大学面接で聞かれる長所・短所の答え方|例文と対策法も紹介
「大学受験の面接で長所や短所を聞かれても、どう答えればいいのか分からない…」
いざ面接が近づくと、自分の性格をどう表現するか悩む受験生も多いもの。特に長所や短所の質問は、自分らしさを的確に伝える力が問われます。
そこで本記事では、大学面接で長所・短所を聞かれる意図や答え方のポイント、具体的な例文まで網羅的に解説します。面接対策の最終仕上げとして、ぜひ参考にしてください。
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大学面接で「長所・短所」を聞かれる理由

大学受験の面接で「長所・短所」を聞かれるのは、単なる形式的な質問ではありません。実は、大学側があなたの人柄や可能性を見極めるための大切な視点なのです。
ここでは、なぜこの質問がされるのか、その意図について詳しく解説します。
- 大学の教育理念や方針に合っているか確認するため
- 入学後の成長や可能性を見極めるため
- 短所に対する向き合い方から人間性を判断するため
- チーム活動や協調性があるかを確認するため
- 自己理解や自己分析ができているかを評価するため
①大学の教育理念や方針に合っているか確認するため
面接で長所や短所を尋ねられる理由の一つは、その人が大学の考え方や方針に合っているかを見きわめるためです。
たとえば、積極性や探究心を大切にする大学であれば、チャレンジ精神や行動力のある受験生が評価されるでしょう。
単に「協調性があります」と言うだけでなく、それがどのような場面で発揮されたのか、そして大学の学びにどう活かせるかまで考えて答えることが大切です。
逆に、自分の価値観が大学の理念と大きくずれていれば、入学後に違和感を覚えるかもしれません。自分の特徴を理解したうえで、志望校の方向性にどう合っているかを整理しておくとよいでしょう。
②入学後の成長や可能性を見極めるため
大学が面接で注目するのは、今の実力だけではありません。むしろ、「これからどう伸びていくか」「どのように学んでいくか」が重視されます。
長所や短所を通して、受験生の伸びしろや意欲が伝わるかどうかがポイントです。
たとえば、「人前で話すのが苦手です」といった短所があっても、「ボランティアで司会を経験して克服中です」と補足すれば、成長意欲が伝わります。
面接では、弱みを認識して努力している姿勢そのものが評価対象になります。自分の変化や学びの過程を具体的に伝えることで、未来の姿をイメージしてもらいやすくなるでしょう。
③短所に対する向き合い方から人間性を判断するため
誰にでも短所はありますが、重要なのはその短所にどう向き合っているかです。面接官は、完璧な人よりも、自分の弱点を受け入れ、それを改善しようとする人に好印象を持ちやすいです。
たとえば、「優柔不断なところがある」と言ったあとに、「だからこそ時間を決めて物事を選ぶよう心がけています」と続ければ、前向きな努力が伝わるでしょう。
短所を隠すのではなく、どう意識して行動を変えようとしているかを語ることが、人間性の深さを示す手がかりになります。誠実さや努力の方向性をきちんと伝えることが、信頼感につながるのです。
④チーム活動や協調性があるかを確認するため
大学生活では、ゼミやグループワーク、サークルなど、チームでの活動がたくさんあります。そのため、面接では「この人は集団の中でうまくやっていけるか」を見ているのです。
「人の話をよく聞くことができます」といった長所は、協調性を示すよい例ですし、「まとめ役になることが多い」という強みも、リーダーシップとして評価されるでしょう。
また、「自分の意見を通しすぎるところがあります」といった短所も、伝え方によっては積極性の裏返しととらえられることがあります。
大切なのは、自分の特性がチームの中でどう生かせるかを考えながら答えることです。
⑤自己理解や自己分析ができているかを評価するため
