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面接で聞かれる「最近感動したこと」の正しい答え方と例文集

「面接で『最近感動したこと』を聞かれたら、何を話せばいいんだろう…」

そう悩む就活生は少なくありません。

一見雑談のように思えるこの質問ですが、実は企業があなたの価値観や人柄、伝える力を見極める重要な機会です。

準備不足だと、とっさに思い浮かばず言葉に詰まってしまうことも。

本記事では、面接で「最近感動したこと」を聞かれる理由から、効果的な答え方、就活向けの題材例、さらにそのまま使える回答例文まで詳しく解説します。

この記事を読めば、自信を持って自分らしいエピソードを伝えられるようになるはずですよ。

明日、面接があるけど不安すぎる…
どんな質問が来るか分からず、緊張してしまう…


このように面接に対しての漠然とした不安から、面接に苦手意識を持ってしまったり、面接が怖いと感じてしまうこともありますよね。企業によっても面接の質問や内容が違うので、毎回ドキドキしてしまいます。

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目次

面接で「最近感動したこと」を聞く企業は多い

就職活動の面接では、「最近感動したことは?」と聞かれるケースがよくあるでしょう。いきなり尋ねられると戸惑う人も多いかもしれませんが、この質問にはしっかりとした意図があります。

ここでは、その目的と、どのように向き合うべきかを解説しています。

この質問は、単なる雑談ではありません。企業はこの問いを通じて、あなたの価値観や人柄、そして心が動く瞬間にどんな意味を見出しているかを知ろうとしています

語り方から共感力や表現力、柔軟な思考など、社会人としての基礎的な力を見極めているのです。

たとえば、日常のささいな出来事でも、自分なりの気づきや学びにつなげられていれば、それは立派なエピソードになります。

深く考える習慣や、自分なりの視点を持っているかどうかも見られていると考えましょう。

「最近感動したこと」が面接で聞かれる理由

面接で最近、感動したことについて突然聞かれると戸惑ってしまうかもしれませんが、企業側には明確な意図があります。

ここでは、その理由を4つの視点から丁寧に解説しましょう。

  1. 学生の価値観や人柄を把握するため
  2. 臨機応変な対応力を確認するため
  3. 会話の導入として緊張をほぐす狙いがあるため
  4. 説明力・伝える力を見極めるため

①学生の価値観や人柄を把握するため

企業は、学生がどのような出来事に関心を持ち、どのように感じるのかを通して、その人の内面や人となりを理解しようとしています

たとえば、「家族との日常のやりとりから学びがあった」と話せば、身近な人を大切にする姿勢や温かさを感じ取れるでしょう。

面接官が重視しているのは、出来事そのものではなく、それに対してどんな気持ちを抱き、どう受け止めたのかという部分です。

共感力や大切にしている考え方は、その企業の文化とマッチするかを見極める上でも重要な手がかりとなります。

自己PRや志望動機では見えにくい面を自然な流れで引き出すために、このような質問が活用されているのです。

②臨機応変な対応力を確認するため

この問いは、事前に準備しておくのが難しい分、受け答えにおける即興性や柔軟さが試されます

突然の質問に対して冷静に思考を整理し、自分の言葉で表現できるかどうかは、社会人としての適応力を示す重要な要素です。

ビジネスの現場では、予想外の出来事に対応する場面が多くあります。

そうした場面でも冷静に対処できるかを測る材料として、こうした質問が活かされています。面接官は、話の内容だけでなく、話すときの態度や言葉の選び方、構成の仕方なども注視していることも。

あらかじめ用意した答えよりも、その場で自分の言葉で伝えようとする姿勢が高く評価されるでしょう。

③会話の導入として緊張をほぐす狙いがあるため

多くの企業が面接の冒頭でこの質問をする理由の一つに、学生の緊張を和らげたいという意図があります。

就職活動の面接はどうしても堅くなりがちで、いきなり志望動機や自己紹介から始まると構えてしまう学生も少なくありません。

そんなとき、映画や身近な出来事など話しやすいテーマから入ることで、自然体で話しやすくなるのです。緊張が解けることで表情もやわらぎ、面接官との会話もスムーズに進みやすくなります。

