【例文あり】印象的なオープンESの書き方を解説|項目別のポイントも
オープンESとはエントリーシートのことで、リクナビで登録することができます。
しかし、企業の注目を集めやすい書き方がわからず、困っている人も多いでしょう。
この記事では、オープンESを書くコツや例文、よくある質問について解説します。ぜひ最後までご覧ください。
オープンESとは|概要を紹介
オープンESとはリクナビに登録して、ネット上で作成できるエントリーシートのことです。登録企業に一括エントリーが可能で、形式が決まっているので例文を参考にしやすいメリットがあります。
企業側も就活生のチェックが効率化できるため、オープンESを導入する会社が増えており、利用者が多いだけに、より印象に残る内容を心がける必要があるでしょう。
【項目別】ライバルと差別化できるオープンESの書き方

ここでは、企業の印象に残るようなオープンESの書き方を項目別に紹介します。
- 保有資格・スキル→正式名称で具体的に書く
- 趣味・特技|人柄がイメージできるものを選ぶ
- 学業で取り組んだ内容|分かりやすい表現で書く
- 自己PR|企業でどう活かすかを伝えよう
- 学生時代に最も打ち込んだこと|乗り越える力を伝える
①保有資格・スキル→正式名称で具体的に書く
保有資格・スキルの項目では、具体的かつ正式名称で記入することが大切です。似た名称の資格もあるので、何度か確認して誤りのないよう気をつけましょう。
取得の動機や、その資格を活かせる点を簡潔に添えると、あなたの思いが伝わりやすくなります。ただし、長すぎると逆に分かりづらくなるので注意が必要ですね。
文字数は1つの資格につき20〜30文字程度がおすすめの文字数です。
②趣味・特技|人柄がイメージできるものを選ぶ
趣味・特技の欄では、あなたの人柄がイメージしやすいものを選びましょう。読書やプログラミングなら真面目さが、早寝早起きなら個性的な印象になるでしょう。
ただし、実際にやっている姿がわかりづらい趣味は控えてください。
まずは何が好きで得意なのかを書き、次にその経験や出来事を具体的に紹介するのがおすすめです。経験から今の自分へとつながる点を説明すれば、より印象に残りやすくなりますよ。
文字数は120文字以内が理想的な長さです。
③学業で取り組んだ内容|分かりやすい表現で書く
学業で取り組んだ内容を書く際は、わかりやすい表現を心がけましょう。専門用語が多いと内容が伝わりにくくなってしまいます。
まずは簡単な説明から始め、その学びを将来のキャリアにどう生かせるかまで書くと、あなたの将来性がアピールできるはずです。
文字数は250字以内に収めるよう意識すれば、冗長にならずすっきりとまとめられますよ。
④自己PR|企業でどう活かすかを伝えよう
自己PRでは、まず自分の強みを簡潔に示し、最後に仕事にどう活かしていくかのビジョンを書きましょう。結論を書いてから根拠となるエピソードを紹介すれば、説得力のある文章になります。
志望する企業の採用サイトを確認し、求められる人物像を分析した上で、その点を自己PRに反映することも大切です。業界で求められるスキルも意識すれば、よりあなたの活躍する姿がイメージさせやすくなるでしょう。
文字数は400字程度が適切な長さです。
⑤学生時代に最も打ち込んだこと|乗り越える力を伝える
学生時代に打ち込んだことを書く際は、困難を乗り越えてきた力をアピールするのがポイントです。
まず結論から書き始め、取り組んだきっかけを紹介し、そして具体的にどのような工夫や課題解決に取り組んだかを書くと、自然な流れになりますよ。
最後に、その経験から得たものを仕事にどう生かそうと考えているかで締めくくると良いですね。文字数は400字程度が適切な長さです。
【項目別】オープンESの例文

