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【例文付き】警察官の自己PRの書き方|基礎知識や作成のコツ・NG例も紹介

「警察官の自己PRって、どんな内容を書けばいいのだろう…」

警察官採用試験では、体力や学力だけでなく、人柄や適性を見極めるために自己PRが重視されます。

正義感や責任感、協調性など、警察官に求められる素質をどう表現するかで合否が分かれることも。

そこで本記事では、警察官にふさわしい人物像やアピールのポイントを整理し、例文も交えて自己PRの作り方を詳しく解説します。

自分らしさを活かした自己PRで、合格に一歩近づきましょう。

人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

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吉田

記事の監修者

吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

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目次

自己PRを書く前に!警察官になるための基本を押さえよう

警察官をめざす就活生にとって、まず知っておくべきことは「どうやって警察官になるか」という基本です。警察官の仕事は幅広く、国家公務員か地方公務員かによって試験制度や業務内容が変わります。

ここでは、警察官になるための方法や、組織の仕組み、試験概要を整理し、自分に合った道を見つける手がかりとしてください。

  1. 警察官になる方法
  2. 警察組織の種類と役割
  3. 国家・地方公務員試験の概要

①警察官になる方法

警察官になるには、まず国家公務員として働くか、地方公務員として働くかを決める必要があります。

それぞれで、採用試験の内容や受験資格、勤務地が異なるため、しっかり調べて志望先を決定しておきたいところです。

警察官採用試験は、学歴や年齢制限なども自治体や警察庁によって条件が変わるため、自分に合った受験方法を早めに確認してください。

筆記や体力試験だけでなく面接試験も重視されるため、自己PRや志望動機の一貫性を高めておく準備が欠かせません。

こうした基礎知識を押さえておくと、試験に向けた計画的な学習や対策がしやすくなるでしょう。

②警察組織の種類と役割

日本の警察組織は大きく分けて、都道府県警察、国家公安委員会の下にある警察庁、そして皇宮警察本部の3つに分類されます。

都道府県警察は地域に密着した治安維持活動や交通安全管理を担い、警察庁は全国的な治安維持や組織間の調整、政策立案を行っています。

皇宮警察本部は、天皇や皇族の警護など特別な任務を受け持ちます。こうした組織ごとの役割を理解しておくと、自分がどの分野で活躍したいかが明確になり、自己PRの軸を決めやすくなるでしょう。

また、組織ごとに必要とされるスキルや人物像が異なる場合があるため、事前に情報を集めておくことが志望先選びの成功につながります。

③国家・地方公務員試験の概要

警察官になるには、国家公務員試験か地方公務員試験のいずれかに合格する必要があります。

国家公務員試験では、警察庁や皇宮警察などで働く道が開かれ、地方公務員試験では都道府県警察への採用につながるでしょう。

どちらの試験も筆記試験、体力試験、面接試験が組み合わされており、特に体力や人物面の評価が重視されるのが特徴です。

試験の日程や出題傾向、求められる人物像は自治体や年度によって変わるため、早めに要項を確認して対策を立ててください。

こうした基本的な試験の流れを知っておくと、自分の強みをどのようにアピールするか戦略的に準備しやすくなります。

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警察採用試験の内容を把握しよう

警察官をめざす就活生にとって、試験の全体像を理解することは欠かせません。筆記や体力、面接など多岐にわたる選考内容を知っておくと、効率的な準備ができます。

ここでは、一次試験・二次試験・体力試験のポイントを整理し、試験突破への道筋にしてください。

  1. 一次試験の内容
  2. 二次試験の内容
  3. 警察採用試験特有の体力試験

①一次試験の内容

警察採用試験の一次試験は、一般教養や法律、作文など筆記が中心です。ここで、基礎的な知識や思考力を確認されるため、過去問を活用した学習が効果的でしょう。

大学での専攻に関係なく幅広い知識が問われるため、早めの対策が必要です。筆記だけでなく、作文や小論文で自分の考えを論理的に表す練習も欠かせません。

また、一次試験は合格ラインが設定されているため、得点計画を立てて取り組んでください。こうした準備を重ねておくと、二次試験以降の自信にもつながるでしょう。

②二次試験の内容

二次試験は面接や適性検査が中心で、人物評価が重視されます。協調性や判断力、コミュニケーション力など警察官に必要な素養が見られるため、自己分析を深めておくことが大切です。

模擬面接やフィードバックを活用し、志望動機と自分の強みを一貫した形で話せるよう練習してください。身だしなみや立ち居振る舞いなど、第一印象も評価対象になります。

試験官は「一緒に働きたいか」を見ているため、誠実さや落ち着きを意識した態度が有利に働くでしょう。こうした準備を整えることで、面接本番で自分の魅力を発揮しやすくなります。

③警察採用試験特有の体力試験

警察採用試験には、他の公務員試験にはない体力試験があるのが特徴です。走力や握力、腕立て伏せなど基本的な運動能力を測定する種目が多く、体力や持久力が求められます。

試験直前に鍛えようとしても急な効果は出にくいため、日頃から計画的に体づくりをしてください。体力試験は筋力だけでなく、健康管理能力やストレス耐性を示す指標にもなります。

適度なトレーニングや生活習慣の改善を行うことで、試験当日に安定したパフォーマンスを発揮できるでしょう。体力試験を制することは、その後の職務への適応力を示す大きな武器になります。

