりました地域に活気が戻り、家族連れや学生が安心して集まる場所へと変化しました。地元の人々が駅前で過ごす姿を見て、鉄道会社が地域づくりに大きく関わっていることを実感しましたその変化の中心に鉄道会社が関わっていると知り、インフラ企業がまちづくりを牽引している点に強く惹かれました
添削コメント|「明るく生まれ変わった」などの抽象表現を避け、変化の具体像や鉄道会社の影響力を明示しました。企業の社会的意義への共感を軸に置くことで、ただの感想ではなく、志望のきかっけとして説得力を持たせています。
【企業を選んだ理由】
貴社は鉄道網を中心に多くの不動産開発実績を持ち、沿線の価値を高めている点駅周辺の再開発や商業施設の整備を通じて、住環境と利便性の両立を実現されている点に魅力を感じました。交通インフラとまちづくりを両輪で推進する貴社だからこそ、より多くの人に快適な暮らしを提供できる鉄道を核とした都市づくりの中で、自らも地域の将来を支える施策に携われると確信しております。
添削コメント|「価値を高めている」「快適な暮らしを提供できる」などでは具体的な特徴が見えてこず、企業研究が浅い印象を受けます。そこで、企業の具体的取り組み(駅周辺開発、利便性向上)に言及し、他社との違いを意識した内容に仕上げました。
【入社後】
入社後は、地域の特性を活かした不動産開発を通じて、長く愛される街づくりに貢献したいと考えております生活導線や住民ニーズを踏まえた開発企画に携わり、将来にわたって利用される街の拠点づくりに貢献したいと考えております
添削コメント|「愛される街づくり」という表現は抽象的で、どの立場からどう貢献したいのか役割や行動が伝わりません。そこで、実務視点で「生活導線」や「住民ニーズ」を意識した内容にすることで、配属後の貢献イメージが明確になり、志望の真剣度がより伝わります。

【NGポイント】
全体的に抽象表現が多く、「なぜ鉄道業界なのか」「どのように関わりたいのか」が曖昧でした。また、企業の特徴と自身の体験のつながりが弱く、説得力に欠ける印象がありました。

【添削内容】
具体的な状況を数字とともに説明し、エピソードの根拠に説得力を持たせました。また、企業研究に基づいた表現を加えることで、志望度の高さと理解の深さを明確に示しました。

【どう変わった?】
志望動機全体に具体性と一貫性が生まれ、企業側に志望意欲が明確に伝わる内容へと変化しました。実務理解や企業の特色を踏まえた表現により、採用担当者に響く文章構成になったといえるでしょう。

【今回の志望動機のコツ】
・鉄道業界ならではの視点を入れる
・抽象表現には具体例を加える
・入社後の役割を実務レベルで描く

【NG例文あり】鉄道業界の注意点3つ

最後に、鉄道業界の志望動機の注意点について3つ解説します。

  1. 鉄道業界の安定性を理由にしている
  2. どの企業でも通用する内容になっている
  3. 鉄道が好きなことに終始している

NG例文も紹介しているので、自分の志望動機と見比べてみましょう。

①鉄道業界の安定性を理由にしている

鉄道業界は安定性が高い職業であるため志望しました。

鉄道は、インフラとしての役割を担う人々の生活に欠かせないものであるため、需要が減ることはないと考えています。

鉄道業界の志望理由を安定性があるから伝えることは控えるべきです。

もちろん、安定性があることが志望動機の1つということもあるでしょう。しかし、これだけでは鉄道業界である必要性が感じられません。

安定性を理由として伝える場合は、あくまでも補足的な理由として伝えるにとどめましょう。

②どの企業でも通用する内容になっている

鉄道業界に携わることで人々の暮らしに役立ちたいと思い、貴社の不動産開発を志望します。

大学在学中にはマーケティングを学び、所属サークルが主催するイベントでは広報を担当し、SNSを活用して集客率を前年の130%まで引き上げることができました。

この経験を活かして、鉄道サービスの価値を高めるPRに取り組み、利用客数の増加と業績向上に貢献したいと考えています。

上記の例文では、鉄道業界の志望理由は伝わるものの、その企業を選んだ理由が述べられていません。そのため、志望企業に就職したいという熱意が感じられない志望動機になってしまっています。

マイナス評価を避けるためには、志望する企業の理念や特色を理解し、志望動機に盛り込むことを意識してみてください。

③鉄道が好きなことに終始している

私は、幼少期から鉄道が大好きで、運転士になるのが夢でした。

大学在学中には、電車に関する知識を深めるため、鉄道博物館に通って鉄道に関する歴史を学び、鉄道の安全に対する意識を高めてきました。

貴社に入職後は、大好きな鉄道の運転士として実務経験を積み、安全運行を心がけて業務に取り組みたいです。

志望動機では、「鉄道が好き」という内容に終始してしまうと評価を得られません。鉄道好きなことは大前提であり、企業にどう貢献できるかを述べるのが重要です。

自分が持っているスキルをどのように役立てられるかを具体的に提示し、仕事への理解度や熱意が伝わる志望動機にしましょう。

熱意が伝わる鉄道業界の志望動機で差をつけよう!

鉄道業界の仕事は、社会に大きく貢献できる、やりがいのある仕事です。

そして、遅延や事故につながらないよう、責任感を持って取り組むことが必要な仕事でもあります。

志望動機には、志望企業が何を求めているかを考え、それにマッチしたスキルや具体的なエピソードを含めましょう。

志望動機のコツを押さえて、鉄道会社の内定を勝ち取りましょう!

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。