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面接の「尊敬する人」で母を選んでいい?|他の人物例文も紹介

就職活動の面接では、「あなたが尊敬する人は誰ですか?」という質問がよく聞かれます。「母親」と答えたい場合は、感情だけではなく、説得力のある理由も伝えましょう

そこで本記事では、「尊敬する人=母親」と答える際に評価される伝え方のコツや注意点を、実際の回答例とともに詳しく解説していきますね。

人事 鈴木

記事の監修者

人事 鈴木

新卒でベンチャー企業で求人広告の新規営業を経験 入社半年でテレアポ獲得数社内1位。新卒売り上げ1位を獲得。 その後Cmind groupの人事部に入社し、新卒採用を担当。 現在は学生の面談だけではなく採用戦略や広報にも携わっている。

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人事担当役員 小林

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人事担当役員 小林

1989年新潟県生まれ。大学在学中に人材系ベンチャー企業でインターンを経験し、ビジネスのやりがいに魅力を感じて大学を1年で中退。その後、同社で採用や人材マネジメントなどを経験し、2011年に株式会社C-mindの創業期に参画。訪問営業やコールセンター事業の責任者を務めたのち、2016年に人事部の立ち上げ、2018年にはリクルートスーツの無料レンタルサービスでもある「カリクル」の立ち上げにも携わる。現在は人事担当役員として、グループ全体の採用、人事評価制度の設計、人事戦略に従事している。

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吉田

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吉田

新卒で株式会社C-mindに入社後、キャリアアドバイザーとして累計1000人以上の就活生との面談を経験。就活時代も大手からベンチャーまで様々な業界・職種を見てきた経験から、幅広い視点でのサポートを得意とする。プロフィール詳細

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目次

面接で「尊敬する人は母」と答えても問題ない?

面接で「尊敬する人は母です」と答えることに問題はありません。むしろ、家庭での経験や価値観を素直に伝えられる姿勢は、誠実さとして受け取られるでしょう。

ただし、理由をしっかり説明できなければ、説得力に欠けてしまいます。企業はこの質問を通じて、あなたがどのような価値観を持ち、何を大切にしているかを知りたいと考えています。

「母だから尊敬している」というだけでは、主体性が伝わりにくく、評価につながりません。

たとえば「家庭と仕事を両立しながらも、常に前向きに努力し続けていた母の姿に、自分も挑戦する勇気をもらいました」といったエピソードを交えると、聞き手に強く響くでしょう。

面接では、模範的な答えよりも、自分自身の経験や考えを自分の言葉で語ることが大切です。母親を尊敬する理由を、あなたらしいエピソードとともに、自信を持って伝えてください。

私たちが面接で聞いているのは「尊敬する人の姿から何を学び、今後どう活かすか」の部分です。母の姿をただ伝えるだけだと、単なる紹介で終わってしまうので注意しましょう。

自分なりの言葉で理由を深掘って話すことが大切です。尊敬する部分を自分の価値観に関連付けて話すと、より説得力が高まりますよ。

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そもそも面接で企業が「尊敬する人」を聞く理由とは?

面接で「尊敬する人は誰ですか」と質問されると、どう答えるべきか迷う方も多いでしょう。この問いには、単に好きな人を答える以上の意味が込められています。

企業はこの質問を通じて、応募者の価値観や成長意欲、思考の深さなどを見極めようとしています。しっかりと意図を理解して答えることで、好印象につながるでしょう。

  1. 価値観を把握して自社との相性を見極めるため
  2. 理想とする人物像を知って成長の方向性を判断するため
  3. 自己分析の深さを通じて内省力を測るため
  4. 話の構成力を確認して論理的思考力を評価するため

① 価値観を把握して自社との相性を見極めるため

企業が「尊敬する人」を尋ねる理由のひとつは、応募者の価値観を知るためです。どのような人を尊敬するかを通して、その人が大切にしている考え方や行動指針が見えてきます。

これにより、社風やチームの雰囲気と合うかどうかを判断しやすくなります。たとえば、挑戦する姿勢を尊敬するのであれば、成長志向の強い企業にマッチしやすいでしょう。

逆に、安定を重視する人物像を挙げた場合には、変化を好む組織との相性が問われるかもしれません。つまり、自分が尊敬する人を通じて、自分の働き方や価値観をさりげなく伝えることができるのです。