企業側も、型にはまった応答よりも、その人らしさがにじむ言葉や反応から人柄を感じ取りたいと考えているため、あえてこうしたテーマを投げかけています。

④説明力・伝える力を見極めるため

このテーマは、一見シンプルですが、実際に話すとなると一定の構成力や表現力が必要です。

単なる出来事の報告で終わらず、「なぜ心が動いたのか」「その体験から何を学んだのか」といった背景や考え方を順序立てて伝えることで、伝達力の高さを示すことができます。

ビジネスでは、状況を正しく伝えることや、相手の納得を得るための言葉選びが求められるでしょう。面接のこの質問は、その練習にもなっています。

短い時間のなかで要点を整理し、自分なりの感情や思考をわかりやすく届けられるかが、評価の分かれ道です。

就活面接で感動したことを伝える準備ステップ

その場で答えるのが難しい質問だからこそ、事前の準備が重要です。

ここでは、話す内容を整理し、自分の言葉で伝えるための4つのステップを紹介します。

  1. 身近な出来事を振り返る
  2. 感情が動いた瞬間を具体化する
  3. なぜ感動したのかを深掘りする
  4. 得た学びを整理する

①身近な出来事を振り返る

まずは、自分の生活を振り返ってみてください。特別な体験でなくても、心に残る出来事はきっとあるはずです。

たとえば、友人との会話や授業での気づき、アルバイト中のやりとりなど、日常の中に心を動かすきっかけは数多く隠れています。

就活中の学生がよく「印象に残るような出来事がない」と悩むことがありますが、実際には気づかずに通り過ぎているだけかもしれません。

他人と比べるのではなく、自分が「嬉しかった」「何かを感じた」と思える瞬間に目を向けてみましょう

②感情が動いた瞬間を具体化する

次に、その出来事の中で「どんな場面で」「何に対して」「どんな気持ちになったか」を言葉にしてみてください

「感動した」だけでは伝わりづらいため、「胸が熱くなった」「励まされた」といった具体的な感情表現を使うと、印象に残りやすくなります。

できるだけ映像が浮かぶような描写を意識すると、面接官にもリアルに伝わるでしょう。

③なぜ感動したのかを深掘りする

感情が動いた理由を考えることも大切です。「なぜ自分はそれに感動したのか?」を振り返ることで、自分自身の価値観や背景が見えてきます

たとえば、誰かが困っている人を助ける場面に心を動かされたなら、過去に似たような経験があるのか、あるいはその姿に憧れを抱いたのかなど、自分なりの理由を掘り下げてみてください

それが、話に深みを持たせるカギになります。

④得た学びを整理する

最後は、その体験を通じて何を学び、どんな行動につなげているのかをまとめましょう

感動したままで終わらせるのではなく、「この経験がきっかけで、人への接し方を意識するようになった」のような、前向きな変化を伝えることがポイントです。

面接官は、エピソードそのものよりも、そこから得た学びや成長に注目しています。

しっかりと言語化して、自分の強みにしていきましょう。

感動したことを伝えるときのポイント

面接で感動したことを話す場面では、単に出来事を紹介するだけでは伝わりにくいものです。

自分の感情の動きやそこから得た気づきまでセットで伝えることで、面接官に強く印象づけることができます。

ここでは、エピソードを面接で話す際に意識したいポイントを3つ紹介しています。

  1. 感動した出来事を簡潔に伝える
  2. そこで何に感動したのかを説明する
  3. 体験から得た気づきを言語化する

①感動した出来事を簡潔に伝える

はじめに、どんな場面で起きた出来事なのかを端的に伝えることが大切です。話の前置きが長くなってしまうと、本題の内容がぼやけてしまい、聞き手の関心も薄れてしまいます。

