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学校事務になるには?仕事内容・やりがい・きつい点も解説!

事務職は、さまざまな業界・業種において不可欠な職種です。そして今回紹介する「学校事務」も、学校運営において欠かすことができません。

学校事務職員を志望するなら、基本的な知識を押さえておくことが重要です。

本記事では、学校事務職員の仕事内容きつい点、なるにはどうしたら良いのかなどを幅広く紹介します。

学校事務の仕事を志望している人は、ぜひ最後まで読んでくださいね。

学校事務職員とは学校運営に携わる事務職員

学校事務職員とは、学校の運営に関わるさまざまな業務に携わる事務職員のことです。学校事務職員の職場は、小学校から大学まで幅広く存在しています。

学校事務職員は、生徒や保護者だけでなく地域住民やその他の関係者ともかかわる可能性がある、その学校の窓口ともいえる存在です。

学校事務職員の仕事内容は多種多様であり、勤務先である学校の規模によっても変化します。

また労働条件についても、正社員や非常勤職員、パートなどの雇用形態や公立・私立の違いなどによって大きく異なると言えるでしょう。

【種類別】学校事務職員になる方法3つ【3パターン】

ここでは、学校事務職員になる方法を以下の3パターンに分けて紹介します。

  1. 国立学校の場合
  2. 公立学校の場合
  3. 私立学校の場合

①国立学校の場合

国立大学の場合、学校事務職員になるには国立大学法人をはじめとする団体が合同で実施する「国立大学法人等職員採用試験」に合格する必要があります。

国立大学法人等職員採用試験は、以下の7地区にて開催されている試験です。

  • 北海道
  • 東北
  • 関東甲信越
  • 東海・北陸
  • 近畿
  • 中国・四国
  • 九州

国立学校は行っている教育や研究が幅広く、大学事務職員もさまざまな業務に携わる可能性があります。

詳しくは、国立大学協会のホームページもご参照ください。

②公立学校の場合

公立学校の場合、正社員の学校事務職員として働くには公務員になる必要があります。つまり、地方公務員採用試験の突破が必要です

実際の試験区分は各自治体によって異なり、採用職種の区分も自治体によって以下のように異なります。

  • 教育事務
  • 学校事務
  • 小中学校事務職員
  • 一般事務

自治体によっては、派遣職員を追加配置することもあります。試験日程や採用条件などの詳細は、気になる自治体の公式サイトにて確認するようにしましょう。

③私立学校の場合

私立学校の場合、学校事務職員になるには各学校が行っている採用試験を受けなくてはいけません

国立・公立の学校とは異なり採用試験の方法や内容が統一されていないことから、志望先の学校のホームページや求人サイトのチェックが必要です。

基本的には、一般的な民間企業と同様に以下のような試験が課される可能性があると言えるでしょう。

  • 面接
  • 筆記試験
  • 小論文

私立学校だけに限りませんが、正社員にこだわらないのであれば派遣社員として学校事務職員になる方法も考えられます。

学校事務職員の仕事内容5つ

ここでは学校事務職員の主な仕事内容として以下の5つを紹介します。

  1. 一般事務
  2. 経理業務
  3. 授業のサポート
  4. 窓口業務
  5. 人事関係

①一般事務

学校事務職員の仕事としてまず挙げられるのが、一般事務業務です。以下のように、一般事務と同様の業務を学校事務職員も主に行います。

  • 書類作成・コピー
  • 各種証明書の作成・発行
  • 勤怠管理

ただし、扱う書類や証明書には、生徒の出席記録や成績表など学校ならではのものも多くあります。

また、生徒や保護者に渡すプリントの作成を行うこともあり、さらに転向や休学に関する各種申請の対応も、学校事務職員の大切な仕事です。

②経理業務

学校事務職員の仕事内容としては、経理業務も挙げられます具体的な業務内容の例は、以下の通りです。

  • 予算申請・管理
  • 経費の収支計算・伝票処理
  • 旅費精算
  • 教職員の給与計算

ただし、全ての学校事務職員が経理業務を行うわけではありません。規模の大きい学校では経理課があり、経理を専門に行う職員がいます。

一方で中小規模の学校ではほかの事務と並行して経理業務も任されるケースが多いでしょう。

③授業のサポート

授業のサポートも、学校事務職員ならではの大切な業務の1つです。

授業に関する準備は教師がすべて行っていると思われがちですが、学校事務職員が担っている業務も多数あります。

例えば、教室内の設備が壊れていたら業者へ修理を手配したり、授業に必要な教材を業者へ手配したりするのは主に学校事務職員の仕事です。

教育環境を整えて授業が円滑に進められるようにサポートする仕事は、学校の事務職員ならではだと言えるでしょう。

④窓口業務

学校事務職員の日常的な仕事としては、窓口業務も欠かせません。学校の窓口には、生徒や保護者だけでなく地域住民やその他さまざまな人が来ます。

ある意味で「学校の顔」として、トラブルにつながらないような対応が求められるでしょう。具体的な業務には、以下のようなものが挙げられます。

  • 窓口での来客対応
  • 電話・メールの対応
  • 願書受付
  • 学生の対応
  • 広報活動

また、ケースによっては学校のWebサイト管理・更新を任されることもあります。

⑤人事関係

学校事務職員は、人事関係の仕事も行います。具体的には、教員の事務管理や給与の支給業務などです。

また、先ほど経理業務のところでも説明した給与計算や旅費精算などの業務も、人事関係業務の1つです。

学校の窓口対応や経理・人事など、学校運営に必要な業務の多くを担っていることから、学校事務職員の存在は非常に重要です。

大変に感じることもあるでしょうが、一方で一般的な事務職員にはない経験ができるともいえるでしょう。

学校事務職員の年収

厚生労働省が運営しているサイトの情報によると、「学校事務」の平均年収は478.3万円です。
(引用元:厚生労働省職業情報提供サイトjobtag「学校事務」

また、国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、2022年分の給与所得者の平均給与は458万円でした。

つまり、学校事務職員の年収は一般平均と比較して同等以上の水準であると考えられるでしょう。

また、学校事務職員の年代別平均年収は以下の通りです。

年代平均年収
~19歳252.14万円
20~24歳303.53万円
25~29歳381.94万円
30~34歳445.51万円
35~39歳519.16万円
40~44歳508.92万円
45~49歳502.72万円
50~54歳530.19万円
55~59歳566.32万円
60~64歳465.34万円
65~69歳345.27万円
70歳~326.36万円
引用元:厚生労働省職業情報提供サイトjobtag「学校事務」