面接では、自分の長所や短所をどう理解しているかが試されています。明確で一貫性のある答え方ができれば、自己分析ができていると評価されるでしょう。
逆に、「なんとなく明るいと思います」など曖昧な表現では、自分自身をよく理解していない印象を与えてしまいます。
日常の中で経験したことや、友人・先生からの指摘などをもとに、自分の特徴を整理しておくことが大切です。
「周囲から冷静だと言われます」「初対面の人にもよく話しかけるようにしています」など、具体的な行動を交えて説明できれば、説得力がぐっと増します。
準備を重ねることで、自信を持って答えることができるでしょう。
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長所・短所が思いつかない時の見つけ方

大学受験の面接では、「あなたの長所・短所を教えてください」と聞かれることがよくあります。しかし、いざ答えようとすると、何を話せばよいのかわからず戸惑う人も少なくありません。
ここでは、そんなときに役立つ見つけ方を紹介します。自分らしい答えを見つけるためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。
- これまでの学校生活を振り返る
- 部活動や委員会活動から強み・弱みを探す
- 友人や家族に自分の性格を尋ねてみる
- 自己分析シートや性格診断を活用する
①これまでの学校生活を振り返る
長所や短所を考えるには、まずこれまでの学校生活を振り返ることが大切です。過去の出来事の中には、自分の性格が自然に表れている場面がきっとあります。
たとえば、学級委員としてクラスのまとめ役を任された経験があるなら、「責任感がある」「人を引っぱる力がある」といった強みに気づけるかもしれません。
一方で、朝が苦手で遅刻しがちだった、発表の場面で緊張してうまく話せなかった、といった経験からは短所が見えてくることもあるでしょう。
こうした経験は、ただの失敗談ではなく、改善の努力や成長を伝える材料にもなります。当時の出来事を思い出すときには、スケジュール帳や通知表、日記などを見返してみるのも良い方法です。
些細な記録の中にも、あなたらしさが表れている可能性があります。
②部活動や委員会活動から強み・弱みを探す
部活動や委員会などの課外活動は、自分の性格や行動がよりはっきりと表れる場面です。チームでのやりとりや、役割分担の中で自分がどう振る舞っていたかを振り返ってみてください。
たとえば、常に周囲の状況を見て声をかけていたなら、「周囲に気を配れる」「協調性がある」といった長所が挙げられます。
逆に、うまく意見を伝えられなかった、消極的だったという記憶があれば、それが短所につながるかもしれません。
ここで大切なのは、短所をただ挙げるのではなく、それをどう克服しようとしたか、努力したことを一緒に思い出すこと。面接では、課題にどう向き合ったかが問われることが多いからです。
活動の中で経験したエピソードや成長した点を整理しておけば、説得力のある受け答えにつながるでしょう。
③友人や家族に自分の性格を尋ねてみる
自分のことは意外と自分ではわかりにくいもの。そんなときは、親しい友人や家族に率直に聞いてみるのがおすすめです。
「私の長所って何だと思う?」「短所はどんなところかな?」と尋ねることで、自分では気づかなかった一面が見えてくるでしょう。
複数の人に聞くと、共通して言われることが出てくる場合もあり、それはあなたの大きな特徴と言えます。
たとえば、「よく気が利く」「マイペース」といった言葉をもらったなら、それをヒントに自分の性格を整理してみましょう。他人の目から見た印象は、客観的な根拠にもなるため、面接での説得力が増します。
少し勇気が必要ですが、周囲の声は自分自身を知るための大切なヒントになるでしょう。前向きな気持ちで聞いてみてください。
④自己分析シートや性格診断を活用する
どうしても自分の性格がわからないと感じたら、自己分析ツールや性格診断を活用する方法もあります。最近では、インターネット上で無料で受けられるものが数多く存在しているのです。