たとえば、「アルバイト先で後輩の努力に心を動かされた」といった具合に、誰が・どこで・何をしたのかがすぐに想像できるように工夫しましょう。

状況が明確であればあるほど、面接官は話に集中しやすくなります。

内容を削りすぎて情報が足りなくなるのは避けつつ、不要な説明は省き、印象的な一文で伝えるのが効果的です。

要点を押さえた導入にすることで、面接官の関心を引きつける入り口となるでしょう。

②そこで何に感動したのかを説明する

次に、特に何が心に残ったのか、どんな場面に感情が動いたのかを具体的に伝える必要があります。

「一生懸命な姿に自分を重ねた」「人の思いやりに触れて考え方が変わった」など、自分なりの視点を交えて話すことで、より説得力が生まれるでしょう。

また、感情が動いた背景や理由に触れることで、エピソードがよりリアルに伝わるようになります。

「後輩の姿に、自分がかつて先輩に支えてもらった場面を思い出した」といった背景があると、聞き手はより深く共感しやすくなるでしょう。

抽象的な表現は避け、自分の感じたことを素直な言葉で表現することで、印象的なエピソードになります。

③体験から得た気づきを言語化する

最後に、その体験を通じて得られた学びや、自分の中で生まれた変化を明確に伝えてください

「誰かを支える立場になりたいと思った」「挑戦を恐れず行動する大切さを知った」といった気づきがあることで、話に深みが生まれます。

面接官は、感動の内容そのものよりも、それがどのようにあなたの成長や価値観の変化につながったかに注目しています。

そのため、エピソードを感情的に語るだけで終えるのではなく、自分の行動や考え方にどう影響を与えたのかまで丁寧に言葉にしてください。

過去の出来事から将来の目標や姿勢へとつなげると、より完成度の高い回答として評価されるでしょう。

就活で使える感動体験の題材

感動体験について聞かれたとき、どんな話をすればよいのか迷う方も多いでしょう。

大切なのは、自分の人柄や価値観が伝わるような身近な体験を選ぶことです。

ここでは、就活で活用しやすい感動体験の題材を紹介します。

  1. 読書・映画鑑賞
  2. アルバイト・ボランティア活動
  3. 学校生活・友人関係
  4. 旅行・留学
  5. ニュース・社会的出来事

①読書・映画鑑賞

本や映画は、他者の価値観や人生に触れるきっかけを与えてくれる題材として、多くの面接で好印象を与えます。

特に、自分と異なる環境で生きる登場人物の姿に影響を受けたエピソードは、自分を客観的に見つめる力があることを伝えやすくなるでしょう。

たとえば、逆境を乗り越えた主人公の姿に勇気づけられ、自分も困難に立ち向かおうと思えた経験などが挙げられます。

ただし、作品そのものの紹介に時間を割きすぎると、本題が伝わりにくくなってしまうことも

感動の背景や、それを経てどう自分が変わったのかという点を、できるだけ具体的に表現するよう心がけてください。

②アルバイト・ボランティア活動

自分の経験に根ざしたエピソードは、面接官の関心を引きやすく、リアリティを持って伝えやすいのが特長です。

アルバイトなら、忙しい飲食店でミスが続いた後輩を支える中で、協力や思いやりの大切さを実感した話や、ボランティア活動を通じて社会と関わる意識が高まったといった経験は、成長の過程が見えやすくなります。

また、こうした体験は、チームワークや主体性といった企業が重視する資質にもつながりやすいため、自己アピールとして有効でしょう。

大切なのは、出来事の紹介だけで終えず、自分がどのように考え、どんな変化があったのかを伝えることです。

③学校生活・友人関係

日々の学校生活や人間関係のなかにも、感動できる出来事はたくさんあります

たとえば、文化祭でクラスをまとめ上げた体験や、ゼミで意見が衝突した仲間と協力して成果を出した話、悩みを抱える友人を支えながら自身も学んだことなどは、面接でも共感を得やすいテーマです。

小さなエピソードでも、自分の中で大きな意味を持っているのであれば、十分に伝える価値があります。

重要なのは、その場面で自分がどんな行動をとり、どのような思いや気づきを得たのかを具体的に語ることです。日常のなかにある誠実さや、思いやりをアピールできる絶好の機会になるでしょう。

④旅行・留学

非日常の環境での経験は、自分の価値観を見直す機会にもなり、感動体験として語りやすいです。

言葉の通じない国で現地の人に助けられたエピソードや、慣れない土地で一人で行動したことで自信がついた経験は、自立性や行動力の証になります。

また、他文化に触れたことで、多様な価値観を受け入れる柔軟性が身についたと話せば、グローバルな視点を持つ姿勢として好印象につながるでしょう。

大切なのは、単なる旅行記にならないようにすることです。印象深い出来事とそこから得た学びを中心に据えることで、深みのあるエピソードになります。

⑤ニュース・社会的出来事

日々のニュースや社会で起きている出来事に心を動かされた経験も、就活における感動体験として有効です。

たとえば、自然災害時の助け合いや医療従事者の献身に感銘を受け、自分も人のために行動したいと強く思ったなど、社会と向き合う姿勢を伝えるチャンスになります。

ただし、政治や宗教など賛否が分かれやすいテーマは、個人的な主張が強すぎると逆効果になる可能性も

そのため、主観だけでなく事実に基づいた視点も大切にし、冷静さや思慮深さを意識して語るとよいでしょう。

社会への関心と、そこから自分にどう影響を与えたかを丁寧に語ることがポイントです。

【場面別】就活面接向け「最近感動したこと」の回答例文

感動したことが思い浮かばない、またはどんな出来事を話せばいいのか迷っていませんか?ここでは、就活面接にふさわしいエピソードを選ぶための具体例を場面ごとに紹介します。

