インターンシップで保険は必要?想定リスクと加入すべき理由とは
「インターンって、保険に入らなきゃダメなの?」
そんな疑問を抱えたことはありませんか?
大学や企業によっては保険加入が必須とされることもあり、インターンシップ参加時の保険について悩む学生も多いでしょう。
本記事では、インターン中に想定されるリスクや、保険に加入するメリット、保険の種類や加入方法、注意点まで詳しく解説します。
安心してインターンに参加するために、ぜひ参考にしてくださいね。
「インターンの選考対策がよくわからない…」「何度も選考に落ちてしまう…」と悩んでいる場合は、無料で受け取れるインターン選考対策ガイドを確認して必勝法を知っておきましょう。LINE登録だけで無料でダウンロードできますよ。
インターンシップの保険とは?

インターンシップの保険とは、学生が企業で職業体験を行う際に発生しうるさまざまなトラブルに備えるための保険制度です。
一般的には、ケガや賠償責任などの事故に対応する補償が含まれており、実務に関わるインターンでは特に重要な備えとなります。
この保険は、大学側が一括で加入している場合もあれば、インターン先の企業が独自に保険を用意しているケースもあります。
トラブルが起こってから焦ることのないよう、制度の概要をきちんと把握しておくことが大切です。
インターンシップで想定されるリスク

インターンに参加する際は、就業体験という性質上、思いがけないトラブルに巻き込まれる可能性があります。
保険の必要性に気づかず準備を怠ってしまう学生も多いですが、リスクに備えることは非常に重要です。
ここでは、インターン中に想定される6つの代表的なリスクと、それぞれにどう対処すればよいかを解説します。
- 自分自身が怪我をするリスクがある
- 他人に怪我を負わせてしまうリスクがある
- 企業の設備や備品を破損してしまうリスクがある
- 企業の機密情報を漏らしてしまうリスクがある
- インターン内容と保険範囲の不一致による補償外リスク
- 企業側の不備による事故に巻き込まれるリスク
① 自分自身が怪我をするリスクがある
業務中に転倒したり、作業中に指を切るなど、想定外の事故によって怪我をする可能性は誰にでもあります。
特に工場や研究施設、屋外作業がある現場型のインターンでは、細かな注意を払っていてもリスクは完全には排除できません。
こうしたリスクに備えて傷害保険に加入しておけば、通院費や入院費などの医療費を補償してもらえるため、経済的な負担を大きく減らせます。
事前にどのような事故が起こりうるかをイメージし、それに応じた備えをしておくことが、安全なインターン参加につながります。
② 他人に怪我を負わせてしまうリスクがある
インターン中に他人を傷つけてしまうリスクも、見過ごしてはいけません。
たとえば、重い書類を運んでいるときにすれ違いざまにぶつかって相手が転倒したり、誤って足元に物を落として怪我をさせるといった事故は、十分に起こり得るものです。
自分の行動に起因するトラブルであれば、責任を問われる可能性があるため、注意が必要です。
何も起きないのが理想ですが、万一に備えることで精神的な安定も得られるでしょう。
③ 企業の設備や備品を破損してしまうリスクがある
企業内の機材や備品は、思っている以上に高価で精密なものが多く、取り扱いには細心の注意が求められます。
たとえば、パソコンの上に飲み物をこぼして故障させてしまったり、専門機器の操作を誤って破損させてしまうこともあるでしょう。
こうしたトラブルへの備えとして有効なのが、賠償責任保険の活用です。
備品を扱う際には「借り物である」意識を常に持ち、責任ある行動を心がけてください。
④ 企業の機密情報を漏らしてしまうリスクがある
インターンでは、外部には出せない情報や未公開の事業計画など、機密性の高い情報に触れる場面が少なくありません。
口頭でのやりとりや資料へのアクセスを通じて得た情報を、無意識のうちに他人に話してしまうことや、SNSで内容に関わる投稿をしてしまうこともあります。
企業側から守秘義務に関する説明があることも多いですが、説明がない場合でも自分から確認しておく姿勢が求められます。
信頼される行動を意識することが、就活にも良い影響を与えるはずです。
⑤ インターン内容と保険範囲の不一致による補償外リスク
保険に入っているからといって、すべてのインターン活動が補償されるとは限りません。
たとえば、デスクワークを想定して保険契約をしていたのに、実際には現場作業や営業同行など身体を動かす業務が含まれていた場合、その作業中の事故は補償対象外になる可能性があります。
このような補償の食い違いを防ぐには、インターンの具体的な業務内容を企業にあらかじめ確認し、それを保険会社にも正確に伝えることが大切です。
保険を「加入しただけ」で安心せず、内容と現実が合っているか常に意識しておくことが重要です。
⑥ 企業側の不備による事故に巻き込まれるリスクがある
設備の不具合や管理体制の不備によって、学生が事故に巻き込まれることもあります。
たとえば、安全対策が不十分な作業場でけがをしたり、研修用の薬品に誤ったラベルが貼られていたことで体調を崩すなど、企業側に原因があるケースも想定されます。
インターン先が安全に配慮しているとは限らないため、事前の確認は欠かせません。
安心して学べる環境を得るためには、自らの安全も自分で守る意識が求められます。
インターンシップで保険に加入するメリット