代表的なものとしては、「16Personalities」や「エニアグラム診断」などがあり、簡単な質問に答えるだけで自分の特性がわかる仕組みになっています。
診断を受けることで、自分でも気づかなかった傾向や特徴が明らかになることもあるでしょう。
ただし、大切なのは診断結果をそのまま話すことではなく、それをもとに自分の経験と結びつけて考えることです。
「私はこういう傾向があると出ましたが、たしかにこんな場面で当てはまっていたかもしれません」といった形で使うのが効果的。ツールはあくまで補助的な手段です。
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大学面接で長所を伝える答え方のポイント

大学面接で「長所」を聞かれると、何をどう伝えればよいか迷うこともあるでしょう。ここでは、自分の強みを効果的に伝えるために意識したい5つのポイントを紹介します。
- 自分らしさが伝わる長所を選ぶ
- 長所を活かせる場面を具体的に示す
- 周囲の人からの評価を引用して信頼性を高める
- 成功体験や成果と結びつけて話す
- 入学後の活かし方まで言及する
①自分らしさが伝わる長所を選ぶ
大学側は、受験生がどんな人なのかを知りたいと考えています。そのため、誰にでも当てはまるような長所ではなく、自分らしさがにじむ内容を選ぶことが大切です。
たとえば、「まじめ」「努力家」といった言葉だけでは印象に残りにくいでしょう。「コツコツ続ける力がある」「人を巻き込んで行動できる」など、具体性を意識して表現してみてください。
これまでの経験や日常の行動を振り返ると、自分らしい特徴が見つかるはずです。長所を伝えるには、自分自身をよく知ることが第一歩でしょう。
②長所を活かせる場面を具体的に示す
長所を伝えるときは、それがどんな場面で活かされたのかを具体的に話すと、説得力が増します。
たとえば、「協調性があります」だけでは伝わりにくいです。そこで、「文化祭で意見が対立したとき、両者の考えを聞き取りまとめ役を引き受けました」と話せば、あなたの行動をイメージしてもらいやすくなるでしょう。
どのような場面で、どう行動したかを明確にすることで、長所が実際の行動と結びついていることが伝わります。抽象的な説明にとどまらず、具体的な経験を加えるようにしてください。
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③周囲の人からの評価を引用して信頼性を高める
自分の長所を語る際に、自分だけの意見だと主観的になりやすいものです。そこで、友人や先生など、第三者からの評価を加えると信頼性が上がります。
たとえば、「友人に『落ち着いていて安心できる』と言われます」や「先生から『粘り強い努力ができる』と評価されました」といった形で紹介してみてください。
他人の言葉を使うことで、客観性が生まれ、より納得感のあるアピールになります。自分では気づきにくい強みにも目を向けてみましょう。
④成功体験や成果と結びつけて話す
長所をアピールする際は、具体的な成果や成功体験とセットで話すと印象が強まります。
たとえば、「集中力がある」だけでなく、「毎日単語帳を使って暗記を続けた結果、模試の英語の偏差値が10上がりました」と言えば、実感が伴うでしょう。
結果そのものよりも、どのように長所を発揮して行動したのかが重要です。過程や工夫も交えて話すと、自分らしいストーリーになります。
実績がないと感じる場合も、努力や工夫の過程を丁寧に伝えてみてください。
⑤入学後の活かし方まで言及する
面接では「今」の自分だけでなく、「これから」の姿も見られています。だからこそ、長所を大学生活にどう活かしたいかまで話すことが効果的です。
たとえば、「周囲の意見を聞くことが得意なので、ゼミでは積極的にディスカッションに参加し、相手の考えを深められるような役割を担いたい」といった将来像を伝えてみましょう。
