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【例文8選】面接後のお礼状の書き方を解説|ポイントや注意点も紹介

この記事では、面接後にお礼状を書くべきなのかについて解説しています。

実際に面接後にお礼状を送るメリットや書くべき内容、注意点も紹介していますよ。

 

目次

面接後はお礼状を送ろう

面接を終えたあと、「お礼状って本当に必要なのか」と迷う就活生は多いでしょう。たしかに必須ではありませんが、お礼状は採用担当者に良い印象を与える手段の一つです。

就活では、ちょっとした気遣いや丁寧な対応が評価につながることも少なくありません。特に、学生の人柄や志望度を伝える場面が限られている中で、お礼状は貴重なアピールの機会になります。

形式はメールでも手紙でも問題ありませんが、最も重要なのは内容と送るタイミングです。気持ちがこもったお礼状は、選考通過を後押ししてくれることもあるでしょう。

ただし、書き方やマナーを間違えると逆効果になる可能性もあるため、基本的なルールを理解したうえで送るようにしてください。

ここでは、お礼状を送るメリットや、メール・手紙ごとの書き方、例文、注意点までを分かりやすく解説します。

面接後にお礼状を送るメリット

面接後にお礼状を送ることは、就活生にとって小さな一手ですが、相手の印象に大きく残る可能性があるでしょう。ここでは、お礼状を送ることで得られる具体的なメリットをわかりやすく紹介します。

  1. 好印象を与えることができる
  2. 志望度の高さをアピールできる
  3. 他の応募者との差別化ができる
  4. ビジネスマナーや礼儀を示せる
  5. 主体性や誠実さを伝えられる
  6. 選考通過を後押しすることができる

① 好印象を与えることができる

お礼状を送ると、「礼儀正しい学生」という印象を面接官に再認識してもらえます。多くの応募者がいる中で、感謝の気持ちを言葉にして伝える姿勢は記憶に残りやすいでしょう。

単に「ありがとうございました」と書くだけでなく、面接中に印象に残ったやり取りや学びを簡潔に添えると、より具体的な感謝が伝わります。

こうした行動が「また話してみたい」と思わせるきっかけになることも少なくありません。小さな行動に見えても、相手に強く響くことがあるので、できるだけ早く送るのがおすすめです。

② 志望度の高さをアピールできる

お礼状は感謝を伝えるだけでなく、「この会社に入りたい」という思いを改めて伝えるチャンスでもあります。

面接で話しきれなかった想いや、具体的にやってみたい仕事などを盛り込むと、前向きな姿勢が伝わりやすくなります。

特に、自分から積極的に企業研究をしていることが感じられる表現があると、担当者の印象に残りやすいでしょう。受け身ではなく、自ら行動する姿勢は企業に好まれる傾向があります。

気持ちを言葉にするだけでなく、それを行動で示すことで、より強い志望意欲を印象づけられるはずです。

③ 他の応募者との差別化ができる

実際のところ、お礼状を送る学生は多くありません。だからこそ、送るだけで他の応募者と差がつきます。特に面接での評価が僅差だった場合、最後の決め手になることもあるでしょう。

ただし、テンプレートのような内容ではかえって逆効果になる可能性もあります。企業名や担当者名を正確に書き、自分の言葉で丁寧に伝えることが大切です。

心のこもった文章は、受け取る側にも気持ちがしっかり伝わります。お礼状は目立つ手段ではないかもしれませんが、自分を印象づける有効な手段の一つです。

④ ビジネスマナーや礼儀を示せる

お礼状は、社会人としての基本的な礼儀を示す行動です。こうした礼儀を自然に行える姿勢は、社会人としての素養を持っていると評価されやすくなります。

特に営業職や接客業など、対人スキルが求められる職種を志望している場合は、丁寧な対応が大きな加点要素になることも。

学生のうちは形式ばった行動に慣れていないかもしれませんが、今のうちからマナーを意識することで、入社後もスムーズに社会人生活をスタートできるでしょう。

⑤ 主体性や誠実さを伝えられる

お礼状は、誰かに指示されて書くものではありません。そのため、自らの意思で丁寧に書くことができれば、主体性や誠実さを伝えることができます。

誠意ある対応は、企業にとっても信頼の指標となるのです。特に人柄や対応力が重視される場面では、こうした姿勢が高く評価されることがあるでしょう。

面接だけでは伝わりにくい「人となり」を感じてもらう手段として、お礼状は非常に有効です。

⑥ 選考通過を後押しすることができる

お礼状が合否を直接左右することは少ないかもしれませんが、選考に良い影響を与える可能性は十分にあります。特に評価が接戦だった場合、誠実な対応が評価を後押しすることがあるでしょう。

