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製薬会社の仕事内容を詳しく紹介!年収や適性・スキルまで解説

製薬会社への就職を目指す学生にとって、志望動機や自己PRを考えるのは難しいことでしょう。しかし、製薬業界の仕事内容や職種について理解することで、就活の軸が明確になり、志望動機や自己PRの改善につながります。

この記事では、製薬会社の仕事内容や職種について解説します。また、必要なスキルや適性についても触れているので、ぜひ参考にしてください。

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製薬会社の3つの基本情報

製薬会社は医薬品の開発、製造、そして市場への供給を一手に担っています。これらの企業は、直接患者に薬を提供するのではなく、薬局や病院などの医療施設を通じて医薬品を提供しています。

ここでは製薬会社について、以下の3つの基本情報を解説していきますね。

  1. 製薬業界の業種と特徴
  2. 製薬業界の平均年収
  3. 製薬業界の将来性

①製薬業界の業種と特徴

製薬業界は、一般用医薬品・医療品メーカー、ジェネリック医薬品メーカー、市販薬品メーカーの3つの業種に分けられます

一般用医薬品・医療品メーカーは、一般的な医薬品や医療機器を開発・製造します。ジェネリック医薬品メーカーは、既存の医薬品の後発品を取り扱っているメーカーです。そして市販薬品メーカーは、ドラッグストアなどで販売される市販薬を製造していますね。

業種には、外資系と内資系の区分もあります。外資系企業は海外に本社を置き、内資系企業は国内に本社を置く傾向があります。

②製薬業界の平均年収

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、製薬会社での平均年収は20代でも約500万円、全年齢層では1000万円前後に達します。

この給与水準は他の職種と比べても高めであり、製薬業界の魅力の一つです。

③製薬業界の将来性

製薬会社は、人々の健康や命に直結するため、比較的安定しており、不況の影響を受けにくいとされています。新型コロナの際も、業界全体に大きな影響はありませんでした。

また、福利厚生や待遇が良いため、人気がありますが、薬価引き下げなどの影響も考慮すべきです。競争が激しくなる可能性があるためです。

安定性だけでなく、各企業の将来性を見極めるために、しっかりと企業研究を行いましょう

製薬会社の8つの仕事内容と役割

製薬会社は医薬品の研究開発から市場への販売まで、幅広い業務を行う企業です。ここでは、製薬会社で見られる主な8つの職種とそれぞれの職務内容についてご紹介します

  1. 研究職
  2. 開発職 
  3. 生産・技術職 
  4. 営業(MR)職 
  5. 事務職
  6. 管理薬剤師 
  7. 薬事部門
  8. マーケティング・広報 

①研究職

製薬業界における研究職は、新たな医薬品を生み出すために不可欠な存在です。彼らは、医薬品の成分分析や効能の探求を通じて、革新的な新薬の開発に取り組んでいます

研究者たちは、病気のメカニズムや治療法、薬剤の作用と副反応を深く探求し、最先端の研究と技術を駆使して日々の業務に励んでいます。

また、研究職に就いて製薬会社の将来を支えるためには、理科系の知識が基盤となります。自分の適性に合った研究職を選びましょう。

②開発職

新しい医薬品を市場に送り出すためには、開発職が重要な役割を果たします。

研究職によって生み出された医薬品は、開発職によって臨床試験という段階を経て、その安全性と効果が検証されます。この試験にクリアすれば、新薬は市場での販売が可能となるのです。

開発職の専門家たちは、患者さんが安全に使用できる薬を提供することを目指しています。

薬の効果と安全性を厳密に確認する必要があるため、根気強く作業に向き合えて責任感のある人が向いていますよ。

③生産・技術職

医薬品の生産・技術職は、承認済みの薬の製造プロセスを担当し、その品質を守るために日々努力しています。製造段階での品質管理と保証は、製品が安全で効果的だと示すために不可欠になっていますね。

生産・技術職は主に、製造ラインの運営、機器の定期的なメンテナンス、そして製品検査が業務の中心です。製薬会社が提供する製品は、多くの人々の健康を支えるため、これらの業務は極めて重要ですね。

さらに、製造プロセスの改善やコスト削減も、この職種にとって重要な仕事になっています。

効率的な製造方法の開発は、製薬業界における持続可能な成長に貢献しているでしょう。

④営業(MR)職

医薬品情報提供者、通称MRは、製薬会社にとって不可欠な存在です。

彼らは、医師や薬剤師への情報提供を通じて、医薬品の適切な使用を推進しています。

MRは医薬品の特徴や効能、正しい使用法に関する深い知識を有し、医療従事者と信頼に基づく関係を構築することが重要です。これにより、患者様の治療支援と健康の維持に貢献しています。

また、市場動向の把握や競合する製品の情報を収集することも、MRにとって重要な職務の一つと言えるでしょう。このような活動を通じて、製薬会社は常に最新の市場情報を得ることができ、戦略的な意思決定を行うことが可能になります。

⑤事務職

製薬会社には、一般的な企業と同様に「間接部門」としての事務職があります。事務職は、人事や総務、経理、広報などの業務を担当しています

事務職は製薬業務とは異なりますが、企業運営の支えとなる重要な部門です。研究や開発と異なり、特定の資格や経験が求められることは少なく、幅広いバックグラウンドの人材が活躍します。

製薬業界に興味があるけれども、研究や開発などの専門分野に進むのが難しそう…と感じている方には、事務職が適しているでしょう。

⑥管理薬剤師

製薬会社における管理薬剤師は、医薬品の品質と安全性を見守る重要な職務を担っています。彼らの仕事内容は、製品が厳しい品質基準に適合していることを保証し、必要に応じて改善策を講じることです。