面接で「尊敬する人」を聞かれたときに大事なのは、「誰を挙げるか」ではなく、「そこから自分が何を学び、どう行動してきたか」を伝えることです。

例えば「〇〇(人物)の挑戦する姿勢を尊敬している」と答えるなら、自分もその人がきっかけで挑戦した経験を伝えると説得力が一気に増します。具体的な行動につなげることが大切ですよ。

② 理想とする人物像を知って成長の方向性を判断するため

尊敬する人について語るとき、自然と「こうなりたい」という理想像が見えてきます。

企業はそれを通して、応募者が今後どのように成長したいのか、また何を目指して努力しているのかを知ろうとしています。

たとえば、「常に学び続ける姿勢を尊敬しています」と話すことで、自己成長を重視する性格が伝わるでしょう。こうした情報は、長期的な育成プランやポジション適性を判断するうえで、大切な材料です。

したがって、ただ人柄を説明するのではなく、自分がどのようにその人物像に近づこうとしているかを含めて話しましょう

私たち面接官は、「誰を尊敬しているか」よりも「その人物像をどう自分の成長に結びつけているか」を重視しています。価値観の変化や理想に近づくための具体的な行動を伝えましょう。

また、尊敬する人が有名な人物である必要はありません。家族や先輩など身近な人でも大丈夫です。重要なのは、自分の挑戦や努力とつなげることですよ。

③ 自己分析の深さを通じて内省力を測るため

企業は「尊敬する人」を尋ねることで、応募者がどれだけ自己理解できているかを見極めようとします。

単に有名人や家族を挙げるだけではなく、なぜその人を尊敬しているのかを自分なりの言葉で語れるかどうかがポイントです。

たとえば、「失敗を乗り越える力に学んだ」といった具体的な経験を交えて話すことで、内省の深さが伝わりやすくなります。

自分の価値観や行動にもどうつながっているかを明確にすると、説得力が生まれるでしょう。これは単なる自己紹介以上に、その人の考え方の深さを映し出す質問といえるでしょう。

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④ 話の構成力を確認して、論理的思考力を評価するため

この質問には、論理的な話し方ができるかどうかを見極める目的もあります。

尊敬する人について語る際には、「誰を挙げるか」「なぜそう思うか」「自分にどう影響しているか」など、話の順序や根拠が要求されていることを知っておきましょう。

たとえば、母親を挙げる場合でも、どんな行動に感銘を受けたのか、それが自分の行動にどう影響したのかまで語ることで、筋の通った回答となります。

こうした構成力は、実際の業務での報告や説明にもつながる重要な要素です。緊張しても、自分の言葉でわかりやすく伝える意識してくださいね。

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面接で「尊敬する人は母」と答える場合の注意点

就活の面接で「尊敬する人は母です」と答えるのは問題ありませんが、伝え方によっては印象が薄くなることがあります。多くの学生が同じように母親を挙げるため、差別化を意識することが重要です。

ここでは、母親を尊敬する人として挙げる際に気を付けるべきポイントを4つ紹介します。

  1. 視点に独自性を持たせる
  2. 仕事観を明確に伝える
  3. 感情的に見えすぎないよう構成を論理的にする
  4. 紹介のみではなく自分の考えも示す

① 視点に独自性を持たせる

「尊敬する人は母」と答える学生は多いため、そのまま伝えると印象に残りにくくなります。だからこそ、どのような視点で尊敬しているのかを明確にすることが大切です。

例えば、「母が苦労しながら家庭と仕事を両立していたから」だけでは周囲との差別化は図れません。

それよりも、「母の姿から、私も日々の課題に丁寧に向き合うようになった」といったように、自分の価値観や行動の変化まで言及することが効果的です。

他人と違う視点を持つことが、あなた自身の個性を伝えるカギになるでしょう。

② 仕事観を明確に伝える

母親を尊敬している理由が感情面に偏ると、「家庭的な人」という印象ばかりが先行するかもしれません。就活の場では、職業観や社会人としての価値観が重視されます。

「母がやさしく支えてくれた」という話に終始すると、仕事との関係性が見えにくくなります。

そこで、「母の粘り強く計画的に動く姿勢を、自分もグループワークで実践しています」といった形で、自分の取り組みにまで結びつけて話すことが大切です。

単なる家族の話で終わらせず、仕事への姿勢を具体的に示しましょう。

面接では「社会でどのように力を発揮できるか」を知りたいので、母から学んだ価値観を仕事にどう活かせるかを結びつけて話すことが大切です。

アドバイスとしては、母の姿勢をただ褒めるのではなく、自分が実際に取り入れて成果につなげた経験を具体的に伝えるとよいですよ。「職場で活かせる力」として伝えましょう。