面接官の記憶に残る対応ができれば、次の選考に進むきっかけになるかもしれません。たとえ結果が変わらなくても、今後の選考や社会人生活において必ず役立つ経験となるでしょう。

少しの手間で印象を良くできるなら、試してみる価値は十分にあります。

面接後のお礼状はメールか手紙か?

お礼状を送る手段として、メールと手紙のどちらが良いのか迷う人は多いでしょう。それぞれにメリットと注意点があるため、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

ここでは、形式ごとの違いや、選び方の判断材料を紹介します。

  1. メールと手紙のメリット・デメリットを比較して決める
  2. 企業や業界、面接形式から判断して決める
  3. 採用担当者の年齢や社風を考慮して決める

① メールと手紙のメリット・デメリットを比較して決める

面接後のお礼状は、メールでも手紙でも送ることができます。メールは送信が早く、当日中に感謝の気持ちを伝えられる点が強みです。

ただ、やや簡素になりやすく、他の応募者と差がつきにくい一面もあります。手紙は丁寧さや誠意が伝わりやすく、印象に残る可能性が高いでしょう。

その反面、手間や時間がかかるため、タイミングによっては返って不利になることも考えられます。どちらを選ぶかは、状況と目的に応じて判断してください。

大切なのは、相手に対して誠意をもって、適切なタイミングで思いを伝えることです。

② 企業や業界、面接形式から判断して決める

お礼状の形式は、自分の好みではなく、企業や業界の特徴を踏まえて選ぶのが効果的です。たとえば、IT業界やスタートアップなどスピード感を重視する業界では、メールが向いている場合が多いでしょう。

一方で、伝統ある企業や金融・法律系など礼儀を重んじる業界では、手紙の方が丁寧な印象を与えることも。また、面接がオンラインだったか対面だったかでも判断材料になります。

オンラインならメール、対面なら手紙が好印象を与えやすい傾向もあるため、企業とのやりとりや雰囲気に合わせて選びましょう。

③ 採用担当者の年齢や社風を考慮して決める

お礼状の形式を選ぶ際には、採用担当者の年齢層や企業の社風にも注目してください。若い担当者やフラットな社風の会社では、スムーズに読めるメールが好まれることが多いかもしれません。

反対に、年配の担当者が多い企業や、形式や礼儀を重視する社風の会社では、手書きの手紙がより丁寧で印象的と感じられる場合があります。

また、応募者が多い企業では選考のスピードが早く、手紙が届く前に判断されてしまう可能性も。そうした場合は、メールで迅速に対応する方が有効です。

相手の立場や環境に応じて柔軟に判断することが、好印象を得るための鍵になるでしょう。

面接後のお礼状に書くべき内容

お礼状は感謝を伝えるだけでなく、自分の熱意や誠意を補う手段でもあります。どのような内容を盛り込むかによって、相手の印象が大きく変わるため、書くべきポイントをしっかり押さえておきましょう。

  1. 感謝の言葉
  2. 面接で得た気づきや印象
  3. 企業への志望度
  4. 今後の選考への意欲
  5. 全体の構成と文章の流れ

① 感謝の言葉

お礼状では、まず面接の機会をもらえたことへの感謝を伝えることが基本です。「貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」といった一文があるだけで、丁寧な印象を持ってもらいやすくなります。

企業側も限られた時間を割いて選考を行っているため、心のこもった一言があるかどうかで受け取る印象は大きく変わるでしょう。形式的にならず、自分の言葉で素直に表現してください。

