面接の短所に「計画性がない」と答えてもいい?言い換えや例文を紹介!
面接で短所を聞かれた場合に、計画性がないと答えても問題はないか不安になりますよね。「計画性がない」と回答すれば、印象が悪くなるかもしれないと心配になる人も多いでしょう。
ただ、がむしゃらに「計画性がない」ことを短所を書くのはNG!「計画性がない」ことをうまく伝えるにはポイントがあります。
そこで本記事では、「計画性がない」ことをうまく伝える6つのポイントと「計画性がない」を好印象に言い換える方法を解説します。
「計画性がない」ことを伝える例文や気を付ける点も紹介するので、是非参考にして下さい。
計画性がない人の特徴
ここでは、計画性がない人の特徴を3つ紹介します。
①明確な目標を設けない
計画性がない人は、明確な目標がありません。
そもそも計画を立てるには、目標やゴールが必要なので、道筋が立てられないということになります。
そのため、人の意見に流されやすく、行き当たりばったりの人生になる傾向です。
自分の意見で決めていないと、失敗した際に人のせいにしたり、後悔する結果になるので、自分の目標を設定することはとても大事になりますよ。
②優先順位をつけるのが苦手
計画性がない人は、優先順位をつけるのが苦手です。
例えば乾電池を買いに行って、家に帰って、食事をし、また夕飯の買い物へ行くというような行動が挙げられるでしょう。
乾電池と一緒に夕飯の買い物も済ませてしまえば、あとは家で食事するだけなので時間を有効に使えるにも関わらず、計画性がない人は優先順位を考えずに行動することが多いです。
また優先順位を考えないことで、二度手間になったり、時間や期限に間に合わなかったりする人も多いでしょう。
③期限を決めない傾向
計画性のない人は、期限を決めていません。
「いつまでに提出しなければいけない」など期限が決まっていないと、だらだらと何もしないまま時間だけが過ぎています。
小学生時代の宿題も、何時までにやらないといけないと決まっていないので、翌朝急いでやっているのがいい例です。
また計画を立てたとしても、期限が決められていないため、うまく進まないことが多いのも計画性がない人の特徴でしょう。
面接で「計画性がない」って答えてもいいの?
面接で「計画性がない」と正直に答えても問題ないです。
「計画性がない」という短所を堂々と言えるということは、自分の短所をよく理解し自己分析できていると捉えられます。
面接では、「計画性がない」ことが問題ではなく、自分の短所を知り、どのように向き合っているかが重要なのです。
自分には「計画性がない」からこそ、誰よりも早い段階から準備したり、計画を練ったりしていることを積極的に話せば悪いイメージを払拭できるでしょう。
問題なのは、短所が分かっているのに何の対策も講じないことなので、短所に対し改善する努力をしている場合、問題解決力があると評価されますよ。
企業が短所を質問する3つの理由
企業が、短所を質問する理由が分かれば、面接でどのように答えればいいのかヒントが見えてきます。
企業が短所を質問する3つの理由を解説しておきましょう。
①客観的な見方ができるか知るため
企業が短所を質問する理由は、客観的な見方ができるかを知るためです。
自分の短所を知っているということは、自分を客観視できているということなので、企業は必ず短所を確認します。
短所が分からないという方は、生まれた時から大学までの経験を全て書き出し、自分が失敗した時の傾向を分析すれば短所のヒントが分かりますよ。
自己分析し、自分の短所を深堀することで、改善策も見えてくるので事前に準備しておきましょう。
②問題解決力があるかを見るため
企業が短所を質問する理由は、問題解決力があるかを見るためです。
企業は、短所に対しどのように対処しているかを重要視していて、対処している場合、問題を解決する能力があると判断します。