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警察採用試験の前に知っておきたい3つのポイント

警察官をめざす就活生にとって、試験前に知っておくべき基本情報を押さえることは、大きな安心材料になります。

自治体ごとの条件や身体要件、スケジュール管理の重要性を理解しておくと、準備不足による失敗を防げるでしょう。ここでは、受験前に必ず確認したい3つのポイントを紹介しています。

  1. 自治体ごとの受験条件
  2. 身体要件の確認
  3. スケジュール管理の重要性

①自治体ごとの受験条件

警察採用試験は、受験する自治体ごとに年齢や学歴、受験資格などが異なります。同じ都道府県内でも、年度によって条件が変わる場合があるため、最新の募集要項を早めに確認してください。

条件を見落としてしまうと、せっかくのチャンスを逃すことになりかねません。また、自治体によっては、加点制度や優遇措置が設けられていることもあります。

自分に有利な条件を把握しておくと、戦略的な受験計画を立てやすくなるでしょう。こうした事前準備を怠らないことが、合格への近道です。

②身体要件の確認

警察官の仕事は、体力や健康状態が重視されるため、採用試験でも身体要件が設けられています。

身長や視力、聴力などの基準は自治体によって違う場合がありますが、いずれも最低ラインが設定されています。そのため、事前に自分の身体測定値を確認しておくと安心でしょう。

基準を満たしていない場合は、生活習慣の見直しやトレーニングで改善できることもあります。早めに準備を始めることで、試験当日に自信を持って臨めるでしょう。

③スケジュール管理の重要性

警察採用試験は、筆記・面接・体力試験など複数の段階に分かれています。それぞれの日程が自治体や年度によって変わるため、スケジュールを正確に把握することが重要です。

試験対策やエントリーシート提出など、同時進行でやることが多いため、スケジュール管理の甘さが不合格につながることもあります。

カレンダーやタスク管理アプリを活用し、必要な準備を逆算しながら計画的に進めてください。時間をうまく使うことは、学習の質を高めることにもつながるでしょう。

警察官に求められる人物像

警察官をめざす就活生にとって、自分がどのような人物像を示すべきかを知ることは、自己PR作成の第一歩です。

警察官の仕事は幅広く、人々の安全を守る責任があるため、求められる特性を理解しておくことが重要でしょう。ここでは、特に重視される4つのポイントを紹介します。

  1. 規律性がある
  2. 協調性がある
  3. 体力と忍耐力がある
  4. 責任感・使命感がある

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①規律性がある

警察官は、法令や規則に基づいて行動し、社会の秩序を守る立場です。そのため、高い規律性が求められます。

規律性とは時間やルールを守り、自分の行動に責任を持てる姿勢であり、同時に組織全体の信頼を支える基盤です。

これを備えることで、同僚や上司、市民からの信頼を得やすくなり、現場での判断にも安定感が生まれます。

学生生活でも部活動やアルバイトでの時間管理、役割分担、さらには提出物の期限厳守などを通じて規律性を養うことが可能です。

自己PRを作成するときは、こうした具体例を時系列や成果とともに盛り込むことで、説得力がいっそう高まります。

②協調性がある

警察の仕事は、地域住民や同僚との連携によって成り立っており、協調性がある人は周囲と円滑な関係を築き、現場での対応や情報共有をスムーズに進められます

さらに、意見の違いや緊張感のある場面でも冷静に調整し、最適な解決策を導く力が求められるでしょう。こうした力があることで、突発的な事件対応や、地域活動においても成果を上げやすくなります。

大学でのグループワークやボランティア活動、ゼミでの共同研究などを通じて培った協調性を具体的に示すと、自己PRで高く評価されるでしょう。

成果や役割、そこで得た学びを付け加えると、さらに印象が強くなります。

③体力と忍耐力がある

警察官の仕事は、パトロールや交通整理、事件対応など体力を使う場面が多く、また長時間の勤務や緊張状態が続くことも珍しくありません。

そのため、体力だけでなく精神的な忍耐力も欠かせない重要な資質です。学生のうちからスポーツや日常的な運動で体力を維持し、同時に集中力やストレス耐性を高めておくことが望ましいでしょう。

困難な状況でも諦めずに取り組んだ経験があれば、その実績は忍耐力の強いアピールにつながります。

こうしたエピソードを、成果や工夫した点と合わせて自己PRに組み込むことで、現実感のある強みとして伝わりやすくなるでしょう。

④責任感・使命感がある

警察官は、市民の安全と安心を守るという重い責任を担っており、責任感や使命感が強い人ほど適性が高いといえます。

責任感とは、与えられた役割を最後までやり遂げる姿勢であり、使命感は「人の役に立ちたい」という強い動機から生まれるものです。

この2つを兼ね備えることで、突発的な出来事や社会変化に対しても誠実に対応できるでしょう。

学生時代の活動や、アルバイトで任された業務をきちんとやり遂げた経験、あるいは地域活動やボランティアで貢献した体験などを例に挙げると、説得力が大きく増します。

自己PRに、使命感の背景や具体的な成果を添えることで、面接官に強い印象を残せるでしょう。

警察官になるために持っていると有利なスキルや資格

警察官をめざす就活生にとって、特定のスキルや資格を持っていることは自己PRで強い武器になります。警察官の職務は多岐にわたるため、幅広い能力や経験を示せると採用試験で差をつけやすいでしょう。