さまざまな場面を参考にしながら、自分自身の経験に近いものを見つけてみましょう。

  1. 読書で心に残ったことの例文
  2. 映画で印象に残ったことの例文
  3. アルバイトで心を動かされたことの例文
  4. ボランティア活動で得た気づきの例文
  5. 学校生活で印象的だったことの例文
  6. 友人との関わりで心に残ったことの例文
  7. 旅行や挑戦で印象に残ったことの例文
  8. 留学体験で心に響いたことの例文
  9. ニュースを通して心が動いたことの例文
  10. 社会的出来事で考えさせられたことの例文

面接でどんな質問が飛んでくるのか分からず、不安を感じていませんか?とくに初めての一次面接では、想定外の質問に戸惑ってしまう方も少なくありません。

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①読書で心に残ったことの例文

ここでは、「読書を通じて得た感動体験」に関する例文を紹介します。面接で読書をテーマにする場合は、自分の価値観や考え方にどう影響を与えたかを具体的に伝えるのがポイントです。

大学1年生の頃、友人に勧められて読んだ『君たちはどう生きるか』という本に深く感動しました。

もともと読書はあまり得意ではなかったのですが、この本の中で描かれる主人公の葛藤や成長に自分自身を重ね合わせ、考えさせられることが多くありました。

特に、他人の立場に立って考えるというメッセージは、日常生活の中でも意識するようになり、人間関係の築き方に変化が生まれたのを実感しています。

それ以降、読書を通じて視野を広げることの大切さを実感し、自分の中に新たな価値観が育ったように思います。この経験を、相手の立場に立って行動する力が求められる仕事にも活かしていきたいです。

読書経験は抽象的になりやすいため、「その本から何を学び、どんな行動や考えの変化があったか」を具体的に盛り込むと、説得力が増します。

②映画で印象に残ったことの例文

ここでは、「映画を通じて心を動かされた体験」に関する例文を紹介します。感動のポイントを自分自身の価値観と結びつけて伝えることが、説得力のあるエピソードにつながるでしょう。

大学2年生の春休みに、友人の勧めで観た映画『糸』に強く感動しました。登場人物それぞれが困難を抱えながらも、前向きに生きていく姿に心を打たれました。

特に印象的だったのは、どんなに離れても人とのつながりを大切にするというテーマです。

映画を観た後、自分自身も普段の人間関係を見直すきっかけとなり、感謝の気持ちを言葉にして伝えるようになりました。

それ以来、些細なことでも「ありがとう」と伝えることを意識するようになり、人との関係もより良好になったと感じています。この経験から、人の温かさやつながりの尊さを改めて実感しました。

映画の感動を伝える際は、「その映画を観てから自分にどんな変化があったか」を明確にすることで、より深みのある回答になります。

③アルバイトで心を動かされたことの例文

ここでは、「アルバイトの経験を通して心を動かされた出来事」に関する例文を紹介します。

就活面接でアルバイト経験を語る際は、単なる業務内容ではなく、人との関わりや学びにフォーカスすると好印象です。

大学3年の夏、飲食店のアルバイトで新人スタッフの指導を任されたことがありました。

最初は自分にできるか不安もありましたが、丁寧に業務を教えたり、悩みを聞いたりしていくうちに、そのスタッフが少しずつ成長していく姿を間近で見ることができたのです。

ある日、「〇〇さんのおかげで、バイトが楽しくなりました」と言ってもらえた瞬間、思わず胸が熱くなりました。

人を支える喜びや、関わった人の成長を自分ごとのように感じられる体験は初めてで、心から感動したのを覚えています。

この経験を通じて、誰かの力になることの意義や、自分が与える影響の大きさに気づくことができました。

アルバイトの例では、日々の中の小さな変化や人とのつながりを強調することで、感動のリアリティを伝えることができます。

④ボランティア活動で得た気づきの例文

ここでは、「ボランティア活動を通じて感動した経験」に関する例文を紹介しています。社会とのつながりや、自分とは異なる立場の人との関わりに着目すると、説得力のある内容になります。

