就活準備はいつ・何からする?準備項目・就活の流れも紹介
就職活動は、これまでの受験とは異なる新たな挑戦です。不安を感じる学生は多いでしょう。「具体的に何から準備を始めたらいいのか分からない」そんな声も少なくありません。
そこで本記事では、就活に向けて行うべき準備作業・スケジュールを解説しています。就活は長丁場ですが、この記事を参考に段階を踏んで着実に備えを進めることで、不安なく本番を迎えられるはずです。
ぜひ就活準備の道しるべとして、本記事を活用してみてください。
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記事の監修者
鈴木
新卒で大手金融機関に入社したが、成長のスピードの遅さと、年功序列に懸念を抱き転職を決意。 転職する際、スピードの速さと裁量が持てるという2軸で転職活動をし、シーマインドキャリアに入社。 入社後、キャリアアドバイザーとして年間1000人以上の学生の就活相談をし、実績No.1を獲得。
就活の準備は早くから始めよう!
大学生活に入ると、徐々に就職活動の季節が気になり始めます。しかし、実は就活の準備は早ければ早いほど良いのです。1・2年生の頃から着手しても決して早過ぎるということはありません。
1・2年生でも参加できるインターンシップや企業説明会は数多くあり、経験を積むチャンスがあります。また、早期から準備を始めれば、周りが本格的に就活を始める3・4年次には余裕を持って対応できるでしょう。
もちろん、3年生になってから準備を開始するのも遅すぎるわけではありません。ただし、選考に臨む前に、自分の将来像と志望業界・企業についての知識を深めておくことが重要になります。
【スケジュール別】就活準備の手順を解説
では、スケジュール別に就活ですべき準備の手順を紹介します。
大学1〜2年|長期インターンシップを経験する
就職活動の備えとして、大学1・2年生の内から長期インターンシップに参加するのがおすすめ。長期インターンとは、バイト感覚で企業にインターンシップ生として勤務することです。
参加先の企業を探すには、長期インターンシップを募集している企業をまとめたサイトを活用するのが手軽です。またサークルの先輩で実際に長期インターンを経験した人に相談して、企業を紹介してもらうのも良いでしょう。
長期インターンに従事すれば、社会人と直接仕事を共にする中でビジネスマナーを体得できます。加えて、実務経験を通じて得た能力は、後に就活生同士で差をつける大きな武器になるはずです。
他の就活生と差別化したガクチカを作るためにも、長期インターンシップはおすすめです。
大学3年生の4~5月|自己理解・業界企業分析を始める
大学3年生の4月から5月は、就職活動に向けて自己分析と業界分析に注力すべき重要な時期です。
まず自己分析とは、これまでの経験を見つめ直し、自分自身の長所や短所、モチベーションの源となる環境は何かを見出すことです。一度きりではなく、繰り返し自己を分析することで、より深い自己理解が可能になります。
そして自己分析を通じて、自分に適した職場環境や志向を明確にしたら、次は業界分析に取り組みましょう。業界の現状や将来性、自分の価値観との親和性などを検討し、インターンシップ先の選定に役立てるのです。
大学3年生の6月〜|サマーインターンシップに応募
大学3年生になると、6月からサマーインターンシップの応募が解禁されます。事前に行った自己分析と業界研究の成果を活かし、関心のある企業には思い切って応募してみましょう。
ただし、夏のインターンシップではできるだけ多くの企業や業界を見ることが重要です。最初は全く興味がなかった分野でも、実際にインターンに参加してみると、意外な魅力に気付き志望度が高まるケースが多いためです。
幅広い選択肢から自分に合った企業を見つけるには、この機会は絶好のチャンスと言えるでしょう。そして本番の就職活動に向けて、志望する業界を2、3つに絞り込めますよ。
大学3年生の8月~|サマーインターンシップへの参加
8月に入ると、大学3年生はサマーインターンシップに参加する時期を迎えます。この夏インターンには、就職活動の早い段階から真剣に取り組んでいる学生が集まりますよ。
ただし、もし選考に落ちてしまったとしても、あまり気にしすぎる必要はありません。どこが課題だったのかをしっかり分析し、秋冬のインターンや本選考に向けて改善を重ねていきましょう。
また、夏インターンは自分と企業の適性を確かめる絶好の機会でもあります。志望業界や企業に対する理解を深め、本当に自分に合っているかを見極めることができるでしょう。