ここでは、特に評価されやすい7つのスキル・資格を紹介します。

  1. 武道の段位や資格
  2. 情報処理系の資格
  3. 語学系の資格
  4. 救急救命や応急手当の資格
  5. 心理学やカウンセリング関連の資格
  6. 部活動の成績や実績
  7. 防犯・危機管理に関するスキル

①武道の段位や資格

柔道や剣道などの武道の段位や資格は、警察官としての基礎的な体力や精神力、礼儀を示せます。採用試験の面接や自己PRで高く評価されるでしょう。

特に、護身術や逮捕術に直結するため、実務に活かしやすい点が強みです。学生時代からの継続した鍛錬を示せると、粘り強さや努力家である印象を与えられます。

②情報処理系の資格

ITや情報処理のスキルは、サイバー犯罪対策など現代の警察活動で重視されています。情報処理検定や基本情報技術者試験などを取得していると、警察組織での活躍の場が広がるでしょう。

特に、デジタル犯罪や情報漏えいへの対応に強い関心を示せるため、自己PRでも具体的な活用シーンを伝えやすくなります。

③語学系の資格

外国語スキルは、国際化が進む現代の治安維持において強みになります。英語だけでなく、中国語や韓国語など多様な言語の資格を持っていると、観光地や国際イベントでの警備や通訳対応にも役立ちます。

語学資格を通じて「多様な価値観を理解できる人材」であることをアピールできるでしょう。

④救急救命や応急手当の資格

警察官は、事件や事故の現場で救命活動に携わることもあります。救急救命士や応急手当普及員などの資格を持っていると、緊急時に冷静かつ適切に対応できる証明になります。

資格取得を通じて「人命を守る使命感」を伝えられるため、自己PRに具体性が増すでしょう。

⑤心理学やカウンセリング関連の資格

被害者対応や相談業務など、心理的サポートが必要な現場は多く存在します。心理学検定やカウンセリング関連の資格を持つことで、人の気持ちに寄り添える姿勢を示せます。

これにより、面接官に「体力型だけでなく人間理解にも長けている」印象を与えられるでしょう。

⑥部活動の成績や実績

学生時代の部活動での成績やリーダー経験は、チームワークや努力を証明する材料になります。継続的なトレーニングや試合経験は、体力や忍耐力の裏付けとしてアピールできます。

自己PRでは「どのように成果を出したか」や「苦労を乗り越えた経験」も添えると説得力が増します。

⑦防犯・危機管理に関するスキル

防犯ボランティアや危機管理に関する資格・研修の受講経験は、警察業務との親和性が高いです。地域安全活動や災害対応の経験を持つ人は、現場対応力を示せます。

こうしたスキルを自己PRに入れると、即戦力として期待できる印象を与えられるでしょう。

警察官にもとめられる素質

警察官は、人々の安全と安心を守る仕事であり、そのために必要な素質は多岐にわたります。どの素質も自己PRを作成するうえで、強い説得力を持たせるポイントになるでしょう。

ここでは、特に重視される8つの素質を紹介します。

  1. 誠実さ
  2. 強い正義感
  3. 高い倫理観
  4. 優れた体力
  5. 協調性
  6. コミュニケーション力
  7. 冷静な判断力
  8. 社会情勢への理解と興味

①誠実さ

警察官は、市民との信頼関係が何よりも大切であり、誠実さはその土台となる欠かせない素質です。

誠実さとは、約束を守り相手に対して正直である姿勢や、目立たない部分でも責任を持って行動する態度を指します。小さな行動の積み重ねが信頼につながり、長期的な関係性を築く力にもなるでしょう。

学生生活のなかで、課題提出やグループ活動、アルバイトなどで誠実に取り組んだ経験を具体的に示すことで、警察官としての適性をより明確に伝えることが可能です。

②強い正義感

正義感は、警察官の根本的な動機であり、困難な状況でも不正を許さず公平に対応する姿勢は、市民の安心感を支える大きな要素です。

さらに、正義感がある人は倫理観や責任感も自然と備わりやすく、現場での判断にも安定感を生みます。

学生時代に弱い立場の人を支えた経験や、ルールを守ることを徹底したエピソードなどを自己PRに盛り込み、その際の考え方や結果まで添えると、より説得力が増して強みとして伝わりやすくなるでしょう。

③高い倫理観

警察官は、常に公正な判断と行動を求められ、高い倫理観を持つことは職務上のトラブルを未然に防ぐだけでなく、信頼できる人材として評価される基盤となります。

倫理観は、金銭管理や情報管理、秘密保持、さらには公私の区別を明確にすることにも表れるものです。

大学やアルバイトでの金銭管理や情報の取り扱いなど、具体的に倫理観を示せる経験をPRに取り入れ、その中で自分が考えた工夫や改善点を付け加えると、より効果的に伝えられるでしょう。

④優れた体力

現場対応には、長時間の勤務や体力を使う業務が多く、優れた体力は警察官の基本条件ともいえます。

体力があることは、単に肉体的な強さだけでなく、長時間の緊張感や突発的な事案にも、集中力を保つ精神力にもつながるのです。

スポーツや運動習慣、部活動などで身につけた持久力や体力を具体的に示し、どのように努力して維持してきたかを伝えると、信頼性の高いアピールとなりやすいでしょう。

⑤協調性

警察官は、多くの人々と連携しながら仕事を進めるため、協調性はチームでの活動や現場での対応を円滑に進めるために欠かせない素質です。

協調性がある人は、自分と異なる立場や意見にもしなやかに対応でき、状況に応じて最適な解決策を導く力を持っています。

大学でのグループ活動や、ボランティア経験を通じて協調性を発揮したエピソードを自己PRに加え、その中での役割や成果、気づきを明確にすることで、評価されやすくなるでしょう。