学校事務業務のやりがい3つ

ここでは、学校事務業務のやりがいを以下の3つに整理して解説します。

  1. 教育の現場に関われる
  2. ワークライフバランスを実現しやすい
  3. 幅広いスキルが身につく

①教育の現場に関われる

学校事務のやりがいとしてまず挙げられるのが、教育の現場に関われることです

今後の日本を支えていく存在である子供たちの成長の現場に携われることは、一般的な自分の仕事にはない魅力だと言えます。

子供と日々接しながら業務を行えることから、子どもと関わる仕事がしたい人には適している仕事です。

また教員から頼られることも多々あり、保護者や生徒から「先生」と呼ばれることもあることから、業務の責任感を感じながら仕事ができるでしょう。

②ワークライフバランスを実現しやすい

学校では、福利厚生や休暇制度が充実していることが多いため、ワークライフバランスを実現しやすいことも、学校事務職員の仕事の大きな魅力です。

比較的休みを取得しやすいうえ、学校の長期休暇に合わせて事務職員も休暇を取れたり短縮勤務になったりするケースが多々あります

仕事とプライベートの両立を重視して就職活動している人には、魅力的な仕事だと考えられるでしょう。

ただし、試験や学校行事の直前には繁忙期になりやすく、時間外や休日に出勤しなければならないこともあります。

③幅広いスキルが身につく

学校事務職員として働くやりがいとしては、幅広いスキルが身につくことも挙げられます。学校事務の仕事範囲は、多種多様であるためです。

窓口対応だけでなく、経理や人事系の業務など幅広い業務に携わるチャンスがあります。

幅広いスキルを身につけるチャンスがあり、その中で今後のキャリアプランに合わせてをしてい勤務していくことでキャリアアップも狙えるでしょう。

事務職員としてのキャリアアップを考えている人であれば、学校事務職員は成長の場として魅力的です。

学校事務業務のきついところ4つ

ここでは、学校事務業務をしていてきついと思われやすいポイントとして以下の4つを紹介します。

  1. クレームの対応窓口になることもある
  2. 生徒との距離感の取り方が難しい
  3. イベントシーズンには休日出勤もある

①クレームの対応窓口になることもある

学校事務職員の辛いポイントとしてはまず、クレームの対応の窓口になるケースが挙げられます

保護者や地域住民からの学校に対する不満や苦情をまず受けるのは、学校事務職員であることが多いのです。

生徒の家族に関する非常にセンシティブな内容が関係することもあり、一般的な事務職員よりも気を遣う場面は多いかもしれません。

ただし、トラブルの調整を行う仕事を経験できると考えれば、決して嫌なだけの業務ではないと言えるでしょう。

②生徒との距離感の取り方が難しい

生徒との距離の取り方が難しいことも、学校事務職員が抱えやすい悩みの1つです。

生徒たちが快適かつ安全に過ごせるようにサポートすることは、学校事務職員の重要な仕事だと言えます。

そのため生徒とあまり距離を取りすぎるのは避けなくてはいけませんが、一方であまりに距離が近くなり過ぎるのも問題です。

学校事務職員はどの生徒にも平等な立場で接する必要があることから、生徒との距離感に悩む局面があるかもしれません。

③イベントシーズンには休日出勤もある

学校事務職員の仕事では、イベントシーズンになると休日出勤を求められることもあります

学校では入学式や卒業式などのイベントが定期的にあり、学校事務職員もイベントに合わせた働き方が求められるのです。

イベントシーズンは基本的に学校事務職員にとっても繁忙期であり、時間外や休日の出勤は一定程度避けられないと考えておくべきでしょう。