サマーインターンシップの特典として、早期選考が受けられる企業もあるので、ぜひ積極的に参加をしましょう。
大学3年生の10月~|秋・冬インターンシップに挑戦
10月に入ると、大学3年生は本番に向けた秋冬期のインターンシップ参加のシーズンを迎えます。この時期のインターンでは、夏インターンで興味を持った企業や、落選してリベンジする企業などに重点を置いてエントリーするのがよいでしょう。
夏インターンでの選考を踏まえ、課題点を克服する良い機会にもなります。同時に、選考の経験値を着実に高めていくことが大切です。
また、夏と秋冬では、インターンの内容が異なることが多いのも特徴です。この点を活かし、できるだけ多くのインターンイベントに参加することで、志望度の高さをアピールできるでしょう。
就活の前にすべき準備4つを紹介
では、就活の準備はどのようなことをすべきなのでしょうか?ここでは、就活前にすべき準備を4つ紹介します。
①自己分析・他己分析
就職活動を有意義なものにするためには、何より自己分析が重要となります。自分自身の長所や短所、今後のキャリアビジョンを明確にすることで、志望する業界や企業の選定がぐっと的確になるからです。
最初に自己分析に力を入れ、その結果を就職活動の土台としましょう。自分だけでは気づきにくい部分は、家族や友人など身近な他者の目線から分析することをおすすめします。
自己・他己両面からの分析を通して、真の自分像に迫れば、きっと夢の仕事や魅力ある企業が見つかるはずです。
長所を見つけにくい場合は、身近な人に長所を聞いてみるとすぐに見つけられます。
②業界分析
自己分析で自分自身を深く知った次は、業界分析に取り組みましょう。業界分析とは、目指す業界の実態や雰囲気、そして業界を取り巻く環境を分析することです。
具体的には、金融業や公務員はフォーマルな雰囲気が強い一方、広告やIT業界はやや自由でクリエイティブな空気が流れていることが多くなる傾向があります。
自分の性格や志向性を踏まえ、どんな職場環境で活躍できそうかを見極めることが大切ですよ。
また、最新のニュースなどから業界の動向を把握するのも良いでしょう。業界を取り巻く状況を理解しておけば、企業側とのコミュニケーションもスムーズに行え、自分なりの的確な問いかけもできるはずです。
③キャリアアドバイザーを活用する
自己分析や業界研究は簡単ではありません。自分一人では正しい方法が分からず、就職活動への不安を抱えてしまうことも多いでしょう。そんな時は、キャリアアドバイザーに相談するのが良い選択肢です。
キャリアアドバイザーとは、就活生一人ひとりと面談を重ね、個人に合う進路選択のアドバイスをする専門家です。一人で抱え込まず、早めにキャリアアドバイザーの力を借りることで、自己分析の的確なやり方・業界選定のポイントを把握できます。
迷いや不安を解消し、より実りある就職活動へと歩を進めるためのサポートが期待できるのです。
就活の基本かつ最も重要なのが自己分析。正しくできていない就活生は多くいるので、ぜひエージェントを活用してください。
④エントリーシート(ES)の作成
自己分析や業界研究と並行し、エントリーシート(ES)の作成にも早めに取り掛かりましょう。ESは、企業が求める人物像や志望動機などを詳しく記入する重要な書類です。
早期からESを用意しておけば、OBやOGなど第三者にレビューを依頼し、アドバイスを参考に書き上げられます。中でも「学生時代の課題と対処方法」は全企業から必ず聞かれるポイントなので、何度も推敲を重ねて磨き上げましょう。
また、企業や業界によって求められる人物像は異なります。複数のパターンの自己PRを準備し、状況に応じて使い分けてください。本選考の際に完成度の高いESを用意できれば、自信を持って志望動機を語れるはずです。
【情報解禁前にやろう】就活の企業エントリー準備3つ
ここでは、就活情報解禁前にやっておくべき企業エントリーの準備を紹介します。乗り遅れないよう、しっかりチェックしておいてくださいね。
①就活サイトに登録する
就職活動に向けて、まず最初にすべきことが複数の就活サイトへの登録です。1つのサイトだけに頼らず、できるだけ多くの就活サイトに登録しておくことをおすすめします。
複数サイトに登録しておけば、様々な企業・業界の情報を収集できるメリットがあります。加えて、サイト独自の合同企業説明会などのイベントにも参加機会が広がりますよ。
登録は就活の入口に位置するプロセスですから、早期に済ませておけば、その分多くの情報を網羅的に手に入れられます。エントリーシート作成時の参考資料としても役立ちますし、志望業界や企業選びの指針にもなるでしょう。