新たに開発される医薬品が市場での流通前に、その効果と安全性をしっかりと評価することも、管理薬剤師の大切な役割です。

このような専門的な業務を通じて、患者さんが安心して薬を使用できる環境を整えています。

⑦薬事部門

薬事部門は、医薬品の法的な側面を管理し、厚生労働省への報告書類作成などを行う重要な部署です。ここでは、医薬品が法律上適切かどうかを確認し、品質と安全性の基盤を築いています。

薬事法の最新情報を常に監視し、法改正には素早く適応することが求められるため、スタッフは法的知識に加えて医薬品に関する専門知識も備えている必要があります

このようにして、薬事部門は医薬品の安全性を保ちながら、法規制に適合するための活動を支えていますよ。

⑧マーケティング・広報

製薬会社のマーケティング・広報部門は、医薬品の市場における存在感を高めるための重要な業務を担っている部署です。新製品の市場導入や既存製品のイメージアップに向けて、多岐にわたる広告やプロモーションを考案し、実行に移しています。

さらに、会社のポジティブなイメージを構築し、維持するための広報活動も、この部門の中核的な役割です。

マーケティングと広報の技術を駆使し、製薬業界での成功を目指す方にとって、この部門は理想的なフィールドと言えるでしょう。

製薬会社の仕事に有用な3つのスキル

製薬会社の選考では、持っていると有利なスキルがあります。以下では、製薬会社の就職に役立つ3つのスキルを紹介します。

  1. 職種別の医療・医薬品の知識
  2. 英語力
  3. 職種に応じた資格

①職種別の医療・医薬品の知識

医薬品業界の研究・開発職には、医療や医薬品に関する専門的な知識が求められます。理系の学部を卒業していることが一般的であり、特に大手企業では、大学院を卒業していることが採用の条件となることも少なくありません

営業職においても、医療機関との取引があるため、専門知識が必要です。ただし、就職活動の段階での専門知識の不足は、必ずしも問題とはなりません。

実務を通じて、必要な知識やスキルを身につけていきましょう。

②英語力

製薬業界は、グローバル市場において活動しているため、英語力の重要性は非常に高いです

外資系企業をはじめとする多くの場では、日々の業務において英語が頻繁に使われ、ビジネスにおける円滑なコミュニケーション能力が必須とされています。TOEICで700点以上を目指すことが一般的に推奨されています。

また、国際的な研究開発プロジェクトに携わる際にも、英語での情報交換は日常茶飯事です。そのため、グローバルな視点を持ち、英語を駆使する能力は、この業界で成功するためには欠かせないスキルと言えます。

③職種に応じた資格

製薬会社への応募に際して、特定の資格が絶対条件とされることは多くありません

しかし、研究・開発職を目指す場合、薬剤師の資格を持っていると、採用に有利に働くことがあります。

営業職に関しては、入社後に研修を経てMR認定資格を取得することが一般的です。また、生産職では、場合によっては危険物取扱者の資格が求められることもあります。

これらの職種に就きたい人は、業務で必要とされる資格を取っておくと、選考でのアピール材料にもなりますよ。

製薬会社の仕事への3つの適性

製薬会社は、私たちの健康と生命に深く関わる貴重な役割を果たしています。そのため、ここで働くには、高度な専門知識と共に、強い責任感が不可欠です。

今回は、製薬業界で成功するために必要な、3つの重要な特徴をご紹介します。

  1. 新しい知識を求める姿勢
  2. 公正な判断をする能力
  3. 自発的な行動を示す能力

①新しい知識を求める姿勢

製薬業界では、新しい知識や技術の習得が絶えず求められます

医薬品の研究・開発は日々進化を遂げ、新たな情報や技術が続々と登場しています。このような環境下では、積極的に学び、知識を常に最新の状態に保つことが重要です。

新型コロナウイルスの情報が急激に拡散し、それに伴い新薬の開発も進められた事例は、この業界の変化の速さを象徴していますね。

毎年、新しい情報が業界に流入するため、学び続ける意欲がある人は、このダイナミックな環境に適応し、新たな挑戦にも柔軟に対応できるでしょう。

②公正な判断をする能力

製薬会社での業務は、人々の生命と健康に深く関わるため、強い正義感を持つ人が求められています。

この分野では、新薬の開発や既存薬の安全性の検証において、高度な倫理観と公正な判断力が必須です。

正義感が根強く、公平な判断ができる人物は、重大な瞬間においても、正確な意思決定を下せます。このような資質は、製薬業界における信頼と品質の維持に不可欠な要素と言えるでしょう。

③自発的な行動を示す能力

製薬会社の業務は、チームワークを重視しつつも、個々の主体性が大切にされる場です。自らの意志で行動し、積極的に貢献できる人が求められています

研究開発の現場では、問題を発見し、解決策を見出し、それを実行に移す力が重要です。また、営業やマーケティングの分野でも、顧客の要望を理解し、それに応じた提案を自ら行える人は重宝されるでしょう。

このような自立した行動が、製薬業界での成功には欠かせません。

製薬会社の業界研究をしっかりと行おう

製薬会社の仕事は、人々の命や健康に直結する非常に重要な業務です。研究職から営業、管理、薬事部門まで、多岐にわたる職種があり、個々の能力や興味に合わせて選べます。

それぞれの職種には、高度な医療知識や英語力が必要ですが、その分、安定した雇用や充実した福利厚生が期待できます

製薬業界でのキャリアを検討してみる価値があるでしょう。

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    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。