感謝の気持ちがしっかり伝われば、誠実さも自然と伝わります。

② 面接で得た気づきや印象

面接で感じたことや学んだことを具体的に書くことで、企業に対する理解の深さや関心の強さが伝わります。

たとえば「〇〇の業務について伺い、具体的な業務内容がより明確になりました」など、実際に聞いた内容に触れると良いでしょう。

単なる感想ではなく、何に気づき、どのように考えたのかを書くことがポイントです。内容が曖昧すぎると気持ちが伝わりませんので、相手の言葉を引用するなど、具体性を持たせてください。

③ 企業への志望度

お礼状には、その企業で働きたいという強い気持ちをはっきりと書きましょう。「御社の〇〇という取り組みに共感し、志望度がさらに高まりました」といった表現で、思いを伝えることができます。

企業側は、応募者の本気度を重視しているのです。ただ好印象を狙うのではなく、なぜ自分がそこに惹かれているのかを自分の言葉で表現すると、気持ちが伝わりやすくなります。

志望動機を再確認してもらう機会として、お礼状を活用してください。

④ 今後の選考への意欲

お礼状の締めくくりには、次の選考に対する意欲をひと言添えると印象が良くなります。「引き続き準備を重ね、次の選考にも全力で臨みたいと考えております」など、前向きな姿勢を示してください。

これにより、企業側に「真剣に選考に取り組んでいる」と受け止めてもらえる可能性が高まります。文面が硬くなりすぎないよう、自然な言い回しを意識するとより伝わりやすくなるでしょう。

⑤ 全体の構成と文章の流れ

お礼状は、ただ気持ちを並べるのではなく、読みやすい流れで構成することが大切です。

まず感謝の言葉から始まり、面接での気づきや印象、志望度、意欲という順に書くと自然。情報が混在すると伝わりにくくなるため、順序を意識しましょう。

また、1文が長くなりすぎないようにし、敬語表現にも注意してください。文法的な誤りがあると、せっかくの気持ちも正しく届かなくなってしまいます。

読み手に配慮した構成と文章が、あなたの誠実さを支えてくれるはずです。

【手紙編】面接後のお礼状の書き方のポイント

手紙でお礼状を書くときは、見た目や形式の丁寧さも印象を左右します。文章だけでなく、使う紙や文字の書き方、封筒の扱い方まで配慮できていれば、相手に誠意が伝わりやすくなるでしょう。

ここでは、手紙ならではのポイントを項目ごとに紹介します。

  1. 無地の便せんと白い封筒を選ぶ
  2. 縦書き・手書きで丁寧に書く
  3. 頭語と時候の挨拶を正しく使う
  4. 宛名と署名を正確に記載する
  5. 筆跡や文字の丁寧さに気を配る
  6. 封筒に送り先と差出人を明記する
  7. 封筒と本文の両方に日付を記載する

① 無地の便せんと白い封筒を選ぶ

お礼状には、無地で白い便せんと封筒を選びましょう。カラフルなデザインや装飾のある紙はビジネス向けではありません。派手なものは避け、清潔感のあるものを使うと丁寧な印象になります。

市販のビジネス用便せんや封筒を選べば安心です。見た目から誠意が伝わるように、選ぶ段階から気を配ってください。

② 縦書き・手書きで丁寧に書く

お礼状は縦書きで手書きするのが基本です。手書きには温かみがあり、丁寧さや誠実さが伝わりやすくなります。たとえ字に自信がなくても、気持ちを込めて丁寧に書けば相手に届くはずです。

急いで書くと雑になりがちなので、時間に余裕をもって取りかかることが大切でしょう。

③ 頭語と時候の挨拶を正しく使う

手紙では「拝啓」や「謹啓」などの頭語から始め、季節に応じた時候の挨拶を入れるのがマナーです。たとえば「春陽の候」「晩秋の候」などが代表例。

これらを用いることで、文章全体に柔らかさと礼儀正しさが加わります。慣れない場合は、時期に合った例文を調べて使ってみてください。

④ 宛名と署名を正確に記載する

宛名や署名は特に注意が必要です。会社名や担当者の名前を正式に記載しましょう。漢字の間違いや敬称の使い分けを誤ると、印象を下げるおそれがあります。

署名には自分の大学名や氏名を丁寧に記入してください。書き終えたら、誤字や脱字がないか必ず見直すことをおすすめします。

⑤ 筆跡や文字の丁寧さに気を配る

どれだけ内容が良くても、文字が乱れていては伝わりにくくなります。手紙では文字そのものがあなたの印象を決めるといっても過言ではありません。

大きさをそろえる、文字間を空けすぎない、線をまっすぐ引くなど、読みやすさを意識して書きましょう。雑に見えない工夫が大切です。

⑥ 封筒に送り先と差出人を明記する

封筒の表面には会社名や部署名、宛名を縦書きで丁寧に記載します。敬称は「御中」や「様」を適切に使い分けてください。裏面には自分の住所や氏名、大学名などを忘れずに書きましょう。