大学側にとっては、入学後にどのような姿勢で学びに取り組むかが大切な評価ポイントになります。自分の強みが、未来の行動にどうつながるかを意識して話すようにしましょう。
大学面接で短所を伝える答え方のポイント

面接で短所を聞かれると、どう答えればよいか迷う人も多いでしょう。短所はマイナスに受け取られるのではと不安になりますが、伝え方を工夫すれば逆に好印象を与えられる可能性もあります。
ここでは、短所を効果的に伝えるためのポイントを具体的に紹介します。
- 大学生活に支障のない短所を選ぶ
- 長所と表裏一体である短所を伝える
- 改善に向けて行動していることを説明する
- ネガティブに捉えられすぎない表現を工夫する
- 具体的なエピソードで説得力を持たせる
①大学生活に支障のない短所を選ぶ
短所を伝えるときは、大学生活に深刻な影響を与えない内容を選ぶことが大切です。「体力がない」「遅刻しやすい」といった内容は避けてください。
代わりに、「初対面の人と話すのが少し苦手」など、慣れることで改善が見込める内容を選ぶとよいでしょう。大学側が見ているのは、その短所が大学生活にどの程度影響を与えるかです。
あまり深刻に見える内容を選んでしまうと、合否に響く可能性もあるため注意しましょう。できれば、短所に気づき、自分なりに対処してきた経験もあわせて話すと、前向きな印象を与えやすくなります。
選び方を工夫すれば、短所を伝えても面接の評価を下げることにはつながりません。
②長所と表裏一体である短所を伝える
短所を話す際は、長所と表裏一体であることを示すと印象がやわらぎます。「慎重すぎて決断に時間がかかる」という短所は、「物事を丁寧に進める」といった長所の裏返しです。
このように、長所と短所がつながっていることを説明できれば、自己理解ができている印象を与えることができます。また、「自分を冷静に見つめ直せる人」という好印象につながるでしょう。
ポイントは、ただ短所を挙げるのではなく、その背景にある自分の性格や価値観も含めて伝えることです。そうすることで、回答全体に説得力と一貫性が生まれます。
長所と短所をセットで考える習慣を持つと、面接での受け答えにも自信がつくでしょう。
③改善に向けて行動していることを説明する
短所を話すだけでは、面接官に「やる気が感じられない」と思われてしまうかもしれません。だからこそ、その短所をどう克服しようとしているか、行動の内容を伝えることが重要です。
たとえば、「人前で話すのが苦手」と感じている場合、「学校でプレゼンに積極的に参加している」といった努力の姿勢を伝えてください。そうすることで、前向きに取り組んでいる様子が伝わります。
面接では、完璧さを求められているわけではありません。自分の弱みを認め、少しずつでも改善しようとしている人こそ、成長の可能性を感じてもらえるのです。
自分なりの取り組みを素直に語れば、それだけで好印象につながるでしょう。
④ネガティブに捉えられすぎない表現を工夫する
短所を伝える際には、言葉の選び方がとても重要です。
たとえば「飽きっぽい」と直接的に言ってしまうより、「新しいことに興味を持ちやすく、一つのことに集中するのがやや苦手」といった表現のほうが柔らかく聞こえます。
言い換えることで、ネガティブな印象が軽減されるだけでなく、「前向きな短所」として伝わる可能性も。伝え方を工夫することで、同じ内容でも相手の受け取り方が大きく変わるのです。
無理に取り繕う必要はありませんが、自分の短所をどう受け止め、どう伝えるかに気を配ることが大切でしょう。表現一つで印象が変わる場面だからこそ、丁寧に言葉を選んでください。
⑤具体的なエピソードで説得力を持たせる
短所を話すときには、実際の経験をもとにエピソードを加えると伝わりやすくなります。
「緊張しやすい」と言うだけではイメージしにくいですが、「中学の発表会で声が震えてしまったことがある」と具体的に伝えると、面接官にもその様子が想像しやすくなるでしょう。