インターンシップに参加するにあたり、保険への加入は見落とされがちですが、実は多くのメリットがあります。
事故やトラブルへの備えだけでなく、自身や保護者の安心感、企業からの評価にもつながる重要なポイントです。
ここでは、保険に加入することで得られる具体的なメリットについて紹介します。
- 安心してインターンに参加できるようになる
- 万が一のトラブルに備えられる
- インターン先からの信頼を得やすくなる
- インターン参加の条件を満たしやすくなる
- トラブル時に経済的負担を軽減できる
- 保護者や大学からの安心感を得られる
① 安心してインターンに参加できるようになる
保険に加入しておくと、インターン中の不安を減らし、落ち着いて取り組めるようになります。
職場では、予期せぬケガや通勤中の事故などが起きることもあるでしょう。そうした状況に備えがあると、心に余裕が生まれ、業務や学びに集中しやすくなります。
ですが、万が一に備えた体制が整っていれば、余計な心配をせず、本来の目的である経験や成長に意識を集中できるでしょう。
また、精神的に安心できることは、インターン期間を前向きに過ごすうえで非常に大切です。
② 万が一のトラブルに備えられる
インターンでは、業務中に備品を壊してしまったり、人間関係の中でトラブルが発生したりする可能性があります。
保険に加入していれば、こうした不測の事態に対する補償を受けられるでしょう。
たとえば、社内で高価な備品を誤って破損した場合や、通勤途中の事故で第三者に損害を与えたようなケースでも、賠償責任保険などに入っていれば適切な対応が可能です。
学生にとって金銭的な補償を自力で行うのは難しいため、保険の存在が心強い後ろ盾になります。安心して参加するためにも、万が一への備えは欠かせません。
③ インターン先からの信頼を得やすくなる
保険に入っている学生は、企業に対して責任感や誠実さを示せます。企業側にとっても、保険加入者はトラブル時の対応がスムーズで、業務を安心して任せやすい存在に映るでしょう。
また、特に実務が中心となるインターンや、外部との接触が多いポジションでは、リスク対応力が重視される傾向にあります。
保険への加入が直接的に評価の対象になることは少なくても、備えをしている学生の姿勢そのものが信頼につながるのです。
就職活動においても、事前準備ができる人材は好まれるため、こうした取り組みが自己アピールの一環になるかもしれません。
④ インターン参加の条件を満たしやすくなる
企業や大学によっては、「傷害保険」や「賠償責任保険」への加入がインターン参加の条件になっていることがあります。これを知らないままでは、参加ができなくなることもあるでしょう。
インターンの募集要項や、大学のキャリアセンターの案内には、保険に関する記載がある場合が多く、見落とすと後々の手続きで困る可能性もあります。
たとえ必須条件ではなくても、加入していることで安心して参加を認められたり、必要書類の準備がスムーズになったりすることもあるでしょう。
参加の準備段階から保険について確認し、計画的に進めることが大切です。
⑤ トラブル時に経済的負担を軽減できる
インターン中に事故やトラブルが発生し、医療費や修理費がかかることがあります。こうした費用を自分で全額負担するのは、学生にとって大きな負担です。
特に通院や治療が必要になる場合、数万円単位の支出が発生することもあります。家族への負担も避けられず、せっかくの学びの機会が経済的な心配で台無しになるおそれもあるでしょう。
保険に加入していれば、治療費や損害賠償の補償を受けることができ、精神的にも安心です。
何も起こらなければそれで良いのですが、「もしも」の備えとして、金銭面の補償は非常に心強いものになります。
⑥ 保護者や大学からの安心感を得られる
インターンに参加する学生の安全を気にかける保護者や大学にとっても、保険の加入は安心材料です。
とくに長期間や遠方でのインターンでは、何かあったときの備えがあるかどうかで印象が大きく変わります。
大学によっては、インターンに必要な書類の提出時に保険の証明書を求めることがありますし、単位認定の条件として加入を義務づけている場合もあるようです。
事前に保険に入っていることを伝えられれば、周囲の理解も得やすくなり、安心して送り出してもらえるはずです。
インターンシップで加入できる保険の種類