住所や郵便番号に誤りがないかも確認しておくと安心です。封筒の扱いひとつでも丁寧さが伝わります。

⑦ 封筒と本文の両方に日付を記載する

便せんの本文と封筒の裏面、どちらにも日付を入れておきましょう。送付日が明確になることで、相手にも管理しやすくなります。

書き方は「2025年6月30日」や「令和7年6月30日」など、どちらでも問題ありません。形式をそろえて記載することで、全体が整って見えるでしょう。

【メール編】面接後のお礼状の書き方

メールでのお礼状は、スピードと丁寧さの両方が求められます。きちんとした文章でありながらも、簡潔で読みやすい構成が好印象につながるでしょう。

ここでは、面接後にメールでお礼を伝える際の基本的な流れと注意点を紹介します。

  1. 件名は簡潔に用件を明記する
  2. 冒頭で氏名と面接日を記載する
  3. 挨拶文でお礼の気持ちを伝える
  4. 本文で面接の感想や企業への志望度を述べる
  5. 文末に締めの挨拶と署名を入れる
  6. 送信前に宛先・敬称・誤字を確認する

① 件名は簡潔に用件を明記する

件名は、メールの内容がすぐにわかるように簡潔にまとめることが大切です。「本日のお礼(〇〇大学・氏名)」のように、誰からの何に関するメールなのかが明確だと、採用担当者にもすぐ伝わります。

長すぎる件名や曖昧な表現は避けてください。忙しい相手に読んでもらいやすくするためにも、簡潔で目的が伝わる件名を心がけましょう。

② 冒頭で氏名と面接日を記載する

メールの冒頭では、自分が誰で、いつ面接を受けたかを簡潔に書きます。「6月15日に面接していただきました、〇〇大学の△△と申します」のような文が自然です。

面接官は複数の応募者とやり取りしている可能性があるため、すぐに思い出してもらえるよう、名前と日付はしっかり伝えてください。

③ 挨拶文でお礼の気持ちを伝える

名乗ったあとは、面接の機会をもらえたことへの感謝を伝えましょう。「本日はお忙しい中、面接の機会をいただき、誠にありがとうございました」といった文が一般的です。

感謝の言葉があるだけで、誠意や丁寧さが相手に伝わります。定型表現に頼りすぎず、自分の言葉で書くことで気持ちがより伝わりやすくなるでしょう。

④ 本文で面接の感想や企業への志望度を述べる

感謝を伝えたあとは、面接で感じたことや印象に残った話、志望度の高さを述べます。

「〇〇の業務についてのお話を伺い、より一層志望意欲が高まりました」など、具体的に書くと気持ちが伝わりやすくなるでしょう。

抽象的な感想よりも、自分の言葉で率直に書くことがポイントです。内容に具体性があれば、相手にもあなたの真剣さが伝わるでしょう。

⑤ 文末に締めの挨拶と署名を入れる

文章の最後には「今後とも何卒よろしくお願い申し上げます」など、丁寧な締めくくりを入れてください。

その後に、フルネーム、大学名、メールアドレス、電話番号を含めた署名をつけると、相手にもわかりやすくなります。署名を忘れると、誰からのメールかわかりにくくなってしまうでしょう。