エピソードを加えることで、単なる性格の説明ではなく、自分がその短所とどう向き合ってきたかが伝わるようになります。改善の努力やその結果まで話すことができれば、より説得力が増すのです。
小さな経験でも構いません。大事なのは、自分の言葉で語れること。準備の段階で、自分なりのエピソードを一つ用意しておくと安心です。
短所をただ述べるのではなく、「行動」と「変化」を伴った話にしてみてください。
大学面接で「長所・短所」を答える際の例文

「どんなふうに答えたらいいのかわからない」「自分の伝え方が不安」——面接で長所や短所を問われたとき、こうした悩みを持つ受験生は少なくありません。
ここでは、さまざまなタイプ別に実際の例文を紹介しながら、伝え方のコツもあわせて解説します。
- 高校生活の中で発揮された長所と短所の例文
- 協調性を軸にした長所と短所の例文
- リーダーシップを軸にした長所と短所の例文
- 責任感を活かした長所と短所の例文
- 粘り強さと課題意識を組み合わせた長所と短所の例文
- 完璧主義タイプの長所と短所の例文
- 緊張しやすさを補う努力型の長所と短所の例文
- 優柔不断さを克服しようとする姿勢が伝わる長所と短所の例文
- 柔軟性と自己主張のバランスを取る長所と短所の例文
- 時間管理をテーマにした長所と短所の例文
高校生活の中で発揮された長所と短所の例文
高校生活での経験は、長所や短所を伝えるうえで最も身近でリアリティのある題材です。ここでは、文化祭での活動をきっかけに、自分の特性に気づいた例文を紹介します。
《例文》
私の長所は、人の意見を丁寧に聞く力です。高校2年生の文化祭では、クラスで演劇をやることになり、私は進行役を担当しました。 みんなの意見をうまくまとめる必要がありましたが、誰か一人の意見が偏らないように全員の声に耳を傾けながら進めたのです。その結果、クラス全体が一つにまとまり、成功につながりました。 一方で、自分の意見を強く主張するのが苦手という短所もあります。文化祭の準備中も、自分の考えより周りの意見を優先してしまい、あとで「もっと言えばよかった」と後悔する場面がありました。 最近は、自分の意見も遠慮せず伝えるように意識しています。 |
《解説》
この例文では、協調性と自己主張のバランスについて触れています。身近な学校行事を題材に、行動と気づきを具体的に語ることが説得力を高めるコツです。
協調性を軸にした長所と短所の例文
ここでは、協調性をテーマにした長所と短所をセットで伝える例文を紹介します。グループ活動の経験を通じて、人と協力する力やその中で感じた課題を具体的に語りましょう。
《例文》
私の長所は、周囲と協力しながら物事を進められる協調性です。高校では合唱コンクールの実行委員を務め、クラス全員が積極的に取り組めるように練習日程や役割を調整しました。 誰か一人の意見に偏らず、みんなの気持ちをくみ取りながら進めた結果、クラスが一つになり、本番でも自信を持って歌うことができました。 その一方で、自分の意見をはっきり主張することが少し苦手です。話し合いの中で場の空気を読みすぎて、本音を言いそびれた経験もありました。 最近は、言葉を選びながらも、自分の意見をきちんと伝えることを心がけています。 |
《解説》
協調性は人気のあるテーマですが、エピソードを通じて「自分らしさ」を見せることが大切。短所も無理に隠さず、改善への意識を添えると好印象です。
リーダーシップを軸にした長所と短所の例文
ここでは、リーダーシップを発揮した経験を通じて自分の強みと課題を伝える例文を紹介します。チームをまとめる立場での工夫や悩みが、面接でも共感を得やすいポイントです。
《例文》
私の長所は、周囲をまとめて行動に移す力です。 高校3年の体育祭で応援団長を務めた際、最初はチームの士気が上がらず悩みましたが、全員に意見を聞き、練習内容をみんなが楽しめる形に変更しました。 その結果、団結力が高まり、競技にも良い結果が出たのです。一方で、周囲に頼るのが苦手で、自分ひとりで抱え込んでしまう傾向があります。 応援団の準備期間も、自分で何とかしようとしたあまり、メンバーに助けを求めるのが遅れてしまいました。最近では、早めに相談しながら協力して進めることを意識しています。 |