③ 感情的に見えすぎないよう構成を論理的にする

母親への思いが強いほど、感情的な語り方になりがちです。しかし、面接では論理的に説明できる力も求められます。

「いつも支えてくれたから尊敬している」という理由だけでは、自己分析や論理性が不十分に見られてしまうでしょう。

たとえば、「母が困難を前向きにとらえて行動していた姿を見て、私もサークルで問題が起きたとき冷静に対処するよう心がけています」といった構成にすることで、納得感のある答えになります。

感情に偏らず、因果関係を意識して話すことが評価につながるでしょう。

面接官は、尊敬していること自体よりも、その背景にある価値観や行動について見ています。どんな部分を尊敬し、それがきっかけで自分自身はどう行動をしたのか論理的に伝えることが大切です。

私たちも模擬面接をする中で、「良い話だけど、仕事への再現性が見えない」という指摘をよくします。母の姿から学んだ行動を他でどう実践してきたか、一貫性を意識して話しましょう。

④紹介のみではなく自分の考えも示す

面接で尊敬する人について話す際、尊敬の対象である母親の人物像ばかりを説明してしまうことがあります。しかし、それだけでは自分の価値観や考え方が伝わりません。

大事なのは、母のどんな点に共感し、どんな考えを持ち、どんな行動をしているかを伝えることです。

たとえば、「母の細やかな気配りを見て、自分もアルバイトでチームの雰囲気に気を配るようにしている」といったように、自分の姿勢にまで話をつなげてください。

相手に伝えるべきは、自分がどのような人間かです。母親の紹介で終わらせず、自分の価値観や実践を必ず盛り込みましょう。

面接で「尊敬する人は母」と答える場合の効果的な構成

面接で「尊敬する人は母」と答えてもよいのか、不安に思う方は多いでしょう。しかし、答え方を工夫すれば、自分の価値観や人柄を伝える絶好の機会になります。

ここでは、母親を尊敬する理由を効果的に伝えるための構成を紹介しますね。

  1. 結論から「母親です」と端的に伝える
  2. 尊敬している理由を具体的に説明する
  3. 母親に尊敬を抱くようになったエピソードを紹介する
  4. 将来どう活かしたいかという展望を伝える

「面接で想定外の質問がきて、答えられなかったらどうしよう」

面接は企業によって質問内容が違うので、想定外の質問や深掘りがあるのではないかと不安になりますよね。

その不安を解消するために、就活マガジン編集部は「400社の面接を調査」した面接の頻出質問集100選を無料配布しています。事前に質問を知っておき、面接対策に生かしてみてくださいね。

① 結論から「母親です」と端的に伝える

「尊敬する人は誰ですか」と聞かれたら、まずは「母親です」と明確に伝えてください。最初に結論を述べることで、面接官が話の要点を把握しやすくなります。

プライベートすぎる印象を与えるのではと心配になるかもしれませんが、その後に理由やエピソードをしっかり述べれば、むしろ芯の通った人物として好印象を与える可能性があります。

逆に、「いろいろ考えたのですが……」といった前置きが長いと、説得力に欠けてしまうこともあるでしょう。自信を持って、端的に答えることが大切です。

② 尊敬している理由を具体的に説明する

尊敬の気持ちを伝える際には、できるだけ具体的な内容を話しましょう

たとえば「努力を惜しまない姿を見て、自分も最後までやり抜く力が身についた」など、母親の行動や姿勢を通じて得た学びを交えて話すと、説得力が増します。

「優しい」「家族思い」といった抽象的な言葉だけでは、面接官の心に残りにくいかもしれません。自分の成長とどのように関係しているかを意識しながら説明してみてください。