例えば、ここでいう「計画性がない」短所ならば、計画する努力をし、計画通りに実行するためにどんな努力をしているのかを主張して下さい。
ビジネスにおいて、何か問題が起こった時に解決しようとする姿勢は欠かせないため短所は必ず聞かれるでしょう。
③自社の求める人材か判断するため
企業が短所を質問する理由は、自社の求める人材か判断するためです。
そのため、面接で仕事に支障が出るような重大な短所が分かれば採用とは程遠くなります。
自分の希望する職種とかけ離れた短所にならないよう、事前に仕事内容をチェックしておく必要があるのです。
企業は、長く一緒に仕事ができる人物かを判断するため、短所の質問は必ず聞いてくるでしょう。
「計画性がない」ことをうまく伝える6つのポイント
「計画性がない」というマイナスポイントをプラスに変えるにはどうしたらいいのでしょうか。
ここでは「計画性がない」ことをうまく伝える6つのポイントを紹介します。
①結論から話す
まず、「計画性がない」ことをうまく伝える第一歩は、結論から話すことです。
結論を話さないまま前置きばかりが長くなれば、聞き手も何について話しているのかが最後まで分からないという事態になってしまいます。
最初に結論から話すことで、話の要点が相手に伝わりやすくなるでしょう。
面接やESの質問に回答する際には、結論→理由→エピソード→結論の順で話す「PREP法」が基本になりますよ。
②伝わるエピソード選ぶ
「計画性がない」ことを強い説得力をもって伝えるには、伝わるエピソードを選ぶことが重要です。
例えば、計画性がないせいで大失敗した具体的なエピソードを添えると、面接官もイメージしやすいでしょう。
「失敗は成功のもと」という言葉があるように、学ぶことはあっても失敗エピソードを話したからと言って印象は悪くなりません。
事前に計画性がないエピソードを何パターンか用意し、身近な人の反応を見て一番伝わるエピソードを選択しておきましょう。
③悪印象を好印象に変える
計画性がないことをうまく伝えるには、悪いイメージを良いイメージに変えることです。
まず、「私の短所は計画性がないことです」と結論を伝え、次に具体的な伝わるエピソードを話します。
ただ事実を述べるだけでなく、具体的なエピソードから学んだことを伝えることができれば、面接官に与える印象は良くなるでしょう。
「計画性がない」という短所のせいで失敗したことを成長の糧にすることで、プラスイメージになりますよ。
④「計画性がない」を別の言葉に言い換える
「計画性がない」を別の言葉で言い換えると、印象が良くなります。
例えば、以下のような言い換えができますので、参考にしてください。
「計画性がない」の言い換え |
・臨機応変に対応できる ・判断が早い ・適応能力がある ・実行力がある ・柔軟性がある ・チャレンジ精神旺盛 ・協調性がある |
「計画性がない」といえば、ネガティブなイメージのままですが、ポジティブな別の言葉に言い換えると長所にもなり得ますよ。
⑤改善策を加える
「計画性がない」ことをうまく伝えるポイントは、改善策を加えることです。
「計画性がない」短所を克服しようと改善策を講じていることをアピールできれば、面接官の印象はガラリと変わるでしょう。
仕事でも、現状を分析して改善策を講じることが求められる機会は多いので、入社後の仕事へ取組む姿勢にもつながります。
「計画性がない」ことを把握し、克服する努力を示せるかどうかは、採用に影響すると言っても過言ではありません。
⑥仕事に活かせる能力がある事をアピールする
「計画性がない」という短所を克服するために努力している点をアピールした後は、仕事に活かせる能力も備わっていることをアピールしましょう。
「計画性がない」マイナスイマージをプラスに変えただけでは、他の就活生と差をつけられません。
自分の強みをプラスしてアピールすることで、面接官は入社後の活躍をイメージしやすくなるでしょう。
「計画性がない」を長所へ言い換えると?