《解説》
リーダーシップは好印象を持たれやすい反面、責任感が強すぎる短所とセットで語ると自然です。体験談に感情や工夫を加えると説得力が増します。
責任感を活かした長所と短所の例文
ここでは、責任感を強みにした例文をご紹介します。学校生活の中で自分の役割に真剣に取り組んだ経験を通じて、誠実さと課題意識の両方を伝える内容です。
《例文》
私の長所は、任されたことを最後まで責任を持ってやり遂げる姿勢です。高校では図書委員として活動し、学期ごとの利用状況レポートを一人でまとめる役割を担当しました。 期限を守ることはもちろん、よりわかりやすくするためにグラフやコメントも工夫し、先生や生徒から「見やすい」と言ってもらえました。 一方で、責任を感じすぎてしまい、人に頼るのが遅れてしまうことがあります。 忙しい時期でも自分でやろうとして疲れてしまった経験があり、今は周囲に声をかけながら分担して進めるよう意識しています。 |
《解説》
責任感は信頼されやすい強みですが、頑張りすぎる面も正直に伝えると人間味が伝わります。具体的な行動や工夫を添えることで印象がより明確になるでしょう。
粘り強さと課題意識を組み合わせた長所と短所の例文
ここでは、粘り強さと課題意識を軸に、自分の強みと改善点を伝える例文を紹介します。失敗から学び、行動を変えていく姿勢を意識的に表現した内容です。
《例文》
私の長所は、途中であきらめずに粘り強く取り組めるところです。高校のとき、数学が苦手だったのですが、定期テストで赤点を取ったことをきっかけに、毎日少しずつ復習する習慣をつけました。 最初は解けない問題も多く苦労しましたが、先生に質問したり、友人と教え合ったりしながら努力を続けた結果、次のテストでは80点以上を取ることができたのです。 その一方で、課題に集中しすぎて他の教科への配分が偏ってしまうことがありました。最近は計画的に時間を分けるようにして、バランスよく学習を進めるようにしています。 |
《解説》
粘り強さは行動で示すのが効果的です。改善点は「失敗から学んで調整した経験」を加えると説得力が高まります。
完璧主義タイプの長所と短所の例文
ここでは、完璧主義の性格を強みと短所の両面から伝える例文を紹介します。細かい部分にも気を配る姿勢と、それによって起きた課題への気づきをバランスよく表現することがポイントです。
《例文》
私の長所は、細部までこだわって物事に取り組めるところです。 高校で文化祭のパンフレット制作を担当した際、レイアウトや色合いに妥協せず何度も修正を重ね、結果としてクラス全体から「見やすくてわかりやすい」と喜んでもらえました。 細かい部分まで丁寧に仕上げることにやりがいを感じます。その一方で、完璧を求めすぎて作業に時間がかかりすぎることもあります。 パンフレット制作でも締切直前まで細かい修正にこだわってしまい、仲間を少し不安にさせた場面がありました。今では、完成度と効率のバランスを考えるように意識しています。 |
《解説》
完璧主義は長所と短所が隣り合わせになりやすいため、「成果」と「反省」をセットで語るのがコツです。自分なりの工夫や改善策を盛り込むと信頼感につながります。
緊張しやすさを補う努力型の長所と短所の例文
ここでは、人前で緊張しやすい性格を短所として認めながら、それを補うための努力を通じて生まれた長所を伝える例文をご紹介します。実体験に基づいた工夫が面接での説得力につながるでしょう。
《例文》
私の短所は、人前で話すときに緊張してしまうところです。高校1年のとき、発表の際に声が震えてうまく話せなかったことがあり、とても悔しい思いをしました。 それ以降、練習の大切さを実感し、2年生からは事前に台本を作り、家で何度も練習するようになったと感じます。 このように、苦手なことでも事前準備を重ねて本番に臨むようになったことが、私の長所です。 実際、3年のプレゼンテーションでは緊張しながらも落ち着いて話せるようになり、先生からも「成長したね」と言っていただけました。 |