⑥コミュニケーション力

警察官は、市民や同僚、他機関とのやり取りが多く、コミュニケーション力は円滑な業務遂行に不可欠です。情報を正確に伝える力や、相手の意図を理解する力は、トラブル防止や問題解決に直結します。

さらに、相手の立場に立って共感しながら対応する姿勢は、信頼関係を築くうえで大きな強みになるでしょう。

説明力や傾聴力を示せる具体的な経験や、その結果得られた成果を事前に用意しておくと安心です。

⑦冷静な判断力

緊急事態や想定外のトラブルに直面したとき、冷静な判断力は大きな強みになります。感情に流されず状況を把握し、最適な行動を選べる人材は現場で重宝されるでしょう。

また、冷静な判断力は突発的な出来事だけでなく、日常業務でも優先順位をつけて効率的に対応する力として活きます。

学生生活での突発的な問題対応や、試合・大会での判断力を発揮したエピソードなどを活用し、背景や考えたプロセスを添えると説得力が増すでしょう。

⑧社会情勢への理解と興味

警察官は、常に社会の変化や新しい課題に対応する必要があり、社会情勢への理解と興味を持つことで犯罪の背景や市民ニーズを把握しやすくなります

ニュースや専門書などから学んだ内容を自分なりに整理し、どのように行動や考え方に結びつけたかを伝えることで、知的好奇心や向上心を強くアピールすることが可能です。

こうした姿勢は職務上の判断や提案に深みを持たせ、面接官にも前向きな印象を与えるでしょう。

警察官の自己PRを作成する際の事前準備

警察官の自己PRを成功させるには、文章を作るだけでなく事前準備が欠かせません。自分の強みや志望理由を整理しておくことで、面接や試験の場面でも落ち着いて話せるでしょう。

ここでは、自己PRを作る前に取り組むべき5つの準備を紹介します。

  1. 志望動機の一貫性を確認する
  2. 警察官としてのビジョンを設定する
  3. 自己アピールポイントを整理する
  4. 面接や試験で聞かれやすい質問を想定して回答を考える
  5. 自己PRの伝え方や表現方法を練習する

①志望動機の一貫性を確認する

志望動機がぶれていると、自己PR全体の説得力が下がります。なぜ警察官を目指すのか、どんな思いを持っているのかを整理し、一貫性を持たせてください。

学生生活での経験や価値観の変化を振り返り、動機につながるエピソードを見つけることが効果的です。さらに、志望動機に基づく行動や選択の一貫性も示せると、より強い説得力を生みます。

志望理由と自己PRの内容が自然につながるように構成することで、面接官に納得感と安心感を与え、信頼性の高い印象を残せるでしょう。

②警察官としてのビジョンを設定する

将来、どんな警察官になりたいかを明確にすると、自己PRの軸が強くなります。地域の安全に貢献したい、交通安全を強化したいなど、具体的な方向性を考えてみてください。

さらに、そのビジョンに基づいてどのような努力をしてきたか、あるいは今後どう成長していくかを示せると、自己PR全体にストーリー性が加わります。

明確なビジョンを示すことで「この人は長く活躍できそうだ」と面接官に印象づけることができ、採用後の期待感も高まるでしょう。

③自己アピールポイントを整理する

自分の強みや長所を把握しないまま自己PRを作ると、内容が散漫になります。学生時代に頑張ったことや評価されたことを洗い出し、警察官の仕事に直結するポイントを選んでください。

信頼性や協調性、責任感など仕事に役立つ特徴を具体的に整理することで、強みがより伝わりやすくなります。

さらに、その強みを裏付ける具体的な成果やエピソードを加えると、説得力と信頼感が格段に増し、面接官に深い印象を与えることができるでしょう。

④面接や試験で聞かれやすい質問を想定して回答を考える

事前に質問を想定しておくと、本番で落ち着いて答えられます。「なぜ警察官になりたいか」「どんな場面で協調性を発揮したか」などの定番質問に対し、自分の経験をもとに回答を用意しておくと安心です。

さらに、よくある質問に対して複数の角度から答えを用意することで、想定外の質問にも柔軟に対応しやすくなります。

準備を重ねることは自信にもつながり、本番での落ち着きや説得力を高める重要な要素となるでしょう。

「面接で想定外の質問がきて、答えられなかったらどうしよう」

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⑤自己PRの伝え方や表現方法を練習する

内容だけでなく、話し方や表現力も評価の対象です。鏡の前で話す、友人に聞いてもらうなど練習を重ねてください。

声のトーンや姿勢、話すスピードを整えることで、面接官に自信や誠実さを感じさせられます。

さらに、録音や動画撮影をして客観的に確認することで、自分では気づかなかった癖や改善点を見つけることも可能です。

練習を積み重ねるほど本番での緊張も和らぎ、自然体で自分の魅力を伝えられるようになるでしょう。

警察官の自己PRの書き方

警察官の自己PRを効果的に伝えるには、順序立てて説明することが大切です。構成を意識すると、面接官にあなたの強みや適性がより鮮明に伝わるでしょう。

ここでは、自己PRを書くときに押さえたい3つのポイントを紹介します。

  1. 結論ファーストで強みを伝える
  2. 根拠となるエピソードを盛り込む
  3. 入職後の活かし方を提示する

「自己PRの作成法がよくわからない……」「やってみたけどうまく作成できない」と悩んでいる場合は、無料で受け取れる自己PRテンプレシートをダウンロードしてみましょう!ステップごとに答えを記入していくだけで、あなたらしい長所や強みを効果的にアピールする自己PRが作成できますよ。