「計画性がない」とそのまま伝えてしまえば、第一印象はマイナスイメージになるので、長所にも捉えられる言葉への言い換えも検討しましょう。
しかし、違う言葉にただ言い換えるのではなく、短所を長所に変える努力をしていることをアピールすることも大事です。
「計画性がない」を長所へ言い換えるとどんな言葉になるのか詳しく解説します。
①柔軟性がある
「計画性がない」ということは、どんな状況でも対応できる「柔軟性がある」と言い換えることができます。
計画性がない人は、計画しなくてもその場の状況に応じて臨機応変に対応できることから「柔軟性がある」と言っても過言ではありません。
例えば、以下のように表現できます。
私の短所は、計画性のないところです。 しかし、突発的な問題に直面した際には慌てることなく、冷静に対処できる柔軟性があります。 この柔軟性を活かし、接客の際はお客様に満足していただけるような臨機応変な対応をしてまいりたいと考えております。 |
柔軟性は、営業職や接客業で重宝される特徴なので、これらの職種を目指している方は「柔軟性がある」と言い換えましょう。
②判断が早い
「計画性がない」方は、石橋を叩いて渡る慎重なタイプとは違うため、「判断が早い」と言い換えることができます。
ビジネスの上で、リスクを考え慎重に動くことも大事ですが、あれこれ考える前にまずやってみる精神も大切です。
判断が早いということは、行動力があり、生産性にも長けていると言えるでしょう。
「判断力が早い」という特徴は、特にベンチャー企業などでは重宝されることが多いので、目指されている方は「判断力が早い」ことをアピールして下さい。
③ポジティブ
「計画性がない」人は、怖いもの知らずな性格から何事に関しても良い方向に考えられるため「ポジティブ」と言い換えられます。
周りからどのように思われているかなど気にならず、落ち込むことがないので失敗しても気持ちの切り替えが早いです。
しかし、行き当たりばったりで、失敗しても反省せず責任感がない性格だと思われないように注意して下さい。
ポジティブに言い換える際には、色々な人の意見を聞きながら失敗から学び一生懸命に仕事に取り組む決意を伝えましょう。
④チャレンジ精神旺盛
計画性がない人は、思いついたら即行動にうつす習性があることから「チャレンジ精神旺盛」と言い換えられます。
しかし、それだけでは物事を深く考えられない短所も同時に伝わってしまうため、言い方には注意が必要です。
具体的には、即行動に移すした方がいい根拠がある前提で話し、のちに会社のためになることを最優先に考えていることも付け加えて下さい。
「計画性がない」を伝える例文4選
実際に「計画性がない」という短所を伝える際、どのように準備すればいいのか悩んでいる就活生も多いのではないでしょうか。
そこで、「計画性がない」短所を伝える例文をシチュエーション別に4つ作成したので、是非参考にして下さい。
例文①アルバイト編
アルバイトのエピソードで、「計画性がない」短所を伝える例文を紹介します。
私の短所は、計画性のないところです。 大学時代に、コンビニの接客や品出しのアルバイトをしていたのですが、他のアルバイトさんよりも作業スピードが遅く悩んでいました。 そこで、どうしたらそんなに早く品出しができるのか他のアルバイトの方を観察したところ、同じコーナー付近の商品をまとめて作業していたのです。 今まで、バラバラのコーナーを行ったり来たりしながら無計画に品出ししていたことを反省し、真似をしてみたら作業スピードが格段に上がりました。 その時に初めて、計画性をもって仕事をすると時間も有効に使えることを学び、入社後も実践していきたいと考えております。 |
例文②部活動編
部活動のエピソードで、「計画性がない」短所を伝える例文を紹介します。
私の短所は、計画性がないところです。 私は、絵がとても大好きなので、休日は紙と鉛筆と絵具をもって近くの公園や自然を愛でながら絵を描いています。 学生時代美術部に所属していましたが、いつも自由に描いていたので展覧会に出す期日をすっかり忘れてしまい期限に間に合わなかったことがありました。 その展覧会は、一年の中でも一番重要で大きな展覧会だったのでとても悔しい思いをした思い出があります。 そのことがきっかけとなり、展覧会の提出期限から逆算して、3日前には提出できるように心がける努力をしています。 |
例文③学業編
学業のエピソードで、「計画性がない」短所を伝える例文を紹介します。