《解説》
短所を正直に認めつつ、そのままにせず工夫して努力した姿勢が伝わる構成です。変化や成長を具体的に盛り込むと説得力が高まります。
優柔不断さを克服しようとする姿勢が伝わる長所と短所の例文
ここでは、優柔不断な一面を認めつつ、少しずつ克服しようと努力している姿勢が伝わる例文をご紹介します。日常の選択を通じた変化が自然に伝わる構成を意識していました。
《例文》
私の短所は、決断に時間がかかってしまうことです。複数の選択肢があると、どれが正解かを考えすぎてしまい、なかなか結論を出せないことがありました。 高校の文化祭でも、模擬店の企画内容を決める際に、意見が分かれる中でなかなか決めきれず、準備が遅れてしまった経験があります。 その経験をきっかけに、まず自分の考えをしっかり持ったうえで周囲の意見を聞くことを意識するようになりました。 最近では、少しでも迷ったら紙に整理して可視化するなど、自分なりの工夫で早く判断できるようになっています。 |
《解説》
短所を克服する姿勢を見せることがポイントです。日常の行動に落とし込んだ改善の工夫を盛り込むと、説得力のある自己PRになります。
柔軟性と自己主張のバランスを取る長所と短所の例文
ここでは、柔軟に対応できる力と、時に自己主張が控えめになってしまう課題の両面をバランスよく伝える例文をご紹介します。集団活動の経験を通して自然に語れる構成です。
《例文》
私の長所は、状況に応じて柔軟に対応できることです。 高校の英語スピーチコンテストに向けたグループ練習では、担当していた構成部分が変更になりましたが、すぐに新しい役割を引き受け、全体の流れに合わせて調整しました。 結果的にチームとしてまとまりのある発表ができ、先生からも「対応力が高い」と評価されたのです。 ただ、自分の意見を強く主張することがあまり得意ではなく、必要な場面でも遠慮してしまうことがありました。 最近では、提案や意見を伝える前に簡単なメモを準備して、自信を持って発言できるようにしています。 |
《解説》
柔軟性と自己主張のバランスは多くの人が共感しやすいテーマです。経験と対策の両方を具体的に入れることで、リアリティと説得力が高まります。
時間管理をテーマにした長所と短所の例文
ここでは、時間を意識して行動できる力と、計画にこだわりすぎることで生じる短所をセットで伝える例文をご紹介します。日常の習慣から生まれた気づきを自然に盛り込む構成です。
《例文》
私の長所は、計画的に時間を使えるところです。高校ではテスト前に1週間の勉強計画を立てて、1日ごとに教科を分けて取り組んでいました。 やることを前もって整理しておくことで、焦ることなく勉強に集中でき、安定して良い成績を保つことができたのです。その一方で、予定通りに進まないと少し焦ってしまう傾向があります。 計画どおりにいかないと不安になり、柔軟な対応が遅れることもありました。最近は余裕を持ったスケジュールを組んだり、予定変更にも前向きに対応するよう意識しています。 |
《解説》
長所と短所がつながっているテーマは説得力が出やすいです。予定通り進まない場面でどう行動を変えたかが、成長を伝えるカギになります。
大学受験の面接で上手に長所・短所を答えるための対策

大学面接で長所や短所をうまく伝えるには、しっかりとした準備が必要です。ここでは、自分の特性を正確に言葉にし、自信を持って面接に臨むための6つの対策を紹介します。
- 自己分析を通じて軸を明確にする
- 学部や志望大学の特徴に合わせて内容を調整する
- 模擬面接で何度も練習を重ねる
- 面接カード・志望理由書と内容を一貫させる
- 複数の回答パターンを用意する
- 話し方の練習をする
①自己分析を通じて軸を明確にする
長所や短所をぶれずに話すには、自分を深く理解しておくことが大切です。過去の経験や行動を振り返り、自分がどんな考え方や価値観を持っているかを整理しましょう。