大学2年生の夏休みに、地域の子ども食堂でボランティア活動に参加しました。

最初は配膳や片付けなどの単純な作業でしたが、通ってくる子どもたちが私の名前を覚えて笑顔で話しかけてくれるようになったことが、とても嬉しかったです。

中でも、ひとりで食事に来ていた小学生の男の子が、数週間後に「今日は誰かと話せるのを楽しみにしてた」と話してくれた瞬間は、胸が熱くなりました。

自分の存在が誰かの心を少しでも支えられていたことに感動し、目の前の人の気持ちに寄り添うことの大切さを実感しました。

この経験は、将来どんな職種に就いても人との関わりを大切にする原点になると思っています。

ボランティア活動の感動エピソードは、「誰との関わりで何を感じたか」を中心に書くと、共感性が高まり、印象に残る内容になります。

⑤学校生活で印象的だったことの例文

ここでは、「学校生活の中で心を動かされた経験」に関する例文を紹介します。授業や行事、クラス活動など、日常の中での気づきを掘り下げることが大切です。

大学のゼミ活動で、地域の課題解決をテーマにしたプレゼン発表に取り組んだ際の出来事です。メンバー全員で話し合い、現地調査にも足を運びながら資料を作成し、準備を重ねてきました。

しかし、発表直前に一人のメンバーが体調不良で参加できなくなり、急遽内容の一部を私が引き継ぐことに。

とても緊張しましたが、チーム全員がフォローしてくれたおかげで無事にやり遂げることができました。

発表後、先生から「本当によく連携できていた」と褒められたとき、仲間の支えや信頼の力に心から感動したのをよく覚えています。

この経験を通じて、チームで何かを成し遂げる達成感や、人とのつながりの尊さを実感しました。

学校生活での感動体験は、「仲間との関わり」や「努力の過程」をしっかり描くことで、協調性や主体性のアピールにもつながります。

⑥友人との関わりで心に残ったことの例文

ここでは、「友人との関係を通じて得た感動体験」に関する例文を紹介します。友人との関わりの中で感じたことを、自分の価値観や人間性と結びつけて伝えることが大切です。

大学1年の夏、私が初めて単位を落としてしまい、気持ちが沈んでいた時期がありました。

そんなとき、同じゼミの友人が「次は一緒に頑張ろう」と声をかけてくれ、勉強の計画を一緒に立てることに。

試験期間中も「大丈夫、いけるよ」と励ましてくれて、その支えがあったからこそ、次のテストではしっかりと結果を出すことができたのです。

何気ない言葉や行動が、こんなにも心に響くものだと気づいた瞬間、涙が出そうになるほど感動しました。

この経験を通じて、思いやりを持って接することの大切さや、人とのつながりのありがたみを強く実感しました。

友人との感動エピソードでは、「相手の言動が自分にどう影響を与えたか」に焦点を当てて書くと、ストーリーに深みが出ます。

⑦旅行や挑戦で印象に残ったことの例文

ここでは、「旅行や新しいことに挑戦した経験を通じて感じた感動」に関する例文を紹介します。行動を起こした結果、自分にどんな変化があったのかを軸に展開すると効果的です。

大学2年の春休みに、一人旅で初めて北海道を訪れました。

計画から宿の予約、移動手段まで自分で手配するのは初めてで、不安もありましたが、現地での出会いや景色がすべてそれを上回る体験となりました。

特に、小さな温泉地で偶然話しかけてくれたおばあさんとの会話が印象に残っています。「若いうちにいろんなものを見ておきなさいね」という言葉に、思わず胸が熱くなりました。

それまでの私は行動を躊躇することが多かったのですが、この旅をきっかけに「やってみる」大切さに気づきました。

挑戦することで得られる成長や感動を、自分の中でしっかりと感じ取れた出来事となっています。

旅行や挑戦の例文では、「行く前と行った後でどう変わったか」を具体的に示すと、自発性や成長意欲を効果的にアピールできます。

⑧留学体験で心に響いたことの例文

ここでは、「留学先での経験を通して感動したエピソード」に関する例文を紹介します。異文化に触れることで得た気づきや成長を、自分の言葉で語ることがポイントです。

大学2年の夏、語学研修で1ヶ月間オーストラリアに留学した経験があります。

最初は英語がうまく通じず、不安でいっぱいでしたが、ホストファミリーが毎日根気強く話しかけてくれたことで、次第に会話が楽しいと感じるようになりました。

ある日、ホストマザーに「あなたの努力を誇りに思うわ」と言ってもらえた瞬間は、嬉しさと同時に胸がいっぱいになり、感動して涙がこぼれました。

言葉や文化の違いを超えて人とつながれる喜びを実感し、自信にもつながった経験です。この体験を通じて、違いを理解し合う姿勢や、挑戦を恐れない前向きな気持ちを大切にするようになりました。