名刺代わりになるつもりで、必要な情報を簡潔に載せておくと安心です。

⑥ 送信前に宛先・敬称・誤字を確認する

メールは一度送信すると修正できないため、送信前の確認が欠かせません。特に、宛先や敬称の間違いは失礼にあたるため注意が必要です。

また、誤字脱字や敬語の誤用があると印象を損ねることもあります。送る前には内容をよく読み直し、不安な場合は一度下書きにして時間をおいて見直すのも効果的です。

丁寧な確認が、あなたの誠実さを伝える最後の一手になります。

【手紙編】面接後のお礼状の例文

手紙でお礼状を書くのは初めてという人も多いのではないでしょうか。ここでは、手紙形式でのお礼状の基本構成や言い回しを例文として紹介します。

目的に応じて使い分けできるよう、状況別の例文も用意しました。

  1. 基本パターンの例文
  2. 志望度を強調する例文
  3. 面接官が複数いた場合の例文
  4. 面接翌日に気づいた場合の例文

①基本パターンの例文

ここでは、面接後に送る手紙のお礼状の基本的な例文を紹介します。丁寧な文章と構成を意識しつつ、形式に沿って感謝の気持ちをしっかりと伝えるのがポイントです。

《例文》

拝啓

貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
このたびは、採用面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。

面接では貴社の事業内容や今後の展望について直接お話を伺うことができ、貴重な学びとなりました。特に、御社が掲げる「地域密着型のサービス提供」という理念に深く共感しております。

お話をお聞きして、私も地域の方々の生活に貢献できる仕事がしたいという思いが一層強くなりました。貴社の一員として、自分自身を成長させながら貢献していきたいと考えております。

まずは略儀ながら、書中にて面接のお礼を申し上げます。
敬具

令和7年6月30日
○○大学 △△学部 山田 花子

《解説》

この例文では、面接で印象に残った話題を取り入れつつ、志望度と感謝の気持ちをバランスよく伝えています。相手の言葉や企業理念に触れると、より印象に残る文章になるでしょう。

②志望度を強調する例文

ここでは、企業への志望度の高さを明確に伝える手紙形式のお礼状の例文を紹介します。面接後の熱意を文章に落とし込むことで、印象を強めることができます。

《例文》

拝啓
貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
このたびは採用面接の機会を賜り、誠にありがとうございました。

学生時代、地元商店街のイベント運営に携わった経験から、人と人をつなぐ仕事に魅力を感じるようになりました。

面接を通して、貴社が地域に根ざした取り組みを大切にされていることを改めて実感し、強く共感しております。

貴社の一員として、地域の方々に喜んでいただけるサービスを提供しながら、自らも成長していきたいと強く感じました。

このような思いを改めてお伝えしたく、略儀ながら書中をもって御礼申し上げます。
敬具

令和7年6月30日
○○大学 △△学部 佐藤 太郎

《解説》

志望度を伝えるには、共感した企業の姿勢と自身の経験をうまくつなげることが大切です。具体的な出来事を交えることで、気持ちが伝わりやすくなります。

③面接官が複数いた場合の例文

ここでは、面接官が複数いた場合に送るお礼状の例文をご紹介します。全員に感謝を伝えつつ、面接内容にきちんと触れることで印象を残しやすくなるでしょう。

《例文》

拝啓
貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

このたびは、採用面接の貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。

複数のご担当者様から、業務内容や職場環境について詳しくお話を伺えたことで、より一層貴社への理解が深まりました。

特に「若手の挑戦を後押しする社風」についてうかがい、自分もその環境で積極的にチャレンジしたいと強く感じたのです。

緊張していた中でも皆様が丁寧に対応してくださったことが心に残りました。
このたびのご対応に深く感謝申し上げるとともに、貴社の一員として働ける日を心より願っております。

略儀ながら書中にて御礼申し上げます。
敬具

令和7年6月30日
○○大学 △△学部 鈴木 陽菜

《解説》

面接官が複数いた場合は、全体への感謝を伝える一文を入れると印象がよくなります。特定の話題に軽く触れることで、記憶に残りやすい内容になるでしょう。

④面接翌日に気づいた場合の例文

ここでは、面接直後にお礼状を出しそびれ、翌日に気づいた場合の対応としてふさわしい文面の例を紹介します。遅れを丁寧に詫びつつ、感謝の気持ちをしっかり伝えることが重要です。