私たち面接官は、尊敬する人から学んだことが自身の行動に表れているかを見ています。つまり、「母から学んだことをもとに、具体的にどう行動へ移したか」を伝えることが重要です。

さらに一歩踏み込んで、母の影響を受けて実際に行動した「結果」も示すとよいですよ。例えば「やり抜く力を活かして最後まで取り組んだ経験」を、数字や成果とセットで話すと説得力が増します。

③ 母親に尊敬を抱くようになったエピソードを紹介する

実際のエピソードを伝えることで、あなたの価値観や人柄がより具体的に伝わります。

たとえば「家事と仕事を両立しながらも、いつも笑顔で家族を支えてくれた姿が印象的だった」と話せば、母親の姿を通してどのような学びを得たのかが明確になるでしょう。

エピソードに感情や学びを込めると、共感を呼びやすくなります。面接官は、あなたが何を大切にしているかを知りたいと考えているのです。

④ 将来どう活かしたいかという展望を伝える

母親を尊敬する理由やエピソードを伝えたあとには、それを自分の将来にどう活かしたいかを述べることが重要です。

たとえば「母のように誰かを支えられる存在になりたい」や「困難な状況でも冷静に行動できる力を仕事に活かしたい」といった展望があると、前向きな印象を持ってもらえるでしょう。

尊敬の気持ちを、自分の成長や将来の行動にどうつなげるかを語ることで、より印象に残る回答になります。

面接で「尊敬する人は母」と答えるときの例文3選

「尊敬する人は母です」と面接で答えるとき、どのように理由を伝えるか悩む方も多いはずです。ここでは、面接官に好印象を与える伝え方のパターンを例文で紹介します。

  1. 地道に働く姿勢に感銘を受けた場合の例文
  2. 人間関係の築き方に影響を受けた場合の例文
  3. 家庭を支えた母親の強さに学んだ場合の例文

面接でどんな質問が飛んでくるのか分からず、不安を感じていませんか?とくに初めての一次面接では、想定外の質問に戸惑ってしまう方も少なくありません。

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① 地道に働く姿勢に感銘を受けた場合の例文

母親の働く姿に感銘を受けた経験から、継続する大切さを伝えたい人に向けた例文です。身近な日常を通じて価値観の形成を語ると、説得力が増します。

《例文》

私が尊敬する人は母です。母は長年パートで働きながら、家事や私たち兄妹の育児も手を抜かずに続けてきました。特に印象に残っているのは、体調が優れない日でも笑顔で仕事に向かう姿です。

高校生の頃、進路に悩んでいた私に「続けることが力になる」と何気なく言ってくれた言葉が、今でも心に残っています。

大学生活でのアルバイトやサークル活動でも、すぐに結果が出なくても努力を続けることの大切さを母の姿から学びました。

だからこそ、今後の社会人生活においても、目の前の仕事を丁寧にこなし、コツコツと信頼を積み上げていきたいと考えています。

《解説》
日常の中で得た学びを自分の行動と結びつけて語ることで、エピソードにリアリティが出ます。自分が母親から受けた影響を、具体的な行動や価値観に落とし込むと効果的です。

面接で答える際は、母親の行動や価値観が自分にどう影響したかを具体的に示すことが大切です。その上で、影響を受けた後の自分の具体的な行動を伝えると説得力が増しますよ。

また、体験談にプラスして「その経験から学んだ能力や意識を業務にどう活かすか」も伝えましょう。社会人として必要なスキルと結びついていると、業務への再現性を感じられますね。

② 人間関係の築き方に影響を受けた場合の例文

人との接し方や信頼関係の築き方について、母親の行動から学んだ経験をもとに語る例文です。自分のコミュニケーション力の背景を伝えたいときに活用できます。

《例文》

私が尊敬しているのは母です。母は昔からご近所の方や友人、職場の人ととても良好な関係を築いており、誰とでも分け隔てなく接する姿が印象的でした。

特に、相手の話にしっかり耳を傾け、共感を持って接する母の姿勢は、私の人付き合いにも大きな影響を与えています。

大学で初めてのグループワークに不安を感じていたときも、「まずは相手の話を聞くことが大事」という母の言葉を思い出し、積極的に会話をするように心がけました。

その結果、メンバーと良い関係を築き、スムーズに課題を進めることができました。社会人になってからも、相手の立場に立って接する姿勢を大切にしたいと考えています。

《解説》
母親の人間関係の築き方を、自分の経験とつなげて語ることで説得力が増します。相手への共感や傾聴の姿勢をエピソードで表現すると印象が良くなります。

この例文で母親の行動を具体的に挙げて、自分のコミュニケーション力に結びつけているように、行動の背景や学んだ姿勢が自分の成長にどう影響したかを明確にすることが大切です。