留学体験を題材にする場合は、「不安や困難 → 努力 → 感動・成長」という流れを意識すると、ストーリー性が高まり魅力的になります。

⑨ニュースを通して心が動いたことの例文

ここでは、「ニュースをきっかけに心を動かされた体験」に関する例文を紹介します。客観的な出来事を自分の価値観や行動と結びつけることが、説得力のある構成につながるでしょう。

《例文》

大学の授業中に取り上げられた、ある災害ボランティアに関するニュースに強く心を打たれました。

豪雨の被災地で、高校生たちが自発的に片付けや炊き出しに参加している姿が紹介されており、同じ学生として胸が熱くなりました。

被災者の方が涙ながらに「学生さんたちの笑顔に救われました」と語っていたのが特に印象に残っています。

その後、自分も地域の清掃活動に参加するようになり、誰かのために行動することの尊さを実感しました。

この出来事は、普段何気なく見ているニュースの中にも、自分の行動を変えるきっかけがあると気づかせてくれた貴重な経験です。

ニュースを題材にする場合は、「その報道を見て自分がどう考え、どんな行動をとったか」まで展開すると、主体性のある印象を与えられます。

⑩社会的出来事で考えさせられたことの例文

ここでは、「社会的な出来事を通じて感動した経験」に関する例文を紹介します。大きな社会問題に対する関心や、自分なりの考えを持って行動したことが伝わるよう意識しましょう。

大学の授業でSDGsに関するディスカッションを行った際、環境保護活動を続ける若者の特集番組を見ました。

中でも印象的だったのが、プラスチックごみの削減に取り組む大学生が、自分の地域で地道に啓発活動をしている姿です。

企業や行政ではなく、個人でも社会に変化をもたらせるのだと知り、深く感動しました。

それをきっかけに、私も学内のエコ活動に参加するようになり、日々の生活でもマイボトルの利用など小さな工夫を始めました。

社会課題は遠い話だと思っていましたが、自分の行動も世の中に影響を与える一歩になると実感した体験です。

社会的な出来事をテーマにする場合は、感動だけで終わらず「自分がどう変わったか」「行動にどうつながったか」を明確に描くことがポイントです。

感動したことを答える際の注意点

面接で感動体験を話すときは、ただ印象的なエピソードを語るだけでは不十分です。自分らしさが伝わるかどうか、話の信頼性や論理性があるかどうかにも注目されます。

ここでは、避けるべきポイントを押さえておきましょう。

  1. 嘘や誇張のあるエピソードは避ける
  2. 抽象的で伝わりにくい話は控える
  3. 結論が曖昧で要点が伝わらない構成を避ける
  4. 自分の関心や価値観と無関係な話は控える