インターンに参加するときは、万が一の事故やトラブルに備えて、どのような保険があるのかを把握しておくことが大切です。
ここでは、大学や民間で加入できる主な保険の種類を紹介します。
自分に合った保険を選び、安心してインターンに取り組んでください。
- 学生教育研究災害傷害保険(学研災保険)
- 学研災付帯賠償責任保険(付帯賠償)
- 災害傷害保険(民間)
- 損害賠償責任保険(民間)
- インターン専用保険(民間)
① 学生教育研究災害傷害保険(学研災保険)
学研災保険は、全国の多くの大学であらかじめ加入している学生向けの保険制度です。学内での活動だけでなく、学校教育の一環とされるインターンシップや課外実習における事故にも対応しています。
たとえば、インターン先での実務中に転倒してケガを負った場合や、移動中の交通事故による入通院も補償の対象となる場合があります。
必要に応じて他の保険と併用することで、より安心してインターンに取り組めるはずです。
加入状況や詳細については、大学の学生課や就職支援室などで確認しておくとよいでしょう。
② 学研災付帯賠償責任保険(付帯賠償)
学研災保険に加えて加入できる「付帯賠償」は、インターン中に他人に損害を与えてしまった場合に補償が受けられる保険です。
対人・対物の賠償に幅広く対応しているため、実務を伴うインターンでは特に役立つ存在です。
保険料は比較的安価で、年間数百円〜数千円程度で済むことがほとんどです。
補償範囲や上限金額についても、パンフレットや公式サイトをよく読んでおくことが大切です。自分や他人を守るための備えとして、インターン前に加入を検討しておく価値は高いでしょう。
③ 災害傷害保険(民間)
民間の災害傷害保険は、インターン中のケガや入院、通院などにかかる費用を幅広くカバーする保険です。
この保険の魅力は、インターン中だけでなく、日常生活での事故やケガにも対応している点です。
ただし、補償内容や保険料は保険会社ごとに大きく異なるため、複数のプランを比較検討したうえで、自分のインターン活動に合った保険を選ぶ必要があります。
長期インターンや、体を動かす業務が多い職場では、万が一の備えとして加入しておくと安心です。
④ 損害賠償責任保険(民間)
民間の損害賠償責任保険は、インターン中に他人の身体や財物に損害を与えてしまった場合、その賠償費用を補償する保険です。
特に、IT、製造、医療、接客業など、トラブルが発生しやすい職場でのインターンには心強い味方になるでしょう。
また、インターン受け入れ企業の中には、こうした損害賠償保険への加入を条件としているところもあります。応募前や面接時に、保険の加入義務があるかどうかも含めて確認しておくと安心です。
賠償リスクが少しでもある業務に関わるなら、この保険への加入は検討して損はありません。
⑤ インターン専用保険(民間)
インターン専用保険は、学生のインターン活動に特化して設計された民間保険です。
インターン中のケガ、事故、賠償責任といったリスクを1つのプランでカバーできるため、最近では人気が高まっています。
この保険の特徴は、学校の保険では対象外となりがちな場面にも幅広く対応できる点です。
安心してインターンに集中するための環境づくりとして、この専用保険はとても有効です。
インターンシップ保険の加入方法

インターンシップ中に事故やケガが起きた場合、金銭的な負担を避けるには、あらかじめ保険に加入しておくことが大切です。
保険にはいくつかの申し込み方法があり、自分に合った手段を選ぶことが重要でしょう。
ここでは代表的な3つの方法について、わかりやすく紹介します。
- 大学のキャリアセンターを通じて申し込む
- 大学生協で申し込む
- 民間の保険会社やインターネットで申し込む
① 大学のキャリアセンターを通じて申し込む
大学に在籍している場合、多くのキャリアセンターでインターンシップ向けの保険が案内されています。
また、大学が関与していることで、企業側からの信用度も高く、受け入れ側が安心して対応できるという利点もあります。
加えて、何か不明点があった場合も、直接相談できる体制が整っているため、初めて保険に加入する人にとっては心強いサポートが受けられるでしょう。
パンフレットや説明資料をよく読み、補償範囲や対象外となるケースについても把握しておくと安心です。
② 大学生協で申し込む
大学生協では、インターンシップ中のトラブルに備えた保険を取り扱っているケースが多く、学生生活に寄り添った設計になっているのが魅力です。
たとえば、就業中のケガや通勤中の事故など、実際に起こり得るリスクを幅広くカバーしたプランが用意されています。しかも、比較的安価で加入できる点も、学生にとっては大きなメリットです。
加入手続きも学内で完結することが多いため、忙しい就活生でも負担が少なく、スムーズに進められるでしょう。
特殊な作業を伴う実習や、長期・遠方での参加を予定している場合には、補償内容をよく確認し、必要に応じて他の手段を検討することも大切です。
③ 民間の保険会社やインターネットで申し込む
民間の保険会社やインターネットを利用すれば、自分の希望や状況に応じて最適な保険を自由に選ぶことができます。
補償内容や料金のバリエーションも豊富で、より柔軟にカスタマイズできる点が最大の魅力です。
とくに、危険を伴う業務や遠方でのインターンを予定している人には、細かく条件を選べるこの方法が適しているでしょう。
加入前には、補償範囲・対象外の事例・免責事項などをしっかり把握しておくようにしましょう。
インターンシップ保険に加入する際の注意点