①結論ファーストで強みを伝える

最初に、自分の強みを伝えることが重要です。冒頭で結論を出すことで、面接官が「どんな人物か」を短時間で理解できます。たとえば「私は協調性と責任感が強みです」と一文で示すと効果的でしょう。

そのうえで、具体的な根拠やエピソードを続けると、説得力が増します。さらに、結論を先に提示することで、自分の主張に軸が生まれ、聞き手に安心感と明確さを与えられるでしょう。

文章の始めに強みを置く習慣は、自己PRだけでなく志望動機や面接での質疑応答にも応用できるスキルです。

練習として、自分の強みを一文で表現するトレーニングを重ねておくと、本番でも自然に使えるようになるでしょう。

②根拠となるエピソードを盛り込む

強みを述べるだけでは、印象に残りにくいものです。そこで、自分の経験をエピソードとして添えることが必要になります。

大学生活やアルバイト、ボランティアなど、警察官として役立つ経験を選んでください。数字や成果、具体的な行動を入れると、リアルで信頼感のある自己PRになります。

加えて、エピソードの中では「どのような課題に直面し」「どんな行動を取り」「どんな結果が得られたか」という流れを意識すると、より立体的なストーリーに仕上がるでしょう。

また、エピソードは複数準備しておくと、面接の質問内容に応じて柔軟に活用でき、説得力や印象度がさらに高まります。

③入職後の活かし方を提示する

自己PRの最後には、入職後にどのように強みを活かして貢献できるかを伝えましょう

たとえば「協調性を活かして地域住民と信頼関係を築く」「体力を生かして事件や事故に迅速に対応する」など、具体的な将来像を示すと効果的です。

これにより、面接官に「入職後のイメージができる人だ」と印象づけられます。

さらに、入職後の活かし方を考える際は、自分の強みと警察官の職務を結びつけるだけでなく、どのような努力や学習を継続していくかも添えると、成長意欲や主体性が伝わりやすくなるでしょう。

自分が目指す警察官像や、キャリアプランを語ることで、「長期的に活躍できる人材」という評価につながります。

警察官の自己PRの作成のコツ

警察官の自己PRは、内容だけでなく伝え方で印象が大きく変わります。採用担当者に「分かりやすく、説得力のある自己PR」と感じてもらうには、いくつかの工夫が必要です。

ここでは、自己PRの完成度を高めるための5つのコツを紹介します。

  1. エピソードに数字を入れる
  2. 価値観や感情の変化を盛り込む
  3. 短く簡潔に伝えるための文章構成を工夫する
  4. 面接官視点での分かりやすさを意識する
  5. 第三者の評価や推薦を活用する

①エピソードに数字を入れる

数字を使うと、話に具体性と信頼感が加わります。「3年間続けた」「10人のメンバーをまとめた」など、数字を入れることで努力の規模や成果がひと目で伝わるでしょう。

数字は、努力の積み重ねや成長の過程を端的に表すため、採用担当者がイメージしやすくなります。また、数字の種類や使い方に工夫を凝らすと、さらに効果的です。

たとえば、達成率や改善率など成果を示す数字、あるいは活動期間や人数など規模を示す数字を組み合わせることで、より多面的に自分の実力をアピールできるでしょう。

数字は裏付けのある事実なので、自己PR全体に信頼感を与え、説得力を大きく高めます。

②価値観や感情の変化を盛り込む

自己PRには、自分の成長や学びを示す要素が欠かせません。経験に加えて、その過程でどんな考え方や感情が変化したのかを伝えると、人物像がより鮮明になります。

採用担当者に「成長できる人材」という印象を持ってもらえるでしょう。さらに、価値観や感情の変化は、単なる成功体験よりも深い印象を与えます。

困難や失敗をどう乗り越えたか、その過程でどんな気づきを得たかを加えると、「挑戦できる人」「柔軟な人」というイメージを伝えられるでしょう。

変化のポイントを具体的に描写することで、自分の人間性や将来性を一層引き立てることが可能です。

③短く簡潔に伝えるための文章構成を工夫する

自己PRが長すぎると、要点が伝わりにくくなります。結論、理由、具体例の順番で整理すると、短い文章でも印象に残る内容になるでしょう。

特に、面接の場面では限られた時間の中で伝える必要があるため、構成を工夫してください。

文章を整理する際には、まず伝えたいポイントを一文に絞り、その後に理由や背景を簡潔に添えることで、論理的な流れが生まれます。

PREP法を意識して構成するだけでも、自然に簡潔さが増し、緊張した場面でも安心して話せるようになるでしょう。

また、短く伝える練習を繰り返すことで、表現の引き算ができ、どんな質問にも的確に答えやすくなるメリットがあります。

④面接官視点での分かりやすさを意識する

自分の言いたいことだけでなく、面接官にどう伝わるかを考えることが重要です。専門用語や複雑な表現を避け、誰が聞いても理解しやすい言葉にしましょう。

初対面の相手にも伝わる表現力が、結果として高評価につながります。さらに、話の流れやテンポ、視線や姿勢など非言語的な要素も意識すると、より伝わりやすくなるでしょう。