《例文》

拝啓
貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

昨日は、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。

面接の機会をいただいたにもかかわらず、お礼のご挨拶が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。

面接では貴社の取り組みについて丁寧にご説明いただき、業務のやりがいや社内の雰囲気を具体的に知ることができました。

特に、若手でも責任ある仕事を任される風土に強く惹かれ、自分もその中で成長していきたいと強く感じました。

略儀ながら、書中にて面接のお礼を申し上げます。
敬具

令和7年6月30日
○○大学 △△学部 田中 美咲

《解説》

翌日になってしまった場合でも、遅れたことへの一言と誠実な姿勢を添えれば印象を損ねにくくなります。内容よりも丁寧さや配慮が大切です。

【メール編】面接後のお礼状の例文

メールでのお礼状はスピード感が大切ですが、形式や言葉選びにも注意が必要です。ここでは就活メールで使えるお礼文例を目的別に紹介し、状況に応じた適切な対応ができるようサポートします。

  1. 基本パターンの例文
  2. 企業の魅力に触れた例文
  3. 面接官が複数いた場合の例文
  4. 面接翌日に気づいた場合の例文

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①基本パターンの例文

ここでは、面接後に初めてお礼状を書く人でも使いやすい、もっとも基本的な構成の例文を紹介します。誠実さと感謝の気持ちが伝わる内容を心がけましょう。

《例文》

【件名】昨日の面接のお礼(○○大学 氏名)

○○株式会社
人事部 ○○様

昨日はお忙しい中、面接の機会をいただき誠にありがとうございました。
丁寧にご対応いただき、貴社の業務内容や職場の雰囲気について理解が深まりました。

特に、若手社員の方々が主体的に活躍しているというお話が印象に残っております。

お話を伺い、貴社で自分の強みを活かして働きたいという思いが一層強まりました。

今後の選考に進めるよう、引き続き努力してまいります。
略儀ながら、メールにてお礼申し上げます。

令和〇年〇月〇日
○○大学 ○○学部 ○○学科
氏名

《解説》

誰にでも使えるベーシックな構成です。件名には「面接のお礼」と大学名・氏名を含めると、採用担当者にすぐ内容が伝わりやすくなります。

②企業の魅力に触れた例文

ここでは、面接を通じて感じた企業の魅力にしっかりと言及し、自身の志望度をアピールする例文を紹介します。企業研究の成果が伝わる構成を意識しましょう。

《例文》

【件名】面接のお礼と貴社への志望について(○○大学 氏名)

○○株式会社
人事部 ○○様

昨日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました。
面接を通して、貴社の「挑戦を恐れない社風」や社員の方々の前向きな姿勢に深く感銘を受けました。

特に、若手社員が新規事業の立ち上げに関わる機会があるという点に大きな魅力を感じております。

私は大学時代、学生団体で新しいイベントの企画を主導し、困難を乗り越えて実現させた経験があります。貴社でもその経験を活かし、成長していきたいと強く感じました。

今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

令和〇年〇月〇日
○○大学 ○○学部 ○○学科
氏名

《解説》

件名に「志望」のワードを入れると、採用担当者にも関心の強さが伝わります。企業の魅力に共感した理由を自分の経験と結びつけて書くことが効果的です。

③面接官が複数いた場合の例文

ここでは、複数の面接官が対応してくれた場合に配慮が感じられるお礼状の書き方を紹介します。誰に対しても丁寧な印象を与えることが大切です。

《例文》

【件名】面接の御礼(○○大学 氏名)

○○株式会社
人事部 採用ご担当者様

昨日はご多用の中、面接の機会をいただき誠にありがとうございました。

当日は複数のご担当者様に対応していただき、それぞれのご意見やお考えを伺うことができ、大変有意義な時間となりました。

貴社の幅広い視点と風通しの良さを肌で感じ、ますます志望の気持ちが強まっております。

私自身、大学でのゼミ活動では多様な意見を取りまとめてプロジェクトを成功させた経験があり、御社のチームワークを重視する姿勢に強く共感しました。

今後とも何卒よろしくお願いいたします。

令和〇年〇月〇日
○○大学 ○○学部 ○○学科
氏名

《解説》

宛名が特定できない場合は「採用ご担当者様」でOKです。件名も「御礼」だけでも十分ですが、氏名を入れることで見落とされにくくなります。

④面接翌日に気づいた場合の例文

ここでは、面接のお礼状を翌日に出す場合の例文を紹介します。遅れてしまった理由を軽く触れつつ、丁寧な姿勢を保った表現がポイントです。

《例文》

【件名】面接のお礼(○○大学 氏名)※送信遅れのご報告

○○株式会社
人事部 採用ご担当者様

昨日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました。
本日になり改めて御礼をお伝えすべきことに気づき、失礼ながらメールにてご連絡申し上げます。