インターンシップに参加する際には、企業との契約だけでなく、自分の身を守るために保険へ加入しておくことが大切です。
ただし、内容をよく理解せずに加入してしまうと、思わぬトラブルにつながるおそれがあります。
ここでは、事前に確認しておきたい注意点を5つ紹介します。
- 大学を通さないと加入できない
- 保険加入証明書の提出が求められる
- 補償内容とインターン内容が一致していない
- 保険の適用期間が限定されている
- 複数の保険に重複加入してしまう
① 大学を通さないと加入できない
インターン先によっては、保険への加入を大学経由に限定しているケースがあります。
これは、大学が契約している団体保険や包括契約の制度を前提としているためです。
とくに、企業が必要とするのは「大学が発行する加入証明書」である場合が多く、個人で保険に加入しても受け入れられない可能性があります。
手続きの煩雑さを避けようとして自己判断で進めてしまうと、適用外となってしまう恐れもあるので、まずはキャリアセンターなどに相談することをおすすめします。
② 保険加入証明書の提出が求められる
インターンに参加するには、保険加入そのものだけでなく、「加入していることの証明書類」の提出を求められることがあります。
企業側としては、万が一の事故やトラブルが発生した場合に備えて、学生が保険でカバーされていることを確認する必要があるからです。
この証明書が準備できていないと、最悪の場合インターンへの参加を見送らざるを得なくなることもあるでしょう。
インターン直前になってから慌てることがないよう、事前にインターン先の指示を確認し、必要書類の準備を始めておきましょう。
③ 補償内容とインターン内容が一致していない
インターンで想定されるリスクは、業務内容によって大きく異なります。
たとえば、工場や現場での作業が含まれるインターンであれば、ケガや事故への備えが必要です。
一方、オフィスでの事務作業が中心なら、他人に損害を与えた場合の賠償責任保険のほうが重要になるでしょう。
入るべき保険わからない場合は、大学や保険会社に相談して、最適なプランを選んでもらうとよいでしょう。自分の安全を守るためにも、内容の確認を怠らないようにしてください。
④ 保険の適用期間が限定されている
インターンシップ保険は、加入している期間に限って補償が適用されます。
多くの学生は「インターンの期間中はすべてカバーされている」と思い込みがちですが、実際には、開始日や終了日が明確に設定されており、その期間外では補償を受けられません。
そのため、加入する際にはスケジュールを正確に把握し、必要があれば保険期間を調整しておくことが重要です。
インターン全体を通して安心して参加できるよう、期間の管理には注意を払ってください。
⑤ 複数の保険に重複加入してしまう
不安から複数の保険に加入する学生もいますが、重複して加入することで、保険料の無駄が発生するだけでなく、補償が複雑になるというデメリットもあります。
とくに、同じような補償内容の保険が重なると、実際に保険金を請求した際に給付額が減額される可能性もあります。
そのため、保険を選ぶ際は「本当に必要な補償かどうか」を基準に検討することが大切です。
安心のために入った保険で、逆に損をしないよう気をつけましょう。
インターンシップの保険の重要性を理解しよう!

インターンシップに参加する際は、万が一のトラブルに備えて保険に加入することが重要です。
なぜなら、インターン中には自分の怪我や他人への損害、設備の破損、情報漏えいなど、さまざまなリスクが想定されるからです。
こうしたリスクに備えることで、安心して活動に取り組めるだけでなく、企業からの信頼も得やすくなります。
インターンシップ保険への正しい理解と加入は、安全かつ充実した経験の第一歩ですよ。
まずは志望動機を作ってみる
この記事を書いた人
編集部
「就活に苦しむ学生を減らしたい」をモットーに、志望動機やES、面接対策など、多種多様な就活の困りごとを解決するための記事を日々発信。700以上の記事で就活生の悩みに対処しつつ、就活の専門家であるキャリアアドバイザーの監修により、最後まで内定を狙える就活の方法を伝授し続けています。