面接官は限られた時間で多くの受験者を評価するため、短時間で理解できる構成と表現が求められます。自分の話を一度録音・録画して確認し、改善点を見つけることも効果的でしょう。

相手の立場を想定して練習を重ねることで、説得力が格段に増します。

⑤第三者の評価や推薦を活用する

自己PRに、第三者からの評価や推薦を入れると、客観的な裏付けが加わり説得力が増します

「ゼミの教授から○○力を評価された」「アルバイト先で表彰を受けた」などの実績を示すと、信頼感のある自己PRになるでしょう。

こうしたエピソードは、自分がどのように周囲に影響を与え、成果を出してきたかを示す証拠にもなります。

さらに、第三者からの評価は「他者との関係性の中でどう行動してきたか」を裏付けるものでもあるため、協調性やリーダーシップなどの特性を具体的に示す材料となるでしょう。

複数の評価や推薦を組み合わせると、自分の多面的な強みをアピールできます

警察官の自己PRの例文3つ

警察官に求められている人物像や自己PRの書き方がわかったところで、自己PRの例文を3つ紹介します。自己PRがうまく書けずに悩んでいる方は参考にしてください。

  1. 自己管理力
  2. 協調性
  3. 体力

さらに今回は、現在も就活生を内定に導いている現役のキャリアアドバイザーが、3つの例文を本気で添削!自分の強みをどうアピールしたらいいか気になる人は、ぜひ読んでみてくださいね。

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【関連記事】赤ペンESを徹底解説!エントリーシート無料添削サービスとは

①自己管理力

今回の例文は、警察官として求められる「自己管理力」をテーマにしています。

エピソードの中でどのように自律的に行動したかを示し、説得力ある自己PRに仕上げましょう。

自己管理力の自己PR
【結論】
私は、目標に向けて計画的に行動し、自身の体調や行動を律する力状況に応じて自律的に判断・実行できる自己管理能力があります。
添削コメント|「体調や行動を律する」だけでは当たり前の印象が強く、警察の仕事とのつながりが弱くなります。「状況に応じて判断・行動できる」と言い換えることで、今回の自己PRで伝えたい自己管理能力がより伝わる表現にしました。
【エピソード】
この力は、大学のマラソン大会に向けた自主練習を通じて1年間にわたる長期的な準備と自己管理が求められた大学のマラソン大会への挑戦を通じて培われました。
添削コメント|「自主練習」だけでは今回のテーマである自己管理力が伝わりにくいため、「1年間にわたる長期的な準備と自己管理」と具体的な努力の期間を明記して伝えることで、自主性や継続力が分かるようにしました。
【エピソード詳細】
私は大学のマラソン大会に初めて出場するにあたり、完走を目標に掲げ、日々の体調記録と練習スケジュールを管理しました毎日の練習内容や体調を記録し、天候や授業の状況に応じて1週間ごとにスケジュールを見直すことで、負担の少ないトレーニングを続けました。気温や授業スケジュールに応じて練習内容を柔軟に調整し、無理のないトレーニングを継続することで、ケガや体調不良なく大会当日を迎えることができました体調を崩すことなく、本番まで継続的に準備を整えることができました
添削コメント|「体調記録とスケジュール管理しました」だけでは、自分で考えて動いた具体的な内容が伝わりにくいため、「いつ・どのように工夫したか」を加えて主体性を強調しました。
【成果】
結果として、初挑戦ながら完走を果たし、自信と達成感を得ることができましたクラス内で上位の順位でゴールすることができました。この経験から、状況を見極めて自律的に行動する重要性を実感しました。
添削コメント|「自信と達成感」だけでは主観的で伝わりにくいため、順位などの客観的な成果に言い換え、説得力を高めました。
【入社後】
警察官として日々の勤務にあたる中でも、心身の管理を徹底し、安定した判断力と行動力を保つことで、市民の安全と信頼に応えられる存在を目指します急な呼び出しや長時間勤務といった厳しい環境にも備えていきます。また、冷静な対応を心がけ、市民の安心に直結する行動ができる警察官を目指します
添削コメント|一般的な結論ではなく、警察の「厳しい勤務環境」を踏まえた内容に変更しました。実務を意識した表現にすることで、適性や業務への理解度の高さをアピールしました。