特に、共感や傾聴の姿勢を、具体的にどう実践しているかを伝えましょう。人との関係性やチームでの立ち回り方の根拠をエピソードで示せると、実践力をアピールできますよ。

③ 家庭を支えた母親の強さに学んだ場合の例文

困難な状況でも前向きに家庭を支え続けた母親の姿から、責任感や忍耐力を学んだ例文を紹介します。芯の強さをアピールしたいときに適した内容です。

《例文》

私が尊敬するのは母です。父が単身赴任で不在だった期間、母はフルタイムで働きながら、家事や私たち兄妹の学校行事、進学準備なども一人でこなしていました。

大変な状況にもかかわらず、母は弱音を吐かず、いつも前向きな言葉で私たちを支えてくれました。

特に、大学受験の時期に精神的に不安定だった私を気遣い、深夜まで話を聞いてくれたことは今でも忘れられません。母のように、どんなときも家族を思い、行動に責任を持つ姿勢は、私の理想です。

将来、社会人として働く中でも、周囲に対して責任を持ち、前向きに行動できる人でありたいと考えています。

《解説》
家庭を支えた母親の姿から得た学びは、責任感や忍耐力の強調に最適です。困難な状況での具体的なエピソードを交えると説得力が高まります。

母親の姿から責任感や忍耐力を学んだことを話す際は、母親の困難を乗り越えた姿から何を感じたのか、どう自分の成長に結びつけたかを明確にすることが大切です。


また、過去のエピソードの中で印象に残った部分やそのときの自分の考えを言語化すると、内容に説得力が生まれます。母の強さのどんな部分を自分の基準にしているのか具体的に伝えましょう。

母親以外の「尊敬する人」の例文6選

面接で「尊敬する人」を問われたとき、母親以外の人物を挙げたいと考える方も多いのではないでしょうか。

ここでは、母親以外をテーマにした回答を通して、多様な価値観や視点をアピールする例文を紹介します。

  1. 父親の努力を尊敬している場合の例文
  2. スポーツ選手の姿勢に感銘を受けた場合の例文
  3. 経営者の判断力に影響を受けた場合の例文
  4. 偉人の志に共感した場合の例文
  5. 恩師の教えを大切にしている場合の例文
  6. 著名人の言動に刺激を受けた場合の例文

面接でどんな質問が飛んでくるのか分からず、不安を感じていませんか?とくに初めての一次面接では、想定外の質問に戸惑ってしまう方も少なくありません。

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① 父親の努力を尊敬している場合の例文

面接で「尊敬する人は誰ですか」と聞かれた際に、父親を挙げるのは比較的多く見られる回答です。ここでは、父親の努力を尊敬する理由を、自分の体験を交えて説明する例文を紹介します。

《例文》

私が尊敬している人は父です。父はサラリーマンとして働きながら、家族との時間を大切にし、休日には資格取得のための勉強を続けていました。

特に私が高校受験の時には、毎晩遅くまで仕事をした後でも勉強を見てくれたことが印象に残っています。父はどんなに忙しくても、決して弱音を吐かず、努力を積み重ねる姿勢を持っていました。

その姿を見て、私も目の前のことから逃げずに努力を重ねることの大切さを学びました。大学では、勉強とアルバイトを両立しながら、自分の将来に向けて着実に行動するよう心がけています。

父のように、日々の小さな努力を積み重ねることで信頼される人になりたいです。

《解説》
この例文では、父親の具体的な行動を通じて尊敬する理由を伝えています。「日常の中の努力」に注目し、自分の成長への影響と結びつけることがポイントです。

父親を例に挙げる際には、父親の具体的な行動と自分への影響をセットで伝えることが大切です。合わせて伝えることで、自分の価値観の変化や行動指針が面接官に伝わりやすくなります。