私の短所は、計画性に欠けるところです。 小学校の時は、夏休みの宿題をため込んで8月25日あたりから一気にやってしまう癖があり、8月31日は寝不足のためフラフラになりながら登校した思い出があります。 その性格は、中学・高校でも発揮し、提出期限「ギリギリ」の常習犯でした。 ある時、急に具合が悪くなり、いつもなら間に合っていたはずの提出期限に間に合わなかったのです。 その時に、いつ何があってもいいように早め早めに計画して取り組むことの大事さを学び、大学では誰よりも早く提出物を出せるように努力しております。 |
例文④プライベート編
プライベートのエピソードで、「計画性がない」短所を伝える例文を紹介します。
私の短所は、計画性がないところです。 たまたま見つけた旅行のパンフレットをみて、とても安かったので母親と韓国へ旅行する計画を立てました。 初めての海外旅行ですし、旅行本を買って行きたいところに印をつけていざ出発したのですが、行きたいところへの交通手段を考えていませんでした。 片言の韓国語と英語を交えて、タクシーのおじさんに行き先を伝えなんとかたどり着いたのですが、思いのほか料金が高くつき衝撃を受けた経験があります。 事前に公共の交通機関で調べていけば、このような事態にはならなかったと思い反省しました。 それから、何事にも良く調べて慎重、かつ計画的に行動するように心がけております。 |
「計画性がない」ことを伝える時の4つの注意点
面接で「計画性がない」ことを伝える際は、どのようなことに注意すればいいのでしょうか。
ここでは「計画性がない」ことを伝える時の4つの注意点を紹介します。
①「短所はありません」と言わない
面接で、内定をもらいたい一心で「短所はありません」と答えたくなる気持ちはわかりますが、おすすめできません。
面接では、基本的に短所がある前提で質問されるので「短所がありません」と答えれば、嘘をついていると疑われかねないです。
短所は、どんな人にも大なり小なりあるものなので、自己分析ができず、やる気のない人だと見なされてしまう可能性もあるでしょう。
企業側は、就活生の人となりを知りたいと思っているので、「〇〇な短所はありますが、××するなどして克服する努力をしています」とアピールすることが評価につながります。
②ESの内容と統一性を持たせる
面接で「計画性がない」と伝える時は、ESの内容と矛盾しないか確認しましょう。
企業に事前に提出したESをもとに面接は行われるので、全ての書類と統一性を持たせることが大事です。
例えば、ガクチカで「何事にも計画性をもって取り組んでいました」と書いているのに、実際の面接で「短所は計画性がないことです」といえば信頼を失います。
ESや履歴書などを読み返し、面接で話すように準備していることと矛盾せず統一性を持たせるように注意が必要です。
もし、自分だけでは不安な場合は、第三者に面接練習の際に確認してもらうのも有効な手段になります。
③希望職種に支障はないか確認する
「計画性がない」ことを伝えて支障がある職種が希望の場合、言わない方がいいでしょう。
例えば、下記のような職種の場合「計画性がない」という短所はNGです。
・IT系のプログラマーやエンジニア ・クリエイティブ業 ・在宅ワークやフリーランス ・経理や事務職 ・コンサルタント業 ・品質管理の仕事 |
上記のような職業の場合、納期や締め切りがあり、計画的に仕事を進めていかなければ成り立たないので、計画性がない人は適職ではありません。
その場合、自分に合った適職を探すか、短所を克服し希望職種を目指すかどちらかを選びましょう。
④深堀り質問の対策をしておく
面接官に短所を聞かれた際に、深堀りされても答えられるように対策をしておきましょう。
面接官の質問で「短所は?」と聞かれた際に、「私の短所は、計画性がないことです」と答えると思いますが、その先が重要です。
面接官によっては、「なぜ、そのように思ったのですか?」「具体的にはどのようなことですか?」と聞いてくることがあります。
そのため「計画性がない」と伝える際は、深掘りされても面接官が納得するような実体験に基づいた根拠を準備しておく必要がありますよ。
就活の短所に「計画性がない」と正直に答えても大丈夫!
結論、面接で「計画性がない」と正直に答えても問題ありません。
面接では、「計画性がない」短所が問題ではなく、自分の短所を知り、どのように向き合っているかが重要です。
自分には「計画性がない」という短所があるからこそ、誰よりも早い段階から準備したり、計画を練ったりしていることをアピールすればマイナスイメージを払拭できるでしょう。
ただ事実を述べるだけでなく、具体的なエピソードから学んだことを伝えることができれば、面接官に好印象を残せますよ。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。