【NGポイント】
「達成感を得た」などの表現だけでは、何をどのように頑張ったのか、何を学んだのかが伝わりにくく、警察の仕事にどう活かせるかも見えませんでした。

【添削内容】
実際にやったことや工夫した点をくわしく書き直し、今回の例文で特にアピールしたい自己管理力との関連性を強化しました。

【どう変わった?】
やったことがはっきり伝わる内容になり、「自分で考えて動ける人」という印象が強まりました。また、警察の仕事にも結びつく自己PRになりました。

【今回の自己PRのコツ】
・行動と工夫を明確に示す
・職務の場面を意識して書く
・主体性をアピールする

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②協調性

今回の例文では、警察官に求められる資質のひとつである「協調性」をテーマにしています。

ただ協力した事実を述べるのではなく、どんな行動が成果に繋がったのかを示しましょう。

協調性の自己PR
【結論】
私は、相手の立場考えや役割を尊重しながら、チームの目標に向かって自分にできる行動を考えながら協力できる協調性があります。
添削コメント|「相手の立場」という表現だけでも伝わりますが、「考えや役割」としたことでより読み手に意図が伝わりやすくなりました。また、協力の中で自分の行動を考える姿勢も加え、積極性を補いました。
【エピソード】
大学時代に所属していたバスケットボールサークルでは、チーム内の対立が起きた際に仲介役として動き練習方針をめぐって意見が対立した際、雰囲気が悪化する前に、自ら働きかけて改善に動き、円滑な関係づくりに努めました。
添削コメント|元の文章でも協調性は伝わりますが、「雰囲気が悪化する前に動いた」と加えることで、気配りや先を読む力も伝わるようにしました。
【エピソード詳細】
当初、練習メニューの内容について、経験者と初心者の間で意見の食い違いが生じました。そこで私は、双方の意見を丁寧に聞き取り、話し合いの場を設けました。練習後の時間を使って、メンバーと個別に対話し、感じている不安や不満を丁寧にヒアリングしました。互いの意見を整理して共有することで、関係を修復することができました。その上で、全体ミーティングを開き、両者の意見を取り入れた新しい練習案を提案し、チーム全体の納得を得ることができました。
添削コメント|内容は良いのですが、簡潔にまとめすぎていて少し伝わりにくくなっていました。詳細な情報を補うことで、当時の状況がよりイメージしやすくなりました。
【成果】
結果的にチーム内の雰囲気が改善し、メンバー同士の会話が増えたことで、信頼関係が構築され、サークル全体の出席率も向上しました。メンバーからは「話しやすい存在」として信頼を得ることができました。
添削コメント|「雰囲気が改善」についてどう改善したのか説明が不足しており、読み手に伝わりにくい印象でした。そこで「会話が増えた」というように変化を加えることで、より納得感のある内容にしました。
【入社後】
警察官としても、地域住民や同僚との信頼関係を築きながら、状況を正確に見極め、冷静な対話と対応で問題の解決にあたってまいります。
添削コメント|もとの文章でも協調性は伝わりますが、「状況を見て対応する」といった表現を入れることで、協調性に加え、判断力や行動力も伝わるようになりました。

【NGポイント】
協調性は伝わるものの、行動や成果がぼんやりしていて印象に残りにくく、警察官に必要な能力が十分に伝わっていませんでした。

【添削内容】
状況や立場の違いを加えたうえで、先に動いた行動や会話の変化を盛り込み、配慮や判断力が伝わるように修正しました。

【どう変わった?】
協調性に加え、気づく力やまとめる力も伝わる内容になり、警察官に求められる適性がより明確に伝わる自己PRになりました。

【今回の自己PRのコツ】
・対立をどう整理したかを書く
・周囲の意見をどう活かしたかまで示す
・変化が伝わる表現を入れる

③体力

今回の例文は、警察官として求められる「体力」をテーマにしています。

体力があることの証明としては、エピソードに加えて、継続性も同時にアピールすると良いでしょう。

体力の自己PR
【結論】
私は、持ち前の体力と継続力を活かして、どんな困難にあたっても諦めず、最後まで責任を持って行動できる人間です。
添削コメント|元の文章でも十分に伝わりますが、より自分の意志が伝わるフレーズに変更しました。特に、主体性と精神的な強さを意識し、その後の文章にも自然と繋がるよう修正しました。
【エピソード】
大学では、陸上競技部に所属し、毎朝のトレーニングを欠かさず続けてきました。特に長距離種目に取り組んでおり、日々の練習を通じて粘り強さと自己管理能力を養いました。粘り強く継続する力を身につけ、常に自分の体調やコンディションを意識する習慣が定着しました。
添削コメント|「粘り強さと自己管理能力」だとやや簡潔すぎて説得力が足りない印象があったため、より詳細に培った力を書くことで、実際にどんな行動や変化があったのかがより伝わるように修正しました。
【エピソード詳細】
夏合宿では猛暑の中、朝夕2部制の練習を1週間続ける過酷なスケジュールに挑戦しました。途中で体調を崩しかけたこともありましたが熱中症のリスクもある中で、水分補給や栄養管理を徹底することで体調を維持し、練習を完遂しました。この経験から、厳しい状況下でも冷静に自分をコントロールしながら行動する力が身につきました。
添削コメント|「体調を崩しかけた」という表現は、今回のテーマである「体力」のアピールにおいて説得力を欠く恐れがあるため、警察官に求められるリスク察知能力が伝わる言葉に書き換えました。
【成果】
その結果、大学3年時には主将に選ばれ、部全体の練習計画の見直しや後輩の指導にも携わるようになりました。自分だけでなく周囲の体調管理にも目を向ける視野を得られました。仲間の練習状況や体調にも気を配ることで、チーム全体のコンディション維持にも貢献しました。
添削コメント|「視野を得られました」という言葉だけでは、主体的にどのように行動した結果、成果を得られたのかがやや伝わりにくいため、「仲間の練習や体調への配慮」など自身の工夫を通して貢献したことを伝えました。
【入社後】
警察官としても、体力を土台に、地域の安心・安全を守るために粘り強く任務に取り組みます。また、冷静に対応できる警察官を目指します。加えて、日々の鍛錬や体調管理を欠かさず行うことで、いついかなる現場でも迅速かつ確実に動ける警察官を目指します。
添削コメント|「冷静に対応できる」だけは判断力に焦点が当たり、体力を軸とする自己PRからずれるおそれがあるため、「自己鍛錬」に軸を置いた文章に修正し、一貫性を保ちました。

【NGポイント】
継続して努力する姿勢は伝わっていましたが、その当時の状況や「どう工夫して乗り越えたか」について具体的な行動や過程が伝わってこず、説得力が不足している印象でした。