ここでは、オープンESの好印象を与えられるような例文を紹介します。
- 保有資格・スキル
- 趣味・特技
- 学業で取り組んだ内容
- 自己PR
- 学生時代に最も打ち込んだ内容
①保有資格・スキル
日本商工会議所簿記検定試験2級 (基本的な決算スキル) |
TOEIC公開テスト990点(英語でのコミュニケーションに困らないようにするため) |
上記の例文は、正式名称で書き、資格を活かせる点や資格を取得するきっかけを書いてあります。
②趣味・特技
私の趣味はダンスで特技でもあります。 小学生の頃から始め、発表会などで数々の経験を重ねていく中で、団体演技では一人一人が全力を尽くし、チームで協力することの大切さや、自分の個性を表現する方法を学びました。ダンスを通して身に付いた協調性や自己表現力を活かし、チームをファシリテートできる人になっていきたいと考えています。 |
私の趣味は写真を撮ることです。 高校時代に部活の遠征で素晴らしい景色を目にし、それを形に残したくなったのがきっかけでした。写真を趣味にしてからは、細部までこだわる姿勢が身に付きました。 仕事においても、細かなところに気を配り、貢献していきたいと考えています。 |
上記の例文では、結論の次に趣味を通じて学んだことを書いてあります。仕事にどう活かすかを紹介してまとめているのもポイントです。
③学業で取り組んだ内容
私は卒業研究で、電気自動車の性能向上について研究しました。 航続距離の延長が課題だったため、モーター効率の改善と車体の軽量化でその解決を目指しました。 試行錯誤の末に一定の成果を上げられたのは、研究メンバーの間でたくさんの議論と切磋琢磨があったからこそです。この経験から、課題解決に向けた粘り強さと、多角的な視点の重要性を学びました。 仕事においても、お客様のニーズをしっかりと捉え、様々な角度から検討を重ね続けることで、企業の製品開発に活かしていきたいと考えています。 |
上記の例文では研究を通して、学んだことや入社後にどのように活かすかを示せています。
④自己PR
私の強みは、常に改善点がないかを考えて物事に取り組む力です。 大学時代、ITサークルでWebサイト制作に携わりましたが、当初は完成度が伴わず、依頼主から厳しい指摘を受けることもありました。しかし、その都度反省点を洗い出し、メンバー全員でブラッシュアップを重ねました。結果、徐々に評価が上がり、最終的には高い満足度を得られるようになりました。 こうした経験から、完成を目指す中で絶えず改善点を探り、解決策を見つける力が身に付きました。仕事においてもこの姿勢を貫き、業務の質的向上を目指していきたいと考えています。 |
上記の例文では、強みを活かして課題解決にどのような行動をしたかを示せています。
⑤学生時代に最も打ち込んだこと
学生時代に最も打ち込んだのは、大学4年間のサークル活動です。 私はIT系サークルでWebサイト制作チームを率いていました。メンバーのスキルレベルは様々でしたが、一人ひとりの長所を活かし、お互いに切磋琢磨できる環境づくりに努めてきました。 また、依頼主とのコミュニケーションを大切にし、ニーズをしっかりと捉えることで、納期・品質ともに高い評価をいただくことができました。 この経験を通じて、リーダーシップ、コミュニケーション能力、ホスピタリティマインドを身につけられました。 仕事においても、サークル活動で培った経験を最大限活かし、チームをまとめながら顧客志向の姿勢で業務に取り組みたいと考えております。 |
上記の例文では、サークルで意識して行っていた行動を示しています。その経験を入社後にどう活かすかを書くのもポイントです。
オープンESに関するよくある質問

①ガクチカ・自己PRに乗せる写真はどんなのが良いの?
ガクチカや自己PRに添付する写真は、興味を引くような工夫が必要です。
例えば紹介した出来事に関連した写真を選べば、あなたが実際に取り組んでいる姿をイメージしやすくなるでしょう。また、インパクトのある写真なら印象にも残りやすいメリットがあります。
ただし、写真の内容がわかりづらいと、物事をわかりやすく伝える力に欠けるのではと受け取られかねません。初めて見ても内容がすぐにわかる写真を選ぶよう心がけましょう。
②同じESを使いまわしても良いの?
エントリーシートは企業ごとに内容を書き換えるようにしましょう。基本的な情報は同じでも構いませんが、自己PRなどは企業の求める人物像に合わせて書き換えると、企業に好印象を与えやすくなります。
業界によって求められるスキルは異なるため、アピールする資格や経験も工夫する必要があります。
事前に企業の採用サイトなどを確認し、どんな条件が求められているかを理解するようにしてくださいね。
③志望動機を書く必要はあるの?
オープンESを提出した後、企業から追加で志望動機の記入を求められる場合があります。そのため、オープンES自体は早めに完成させておき、提出期間には余裕を持たせることが大切です。
企業の要望に応じて、スムーズに志望動機を追加記入できるよう準備しておきましょう。
志望動機の文字数は企業によって異なりますが、おおよそ400字から800字程度を想定しておくのが無難です。
オープンESのポイントを理解して作成しよう
今回は、ESの書き方や例文、よくある質問について解説しました。資格は正確な表記を心がけ、趣味・学業の経験は仕事に活かせるものを意識的に盛り込むのがおすすめです。
志望企業に合わせて自己PRの内容を変えるなど、熱意と強みを企業に合わせて、効果的なオープンESを作るようにしましょう!