①嘘や誇張のあるエピソードは避ける

話に信ぴょう性がないと、どれだけ魅力的に語っても面接官の信頼を得ることは難しいでしょう。

特に作り話や事実を大きく誇張したエピソードは、深掘り質問をされたときに答えに詰まりやすく、かえって不自然な印象を与えてしまいます。

また、相手の立場から見れば「誠実さ」に欠けると判断される恐れも。大切なのは、等身大の経験を通じて自分が何を感じ、どう成長したのかを丁寧に伝えることです。

たとえ小さな出来事であっても、真実に基づいたエピソードであれば、面接官の心に残る可能性は十分にあります。誇張せず、自分らしい言葉で表現しましょう。

②抽象的で伝わりにくい話は控える

「人の優しさに感動した」「努力する姿が胸を打った」といった表現は、気持ちは伝わっても、何があったのか具体的なイメージを持たせにくくなります。

聞き手にとって印象に残るエピソードにするには、状況や登場人物、出来事の背景などをしっかり描写することが不可欠です。

たとえば「アルバイト先で、体調が悪い中でも笑顔で働いていた同僚に心を打たれた」といった具体性のある語り口なら、話のリアリティが増し、共感も得られやすくなります。

抽象的な言葉に頼りすぎず、情景が目に浮かぶような表現を意識してみてください。

③結論が曖昧で要点が伝わらない構成を避ける

感動体験を話す際に、結論がはっきりせず、内容があちこちに飛んでしまうと、聞いている側は要点をつかみにくくなります。

そうした場合、「何を伝えたかったのか」が印象に残らず、評価にもつながりにくいでしょう。そこで役立つのが、PREP法(結論→理由→具体例→結論)です。

たとえば、「〇〇という出来事に感動しました。なぜなら〜」という順序で話せば、論理的に整理された印象を与えられます。

限られた面接時間のなかで、自分の伝えたいことを明確に届けるには、話の構成にも意識を向けることが重要でしょう。事前に簡単な台本を用意しておくのもおすすめです。

④自分の関心や価値観と無関係な話は控える

感動した出来事を語る際は、その体験が自分の価値観や興味とどのように関係しているかを意識してください。

自分の関心とはあまり関係のない話を取り上げても、表面的な印象になってしまい、面接官にとって評価の判断材料になりにくくなります。

たとえば「映画の感動シーンが忘れられない」と言うだけではなく、そのシーンを見て自分の考え方が変わった、あるいは行動に移すきっかけになったという流れを加えると、話に深みが生まれるでしょう。

自分の価値観や行動としっかり結びつけることで、面接官にとって「この人はどんな人か」がより鮮明に伝わるようになります。

「最近感動したこと」が思いつかないときの対処法

面接で「最近感動したことはありますか?」と聞かれても、すぐに思い出せない人は少なくありません。

そんなときは焦らず、いくつかの視点から記憶をたどってみてください。

日常の中に感情が動いた瞬間が隠れていることも多いため、次のような方法で振り返るとよいでしょう。

  1. 最近のスケジュールを振り返る
  2. 人との会話から記憶を引き出す
  3. 感情が動いた瞬間を書き出して整理する
  4. 感動=「すごい」「尊敬した」と思った瞬間と捉え直す
  5. 過去のSNSや写真フォルダを見返して記憶をたどる
  6. 他人の体験談を参考にして視野を広げる

①最近のスケジュールを振り返る

感動した記憶が思い出せないときは、まず最近のスケジュールを確認してみるのがおすすめです。カレンダーや手帳、スマホの予定表などを見返すことで、過ごした日々が具体的に浮かんできます。

特別なイベントがなかったとしても、いつもの授業やアルバイトの中に、小さな感動のきっかけがあったかもしれません。

たとえば、予想外に人から親切にされた日や、仲間と一体感を感じた瞬間などです。こうした日常の中にこそ、自分の価値観が表れるような印象的な場面が隠れていることがあります。

②人との会話から記憶を引き出す

自分一人で記憶をたどろうとすると、思い出せる範囲に限りが出てしまうこともあります。そんなときは、家族や友人など身近な人と会話をしてみましょう

気軽なやり取りの中で「そういえば、あのとき○○だったよね」と言われて、記憶が一気によみがえることも少なくありません。

特に、他人の目から見た自分のリアクションや印象に残った出来事は、自分では意識していなかった感情の動きに気づかせてくれることもあるでしょう。

会話を通して思い出が広がることがあるため、意外な発見につながる可能性があります。

③感情が動いた瞬間を書き出して整理する

「感動したことを思い出さなければ」と気負うよりも、まずは最近感じたことを素直に書き出してみるのが有効です。

たとえば、「驚いた」「笑った」「心が温かくなった」など、感情が少しでも動いた場面をキーワードにメモしていきましょう。

書いているうちに「あのとき、本当は感動していたのかもしれない」と気づくケースもあります。感情に注目することで、体験そのものを掘り起こせるため、後から内容を整理するのにも役立つでしょう。

書き出すことで客観的に振り返ることができ、言語化のヒントにもなります

④感動=「すごい」「尊敬した」と思った瞬間と捉え直す

「感動した」と聞くと、涙が出るような劇的な出来事を想像してしまう人も多いかもしれません。しかし、感動は必ずしも感情が大きく揺れた場面だけに限られません。

「すごいと思った」「尊敬した」と感じた経験も、十分に体験として話す価値があります

たとえば、誰かが努力して成果を出した姿に心を打たれた、自分にはできないことを当たり前のようにしていた人を見て刺激を受けた、などです。

こうした視点で捉え直すことで、思い出せるエピソードが増え、自然に自分らしい体験を見つけやすくなります

⑤過去のSNSや写真フォルダを見返して記憶をたどる

スマホに保存されている写真やSNSの投稿は、何気ない日常の記録が残された宝庫です。投稿されたコメントや写真の背景を見返すことで、そのときに何を感じていたのかが思い出されやすくなります。