「なぜその行動をしたのか」「どんな気持ちだったのか」を掘り下げることで、自分の内面にある特徴が見えてきます。ただ特徴を並べるだけでは印象に残りません。
強みと弱みがどのようにつながっているか、将来どう活かしたいのかまでを考えておくことで、説得力のある答え方につながります。
②学部や志望大学の特徴に合わせて内容を調整する
自分の長所や短所が、志望先の大学や学部の特徴と合っているかは、面接で大切なポイントです。大学の教育理念や学びの方針を事前に調べ、それに沿った内容に調整しましょう。
たとえば、主体性を重んじる学部なら「自ら計画を立てて動ける」という強みが好まれやすいです。一方で、協調性が重視される環境では「相手と協力して取り組む姿勢」を伝えるとよい印象を持たれます。
大学の求める人物像に自分の特性が合っていると伝えることで、相手に納得感を持ってもらいやすくなるのです。
③模擬面接で何度も練習を重ねる
本番の面接では、頭で考えていたことが思うように話せないこともあります。だからこそ、模擬面接で練習を重ねることが効果的です。
話すスピードや語尾の調整、目線や姿勢など、細かい部分にも意識を向けて練習してみてください。先生や家族に協力してもらい、客観的なアドバイスをもらうと改善点が見つかります。
繰り返し練習することで、自然な表現や落ち着いた話し方が身につくのです。緊張しやすい人ほど、場数を踏んで慣れておくことが安心につながるでしょう。
④面接カード・志望理由書と内容を一貫させる
面接で話す内容と、提出した書類の内容に一貫性があるかどうかは、信頼性を左右する大事なポイントです。
たとえば、志望理由書で「チームをまとめることが得意」と書いていたのに、面接では「人前に出るのが苦手」と話すと矛盾が生じてしまいます。
書いた内容をよく読み返し、話す内容と合わせておきましょう。話と書類の内容に一貫性があると、面接官にも安心感を与えられます。面接前にしっかり確認しておくとよいでしょう。
⑤複数の回答パターンを用意する
質問の聞かれ方は一通りではありません。同じ「長所」でも、切り口が変わると伝え方を工夫する必要が出てきます。そこで、あらかじめいくつかの答え方を準備しておくと安心です。
たとえば、「協調性」と「粘り強さ」の両方を長所として考えておけば、状況に応じて使い分けができます。短所についても、表現を変えて説明できるようにしておきましょう。
準備に幅を持たせておくことで、どんな質問にも落ち着いて対応しやすくなります。
⑥話し方の練習をする
どれだけ内容が整っていても、話し方に自信がなければ伝わりにくくなってしまいます。聞き取りやすさや語尾のバリエーション、表情や目線などを意識して話し方の練習を重ねましょう。
自分の声を録音して聞いてみると、早口や単調な話し方に気づけることがあります。また、鏡を見ながら表情や姿勢をチェックすることもおすすめです。
自然な話し方は練習の積み重ねで身につきます。日々少しずつ取り組むことで、自信を持って面接に臨めるようになるでしょう。
大学面接で「長所・短所」を聞かれたときの答え方を磨くために必要な視点とは

大学面接で「長所・短所」を問われる理由は、あなたの人柄や価値観が大学の方針に合っているか、そして入学後の成長につながるかを見極めるためです。
適切に答えるには、まず自己理解を深め、自分らしい特徴を整理しましょう。さらに、面接では長所や短所の内容だけでなく、その伝え方も評価対象になります。
自己分析やエピソードの準備、そして模擬面接を通じた練習を重ねることで、説得力のある受け答えができるようになります。
大学面接では、単なる性格の説明ではなく、そこから自分がどう行動し、どう成長してきたかを語ることが大切です。しっかりと対策をして、面接官にあなたの可能性を伝えてください。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。