また、父親の姿を見て学んだことを自分の言動にどう活かしているかまで伝えられていると、私たち面接官も納得しやすいですね。尊敬の表明で終わらせず、自分の成長とのつながりを示しましょう。

② スポーツ選手の姿勢に感銘を受けた場合の例文

スポーツ選手のひたむきな姿勢は、多くの人に勇気を与えます。ここでは、実際の発言に基づき、錦織圭選手の姿勢から影響を受けた体験をもとにした例文を紹介します。

《例文》

私が尊敬しているのは、プロテニス選手の錦織圭さんです。

彼が「また世界のトップで戦えるチャンスがあるなら、そこを目指してやっていきたい」と語っていたのを聞いたとき、強く心を動かされました。

私も、サークルでの活動中に失敗やミスを経験し、自信をなくしたことがありましたが、その言葉を思い出し、結果よりも「前を向く姿勢」の大切さに気づきました。

それ以降、自分の力を信じて準備を積み重ねることを意識するようになり、発表や議論でも以前より積極的に行動できるようになりました。

錦織選手のように、困難の中でも前向きに挑戦する姿勢をこれからも大切にしたいと思っています。

《解説》
実在する発言をもとに構成することで、説得力と信頼性が増します。言葉→共感→行動変化の流れを明確にするのがポイントです。

③ 経営者の判断力に影響を受けた場合の例文

面接で「尊敬する人は誰ですか」と聞かれた際に、著名な経営者を挙げることで、物事を俯瞰して考える力や決断力を重視している姿勢をアピールできます。

ここでは、その影響を具体的な経験と結びつけた例文を紹介します。

《例文》

私が尊敬しているのは、ユニクロを展開するファーストリテイリングの柳井正さんです。大学1年の頃、彼の著書を読んだことがきっかけで、物事を「本質」で判断する姿勢に感銘を受けました。

私自身、サークルでイベントの企画運営を担当した際に、人数集めや見た目の派手さばかりを重視しがちでした。

しかし、柳井さんの「目的から逆算する思考」を参考に、参加者にとって価値のある内容を重視して改善しました。

その結果、前年より参加者満足度が上がり、運営メンバー内でも達成感を共有できました。柳井さんのように、冷静かつ本質を見失わない判断ができる人になりたいと思っています。

《解説》
この例文では、経営者の考え方を自分の行動にどう活かしたかを具体的に示しています。人物の理念と自身の経験をリンクさせるのがポイントです。

④ 偉人の志に共感した場合の例文

面接で偉人を尊敬する人物として挙げる場合は、その人物の思想が自分の考えや行動にどう影響を与えたのかを具体的に語ることが重要です。

ここでは、渋沢栄一の考え方に影響を受けた例文を紹介します。

《例文》

私が尊敬しているのは、実業家であり社会活動家でもあった渋沢栄一です。彼の「道徳と経済は両立すべき」という考えに触れたのは、高校の現代社会の授業でした。

お金を稼ぐだけでなく、社会の役に立つことを重視する姿勢に強く共感しました。大学では地域活性化に関わるゼミに所属し、地元商店街のイベント企画に取り組んでいます。

その中で「参加者にとって意味がある企画か」「地域に貢献できているか」を常に意識して行動するようになりました。

渋沢栄一のように、人と社会に誠実でありながら成果も出せる人間を目指していきたいと考えています。

《解説》
この例文では、渋沢栄一の思想と自分の学びや活動がどうつながったかを明確に示しています。思想→行動→成長の順で構成すると伝わりやすくなります。

⑤ 恩師の教えを大切にしている場合の例文

面接で「尊敬する人」として恩師を挙げる場合は、その教えが自分の価値観や行動にどう影響を与えたかを明確にすることが重要です。

ここでは、大学生活に活かしているエピソードとあわせた例文を紹介します。

《例文》

私が尊敬しているのは、高校時代の担任の先生です。進路に悩んでいた私に対し、「結果よりも過程を大事にしなさい」という言葉を何度もかけてくれました。

当時は結果ばかりを気にして、うまくいかないとすぐに落ち込んでいましたが、その言葉のおかげで努力そのものに意味があることに気づけました。

大学ではゼミ活動での研究や発表準備に取り組む中で、すぐに成果が出なくても、自分の過程や積み重ねを大切にするよう心がけています。

先生の言葉は、今でも私の軸となっており、社会人になっても継続して努力できる人間でありたいです。

《解説》
この例文では、恩師の言葉を通じて自分の考え方がどう変化し、それが今の行動にどうつながっているかを丁寧に描いています。「教え→気づき→行動」の流れがポイントです。