ただし夏休みや冬休みなどのシーズンでは比較的休みがとりやすくなるなど、良い面ももちろんあります

④公立学校では定期的な異動がある

公立学校に勤める場合は、定期的な異動がある点にも注意しておくべきです。公立高校の学校事務職員は、あくまでも地方公務員であるためです。

定期的な異動は基本であり、赴任先に慣れたと思った頃に次の異動を命じられることも覚悟しなくてはいけません。

定期的な異動に対してポジティブになれない場合、公立高校への勤務は大変だと感じる可能性があります。

ただし、定期的な転勤は決してネガティブなだけのものではなく、さまざま地域で幅広い人と出会い経験を積める点は魅力的でしょう。

学校事務職員に求められる資質やスキル4選

ここでは、学校事務職員に求められる資質やスキルとして以下の4点を紹介します。

  1. コミュニケーションスキル
  2. 基本的なパソコンスキル
  3. 事務処理能力
  4. スケジュール管理能力

①コミュニケーションスキル

学校事務職員に求められるスキルとしてまず挙げられるのが、コミュニケーションスキルです

学校事務職員は、教師や生徒、保護者、そして地域住民など幅広い人と日常的に接する必要があるためです。

学校の窓口として外部とやり取りをするにあたっては、トラブルやクレームに発展しないように最低限の言葉遣いやマナーを身につけないといけません

また対面だけでなく電話やメールでの対応ももとめられることから、広い意味での高いコミュニケーションスキルが求められるでしょう。

②基本的なパソコンスキル

基本的なパソコンスキルも、学校事務職員に求められる重要なスキルです。書類作成業務においては、WordやExcelなどのツールを日常的に使用します。

また、業務ではメールやWebサービスなどを日常的に使うことが多く、パソコンスキルは欠かせないでしょう。

入社後に身につけていけば良いことも多々あるとは思われますが、パソコンに苦手意識があるようだと最初はなかなか業務に慣れないかもしれません。

基本的なパソコンスキルについては、就職前に身につけておくのが理想です。

③事務処理能力

学校事務職員に求められるスキルとして、もちろん事務処理能力も挙げられます

各種書類の発行や教職員の給与支給など、重要な事務処理を任されることも多々あるためです。

生徒の将来や教職員の生活に関わる業務もあり、繁忙期でも迅速かつ正確に事務処理をこなせるスキルが求められます。

また、経理業務においては簿記の知識も役立つことから、事前に習得に挑戦してみるのもおすすめです。

④スケジュール管理能力

学校事務職員には、スケジュール管理能力も欠かせません。学校運営を円滑に行うためには、スケジュールを意識した働き方が求められるからです。

日常的な業務をこなしつつ、学校の各種イベントに必要な業務も並行して行えるようにスケジュールを立てる必要があるでしょう。

特に、中小規模の学校では学校事務職員が多種多様な業務を一人で任されることも少なくありません

教職員のスケジュール管理業務を担うこともあることから、責任感を持って自己管理していく必要があります。

事務職を目指す人は学校事務も視野にいれてみよう

学校事務の仕事は、学校運営を支える縁の下の力持ちのような大切な仕事です。

学校事務になるにはどうすればよいのか、この記事を参考になり方や向いている人の特徴などを押さえて、就活準備を進めましょう

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    編集部

    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。