旅行先での出来事や仲間との記念写真が、感情を大きく動かした瞬間を思い出すきっかけになるかもしれません。

記録を眺めながら「あのとき、あんな気持ちだったな」と気づければ、それをもとに感動体験を再構築することができます。忘れていた出来事も、視覚情報を通すことで鮮やかに甦ることがあるでしょう。

⑥他人の体験談を参考にして視野を広げる

自分の体験にこだわりすぎてしまうと、なかなかエピソードが出てこないこともあります。そんなときは、他人の感動体験を読んだり聞いたりして、視野を広げてみましょう

ネット記事や書籍、SNSなどにはさまざまな人生経験が詰まっています。「そんなことで感動するのか」と思った話が、意外と自分の経験と重なることもあるでしょう。

また、共感したエピソードが記憶の引き金となり、自分の似たような出来事を思い出すきっかけにもなります。自分一人で思い出せないときは、他人の言葉をヒントにするのも効果的な手段といえるでしょう。

「最近感動したこと」についてよくある質問と回答

日常の話題でも面接で使えるのか不安に感じることや、伝える内容が多すぎて選べないと悩むこともあるでしょう。

ここでは、就活生がよく抱く疑問に対して、わかりやすくポイントを整理しています。

  1. 「最近感動したこと」が私生活に関する話でも大丈夫?
  2. 感動したことがありすぎて選べないときはどうすればいい?
  3. 面接で泣いたり感情的になっても印象は悪くない?
  4. 話すエピソードは志望企業に合わせた方がいい?

①「最近感動したこと」が私生活に関する話でも大丈夫?

私生活に関する話題でも、面接で問題になることはありません

企業は仕事に関係のある経験よりも、あなたの価値観や考え方を知りたいと考えています。

家族や友人とのやりとりを通じて感じたことや、ちょっとした日常の出来事でも十分な題材になり得ます。

大切なのは、その体験から何を学び、どう受け止めたのかを自分の言葉で伝えることです。

②感動したことがありすぎて選べないときはどうすればいい?

複数の体験が思い浮かび、ひとつに絞れない場合は、「伝えたい強み」と関係のあるものを選んでみてください

チームでの協力を伝えたいなら部活動やアルバイト、挑戦心を見せたいなら旅行や新しい趣味などが候補になるでしょう。

感動体験そのものよりも、そこから得た気づきや行動につなげられる内容であるかが重要です。

③面接で泣いたり感情的になっても印象は悪くない?

自然な範囲で感情が表れること自体は、真剣さが伝わるため悪い印象にはなりません

ただし、話す途中で感情が高まりすぎてしまうと、面接の流れが乱れてしまうおそれがあります。

そうした場合は、いったん深呼吸して落ち着いてから話を続けてください

自分の感情を自覚し、落ち着いて対応できることが好印象につながるでしょう。

④話すエピソードは志望企業に合わせた方がいい?

志望企業の雰囲気や求める人物像とつながるエピソードであれば、より印象に残りやすくなります

ただし、無理に企業に合わせる必要はありません。

自分にとって本当に印象的だった体験を選び、その体験と企業の理念や仕事観に共通点があることを示すと説得力が増します。

自然な流れでつながる内容であれば、印象はより良くなるでしょう。

「最近感動したこと」を伝える力は面接突破のカギになる

就活の面接では、「最近感動したこと」を通じて学生の価値観や人柄を知ろうとする企業が多く存在します。

なぜそれが印象に残ったのか、どんな学びがあったのかを自分の言葉で伝えられることが、評価につながる重要なポイントです。

準備段階では、身近な体験を深掘りし、気づきを整理することが効果的でしょう。また、伝え方の工夫や注意点にも目を向けることで、話に一貫性と説得力が生まれます。

エピソードが思い浮かばないときは、日常や会話、写真などから記憶をたどってみてください。「感動したこと」は、就活生の等身大の魅力を伝える絶好のテーマです。

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    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。