面接官は学びをどう応用できているかを重視しているため、「教えがどの場面で役立っているか」を具体的に伝えることが大切です。幅広い場面で生かしていることが話せれば、行動の再現性が伝わりますよ。

また、説明の仕方にも工夫が必要です。長く話すと抽象的に聞こえてしまうので、「恩師の教え → 自分の行動 → 社会人としての展望」の3ステップで簡潔にまとめましょうう。

⑥ 著名人の言動に刺激を受けた場合の例文

著名人の言葉や姿勢に影響を受け、自分の考え方や行動が変わった経験は、面接で共感を得やすいテーマです。

ここでは、星野源さんの言葉から学んだ影響を、自分の経験に結びつけた例文を紹介します。

《例文》

私が尊敬しているのは、俳優・ミュージシャン・文筆家として多方面で活躍されている星野源さんです。

彼がラジオ番組の中で「一緒に不安になりましょう」と語った姿勢には、人を励ます思いやりが感じられ、深く共感しました。

私自身、大学受験を控えた時、焦りや不安が強かったのですが、星野さんの言葉に背中を押され、友人と一緒に気持ちを共有し合いながら勉強に取り組みました。

その結果、精神的にも安定し、模試の成績も徐々に向上しました。以来、ゼミやグループ活動でも、誰かが不安を抱えていたら、自分から声をかけるよう心がけています。

星野源さんのように、声を届けることで相手に安心と前向きな気持ちを与えられる人になりたいです。

《解説》
この例文では、星野源さんの言葉と自分の日常体験を結びつけています。不安→共感→行動という流れを意識し、誰に影響されたかと自分がどう変わったかを明確に示すのがポイントです。

面接で「尊敬する人」を聞かれた際のNG回答例

面接で「尊敬する人」を尋ねられる場面では、評価を落としかねない回答に注意が必要です。ここでは、ありがちなNG回答のパターンを5つ紹介し、それぞれの問題点を解説します。

  1. 尊敬する理由が浅い
  2. 思想的な人物を挙げている
  3. 人物紹介だけで終わっている
  4. 好意と尊敬を取り違えている
  5. 他の回答と一貫性がない

① 尊敬する理由が浅い回答

尊敬の理由が「すごいと思った」「頑張っているから」といった表面的な印象にとどまっている場合は、説得力に欠けます。

尊敬する人物のどのような価値観や行動に共感しているのか、具体的に掘り下げて説明しましょう。

「頑張っているから」という答えだけでは、対象の人物を深く理解できていない印象を与えてしまいます。大切なのは、その人の行動や考え方を自分の成長にどう結び付けたかを具体的に示すことです。

話す際は、「相手の行動や価値観 → 学んだこと → 自分の行動の変化」という順番で整理すると伝わりやすくなります。自分が行動に移すまでの過程を明確に示すと説得力が上がりますよ。

② 思想的な人物を挙げた回答

思想的・政治的に極端な人物を挙げると、意図しない誤解を招くおそれがあります。面接の場では中立性やバランス感覚が重視されるため、社会的に論争の的となる人物は避けたほうが無難でしょう。