②プレエントリー・企業説明会予約を進める
就活サイトに登録したら、次はプレエントリーと企業説明会への参加予約を済ませましょう。プレエントリーには個人情報の入力が求められるため、思いのほか時間がかかります。
そこで重要なのが、移動時間や空き時間の活用です。例えば通学電車の中や昼休みなどに、プレエントリーを済ませてしまうのがよいでしょう。
一方でより時間を要する自己分析や業界研究は、落ち着いた家での環境で取り組むなど、作業内容に合わせて時間を使い分けるのがコツです。
③インターンシップに参加する
インターンシップには、長期インターンシップと短期インターンシップの2つのタイプがあります。長期インターンシップなら早期から挑戦し、短期インターンシップは3年生からが適しています。
大学1・2年生のうちから長期インターンに参加するメリットは大きいでしょう。この時期ならば学業との両立にある程度余裕を持てるからです。
一方、3年生になれば本格的な就職活動が始まり、インターンと学業の並行は困難になってきます。
早期から長期インターンを経験することで、ビジネスマナーや実務スキルを得られます。さらに、課題への取り組み方など、他の学生と差をつけられる経験が作れますよ。
近年、大学1.2年生から長期インターンシップに参加する人が増えているようです。
【就活の流れ】スケジュールを解説
では最後に、就活自体のスケジュールを年次ごとに紹介します。
大学3年生の3月まで|様々な就活準備をする
大学3年生の3月までが、就職活動の本格的な開始に向けた大切な準備期間となります。もし大学1・2年次に長期インターンに参加していれば、その経験を最大限に活かしビジネススキルの振り返りをしましょう。
また、この時期に自己分析と業界分析を十分に行い、インターンシップ参加の際に生かして下さい。職場や業務内容など、実際に肌で感じた体験をもとに志望企業を慎重に選別できるでしょう。
大学4年生の4~5月|エントリーシート(ES)の提出
大学4年生の4月から5月は、本番の就職活動に向けて久々のエントリーシート(ES)との作成・提出に取り掛かる重要な時期です。
この際、インターンシップなどの経験を踏まえ、志望する業界は2〜3つに絞り込んでおくことをおすすめします。焦点を定め、より企業研究を深掘りできるからです。
また、これまでのインターンでの選考を振り返り、ES作成における課題点を洗い出し、修正を重ねることも欠かせません。企業に自分の魅力を的確にアピールできる内容に磨き上げましょう。
業界を絞らずに応募すると、志望動機を考えるのに時間がかかってしまいます。効率化の面でも、業界を絞っておくと準備がしやすくなりますよ。
大学4年生の6月|面接・適性検査の対策・実施
大学4年生の6月に入ると、ES選考を通過した企業からの適性検査と面接の機会が訪れます。
適性検査は対策次第で大きく結果が変わる分野です。毎日少しずつでも練習を重ね、スピードと正確性を兼ね備えた解答力を身に付けましょう。
一方の面接では、過去のインターンなどの経験を踏まえ、課題点を克服する姿勢が問われます。志望企業との価値観の共有をしっかりとアピールし、自分の人となりを印象付けることが求められます。
大学4年生の7月|内々定獲得の時期
大学4年生の7月に入ると、ついに内々定獲得の時期を迎えます。選考に勝ち残った学生には、志望企業からの内々定の連絡が届きますよ。
一方で、惜しくも不合格となった学生もいるでしょう。長い就職活動の中で、精神的に辛く落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
しかし、まだ他の企業の選考が続いていることを忘れてはいけません。気持ちを上手く切り替え、次の機会に全力を注ぐことが求められます。前を向いて歩み続けることが大切なのです。
就活前の準備をきっちりすすめて就活解禁に備えよう
本記事では、就活生のための準備項目・各時期に行うべき取り組みを紹介しました。
就活に向けて、事前の準備をしっかりと行うことが重要なのは間違いありません。自己分析や業界研究、インターンへの参加など、地道な下準備を怠らずに行えば、選考の時期を迎えた際に余裕を持って対応できます。
肝心なのは、就活準備を早期から開始するという心がけです。早め早めの行動が、良いスタートを切るための確実な近道ですよ!
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。