【添削内容】
猛暑や合宿といった具体的な環境を描き、体力に加えて自己管理力や冷静な判断力が伝わるように調整しました。主将としての視点や行動も加えました。

【どう変わった?】
単に体力があるだけでなく、厳しい環境下でも冷静に対応できる力や、チーム全体を支える視点が加わり、警察官の適性がより明確になりました。

【今回の自己PRのコツ】
・厳しい環境や状況を詳細に伝える
・行動の工夫を伝える
・仲間への配慮や影響を書く

「エントリーシート(ES)がうまく作れているか不安……誰かに見てもらえないかな……」

就活にはさまざまな不安がつきものですが、特に、自分のESに不安があるパターンは多いですよね。そんな人には、無料でESを丁寧に添削してくれる「赤ペンES」がおすすめです!

就活のプロがESの項目を一つひとつじっくり添削してくれるほか、ES作成のアドバイスも伝授しますよ。気になる方は下のボタンから、ESの添削依頼をエントリーしてみてくださいね。

要注意!警察官の自己PRで避けるべきNG内容

自己PRは、自分の強みを示す大切な場ですが、伝え方や内容を誤ると逆効果になるおそれがあります。

採用担当者に「誠実さ」や「適性」を感じてもらうには、避けるべきポイントを理解しておくことが重要です。ここでは、自己PRで特に注意したい5つのNG例を紹介します。

  1. 憧れだけに基づいた内容を語る
  2. 虚偽の情報を伝える
  3. 他人の体験談をそのまま引用する
  4. 体力のみを強調する
  5. 警察官の職務にそぐわない趣味・価値観を伝える

①憧れだけに基づいた内容を語る

警察官への憧れは、前向きな気持ちとして大切ですが、それだけでは説得力が弱くなります

気持ちや理想だけではなく、自分の経験や行動の裏付けを示し「なぜ自分が適しているのか」を説明すると現実味が増すでしょう。

さらに、憧れの背景にある自分自身の努力や、具体的な体験を組み合わせることで、単なる理想論ではなく、実行力のある人物像を伝えられます。

志望動機と連動させて語ると、憧れをモチベーションとして活かしている姿勢も強調でき、面接官に好印象を与えられるはずです。

②虚偽の情報を伝える

事実と異なることを伝えるのは、絶対に避けてください。採用担当者は多くの応募者を見ているため、誇張や虚偽はすぐに見抜かれます。

実績が小さくても、自分の本当の強みを正直に伝えることが、信頼感を高める近道です。さらに、嘘や誇張は面接後や入職後に整合性が取れず、評価を大きく下げる原因にもなります。

小さな成果でも、具体的な数字や行動で説明すれば、誠実さが伝わりやすく、逆にプラス評価になることも少なくありません。真実をベースにして語ることが、長期的に信頼される警察官像につながるでしょう。

③他人の体験談をそのまま引用する

友人やネット上の体験談をそのまま使うと、自分らしさが失われます。自己PRでは自分の経験をもとにエピソードを選び、自分の言葉で伝えることが不可欠です。

個性や熱意が、相手に伝わりやすくなります。また、他人の体験談では質問が深掘りされたときに、回答に詰まる可能性があり、不自然さが出てしまうことも。

自分だけの経験を整理し、そこから得た学びや成長を明確にすることで、面接官に「この人にしかない強みがある」と感じてもらえるでしょう。オリジナリティは、自己PR全体の説得力を高める重要な要素です。

④体力のみを強調する

体力は警察官にとって必要ですが、それだけを強調すると「他の能力がない」と受け取られかねません。体力に加え、協調性や判断力など複数の資質をバランスよく伝えることが評価を高めるカギです。

さらに、体力のエピソードを語る際には、努力の過程や周囲への貢献、忍耐力や責任感など「体力を通じて培われた別の強み」も同時に示すと効果的でしょう。

体力が仕事の基盤であることを前提にしつつ、その上にある人間性やスキルを合わせて語ることで、より多面的な人物像として評価されやすくなります。

⑤警察官の職務にそぐわない趣味・価値観を伝える

趣味や価値観の中には、警察官の職務と相性が良くないものもあります。採用担当者に「適性に疑問がある」と感じさせないためにも、公務員として信頼感を損なわない内容に留めることが大切です。

また、趣味や価値観を伝える場合には、仕事にプラスに働く要素や社会貢献につながる側面を強調するなど、選び方に注意しましょう。

個人的な嗜好を語るときでも、「なぜそれを通じて成長できたのか」「どんな力を身につけたのか」を加えると、単なる好みではなく自己成長の一部としてアピールできます。

これにより、面接官に誠実さと適性を同時に印象づけられるでしょう。

警察官の自己PRで成功するために

警察官の自己PRを効果的に作るためには、まず警察官になるための基本や、警察採用試験の内容を理解することが大切です。

さらに、自治体ごとの受験条件や身体要件などの注意点を押さえ、規律性や協調性、責任感といった警察官に求められる人物像を意識することが重要でしょう。

加えて、武道や語学などの資格やスキルを整えることで、自己PRに説得力が増します。

事前準備として、志望動機やアピールポイントを整理し、結論ファーストやエピソード活用など書き方のコツを実践することが成功のカギです。

最後に、虚偽や過度な体力アピールなどNG内容を避けることで、誠実さと適性が伝わる自己PRになります。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。