③ 人物紹介だけで終わっている回答

尊敬する人について歴史的背景や功績を紹介するだけで、自分との関係性や影響について触れていない場合、単なる知識の披露にとどまってしまいます。

自分が何を学び、どのようにその人物を手本としているのかを明確に伝えることが重要です。

人物の紹介だけで終わると、面接官としては「自分の考えや価値観にどう結びついているかが見えない」と感じます。そのため、尊敬する理由を明確に示すことが大切です。

私自身、面接で印象に残るのは、尊敬する人物から何を学び、どのように行動に移しているかを具体的に話せる人ですね。事実の羅列は避けるようにしましょう。

④ 好意と尊敬を取り違えている回答

外見や人気など、感情的な好意を理由にするのは不適切です。尊敬とは、その人の考え方や行動、生き方に対して価値を感じ、見習いたいと思う気持ちであるべきです。

この違いを正しく理解して回答を組み立てる必要があります。

⑤ 他の回答と一貫性がない回答

志望動機や自己PRの内容と、尊敬する人物の特徴がかけ離れていると、回答に一貫性がないと見なされます。

尊敬する人物の考え方や行動が、自分自身の価値観や将来像と関連しているかどうかを意識しましょう。

面接で尊敬する人が思いつかない場合の対処法

面接で「尊敬する人は誰ですか?」と聞かれて、すぐに思いつかないこともあるでしょう。そんなときは、以下のような視点から自分を振り返ると、ヒントが見つかるかもしれません。

  1. これまで関わった人の中に尊敬できる人物がいなかったかを思い出す
  2. 周囲との会話を通じて自分の価値観を見直してみる
  3. 尊敬できる行動やエピソードから人物を連想する
  4. 理想とする自分の姿から逆に人物像を考えてみる

「自己分析のやり方がよくわからない……」「やってみたけどうまく行かない」と悩んでいる場合は、無料で受け取れる自己分析シートを活用してみましょう!ステップごとに答えを記入していくだけで、あなたらしい長所や強み、就活の軸が簡単に見つかりますよ。

① これまで関わった人を振り返って手がかりを得る

家族、学校の先生、部活の先輩、職場の上司など、身近にいた人を思い出してみてください。

どんな場面で助けられたか、印象に残っている言動は何だったかを具体的に振り返ると、尊敬していたことに気づくこともあります。

身近な人を振り返る際には、どの場面で感動したか、どの価値観に共感したかまで掘り下げましょう。あわせて、時間軸や状況を整理しておくと、面接で話しやすくなるのでおすすめです。

もし思いつかない場合は、日記やSNS、過去の写真などの記録を活用することをすすめています。些細な行動や言葉もヒントになるので、過去の記録を時系列順にふり返ってくださいね。

② 周囲との対話を通じて自分の価値観を見つめ直す

友人や家族と「どんな人を尊敬するか」について話してみるのも一つの方法です。他人の考えを聞く中で、自分にとって大切な価値観や憧れの方向性が見えてくることがあります。

新しい視点がヒントになるかもしれません。

③ 尊敬できる行動から人物を思い出す

「困難に立ち向かう姿勢」「周囲への気配り」「誠実な仕事ぶり」など、自分が素直にすごいと感じた行動を思い出してみましょう。

そのような行動をとっていた人物が、あなたにとっての尊敬できる人だった可能性があります。著名人である必要はありません。

尊敬する人が思いつかないとき、つい有名人や偉人など「人」を探しがちですが、身近な人の「行動」に注目するとよいですよ。まずは日常で見てきた行動を振り返ってみてください。

また、尊敬できる「行動」から整理すると、尊敬する理由が明確なのでおすすめです。人物そのものよりも「行動」やその裏にある「考え方」に焦点を当てましょう

④ 理想とする姿から逆に考える

「自分はこんなふうになりたい」という理想像をイメージしてみてください。その理想に近い人物を思い出すことで、自然と尊敬する人が浮かんでくることがあります。

自分自身の目標や将来像が、誰を尊敬するかを見つける手がかりになるでしょう。

面接で「尊敬する人は母」と回答する時の方法を知っておこう!

面接で「尊敬する人は母」と答えるのは問題ありませんが、効果的に伝えるためには工夫が必要となります。企業がこの質問をするのは、応募者の価値観や内省力、論理的思考力などを評価するためです。

そのため、ただ「母」と答えるだけでなく、その理由やエピソードを明確に伝えることが重要です。

特に、仕事観や成長の展望を絡めて話すことで、家庭的な印象だけに留まらず、職業人としての考えも伝えられます。

自分なりの視点で、なぜ母を尊敬するのかを整理し、論理的かつ具体的に語ることが好印象につながるでしょう。

「母」という回答は多くの人と重なるため、視点に独自性を持たせ、自分の価値観をしっかり伝えることで、採用担当者にアピールしてくださいね。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。