面接でのお話を振り返る中で、貴社の「挑戦を楽しむ姿勢」が私の価値観と強く重なることを実感いたしました。

大学での課外活動でも、新しい環境に飛び込むことで自分を成長させてきた経験があり、貴社での業務にも意欲的に取り組めると確信しております。

何卒、よろしくお願い申し上げます。

令和〇年〇月〇日
○○大学 ○○学部 ○○学科
氏名

《解説》

送信の遅れをメール件名にも軽く触れることで、誠意が伝わります。気づきの遅れを素直に認めたうえで、志望意欲を丁寧に表現するのがポイントです。

面接後のお礼状を書く際の注意点

お礼状は丁寧な印象を与える反面、書き方を間違えると評価を下げてしまう可能性もあります。誠実さをしっかり伝えるためには、細部にまで気を配ることが重要です。

ここでは、お礼状を書く際に特に注意したいポイントを紹介します。

  1. お礼状は当日中に送るようにする
  2. 自己アピールをしすぎないようにする
  3. 誤字脱字や敬語の誤りがないようにする
  4. 宛名や社名を間違えないようにする
  5. 文字装飾や絵文字は使わないようにする

① お礼状は当日中に送るようにする

お礼状は、面接を受けたその日のうちに送るのが理想です。感謝の気持ちは早く伝えることで、より好印象を与えることができます。

遅れると、印象が薄れたり、他の候補者に埋もれてしまうこともあるでしょう。特にメールの場合は即日送信が可能なので、スピード感も評価の対象になりやすいです。面接後は早めに行動に移してください。

② 自己アピールをしすぎないようにする

お礼状の目的は、感謝の気持ちを伝えることにあります。自己PRが多すぎると、押しつけがましく感じられるかもしれません。

面接でのやり取りに触れつつ、簡潔にお礼を伝える程度にとどめるのが自然です。

志望度の高さを示すことは問題ありませんが、主張ばかりの内容にはならないよう気をつけましょう。

③ 誤字脱字や敬語の誤りがないようにする

誤字脱字や敬語の誤りがあると、それだけで印象が悪くなってしまいます。特にビジネス文書としての位置づけになるお礼状では、正確さが求められます。

「お世話になりました」「ありがとうございました」などの基本表現も、丁寧に確認しながら書いてください。送信前や投函前には、必ず一度見直すようにしましょう。

④ 宛名や社名を間違えないようにする

宛名や社名を間違えると、大きな失礼にあたります。会社名の略称や旧称を使っていないか、担当者の名前に誤りがないか、しっかりと確認しましょう。

特にメールでは、件名や宛先の入力ミスにも注意が必要です。こうした細かい確認を怠らないことで、誠意が伝わりやすくなります。

⑤ 文字装飾や絵文字は使わないようにする

メールでお礼状を送る際には、装飾の使い方にも注意が必要です。色文字や太字、絵文字などはカジュアルすぎる印象を与えるため、避けた方がよいでしょう。

形式的な文章でも、内容と構成で十分に気持ちは伝わります。読みやすく、シンプルな見た目に整えることを意識してください。

面接後はお礼状を提出して好印象を狙うこともできる!

面接後のお礼状は、印象を深めるだけでなく、志望度やビジネスマナーを示す絶好のチャンスです。好印象を与え、他の応募者との差をつけるためにも、お礼状の書き方を正しく理解しておく必要があります。

形式はメールと手紙のどちらでも問題ありませんが、相手や状況に応じて選ぶことが大切です。また、内容には感謝の気持ちや志望意欲をしっかり盛り込みましょう。

書き方のルールや注意点、例文を参考にすることで、伝わる文章が書けるようになります。お礼状を書くことで、面接の印象をより良いものへと後押しできるでしょう。

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    「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。